JP3053154B2 - 脱泡装置及び脱泡方法 - Google Patents

脱泡装置及び脱泡方法

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JP3053154B2
JP3053154B2 JP5266083A JP26608393A JP3053154B2 JP 3053154 B2 JP3053154 B2 JP 3053154B2 JP 5266083 A JP5266083 A JP 5266083A JP 26608393 A JP26608393 A JP 26608393A JP 3053154 B2 JP3053154 B2 JP 3053154B2
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明典 水野
有 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、お碗のような容器状の
ワークを開口を下にして液体中に沈め、そのワーク内か
ら空気を抜くための脱泡装置及び脱泡方法に関する。本
発明は、例えば液体封入エンジンマウントの製造などに
利用できる。
【0002】
【従来の技術】液体封入エンジンマウントは、図4に示
すように容器状の下側部材100と、インサート入りの
ゴム製で容器状の上側部材101と、キャップ102と
から構成されている。下側部材100と上側部材101
の間には図示しない連通孔をもつ隔壁103が介在し、
内部空間を主液室104と副液室105に分割してい
る。主液室104と副液室105は隔壁103の連通孔
を介して互いに連通している。
【0003】このエンジンマウントは、その主液室10
4及び副液室105にLLCなどの液体が封入された状
態で使用される。主液室104及び副液室105内には
液体が充填されていることが必要であり、空気が存在す
ると性能が低下する。ここで下側部材100と上側部材
101は、シール性高く組付ける必要があり、液体中で
下側部材100に上側部材101を圧入し、その後周囲
を加締めて固定する方法が一般的である。つまり上側部
材101は上下駆動される圧入治具に保持され、液体中
に載置された下側部材100に圧入される。
【0004】上側部材101はお碗形状であるから、開
口を上側にして沈めた後に反転すれば空気を完全に除去
することができるが、圧入治具に保持された上側部材1
01を液体中で反転させることは、装置の構造が極めて
複雑かつ大型化してしまうため行い難い。しかし開口を
下側にして液体中に沈めると内部の空気を抜くことが困
難となる。
【0005】そこで従来は、開口を下側にして液体中で
圧入治具に保持された上側部材101に対して、液ブロ
ーノズルなどを用いて液体を吹き付け、その圧力で上側
部材101内の空気を外部へ押出すことで脱泡を行って
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが脱泡すべきワ
ークの形状によっては、液体の吹き付けだけで空気を除
去することは困難である場合があり、気泡が混入したま
ま組付けられる場合があった。また完全に脱泡されたか
どうかを確認することは困難であり、例えば組付けられ
た完成品の物性を測定することでしか知ることができな
いため、不良品の発生を未然に防止することが困難であ
った。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、お碗形状のような容器状のワーク内の空気
を確実に脱泡し、不良品の発生を防止することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の脱泡装置は、容器状のワークを開口が下方に向いた
状態で液体中に沈めて内部の空気を除去する脱泡装置で
あって、液体が入れられた容器と、容器内に配置されワ
ークの開口に嵌合する嵌合部材と、吸引装置とからな
り、嵌合部材はワークの開口と嵌合したときに、ワーク
の外部と、ワークの内周面と嵌合部材の表面との間に形
成された空間とを連通させる溝部をもつとともに、一端
が該空間と連通し他端が吸引装置に連結された吸引通路
をもち、開口が下方に向いた状態で開口に嵌合部材を嵌
合させてワークを容器中に沈め、吸引通路より該空間内
の空気を液体とともに吸引除去する構成とされたことを
特徴とする。嵌合部材は中央部材と、中央部材の周囲に
配置され中央部材に対して軸方向に相対移動自在な可動
部材と、から構成することが好ましい。このようにすれ
ば、脱泡後の嵌合部材とワークの吸着を容易に解除する
ことができる。また本発明の脱泡方法は、容器状のワー
クを開口が下方に向いた状態で液体中に沈めて内部の空
気を除去する脱泡方法であって、中央部材と中央部材の
周囲に配置され中央部材に対して軸方向に相対移動自在
な可動部材とからなり、可動部材がワークの開口と嵌合
したときに、ワークの外部と、ワークの内周面と中央部
材の表面との間に形成された空間とを連通させる溝部を
もつとともに、一端が該空間と連通し他端が吸引装置に
連結された吸引通路をもつ嵌合部材を用い、開口が下方
に向いた状態で開口に該嵌合部材を嵌合させてワークを
容器中に沈め、吸引通路より該空間内の空気を液体とと
もに溝部及び吸引通路を介して吸引除去するとともに、
可動部材を中央部材に対して上下に相対移動させ空間内
空気と液体を攪拌することを特徴とする。
【0009】嵌合部材は中央部材と、中央部材の周囲に
配置され中央部材に対して軸方向に相対移動自在な可動
部材と、から構成することが好ましい。このようにすれ
ば、脱泡後の嵌合部材とワークの吸着を容易に解除する
ことができる。また本発明の脱泡方法は、容器状のワー
クを開口が下方に向いた状態で液体中に沈めて内部の空
気を除去する脱泡方法であって、中央部材と中央部材の
周囲に配置され中央部材に対して軸方向に相対移動自在
な可動部材とからなりワークと嵌合したときにワーク内
外を連通する溝部と一端が溝部と連通し他端が吸引装置
に連結された吸引通路とをもつ嵌合部材を用い、開口が
下方に向いた状態でワークに嵌合部材を嵌合させて容器
中に沈め、吸引通路よりワークの内周面と嵌合部材表面
との間の空気を液体とともに吸引除去するとともに、可
動部材を中央部材に対して上下に相対移動させワークと
嵌合部材の間の空気と液体を攪拌することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明の脱泡装置では、先ずワークは開口が下
側の状態で嵌合部材が嵌合され液体中に沈められる。も
ちろん液体中でワークに嵌合部材を嵌合してもよい。次
に吸引装置が駆動されると、ワークと嵌合部材の間の空
気は溝部外部から供給される液体とともに吸引通路を通
って排出される。溝部外部からワーク内に供給される液
体は空気を含まないので、ワーク内の空気を含む液体は
次第に空気を含まない液体と置換され、脱泡が行われ
る。
【0011】ここで中央部材と中央部材の周囲に配置さ
れ中央部材に対して軸方向に相対移動自在な可動部材と
からなる嵌合部材を用い、可動部材を中央部材に対して
上下に相対移動させると、ワーク内の液体には攪拌作用
が働きワークの内周表面に付着している気泡を容易に液
体中に混入させることができる。したがって脱泡を確実
に行うことができる。
【0012】そして脱泡完了後には、ワークが嵌合部材
に吸着することはなく、気泡を含まないワークを嵌合部
材から容易に除去することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。図1
に本発明の一実施例の脱泡装置の全体断面図を示す。こ
の脱泡装置は、容器1と、嵌合部材2と、吸引装置3と
からなり、液体封入エンジンマウントの上側部材である
ワーク4から空気を除去するものである。
【0014】容器1には液体(LLC)10が満たさ
れ、嵌合部材2を保持する台座11が固定されている。
また容器1には、上下に駆動される圧入治具5が備えら
れている。嵌合部材2は、図2及び図3に拡大して示す
ように、中央部材20と、中央部材20周囲に同軸的に
配置され軸方向に移動自在なリング状の可動部材21と
から構成され、全体としてワーク4の内周形状にほぼ対
応している。可動部材21は中央部材20内に保持され
たバネ22によって上方へ付勢され、その移動距離はボ
ルト23で規制されて通常は図3に示す上位置となって
いる。なお、この嵌合部材2は、後述する圧入治具の移
動と連動する図示しない移動装置により、液体10表面
に出た位置と、台座11に保持された位置に交互に移動
可能となっている。
【0015】中央部材20の可動部材21下端面と当接
する位置には、外周表面に連通する第1溝部24が形成
されている。また可動部材21には第1溝部24と連通
する貫通孔25と、第1溝部24と連通する第2溝部2
6が表面に形成されている。そして中央部材20表面に
は貫通孔25及び第2溝部26と連通する放射状の第3
溝部27が形成されている。そして中央部材20には第
3溝部27とそれぞれ連通し中央部材20の軸中心で下
方に延びる吸引通路28が形成され、吸引通路28下部
には吸引装置3が連結されている。
【0016】吸引装置3は、吸引通路28から延びて一
旦容器1外へ出た後再び容器1へ戻るチューブ30と、
容器1外部でチューブ30の途中に設けられたダイヤフ
ラムポンプ31とから構成されている。さて上記のよう
に構成された本実施例の脱泡装置では、先ず嵌合部材2
は液体10表面に出た位置とされ、ワーク4が開口を下
に向けた状態で中央部材20及び可動部材21表面にセ
ットされる。そしてワーク4を内部から保持した嵌合部
材2は、液体10中に沈められ台座11に保持される
と、圧入治具5が下降しワーク4を外部から保持する。
【0017】次にダイヤフラムポンプ31が駆動され、
ワーク4と嵌合部材2の間の空気が排出される。圧入治
具5の下降力によりワーク4はバネ22の付勢力に抗し
て可動部材21を下方へ移動させ、嵌合部材2は正規の
形状となる。そして容器1内の液体10は、第1溝部2
4・貫通孔25と第2溝部26・第3溝部27を通過し
て吸引通路28から吸引されてチューブ30から再び容
器1内へ戻り、ワーク4内の気泡はその液流とともにワ
ーク4から排出される。
【0018】このようにして5秒間脱泡した後、圧入治
具5はワーク4を保持したまま僅かに上下に移動され
る。すると可動部材21はバネ22の付勢力と圧入治具
5の下降力により上下移動し、中央部材20に対して相
対移動するので、ワーク4と嵌合部材2の間の空間形状
が変化し、その空間内の液体には攪拌作用が生じる。し
たがってワーク4に付着している微細な気泡も液体10
中に混入され、吸引通路28から排出される。なお図1
の中央線の右側には上位置を、左側には下位置を示して
いる。
【0019】この上下動は3回おこなわれ、合計8〜1
0秒で脱泡処理を終了する。すると、圧入治具5はワー
ク4を保持したまま上昇してワーク4を嵌合部材2から
外す。このとき可動部材21はバネ22により移動する
ので、ワーク4と嵌合部材2との吸着は解除され、嵌合
部材2から容易に外すことができる。そして圧入治具が
上昇して液体10中の所定位置となる間に、嵌合部材2
は台座11の位置から液体10表面に出た位置まで移動
され、次のワークの載置を待つ。
【0020】
【発明の効果】すなわち本発明の脱泡装置によれば、ワ
ーク内に液体の流れを強制的に発生させて脱泡を行うた
め、脱泡を短時間に確実に行うことができ不良率の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱泡装置を圧入治具ととも
に示す全体断面図である。
【図2】嵌合部材の平面図である。
【図3】図2のA−A断面で示す嵌合部材の断面図であ
る。
【図4】液体封入エンジンマウントの断面図である。
【符号の説明】
1:容器 2:嵌合部材 3:
吸引装置 4:ワーク 5:圧入治具 20:
中央部材 21:可動部材 24:第1溝部 2
5:貫通孔 26:第2溝部 27:第3溝部 2
8:吸引通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 19/00 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器状のワークを開口が下方に向いた状
    態で液体中に沈めて内部の空気を除去する脱泡装置であ
    って、液体が入れられた容器と、該容器内に配置され該
    ワークの該開口に嵌合する嵌合部材と、吸引装置とから
    なり、 該嵌合部材は該ワークの該開口と嵌合したときに、該ワ
    ークの外部と、該ワークの内周面と該嵌合部材の表面と
    の間に形成された空間とを連通させる溝部をもつととも
    に、一端が該空間と連通し他端が該吸引装置に連結され
    た吸引通路をもち、 該開口が下方に向いた状態で該開口に該嵌合部材を嵌合
    させて該ワークを該容器中に沈め、該吸引通路より該空
    間内の空気を液体とともに吸引除去する構成とされたこ
    とを特徴とする脱泡装置。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部材は中央部材と、該中央部材
    の周囲に配置され該中央部材に対して軸方向に相対移動
    自在な可動部材と、から構成されている請求項1記載の
    脱泡装置。
  3. 【請求項3】 容器状のワークを開口が下方に向いた状
    態で液体中に沈めて内部の空気を除去する脱泡方法であ
    って、 中央部材と該中央部材の周囲に配置され該中央部材に対
    して軸方向に相対移動自在な可動部材とからなり、該可
    動部材が該ワークの該開口と嵌合したときに、該ワーク
    の外部と、該ワークの内周面と該中央部材の表面との間
    に形成された空間とを連通させる溝部をもつとともに、
    一端が該空間と連通し他端が該吸引装置に連結された吸
    引通路をもつ嵌合部材を用い、 該開口が下方に向いた状態で該開口に該嵌合部材を嵌合
    させて該ワークを該容器中に沈め、該吸引通路より該空
    間内の空気を液体とともに該溝部及び該吸引通路を介し
    吸引除去するとともに、該可動部材を該中央部材に対
    して上下に相対移動させ該空間内の空気と液体を攪拌す
    ることを特徴とする脱泡方法。
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