JPH1156852A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH1156852A
JPH1156852A JP22828097A JP22828097A JPH1156852A JP H1156852 A JPH1156852 A JP H1156852A JP 22828097 A JP22828097 A JP 22828097A JP 22828097 A JP22828097 A JP 22828097A JP H1156852 A JPH1156852 A JP H1156852A
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JP
Japan
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probe
ultrasonic
switch
control switch
control
Prior art date
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Application number
JP22828097A
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English (en)
Inventor
Sayuri Satou
さゆり 佐藤
Akiko Mizunuma
明子 水沼
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用しない場合には取り外して誤操作を防止
でき、使い易い超音波プローブを提供すること。 【解決手段】 超音波振動子4を内臓したプローブヘ
ッド5に、超音波観測装置8に設けたフリーズ表示など
の機能の制御操作を行うコントロールスイッチ群21を
設けたスイッチベース22Aを着脱自在で固定できるよ
うにして、プローブヘッド5を把持してコントロールス
イッチ群を操作する場合には把持した手23で簡単に操
作でき、プローブヘッド5を把持した手23で操作しな
い場合には取り外すことにより誤操作を防止できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断システ
ムに使用され、超音波振動子を内臓したプローブヘッド
を有する超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線装置のように被検体を被爆さ
せることなく、超音波の送受により、被検体内部の音響
情報を得ることができる超音波診断システムが診断等に
広く用いられるようになった。
【0003】超音波診断システムは、超音波観測装置部
と超音波プローブ部で構成され、従来例では超音波観測
装置の制御操作は、超音波観測装置部に設けてあるキー
ボード部で行っていた。
【0004】キーボード部には、超音波プローブからの
超音波送信開始や送信中断操作、表示レンジの切り替え
操作、ゲイン調整操作等の各種機能が割り当てられたス
イッチが多数配置されている。
【0005】超音波診断時は、観察視野を固定するため
に超音波プローブを保持している必要がある。しかし、
超音波プローブを保持したままキーボードを操作するの
は難しく、診断効率が低下していた。また、穿刺を行う
際に超音波プローブから目を離すと、ミスを生じてしま
う恐れがあった。
【0006】上記を解決するために、特開平9−056
716号公報のような「超音波プローブにポインティン
グデバイスと選択スイッチを設け、モニタに表示された
複数メニューを選択する」従来技術が存在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−0
56716号公報のものでは術者が操作を選択するため
には、診断画像以外の部分を注意して見る必要があり、
診断効率はあまり向上されていなかった。また、診断画
像から目を離した際に病変を見逃す恐れがあった。
【0008】また、ポインティングデバイスと選択スイ
ッチの位置が固定されていたため、術者によっては利き
腕の違いにより操作しにくい側の手で操作しなければな
らなかったり、使用しない場合においても取り付いてい
るので、誤操作する可能性があり、操作性が低いもので
あった。
【0009】また、実開平1ー170206号公報のよ
うな「超音波プローブにレンジ切り替えスイッチを設け
た」従来例や実開平2−32812号公報のような「超
音波プローブのハウジングに周波数選択スイッチを設け
た」従来例が存在する。
【0010】しかし、超音波プローブに設けられたスイ
ッチの位置が固定されていたため、上記従来例と同様
に、術者によっては利き腕の違い等により使いにくいと
か、使用しない場合に取り外すことにより誤操作を防止
することができない構成であった。
【0011】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、使用しない場合には取り外して誤
操作を防止でき、使い易い超音波プローブを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】超音波振動子を内臓した
プローブヘッドに、超音波観測装置の制御操作を行うコ
ントロールスイッチを設けたことを特徴とする超音波プ
ローブにおいて、前記コントロールスイッチをプローブ
ヘッドに対して着脱自在に固定可能にしたことにより、
コントロールスイッチを操作する場合にはプローブヘッ
ドに取付け、コントロールスイッチを操作しない場合に
は取付けないで、誤操作を防止できるようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた超
音波診断システムの構成を示し、図2はプローブヘッド
及びこれに着脱自在のスイッチベースを示し、図3はプ
ローブヘッドにスイッチベースを取り付けた状態を示
し、図4はコントロールスイッチ群の取付け位置が異な
るスイッチベースを示し、図5は取付け手段などが異な
るスイッチベースを示す。
【0014】図1に示す超音波診断システム1は超音波
振動子4を内蔵した超音波プローブ部2と、超音波振動
子4に対する信号処理を行う超音波観測装置部3とから
構成される。
【0015】超音波プローブ部2は超音波を送受する超
音波振動子4を底面付近に内蔵したプローブヘッド5
と、このプローブヘッド5の例えば上面から延出され、
超音波振動子4と接続された信号線が挿通されたプロー
ブケーブル6と、このプローブケーブル6の端部に設け
たプローブコネクタ7とを有し、このプローブコネクタ
7を着脱自在で超音波観測装置8に接続することができ
る。
【0016】超音波観測装置部3は超音波振動子4に駆
動信号を印加する駆動回路9と、超音波振動子4で電気
信号に変換したエコー信号を受信して処理する受信処理
回路11と、駆動する場合と受信する場合とで超音波振
動子4に電気的に接続される2つの回路(つまり、駆動
回路9と受信処理回路11)を切り替える分波回路12
と、駆動回路9及び受信処理回路11とを制御する制御
回路13とを内蔵した超音波観測装置8を有すると共
に、超音波観測装置8の外部に設けられ、制御回路13
を介して映像出力端から出力される映像信号を表示する
モニタ14と、制御回路13を介して超音波観測装置8
の信号処理などの機能を制御するキーボード15とを有
する。
【0017】また、映像出力端には例えばビデオプリン
タ16が接続され、レリーズ指示を行うことにより、モ
ニタ14に表示される超音波断層画像17の静止画のハ
ードコピーを得ることができるようにしている。
【0018】上記超音波振動子4は例えば電子走査方式
の超音波振動子であり、プローブヘッド5の底面の長手
方向に多数の超音波振動子エレメントがアレイ状に配置
され、各超音波振動子エレメントを順次駆動することに
より、長手方向にリニア走査を行い、この長手方向に超
音波でリニア走査した場合の断層像を得られるようにし
ている。
【0019】また、本実施の形態ではプローブヘッド5
にはコントロールスイッチ群21を備えたスイッチベー
ス22Aを着脱自在で装着できるようにしていることが
特徴となっている。例えばプローブヘッド5は超音波振
動子4が配置された底部側は(上方から見た)平面形状
がほぼ長方形で、上部側は底面よりは長方形の長辺を短
くした長方形ないしは正方形に近い形状で、高さ方向の
中央付近にテーパ面を設けて底面側と上面側とを接続し
た形状にしている。
【0020】術者はテーパ面付近より下側を手23で把
持してその底面の超音波送受面24を人体25等の被検
体に押し当てることにより、被検体側に超音波を送受で
きるようにしている。
【0021】この場合、把持した手23の親指は長手方
向の両側の側部(長側面と記す)に押しつけられ、残り
の人差し指などの端部は通常長手方向の両端の側部(短
側面と記す)の一方に位置する状態になる。
【0022】従って、本実施の形態では板バネ状の部材
を図2に示すようにプローブヘッド5の底部側の長側面
に取り付ける中央部分の両端を折り曲げてコ字(或いは
U字)形状にしてスイッチベース22Aを形成し、プロ
ーブヘッド5の一方の長側面或いは他方の長側面から矢
印で示すように着脱自在で取り付けられるようにしてい
る。
【0023】また、スイッチベース22における一方の
折り曲げ片部分に複数のコントロールスイッチ(図1〜
図4ではA,B,Cで示している。)からなるコントロ
ールスイッチ群21を形成している。そして、プローブ
ヘッド5にスイッチベース22Aを取り付けた場合に
は、フローブヘッド5の一方の短側面にコントロールス
イッチ群21が臨む状態に設定でき、図3(A)或いは
図3(B)に示す様に左右のいずれの手23で把持した
場合にも、操作指となる人差し指付近にコントロールス
イッチ群21を配置して操作し易い状態で設定できるよ
うにしている。
【0024】コントロールスイッチ群21はコントロー
ルスイッチケーブル26の一端と接続され、このコント
ロールスイッチケーブル26の他端にはコントロールス
イッチコネクタ27が設けられ、超音波観測装置8に着
脱自在で接続される。そして、この接続により、コント
ロールスイッチ群21は超音波観測装置8内の制御回路
13に電気的に接続される。
【0025】コントロールスイッチ群21を形成する複
数のコントロールスイッチは例えば静止画の表示を指示
するフリーズスイッチと、ゲイン調整の指示を行うゲイ
ンスイッチと、静止画の記録を指示するレリーズスイッ
チなどで形成され、これらを操作することにより制御回
路13は受信処理回路11の動作等を制御して対応する
動作が行われるように制御する。なお、キーボード15
を操作しても同様な制御操作を行うことができるように
なっている。
【0026】このように構成された第1の実施の形態の
作用を以下に説明する。超音波診断を行う場合には、図
2の矢印で示すようにプローブヘッド5の左側又は右側
からスイッチベース22Aを取り付ける。
【0027】スイッチベース22Aを取り付けた状態は
図1或いは図3(A),(B)に示すようになり、スイ
ッチベース22Aの両端の折り曲げ片を90度より少し
大きく折り曲げておくことにより、対向する折り曲げ片
によりプローブヘッド5の短側面を弾性的に押しつける
ような状態でスイッチベース22Aをプローブヘッド5
に着脱自在で固定できる。
【0028】プローブヘッド5を把持する場合には図1
或いは図3(A),(B)に示すようにコントロールス
イッチ群21が設けてない側の折り曲げ片側に手のひら
を押しつけるようにしてプローブヘッド5を把持するこ
とにより、把持する手23が左手でも右手の場合でも、
図3(A)或いは図3(B)に示すように把持した手2
3の人差し指、中指、薬指の端部付近にコントロールス
イッチ群21が位置する状態にできるので、操作し易い
状態に設定できる。
【0029】そして、図1のように超音波ブローブ部2
と超音波観測装置部3とを接続し、電源スイッチをON
し、プローブヘッド5の底面の超音波送受面24を人体
25等に押し当てることにより、駆動回路9からの駆動
信号が分波回路12を介して超音波振動子4に印加さ
れ、超音波振動子4は超音波を人体25側に送波すると
共に、反射された超音波を受波して電気信号に変換し、
その変換されたエコー信号は分派回路12で分波されて
受信処理回路11に入力される。
【0030】この受信処理回路11によりその内部のS
TC回路を構成するゲイン可変増幅器で増幅された後、
包絡線検波され、さらにA/D変換された超音波画像デ
ータはリニア走査の走査ラインに対応付けてフレームメ
モリにライン状に順次格納される。
【0031】フレームメモリに格納された画像データは
標準的な映像信号の所定のフレーム周期或いはフィール
ド周期で読み出され、D/A変換されて同期信号と共
に、映像出力端からモニタ14に出力され、モニタ14
の表示面には超音波断層画像17が表示される。
【0032】そして、術者は例えば心臓の動きのために
超音波断層画像17中での注目する部分が見にくく、静
止させて見たいと思う場合には人差し指でコントロール
スイッチ群21のフリーズスイッチを押してONする。
フリーズスイッチは人差し指の付近にあるので、容易に
操作できる。
【0033】このフリーズスイッチがONされると、フ
リーズスイッチに接続された信号線を介してそのONに
よるフリーズ指示信号が制御回路13に入力される。す
ると、制御回路13は受信処理回路11内のフレームメ
モリへの画像データの書込を禁止する。従って、その直
前に書き込まれた画像データがフレームメモリから繰り
返し読み出されるようになり、モニタ14には同じ画像
データの像が繰り返し表示される、つまり静止画が表示
される。
【0034】静止画の状態でさらにフリーズスイッチが
ONされると制御回路13はフレームメモリへの画像デ
ータの書込の禁止を解除し、この解除によりモニタ14
は動画表示に戻る。
【0035】また、モニタ14に表示される超音波断層
画像17で注目する部分の輝度レベルが低く、輝度レベ
ルを上げることを望む場合にはゲインスイッチのゲイン
アップ部分を押すと良い。この場合には、例えば中指で
ゲインスイッチのゲインアップ部分を押す。ゲインスイ
ッチ(のゲインアップ部分)は中指の付近にあるので、
容易に操作できる。
【0036】ゲインアップ部分の操作によるゲインアッ
プ指示信号は制御回路13に入力され、制御回路13は
ゲイン可変増幅器のゲインを全体的に1ステップ分上
げ、輝度レベルを全体的に高くする。さらに上げようと
する場合にはもう1度ゲインアップ部分を押したり、押
した状態を保持すると、輝度レベルをさらに高くでき
る。従って、注目する部分の輝度レベルも高くなり、よ
り見易い状態に設定できる。
【0037】また、観察している超音波断層画像17を
プリントアウトしたい場合には例えば薬指でレリーズス
イッチを押す。レリーズスイッチは薬指の付近にあるの
で、容易に操作できる。
【0038】レリーズスイッチを操作した場合のレリー
ズ指示信号は制御回路13に入力され、制御回路13は
フレームメモリへの画像データの書込を禁止にして静止
画の状態にして、その静止画の映像信号をビデオプリン
タ16に出力する状態にした後、ビデオプリンタ16に
レリーズ信号を送り、プリントアウトさせる。
【0039】ビデオプリンタ16はレリーズ信号を受け
て1フレーム分の映像信号をバッファ内に取り込んで、
プリントアウトすると共に、制御回路13にレリーズ信
号に対する処理を行った信号を返し、制御回路13はこ
れを受けてフレームメモリへの画像データの書込の禁止
を解除する。
【0040】一方、例えば助手によりキーボード15か
らフリーズ制御など行うために、プローブヘッド5にコ
ントロールスイッチ群21を設けることを必要としない
術者の場合には、スイッチベース22Aをプローブヘッ
ド5から取り外して使用すればコントロールスイッチ群
21を誤って操作することもなく使用できる。
【0041】この場合には、プローブヘッド5に取り付
ける操作と逆の操作を行うか、折り曲げ片の弾性力に逆
らうように折り曲げ片を拡開させる操作を行うことによ
り簡単に取り外すことができる。
【0042】このようにコントロールスイッチ群21を
設けたスイッチベース22Aをプローブヘッド5に着脱
自在に固定できるようにしていると共に、術者が右手或
いは左手のいずれの手23で把持した場合にも、把持し
た場合の操作指の付近にコントロールスイッチ群21が
位置するように取り付けられるので、使い易く、スムー
ズな診断のための制御操作を行うことができる。
【0043】なお、上述の説明ではプローブヘッド5を
把持した場合のコントロールスイッチ群21の各コント
ロールスイッチを操作する操作指は人差し指、中指、薬
指の場合で説明した。
【0044】操作指としてこれらの指に限定されるもの
でなく、術者によっては親指で操作することを望む場合
も有り得る。このような場合には、図4(A),
(B),(C)に示すようにスイッチベース22Bの折
り曲げ片ではなく、中央側面にコントロールスイッチ群
21を設けたものを使用すれば良い。
【0045】この場合には、親指の可動範囲からコント
ロールスイッチ群21を配置する位置は図4(A)が操
作し易いが、親指の可動範囲が広い場合には図4(B)
或いは図4(C)のように配置しても良い。
【0046】また、上述のスイッチベース22A,22
Bはコ字形状にしたもので説明したが、その変形例とし
て、図5(A),(B)のようにプローブヘッド5の底
部側の平面形状と殆ど同じ長方形の平面形状にしたスイ
ッチベース22C,22Dのようにしても良い。
【0047】図5(A),(B)ではプローブヘッド5
の底部の下側から矢印で示すようにスイッチベース22
C,22Dをはめ込み、図5(A)ではネジ28を締め
付けて固定し、図5(B)ではスイッチベース22D自
体が例えばゴムで形成されていたり、その一部がゴム板
29で形成されていたりしており、若干広げるような操
作を行ってはめ込むことによりゴムの弾性力で固定でき
る。
【0048】また、図5(A)ではネジ28を緩めるこ
とにより、固定を解除してスイッチベース22Cを取り
外すことができ、図5(B)ではゴム板29の弾性力に
抗して矢印と逆方向に移動することによりスイッチベー
ス22Dを取り外すことができる。
【0049】また、図5(C)ではスイッチベース22
Eが板形状で、例えば永久磁石で形成されており、一方
プローブヘッド5にはこのスイッチベース22Eが取り
付けられる部分が永久磁石と引っ付く(吸引力が作用す
る)鉄などの強磁性体の板30が例えばネジで取り付け
られている。
【0050】そして、磁力により着脱自在に取り付けら
れるようにしている。なお、図5(A),(B),
(C)ではコントロールスイッチ群21を構成するコン
トロールスイッチの数が2つの場合で示している。な
お、図5(C)では長側面にスイッチベース22Eを取
り付ける場合を示しているが、短側面に取り付けられる
ようにしていも良い。
【0051】このように第1の実施の形態によれば、コ
ントロールスイッチ群21を設けたスイッチベース22
A〜22Eをプローブヘッド5に着脱自在に固定できる
ようにしている。従って、例えばプローブヘッド5を把
持してコントロールスイッチ群21を操作する場合には
取り付けて使用でき、不必要な場合には、取り外すこと
により誤操作を回避できるので、取り外しができない場
合よりも、使い易くなり、操作性を向上できる。
【0052】また、術者が右手或いは左手のいずれの手
23で把持した場合にも、把持した場合の操作指の付近
にコントロールスイッチ群21が位置するように複数の
スイッチベース22A〜22Eから選択して取り付けら
れるので、さらに使い易く、スムーズな診断のための制
御操作を行うことができる。
【0053】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は
本発明の第2の実施の形態を備えた超音波診断システム
の全体構成を示し、図7はモニタ画面を示す。本実施の
形態はコントロールスイッチ群を形成するコントロール
スイッチに割り当てる制御機能を可変設定できるように
したものである。
【0054】図6に示す超音波診断システム1Bは図1
の超音波診断システム1Aにおいて、超音波観測装置8
にさらに操作機能登録回路31が設けられ、この操作機
能登録回路31はコントロールスイッチ群21のコント
ロールスイッチと接続された信号線と制御回路13との
間に設けられ、かつキーボード15とも接続されてい
る。
【0055】この操作機能登録回路31はキーボード1
5から例えばスイッチ操作機能の表示コマンドを入力す
ることにより、モニタ14の表示面に図7に示すように
スイッチ登録メニュー32と、操作機能登録メニュー3
3とを表示し、スイッチ登録及び操作機能の登録を行う
ことができるようにしている。
【0056】スイッチ登録メニュー32では例えば3つ
までコントロールスイッチとして登録でき、また操作機
能登録メニュー33ではコントロールスイッチに対応付
けられる操作機能を予め用意された制御機能から選択し
て登録できる。
【0057】図7の具体例ではコントロールスイッチ群
21を形成する3つ(全て)のコントロールスイッチが
スイッチA,B,Cの順に設定され、これらのスイッチ
A,B,Cに対して対応付けられた操作機能としてはフ
リーズ制御、ゲイン制御、レリーズ制御が設定され、こ
の状態でキーボード15から登録のコマンド或いは登録
確定のコマンドを入力することにより、この対応付けで
登録される。
【0058】そして、この場合にはスイッチAにはフリ
ーズ制御の操作機能が、スイッチBにはゲイン制御の操
作機能が、スイッチCにはレリーズ制御の操作機能が対
応付けられた情報が操作機能登録回路31内の図示しな
い例えばEEPROM(フラッシュメモリ)による登録
情報記憶手段に記憶(記録)される。
【0059】そして、スイッチAを操作した場合にはそ
の信号が操作機能登録回路31に入力され、登録情報記
憶手段から対応するフリーズ制御の情報が読み出され、
制御回路13に入力される。
【0060】制御回路13はフリーズスイッチを操作し
た場合と同様の処理を行う。他のスイッチを操作した場
合にも対応する情報が読み出され、制御回路13に送ら
れることにより、対応する制御動作を行う。
【0061】その他の構成は第1の実施の形態と同様で
ある。次に本実施の形態の作用を説明する。なお、第1
の実施の形態と違う部分のみ説明する。
【0062】例えば診断前にキーボード15から例えば
スイッチ操作機能の表示コマンドを入力して、モニタ1
4の表示面に図7に示すようにスイッチ登録メニュー3
2と、操作機能登録メニュー33とを表示し、スイッチ
登録及び操作機能の登録を行う。
【0063】登録する操作は、術者の診断時に使用頻度
が高い操作機能を登録する。また、登録操作とスイッチ
の対応は、術者の使い勝手のよい対応とすることができ
る。(その他の操作は、通常どおりキーボード15によ
り行うことが可能である。) そして、対応付けの設定が終了したら、登録のコマンド
を送ると、そのコマンドが操作機能登録回路31へ送ら
れる。
【0064】操作機能登録回路31では、コントロール
スイッチ群21のコントロールスイッチからの信号と超
音波観測装置部3の機能とを対応付けを登録情報記憶手
段に記録する。
【0065】このように登録をした状態で診断中に術者
がコントロールスイッチ群21のスイッチを押すと、操
作機能登録回路31で記録した超音波観測装置部3を制
御する信号が制御回路13へ送られ、対応する機能を実
現するように制御する。
【0066】従って本実施の形態によれば、術者がプロ
ーブヘッド5のコントロールスイッチ群21の位置と内
容を把握しておけば、診断画像に注目したままで、超音
波観測装置部3の機能を指示操作することができる。な
お、キーボード15も制御回路13へ接続してあるた
め、キーボード13からの操作も可能である。
【0067】従って、本実施の形態は以下の効果を有す
る。術者の必要とする使用頻度の高い操作のみを登録す
ることが可能である。また、コントロールスイッチの登
録は術者自身により行うため、使い勝手のよい配置の登
録が可能である。その他の作用効果は第1の実施の形態
と同様である。
【0068】なお、第2の実施の形態では操作機能登録
回路31を設けて操作するスイッチとそのスイッチを操
作した場合に実行される機能との対応付けを行っている
が、例えば図1におけるコントロールスイッチと制御回
路13とを接続する信号線の途中にエンコード回路等を
設けてエンコード回路による符号化を選択設定できるよ
うにして、その符号化により制御回路13に入力される
指示信号を術者の所望とするような変更設定ができるよ
うにしても良い。
【0069】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図8ないし図10を参照して説明する。図
8は本発明の第3の実施の形態を備えた超音波診断シス
テムの全体構成を示し、図9はスイッチベースの取付け
例を示し、図10は嵌め込み溝と嵌め込み凸部の変形例
を示す。
【0070】図8に示す第3の実施の形態を備えた超音
波診断システム1Cは、図1の超音波診断システム1A
において、プローブヘッド5には嵌め込み溝35を設け
ると共に、コントロールスイッチ群21を設けたスイッ
チベース22Fには嵌め込み溝35に嵌合して移動自在
の嵌め込み凸部36を設け、さらに固定用摘み37を設
けた構成にしている。その他の構成は図1と同様の構成
であり、同じ構成部材には同じ符号を付けてその説明を
省略する。なお、図8(後述の図11等でも同様)では
図1のキーボード15等を省略して示している。
【0071】図8ではプローブヘッド5の短側面に縦方
向に1つの嵌め込み溝35を設けているが、図9に示す
ように他方の短側面にも縦方向に嵌め込み溝35を設
け、さらに長側面にも例えば横方向の嵌め込み溝35を
設けるようにして、術者はこれら複数の嵌め込み溝35
における操作し易い嵌め込み溝35にスイッチベース2
2Fを嵌め込むようにしても良い。
【0072】また、嵌め込み溝35と嵌め込み凸部36
は楔形状のものに限定されるものでなく、図10に示す
ように円形に近い形状の嵌め込み溝35と嵌め込み凸部
36にしても良い。
【0073】本実施の形態ではコントロールスイッチの
着脱がプローブヘッド5に対して複数方向から可能であ
るし、さらにその場合の固定位置が各方向において殆ど
任意である。
【0074】本実施の形態の作用としては術者の手のサ
イズを持ち方、利き腕に合う位置へプローブヘッド5の
嵌め込み溝35を利用してスイッチベース22Fの嵌め
込み凸部36を取り付ける。そして、固定用摘み37を
締めて着脱自在にプローブヘッド5へ固定する。
【0075】本実施の形態は以下の効果を有する。術者
の手のサイズの持ち方、利き腕に合う位置へコントロー
ルスイッチを移動させることにより術者の個性に合わせ
て着脱自在に取り付けることができるので、操作や診断
がスムーズになる。
【0076】また、プローブヘッドへ5の取り付けを確
実に行うことが可能となり、例えば診断中にコントロー
ルスイッチが移動してしまうようなことを解消できる。
また、複数の術者が使い易いプローブを提供できる。そ
の他は第1の実施の形態と同様の効果を有する。なお、
コントロールスイッチの取付可能とする位置は、プロー
ブヘッド5の側面ならどこに配置してもよい。また、例
えば図5(C)と類似してプローブヘッド5の底面以外
の側面等の外表面全体を強磁性体で形成し、スイッチベ
ースの例えば取付面側を永久磁石で形成すれば、プロー
ブヘッド5の超音波を送受する底面以外の任意の位置に
スイッチベースを着脱自在で取り付けることができるよ
うになり、術者の手のサイズの持ち方、利き腕に合う位
置へコントロールスイッチを取付ることにより術者の個
性に合わせた取付が可能となる。これにより、操作や診
断がスムーズになる。
【0077】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図11を参照して説明する。図11は本発
明の第4の実施の形態を備えた超音波診断システムの全
体構成を示す。図11に示す本発明の第4の実施の形態
を備えた超音波診断システム1Dは、例えば図1の超音
波診断システム1Aにおいて、プローブケーブル6とコ
ントロールスイッチケーブル26とを結束して一体化す
る手段を設けており、この手段として例えばケーブルフ
ック39を設けている。その他の構成は第1の実施の形
態と同様である。
【0078】本実施の形態の作用としては、ケーブルフ
ック39をプローブケーブル6へ取り付け、コントロー
ルスイッチケーブル26とプローブケーブル6を一体化
している。
【0079】従って、診断中にコントロールスイッチケ
ーブル26が邪魔にならないという効果を有する。その
他は第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
【0080】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図12を参照して説明する。図12は本発
明の第5の実施の形態を備えた超音波診断システムの一
部を示し、超音波観測装置8に接続されるプローブケー
ブル6のプローブコネクタ7にコントロールスイッチケ
ーブル26のコントロールスイッチケーブルコネクタ2
7を取り付けられるようにして2つのコネクタを一体化
したものである。
【0081】例えば、プローブコネクタ7にはコントロ
ールスイッチケーブル26の端部のコントロールスイッ
チケーブルコネクタ27を着脱自在に接続可能なコネク
タ受け部41が設けられ、このコネクタ受け部41は制
御回路13と接続されている。
【0082】従って、このコネクタ受け部41にコント
ロールスイッチケーブルコネクタ27を接続することに
より、コントロールスイッチケーブル26は制御回路1
3と接続される。
【0083】この構成ではコントロールスイッチ群から
の信号はコントロールスイッチケーブル26を通り、コ
ントロールスイッチケーブルコネクタ27を通り、プロ
ーブコネクタ7を経て超音波観測装置8内の制御回路1
3と電気的に接続される。
【0084】従って、本実施の形態によれば、プローブ
コネクタ7にコントロールスイッチケーブル26のコン
トロールスイッチケーブルコネクタ27を取り付けて2
つのコネクタを一体化しているので、コントロールスイ
ッチコネクタ27を超音波観測装置8へ着脱する手間が
はぶける。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有
する。
【0085】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を図13を参照して説明する。図13は本発
明の第6の実施の形態の超音波プローブ部を示す。プロ
ーブヘッド5の例えば上面にはコントロールスイッチケ
ーブルコネクタ27を差し込むコネクタ差込口42を設
けたコネクタ受け部が設けてあり、このコネクタ差込口
42に差し込むことにより、コントロールスイッチケー
ブルコネクタ27の接点はコネクタ受け部の接点と接続
され、さらにプローブヘッド5の上面内部とプローブケ
ーブル6内部の信号線43を通り、プローブコネクタ7
の接点に至る。
【0086】そして、超音波観測装置8内の制御回路1
3に接続される。
【0087】本実施の形態の構成によれば、コントロー
ルスイッチ群からの信号はコントロールスイッチケーブ
ル26を通り、プローブヘッド5の上面の接続部を経て
プローブケーブル6内を通り、超音波観測装置8内の制
御回路13等と電気的に接続される。
【0088】本実施の形態は以下の効果を有する。コン
トロールスイッチケーブル26はプローブヘッド5の接
続部なでの長さ程度の短い部分で済むと共に、接続部が
プローブヘッド5の把持する付近にあるので、簡単に接
続でき、図11或いは図12の場合よりもさらに操作性
を向上することができる。
【0089】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の
実施の形態を図14を参照して説明する。図14は本発
明の第7の実施の形態を備えた超音波診断システムの全
体構成を示す。本実施の形態はコントロールスイッチ群
を設けたスイッチベースとして穿刺アタッチメントを用
いたものである。
【0090】図14に示す本発明の第7の実施の形態を
備えた超音波診断システム1Eではプローブヘッド5に
は穿刺アタッチメント51を着脱自在で固定することが
できる。この固定手段は例えば図5(A)と同様にネジ
28である。
【0091】この穿刺アタッチメント51には穿刺針5
2を挿入する穿刺針挿入部53が設けてあり、この穿刺
針挿入部53の挿入孔54に穿刺針52を通して図示し
ない人体等に穿刺針52を挿入した場合には、超音波振
動子の走査領域に対して穿刺針52の挿入位置及び挿入
方向を規定することができる。
【0092】従って、超音波振動子により得られる超音
波断層画像17上において、穿刺針52の刺入によりそ
の像が現れる領域をライン状に決定することが可能とな
り、本実施の形態では超音波観測装置8はモニタ14に
表示される超音波断層画像17上において、穿刺針52
の像が現れる領域をライン状に表示する穿刺針ガイド5
5を表示する機能を備えている。
【0093】また、本実施の形態における穿刺アタッチ
メント51には穿刺針挿入部53に隣接する部分に複数
のコントロールスイッチ(図14ではA,B,Cで示
す)を設けると共に、プローブヘッド5の長側面に取り
付けられる部分にもコントロールスイッチ(図14では
Dで示す)を設けてコントロールスイッチ群21を形成
している。なお、本実施の形態ではコントロールスイッ
チA,B,Cは穿刺針挿入部53の両側に設けるように
して、左右のいずれの手で把持してもコントロールスイ
ッチA,B,Cは操作指の付近に臨むようにしている。
スイッチDも同様に対称的な2箇所に設けても良い。
【0094】コントロールスイッチ群21の各コントロ
ールスイッチはコントロールスイッチケーブル26を介
してコネクタ27と接続され、このコネクタ27は例え
ば図13の場合と同様にそのコネクタ27をプローブヘ
ッド5の上面に設けたコネクタ差込口42に差し込むこ
とにより、プローブケーブル6内の信号線を経てプロー
ブコネクタ7が接続される超音波観測装置8の操作機能
登録回路31と電気的に接続される。
【0095】そして、第2の実施の形態と同様に操作機
能登録回路31を用い、キーボード15からのキー操作
により使用するコントロールスイッチと、対応する操作
機能との対応付けをして登録することができる。
【0096】また、本実施の形態ではレリーズ操作を行
った場合には例えばカラーの静止画を圧縮するJPEG
(Joint Photographic Coding Experts Group)回
路57を介してPCカードスロット58に装着されるP
Cカード59に圧縮された静止画を記録できるようにし
ている。
【0097】このため、JPEG回路57は受信処理回
路の図示しないフレームメモリと接続され、フレームメ
モリの画像データを圧縮する。また、このJPEG回路
57は制御回路13と接続され、レリーズ操作が行われ
た場合には圧縮した静止画をPCカード59に記録す
る。
【0098】図6の場合と同様に診断前にキーボード1
5を操作してモニタ14上にスイッチ登録メニューと操
作機能登録メニューとを表示し、スイッチと対応する操
作機能との設定或いは選択を行い、そして、登録する。
【0099】登録する操作機能は、例えば、穿刺針ガイ
ド表示など穿刺時に使用頻度が高いものを登録する。
【0100】診断時には穿刺アタッチメント51をプロ
ーブヘッド5へ取り付ける。コントロールスイッチ群か
らの信号は、コントロールスイッチケーブル26を通
り、プローブヘッド5の上面の接続部からプローブケー
ブル6を通り超音波観測装置8内の操作登録回路31へ
送られる。
【0101】本実施の形態は以下の効果を有する。穿刺
針ガイド表示は穿刺時のみ使用するスイッチである。穿
刺を行わない際は、穿刺アタッチメント51と一緒に取
り外すことができるため、穿刺を行わない診断の邪魔に
ならない。その他は図13と同様の効果を有する。
【0102】なお、例えばスイッチ登録メニューと操作
機能登録メニューとをモニタ14上に表示して、スイッ
チと操作機能とを登録する場合、スイッチDを穿刺針ガ
イド表示に対応付けるように登録しても良い。
【0103】このように登録して、穿刺針ガイド表示を
必要としない場合には、図13のスイッチベース22A
を使用するようにすれば、穿刺針ガイド表示の機能とそ
のスイッチDとの対応付けが穿刺針ガイド表示を必要と
場合と不必要の場合とで一貫性のある登録状態にしても
良い。このようにすると、誤操作をすることを少なくで
きる。
【0104】なお、図14ではレリーズ操作を行った場
合には、カラーの静止画を圧縮するJPEG回路57を
介してPCカード59に記録するようにしているので、
記録した画像を図示しないノートタイプなどのパーソナ
ルコンピュータのPCカードスロットに挿入(装着)し
てJPEG回路57に対する伸張処理機能を用いて画像
を編集したり、さらにカルテ情報を追加するなどの加工
等が簡単にできるし、画像の検索等も容易にできる。ま
た、圧縮された画像データはデジタルデータであるの
で、加工等した場合にも画質が劣化することを殆ど解消
できる。
【0105】(第8の実施の形態)次に本発明の第8の
実施の形態を図15を参照して説明する。図15は本発
明の第8の実施の形態の超音波プローブ部の一部を示
す。第7の実施の形態と同様にコントロールスイッチ群
を設けたスイッチベースとして穿刺アタッチメントを用
いたものであり、本実施の形態はさらに複数の挿入孔を
設けて実際に挿入された穿刺針をセンサで検出し、その
センサ出力で自動的に穿刺針ガイドを表示するようにし
たものである。
【0106】図15に示すように穿刺アタッチメント5
1の穿刺針挿入部53には複数の挿入孔54a,54
b,54cが設けてあり、各挿入孔54i(=a,b,
c)にはそれぞれセンサ61iが設けてあり、実際に挿
入された穿刺針52を検出可能にしている。
【0107】これらセンサ61iはセンサケーブル62
内の信号線と接続され、このセンサケーブル62の他端
のコネクタ63をプローブヘッド5の例えば上面の差込
口64に差し込むことにより、各信号線はその内部のコ
ネクタ受け部に接続された信号線と接続される。そし
て、各信号線はプローブヘッド5の内部及びプローブケ
ーブル6の内部を通り、超音波観測装置に接続されるよ
うになっている。
【0108】その他は図14と同様の構成である。
【0109】なお、スイッチケーブル62とセンサケー
ブル26とをまとめて1本化したケーブルにしても良
い。
【0110】次に作用を説明する。
【0111】診断前に超音波観測装置8の操作機能の登
録などをモニタ上に表示されるスイッチ登録メニューと
操作機能登録メニューをキーボードで選択などすること
により行う。
【0112】登録する操作は、穿刺針ガイド表示など穿
刺時に使用頻度が高い操作を登録する。そして、診断時
に穿刺アタッチメント51をプローブヘッド5へ取り付
ける。
【0113】穿刺針52を穿刺針挿入孔54iへ入れる
と、穿刺針挿入孔54iに設けてある穿刺針センサ61
iが超音波観測装置8へ信号を送る。穿刺針センサ61
iからの信号は、超音波観測装置8内の制御回路13へ
送られる。
【0114】制御回路13では制御回路13内の画像処
理部へ穿刺針センサ61iの信号に対応した穿刺針ガイ
ドを表示する信号を送る。画像処理部がモニタ14へ穿
刺針ガイドを表示する。
【0115】本実施の形態は以下の効果を有する。穿刺
針挿入角が異なる複数の穿刺針挿入孔54iがある場合
でも、所望の穿刺針挿入孔54iに挿入すると、それに
対応した穿刺針ガイド表示が自動的に表示されるので、
穿刺針挿入孔54iに応じて穿刺針ガイド表示を切り替
える手間をはぶける。その他は図14の場合と同様の効
果を有する。
【0116】(第9の実施の形態)次に本発明の第9の
実施の形態を図16を参照して説明する。図16は本発
明の第9の実施の形態の超音波プローブ部(以下、単に
プローブと略記)を示す。本実施の形態はプローブヘッ
ドの表面と超音波観測装置に接続されるプローブコネク
タとの表面に各プローブの仕様(スペック)毎に固有の
指標を設けたものである。
【0117】本実施の形態におけるプローブヘッド5の
例えば上面付近の表面にはこのプローブ2のスペックに
対応し、そのスペックに固有な例えば2本線からなる指
標71Aが設けられ、さらにプローブコネクタ7にも同
じ指標71Aが設けられている。
【0118】また、プローブコネクタ7には上記スペッ
クを表示するスペック表示部72が設けてある。なお、
このプローブヘッド5には例えば図2で示すスイッチベ
ース22Aを着脱自在で取り付けることができる。
【0119】このような構成になっていりので、例えば
使用しなくなったプローブ2のプローブコネクタ7を容
易に識別できる。
【0120】また、例えば非熟練者の助手に対して、プ
ローブのスペックではなく「赤い2本線」等の簡単な表
現で外して欲しいコネクタ等すばやく正確に伝えて、プ
ローブの付け替え作業を簡単且つ短時間に行うことがで
きる。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有す
る。
【0121】図17は第1変形例のプローブ2を示す。
このプローブヘッド5Bは例えば直方体形状であり、プ
ローブヘッド5Bの例えば表面全体にこのプローブ2の
スペックに対応し、そのスペックに固有な例えば黒い水
玉模様からなる指標71Bが設けられ、さらにプローブ
コネクタ7にも同じ指標71Bが設けられている。
【0122】また、プローブコネクタ7には上記スペッ
クを表示するスペック表示部72が設けてある。
【0123】図18は第2変形例のプローブ2を示す。
このプローブヘッド5Bと、プローブケーブル6と、プ
ローブコネクタ7とにはこのプローブ2のスペックに対
応し、そのスペックに固有な例えば緑色にした色指標7
1Cが設けられ、プローブコネクタ7にはスペックを表
示するスペック表示部72が設けてある。
【0124】この場合にはケーブルのからまりを解きや
すいという効果もある。なお、全体をストライプ模様に
するというバリエーションもある。これらの変形例の場
合も同様の作用及び効果を有する。
【0125】(第10の実施の形態)次に本発明の第1
0の実施の形態を図19を参照して説明する。図19は
本発明の第10の実施の形態のプローブを示す。本実施
の形態ではプローブヘッド5B及びプローブコネクタ7
付近のプローブケーブル6に例えば赤のリングを2個づ
つ接着固定してこのプローブ2のスペックに固有な指標
71Dを設けた。なお、プローブコネクタ7にはスペッ
クを表示するスペック表示部72が設けてある。
【0126】本実施の形態によれば安価に実施できる効
果がある。その他は第9の実施の形態と同様の効果があ
る。
【0127】図20は第1変形例におけるフローブヘッ
ド付近を示す。この第1変形例ではプローブヘッド5の
折れ止め部74に指標71Dを設けた。この第1変形例
の効果は第10の実施の形態と同様である。
【0128】(第11の実施の形態)次に本発明の第1
1の実施の形態を図21を参照して説明する。図21は
本発明の第11の実施の形態におけるコード表を示す。
【0129】本実施の形態ではプローブヘッドの超音波
振動子の周波数に応じて線の数を変化させてコード化し
たり、走査のタイプなどに応じて線の色を変える等して
プローブヘッドとプローブコネクタに識別手段を設ける
ようにしたものである。本実施の形態によれば、線の数
からも或いは色からもプローブ2のスペックを識別する
ことができる。
【0130】また、図22は第1変形例で示標で示した
場合のものを示す。この第1変形例では周波数が同じ
で、走査のタイプが異なる場合(例えば、コンベックス
とリニア走査の場合)には示標の本数は同じでその色を
変えるようにしている。この場合には、周波数の違いを
簡単に示標の本数で知ることができ、かつ走査タイプを
色で識別できる。
【0131】また、図23は第2変形例におけるコード
表を示す。この第2変形例によれば、線の数で周波数を
知ることができ、かつ線の色及び地の色で走査タイプを
識別することが可能となる。
【0132】図24は第3変形例における指標例を示
す。この場合は図22と類似しているが、地の色でも走
査タイプを識別することができる。
【0133】次に図25ないし図27を参照して、使用
可能な超音波プローブ(以下、単にプローブと略記)が
未設定の時に、各プローブの電気的特性(具体的にはイ
ンピーダンス値)を測定することにより、使用中のプロ
ーブを検出し、そのプローブを使用状態に設定すると共
に、使用状態になっているプローブの電気的特性を定期
的に測定して、使用を終了した事を検出してそのプロー
ブの使用状態を解除する超音波診断装置を説明する。
【0134】図25は超音波診断装置の概略の構成を示
し、図26はこの超音波診断装置の作用を示すフローチ
ャートを示し、図27は使用中か否かを判断するフロー
チャートを示す。
【0135】超音波診断装置81を構成する観測装置8
2には複数のプローブ83(図25では1つのみ示す)
が接続され、この観測装置82内にはパルス状駆動信号
(単にパルスと略記)を発生するパルサ84と、超音波
プローブ83で受信して変換されたエコー信号に対する
増幅などする受信回路85と、送信時と受信時とで超音
波プローブ83と接続される回路を切り替える分波回路
86とを有すると共に、分波回路86とパルサ84との
間にインピーダンス測定を行うインピーダンス測定回路
87を配置している。
【0136】また、パルサ84、受信回路85及びイン
ピーダンス測定回路87は制御回路88と接続され、制
御回路88はこれらの回路の動作を制御する。この制御
回路88は表示装置89とも接続されている。
【0137】次にこの超音波診断装置81による作用を
図26を参照して説明する。超音波診断装置81に例え
ば1番目ないし3番目まで、3つのプローブ83が接続
されているものとして説明する。
【0138】最初のステップS1の1番目のプローブの
特性測定を行う。つまり、制御回路88は1番目のプロ
ーブと分波回路86(及びインピーダンス測定回路87
を介して接続されている)パルサ84からパルスを発生
させ、分波回路86を介して1番目のプローブ83に印
加し、その際にインピーダンス測定回路87により、1
番目のプローブ83のインピーダンス値を算出する特性
測定を行う。なお、使用中か否かの判定時には低い電圧
で駆動する。その時の電流、電圧を、インピーダンス測
定回路87で測定し、インピーダンス値を計算する。こ
のインピーダンス値から制御回路88はステップS2の
使用中か否かを判断する。
【0139】使用中か否かの判断処理の詳細を図27を
参照して説明する。図27に示すようにプローブ83の
プローブ素子(超音波振動子)にパルスを印加し(ステ
ップS11)、その際にプローブ素子に流れる電流を測
定する(ステップS12)。そしてステップS13のイ
ンピーダンス値を算出する処理を行う。このインピーダ
ンス値を制御回路88内に予め記憶されているプローブ
素子のインピーダンス値と比較する(ステップS1
4)。そして、空気中か否かの判断を行い(ステップS
15)、空気中の場合には使用中でないと判断し、空気
中でない場合には使用中であると判断する。
【0140】このようにして図26のステップS2で、
使用中でないと判断した場合にはその1番目のプローブ
83では画面描写の処理を行わない。つまり、使用を解
除する。そして、次のステップS3に移り、このステッ
プS3の2番目のプローブの特性測定を行う。この場合
にも、2番目のプローブ83のインピーダンス値を算出
してステップS4の使用中か否かを判断する。
【0141】この判断が使用中でない場合にはその2番
目のプローブ83では画面描写の処理を行わないで、ス
テップS5の3番目のプローブの特性測定を行う。この
場合にも、3番目のプローブ83のインピーダンス値を
算出してステップS6の使用中か否かを判断する。この
判断が使用中でない場合にはその3番目のプローブ83
では画面描写の処理を行わないで、ステップS1に戻
る。そして、一定時間後に再び同様の処理を行い、使用
中でないと判断した場合には再びステップS1に戻り、
使用中と判断した場合には以下のように使用状態に設定
する。
【0142】一方、ステップS2、S4、S6の判断で
使用中の場合にはステップS7の画面描出の処理を行
う。つまり、使用中のプローブ83に対して受信回路8
5で処理した映像信号を表示装置89の表示面に描出さ
せる。つまり、使用状態に設定する。
【0143】そして、定期的にステップS8の使用中の
プローブの特性測定を行う処理をする。そして、この処
理において、使用中と判断した場合には再びステップS
7に戻り、使用中でないと判断した場合にはステップS
1に戻る(つまり使用状態を解除する)。
【0144】上記説明ではインピーダンス測定回路87
を用いていたが、画像処理により使用中か否かを判断し
ても良く、この場合には図28に示すような処理をおこ
なうと良い。
【0145】ステップS21に示すように1番目のプロ
ーブの画像形成の処理を行う。そして、その場合に得ら
れる画像データにより、ステップS22の使用中か否か
の判断を行う。
【0146】制御回路88内の図示しない記憶手段には
空気中に放置された状態での画像データと生体などの被
検体に当接している場合の画像データの標準例の画像デ
ータが予め記憶されており、制御回路88は得られた画
像データがいずれに相当するかを判断して使用中か否か
を判断する。
【0147】例えば空気中に放置された状態での画像デ
ータを表示すると、図29のようになり、一方被検体に
当接している場合の画像データを表示すると、図30の
ようになる。つまり、空気中に放置された状態での画像
データでは超音波プローブの近くで空気の境界面での反
射波の割合が大きくなり、被検体に当接した場合にはこ
のような反射の割合ははるかに小さくなる。従って、得
られた画像データの輝度分布から空気中に放置された状
態での画像データか、被検体に当接された状態での画像
データかの判断を記憶手段に記憶された両画像データと
の比較によりいずれに相当するかの判断を行う。
【0148】ステップS22で、1番目のプローブによ
り形成される画像データが空気中に放置された状態での
使用中でない画像データか、被検体に当接している場合
の使用通の画像データかのいずれであるかにより使用中
であるかないかの判断を行い、使用中でないと判断した
場合にはステップS23の2番目のプローブの特性測定
を行う。
【0149】この場合にも、2番目のプローブの画像デ
ータが空気中に放置された状態での画像データか被検体
に当接している場合の画像データかのいずれであるかに
よりステップS24の使用中か否かを判断する。
【0150】この判断が使用中でない場合にはステップ
S25の3番目のプローブの特性測定を行う。この場合
にも、3番目のプローブにより得られる画像データが空
気中に放置された状態での画像データか被検体に当接し
ている場合の画像データかのいずれであるかによりステ
ップS26の使用中か否かを判断する。この判断が使用
中でない場合にはステップS21に戻る。
【0151】一方、ステップS22、S24、S26の
判断で使用中の場合にはステップS27の画面表示の処
理を行う。つまり、使用中のプローブに対して受信回路
で処理した映像信号を表示装置の表示面に表示させる。
【0152】そして、定期的にステップS28の使用中
か否かの判断を行い、使用中と判断した場合には再びス
テップS27に戻り、使用中でないと判断した場合には
ステップS21に戻る。
【0153】[付記] 1.超音波振動子を内臓したプローブヘッドに、超音波
観測装置の操作を行うコントロールスイッチを設けたこ
とを特徴とする超音波プローブにおいて、前記コントロ
ールスイッチをプローブヘッドに対して着脱自在に固定
可能にしたことを特徴とする超音波プローブ。
【0154】2.前記コントロールスイッチをプローブ
ヘッドにおけるプローブヘッドを把持する手の操作指が
位置する付近に着脱自在に固定可能にしたことを特徴と
する付記1記載の超音波プローブ。 3.前記把持する手が右手或いは左手のいずれの場合に
も、前記操作指が位置する付近にコントロールスイッチ
を着脱自在に固定可能にしたことを特徴とする付記2記
載の超音波プローブ。
【0155】4.前記コントロールスイッチへ超音波観
測装置の操作が登録可能であることを特徴とする付記1
記載の超音波プローブ。 5.前記コントロールスイッチの着脱方向がプローブヘ
ッドに対して複数方向であることを特徴とした付記1記
載の超音波プローブ。 6.前記コントロールスイッチがプローブヘッド上の超
音波送受面を除く殆ど任意の位置に固定可能であること
を特徴とした付記1記載の超音波プローブ。 7.前記コントロールスイッチがプローブヘッド上の複
数の溝内の任意の位置に固定可能であることを特徴とす
る付記1記載の超音波プローブ。
【0156】8.前記コントロールスイッチのケーブル
をプローブケーブルと一体化する手段を有することを特
徴とする付記1記載の超音波プローブ。 9.前記コントロールスイッチのケーブルがプローブコ
ネクタまたはプローブヘッドに着脱接続可能であること
を特徴とする付記1記載の超音波プローブ。
【0157】10.超音波振動子を内蔵したプローブヘ
ッドに、超音波観測装置の操作を行うコントロールスイ
ッチを設けた超音波プローブにおいて、前記コントロー
ルスイッチを、穿刺針を案内するガイドをプローブヘッ
ドに固定するためのアタッチメントに設けたことを特徴
とする超音波プローブ。
【0158】11.前記穿刺アタッチメントへ穿刺針セ
ンサを設け、穿刺針センサにより穿刺針ガイド表示の操
作を行うことを特徴とする付記10記載の超音波プロー
ブ。 12.超音波振動子を内蔵したプローブヘッドの表面
と、超音波観測装置に接続するコネクタの表面に、プロ
ーブのスペック毎に固有の指標を付加したことを特徴と
する超音波プローブ。
【0159】13.超音波振動子を内蔵したプローブヘ
ッドの近傍と、超音波観測装置に接続区するコネクタの
付近に、同一の記号を付加した事を特徴とする超音波プ
ローブ。 14.表面に付加された指標は、色と形状の組み合わせ
がプローブのスペックを示すコードとなっていることを
特徴とする、付記12または13記載の超音波プロー
ブ。
【0160】(付記12〜14の背景)超音波診断装置
に取り付けられるプローブ数は2〜4本程度である。一
方、一つの観測装置に対して10本以上のプローブが用
意されている。症例によって、適切なプローブを使い分
ける事で、より正確な診断を行う事ができる。観測装置
と接続するコネクタに、そのプローブの仕様(スペッ
ク)が文字で表示されている。
【0161】(従来技術の問題点)現在観測装置に取り
付けられていないプローブを使用する為には、使用しな
いプローブを取り外し、使用したいプローブを取り付け
る必要がある。操作コンソールを、術者が使用しやすい
レイアウトにするため、プローブと観測装置を接続する
コネクタは観測装置の下方や側面、背面等、術者にとっ
ては比較的アクセスしにくい位置に設けられる。
【0162】使用中のプローブのコネクタを外すと、観
測装置が故障する恐れがある。コネクタを外す際には、
予め観測装置とコネクタを電気的に切り離しておく必要
がある。従来のプローブ94は図32に示すようにプロ
ーブヘッド94Aと、このプローブヘッド94Aから延
出されたプローブケーブル94Bと、このプローブケー
ブル94Bの端部に設けたプローブコネクタ94Cとを
有し、プローブコネクタ94Cにはその超音波プローブ
94のスペックを表示したスペック表示部94Dが設け
てある。
【0163】一般的には、プローブコネクタ94Cのス
ペック表示部94Dには、「8.5MHz CLA」
「5MHz LA」等、そのスペックが記号で示されて
いるが、スペースやデザインの都合上、文字は小さく識
別しにくい。このため、接続されたプローブで使用しな
くなったプローブのコネクタを容易、かつ確実に取り外
しできるようにすることを目的として、付記12〜14
の構成にした。
【0164】15.使用可能な超音波プローブが未定の
ときに、各超音波プローブの電気的特性を測定すること
により、使用中の超音波プローブを検出し、そのプロー
ブを使用状態に設定すると共に、使用状態になっている
超音波プローブの電気的特性を定期的に測定して、使用
を終了したことを検出してその超音波探触子の使用状態
を解除することを特徴とする超音波観測装置。
【0165】16.使用可能な超音波プローブが未定の
ときに、各超音波プローブを用いた場合の画像を順次形
成し、画像処理によって使用中の超音波プローブを検出
し、そのプローブを使用状態に設定すると共に、使用中
の超音波プローブの画像情報により、そのプローブの使
用が終了したことを特徴とする、その超音波プローブの
使用状態を解除することを特徴とする超音波観測装置。
【0166】(付記15、16の背景)従来例として、
例えば特開平5ー115472号には図31に示すよう
な超音波診断装置91が開示されている。この超音波診
断装置91のコンソールには操作時に必要となるパネル
92、モニタ93、超音波プローブ94、撮影用周辺機
器95等のほか、操作を必要としない電源部96、回路
部97等が全て一体化して設けれた構造になっている。
【0167】このように1つの超音波診断装置91には
取り付けて使用可能となる10本以上の超音波プローブ
から2〜4本程度の複数の超音波プローブ94を使い分
けて使用することにより、症例に適した超音波プローブ
94を用いて正確な診断を行えるようにしている。
【0168】このような超音波診断装置91では実際に
使用しない超音波プローブ94には送信を止める操作を
行う必要があるが、その操作を行うことを忘れてしまう
ことがしばしばあった。
【0169】空気中に放置された状態で実際に使用され
ていない超音波プローブ94では反射波が大きく、超音
波プローブ94が発熱してしまい、超音波プローブ94
を破損させてしまったり、特性を劣化させるおそれがあ
った。このため、使用しない超音波プローブには送信信
号を停止させることが望まれる。
【0170】このため、例えば特開平2−84943号
公報ではタッチセンサにより、超音波出力のON,OF
Fを行う従来例があった。しかし、この従来例では、プ
ローブホルダに付けた状態でも、センサが反応してしま
う。また、特開平8−182673号公報にはプローブ
ホルダからの着脱により超音波出力のON,OFFを行
う従来例があった。
【0171】しかしながら、様々な形状のプローブに対
応させたプローブホルダを設ける事は、困難であり、こ
れを行うと大幅にコストが上昇してしまう欠点がある。
このため、簡単に使用状態か否かを判断して、使用状態
でない超音波プローブに対しては使用状態を解除し、使
用状態の超音波プローブに対しては使用状態を維持する
超音波観測装置を提供することを目的として、付記1
5、16の構成にした。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波振動子を内臓したプローブヘッドに、超音波観測装
置の制御操作を行うコントロールスイッチを設けたこと
を特徴とする超音波プローブにおいて、前記コントロー
ルスイッチをプローブヘッドに対して着脱自在に固定可
能にしているので、コントロールスイッチを操作する場
合にプローブヘッドに取付けて操作性がよい状態で使用
でき、コントロールスイッチを操作しない場合には取付
ないようにすることにより、誤操作を行うことを解消で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた超音波診断
システムの全体構成図。
【図2】プローブヘッドにスイッチベースが複数の方向
から着脱自在に固定できることを示す斜視図。
【図3】スイッチベースが取り付けられたプローブヘッ
ドを左手及び右手で把持した様子を示す斜視図。
【図4】図2とは異なる位置にコントロールスイッチ群
を設けたスイッチベースを示す斜視図。
【図5】プローブヘッドに着脱自在の固定手段の具体例
を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を備えた超音波診断
システムの全体構成図。
【図7】モニタでの表示面の1例を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を備えた超音波診断
システムの全体構成図。
【図9】スイッチベースの取付け例を示す図。
【図10】嵌め込み溝と嵌め込み凸部の変形例を示す
図。
【図11】本発明の第4の実施の形態を備えた超音波診
断システムの全体構成図。
【図12】本発明の第5の実施の形態を備えた超音波診
断システムの一部を示す図。
【図13】本発明の第6の実施の形態の超音波プローブ
部を示す斜視図。
【図14】本発明の第7の実施の形態を備えた超音波診
断システムの全体構成図。
【図15】本発明の第8の実施の形態の超音波プローブ
部の一部を示す斜視図。
【図16】本発明の第9の実施の形態の超音波プローブ
部を示す斜視図。
【図17】第1変形例のプローブを示す斜視図。
【図18】第2変形例のプローブを示す斜視図。
【図19】本発明の第10の実施の形態の超音波プロー
ブ部を示す斜視図。
【図20】変形例のプローブヘッド付近を示す斜視図。
【図21】本発明の第11の実施の形態におけるコード
表を示す図。
【図22】第1変形例における示標例を示す図。
【図23】第2変形例におけるコード表を示す図。
【図24】第3変形例における示標例を示す図。
【図25】超音波診断装置の概略の構成を示すブロック
図。
【図26】図25の超音波診断装置の作用を示すフロー
チャート図。
【図27】使用中か否かを判断するフローチャート図。
【図28】画像処理により使用中か否かを判断するフロ
ーチャート図。
【図29】超音波プローブを空気中に放置された状態で
の画像データの典型例を示す図。
【図30】超音波プローブを被検体に当接した状態で得
られる画像データの典型例を示す図。
【図31】従来の超音波診断装置を示す図。
【図32】従来例の超音波プローブを示す図。
【符号の説明】 1A…超音波診断システム 2…超音波プローブ部 3…超音波観測装置部 4…超音波振動子 5…プローブヘッド 6…プローブケーブル 7…プローブコネクタ 8…超音波観測装置 9…駆動回路 11…受信処理回路 12…分波回路 13…制御回路 14…モニタ 15…キーボード 21…コントロールスイッチ群 22A…スイッチベース 23…手 26…コントロールスイッチケーブル 27…コントロールスイッチコネクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を内臓したプローブヘッド
    に、超音波観測装置の制御操作を行うコントロールスイ
    ッチを設けたことを特徴とする超音波プローブにおい
    て、 前記コントロールスイッチをプローブヘッドに対して着
    脱自在に固定可能にしたことを特徴とする超音波プロー
    ブ。
JP22828097A 1997-08-25 1997-08-25 超音波プローブ Withdrawn JPH1156852A (ja)

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