JP3052939B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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Description
して、フィルム、シート成形用などに用いられるポリエ
ステルの製造方法に関し、さらに詳しくは、成形時に金
型汚れが発生しにくく、成形品の結晶化コントロール性
に優れたポリエステルの製造方法に関する。
容器の素材としては、充填内容物の種類およびその使用
目的に応じて種々の樹脂が採用されている。
度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性に優れている
ので、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充
填用容器の素材として最適である。
どの成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ボトルの胴部を熱処理(ヒートセット)
して中空成形容器に成形され、さらには必要に応じてボ
トルの口栓部を熱処理(口栓部結晶化)させるのが一般
的である。
三量体などのオリゴマー類が含まれており、このオリゴ
マー類が金型内面や金型のガスの排気口、排気管に付着
することによる金型汚れが発生しやすかった。
表面肌荒れや白化の原因となる。もしボトルが白化して
しまうと、そのボトルは廃棄しなければならない。この
ため金型汚れを頻繁に除去しなければならず、ボトルの
生産性が低下してしまうという問題点があった。
14819号公報にはポリエステルを水処理する方法が
開示されている。
テルチップに付着しているファイン(樹脂微粉末)が処
理水に浮遊、沈殿し処理槽壁や配管壁に付着して、配管
を詰まらせたり、処理槽や配管の洗浄を困難にさせる等
の問題が生じた。
配管壁に付着した微粒子がポリエステルチップに再度付
着して、成形時での結晶化が促進され、透明性の悪いボ
トルとなり、また口栓部結晶化における口栓部の収縮が
大きくなってキャッピング不良となる問題等が生じた。
問題点を解決することにあり、ポリエステルチップの水
処理時の処理槽や配管の汚れを少なくし、さらには成形
時での金型汚れを発生させにくく、またさらにはボトル
の透明性や口栓部結晶化が良好となるポリエステルを提
供することを目的としている。
め、ポリエステルチップを処理槽中で、粒径1〜25μ
mの粒子を10〜50000個/10cc含む水を系外
から導入することにより水処理することを特徴とする。
を、処理槽に継続的に供給することができる。
を、処理槽に間欠的に供給することができる。
排出と、排出した処理水の処理槽への戻りが継続的であ
ることができる。
排出と、排出した処理水の処理槽への戻りが間欠的であ
ることができる。
極限粘度0.55〜1.30デシリットル/グラムの主
たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから構成さ
れるポリエステルであることができる。
よれば、水処理時での処理槽や配管の汚れを少なくし、
さらには成形時での金型汚れを発生させにくく、またさ
らには、ボトルの透明性や口栓部結晶化が良好となるポ
リエステルを有利に製造することができる。
は、好ましくは、主たる繰り返し単位がエチレンテレフ
タレートから構成されるポリエステルであり、さらに好
ましくはエチレンテレフタレート単位を85モル%以上
含む線状ポリエステルであり、特に好ましいのは、エチ
レンテレフタレート単位を95モル%以上含む線状ポリ
エステルである。
るジカルボン酸としては、イソフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニール−4,4'−ジカル
ボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸及びその機能的誘導体、p−オキシ安息香
酸、オキシカプロン酸等のオキシ酸及びその機能的誘導
体、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸等
の脂肪族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸及びその機
能的誘導体などが挙げられる。
るグリコールとしては、ジエチレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノール
A、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等
の芳香族グリコールなどが挙げられる。
物からなるその他の共重合成分としては、酸成分とし
て、トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙げることが
でき、グリコール成分としてグリセリン、ペンタエリス
リトールを挙げることができる。以上の共重合成分の使
量は、ポリエステルが実質的に線状を維持する程度でな
ければならない。
に、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから
構成されるポリエステルの極限粘度は0.55〜1.3
0デシリットル/グラム、好ましくは0.60〜1.2
0デシリットル/グラム、さらに好ましくは0.65〜
0.90デシリットル/グラムの範囲である。極限粘度
が0.55デシリットル/グラム未満では、得られた成
形体等の機械的特性が悪い。また、1.30デシリット
ル/グラムを越える場合は、成型機等による溶融時に樹
脂温度が高くなって熱分解が激しくなり、保香性に影響
を及ぼす遊離の低分子量化合物が増加したり、成形体が
黄色に着色する等の問題が起こる。
アセトアルデヒド含量は10ppm以下、好ましくは8
ppm以下、更に好ましくは5ppm以下、ホルムアル
デヒド含量は7ppm以下、好ましくは6ppm以下、
更に好ましくは4ppm以下である。本発明で用いられ
るポリエステルのアセトアルデヒド含有量を10ppm
以下、またホルムアルデヒド含有量を7ppm以下にす
る方法は特に限定されるものではないが、例えば低分子
量のポリエステルを減圧下または不活性ガス雰囲気下に
おいて170〜230℃の温度で固相重合する方法を挙
げることが出来る。
のジエチレングリコール量はグリコール成分の1.0〜
5.0モル%、好ましくは1.3〜4.5モル%、更に
好ましくは1.5〜4.0モル%である。ジエチレング
リコール量が5.0モル%を越える場合は、熱安定性が
悪くなり、成型時に分子量低下が大きくなったり、また
アセトアルデヒド含量やホルムアルデヒド含量の増加量
が大となり好ましくない。
環状3量体の含有量は0.50重量%以下、好ましくは
0.45重量%以下、さらに好ましくは0.40重量%
以下である。本発明のポリエステルから耐熱性の中空成
形体等を成形する場合は加熱金型内で熱処理を行うが、
環状3量体の含有量が0.50重量%以上含有する場合
には、加熱金型表面へのオリゴマー付着が急激に増加
し、得られた中空成形体等の透明性が非常に悪化する。
法によって製造することが出来る。即ち、テレフタール
酸とエチレングリコール及び必要により他の共重合成分
を直接反応させて水を留去しエステル化した後、減圧下
に重縮合を行う直接エステル化法、または、テレフタル
酸ジメチルとエチレングリコール及び必要により他の共
重合成分を反応させてメチルアルコールを留去しエステ
ル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル交換法
により製造される。更に極限粘度を増大させ、アセトア
ルデヒド含量等を低下させる為に固相重合を行ってもよ
い。
行っても良いしまた連続式反応装置で行っても良い。こ
れらいずれの方式においても、溶融重縮合反応は1段階
で行っても良いし、また多段階に分けて行っても良い。
固相重合反応は、溶融重縮合反応と同様、回分式装置や
連続式装置で行うことが出来る。溶融重縮合と固相重合
は連続で行っても良いし、分割して行ってもよい。
媒としてGe、Sb、Tiの化合物が用いられるが、特
にGe化合物が好都合である。Ge化合物としては、無
定形二酸化ゲルマニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉
末またはエチレングリコールのスラリー、結晶性二酸化
ゲルマニウムを水に加熱溶解した溶液またはこれにエチ
レングリコールを添加加熱処理した溶液等が使用される
が、特に本発明で用いるポリエステルを得るには二酸化
ゲルマニウムを水に加熱溶解した溶液、またはこれにエ
チレングリコールを添加加熱した溶液を使用するのが好
ましい。これらの重縮合触媒はエステル化工程中に添加
することができる。Ge化合物を使用する場合、その使
用量はポリエステル樹脂中のGe残存量として20〜1
50ppm、好ましくは23〜100ppm、更に好ま
しくは25〜70ppmである。
リメチルフォスフェート等の燐酸エステル類等を使用す
るのが好ましい。これらの安定剤はテレフタル酸とエチ
レングリコールのスラリー調合槽からエステル化反応工
程中に添加することができる。
めにエステル化工程に塩基性化合物、とえば、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルアミン等の第3級アミン、
水酸化テトラエチルアンモニウム等の第4級アンモニウ
ム塩等を加えることが出来る。
三量体などのオリゴマー類が成形時に金型内面や金型の
ガスの排気口、排気管等に付着することによる金型汚れ
等を防止するために、前記の固相重合の後に水との接触
処理を行なう。水との接触処理の方法としては、水中に
浸ける方法が挙げられる。水との接触処理を行う時間と
しては5分〜2日間、好ましくは10分〜1日間、さら
に好ましくは30分〜10時間であり、水の温度として
は20〜180℃、好ましくは40〜150℃、さらに
好ましくは50〜120℃である。
するが、これに限定するものではない。また処理方法は
連続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行なうためには連続方式の方が好ましい。
型、角型、または扁平な板状等の何れでもよく、その大
きさは、縦、横、高さがそれぞれ通常1.5〜4mmの
範囲である。例えばシリンダー型の場合は、長さは1.
5〜4mm、径は1.5〜4mm程度であるのが実用的
である。
をする場合は、サイロタイプの処理槽が挙げられる。す
なわち、バッチ方式でポリエステルチップをサイロへ受
け入れ水処理を行なう。あるいは回転筒型の処理槽にポ
リエステルチップを受け入れ、回転させながら水処理を
行ない水との接触をさらに効率的にすることもできる。
に投入、充填すると共に処理水を満たし、処理水は必要
により継続的又は断続的(総称して連続的ということが
ある)に循環し、また、継続的又は断続的に一部の処理
水を排出して新しい処理水を追加供給する。
場合は、塔型の処理槽に継続的、あるいは断続的にポリ
エステルチップを上部より受け入れ、並流又は向流で水
を連続供給して水処理させることができる。
場合、処理に用いる水が大量であることから天然水(工
業用水)や排水を再利用して使用することが多い。通常
この天然水は、河川水、地下水などから採取したもの
で、水(液体)の形状を変えないまま、殺菌、異物除去
等の処理をしたものを言う。また、一般に工業的に用い
られる天然水には、自然界由来の、ケイ酸塩、アルミノ
ケイ酸塩等の粘土鉱物を代表とする無機粒子や細菌、バ
クテリア等や、腐敗した植物、動物に起源を有する有機
粒子を多く含有している。これらの天然水を用いて水処
理を行うと、ポリエステルチップに粒子が付着、浸透し
て結晶核となり、このようなポリエステルチップを用い
た中空成形容器の透明性が非常に悪くなる。
るために系外から導入する水として、粒径1〜25μm
の粒子を10〜50000個/10cc含む水を利用す
ることにより上記問題を解決するものである。
特に規定するものではないが、好ましくは2000個/
10cc以下、より好ましくは500個/10cc以
下、さらに好ましくは100個/10cc、特に好まし
くは10個/10cc以下である。
関しては、本発明で特に規定するものではないが、透明
な樹脂や適正な結晶化速度の樹脂を得るためには、少な
い方が好ましい。粒径1μm未満の粒子数としては好ま
しくは100000個/10cc以下、より好ましくは
50000個/10cc以下、さらに好ましくは200
00個/10cc以下、特に好ましくは10000個/
10cc以下である。1μm以下の粒子を水中から除
去、コントロールする方法としてはセラミック膜、有機
膜等の膜を用いた精密濾過法や限外濾過法、等を用いる
ことができる。
25μmの粒子を10〜50000個/10cc含む水
を得る方法を例示するが、本発明はこれに限定するもの
ではない。
下にする方法としては、工業用水等の自然水を処理槽に
供給するまでの工程の少なくとも1ヶ所以上に粒子を除
去する装置を設置する。好ましくは自然界の水の採取口
から、前記した処理槽、処理槽から排水した水を再度処
理槽に戻す配管、ファイン除去装置等、水処理に必要な
付帯設備を含めた処理装置に至るまでの間に粒子を除去
する装置を設置し、処理装置に供給する水中の、粒径1
〜25μmの粒子の含有量を10〜50000個/10
ccにすることが好ましい。粒子を除去する装置として
は、フィルター濾過装置、膜濾過装置、沈殿槽、遠心分
離器、泡沫同伴処理機等が挙げられる。例えばフィルタ
ー濾過装置であれば、方式としてベルトフィルター方
式、バグフィルター方式、カートリッジフィルター方
式、遠心濾過方式等の濾過装置が挙げられる。中でも連
続的に行うにはベルトフィルター方式の濾過装置が適し
ている。またベルトフィルター方式の濾過装置であれば
濾材としては、紙、金属、布等が挙げられる。またファ
インの除去と処理水の流れを効率良く行なうため、フィ
ルターの目のサイズは5〜100μm、好ましくは10
〜70μm、さらに好ましくは15〜40μmがよい。
また、ファインを除去するための除去方法も上記と同様
の方法を行うことで満足される。
的のいずれの場合であっても、処理槽から排出した処理
水のすべて、あるいは殆どを工業排水としてしまうと、
新しい水が多量に入用であるばかりでなく、排水量増大
による環境への影響が懸念される。このため好ましく
は、処理槽から排出した少なくとも一部の処理水を、水
処理槽へ戻して再利用することにより、必要な水量を低
減し、また排水量増大よる環境への影響を低減すること
が出来、さらには水処理槽へ返される排水がある程度温
度を保持していれば、処理水の加熱量も小さく出来るの
でより好ましい方法である。
処理槽にポリエステルチップを受け入れる段階で既にポ
リエステルチップに付着しているファインや、水処理時
の処理水中に含まれるポリエステルのチップ同士あるい
は処理槽との摩擦で発生するポリエステルのファインが
含まれている。従って、処理槽から排出した処理水を再
度処理槽へ戻して再利用すると、処理槽内の処理水に含
まれるファイン量は次第に増えていく。そのため、処理
水中に含まれているファインが処理槽壁や配管壁に付着
して、配管を詰まらせることがある。また処理水中に含
まれているファインが再びポリエステルチップに付着
し、この後、水分を乾燥除去する段階でポリエステルチ
ップとファインが静電気効果により付着するため、乾燥
後に粒径10μm以下の粒子除去を行なっても除去が困
難となる。そのため、ポリエステルの結晶性が促進され
て、透明性の悪いボトルとなったり、また口栓部結晶化
時の結晶化度が過大となり、口栓部の収縮が大きくなっ
て口栓部のキャッピング不良となることがある。このた
め、ファインをあわせて除去することが好ましい。
機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、乾燥
工程へ移送する。当然のことながら水切り装置でポリエ
ステルチップと分離された水は前記のファイン除去の装
置へ送られ、再度水処理に用いることができる。
01〜100CaCO3mg/リットルの範囲であるこ
とが好ましい。さらに、供給される水の化学的酸素要求
量(COD)は0.01〜1000mg/リットルの範
囲であることが好ましい。硬度を0.01CaCO3m
g/リットル未満にするためや、CODを0.01mg
/リットル未満にするためには水を蒸留したり、逆浸透
膜での濾過を繰り返す必要があり水のコストが高くな
り、経済的に好ましくない。また、CaCO3mg/リ
ットルを越えると樹脂の結晶速度が速くなり、口栓部結
晶化処理の際に収縮が起こったり、口栓部の変形、等の
問題やボトル胴部のヘイズ増加等の問題が生じる。これ
は処理水の金属成分が樹脂に付着し、これが結晶核とな
るためと考えられる。CODが1000mg/リットル
を越えると、成形品が着色したり、臭気が発生したりす
る。これは樹脂に付着した有機物成分が成型時の高温で
分解するためだと考えられる。また、水の硬度の測定方
法としては例えばキレート滴定法を、CODの測定法と
しては例えばJIS記載のMn法により測定することが
できる。
で処理することにより調整することができる。CODは
供給される水を活性炭等の吸着剤で処理する、過酸化水
素等の酸化剤で処理する、などの方法により調整するこ
とができる。
るポリエステルチップの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としては上部よりポリエステ
ルチップを供給し、下部より乾燥ガスを通気するホッパ
ー型の通気乾燥機が通常使用される。乾燥ガス量を減ら
し、効率的に乾燥する方法としては回転ディスク型加熱
方式の連続乾燥機が選ばれ、少量の乾燥ガスを通気しな
がら、回転ディスクや外部ジャケットに加熱蒸気、加熱
媒体などを供給した粒状ポリエステルチップを間接的に
乾燥することができる。
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
てもよい。
いが、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子
量低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定させるものではな
い。なお、本明細書中における主な特性値の測定法を以
下に説明する。
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
℃で測定した。
ム混合液に溶解し、さらにクロロフォルムを加えて希釈
する。これにメタノールを加えてポリマーを沈殿させた
後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムア
ミドで定容とし、液体クロマトグラフ法よりエチレンテ
レフタレート単位から構成される環状3量体を定量し
た。
取り、東洋製作所製ヘイズメーターで測定。
クカンパニー社製HIAC/ROYCO.カウンター4
100型、サンプラー3000型を用いて測定した。
を1000cc採取し、岩城硝子社製1G1ガラスフィ
ルターで濾過し、フィルター上に残った残渣を100℃
で2時間乾燥し室温下で冷却後、重量を測定して算出す
る。
−1P2S(ポリエステルフェルト、濾過精度1μm)
である水中の粒子除去装置(9)を設置し、この装置
(9)を経由したイオン交換水の導入口(8)、処理槽
上部の原料チップ供給口(1)、処理槽の処理水上限レ
ベルに位置するオーバーフロー排出口(2)、処理槽下
部のポリエステルチップと処理水の混合物の排出口
(3)、オーバーフロー排出口から排出された処理水
と、処理槽下部の排出口から排出されたポリエステルチ
ップの水切り装置(4)を経由した処理水が、濾材が紙
の30μmの連続式フィルターであるファイン除去装置
(5)を経由して再び水処理槽へ送られる配管(6)、
これらのファイン除去済み処理水の導入口(7)を備え
た内容量320リットルの塔型の、図1に示す処理槽を
使用してポリエチレンテレフタレート(以下、PETと
略称)チップを水処理した。
であり、密度が1.400グラム/cm3、環状3量体
含量が0.33重量%であるPETチップを処理水温度
95℃にコントロールされた水処理槽へ50kg/時間
の速度で処理槽上部の供給口(1)から連続投入し、水
処理時間5時間で水処理槽下部の排出口(3)からPE
Tチップを50kg/時間の速度で処理水と共に連続的
に抜出しながら水処理を行った。
二軸延伸ブロー成形に供した。名機製作所製M−100
射出成形機によりボトルの予備成形体を成形した。射出
成形温度は295℃とした。次にこの予備成形体を遠赤
外線ヒーター方式の自家製口栓部結晶化装置で口栓部を
結晶化した。次にこの予備成形体をCOPOPLAST
社製のLB−01E成形機で縦方法に約2.5倍、周方
向に約5倍の倍率に二軸延伸ブローし、容量が1500
ccの容器(胴部肉厚0.4mm)を成形した。延伸温
度は100℃にコントロールした。また上記水処理装置
のイオン交換水の導入口(8)で採取した水中の粒径1
〜25μmの粒子含有量の測定を行った。実施例1で得
られたポリエステル容器のヘイズとイオン交換水の導入
口(8)の微粒子を比較例と共に表1に示す。
去する装置(9)を使用せずに、その部分を直結配管に
変更して、それ以外は実施例1と同様に行った。容器ヘ
イズとイオン交換水の導入口(8)の微粒子を比較共に
表1に記す。
で、粒径1〜25μmの粒子の含有量が10〜5000
0個/10ccである水を系外から導入することにより
水処理するため処理槽や配管の汚れが少なくなり、さら
には成形時での金型汚れを発生させにくく、またさらに
はボトルの透明性や口栓部結晶化が良好となるポリエス
テルとして有利に使用できる。
の概略図。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリエステルチップを処理槽中で、粒径
1〜25μmの粒子を10〜50000個/10cc含
む水を系外から導入することにより水処理することを特
徴とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項2】 ポリエステルチップを、処理槽に継続的
に供給することを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ルの製造方法。 - 【請求項3】 ポリエステルチップを、処理槽に間欠的
に供給することを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ルの製造方法。 - 【請求項4】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが継続的であることを特徴とす
る請求項1、2又は3記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項5】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが間欠的であることを特徴とす
る請求項1、2又は3記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項6】 ポリエステルが、極限粘度0.55〜
1.30デシリットル/グラムの主たる繰り返し単位が
エチレンテレフタレートから構成されるポリエステルで
あることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
のポリエステルの製造方法。
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