JP3063767B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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Description
して、フィルム、シート成形用などに用いられるポリエ
ステルの製造方法に関し、更に詳しくは、成形時に金型
汚れが発生しにくく、成形体の結晶化コントロール性に
優れたポリエステルの製造方法に関する。
容器の素材としては、充填内容物の種類及びその使用目
的に応じて種々の樹脂が採用されている。
度、耐熱性、透明性及びガスバリヤー性に優れているの
で、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充填
用容器の素材として最適である。
どの成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ボトルの胴部を熱処理(ヒートセット)
して中空成形容器に成形され、更には必要に応じてボト
ルの口栓部を熱処理(口栓部結晶化)させるのが一般的
である。
三量体などのオリゴマー類が含まれており、このオリゴ
マー類が金型内面や金型のガスの排気口、排気管に付着
することによる金型汚れが発生しやすかった。
表面肌荒れや白化の原因となる。もしボトルが白化して
しまうと、そのボトルは廃棄しなければならない。この
ため金型汚れを頻繁に除去しなければならず、ボトルの
生産性が低下してしまうという問題点があった。
14819号公報にはポリエステルを水処理する方法が
開示されている。
テルチップに付着しているファイン(樹脂微粉末)が処
理水に浮遊、沈殿し処理槽壁や配管壁に付着して、配管
を詰まらせたり、処理槽や配管の洗浄を困難にさせる等
の問題が生じた。
管壁に付着したファインがポリエステルチップに再度付
着して、成形時での結晶化が促進され、透明性の悪いボ
トルとなり、また口栓部が結晶化したときの結晶化度が
過大となり、キャッピング不良となる問題等が生じた。
問題点を解決することにあり、ポリエステルチップの水
処理時の処理槽や配管の汚れを少なくし、更には成形時
での金型汚れを発生させにくく、また更にはボトルの透
明性や口栓部結晶化が良好となるポリエステルを提供す
ることを目的としている。
め、本発明のポリエステルの製造方法は、ポリエステル
チップ及び処理水を処理槽に供給してポリエステルチッ
プを水処理するポリエステルの製造方法において、処理
槽からポリエステルチップと共に排出する処理水のファ
イン量を1000ppm以下に維持しながら処理槽から
排出された処理水の少なくとも一部を処理槽に戻して繰
り返し使用することを特徴とする。
1による呼び寸法850μm以下のポリエステルの微粉
末を意味し、ファイン量は処理槽の処理水の排出口から
JIS−Z−8801による呼び寸法850μmのフィ
ルターを通過した処理水を1000cc採取し、岩城硝
子社製1G1ガラスフィルターで濾過し、フィルター上
に残った残渣を100℃で2時間乾燥し室温下で冷却
後、重量を測定して算出する。
を、処理槽に継続的に供給することができる。
ップを、処理槽に間欠的に供給することができる。
は、ポリエステルチップを処理槽に充填するとともに、
処理槽に処理水を供給してポリエステルチップを水処理
するポリエステルの製造方法において、水処理終了時の
処理槽中の処理水のファイン量を1000ppm以下に
するように、処理槽から排出された処理水の少なくとも
一部を処理槽に戻して繰り返し使用することを特徴とす
る。
理水の排出と、排出した処理水の処理槽への戻りが継続
的であることができる。
理水の排出と、排出した処理水の処理槽への戻りが間欠
的であることができる。
されたファインを含有する処理水を、ベルトフィルター
方式の濾過装置により濾過することによりファインを除
去した後、処理槽に戻して繰り返し使用することができ
る。
されたファインを含有する処理水を、バグフィルター方
式の濾過装置により濾過することによりファインを除去
した後、処理槽に戻して繰り返し使用することができ
る。
されたファインを含有する処理水を、遠心濾過方式の濾
過装置により濾過することによりファインを除去した
後、処理槽に戻して繰り返し使用することができる。
が、主として芳香族ジカルボン酸成分とグリコール成分
とからなる繰り返し単位を有する芳香族系ポリエステル
であることができる。
テルが、極限粘度0.55〜1.30デシリットル/グ
ラムの主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートか
ら構成されるポリエステルであることができる。
よれば、水処理時での処理槽や配管の汚れを少なくし、
更には成形時での金型汚れを発生させにくく、また更に
は、ボトルの透明性や口栓部結晶化が良好となるポリエ
ステルを有利に製造することができる。
は、好ましくは、主として芳香族ジカルボン酸成分とグ
リコール成分とからなる繰り返し単位を有する芳香族系
ポリエステル、特に好ましくは、主たる繰り返し単位が
エチレンテレフタレートから構成されるポリエステルで
あり、更に好ましくはエチレンテレフタレート単位を8
5モル%以上含む線状ポリエステルであり、なかでも好
ましいのは、エチレンテレフタレート単位を95モル%
以上含む線状ポリエステルである。
るジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル−
4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、p
−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキシ酸及び
その機能的誘導体、アジピン酸、セバシン酸、コハク
酸、グルタル酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸
及びその機能的誘導体、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘ
キサヒドロイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸
等の脂環族ジカルボン酸及びその機能的誘導体などが挙
げられる。
るグリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族グ
リコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのアル
キレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリブチレングリコールなどのポリア
ルキレングリコールなどが挙げられる。
からなるその他の共重合成分としては、酸成分として、
トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙げることがで
き、グリコール成分としてグリセリン、ペンタエリスリ
トールを挙げることができる。以上の共重合成分の使用
量は、ポリエステル樹脂が実質的に線状を維持する程度
でなければならない。
に、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから
構成されるポリエステルの極限粘度は0.55〜1.3
0デシリットル/グラム、好ましくは0.60〜1.2
0デシリットル/グラム、更に好ましくは0.65〜
0.90デシリットル/グラムの範囲である。極限粘度
が0.55デシリットル/グラム未満では、得られた成
形体等の機械的特性が悪い。また、1.30デシリット
ル/グラムを越える場合は、成型機等による溶融時に樹
脂温度が高くなって熱分解が激しくなり、保香性に影響
を及ぼす遊離の低分子量化合物が増加したり、成形体が
黄色に着色する等の問題が起こる。
ー型、角型又は扁平な板状等のいずれでも良く、その大
きさは、縦、横、高さがそれぞれ通常1.5〜4mmの
範囲である。例えばシリンダー型の場合は、長さは1.
5〜4mm、径は1.5〜4mm程度であるのが実用的
である。
アセトアルデヒド含量は10ppm以下、好ましくは8
ppm以下、更に好ましくは5ppm以下、ホルムアル
デヒド含量は7ppm以下、好ましくは6ppm以下、
更に好ましくは4ppm以下である。本発明で用いるポ
リエステルのアセトアルデヒド含量を10ppm以下、
またホルムアルデヒド含量を7ppm以下にする方法は
特に限定されるものではないが、例えば低分子量のポリ
エステルを減圧下又は不活性ガス雰囲気下において17
0〜230℃の温度で固相重合する方法を挙げることが
できる。
のジエチレングリコール量はグリコール成分の1.0〜
5.0モル%、好ましくは1.3〜4.5モル%、更に
好ましくは1.5〜4.0モル%である。ジエチレング
リコール量が5.0モル%を越える場合は、熱安定性が
悪くなり、成形時に分子量低下が大きくなったり、また
アセトアルデヒド含量やホルムアルデヒド含量の増加量
が大となり好ましくない。
環状3量体の含量は0.50重量%以下、好ましくは
0.45重量%以下、更に好ましくは0.40重量%以
下である。本発明のポリエステルから耐熱性の中空成形
体等を成形する場合は加熱金型内で熱処理を行うが、環
状3量体の含量が0.50重量%以上含有する場合に
は、加熱金型表面へのオリゴマー付着が急激に増加し、
得られた中空成形体等の透明性が非常に悪化する。
法によって製造することができる。即ち、テレフタール
酸とエチレングリコール及び必要により他の共重合成分
を直接反応させて水を留去しエステル化した後、減圧下
に重縮合を行う直接エステル化法、または、テレフタル
酸ジメチルとエチレングリコール及び必要により他の共
重合成分を反応させてメチルアルコールを留去しエステ
ル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル交換法
により製造される。更に極限粘度を増大させ、アセトア
ルデヒド含量等を低下させるために固相重合を行っても
良い。
行っても良いしまた連続式反応装置で行っても良い。こ
れらいずれの方式においても、溶融重縮合反応は1段階
で行っても良いし、また多段階に分けて行っても良い。
固相重合反応は、溶融重縮合反応と同様、回分式装置や
連続式装置で行うことができる。溶融重縮合と固相重合
は連続で行っても良いし、分割して行っても良い。
媒としてGe、Sb、Tiの化合物が用いられるが、特
にGe化合物が好都合である。Ge化合物としては、無
定形二酸化ゲルマニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉
末又はエチレングリコールのスラリー、結晶性二酸化ゲ
ルマニウムを水に加熱溶解した溶液又はこれにエチレン
グリコールを添加加熱処理した溶液等が使用されるが、
特に本発明で用いるポリエステルを得るには二酸化ゲル
マニウムを水に加熱溶解した溶液、またはこれにエチレ
ングリコールを添加加熱した溶液を使用するのが好まし
い。これらの重縮合触媒はエステル化工程中に添加する
ことができる。Ge化合物を使用する場合、その使用量
はポリエステル樹脂中のGe残存量として20〜150
ppm、好ましくは23〜100ppm、更に好ましく
は25〜70ppmである。
リメチルフォスフェート等の燐酸エステル類等を使用す
るのが好ましい。これらの安定剤はテレフタル酸とエチ
レングリコールのスラリー調合槽からエステル化反応工
程中に添加することができる。
めにエステル化工程に塩基性化合物、とえば、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルアミン等の第3級アミン、
水酸化テトラエチルアンモニウム等の第4級アンモニウ
ム塩等を加えることができる。
三量体などのオリゴマー類が成形時に金型内面や金型の
ガスの排気口、排気管等に付着することによる金型汚れ
等を防止するために、前記の固相重合の後に水との接触
処理を行う。水との接触処理の方法としては、水中に浸
ける方法が挙げられる。水との接触処理を行う時間とし
ては5分〜2日間、好ましくは10分〜1日間、更に好
ましくは30分〜10時間であり、水の温度としては2
0〜180℃、好ましくは40〜150℃、更に好まし
くは50〜120℃である。
るが、これに限定するものではない。また処理方法は連
続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行うためには連続方式の方が好ましい。
をする場合は、サイロタイプの処理槽が挙げられる。即
ち、バッチ方式でポリエステルのチップをサイロへ受け
入れ水処理を行う。あるいは回転筒型の処理槽にポリエ
ステルのチップを受け入れ、回転させながら水処理を行
い水との接触を更に効率的にすることもできる。
に投入、充填すると共に処理水を満たし、処理水は必要
により継続的又は間欠的(総称して連続的ということが
ある)に循環し、また、継続的又は間欠的に一部の処理
水を排出して新しい処理水を追加供給する。そして、水
処理の終了時点での水中のファイン濃度は1000pp
m以下、好ましくは500ppm以下、更に好ましくは
300ppm以下である。
る場合は、塔型の処理槽に継続、あるいは間欠的にポリ
エステルのチップを上部より受け入れ、並流又は向流で
水を連続供給して水処理させることができる。
いずれの場合であっても、処理槽から排出した処理水の
すべて、あるいは殆どを工業排水としてしまうと、新し
い水が多量に入用であるばかりでなく、排水量増大によ
る環境への影響が懸念される。即ち、処理槽から排出し
た少なくとも一部の処理水を、水処理槽へ戻して再利用
することにより、必要な水量を低減し、また排水量増大
による環境への影響を低減することができ、更には水処
理槽へ返される排水がある程度温度を保持していれば、
処理水の加熱量も小さくできる。
処理槽にポリエステルのチップを受け入れる段階で既に
ポリエステルのチップに付着しているファインや、水処
理時にポリエステルのチップ同士あるいは処理槽壁との
摩擦で発生するポリエステルのファインが含まれてい
る。従って、処理槽から排出した処理水を再度処理槽へ
戻して再利用すると、処理槽内の処理水に含まれるファ
イン量は次第に増えていく。そのため、処理水中に含ま
れているファインが処理槽壁や配管壁に付着して、配管
を詰まらせることがある。また処理水中に含まれている
ファインが再びポリエステルのチップに付着し、この
後、水分を乾燥除去する段階でポリエステルのチップに
ファインが静電効果により付着するため、乾燥後にファ
イン除去を行っても除去が困難となる。そのため、ポリ
エステルの結晶性が促進されて、透明性の悪いボトルと
なったり、また口栓部が結晶化したときの結晶化度が過
大となり、口栓部のキャッピング不良となることがあ
る。
にファインが混入するのを低減させる工業的方法の提案
であって、ポリエステルチップ及び処理水を処理槽に供
給してポリエステルチップを水処理するポリエステルの
製造方法において、処理槽からポリエステルチップと共
に排水する処理水のファイン量を1000ppm以下、
好ましくは500ppm以下、更に好ましくは300p
pm以下に維持しながら処理槽から排出される処理水の
一部を処理槽に戻して繰り返し使用することで前記問題
を解決するものである。
処理槽中に流す処理水の流量を上げることができ、その
結果、処理槽中の水の品質が不均一になることを防げる
ため、効率よく水処理を行うことができ、品質の安定し
た樹脂が得られる。更には、水処理にはポリエステルチ
ップに付着したファインを洗い流す効果もあるが、流量
を上げることができるため、洗い流し効果が高まり、フ
ァインの少ない品質の安定した樹脂が得られる。
のヘイズが高くなるため、通常はファインの除去処理を
行うが、本発明のように水処理時に処理水を再利用し、
一定量以下のファイン量の水を使用することにより、効
率よく樹脂からファインを除去することができる。その
ため、水処理工程の前後にはファイン除去装置が不要に
なるか、また、ファイン除去能力の弱い装置でも良く、
工程及び製造装置の簡略化、生産性の向上が可能であ
る。
着したファインをそのまま乾燥させると、ファインが強
固に樹脂に付着するため、水処理後のファイン除去を念
入りに行う必要があったが、本発明の方法を用いると、
水処理直後のファイン量を少なくできるため、水処理工
程後のファイン除去装置の能力を弱くすることが可能で
あり、大幅な工程及び製造装置の簡略化、生産性の向上
が可能である。
チ式で水処理するときは、ポリエステルチップを処理槽
に充填するとともに、処理槽に処理水を供給してポリエ
ステルチップを水処理するポリエステルの製造方法にお
いて、水処理終了時の処理槽中の処理水のファイン量を
1000ppm以下、好ましくは500ppm以下、更
に好ましくは300ppm以下にするように、処理槽か
ら排出された処理水の少なくとも一部を処理槽に戻して
繰り返し使用することをことを特徴とする。
減する方法を例示するが、本発明は、これに限定するも
のではない。
えるために、処理槽から排出した処理水が再び処理槽に
返されるまでの工程で少なくとも1ヶ所以上にファイン
を除去する装置を設置する。ファインを除去する装置と
してはフィルター濾過装置、膜濾過装置、沈殿槽、遠心
分離器、泡沫同伴処理機等が挙げられる。例えばフィル
ター濾過装置であれば、方式としてベルトフィルター方
式、バグフィルター方式、カートリッジフィルター方
式、遠心濾過方式等の濾過装置が挙げられる。中でも連
続的に行うにはベルトフィルター方式、遠心濾過方式、
バグフィルター方式の濾過装置が適している。またベル
トフィルター方式の濾過装置であれば濾材としては、
紙、金属、布等が挙げられる。またファインの除去と処
理水の流れを効率よく行うため、フィルターの目のサイ
ズは5〜100μm、好ましくは10〜70μm、更に
好ましくは15〜40μmが良い。
機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、乾燥
工程へ移送する。当然のことながら水切り装置でポリエ
ステルチップと分離された水は前記のファイン除去の装
置へ送られ、再度水処理に用いることができる。
るポリエステルチップの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としては上部よりポリエステ
ルチップを供給し、下部より乾燥ガスを通気するホッパ
ー型の通気乾燥機が通常使用される。乾燥ガス量を減ら
し、効率的に乾燥する方法としては回転ディスク型加熱
方式の連続乾燥機が選ばれ、少量の乾燥ガスを通気しな
がら、回転ディスクや外部ジャケットに加熱蒸気、加熱
媒体などを供給した粒状ポリエステルチップを間接的に
乾燥することができる。
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
ても良い。
いが、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子
量低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定させるものではな
い。なお、本明細書中における主な特性値の測定法を以
下に説明する。
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
℃で測定した。
ム混合液に溶解し、更にクロロフォルムを加えて希釈す
る。これにメタノールを加えてポリマーを沈殿させた
後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムア
ミドで定容とし、液体クロマトグラフ法よりエチレンテ
レフタレート単位から構成される環状3量体を定量し
た。
pm) 処理槽の処理水の排出口からJIS−Z−8801によ
る呼び寸法850μmのフィルターを通過した処理水を
1000cc採取し、岩城硝子社製1G1ガラスフィル
ターで濾過後、100℃で2時間乾燥し室温下で冷却
後、重量を測定して算出する。
切り取り(肉厚約0.4mm)、東洋製作所製ヘイズメ
ーターでヘイズを測定し4ヶ所の平均を求めた。
プロピレン樹脂製のインナーシールを備えたポリプロピ
レン製のスクリューキャップを用いて行った。この、水
を充填したボトルを横に倒し、5℃で10時間、引き続
いて80℃で10時間の放置テストを行い、内容物のも
れをチェックした。5本のボトルでテストを行い、内容
物のもれが認められたボトルの本数をカウントした。
をチェックした。異常が認められないものを○、ヘイズ
むらが認められたものを△、厚みむら又は変形があった
ものを×とした。
口(1)、新しいイオン交換水の導入口(8)、処理槽
の処理水上限レベルに位置するオーバーフロー排出口
(2)、処理槽下部のポリエステルチップと処理水の混
合物の排出口(3)、オーバーフロー排出口から排出さ
れた処理水と、処理槽下部の排出口から排出されたポリ
エステルチップの水切り装置(4)を経由した処理水
が、濾材が紙製の30μmのベルト式フィルターである
濾過装置(5)を経由して再び水処理槽へ送る配管
(6)、これらのファイン除去済み処理水の導入口
(7)を備えた内容量320リットルの塔型の、図1に
示す処理槽を使用してポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと略称)チップを水処理した。
であり、密度が1.400g/cm 3であり、環状3量
体含量が0.33重量%であるPETチップを処理水温
度95℃にコントロールされた水処理槽へ50kg/時
間の速度で処理槽の上部(1)から連続投入を開始し
た。投入開始から5時間経過後に、PETチップの水処
理槽への投入を続けたまま水処理槽の下部(3)からP
ETチップを50kg/時間の速度で処理水ごと抜出し
を開始すると共に、水切り装置(4)を経由した処理水
を濾過装置(5)を経由して再び水処理槽に戻して繰り
返し使用を開始した。水切り装置(4)からのPETチ
ップと、処理槽下部の排出口(3)から排出される処理
水をPETチップ抜出開始から10、15、24及び7
2時間後にサンプリングした。
減圧乾燥し、名機製作所製M−100射出成形機により
ボトルの予備成形体を成形した。射出成形温度は295
℃とした。次にこの予備成形体の口栓部を、近赤外線ヒ
ーター方式の自家製口栓部結晶化装置で加熱して口栓部
を結晶化した。次にこの予備成形体をCOPOPLAS
T社製のLB−01E成形機で縦方法に約2.5倍、周
方向に約5倍の倍率に二軸延伸ブローし、容量が150
0ccの容器を成形した。延伸温度は100℃にコント
ロールした。
まれるファイン量を求めた。
性及び処理水中のファイン量を比較例とともに表1に示
す。
の処理水中のファイン量を1000ppm以下にするこ
とで、本発明のポリエステルの製造方法により水処理し
て得られるポリエステルのチップは、製造開始まもなく
のチップだけでなく72時間後という長時間連続取出し
後のチップも、それを用いて得られた成形体は優れた透
明性を持続すると共に、ボトルのキャッピング性、ボト
ルの外観共に優れていた。
ファイン除去装置を取り除き、その部分を直結配管に変
更して、それ以外は実施例1と同様に行った。表1に示
すとおり、処理水中のファイン量は増加を続け、かかる
方法により水処理して得られるポリエステルのチップは
製造開始まもなくのチップも満足できるものではなかっ
たが、更に長時間連続取出し後のチップは、それを用い
て得られたボトルの透明性は大巾に低下しており、ボト
ルのキャッピング性、ボトルの外観共に不満足なもので
あった。
槽に供給し、処理槽から排出した処理水の一部は再度処
理槽に戻して繰り返し使用する方法であって、かつ、処
理水のファイン量が1000ppm以下に維持されるた
め、水処理時での処理槽や配管の汚れを少なくし、更に
は水処理して得られたポリエステルは水処理開始後長時
間経過したチップを用いて成形体を成形したときも良好
となる。
の概略図。
Claims (11)
- 【請求項1】 ポリエステルチップ及び処理水を処理槽
に供給してポリエステルチップを水処理するポリエステ
ルの製造方法において、処理槽からポリエステルチップ
と共に排出する処理水のファイン量を1000ppm以
下に維持しながら処理槽から排出された処理水の少なく
とも一部を処理槽に戻して繰り返し使用することを特徴
とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項2】 ポリエステルチップを、処理槽に継続的
に供給することを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ルの製造方法。 - 【請求項3】 ポリエステルチップを、処理槽に間欠的
に供給することを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ルの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエステルチップを処理槽に充填する
とともに、処理槽に処理水を供給してポリエステルチッ
プを水処理するポリエステルの製造方法において、水処
理終了時の処理槽中の処理水のファイン量を1000p
pm以下にするように、処理槽から排出された処理水の
少なくとも一部を処理槽に戻して繰り返し使用すること
を特徴とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項5】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが継続的であることを特徴とす
る請求項1、2、3又は4記載のポリエステルの製造方
法。 - 【請求項6】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが間欠的であることを特徴とす
る請求項1、2、3又は4記載のポリエステルの製造方
法。 - 【請求項7】 処理槽から排出されたファインを含有す
る処理水を、ベルトフィルター方式の濾過装置により濾
過することによりファインを除去した後、処理槽に戻し
て繰り返し使用することを特徴とする請求項1、2、
3、4、5又は6記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項8】 処理槽から排出されたファインを含有す
る処理水を、バグフィルター方式の濾過装置により濾過
することによりファインを除去した後、処理槽に戻して
繰り返し使用することを特徴とする請求項1、2、3、
4、5又は6記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項9】 処理槽から排出されたファインを含有す
る処理水を、遠心濾過方式の濾過装置により濾過するこ
とによりファインを除去した後、処理槽に戻して繰り返
し使用することを特徴とする請求項1、2、3、4、5
又は6記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項10】 ポリエステルが、主として芳香族ジカ
ルボン酸成分とグリコール成分とからなる繰り返し単位
を有する芳香族系ポリエステルであることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のポ
リエステルの製造方法。 - 【請求項11】 ポリエステルが、極限粘度0.55〜
1.30デシリットル/グラムの主たる繰り返し単位が
エチレンテレフタレートから構成されるポリエステルで
あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9又は10記載のポリエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11241581A JP3063767B2 (ja) | 1998-08-27 | 1999-08-27 | ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-240956 | 1998-08-27 | ||
JP24095698 | 1998-08-27 | ||
JP11241581A JP3063767B2 (ja) | 1998-08-27 | 1999-08-27 | ポリエステルの製造方法 |
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