JP3052998U - 把手の回転で制御する自転車のブレーキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルの外方に突出しない操作性に優れた
把手の回転で制御することができる自転車のブレーキを
提供する。 【解決手段】 シャフトカップリングユニット２０を自
転車のハンドル１１に接続し、このシャフトカップリン
グユニットの内部に回復圧縮スプリング２９が収容され
る。また、回転制御ユニット４０がハンドルに枢設され
る、その先端にプッシュブロック４５が設けられ、ブレ
ーキワイヤ６０の先端の凸部を収容する。他端には、把
手５０が形成されており、これにより、ブレーキワイヤ
を回転制御ユニットに巻いた後、自転車のブレーキに連
結している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自転車のブレーキに係り、特に、把っ手の回転で制御できるようにし た自転車のブレーキ構造に関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、把手の回転で制御できる自転車のブレーキを提供するこ とにある。本考案は、自転車のブレーキを、シャフトカップリングユニット、回 転制御ユニットと自転車のブレーキワイヤとを組合わせることにより形成し、こ れにより、自転車のハンドルは外へ突出するパーツがなくなり、整然としたコン パクトなブレーキ構造とすることができるばかりでなく、回転制御ユニットを回 すことにより、安全なブレーキ効果を達成することができ、優れたブレーキ制御 の操作性を有するブレーキを提供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記課題は下記の手段により解決される。 請求項１の考案の把手の回転で制御する自転車のブレーキは、一端に自転車の ハンドルを通して締め付けるための締付環を、他端にハンドルが挿入される軸管 と該軸管と同軸に形成された外環辺を有し、前記管軸と前記外環辺との間に形成 される環状溝にスプリングが収容されるシャフトカップリングユニットと、前記 シャフトカップリングユニットの軸管が挿入される貫通孔を有し、先端に突出し たプッシュブロックが形成され、外方に向けて形成された内環面と該内環面と外 環溝を介して形成された中環面とを有し、他端に把手が形成される回転制御ユニ ットと、一端はブレーキに接続され、他端は前記プッシュブロックに固定され、 前記外環溝に巻かれるブレーキワイヤと、からなり、前記回転制御ユニットを、 前記プッシュブロックが前記シャフトカップリングユニットに収容されているス プリングの一端と係合するようにして回動自在にシャフトカップリングユニット と連結し、前記回転制御ユニットの回動により前記ブレーキワイヤを移動させて ブレーキを制御するようにした構成である。

【０００４】 請求項２の考案の把手の回転で制御する自転車のブレーキは、請求項１記載の 把手の回転で制御する自転車のブレーキにおいて、前記回転制御ユニットの把手 を、該回転ユニットの外側に差し込まれる滑止めパッドより短かい長さとしたこ とを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、把手の回転で制御することができる自転車のブレーキ構造に関する ものであり、主にシャフトカップリングユニットを自転車のハンドルに接続する ことにより構成される。このシャフトカップリングユニットの内部に回復圧縮ス プリングが収容される。同時に、一つの回転制御ユニットが枢設される。一方、 回転制御ユニットの先端にプッシュブロックが設けられ、ブレーキワイヤの凸部 を収容する。また、他端には、把手が形成されており、これにより、ブレーキワ イヤを回転制御ユニットに巻いた後、自転車のブレーキに接続する。そのような 構成により、回転制御ユニットを回すと、ブレーキの効果を達成することができ る。結局、本考案によるブレーキ構造は、自転車のハンドルは、外へ突出するパ ーツがなくなり、整然としたコンパクトなブレーキ構造となるばかりでなく、操 作性の優れた実用性のあるものとなる。

【０００６】 以下、さらに図面を基に本考案の実施例を詳しく説明する。図１は本考案のブ レーキ機構を自転車のハンドルに取付けた状態を示す外観図である。図２は本考 案のブレーキの構造を示す分解説明図である。図３は本考案による回転制御ユニ ットの先端を示す断面説明図である。図４は本考案によるブレーキの通常の状態 を示す平面説明図である。図５は本考案によるブレーキ制動状態を示す平面説明 図である。図６は本考案による他の実施例の外観図である。図７は図６の実施例 を示す分解説明図である。

【０００７】 先ず、図１，図２，図３を参照して説明する。本考案による把手で制御できる 自転車のブレーキ構造は、シャフトカップリングユニット２０と回転制御ユニッ ト４０との組合わせから形成され、その特徴は以下のとおりである。 シャフトカップリングユニット２０は、自転車のハンドル１１の軸端における 中央部に設けられた締付環２１を有し、この締付環２１は、自転車のハンドル１ １を通した後、ねじで締付環２１のクリップ末端２３にねじ込むことにより締付 けられる。シャフトカップリングユニット２０のもう一端（Ａ端）から、ハンド ル１１との同軸の軸管２４が延ばされる。そしてハンドル１１が軸管２４の中に 挿入される。シャフトカップリングユニット２０の外周には、軸管２４に向かう 外環辺２５が形成されており、シャフトカップリングユニット２０のＡ端と軸管 ２４との隣接位置に、環状溝２６が構成される。外環辺２５の内壁における二つ の相い対する位置に、逆向きのフック２７が形成され、また、環状溝２６の両側 にそれぞれストッパー２８が形成されており、回復圧縮スプリング２９を環状溝 ２６の中に収容するようにしている。また、シャフトカップリングユニット２０ の外環辺２５における適当な所に、位置決め管３０が軸管２４とは逆向の方向に 沿って、外へ向かうように突出してある。それにより環状溝２６から、位置決め 管３０まで、連通のガイド溝３１が形成される。

【０００８】 回転制御ユニット４０はシャフトカップリングユニット２０の環状溝２６に対 応した先端の中央に、貫通穴４１が設けられ、軸管２４が挿入されるようにして ある。回転制御ユニット４０の一方の側の表面に、中央部から、外側に向けて順 番に内環面４２，中環面４３が形成されている。その内環面４２の適当な位置に 、プッシュブロック４５が突出してある。該プッシュブロック４５の中央に凹ん だ凹溝４４が設けられる。内環面４２と中環面４３との間に、凹溝４４との連通 の外環溝４６が形成される。中環面４３と回転制御ユニット４０先端の外環エッ ジ４７との間に、係止環溝４８が内へ向かって凹んだように形成される。中環面 ４３の外周における二つの適当な位置に、傾斜のガイドエッジ４９が形成される 。これにより、プッシュブロック４５の中央における凹溝４４がブレーキワイヤ ６０の凸体６１を係止すると同時に、ブレーキワイヤ６０も内環面４２と中環面 ４３との間における外環溝４６内部で環状のように巻かれる。ブレーキワイヤ６ ０のもう一端はシャフトカップリングユニット２０のガイド溝３１を経由して、 位置決め管３０の内部に入ってから出てくる。回転制御ユニット４０の先端をシ ャフトカップリングユニット２０の軸管２４に入れたあとで、中環面４３の外周 における傾斜ガイドエッジ４９をシャフトカップリングユニット２０の外環辺２ ５内壁における逆向きのフック２７にぴったり合わせる。さらに、回転制御ユニ ット４０の先端をシャフトカップリングユニット２０の環状溝２６に押し入れる 。そのときに、逆向きフック２７が中環面４３と外環エッジ４９との間における 係止環状溝４８に係止されるので、回転制御ユニット４０は回動自在に、シャフ トカップリングユニット２０と接合して位置決めされる。回復圧縮スプリング２ ９の一端はシャフトカップリングユニット２０の環状溝２６におけるストッパー に制限され、もう一端は回転制御ユニット４０の先端におけるプッシュブロック ４５に制限される。また、回転制御ユニット４０のもう一端は滑止めパッド５１ を挿入する把手５０が形成される。把手５０と回転制御ユニット４０の先端との 接合位置に、押し座５２が突出して設けられる。

【０００９】 再度、図１，図２，図４，図５を参照する。通常の状態においては、回転制御 ユニット４０がシャフトカップリングユニット２０の中における回復圧縮スプリ ングの力で押されるため、回転制御ユニット４０とブレーキワイヤ６０が図４に 示すようにひっぱられない。ユーザが自転車を停止させまたは減速させたい場合 に、回転制御ユニット４０の把手５０を握り、手の指が押し座５２をタッチしな がら、回転制御ユニット４０をまわす。そうすると、回転制御ユニット４０の先 端におけるプッシュブロック４５がブレーキワイヤ６０をまいたり、移動させた りすると同時に、回復圧縮スプリング２９を収縮させる。つまり、図５に示すよ うに、ブレーキワイヤ６０を引くことにより、自転車のブレーキを制御する。

【００１０】 自転車が停止または減速した後は、スプリング２９の回復力により、回転制御 ユニット４０を回復させるようにまわさせるようにし、ブレーキをリリースさせ る。上記のような構造により、回転制御ユニットを回すことによってブレーキの 作動を行わせることができる。結局、自転車のハンドル１１は外へ突出するパー ツがないので、シャフトカップリングユニット２０と回転制御ユニット４０が整 然としてコンパクトなブレーキ構造となるばかりでなく、簡易で制御操作が容易 な実用的なブレーキ機構とすることができる。

【００１１】 次に、図６，図７を参照して本考案の他の実施例を説明する。本考案による制 御できる自転車のブレーキ構造では、回転制御ユニット４０の把手５０がより短 かい長さを採用してもよい。自転車のハンドル１１が把手５０の一端から通りぬ けたあとで、滑止めパッド５１を自転車のハンドル１１外側に差し込むと、回転 制御ユニット４０がクロスカントリーまたは競技の自転車ユーザに適用できる。 また、クロスカントリーまたは競技用の自転車に乗っているうちに、滑止めパッ ド５１を握って、ハンドル１１を操作し、はげしい振動があっても、心配がない ばかりでなく、回転制御ユニット４０のタッチで突然制動するということもない 。ユーザは自転車を停止させまたは減速させたい場合に、手を内へ移動しながら 、回転制御ユニット４０をまわすと、ブレーキを制動する。なお、本考案の構造 は多種な自転車にも適用できる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、自転車のハンドルの外へ突出するパーツがでないようにして ブレーキを取り付けることができ、しかも、操作性に優れたブレーキ構造とする ことができる。また、回転制御ユニットの長さを短くすることにより、クロスカ ントリー用に適した自転車のブレーキとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のブレーキ機構を自転車のハンドルに取
付けた状態を示す外観図である。

【図２】本考案のブレーキの構造を示す分解説明図であ
る。

【図３】本考案による回転制御ユニットの先端を示す断
面説明図である。

【図４】本考案によるブレーキの通常の状態を示す平面
説明図である。

【図５】本考案によるブレーキ制動状態を示す平面説明
図である。

【図６】本考案による他の実施例の外観図である。

【図７】図６の実施例を示す分解説明図である。

【符号の説明】

１１ ハンドル ２０ シャフトカップリングユニット ２４ 軸管 ２１ 締付環 ２４ 外環辺 ２６ 環状溝 ２９ スプリング ３０ 位置決め管 ４０ 回転制御ユニット ４２ 内環面 ４３ 中環面 ４５ プッシュブロック ４６ 外環溝 ５０ 把手 ５１ 滑止めパッド ６０ ブレーキワイヤ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に自転車のハンドルを通して締め付
   けるための締付環を、他端にハンドルが挿入される軸管
   と該軸管と同軸に形成された外環辺を有し、前記管軸と
   前記外環辺との間に形成される環状溝にスプリングが収
   容されるシャフトカップリングユニットと、 前記シャフトカップリングユニットの軸管が挿入される
   貫通孔を有し、先端に突出したプッシュブロックが形成
   され、外方に向けて形成された内環面と該内環面と外環
   溝を介して形成された中環面とを有し、他端に把手が形
   成される回転制御ユニットと、 一端はブレーキに接続され、他端は前記プッシュブロッ
   クに固定され、前記外環溝に巻かれるブレーキワイヤ
   と、からなり、 前記回転制御ユニットを、前記プッシュブロックが前記
   シャフトカップリングユニットに収容されているスプリ
   ングの一端と係合するようにして回動自在にシャフトカ
   ップリングユニットと連結し、前記回転制御ユニットの
   回動により前記ブレーキワイヤを移動させてブレーキを
   制御するようにした把手の回転で制御する自転車のブレ
   ーキ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の把手の回転で制御する自
   転車のブレーキにおいて、前記回転制御ユニットの把手
   を、該回転ユニットの外側に差し込まれる滑止めパッド
   より短かい長さとしたことを特徴とする把手の回転で制
   御する自転車のブレーキ。