JP3053445B2 - ジアルコキシメチルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体 - Google Patents

ジアルコキシメチルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体

Info

Publication number
JP3053445B2
JP3053445B2 JP03030815A JP3081591A JP3053445B2 JP 3053445 B2 JP3053445 B2 JP 3053445B2 JP 03030815 A JP03030815 A JP 03030815A JP 3081591 A JP3081591 A JP 3081591A JP 3053445 B2 JP3053445 B2 JP 3053445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
group
formula
lower alkyl
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03030815A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04211683A (ja
Inventor
小高建次
木下勝敏
中屋道彦
海老原耕一
白石史郎
山田英一
沼田智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to US07/677,030 priority Critical patent/US5192778A/en
Priority to EP91105171A priority patent/EP0455000B1/en
Priority to ES91105171T priority patent/ES2082876T3/es
Priority to DE69116721T priority patent/DE69116721T2/de
Priority to KR1019910005396A priority patent/KR930008449B1/ko
Publication of JPH04211683A publication Critical patent/JPH04211683A/ja
Priority to US07/944,687 priority patent/US5264584A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3053445B2 publication Critical patent/JP3053445B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/14Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
    • C07D417/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing three or more hetero rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なイミダゾリジン誘
導体、その製造法、該誘導体を有効成分として含有する
殺虫剤および新規な中間体、その製造法に関するもので
ある。
【0002】更に詳しくは、本発明は式(1)(化1
0)
【0003】
【化10】 で表わされるイミダゾリジン誘導体、その製造法、該誘
導体を有効成分として含有する殺虫剤および式(2)
(化11)
【0004】
【化11】 で表わされる中間体、その製造法に関する。
【0005】本発明化合物であるイミダゾリジン誘導体
(1)は農業分野において農薬(特に、殺虫剤)として
有用であり、イミダゾリジン誘導体(2)は各種産業分
野において有用であり、特に農薬の中間体として有用で
ある。
【0006】
【従来の技術】従来より、式(1)で表わされる本発明
化合物と同じ骨格を持つ殺虫活性化合物は数多く知られ
ている(特開昭62−81382号公報および特開昭6
3−156786号公報など)。
【0007】一方、式(2)で表わされる本発明化合物
(1)の中間体と同じ骨格を持つ化合物もまた、数多く
開示されている(特開昭63−156786号公報な
ど)。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は、優れた殺虫活性を有する新規イミダゾリ
ジン誘導体、その容易な製造法、それを有効成分として
含有する高活性の殺虫剤およびその新規中間体を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、式(1)で表
わされる新規イミダゾリジン誘導体が優れた殺虫活性を
有することを見いだし、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明は式(1)(化12)
【0011】
【化12】
【0012】(式中、Zは2−クロロピリジン−5−イ
ル基、2−クロロチアゾール−5−イル基を表わし、R
1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜
3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の低級アルコ
キシ基で置換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表
わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアルキレン基
を形成していてもよい。nは2及び3を表わす。)で表
わされる新規イミダゾリジン誘導体、その製造法、それ
を有効成分として含有する殺虫剤および式(1)を製造
するための新規中間体(2)(化13)
【0013】
【化13】
【0014】(式中、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級
アルキル基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素
数1から3の低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜
3の低級アルキル基を表わし、R1 、R2 で環状の炭素
数2〜3のアルキレン基を形成していてもよい。nは2
及び3を表わす。)、及びその製造方法に関する。
【0015】式(1)において、Zは2−クロロピリジ
ン−5−イル基、2−クロロチアゾール−5−イル基を
表わす。式(1)及び(2)において、R1、R2 は炭
素数1〜6の低級アルキル基であり、そのの典型的な例
としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n-ブチル基、i−ブチル基、sec−
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げら
れる。R1 、R2 が環状のアルキレン基を表わす場合
は、例えば、ジメチレン基、トリメチレン基等が挙げら
れる。炭素数1〜3のハロアルキル基の典型的な例とし
ては2−ブロモエチル基、2−クロロエチル基、2,
2,2−トリクロロエチル基、2−フルオロエチル基、
2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオ
ロエチル基等が挙げられる。炭素数1から3の低級アル
コキシで置換された炭素数1〜3の低級アルキル基の典
型的な例としては2−メトキシエチル基、2−エトキシ
エチル基、2−イソプロポキシエチル基、1−メトキシ
メチル−エチル基等が挙げられる。
【0016】式(1)の化合物は、下記の方法により製
造することが出来る。(化14)
【0017】
【化14】
【0018】(式中、Zは2−クロロピリジン−5−イ
ル基、2−クロロチアゾール−5−イル基を表わし、R
1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜
3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の低級アルコ
キシ基で置換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表
わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアルキレン基
を形成していてもよい。nは2及び3を表わし、Xは塩
素原子または臭素原子を表わす。)すなわち、式(2)
で表わされる化合物と式(3)で表わされる2−クロロ
−5−ハロメチルピリジンまたは2−クロロ−5−ハロ
メチルチアゾールとを脱酸剤の存在下、各種溶媒中で反
応させて容易に合成することが出来る。
【0019】脱酸剤としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属
類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アル
カリ金属類、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート等のアルカリ金属アルコラート類、酸化ナトリウム
等のアルカリ金属酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩類、硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸水素カリウム等の硫酸水素塩類、燐酸三ナトリ
ウム、燐酸二ナトリウム等の燐酸塩類、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の酢酸塩類、トリエチルアミン、D
BU、DIMAP等の有機塩類、ブチルリチウム、ナト
リウムアミド等を使用することが出来る。
【0020】また、溶媒としては水をはじめ、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキ
サン、ヘプタン、石油ベンゼンなどの脂肪族炭化水素
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、1,3- ジメチル- 2- イミダゾ
リジノン、1- メチル- 2- ピロリジノンなどの非プロ
トン性極性溶媒、エチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、1,2- ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、ジイソプ
ロピルケトンなどのケトン類などを用いることが出来
る。
【0021】更に、触媒として、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリ
ドなどに代表される相間移動触媒を使用することによっ
ても目的とするイミダゾリジン誘導体(1)を高収率で
得ることが出来る。
【0022】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることも出来るが、一般的には、反応温度は−20〜
200℃、好ましくは0〜100℃、反応時間は0.0
1〜30時間、好ましくは0.1〜15時間である。
【0023】本発明の化合物(1)は下記の異性体を含
む。(化15)
【0024】
【化15】
【0025】前記反応式において、式(2)で表わされ
る出発物質は下記反応式に従って合成することが出来
る。(化16)
【0026】
【化16】
【0027】(式中、Rは炭素数1〜6の低級アルキル
基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1から
3の低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3の低級
アルキル基であり、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級ア
ルキル基、炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数
1から3の低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3
の低級アルキル基、及びR1 、R2 で環状の炭素数2〜
3のアルキレン基を表わす。)
【0028】すなわち、式(4)で表わされるニトログ
アニジン誘導体[合成法文献:J.Am.Chem.S
oc.,70.,430(1948)]とオルト蟻酸エ
ステル誘導体[合成法文献:Synthesis,15
3(1974)]との反応により容易に、かつ高収率で
合成することが出来る。式(2)で表わされる化合物
は、本発明者らによって初めて合成された新規化合物で
あり、この合成反応自体もまた、本発明者らによって初
めて見いだされた新規反応である。
【0029】この反応は無溶媒あるいは溶媒中で実施す
ることが出来る。溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジイソプロ
ピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-
ジメチル- 2- イミダゾリジノンなどの非プロトン性極
性溶媒類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト
リル類、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類等が用いられる。
【0030】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることができるが、一般的には、反応温度は50〜300
℃、好ましくは70〜200 ℃である。この反応は通常、常
圧条件下で実施するが、加圧条件下でも同様に実施する
ことができる。
【0031】必ずしも必要ではないが、触媒としては硫
酸、塩酸、燐酸、硝酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸等のスルホン酸類、蟻酸、酢酸、安息香酸等のカルボ
ン酸類、塩化アルミニウム、四塩化スズ、塩化亜鉛、三
フッ化ホウ素、四塩化チタン等のルイス酸類、ピリジン
塩酸塩、テトラブチルアンモニウムクロリド等のアンモ
ニウム塩類、酸化ジルコニウム、シリカゲル、アルミナ
等の酸塩基性酸化物等が用いられる。
【0032】反応時間は0.1〜30時間、好ましくは
0.5〜20時間である。
【0033】オルト蟻酸エステル誘導体(5)の使用量
は、ニトログアニジン誘導体(4)に対し、1.0モル
以上あればいくらでも良いが、経済上は1.0〜10.
0モルが好ましい。
【0034】この反応は通常、常圧条件下で実施する
が、加圧条件下でも同様に実施することができる。
【0035】本発明の化合物(2)はE、Zの異性体、
及び下記で表わされる通り、トートマー(互変異性体)
を含む。(化17)
【0036】
【化17】
【0037】一方、式(3)で表わされるクロロピリジ
ルメチルハライド類は公知化合物であり、文献記載の方
法により合成することが出来[合成法文献:J.Het
erocyclic Chem.,16,333(19
79)、J.Med.Chem.,14,557(19
71)]、チアゾリルメチルハライド類は2−アミノ−
5−アルコキシカルボニルチアゾール類をジアゾ化を経
て、ハロゲン原子を導入し、リチウムアルミニウムハイ
ドライドで常法により還元し、得られた2−ハロゲノ−
5−ヒドロキシメチルチアゾールを常法によりハロゲン
原子に変換して得ることができる。
【0038】本発明の式(1)で表わされる誘導体は強
力な殺虫作用を持ち、殺虫剤として使用することが出来
る。そして、本発明の式(1)で表わされる誘導体は栽
培植物に対し、薬害を与えることなく有害昆虫に対し、
的確な防除効果を発揮する。そのような害虫類として、
鱗翅目害虫、例えば、アオムシ、ハスモンヨトウ、アワ
ノメイガ、コナガ、ニカメイチュウなど;半翅目害虫、
例えば、ツマグロヨコバイ、トビイロウンカ、ヒメトビ
ウンカ、ヤノネカイガラムシ、モモアカアブラムシ、ワ
タアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、アオカメム
シ、オンシツコナジラミなど;鞘翅目害虫、例えば、ア
ズキゾウムシ、コクゾウムシ、ニジュウヤホシテント
ウ、ヒメコガネ、コロラドポテトビートル、イネミズゾ
ウムシなど;直翅目害虫、例えば、チャバネゴキブリ、
ワモンゴキブリ、ケラ、バッタ、ヤマトシロアリ、イエ
シロアリなど;双翅目害虫、例えば、イエバエ、ネッタ
イシマカ、アカイエカ、コガタアカイエカなどを挙げる
ことが出来る。
【0039】本発明の式(1)で表わされる化合物を実
際に施用する場合には、他の成分を加えずに単味の形で
も使用できるが、防除薬剤として使いやすくするため担
体を配合して適用するのが一般的である。
【0040】本発明化合物の製剤化に当たっては、何ら
の特別の条件を必要とせず、一般農薬に準じて当業技術
の熟知する方法によって乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、微
粒剤、油剤、エアゾール、毒餌等の任意の剤型に調整で
き、これらをそれぞれの目的に応じた各種用途に供しう
る。
【0041】ここでいう担体とは、処理すべき部位への
有効成分の到達を助け、また有効成分化合物の貯蔵、輸
送、取扱いを容易にするために配合される合成または天
然の無機または有機物質を意味する。適当な固体担体と
してはモンモリロナイト、カオリナイトなどの粘土類、
ケイソウ土、白土、タルク、バーミキュライト、石膏、
炭酸カルシウム、シリカゲル、硫安などの無機物質、大
豆粉、鋸屑、小麦粉などの植物性有機物質および尿素な
どが挙げられる。
【0042】適当な液体担体としてはトルエン、キシレ
ン、クメンなどの芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油な
どのパラフィン系炭化水素類、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、エチレングリコールな
どのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、水などが挙げられる。
【0043】さらに本発明の式(1)で表わされる化合
物の効力を増強するために、製剤の剤型、適用場面等を
考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または組合わせ
て以下のような補助剤を使用することもできる。
【0044】乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等
の目的ではリグニンスルホン酸塩などの水溶性塩基、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル等
の非イオン性界面活性剤、ステアリン酸カルシウム、ワ
ックス等の滑剤、イソプロピルヒドロジエンホスフェー
ト等の安定剤、その他メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カゼイン、アラビアゴム等が挙げられ
る。しかし、これらの成分は以上のものに限定されるも
のではない。
【0045】さらにこれら本発明の式(1)で表わされ
る化合物は2種以上の配合使用によって、より優れた殺
虫活性を発現させることも可能であり、また他の生理活
性物質、例えばアレスリン、N- (クリサンテモイルメ
チル)-3,4,5,6- テトラヒドロフタルイミド、
5- ベンジル-3- フリルメチル クリサンテメート、
3- フェノキシベンジルクリサンテメート、5- プロパ
ルギルフルフリルクリサンテメート、その他既知のシク
ロプロパンカルボン酸エステル、3- フェノキシベンジ
ル 2,2- ジメチル- 3- (2,2- ジクロロビニ
ル)- シクロプロパン- 1- カルボキシレート、3- フ
ェノキシ- α- シアノベンジル 2,2- ジメチル- 3
- (2,2- ジクロロビニル)- シクロプロパン- 1-
カルボキシレート、3- フェノキシ- α- シアノベンジ
ル 2,2- ジメチル- 3- (2,2- ジブロモビニ
ル)- シクロプロパン- 1- カルボキシレート、3-フ
ェノキシ- α- シアノベンジル α- イソプロピル-4-
クロロフェニルアセテートなどの合成ピレスロイドお
よびこれらの各種異性体あるいは除虫菊エキス、O,O
- ジエチル- O- (3- オキソ- 2- フェニル- 2H-
ピリダジン- 6- イル)ホスホロチオエート(三井東圧
化学登録商標オフナック)、O,O- ジメチル- O-
(2,2- ジクロロビニル)ホスフェート(DDV
P)、O,O- ジメチル- O- (3- メチル- 4- ニト
ロフェニル)ホスホロチオエート、ダイアジノン、O,
O- ジメチル- O- 4- シアノフェニルホスホロチオエ
ート、O,O- ジメチル- S- 〔α- (エトキシカルボ
ニル)ベンジル〕ホスホロジチオエート、2- メトキシ
- 4H- 1,3,2- ベンゾジオキサホスホリン- 2-
スルフィド、O- エチル- O- 4-シアノフェニルホス
ホノチオエートなどの有機リン系殺虫剤、1- ナフチル
N- メチルカーバメート(NAC)、m- トリル N
- メチルカーバメート(MTMC)、2- ジメチルアミ
ノ- 5,6- ジメチルピリミジン- 4- イル- ジメチル
カーバメート(ピリマー)、3,4-ジメチルフェニル
N- メチルカーバメート、2- イソプロポキシフェニ
ル N- メチルカーバメートなどのカーバメート系殺虫
剤、3- フェノキシベンジル 2- (4- クロロフェニ
ル)- 2-メチルプロピル エーテル、3-フェノキシ-
4- フルオロベンジル 2- (4- クロロフェニル)-
2- メチルプロピル エーテル、3- フェノキシベンジ
ル 2- (4- エトキシフェニル)- 2- メチルプロピ
ルエーテル、3- フェノキシ- 4- フルオロベンジル
2- (4- エトキシフェニル)- 2- メチルプロピル
エーテルなどのアリールプロピル エーテル系の殺虫
剤、1- (3- フェノキシフェニル)- 4- (4- クロ
ロフェニル)- 4- メチルペンタン、1- (3- フェノ
キシ- 4- フルオロフェニル)- 4- (4- クロロフェ
ニル)- 4- メチルペンタン、1- (3- フェノキシフ
ェニル)- 4- (4- エトキシフェニル)- 4- メチル
ペンタン、1- (3- フェノキシ- 4- フルオロフェニ
ル)- 4- (4- エトキシフェニル)- 4- メチルペン
タンなどの芳香族アルカン系の殺虫剤、その他の殺虫
剤、殺ダニ剤あるいは殺菌剤、殺線虫剤、除草剤、植物
生長調整剤、肥料、BT剤、昆虫ホルモン剤、その他の
農薬等と混合することによりさらに効力の優れた多目的
組成物をつくることも出来、また相乗効果も期待でき
る。
【0046】なお、本発明の式(1)で表わされる化合
物は光、熱、酸化等に安定であるが、必要に応じ酸化防
止剤あるいは紫外線吸収剤、例えばBHT(2,6- ジ
- t- ブチル- 4- メチルフェノール)、BHA(ブチ
ルヒドロキシアニソール)のようなフェノール誘導体、
ビスフェノール誘導体、またフェニル- α- ナフチルア
ミン、フェニル- β- ナフチルアミン、フェネチジンと
アセトンの縮合物等のアリールアミン類あるいはベンゾ
フェノン系化合物類を安定剤として適量加えることによ
って、より効果の安定した組成物を得ることが出来る。
【0047】本発明の式(1)で表わされる化合物の殺
虫剤は該化合物を 0.0001〜95重量%、好まし
くは 0.01〜50重量%含有させる。
【0048】本発明殺虫剤を施用するには、一般に有効
成分0.01〜5000ppm、好ましくは 0.1〜
1000ppmの濃度で使用するのが望ましい。
【0049】また、10aあたりの施用量は、一般に有
効成分で1〜300 gである。
【0050】
【実施例】次に実施例により本発明の内容を具体的に説
明するが、本発明はこれのみに限定されるものではな
い。
【0051】合成実施例 1 (化合物No.1) 1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノイミダゾリジ
ン17.6gおよび無水炭酸カリウム21.0gをジメ
チルホルムアミド200mlに加え、その混合物に、7
0℃で撹拌しながら、2−クロロ−5−クロロメチルピ
リジン12.3gをジメチルホルムアミド30mlに溶
解した溶液を滴下した。
【0052】滴下終了後、反応液を水にそそぎ込み、酢
酸エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下で溶媒を留去し、25.0gの油状
残査を得た。カラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲ
ル、展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(1:2)〕で精
製し11.3gの1−ジエトキシメチル−2−ニトロイ
ミノ−3−(2- クロロピリジン−5−イルメチル)イ
ミダゾリジンを得た。
【0053】合成実施例 2 (化合物No.3) 1−(1−エトキシ−1−プロポキシ)メチル−2−ニ
トロイミノイミダゾリジン15.0g、無水炭酸カリウ
ム11.6g、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン
11.3g、ジメチルスルホキシド60mlを75℃で
1時間撹拌した。反応液を水にそそぎ込み、酢酸エチル
で抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下で溶媒を留去し、得られた油状残査をカラム
クロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:2)〕で精製し4.7gの1−
(1−エトキシ−1−プロポキシ)メチル−2−ニトロ
イミノ−3−(2−クロロピリジン−5−イルメチル)
イミダゾリジンを得た。
【0054】合成実施例 3 (化合物No.5) 1−〔1−エトキシ−1−(2−メトキシエトキシ)〕
メチル−2−ニトロイミノイミダゾリジン6.8g、無
水炭酸カリウム4.8g、2−クロロ−5−クロロメチ
ルピリジン6.0g、ジメチルスルホキシド20mlを
70℃で1時間撹拌した。
【0055】反応液を水にそそぎ込み、酢酸エチルで抽
出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下で溶媒を留去し、得られた油状残査をカラムクロマ
トグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサン−酢
酸エチル(1:2)〕で精製し、2.8gの1−〔1−
エトキシ−1−(2−メトキシエトキシ)〕メチル−2
−ニトロイミノ−3−(2−クロロピリジン−5−イル
メチル)イミダゾリジンを得た。
【0056】合成実施例 4 (化合物No.6) 1−〔ビス−(2−クロロエトキシ)メチル〕−2−ニ
トロイミノイミダゾリジン16.0g、無水炭酸カリウ
ム13.0g、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン
13.0g、ジメチルスルホキシド70mlを70℃で
1時間撹拌した。反応液を水にそそぎ込み、酢酸エチル
で抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下で溶媒を留去し、得られた油状残査をカラム
クロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:2)〕で精製し、14.0gの1
−〔ビス−(2−クロロエトキシ)メチル〕−2−ニト
ロイミノ−3−(2−クロロピリジン−5−イルメチ
ル)イミダゾリジンを得た。
【0057】合成実施例 5 (化合物No.7) 1−〔1−エトキシ−1−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)〕メチル−2−ニトロイミノイミダゾリジン
7.0g、無水炭酸カリウム7.0g、2−クロロ−5
−クロロメチルピリジン7.0g、ジメチルスルホキシ
ド45mlを70℃で1時間撹拌した。
【0058】反応液を水にそそぎ込み、酢酸エチルで抽
出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下で溶媒を留去し、得られた油状残査をカラムクロマ
トグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサン−酢
酸エチル(1:2)〕で精製し、2.3gの1−〔1−
エトキシ−1−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)〕メチル−2−ニトロイミノ−3−(2−クロロピ
リジン−5−イルメチル)イミダゾリジンを得た。
【0059】合成実施例 6 (化合物No.9) 1−ジメトキシメチル−2−ニトロイミノイミダゾリジ
ン6.0gおよび無水炭酸カリウム8.6gをジメチル
スルホキシド50mlに加え、その混合物に、70℃で
撹拌しながら、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン
5.5gをジメチルスルホキシド10mlに溶解し、2
0分で滴下した後、同温で30分撹拌を続けた。
【0060】滴下終了後、反応液を水にそそぎ込み、酢
酸エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下で溶媒を留去し、13.7gの油状残
査を得た。カラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、
展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(1:2)〕で精製
し、4.8gの1−ジメトキシメチル−2−ニトロイミ
ノ−3−(2−クロロピリジン−5−イルメチル)イミ
ダゾリジンを得た。
【0061】合成実施例 7 (化合物No.10) 1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロ
ピリミジン5.5gおよび無水炭酸カリウム6.5gを
ジメチルホルムアミド50mlに加え、その混合物に、
70℃で撹拌しながら、2−クロロ−5−クロロメチル
ピリジン3.8gをジメチルホルムアミド10mlに溶
解し、滴下した後、同温で40分撹拌を続けた。
【0062】反応終了後、反応液を水にそそぎ込み、酢
酸エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下で溶媒を留去し、11.0gの油状残
査を得た。カラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、
展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(1:2)〕で精製
し、2.3gの1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミ
ノ−3−(2−クロロピリジン−5−イルメチル)ヘキ
サヒドロピリミジンを得た。
【0063】合成実施例 8 (化合物No,11) 1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノイミダゾリジ
ン5.0gおよび無水炭酸カリウム6.0gをジメチル
スルホキシド50mlに加え、その混合物に、70℃で
撹拌しながら、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾー
ル3.9gをジメチルスルホキシド5mlに溶解し、滴
下した後、同温で1.5時間撹拌を続けた。
【0064】反応終了後、反応液を水にそそぎ込み、酢
酸エチルで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下で溶媒を留去し、9.8gの油状残査
を得た。カラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展
開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(1:2)〕で精製し、
5.4gの1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノ−
3−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)イミダ
ゾリジンを得た。
【0065】上記実施例1〜8と同様の方法に従って合
成し得る式(1)で表わされる化合物の代表例を第1表
(表1)、(表2)、(表3)、(表4)、第2表(表
5)に示した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】合成実施例 9 (中間体No.1) 2−ニトロイミノイミダゾリジン25g、オルソ蟻酸エ
チル100gおよび1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン25mlの混合物を3時間、加熱還流した。室温
迄冷却後、水にそそぎ込み酢酸エチルで抽出した。水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去した。得られた結晶をエーテルでスラッジング
し、32gの1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノ
イミダゾリジンを得た。
【0072】合成実施例 10 (中間体No.5) 2−ニトロイミノイミダゾリジン16.5g、エチレン
ジオキシメチル エチルエーテル18.0gを約4時
間、留出物をディーン・スターク トラップで抜きなが
ら加熱還流した。室温迄冷却後、反応混合物をカラムク
ロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサン
−酢酸エチル(1:2)〕で精製し、1.9gのエチレ
ンジオキシメチル−2−ニトロイミノイミダゾリジンを
得た。
【0073】合成実施例 11 (中間体No.6) 2−ニトロイミノイミダゾリジン9.9g、オルト蟻酸
n−プロピル18.0gを約4時間、留出物をディーン
・スターク トラップで抜きながら加熱還流した。室温
迄冷却後、反応混合物をカラムクロマトグラフィー〔シ
リカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル(1:
2)〕で精製し、2.8gの1−ジ−n−プロポキシメ
チル−2−ニトロイミノイミダゾリジンを得た。
【0074】合成実施例 12 (中間体No.9) 2−ニトロイミノイミダゾリジン10g、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン20ml、硫酸0.05g
の混合物に150℃でオルト蟻酸メチル22.0gを約
2時間で滴下し、留出物をディーン・スターク トラッ
プで抜きながらさらに1.0時間加熱還流した。室温迄
冷却後、水にそそぎ込み酢酸エチルで抽出した。水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去した。得られた結晶をエーテルでスラッジング
し、1.9gの1−ジメトキシメチル−2−ニトロイミ
ノイミダゾリジンを得た。
【0075】合成実施例 13 (中間体No.10) 2−ニトロイミノヘキサヒドロピリミジン10g、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン20ml、硫酸
0.05gの混合物に150℃でオルト蟻酸メチル2
0.0gを約1.5時間で滴下し、留出物をディーン・
スターク トラップで抜きながらさらに1.0時間加熱
還流した。室温迄冷却後、水にそそぎ込み酢酸エチルで
抽出した。水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下で溶媒を留去した。得られた油状物をカラム
クロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:2)〕で精製し、1.5gの1−
ジメトキシメチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロピリ
ミジンを得た。
【0076】合成実施例 14 (中間体No.11) 2−ニトロイミノヘキサヒドロピリミジン10g、オル
ソ蟻酸エチル 12.4gおよび1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン10mlの混合物を留出物をディー
ン・スターク トラップで抜きながら2.0時間加熱還
流した。室温迄冷却後、水にそそぎ込み酢酸エチルで抽
出した。水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下で溶媒を留去した。得られたオイルをカラムクロ
マトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:ヘキサン−
酢酸エチル(1:2)〕で精製し、2.3gの1−ジエ
トキシメチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロピリミジ
ンを得た。
【0077】上記実施例9〜14と同様の方法に従って
合成し得る式(2)で表わされる化合物の代表例を第3
表(表6)、(表7)、(表8)に示した。
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】次に製剤例を挙げて本発明組成物を具体的
に説明する。
【0082】製剤例 1 実施例1で製造した本発明化合物20部、ソルポール3
55S(東邦化学製、界面活性剤)10部、キシレン7
0部、以上を均一に撹拌混合して乳剤を得る。
【0083】
【0084】製剤例 2 実施例1で製造した本発明化合物20部、アルキルナフ
タレンスルホン酸ナトリウム2部、リグニンスルホン酸
ナトリウム5部、ホワイトカーボン5部、ケイソウ土6
8部、以上を均一に撹拌混合して水和剤を得る。
【0085】製剤例 3 実施例1で製造した本発明化合物0.3部をアセトンに
溶解し、クレー99.7部と混合しながらアセトンを蒸
発させて粉剤を得る。
【0086】製剤例 4 実施例1で製造した本発明化合物2部、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム2部、ベントナイト96部、以上を均一
に粉砕混合し、水を加えて混練した後、造粒乾燥して粒
剤を得る。
【0087】次に、本発明の式(1)で表わされる化合
物が優れた殺虫活性を有することを明確にするために以
下の試験例により具体的に説明する。
【0088】 試験例 1 ヒメトビウンカに対する効果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に2ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へヒメトビウンカ雌
成虫10頭づつを放って25℃の恒温室に置き、48時
間後に死虫率を調査した。結果を第4表(表9)に示し
た。なお、対照薬剤としては、下記式(化18)の化合
物を用いた。
【0089】
【化18】
【0090】
【表9】第4表
【0091】 試験例 2 抵抗性ツマグロヨコバイに対する効果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に3ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へ有機リン剤および
カーバメート抵抗性ツマグロヨコバイ雌成虫10頭づつ
を放って25℃の恒温室に置き、48時間後に死虫率を
調査した。結果を第5表(表10)に示した。なお、対
照薬剤としては試験例1で用いたものと同じものを使用
した。
【0092】
【表10】第5表
【0093】 試験例 3 アズキゾウムシに対する効果 実施例1によって製造した本発明の化合物のアセトン溶
液を直径9cmのシャーレに採取しアセトンを蒸発させ
た後、羽化後2〜3日のアズキゾウムシ雌成虫20頭を
シャーレ内に放ち、25℃、48時間後に死虫率を調査
した。結果を第6表(表11)に示した。なお、対照薬
剤としては式(7)で表わされるダイアジノン〔O,O-Di
ethyl O-(2-isopropyl-6-methyl-4-pyrimidinyl)phosph
orothioate〕を使用した。
【0094】
【表11】第6表
【0095】 試験例 4 モモアカアブラムシに対する効果 温室内で生育させ、モモアカアブラムシの寄生したポッ
ト植ナス苗(4〜5葉期)に、製剤例1によって調製し
た乳剤の希釈液を20mlづつ散布した。処理後、苗は
温室内に置き、3日後に寄生する虫数を調査した。結果
を第7表(表12)に示した。なお、対照薬剤としては
試験例1で用いたものと同じものを使用した。
【0096】
【表12】第7表
【0097】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の式(1)で表わされるイミダゾリジン誘導体は高い殺
虫力と広い殺虫スペクトラムを有する優れた化合物であ
る。本発明の式(1)で表わされるイミダゾリジン誘導
体は本発明に係わる製造法により式(2)で表わされる
新規の中間体より容易に製造することが出来る。また、
本発明の式(1)で表わされるイミダゾリジン誘導体を
含有する農薬は殺虫剤として優れた特性を具備し有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石史郎 千葉県茂原市東郷1144番地三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 山田英一 千葉県茂原市東郷1144番地三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 沼田智 千葉県茂原市東郷1144番地三井東圧化学 株式会社内 審査官 冨永 保 (56)参考文献 特開 昭63−156786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/06 A01N 51/00 C07D 233/52 C07D 239/18 C07D 417/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)(化1) 【化1】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基又は2−
    クロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1 、R2
    炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級ハ
    ロアルキル基、炭素数1から3の低級アルコキシ基で置
    換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表わし、
    1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアルキレン基を形成
    していてもよく、nは2を表わす。)で表わされるイミ
    ダゾリジン誘導体。
  2. 【請求項2】 式(1)中、Zは2−クロロピリジン−
    5−イル基を表し、R1 、R2 は炭素数1〜4の低級ア
    ルキル基を表すことを特徴とする、請求項1記載のイミ
    ダゾリジン誘導体。
  3. 【請求項3】 式(2)(化2) 【化2】 (式中、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、
    炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の
    低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3の低級アル
    キル基を表わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のア
    ルキレン基を形成していてもよく、nは2を表わす。)
    で表わされる化合物と、式(3)(化3) 【化3】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基又は2−
    クロロチアゾール−5−イル基を表わし、Xは塩素原子
    または臭素原子を表わす。)で表わされる化合物とを反
    応させることを特徴とする式(1)(化4) 【化4】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基又は2−
    クロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1 、R2
    炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級ハ
    ロアルキル基、炭素数1から3の低級アルコキシ基で置
    換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表わし、
    1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアルキレン基を形成
    していてもよく、nは2を表わす。)で表わされるイミ
    ダゾリジン誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 式(1)(化5) 【化5】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基又は2−
    クロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1 、R2
    炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級ハ
    ロアルキル基、炭素数1から3の低級アルコキシ基で置
    換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表わし、
    1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアルキレン基を形成
    していてもよく、nは2を表わす。)で表わされる化合
    物を有効成分として含有することを特徴とする殺虫剤。
  5. 【請求項5】 式(1)中、Zは2−クロロピリジン−
    5−イル基を表し、R1 、R2 は炭素数1〜4の低級ア
    ルキル基を表すことを特徴とする、請求項3記載の殺虫
    剤。
  6. 【請求項6】 式(2)(化6) 【化6】 (式中、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、
    炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の
    低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3の低級アル
    キル基を表わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のア
    ルキレン基を形成していてもよく、nは2を表わす。)
    で表わされるイミダゾリジン誘導体。
  7. 【請求項7】 式(4)(化7) 【化7】 (式中、nは2を表わす。)で表わされる化合物と、式
    (5)(化8) 【化8】 (式中、Rは炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1
    〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1〜3の低級アルコ
    キシ基で置換された炭素数1〜3の低級アルキル基を表
    わし、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、炭
    素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の低
    級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3の低級アルキ
    ル基を表わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のアル
    キレン基を形成していてもよい。)で表わされる化合物
    とを反応させることを特徴とする式(2)(化9) 【化9】 (式中、R1 、R2 は炭素数1〜6の低級アルキル基、
    炭素数1〜3の低級ハロアルキル基、炭素数1から3の
    低級アルコキシ基で置換された炭素数1〜3の低級アル
    キル基を表わし、R1 、R2 で環状の炭素数2〜3のア
    ルキレン基を形成していてもよく、nは2を表わす。)
    で表わされるイミダゾリジン誘導体の製造方法。
JP03030815A 1990-04-03 1991-02-26 ジアルコキシメチルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体 Expired - Lifetime JP3053445B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/677,030 US5192778A (en) 1990-04-03 1991-03-29 Dialkoxymethylimidazolidine derivatives, preparation thereof, insecticides containing same as an effective ingredient and intermediates therefor
EP91105171A EP0455000B1 (en) 1990-04-03 1991-04-02 Dialkoxymethylimidazolidine derivatives, preparation thereof, insecticides containing same as an effective ingredient and intermediates therefor
ES91105171T ES2082876T3 (es) 1990-04-03 1991-04-02 Derivados de dialcoximetilimidazolidina, su preparacion, insecticidas que los contienen como ingrediente efectivo y sus intermedios.
DE69116721T DE69116721T2 (de) 1990-04-03 1991-04-02 Dialkoxymethylimidazolidin-Derivate, Verfahren zu deren Herstellung, diese als wirksamen Stoff enthaltende Insektizide und deren Zwischenprodukte
KR1019910005396A KR930008449B1 (ko) 1990-04-03 1991-04-03 디알콕시메틸이미다졸리딘 유도체, 이의 제조방법 및 이를 유효 성분으로서 함유하는 살충제
US07/944,687 US5264584A (en) 1990-04-03 1992-09-14 Dialkoxymethylimidazolidine derivatives

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8736890 1990-04-03
JP2-87368 1990-04-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04211683A JPH04211683A (ja) 1992-08-03
JP3053445B2 true JP3053445B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=13912956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03030815A Expired - Lifetime JP3053445B2 (ja) 1990-04-03 1991-02-26 ジアルコキシメチルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3053445B2 (ja)
KR (1) KR930008449B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
KR930008449B1 (ko) 1993-09-04
KR910018373A (ko) 1991-11-30
JPH04211683A (ja) 1992-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0455000B1 (en) Dialkoxymethylimidazolidine derivatives, preparation thereof, insecticides containing same as an effective ingredient and intermediates therefor
JPH01121287A (ja) イミダゾリン類及び殺虫剤
KR0140208B1 (ko) 살충, 살비활성의 피리다지논
JPS60215671A (ja) 含窒素複素環化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤
JP3580589B2 (ja) 殺虫、殺ダニ剤組成物
US5264584A (en) Dialkoxymethylimidazolidine derivatives
KR19980032741A (ko) 디하이드로피리다지논과 피리다지논 화합물, 이를 포함하는 조성물 및 이를 이용한 살균 및 살충 방법
JP3558405B2 (ja) 殺虫殺菌組成物
JP3580594B2 (ja) 殺虫殺菌組成物
JP3053445B2 (ja) ジアルコキシメチルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体
EP0490323B1 (en) Imidazolidine derivatives, preparation thereof, insecticides containing same as an effective ingredient and intermediates therefor
JPS62212335A (ja) 2−アリ−ル−2−メチルプロピルエ−テル誘導体およびそれを有効成分として含有する殺虫剤
JP2729810B2 (ja) フェニルトリアゾール誘導体及び殺虫剤
KR950013766B1 (ko) N-비닐이미다졸리딘 유도체, 이의 제조방법, 활성 성분으로서 이를 함유하는 살충제 및 이의 중간체
JP3061672B2 (ja) 殺虫性、殺ダニ性ジアリールピロールカーボニトリルとジアリールニトロピロール化合物
JP3258402B2 (ja) N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体
CZ169897A3 (cs) Skupinou benzyloxy substituované aromáty a jejich použití jako fungicidy a insekticidy
JP3711581B2 (ja) セミカルバゾン誘導体及び有害生物防除剤
JPH08245323A (ja) 殺虫殺菌組成物
JPH08198855A (ja) ピリダジノン誘導体および害虫防除剤
JP2000507611A (ja) 新規なヒドラジンカルボン酸エステル殺ダニ剤および殺虫剤
JPS60193902A (ja) 害虫防除用組成物
JP2674102B2 (ja) ピリダジノン誘導体および害虫防除剤
JPS60158180A (ja) ベンズイミダゾ−ル誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤
JPH0723386B2 (ja) ピラゾ−ル酢酸誘導体、その製造方法および該化合物を含有する殺虫・殺ダニ剤