JPH077639Y2 - 車両用ダイナミックダンパー - Google Patents

車両用ダイナミックダンパー

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JPH077639Y2
JPH077639Y2 JP1988122203U JP12220388U JPH077639Y2 JP H077639 Y2 JPH077639 Y2 JP H077639Y2 JP 1988122203 U JP1988122203 U JP 1988122203U JP 12220388 U JP12220388 U JP 12220388U JP H077639 Y2 JPH077639 Y2 JP H077639Y2
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JP
Japan
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fitting
fixed
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vehicle
metal
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JP1988122203U
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Inventor
光雄 増田
文治 佐藤
Original Assignee
山川工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等における車体の振動を抑制するのに
用いられる車両用ダイナミックダンパーに関する。
〔従来の技術〕
エンジンのアイドリング状態における振動に起因する不
快な車体振動の抑制のため、また、最近においてエアバ
ッグを装着した車両の出現に伴い、車体振動による衝突
センサの誤作動を防止するために、ダイナミックダンパ
ーを用いることが考えられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
かかる車両用のダイナミックダンパーとしては、使用条
件の厳しさに耐える耐久性の廉価性とが要求される。そ
こで、質量体として廉価な鉛等を用いることが考えられ
るが、このものは周知の如く重軟金属であることから、
その固着強度が充分になく耐久上の要求を満たしつつ車
体に取付けることは容易ではない。
本考案の目的は、かかる従来の事情に鑑み、廉価である
と共に耐久性に優れた車両用ダイナミックダンパーを提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 本考案は上記目的を達成するために、柱状の重軟金属製
質量体の端面に嵌凹孔を形成すると共に、重軟金属製質
量体に対して係止部を有する筒状金属を嵌凹孔に固設
し、金属製の内筒と外筒との間に弾性体を介在させたイ
ンシュレータの外筒を、筒状金具に圧入固着し、且つ、
内筒を車体への取付部を有する取付ブラケットに固設し
てなることを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、柱状の重軟金属製質量体の端面に嵌凹
孔が形成されると共に、重軟金属製質量体に対して係止
部を有する筒状金属が該嵌凹孔に固設される。そして、
金属製の内筒と外筒との間に弾性体が介在されたインシ
ュレータの外筒が、筒状金具に圧入固着され、その内筒
が車体への取付部を有する取付ブラケットに固設され
る。
インシュレータの外筒が、重軟金属製質量体に対して係
止部を有する筒状金属に圧入固着されるので、重軟金属
製質量体の塑性変形を伴うことなく強固な保持力を得る
ことができる。
従って、取付ブラケットが車体に取付けられたときには
筒状金具に圧入固着されたインシュレータの外筒が質量
体と一体となって変位しダンパー作用を行う。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添附図面を参照しつつ説明す
る。
第1図ないし第3図に本考案の一実施例を示す。
図において、10は車体への取付ブラケットであり、略々
断面コ字状を形成する上板部10A、下板部10Bおよび側板
部10Cと、側板部10Cから延びる取付部10Dとを有し、プ
レス成形される。
取付部10Dには車体、例えばサイドメンバーやバンパー
への取付孔10Eが穿設され、上板部10Aおよび下板部10B
には夫々ボルト挿通孔10Fが穿設される。
20は円柱状に形成された鉛製の質量体であり、両端面に
は嵌凹孔20A,20Aが設けられている。そして、この嵌凹
孔20A,20Aには後述する方法で鋼製の筒状金具30が固設
されている。
40はインシュレータであり、金属製の内筒40Aおよび外
筒40Bと、両者の間に加硫等により接着されたゴム等の
弾性体40Cとからなる。そして、外筒40Bが上述の鋼製の
筒状金具30に圧入固着される。この初期挿入を容易とす
るため外筒40Bの下方外周には面取りを施すのが好まし
い。
さらに、内筒40Aの中心部にはねじ40Dが形成されてお
り、上板部10Aおよび下板部10Bの外方から夫々ボルト挿
通孔10Fを介してボルト50を螺合し、内筒40Aが取付ブラ
ケット10に固設される。
尚、図示はしないが上板部10Aにはボルト挿通孔10F縁部
において爪を切起すと共に、内筒40Aの上面に溝を形成
し、爪を溝に係合させることにより質量体20の回り止め
とするのが好ましい。これは、鋳造される質量体20の重
心の偏位に対処するためである。
次に、質量体20の嵌凹孔20Aへの鋼製の筒状金具30の固
設方法を説明する。
まず、第1の方法は第3図に示すように、筒状金具とし
て、下端部に鍔30Aが形成された鍔付筒状金具30を用意
し、これを嵌凹孔20A内に挿置する。
そして、柱状の質量体20を筒状の型60内に設置し、外周
を型60で拘束する。
さらに、押し型61でもって質量体20の上下面、特にその
肩部を重点的に押し込み鍔30Aの裏面に鉛を矢印Xの方
向に材料を塑性流動させて円筒金具30を加締固定する。
第3図において質量体20に施した斜線は、この塑性流動
の様子を示すものである。
また、第2の方法では、筒状金具として第4図(a)な
いし(c)に示すように底部に十文字状の湾曲ブリッジ
31Aが形成された有底筒状金具31を用意する。
そして、これを嵌凹孔20A内に軽く圧入した後、第5図
(a)に示す如くパンチ70でもって、十文字状の湾曲ブ
リッジ31Aの中央部を押圧する。
すると、第5図(b)に示すように円筒金具31の下端外
周部における湾曲ブリッジ31Aの基部に対応する部位が
外方に突出し、鉛製の質量体20内にめり込みアンカー効
果をもって固設される。
尚、本例では穴を明けて十文字状の湾曲ブリッジを形成
したが、この穴明は必ずしも必要ではなく、中央部が盛
り上がった湾曲底面を有する筒状金具31であってもよ
い。
さらに、第3の方法では有底の円筒金具32を用意し、こ
れを第2の方法と同様に嵌凹孔20A内に軽く圧入する。
その後、押しロッドの下降に伴い先端にポンチを有する
割型を外方に変位させるようにした工具でもって、円筒
金具32の下端外周部の複数箇所に第6図に示す如き突起
32Aを突出させ、これを鉛製の質量体20に喰込ませ固設
する。
かくて、上述した方法によって筒状金具30,31,あるいは
32が固設された鉛製の質量体20にインシュレータ40の外
筒40Bが圧入されるが、いずれも鋼製金具であり質量体2
0の塑性変形を伴うことなく圧入が可能であり強固に保
持されるのである。ちなみに、本考案者等の実験による
と、インシュレータ40の外筒40Bの、上述した筒状金具3
0,31,32を固設した質量体20に対する耐抜け力は、いず
れも100kgを越えるものであり、車両の長期使用に亘っ
て充分な耐久性を確保できることが確認されている。
しかして、上述の如く構成された車両用ダイナミックダ
ンパーは取付孔10Eを介して車体のサイドメンバー等に
ボルト締めされ固設される。
弾性体40Cを介して弾性支持された質量体20は、その軸
方向あるいは半径方向のいずれにも変位し、車体の振動
の制振あるいは吸振作用を行い、車体振動を抑えるもの
である。
尚、本実施例においては質量体として鉛を用いた例を示
したが、軟質で同等の比重を有するものであれば、これ
に限られるものでないことはいうまでもない。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば重軟金
属製質量体に対して係止部を有する筒状金属を重軟金属
製質量体の嵌凹孔に固設し、これにインシュレータの外
筒を圧入固着するようにしたので廉価で耐久性に優れた
車両用ダイナミックダンパーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、 第2図は第1図のA−A矢視断面図、 第3図は筒状金具の第1の固設方法を説明するための断
面図であり、右側に加工前、左側に加工後を示す。 第4図は本考案の他の実施例にかかる筒状金具を示す図
であり、(a)は斜視図、(b)は側断面図および
(c)は平面図である。 第5図は筒状金具の第2の固設方法を説明するための断
面図であり、(a)は加工前、(b)は加工後を示す。 第6図は本考案のさらに他の実施例にかかる筒状金具を
示す透視的斜視図である。 10……取付ブラケット、20……質量体、20A……嵌凹
孔、30,31,32……筒状金具、40……インシュレータ、40
A……内筒、40B……外筒、40C……弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の重軟金属製質量体の端面に嵌凹孔を
    形成すると共に、前記重軟金属製質量体に対して係止部
    を有する筒状金属を該嵌凹孔に固設し、 金属製の内筒と外筒との間に弾性体を介在させたインシ
    ュレータの外筒を、前記筒状金具に圧入固着し、 且つ、前記内筒を車体への取付部を有する取付ブラケッ
    トに固設してなることを特徴とする車両用ダイナミック
    ダンパー。
JP1988122203U 1988-09-20 1988-09-20 車両用ダイナミックダンパー Expired - Lifetime JPH077639Y2 (ja)

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JP1988122203U JPH077639Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 車両用ダイナミックダンパー

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JPH0244140U JPH0244140U (ja) 1990-03-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5197585B2 (ja) * 2007-05-17 2013-05-15 三菱電機株式会社 機器固定用ブッシュ及びそれを用いた機器固定装置
JP5694854B2 (ja) * 2011-06-01 2015-04-01 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のハンドルウェイト取り付け構造

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