JP3053879U - 試験結果の荷重表示再現復帰装置を備えた材料試験機用荷重指示計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料試験機の荷重指示計において、映像によ
る記録保存が求められる場合、次の試験を開始するまで
に写真撮影等を行えばよいが、万一作業者が手順を間違
えて先に試験を開始してしまったり、後日その必要性が
要求されたときは、現状では対処できない。 【解決手段】 荷重指示計は荷重計測回路(4)と荷重指
示部用の表示回路(5)の間に、数値入力設定器(21)を有
しかつ入力切換スイッチ(23)により該荷重計測回路(4)
と選択的に該表示回路(5)に導通する荷重表示再現復帰
装置(2)を設けてある。該数値入力設定器(21)はテンキ
ーであったり、ダイヤル目盛付きのボリューム装置とす
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は試験結果の荷重表示再現復帰装置を備えた材料試験機用荷重指示計に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

引張り又は圧縮等の材料強度試験では、試験終了後に、その試験を行った試験 機の荷重指示計自体で、その試験結果の荷重値を写真撮影等により映像として記 録保存することを求められることがしばしばある。

【０００３】 この場合、最近の試験機用荷重指示計では、毎試験終了後に検出された最大荷 重値などはその指示計に残留表示されるようになっており、その後、次の試験開 始操作を行うことによって、その残留表示値は解除（リセット）されて、次の試 験状態が表示されるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の映像による記録保存が求められる場合は、次の試験を開始するまでに写 真撮影等を行えばよいが、万一作業者が手順を間違えて先に試験を開始してしま ったり、後日になってその必要性が要求されたときは、現状では対処できない。 そこで本案の目的は、これらの問題を解決して、簡単な操作で過去の荷重試験 結果を再現復帰表示できる材料試験機用荷重指示計を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる試験結果の荷重表示再現復帰装置を備えた材料試験機用荷重指 示計は、荷重計測回路と荷重指示部用の表示回路の間に、数値入力設定器を有し かつ切換スイッチにより該荷重計測回路と選択的に該表示回路に導通する表示再 現復帰装置を設けたものである。

【０００６】 この表示再現復帰装置は荷重計測回路や荷重指示部と同一体に納めてもよいが 、これらと別置するようにしてもよい。

【０００７】 また、荷重指示部がデジタル式の他に、指針式や、ブラウン管及び液晶による グラフ的表示式のように、アナログ表示を伴う場合は、この表示再現復帰装置を 利用することによりデジタル表示の他にこれらのアナログ表示も併示でき、操作 上更に都合がよい。

【０００８】 該数値入力設定器はテンキーであってもよい。 該数値入力設定器はダイヤル目盛付きのボリューム装置であってもよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１は本考案にかかる試験結果の荷重表示再現復帰装置の一例を備えた材料試 験機用荷重指示計の斜面図、図２は荷重表示再現復帰装置の操作部の正面図、図 ３は荷重表示再現復帰装置の操作部の別の例の正面図、図４は荷重表示再現復帰 装置を含む計測指示系の信号ブロック図である。

【００１０】 １は荷重指示部、２は荷重表示再現復帰装置、３は計測アンプの操作部、４は 荷重計測回路、５は荷重指示部１用の表示回路である。 荷重指示部１はデジタル表示部１１と指針式表示部１２を備えている。

【００１１】 荷重表示再現復帰装置２は数値入力設定器２１、数値換算回路２２及び表示回 路５への入力切換スイッチ２３を有している。そして、この荷重表示再現復帰装 置２は、荷重計測回路４と表示回路５の間に入力切換スイッチ２３を介在させる ことにより、この荷重計測回路４と選択的に表示回路５に導通するように、設け られる。この表示回路５はデジタル表示部１１と指針式表示部１２に信号を送る ためのものである。

【００１２】 通常、試験計測中は本装置の表示回路５は入力切換スイッチ２３を介して荷重 計測回路４に接続されており、これにより荷重指示部１のデジタル表示部１１と 指針式表示部１２にその計測データが表示される。 ここで既に終了した試験結果を再現表示したいときは、まず数値入力設定器２ １に対象となる過去の試験結果を入力設定しておく。

【００１３】 次に、表示回路５への入力切換スイッチ２３を数値入力設定器２１側へ切替え ると、数値入力設定器２１により入力された過去の試験結果が信号として表示回 路５に送られ、この表示回路５を介して荷重指示部１のデジタル表示部１１と指 針式表示部１２に過去の目的となる荷重試験結果を再現復帰表示する。

【００１４】 その状態でこの荷重指示部１に対して写真撮影等を行い、終了後は再び本装置 の入力切換スイッチ２３を荷重計測回路４へ戻せばよい。

【００１５】 数値入力設定器２１はテンキーとなっている。こうすると、数値の入力がやり 易い。 数値入力設定器２１はダイヤル目盛付きのボリューム装置となっている。こう すると、数値入力設定器２１が小型になる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、荷重計測回路と荷重指示部用の表示回路の間に、数値入力設 定器を有しかつ切換スイッチにより該荷重計測回路と選択的に該表示回路に導通 する表示再現復帰装置を設けたので、数値入力設定器に対象となる過去の試験結 果を入力設定しておくことにより、入力切換スイッチを切替えて、この試験結果 を信号として表示回路に送れ、この表示回路を介して荷重指示部のデジタル表示 部に試験結果を再現復帰表示でき、指針式表示部のようにアナログ表示部が併設 されている場合にはこのアナログ表示部にも試験結果を再現復帰表示でき、従っ て、写真撮影等も自由で、終了後は再び本装置の入力切換スイッチを荷重計測回 路へ戻せば、以降の計測に供用できる。

【００１７】 請求項２によれば、数値入力設定器がテンキーとなっているので、数値の入力 がやり易い。 請求項３によれば、数値入力設定器がダイヤル目盛付きのボリューム装置とな っているので、数値入力設定器を小型にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる試験結果の荷重表示再現復帰装
置を備えた材料試験機用荷重指示計の具体例を示す斜面
図である。

【図２】荷重表示再現復帰装置の正面図である。

【図３】荷重表示再現復帰装置の別の例の正面図であ
る。

【図４】荷重表示再現復帰装置を含む計測指示系の信号
ブロック図である。

【符号の説明】

１ 荷重指示部 ２ 荷重表示再現復帰装置 ４ 荷重計測回路 ５ 表示回路 １１ デジタル表示部 １２ 指針式表示部 ２１ 数値入力設定器 ２２ 数値換算回路 ２３ 入力切換スイッチ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷重計測回路(4)と荷重指示部(1)用の表
   示回路(5)の間に、数値入力設定器(21)を有しかつ入力
   切換スイッチ(23)により該荷重計測回路(4)と選択的に
   該表示回路(5)に導通する荷重表示再現復帰装置(2)を設
   けたことを特徴とする試験結果の荷重表示再現復帰装置
   を備えた材料試験機用荷重指示計。
2. 【請求項２】 該数値入力設定器(21)はテンキーである
   請求項１に記載の試験結果の荷重表示再現復帰装置を備
   えた材料試験機用荷重指示計。
3. 【請求項３】 該数値入力設定器(21)はダイヤル目盛付
   きのボリューム装置である請求項１に記載の試験結果の
   荷重表示再現復帰装置を備えた材料試験機用荷重指示
   計。