JP3053762B2 - 円筒型防振マウント用ブラケット - Google Patents

円筒型防振マウント用ブラケット

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    • B60G2206/82Joining

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用エンジ
ンマウント等に用いられる円筒型防振マウントにおい
て、防振マウント本体の外周面を密着状態に支持する円
筒型防振マウント用ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】振動体
を被取付部材に取付けるために用いられる防振マウント
として、円筒型のものが知られている。
【0003】このような円筒型防振マウントは、従来、
圧入式のものが専ら使用されていた。かかる圧入式の円
筒型防振マウントは、防振マウント本体が嵌め込まれる
円形の保持部を備えたアルミニウム(その合金を含む)
等の金属製あるいは樹脂製のブラケットと、マウント本
体とからなる。また、マウント本体としては、中心に位
置する支軸部材と、該支軸部材の周囲に配設されるとと
もに外径が保持部内径よりもわずかに大きく設定された
剛性スリーブとが、それらの間に介挿されたゴム弾性体
によって連結されたものが一般に用いられている。そし
て、マウント本体の前記剛性スリーブを、ブラケットの
前記保持部内に圧入することにより、マウント本体をブ
ラケットに嵌着固定したものである。
【0004】しかしながら、上記のような圧入式の円筒
型防振マウントは、圧入作業の容易性と圧入後のマウン
ト本体とブラケットの密着性が相反するが故に、マウン
ト本体とブラケット保持部との間に厳格な寸法精度が要
求され、このためブラケットの保持部内周面を必要寸法
精度に仕上げるための特別な加工が必要となるものであ
った。
【0005】そこで、本出願人は、このような従来の円
筒型防振マウントが有する欠点を解消するために、巻締
め式の円筒型防振マウント用ブラケットを提案した(特
願平7−165839号)。
【0006】図11に示されるように、この巻締め式の
円筒型防振マウント用ブラケット(101 )は、円筒型防
振マウント本体が嵌め込まれる保持部(102 )を備え、
該保持部(102 )の周方向の一箇所に軸方向に延びる開
口部(103 )が形成され、該開口部(103 )において前
記保持部(102 )が拡開状態に開口可能となされたもの
である。そして、開口部(103 )を拡開させて保持部内
周長を実質的に大きくし、この状態で防振マウント本体
(図示省略)を保持部(102 )に装填配置するととも
に、開口部(103 )が閉塞する方向の力を付与して保持
部内周面を前記防振マウントの外周面に密着せしめ、こ
れにより防振マウント本体を保持部(102)内に嵌着固
定するものである。
【0007】かかる巻締め式の円筒型防振マウント用ブ
ラケット(101 )によれば、開口部(103 )の拡開によ
ってマウント本体をブラケット保持部(102 )に容易に
挿入でき、かつその後ブラケット(101 )をマウント本
体の外周面に巻き締めて強固に嵌着固定できるため、従
来の圧入方式に比べてマウント本体とブラケット保持部
(102 )との間の寸法精度の厳格性を緩和でき、ブラケ
ットの保持部内周面を必要寸法精度に仕上げるための特
別な加工を不要となしうるという優れた効果を期待でき
るものである。
【0008】而して、上記提案に係る円筒型防振マウン
ト用ブラケット(101 )では、該ブラケットをマウント
本体の外周面に巻き締め状態に保持するための開口部結
合構造として、一方の開口縁部に突出係止部(104 )
を、他方の開口縁部にフック部(105 )を周方向におい
て対向する配置に設け、巻き締めた状態で係止部(10
4)とフック部(105 )とを係止させる構造が採用され
ていた。
【0009】しかるに、係止部(104 )とフック部(10
5 )とを離脱不能にかつ強固に係止させるためには、係
止部(104 )とフック部(105 )との形状や位置関係に
おいて少なからず厳格な寸法精度を必要とし、その加工
がいささか厄介であるというような新たな問題を派生す
るものであった。
【0010】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、マウント本体とブラケット保
持部との間の寸法精度の厳格性を緩和できるのはもとよ
り、マウント本体を巻締め状態に保持するための開口部
結合構造についても寸法精度の厳格性を緩和することの
できる円筒型防振マウント用ブラケットの提供を目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の一つは、円筒型防振マウント本体が嵌め
込まれる保持部を備え、前記保持部の周方向の一箇所に
軸方向に延びる開口部が形成され、該開口部において前
記保持部が拡開状態に開口可能となされるとともに、開
口部を閉塞状態に保持して保持部内周面を前記防振マウ
ントの外周面に 密着せしめることにより、防振マウント
本体が保持部内に嵌着固定されるものとなされた巻締め
式の円筒型防振マウント用ブラケットであって、前記開
口部の両方の開口縁部またはその近傍に、外周面上に突
出する結合部が周方向対向配置に設けられ、一方の結合
部に、他方の結合部に向かって突出する潰し部が設けら
れる一方、他方の結合部の前記潰し部に対応する位置
に、深さ方向に向かって開口面積が大となされた拡大部
を有する食込み凹部が形成され、該食込み凹部に前記潰
し部が嵌入されかつ前記拡大部に食込んで抜止め状態に
塑性変形されることにより、両結合部が結合され、開口
部を閉塞状態に保持するものとなされていることを特徴
とする円筒型防振マウント用ブラケットにある。
【0012】このように、塑性変形を利用して結合部を
結合させるものであるから、結合部に形状や寸法の誤差
があっても、該誤差を吸収するように塑性変形させれば
良く、厳格な精度は不要となる。また、結合部相互が直
接的に結合され、効率的な結合作業により強固な結合強
度が得られるものとなる。
【0013】また、この発明の他の一つとして、円筒型
防振マウント本体が嵌め込まれる保持部を備え、前記保
持部の周方向の一箇所に軸方向に延びる開口部が形成さ
れ、該開口部において前記保持部が拡開状態に開口可能
となされるとともに、開口部を閉塞状態に保持して保持
部内周面を前記防振マウントの外周面に密着せしめるこ
とにより、防振マウント本体が保持部内に嵌着固定され
るものとなされた巻締め式の円筒型防振マウント用ブラ
ケットであって、前記開口部の両方の開口縁部またはそ
の近傍に、外周面上に突出する結合部が周方向対向配置
に設けられ、各結合部に潰し部が突設されまたは食込み
凹部が形成されるとともに、結合部の前記潰し部に対応
して食込み凹部が形成されまたは結合部の前記食込み凹
部に対応して潰し部が形成された連結体が、両結合部の
間に配置され、かつ前記食込み凹部は深さ方向に向かっ
て開口面積が大となされた拡大部を有し、前記連結体の
食込み凹部に結合部の潰し部が嵌入されかつ前記拡大部
に食込んで抜止め状態に塑性変形されることにより、ま
たは結合部の食込み凹部に連結体の潰し部が嵌入されか
つ前記拡大部に食込んで抜止め状態に塑性変形されるこ
とにより、両結 合部が連結体を介して結合され、開口部
を閉塞状態に保持するものとなされていることを特徴と
する円筒型防振マウント用ブラケットにある。
【0014】この場合には、各結合部に設けた食込み凹
部あるいは潰し部の寸法に誤差を生じても、連結体に設
ける潰し部あるいは食込み凹部の位置を調整することに
よりこれが吸収され、ブラケットの寸法精度の厳格性が
益々不要となる。
【0015】また、この発明のさらに他の一は、円筒型
防振マウント本体が嵌め込まれる保持部を備え、前記保
持部の周方向の一箇所に軸方向に延びる開口部が形成さ
れ、該開口部において前記保持部が拡開状態に開口可能
となされるとともに、開口部を閉塞状態に保持して保持
部内周面を前記防振マウントの外周面に密着せしめるこ
とにより、防振マウント本体が保持部内に嵌着固定され
るものとなされた巻締め式の円筒型防振マウント用ブラ
ケットであって、前記開口部の両方の開口縁部またはそ
の近傍に、外周面上に突出する結合部が周方向対向配置
に設けられ、両結合部が重ね合わされた状態でその一部
が剪断方向に塑性変形されることにより接合され、開口
部を閉塞状態に保持するものとなされていることを特徴
とする円筒型防振マウント用ブラケットにある。
【0016】この場合には、結合部に食込み溝や潰し部
を設ける必要がないから、結合部の断面形状の単純化か
つ薄肉化が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、この発明の一実施
形態を示すものである。
【0018】これらの図において(1)はブラケットで
あり、アルミニウム押出形材を軸方向において所定長さ
に切断することにより製作されたものである。該ブラケ
ット(1)は、円筒型防振マウント本体が嵌め込まれる
円筒状の保持部(2)を備えるとともに、保持部(2)
の周方向の一箇所が分断されて軸方向に延びる開口部
(3)が形成されている。従って、この開口部(3)に
おいて保持部(2)が拡開状態に開口可能となされてい
る。
【0019】さらに、開口部(3)の両方の開口縁部に
は、軸方向全域に渡って、外周面上に突出する断面方形
状の一対の結合部(4)(5)が周方向対向配置に設け
られている。かつ各結合部(4)(5)の相互対向面の
一方には、内外2列で軸方向に延びる断面方形状の潰し
部(6)が突設され、また前記対向面の他方には、前記
潰し部(6)との対応位置に内外2列で軸方向に延びる
食込み溝(7)が形成されている。これらの潰し部
(6)と食込み溝(7)は、該食込み溝(7)に前記潰
し部(6)を塑性変形させつつ充填させることにより両
結合部(4)(5)を結合せしめ、ひいては開口部
(3)を閉塞状態に保持する役割を果たす。このため
に、食込み溝(7)は、その深さ方向の中間部に、深さ
方向の上下端よりも溝幅の大きな、従って開口面積の大
きな拡大部(7a)が形成される一方、潰し部(6)はそ
の突出高さが食込み溝(7)の深さよりも大きく設定さ
れるとともに横断面積が食込み溝(7)の横断面積とほ
ぼ同じに設定され、開口部(3)の閉塞状態において、
変形充填された潰し部(6)が該拡大部(7a)に十分に
食込んで両結合部(4)(5)の分離を強く阻止するも
のとなされている。
【0020】図1〜図4に示した円筒型防振マウント用
ブラケットの使用方法を説明すると、開口部(3)にお
いて保持部(2)を拡開することにより保持部内周長を
実質的に大きくした状態で、図2のように円筒型の防振
マウント本体(40)を保持部(2)に挿入する。マウン
ト本体(40)は、この実施形態では、中心に位置する支
軸部材(41)と、該支軸部材(41)の周囲に配設された
円筒型の剛性スリーブ(42)とが、それらの間に介挿さ
れたゴム弾性体(43)によって連結されたソリッドタイ
プのものが用いられており、剛性スリーブ(42)の外径
は、保持部(2)の開口部(3)が閉塞されたときの保
持部の内径より僅かに大きく設定されている。而して、
保持部(2)は開口部(3)において拡開されているか
ら、マウント本体(40)を極めて容易に保持部(2)内
に装填することができる。
【0021】次に、開口部(3)を閉塞させるべくプレ
ス等により両結合部(4)(5)を接近方向に加圧する
と、一方の結合部(4)の潰し部(6)が他方の結合部
(5)の食込み溝(7)に嵌まり込み、図3に示される
ように、開口部(3)の閉塞前に潰し部(6)の先端が
食込み溝(7)の底面に当接する。この状態でさらに両
結合部(4)(5)を密着方向に加圧すると、図4に示
されるように、潰し部(6)が食込み溝(7)の形状に
沿って圧潰状に塑性変形し拡大部(7a)を含む食込み溝
(7)内に充填され、結合部(4)(5)の相互対向面
は密着方向に接近し、開口部(3)は縮小されやがて閉
塞状態となる。同時に、ブラケット(1)の保持部
(2)内周面がマウント本体(40)の外周面に密着して
マウント本体(40)は強固に巻締められた状態となる。
【0022】この状態で、結合部(4)(5)への加圧
力を解除しても、食込み溝(7)に変形充填された潰し
部(6)が食込み溝の拡大部(7a)に十分に食込んで両
結合部の分離を強く阻止し、マウント本体(40)の保持
部(2)内での巻締め固定状態が保持される。
【0023】こうして製造された防振マウントは、ブラ
ケット(1)の両結合部(4)(5)等を利用して被取
付部材に取付けられる。なお、被取付部材に取付けるた
めに、結合部(4)(5)の一方を径方向外方に延出し
て取付部を設けるものとしても良いし、結合部とは別に
ブラケットの外周面に取付部を設けても良い。
【0024】また、潰し部(6)は必ずしも食込み溝
(7)内全体に充填されなければならないものではな
く、潰し部(6)が塑性変形して食込み溝(7)内の拡
大部(7a)に食込み、潰し部(6)の抜けを阻止し得る
態様であれば良い。
【0025】図5〜図7は、この発明の他の実施形態を
示すものである。この実施形態では、ブラケットの両結
合部をアルミニウム製の連結体を介して結合させたもの
である。
【0026】これらの図に示した円筒型防振マウント用
ブラケット(11)において、(12)は保持部、(13)は
開口部であり、これらは図1〜3に示したものと同一構
成である。開口部(13)の両方の開口縁部からわずかに
周方向に離間した位置には、軸方向全域に渡って、外周
面上に突出する断面方形状の一対の結合部(14)(15)
が周方向対向配置に設けられている。各結合部(14)
(15)の相互対向面には、径方向の中央部に軸方向に延
びる各1個の断面方形状の潰し部(16)が突設されてい
る。一方、(18)は連結体であり、該連結体(18)は結
合部(14)(15)の対向面とほぼ同じ幅及び長さを有す
る断面矩形に形成されている。かつ、連結体(18)の両
結合部と向き合う両面には、前記潰し部(16)との対応
位置に軸方向に延びる食込み溝(17)が形成されてい
る。これらの潰し部(16)と食込み溝(17)は、該食込
み溝(17)に前記潰し部(16)を塑性変形させつつ充填
させることにより連結体(18)を介して両結合部(14)
(15)を結合せしめ、ひいては開口部(13)を閉塞状態
に保持する役割を果たす。このために、食込み溝(17)
は、その深さ方向の上部から底部に向かって連続的に溝
幅の大きくなる(開口面積の大きくなる)蟻溝状に形成
されて、深さ方向全域に拡大部(17a )が形成されてい
る。一方、潰し部(16)はその突出高さが食込み溝(1
7)の深さよりも大きく設定され、開口部(13)の閉塞
状態において、塑性変形した潰し部(16)が前記拡大部
(17a )に食込んで両結合部(14)(15)の分離を強く
阻止するものとなされている。また、開口部(3)の閉
塞状態において、連結体(18)と結合部(14)(15)の
対向面とがそれぞれ密着するように、連結体(18)の高
さが設定されている。
【0027】図5〜7に示した円筒型防振マウント用ブ
ラケット(11)の使用方法を説明すると、開口部(13)
において保持部(12)を拡開することにより保持部内周
長を実質的に大きくした状態で、図1〜4に示したもの
と同一構成の円筒型の防振マウント本体(40)を保持部
(12)に挿入する。
【0028】次に、図6に示されるように、両結合部
(14)(15)の間に連結体(18)を所定の向きで介挿し
たのち、開口部(13)を閉塞させるべくプレス等により
両結合部(14)(15)を接近方向に加圧する。すると、
両結合部の各潰し部(16)が連結体(18)の各食込み溝
(17)に嵌まり込み、開口部(13)の閉塞前に潰し部
(16)の先端が食込み溝(17)の底面に当接する。この
状態でさらに両結合部(14)(15)を密着方向に加圧す
ると、潰し部(16)が図7のように圧潰傾斜状に塑性変
形して食込み溝(17)内の拡大部(17a )に食込でいく
とともに、結合部(14)(15)と連結体(18)の相互対
向面は密着方向に接近し、開口部(13)は縮小されやが
て閉塞状態となる。同時に、ブラケット(11)の保持部
(12)内周面がマウント本体(40)の外周面に密着して
マウント本体(40)は強固に巻締められた状態となる。
【0029】この状態で、結合部(14)(15)への加圧
力を解除しても、塑性変形した潰し部(16)が食込み溝
(17)の拡大部(17a )に食込んで両結合部(14)(1
5)の分離を強く阻止し、マウント本体(40)の保持部
(12)内での巻締め固定状態が保持される。
【0030】なお、上記の実施形態では、結合部(14)
(15)に潰し部(16)を連結体(18)に食込み溝(17)
を設けた場合を示したが、結合部(14)(15)に食込み
溝を連結体(18)に潰し部を設けても良いし、一方の結
合部には潰し部を他方の結合部には食込み溝を設ける一
方、連結体には対応する食込み溝と潰し部を設けた構成
としても良い。また、潰し部(16)を食込み溝(17)の
全体に充填されるように塑性変形させても良い。
【0031】図8〜10はこの発明のさらに他の実施形
態を示すものである。この実施形態では、結合部の塑性
変形による結合構造として、剪断接合を採用したもので
ある。
【0032】これらの図に示した円筒型防振マウント用
ブラケット(21)において、(22)は保持部、(23)は
開口部であり、これらは図1〜3に示したものと同一構
成である。開口部(23)の両方の開口縁部には、軸方向
全域に渡って、外周面上に突出する比較的肉薄の結合部
(24)(25)が周方向対向配置に設けられている。
【0033】この円筒型防振マウント用ブラケット(2
1)では、開口部(23)において保持部(22)を拡開す
ることにより保持部(22)内周長を実質的に大きくした
状態で、図1〜3に示したもの同一構成の円筒型の防振
マウント本体(40)を保持部(22)に挿入する。そし
て、結合部(24)(25)を密着方向に押圧して開口部
(23)を閉塞せしめ、保持部(22)内周面をマウント本
体(40)の外周面に密着させてこれを巻締めする。
【0034】次に、重合わせ状態の結合部(24)(25)
における変形予定部位(26)(図9に鎖線にて示す)に
対し、図10(a)のように厚さ方向への塑性変形力即
ち剪断力を付与してこれを変形させる。変形は、図10
(c)のように変形部分(27)における剪断方向後方
(図8及び図10の上側)の結合部(25)の肉厚の一部
が剪断によって生じた剪断孔(28)に僅かに残る程度ま
で行う。次いで、この変形部分(27)を、図10(b)
に示されるように剪断パンチ(29a )と下型内に設けた
アンビル(29b )等で肉厚方向に圧縮することにより、
図10(c)のように、変形部分(27)における剪断方
向後方(上側)の結合部(27b )の径方向の幅を拡大せ
しめて、剪断孔(28)の側壁部分に食込ませる一方、剪
断方向前方(下側)の結合部(27a )のバリを大きくす
ることにより径方向の幅を剪断穴(28)の幅よりも大き
くして、剪断方向と逆方向への抜けを阻止する。こうし
て結合部(24)(25)の接合力が高められ、マウント本
体(40)のブラケット保持部(22)内での巻締め固定状
態が保持されるものである。
【0035】このような剪断接合構造において、剪断変
形部分(27)の大きさや位等置は特に限定されることは
ないが、結合部相互間に隙間を生じないような接合力を
生じさせ得るように、それらを設定すべきである。ま
た、各結合部(24)(25)の肉厚tは、結合部の剛性や
剪断荷重等を考慮して適宜決定される。
【0036】以上説明した実施形態では、マウント用ブ
ラケット(1)(11)(21)に嵌着固定されるマウント
本体(40)として、中心に位置する支軸部材(41)と、
該支軸部材の周囲に配設された円筒型の剛性スリーブ
(42)とが、それらの間に介挿されたゴム弾性体(43)
によって連結されたソリッドタイプのものを用いたが、
マウント本体として、外側剛性スリーブ(43)がなく、
かつゴム弾性体(43)内部に、外周面に設けられた注入
口から液体を封入され、この封入液体によって防振機能
を発揮させる形式のものを用いても良い。この場合、プ
レスによる結合部(4)(5)(14)(15)(24)(2
5)の結合作業を液中で行うものとすると、ゴム弾性体
への液封入と結合部の締結作業とを同時に行うことがで
き、工程を省略できる。
【0037】なお、図1〜4及び図5〜7に示した実施
形態においては、潰し部(6)(16)を食込ませるため
の食込み凹部として、ブラケット(1)(11)の軸方向
全域に渡って食込み溝(7)(17)を設けた場合を示し
たが、必ずしもブラケットの軸方向全域に渡って設けな
ければならないものではなく、一個または複数個の貫通
状あるいは非貫通状の食込み孔(食込み穴)として形成
しても良い。
【0038】また、ブラケット(1)(11)(21)とし
てアルミニウム押出材を用いたが、ダイカスト品等を用
いても良い。
【0039】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、円筒型防振マ
ウント本体が嵌め込まれる保持部を備え、前記保持部の
周方向の一箇所に軸方向に延びる開口部が形成され、該
開口部において前記保持部が拡開状態に開口可能となさ
れるとともに、開口部を閉塞状態に保持して保持部内周
面を前記防振マウントの外周面に密着せしめることによ
り、防振マウント本体が保持部内に嵌着固定されるもの
となされた巻締め式の円筒型防振マウント用ブラケット
であるから、マウント本体をブラケットの保持部内に圧
入装填する圧入式の円筒型防振マウント用ブラケットに
較べて、マウント本体とブラケット保持部との間の厳格
な寸法精度を不要となしえ、ブラケットの保持部内周面
を必要寸法精度に仕上げるための特別な加工を不要とな
し得る。
【0040】しかも、開口部の両方の開口縁部またはそ
の近傍に、外周面上に突出する結合部が周方向対向配置
に設けられ、これら結合部が塑性変形を利用した結合構
造を介して結合されることにより、開口部を閉塞状態に
保持するものとなされているから、結合部位に形状や寸
法の誤差があっても、該誤差を吸収するように塑性変形
させれば良く、従って突出係止部とフック部とを係止さ
せることによる結合構造に対して要求されていた厳格な
寸法精度を不要となしえ、結合部位の加工が容易とな
る。
【0041】また、一方の結合部に、他方の結合部に向
かって突出する潰し部が設けられる一方、他方の結合部
の前記潰し部に対応する位置に、深さ方向に向かって開
口面積が大となされた拡大部を有する食込み凹部が形成
され、該食込み凹部に前記潰し部が嵌入されかつ前記拡
大部に食込んで抜止め状態に塑性変形されることにより
両結合部が結合されるものとなされている場合には、結
合部相互を直接的に結合することができるから、結合作
業を効率的に行うことができるとともに、より強固な結
合強度を得ることができる。
【0042】また、各結合部に潰し部が突設されまたは
食込み凹部が形成されるとともに、結合部の前記潰し部
に対応して食込み凹部が形成されまたは結合部の前記食
込み凹部に対応して潰し部が形成された連結体が、両結
合部の間に配置され、かつ前記食込み凹部は深さ方向に
向かって開口面積が大となされた拡大部を有し、前記連
結体の食込み凹部に結合部の潰し部が嵌入されかつ前記
拡大部に食込んで抜止め状態に塑性変形されることによ
り、または結合部の食込み凹部に連結体の潰し部が嵌入
されかつ前記拡大部に食込んで抜止め状態に塑性変形さ
れることにより、両結合部が連結体を介して結合される
ものとなされている場合には、各結合部に設けた食込み
凹部あるいは潰し部の寸法に誤差を生じても、連結体に
設ける潰し部あるいは食込み凹部の位置を調整すること
によりこれを吸収でき、ブラケットの寸法精度の厳格性
を益々不要となし得る効果がある。
【0043】また、両結合部が重ね合わされた状態でそ
の一部が剪断方向に変形されることにより接合されるも
のとなされている場合には、結合部に食込み溝や潰し部
を設ける必要がないから、結合部の断面形状の単純化か
つ薄肉化が可能となり、ブラケットの製作を簡素化でき
るとともに使用材料を低減でき、コスト的にも有利とな
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るブラケットの横断
面図である。
【図2】図1のブラケットに防振マウント本体を装填し
た状態を示す横断面図である。
【図3】防振マウント本体の装填後、開口部を閉じ合わ
せる途中の状態を示す横断面図である。
【図4】結合部の結合状態を示す横断面拡大図である。
【図5】(a)はこの発明の他の実施形態に係るブラケ
ットの横断面図、(b)は連結片の横断面図である。
【図6】図5のブラケットに防振マウント本体を装填し
て、開口部を閉じ合わせる途中の状態を示す横断面図で
ある。
【図7】結合部の結合状態を示す横断面拡大図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、
ブラケットに防振マウント本体を装填して、開口部を閉
じ合わせた状態を示す横断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】(a)は結合部を剪断力により塑性変形させ
た状態の斜視図、(b)は変形後に変形部を加圧する前
の状態を示す斜視図、(c)は変形部加圧後の変形部近
傍の横断面図である。
【図11】先行技術にかかるブラケットの結合構造を示
す横断面図である。
【符号の説明】
1、11、21…ブラケット 2、12、22…保持部 3、13、23…開口部 4、14、24…結合部 5、15、25…結合部 6、16…潰し部 7、17…食込み溝(食込み凹部) 7a、17a …拡大部 18…連結体 27…変形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栃木 雅晴 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニ ウム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−145639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 1/00 - 6/00 F16F 15/00 - 15/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型防振マウント本体が嵌め込まれる
    保持部を備え、前記保持部の周方向の一箇所に軸方向に
    延びる開口部が形成され、該開口部において前記保持部
    が拡開状態に開口可能となされるとともに、開口部を閉
    塞状態に保持して保持部内周面を前記防振マウントの外
    周面に密着せしめることにより、防振マウント本体が保
    持部内に嵌着固定されるものとなされた巻締め式の円筒
    型防振マウント用ブラケットであって、 前記開口部の両方の開口縁部またはその近傍に、外周面
    上に突出する結合部が周方向対向配置に設けられ、 一方の結合部に、他方の結合部に向かって突出する潰し
    部が設けられる一方、他方の結合部の前記潰し部に対応
    する位置に、深さ方向に向かって開口面積が大となされ
    た拡大部を有する食込み凹部が形成され、該食込み凹部
    に前記潰し部が嵌入されかつ前記拡大部に食込んで抜止
    め状態に塑性変形されることにより、両結合部が結合さ
    れ、開口部を閉塞状態に保持するものとなされているこ
    とを特徴とする円筒型防振マウント用ブラケット。
  2. 【請求項2】 円筒型防振マウント本体が嵌め込まれる
    保持部を備え、前記保持部の周方向の一箇所に軸方向に
    延びる開口部が形成され、該開口部において前記保持部
    が拡開状態に開口可能となされるとともに、開口部を閉
    塞状態に保持して保持部内周面を前記防振マウントの外
    周面に密着せしめることにより、防振マウント本体が保
    持部内に嵌着固定されるものとなされた巻締め式の円筒
    型防振マウント用ブラケットであって、 前記開口部の両方の開口縁部またはその近傍に、外周面
    上に突出する結合部が周方向対向配置に設けられ、 各結合部に、潰し部が突設されまたは食込み凹部が形成
    されるとともに、結合部の前記潰し部に対応して食込み
    凹部が形成されまたは結合部の前記食込み凹部に対応し
    て潰し部が形成された連結体が、両結合部の間に配置さ
    れ、かつ前記食込み凹部は深さ方向に向かって開口面積
    が大となされた拡大部を有し、前記連結 体の食込み凹部
    に結合部の潰し部が嵌入されかつ前記拡大部に食込んで
    抜止め状態に塑性変形されることにより、または結合部
    の食込み凹部に連結体の潰し部が嵌入されかつ前記拡大
    部に食込んで抜止め状態に塑性変形されることにより、
    両結合部が連結体を介して結合され、開口部を閉塞状態
    に保持するものとなされていることを特徴とする円筒型
    防振マウント用ブラケット。
  3. 【請求項3】 円筒型防振マウント本体が嵌め込まれる
    保持部を備え、前記保持部の周方向の一箇所に軸方向に
    延びる開口部が形成され、該開口部において前記保持部
    が拡開状態に開口可能となされるとともに、開口部を閉
    塞状態に保持して保持部内周面を前記防振マウントの外
    周面に密着せしめることにより、防振マウント本体が保
    持部内に嵌着固定されるものとなされた巻締め式の円筒
    型防振マウント用ブラケットであって、 前記開口部の両方の開口縁部またはその近傍に、外周面
    上に突出する結合部が周方向対向配置に設けられ、 両結合部が重ね合わされた状態でその一部が剪断方向に
    塑性変形されることにより接合され、開口部を閉塞状態
    に保持するものとなされていることを特徴とする円筒型
    防振マウント用ブラケット。
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