JP3052920B2 - ファインダー反転光学系 - Google Patents
ファインダー反転光学系Info
- Publication number
- JP3052920B2 JP3052920B2 JP10010268A JP1026898A JP3052920B2 JP 3052920 B2 JP3052920 B2 JP 3052920B2 JP 10010268 A JP10010268 A JP 10010268A JP 1026898 A JP1026898 A JP 1026898A JP 3052920 B2 JP3052920 B2 JP 3052920B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical system
- prism
- finder
- roof
- reflecting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Viewfinders (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Lenses (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー反転
光学系に関するものであり、特にスチルカメラ等におい
て撮影光学系とは別体で構成される実像式ファインダー
光学系用の反転光学系に関するものである。
光学系に関するものであり、特にスチルカメラ等におい
て撮影光学系とは別体で構成される実像式ファインダー
光学系用の反転光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの小型化・高倍率ズーム化
に伴い、高倍率に対応可能な小型のズームファインダー
が求められている。現在知られているファインダー光学
系には大きく分けて実像式・虚像式の2通りのタイプが
あるが、実像式には虚像式よりも高倍率ズームに対応し
やすいという利点がある。したがって、実像式ファイン
ダー光学系の方が有望といえる。
に伴い、高倍率に対応可能な小型のズームファインダー
が求められている。現在知られているファインダー光学
系には大きく分けて実像式・虚像式の2通りのタイプが
あるが、実像式には虚像式よりも高倍率ズームに対応し
やすいという利点がある。したがって、実像式ファイン
ダー光学系の方が有望といえる。
【0003】上記実像式ファインダー光学系は、概略、
物体側から順に、対物レンズ,反転光学系及び接眼レン
ズから成っている。そして、対物レンズによって結ばれ
る実像を反転光学系で上下左右に反転させることにより
正立像を得る構成となっている。上記反転光学系として
は、リレー光学系を用いるタイプ,ポロプリズムを用い
るタイプ,ダハプリズムを用いるタイプ等が知られてい
る。リレー光学系を用いるタイプは結像面を2つ有する
ため、このタイプを採用するとファインダー光学系の全
長が長くなってしまう。したがって、ファインダー光学
系を小型化することは困難である。一方、ポロプリズム
を用いるタイプでは、4つの反射面が立体的に配置され
ているため、ダハプリズムを用いるタイプよりも小型化
は困難である。結果として、上記3つのタイプのなかで
はダハプリズムを用いるタイプを採用することが、ファ
インダー光学系の小型化を達成する上で有利である。
物体側から順に、対物レンズ,反転光学系及び接眼レン
ズから成っている。そして、対物レンズによって結ばれ
る実像を反転光学系で上下左右に反転させることにより
正立像を得る構成となっている。上記反転光学系として
は、リレー光学系を用いるタイプ,ポロプリズムを用い
るタイプ,ダハプリズムを用いるタイプ等が知られてい
る。リレー光学系を用いるタイプは結像面を2つ有する
ため、このタイプを採用するとファインダー光学系の全
長が長くなってしまう。したがって、ファインダー光学
系を小型化することは困難である。一方、ポロプリズム
を用いるタイプでは、4つの反射面が立体的に配置され
ているため、ダハプリズムを用いるタイプよりも小型化
は困難である。結果として、上記3つのタイプのなかで
はダハプリズムを用いるタイプを採用することが、ファ
インダー光学系の小型化を達成する上で有利である。
【0004】ダハプリズムを用いるタイプの従来例とし
ては、本出願人が特開平8−179400号公報で提案
したものが挙げられる。図14に、それを用いたファイ
ンダー光学系の概略構成を示す。このファインダー光学
系は、物体側から順に、対物レンズTA,ダハプリズム
PD,コンデンサーレンズCO,視野枠F,プリズムp
1,プリズムp2,及び接眼レンズSEから成ってお
り、視野枠F位置には対物レンズTAによって実像(像
面)ISが形成される。このファインダー光学系は、そ
の小型化・高倍率化を接眼レンズSEの焦点距離の短縮
によって達成するために、結像前の光路中にダハプリズ
ムPDを配置し、かつ、結像後の光路中に略三角柱形状
のプリズムp1,p2を配置することによって、像面I
Sから接眼レンズSEまでの距離を短縮している。
ては、本出願人が特開平8−179400号公報で提案
したものが挙げられる。図14に、それを用いたファイ
ンダー光学系の概略構成を示す。このファインダー光学
系は、物体側から順に、対物レンズTA,ダハプリズム
PD,コンデンサーレンズCO,視野枠F,プリズムp
1,プリズムp2,及び接眼レンズSEから成ってお
り、視野枠F位置には対物レンズTAによって実像(像
面)ISが形成される。このファインダー光学系は、そ
の小型化・高倍率化を接眼レンズSEの焦点距離の短縮
によって達成するために、結像前の光路中にダハプリズ
ムPDを配置し、かつ、結像後の光路中に略三角柱形状
のプリズムp1,p2を配置することによって、像面I
Sから接眼レンズSEまでの距離を短縮している。
【0005】また、特公昭37−2238号公報では、
図15に示すように一眼レフカメラ用の反転光学系とし
てダハプリズムPDを使用したファインダー光学系が提
案されている。この構成によれば、メインミラーMから
の反射光でコンデンサーレンズCO近傍に形成された実
像(像面)ISは、ダハプリズムPDとプリズムp2によ
って正立像となり、接眼レンズSEで観察される。
図15に示すように一眼レフカメラ用の反転光学系とし
てダハプリズムPDを使用したファインダー光学系が提
案されている。この構成によれば、メインミラーMから
の反射光でコンデンサーレンズCO近傍に形成された実
像(像面)ISは、ダハプリズムPDとプリズムp2によ
って正立像となり、接眼レンズSEで観察される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−17940
0号公報で提案されているファインダー光学系の問題点
を、図16に基づいて説明する。図16(a)は、図14
における対物レンズTAから視野枠Fまでの構成を示し
ている。一方、図16(b)は、ダハプリズムPDからダ
ハ部分BDが取り除かれたプリズムpから成るファイン
ダー構成を、図16(a)と対応するように示している。
図16(a)に示すファインダー構成では、ダハプリズム
PDが結像前の光路中に設けられているため、どうして
もダハ部分BDの厚みのためのスペースを確保する必要
がある。つまり、サイズLaとLbとの比較から明らか
なように、カメラの厚み方向にファインダー光学系を小
型化するのを、ダハ部分BDの厚みが難しくしているの
である。一方、特公昭37−2238号公報で提案され
ているファインダー構成では、接眼レンズSEと実像I
Sとの大きさの関係が、撮影光学系とは別体の実像式フ
ァインダー光学系を小型化するには不適切な比率となっ
ている。
0号公報で提案されているファインダー光学系の問題点
を、図16に基づいて説明する。図16(a)は、図14
における対物レンズTAから視野枠Fまでの構成を示し
ている。一方、図16(b)は、ダハプリズムPDからダ
ハ部分BDが取り除かれたプリズムpから成るファイン
ダー構成を、図16(a)と対応するように示している。
図16(a)に示すファインダー構成では、ダハプリズム
PDが結像前の光路中に設けられているため、どうして
もダハ部分BDの厚みのためのスペースを確保する必要
がある。つまり、サイズLaとLbとの比較から明らか
なように、カメラの厚み方向にファインダー光学系を小
型化するのを、ダハ部分BDの厚みが難しくしているの
である。一方、特公昭37−2238号公報で提案され
ているファインダー構成では、接眼レンズSEと実像I
Sとの大きさの関係が、撮影光学系とは別体の実像式フ
ァインダー光学系を小型化するには不適切な比率となっ
ている。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、高倍率に対応可能で撮影光学系とは別
体の実像式ファインダー光学系の小型化を可能にする反
転光学系を提供することを目的とする。
たものであって、高倍率に対応可能で撮影光学系とは別
体の実像式ファインダー光学系の小型化を可能にする反
転光学系を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明のファインダー反転光学系は、撮影光学
系とは別体の実像式ファインダー光学系において、正の
パワーを有する対物レンズにより形成される実像を反転
させて正立像が接眼レンズで観察されるようにする反転
光学系であって、物体側から順に、反射部材,ダハプリ
ズム及びプリズムから成り、前記反射部材が、前記対物
レンズからの光束を反射させる第1反射面を有し、前記
ダハプリズムが、前記第1反射面で反射された光束を一
旦物体側に全反射させる第2反射面と、該第2反射面に
対して鋭角をなすように配置され、かつ、第2反射面で
全反射された光束を瞳面側に反射させるダハ反射面と、
を有し、前記プリズムが、前記第2反射面に対して略平
行に所定間隔をあけて配置され、かつ、前記ダハ反射面
での反射後に前記第2反射面を透過した光束を透過させ
る第1透過面と、該第1透過面に対して鋭角をなすとと
もに前記対物レンズの光軸及び前記接眼レンズの光軸に
対して垂直になるように配置され、かつ、前記第1透過
面を透過した光束を透過させる第2透過面と、を有し、
前記ダハプリズムと前記プリズムが、共に1.55以下の屈
折率を有する低屈折率樹脂で構成され、更に以下の条件
式を満足することを特徴とする。 A/B<1 ただし、 A:対物レンズによって形成される実像のファインダー
視野対角線長、 B:接眼レンズの有効径、 である。
に、第1の発明のファインダー反転光学系は、撮影光学
系とは別体の実像式ファインダー光学系において、正の
パワーを有する対物レンズにより形成される実像を反転
させて正立像が接眼レンズで観察されるようにする反転
光学系であって、物体側から順に、反射部材,ダハプリ
ズム及びプリズムから成り、前記反射部材が、前記対物
レンズからの光束を反射させる第1反射面を有し、前記
ダハプリズムが、前記第1反射面で反射された光束を一
旦物体側に全反射させる第2反射面と、該第2反射面に
対して鋭角をなすように配置され、かつ、第2反射面で
全反射された光束を瞳面側に反射させるダハ反射面と、
を有し、前記プリズムが、前記第2反射面に対して略平
行に所定間隔をあけて配置され、かつ、前記ダハ反射面
での反射後に前記第2反射面を透過した光束を透過させ
る第1透過面と、該第1透過面に対して鋭角をなすとと
もに前記対物レンズの光軸及び前記接眼レンズの光軸に
対して垂直になるように配置され、かつ、前記第1透過
面を透過した光束を透過させる第2透過面と、を有し、
前記ダハプリズムと前記プリズムが、共に1.55以下の屈
折率を有する低屈折率樹脂で構成され、更に以下の条件
式を満足することを特徴とする。 A/B<1 ただし、 A:対物レンズによって形成される実像のファインダー
視野対角線長、 B:接眼レンズの有効径、 である。
【0009】第2の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、更に以下の条件式を満
足することを特徴とする。 125≦θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) χ<arc sin(NA/ND) ただし、 θ:第1反射面に入射する光束と反射する光束とがなす
角(°)、 χ:第1透過面と第2透過面とがなす角(°)、 NA:空気の屈折率、 ND:ダハプリズムの屈折率、 である。
上記第1の発明の構成において、更に以下の条件式を満
足することを特徴とする。 125≦θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) χ<arc sin(NA/ND) ただし、 θ:第1反射面に入射する光束と反射する光束とがなす
角(°)、 χ:第1透過面と第2透過面とがなす角(°)、 NA:空気の屈折率、 ND:ダハプリズムの屈折率、 である。
【0010】第3の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムの入
射面が正のパワーを有することを特徴とする。
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムの入
射面が正のパワーを有することを特徴とする。
【0011】第4の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、更に以下の条件式を満
足することを特徴とする。 0<d≦0.05 ただし、 d:第2反射面と第1透過面との間隔(mm)、 である。
上記第1の発明の構成において、更に以下の条件式を満
足することを特徴とする。 0<d≦0.05 ただし、 d:第2反射面と第1透過面との間隔(mm)、 である。
【0012】第5の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、前記第2反射面と前記
第1透過面のうちの少なくとも1面に反射防止膜が施さ
れていることを特徴とする。
上記第1の発明の構成において、前記第2反射面と前記
第1透過面のうちの少なくとも1面に反射防止膜が施さ
れていることを特徴とする。
【0013】第6の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムと前
記プリズムが共にPMMAで構成されていることを特徴
とする。
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムと前
記プリズムが共にPMMAで構成されていることを特徴
とする。
【0014】第7の発明のファインダー反転光学系は、
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムと前
記プリズムとが可視光硬化型の接着剤で固定されている
ことを特徴とする。
上記第1の発明の構成において、前記ダハプリズムと前
記プリズムとが可視光硬化型の接着剤で固定されている
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したファイン
ダー反転光学系を、図面を参照しつつ説明する。なお、
前述した従来例や以下に説明する実施の形態の相互で、
同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して、重
複説明を適宜省略する。
ダー反転光学系を、図面を参照しつつ説明する。なお、
前述した従来例や以下に説明する実施の形態の相互で、
同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して、重
複説明を適宜省略する。
【0016】《第1の実施の形態》図1は、第1の実施
の形態に係る反転光学系で構成されたファインダー光学
系の上面図である。このファインダー光学系は、撮影光
学系とは別体で構成された実像式ファインダー光学系で
あって、物体(すなわち被写体)側より順に、全体として
正のパワーを有する対物レンズTA;第1プリズムP
1,ダハプリズムPD及び第2プリズムP2から成る反
転光学系;正のパワーを有する接眼レンズSE等から成
っている。なお、同図中のEPは、このファインダー光
学系の瞳面である。
の形態に係る反転光学系で構成されたファインダー光学
系の上面図である。このファインダー光学系は、撮影光
学系とは別体で構成された実像式ファインダー光学系で
あって、物体(すなわち被写体)側より順に、全体として
正のパワーを有する対物レンズTA;第1プリズムP
1,ダハプリズムPD及び第2プリズムP2から成る反
転光学系;正のパワーを有する接眼レンズSE等から成
っている。なお、同図中のEPは、このファインダー光
学系の瞳面である。
【0017】上記対物レンズTAは、2,3群の移動に
よってズーミングを行う正・負・正の3群から成るズー
ムレンズである。上記反転光学系は、上記ファインダー
光学系において対物レンズTAにより形成される実像
(像面)ISを反転させて、正立像が接眼レンズSEで観
察されるようにするダハプリズムタイプの反転光学系で
ある。ダハプリズムPDの入射面IDには、正のパワー
を有するコンデンサーレンズCOが一体化された状態で
設けられており、また、対物レンズTAによって入射面
ID近傍に形成される像面ISの近傍には、不図示の視
野枠{図9(a)中、Fで示す。}が配置されている。
よってズーミングを行う正・負・正の3群から成るズー
ムレンズである。上記反転光学系は、上記ファインダー
光学系において対物レンズTAにより形成される実像
(像面)ISを反転させて、正立像が接眼レンズSEで観
察されるようにするダハプリズムタイプの反転光学系で
ある。ダハプリズムPDの入射面IDには、正のパワー
を有するコンデンサーレンズCOが一体化された状態で
設けられており、また、対物レンズTAによって入射面
ID近傍に形成される像面ISの近傍には、不図示の視
野枠{図9(a)中、Fで示す。}が配置されている。
【0018】第1プリズムP1は、対物レンズTAから
の光束をダハプリズムPD側へ反射させる第1反射面R
1を有しており、第1反射面R1を側面とする略三角柱
形状をなしている。また、第1プリズムP1の入射面は
物体側に凹面を向けた曲面をなしており、第1プリズム
P1の射出面E1は平面をなしている。
の光束をダハプリズムPD側へ反射させる第1反射面R
1を有しており、第1反射面R1を側面とする略三角柱
形状をなしている。また、第1プリズムP1の入射面は
物体側に凹面を向けた曲面をなしており、第1プリズム
P1の射出面E1は平面をなしている。
【0019】ダハプリズムPDは、第2反射面R2と第
3反射面R3を有している。第2反射面R2は、第1反
射面R1で反射された光束を一旦物体側に全反射させ
る。第3反射面R3は、第2反射面R2に対して鋭角を
なすように配置されたダハ反射面であって、第2反射面
R2で全反射された光束を瞳面EP側に反射させる。そ
して第2反射面R2は、上記のように第1反射面R1か
らの光束を物体側に全反射させる反射面であると同時
に、第3反射面R3で反射された光束を透過させる透過
面でもある。
3反射面R3を有している。第2反射面R2は、第1反
射面R1で反射された光束を一旦物体側に全反射させ
る。第3反射面R3は、第2反射面R2に対して鋭角を
なすように配置されたダハ反射面であって、第2反射面
R2で全反射された光束を瞳面EP側に反射させる。そ
して第2反射面R2は、上記のように第1反射面R1か
らの光束を物体側に全反射させる反射面であると同時
に、第3反射面R3で反射された光束を透過させる透過
面でもある。
【0020】第2プリズムP2は、入射面である第1透
過面T1と、射出面である第2透過面と、を有してお
り、各透過面T1,T2を側面とする略三角柱形状をな
している。第1透過面T1は、第2反射面R2に対して
略平行に所定間隔をあけて配置されており、第3反射面
R3での反射後に第2反射面R2を透過した光束を透過
させる。第2透過面T2は、第1透過面T1に対して鋭
角をなすとともに対物レンズTAの光軸AX1及び接眼
レンズSEの光軸AX2に対して垂直になるように配置
されており、第1透過面T1を透過した光束を透過させ
る。第2透過面T2透過後の光束は、接眼レンズSEを
透過した後、瞳面EPに至る。
過面T1と、射出面である第2透過面と、を有してお
り、各透過面T1,T2を側面とする略三角柱形状をな
している。第1透過面T1は、第2反射面R2に対して
略平行に所定間隔をあけて配置されており、第3反射面
R3での反射後に第2反射面R2を透過した光束を透過
させる。第2透過面T2は、第1透過面T1に対して鋭
角をなすとともに対物レンズTAの光軸AX1及び接眼
レンズSEの光軸AX2に対して垂直になるように配置
されており、第1透過面T1を透過した光束を透過させ
る。第2透過面T2透過後の光束は、接眼レンズSEを
透過した後、瞳面EPに至る。
【0021】以下に、第1の実施の形態における諸元を
示す。なおこれらの値は、後述する他の実施の形態にお
いてもほぼ同じである。 ・第1反射面R1に入射する光束と反射する光束とがな
す角:θ=94(°) ・第1透過面T1と第2透過面T2とがなす角:χ=3
5.4(°) ・θ+χ=129.4(°) ・第2反射面R2に入射する光束の入射角:α=50.6
(°) ・空気の屈折率:NA=1.000 ・ダハプリズムPDの屈折率:ND=1.491 ・arc sin(NA/ND)=42.1(°) ・第2反射面R2と第1透過面T1との間隔:d=0.02
(mm) ・実像ISのファインダー視野対角線長:A≒6(mm) ・接眼レンズSEの有効径:B≒10(mm) ・A/B≒0.6
示す。なおこれらの値は、後述する他の実施の形態にお
いてもほぼ同じである。 ・第1反射面R1に入射する光束と反射する光束とがな
す角:θ=94(°) ・第1透過面T1と第2透過面T2とがなす角:χ=3
5.4(°) ・θ+χ=129.4(°) ・第2反射面R2に入射する光束の入射角:α=50.6
(°) ・空気の屈折率:NA=1.000 ・ダハプリズムPDの屈折率:ND=1.491 ・arc sin(NA/ND)=42.1(°) ・第2反射面R2と第1透過面T1との間隔:d=0.02
(mm) ・実像ISのファインダー視野対角線長:A≒6(mm) ・接眼レンズSEの有効径:B≒10(mm) ・A/B≒0.6
【0022】〈第1反射面R1とダハプリズムPDと第
2プリズムP2との関係〉第1反射面R1とダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2との関係においては、本実施
の形態のように以下の条件式(1)及び(2)を満足すること
が、ファインダー光学系を小型化する上で望ましい。 125≦θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) …(1) χ<arc sin(NA/ND) …(2) ただし、 θ:第1反射面R1に入射する光束と反射する光束とが
なす角(°)、 χ:第1透過面T1と第2透過面T2とがなす角(°)、 NA:空気の屈折率、 ND:ダハプリズムPDの屈折率、 である。
2プリズムP2との関係〉第1反射面R1とダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2との関係においては、本実施
の形態のように以下の条件式(1)及び(2)を満足すること
が、ファインダー光学系を小型化する上で望ましい。 125≦θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) …(1) χ<arc sin(NA/ND) …(2) ただし、 θ:第1反射面R1に入射する光束と反射する光束とが
なす角(°)、 χ:第1透過面T1と第2透過面T2とがなす角(°)、 NA:空気の屈折率、 ND:ダハプリズムPDの屈折率、 である。
【0023】まず、条件式(1)を説明する。ダハプリズ
ムPDの入射面IDから入射した光束は、第2反射面R
2で全反射する必要がある。そして、その関係を成立さ
せるには、以下の条件式(3)を満たす必要がある。 α≧arc sin(NA/ND) …(3) ただし、 α:第2反射面R2に入射する光束の入射角(°) である。
ムPDの入射面IDから入射した光束は、第2反射面R
2で全反射する必要がある。そして、その関係を成立さ
せるには、以下の条件式(3)を満たす必要がある。 α≧arc sin(NA/ND) …(3) ただし、 α:第2反射面R2に入射する光束の入射角(°) である。
【0024】図1に示すように、対物レンズTAの光軸
AX1と接眼レンズSEの光軸AX2とは平行な位置関
係にあり、第2プリズムP2の第2透過面(射出面)T2
が光軸AX1,AX2に対して垂直な位置関係にあるの
で、αは幾何学上、以下の式(4)で表される。この式(4)
で条件式(3)を変形すると、前記条件式(1)の上限を規定
する以下の条件式(5)が得られる。 α=180−θ−χ …(4) θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) …(5)
AX1と接眼レンズSEの光軸AX2とは平行な位置関
係にあり、第2プリズムP2の第2透過面(射出面)T2
が光軸AX1,AX2に対して垂直な位置関係にあるの
で、αは幾何学上、以下の式(4)で表される。この式(4)
で条件式(3)を変形すると、前記条件式(1)の上限を規定
する以下の条件式(5)が得られる。 α=180−θ−χ …(4) θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) …(5)
【0025】また、コンパクトなファインダー光学系を
実現するためには、第1反射面R1に対する入射光束と
反射光束とがなす角度θを適当な値に設定することが重
要である。これを図2に基づいて説明する。図2(a)〜
(c)は、一定幅の平行光束を種々の角度で第1反射面R
1に入射させたときの光路を示している。2本の破線間
で示す光束範囲は、第1反射面R1に入射した平行光束
を平行光束のまま取り出しうる範囲を示している。つま
り、破線間の光束範囲の長さは、第1反射面R1に最低
限必要な光路長(必要光路長)に相当する。なお、ここで
は第1プリズムP1の代わりにミラーM1を用いた場合
を示しているが、第1プリズムP1を用いた場合でも同
様である。
実現するためには、第1反射面R1に対する入射光束と
反射光束とがなす角度θを適当な値に設定することが重
要である。これを図2に基づいて説明する。図2(a)〜
(c)は、一定幅の平行光束を種々の角度で第1反射面R
1に入射させたときの光路を示している。2本の破線間
で示す光束範囲は、第1反射面R1に入射した平行光束
を平行光束のまま取り出しうる範囲を示している。つま
り、破線間の光束範囲の長さは、第1反射面R1に最低
限必要な光路長(必要光路長)に相当する。なお、ここで
は第1プリズムP1の代わりにミラーM1を用いた場合
を示しているが、第1プリズムP1を用いた場合でも同
様である。
【0026】図2(a)〜(c)から分かるように、同じ幅
の平行光束に対しては、同図(b)に示すθ=90°のと
き、第1反射面R1の必要光路長が最も短くなる。これ
は入射光束が平行光束の場合に限らない。図2(c)に示
すように角度θが90°よりも大きくなると、第1反射面
R1の必要光路長が長くなるため、対物レンズTAの焦
点距離を長くしなければならなくなる。対物レンズTA
の焦点距離を長くすると、ファインダー光学系のサイズ
が光軸AX1方向に大きくなるため、ファインダー光学
系のコンパクト化を実現することができなくなる。
の平行光束に対しては、同図(b)に示すθ=90°のと
き、第1反射面R1の必要光路長が最も短くなる。これ
は入射光束が平行光束の場合に限らない。図2(c)に示
すように角度θが90°よりも大きくなると、第1反射面
R1の必要光路長が長くなるため、対物レンズTAの焦
点距離を長くしなければならなくなる。対物レンズTA
の焦点距離を長くすると、ファインダー光学系のサイズ
が光軸AX1方向に大きくなるため、ファインダー光学
系のコンパクト化を実現することができなくなる。
【0027】逆に、図2(a)に示すように角度θが90°
よりも小さくなると、第1反射面R1のサイズは小さく
なるが、前記式(4)から分かるように角度αは大きくな
ってしまう。ここで、角度αが大きくなる場合のファイ
ンダー構成を、図3に基づいて説明する。図3(a)に示
すファインダー構成において、角度χを一定に保ちなが
ら角度θを小さくすると、図3(b)に示すように角度α
が大きくなる。このため、第2反射面R2の必要光路長
を長くしなければならなくなる。第2反射面R2の必要
光路長を長くすると、図3(b)に示すようにダハプリズ
ムPDのサイズを光軸AX1に対して垂直方向に大きく
しなければならなくなる。したがって、サイズLaとL
bとの比較から明らかなように、ファインダー光学系の
コンパクト化を実現することができなくなる。
よりも小さくなると、第1反射面R1のサイズは小さく
なるが、前記式(4)から分かるように角度αは大きくな
ってしまう。ここで、角度αが大きくなる場合のファイ
ンダー構成を、図3に基づいて説明する。図3(a)に示
すファインダー構成において、角度χを一定に保ちなが
ら角度θを小さくすると、図3(b)に示すように角度α
が大きくなる。このため、第2反射面R2の必要光路長
を長くしなければならなくなる。第2反射面R2の必要
光路長を長くすると、図3(b)に示すようにダハプリズ
ムPDのサイズを光軸AX1に対して垂直方向に大きく
しなければならなくなる。したがって、サイズLaとL
bとの比較から明らかなように、ファインダー光学系の
コンパクト化を実現することができなくなる。
【0028】上記角θ,αの大小関係(図3)から、角度
αは以下の条件式(6)を満足することが望ましい。この
条件式(6)を前記式(4)を用いて変形すると、前記条件式
(1)の下限を規定する以下の条件式(7)が得られる。 α≦55 …(6) 125≦θ+χ …(7)
αは以下の条件式(6)を満足することが望ましい。この
条件式(6)を前記式(4)を用いて変形すると、前記条件式
(1)の下限を規定する以下の条件式(7)が得られる。 α≦55 …(6) 125≦θ+χ …(7)
【0029】次に、条件式(2)を説明する。図1に示す
ように、ダハプリズムPDの第3反射面(ダハ反射面)R
3で反射された光束は、第2反射面R2を透過し、第2
プリズムP2の第1透過面T1を透過する必要がある。
第3反射面R3で反射された光束が第2反射面R2で全
反射されずに透過するための条件は、前記条件式(2)が
規定する通りである。また、後述するようにダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2とは屈折率が同じなので、第
2反射面R2を透過した光束が第1透過面T1を透過す
る条件も、条件式(2)が規定する通りである。したがっ
て、条件式(2)を満たせば、第3反射面R3で反射され
た光束が、第2反射面R2と第1透過面T1を透過する
ことになる。
ように、ダハプリズムPDの第3反射面(ダハ反射面)R
3で反射された光束は、第2反射面R2を透過し、第2
プリズムP2の第1透過面T1を透過する必要がある。
第3反射面R3で反射された光束が第2反射面R2で全
反射されずに透過するための条件は、前記条件式(2)が
規定する通りである。また、後述するようにダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2とは屈折率が同じなので、第
2反射面R2を透過した光束が第1透過面T1を透過す
る条件も、条件式(2)が規定する通りである。したがっ
て、条件式(2)を満たせば、第3反射面R3で反射され
た光束が、第2反射面R2と第1透過面T1を透過する
ことになる。
【0030】〈ダハプリズムPDと第2プリズムP2と
の関係〉ダハプリズムPDと第2プリズムP2は、共に
1.55以下の屈折率を有する低屈折率樹脂で構成されてい
る。本実施の形態では、屈折率が1.55以下の低屈折率樹
脂としてPMMA(polymethyl methacrylate)を採用し
ている。つまり、ダハプリズムPDと第2プリズムP2
は共にPMMAで構成されている。
の関係〉ダハプリズムPDと第2プリズムP2は、共に
1.55以下の屈折率を有する低屈折率樹脂で構成されてい
る。本実施の形態では、屈折率が1.55以下の低屈折率樹
脂としてPMMA(polymethyl methacrylate)を採用し
ている。つまり、ダハプリズムPDと第2プリズムP2
は共にPMMAで構成されている。
【0031】ここで、屈折率が1.55以下の低屈折率樹脂
をダハプリズムPDと第2プリズムP2に使用している
理由を説明する。ガラス等の高屈折率材料をダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2に使用した場合、その屈折率
NDが大きいため、角度χを小さくしないと条件式(2)を
満たすことができなくなる。前記式(4)において角度θ
を一定に保ちながら角度χを小さくすると、入射角αが
大きくなるため、第2反射面R2の必要光路長を長くし
なければならなくなる。第2反射面R2の必要光路長を
長くすると、ダハプリズムPDのサイズを光軸AX1に
対して垂直方向に大きくしなければならなくなる。つま
り、角度θと角度χとは式(4)において等価な関係にあ
ることから、高屈折率材料をダハプリズムPDに用いた
場合も、図3(b)に示すファインダー構成と同様、ダハ
プリズムPDのサイズが光軸AX1に対して垂直方向に
大きくなるのである。したがって、ファインダー光学系
のコンパクト化を実現することができなくなる。このよ
うに、ダハプリズムPDと第2プリズムP2に使用する
材料の屈折率は低い方がファインダー光学系を小型化し
やすく、その望ましい屈折率が1.55以下なのである。
をダハプリズムPDと第2プリズムP2に使用している
理由を説明する。ガラス等の高屈折率材料をダハプリズ
ムPDと第2プリズムP2に使用した場合、その屈折率
NDが大きいため、角度χを小さくしないと条件式(2)を
満たすことができなくなる。前記式(4)において角度θ
を一定に保ちながら角度χを小さくすると、入射角αが
大きくなるため、第2反射面R2の必要光路長を長くし
なければならなくなる。第2反射面R2の必要光路長を
長くすると、ダハプリズムPDのサイズを光軸AX1に
対して垂直方向に大きくしなければならなくなる。つま
り、角度θと角度χとは式(4)において等価な関係にあ
ることから、高屈折率材料をダハプリズムPDに用いた
場合も、図3(b)に示すファインダー構成と同様、ダハ
プリズムPDのサイズが光軸AX1に対して垂直方向に
大きくなるのである。したがって、ファインダー光学系
のコンパクト化を実現することができなくなる。このよ
うに、ダハプリズムPDと第2プリズムP2に使用する
材料の屈折率は低い方がファインダー光学系を小型化し
やすく、その望ましい屈折率が1.55以下なのである。
【0032】先に述べたように、ダハプリズムPDは入
射面IDに正のパワーを有している。ダハプリズムPD
の入射面IDにコンデンサーレンズ効果を持たせること
によって、図4に示すように、対物レンズTAの径方向
(すなわち光軸AX1に対して垂直方向)のサイズを小型
化することができる。また、ガラスで構成されたプリズ
ムでは、その入射面に正のパワーを付与することは困難
であるが、ダハプリズムPDは屈折率が1.55以下の低屈
折率樹脂で構成されているため、その入射面IDに正の
パワーを付与することは容易である。
射面IDに正のパワーを有している。ダハプリズムPD
の入射面IDにコンデンサーレンズ効果を持たせること
によって、図4に示すように、対物レンズTAの径方向
(すなわち光軸AX1に対して垂直方向)のサイズを小型
化することができる。また、ガラスで構成されたプリズ
ムでは、その入射面に正のパワーを付与することは困難
であるが、ダハプリズムPDは屈折率が1.55以下の低屈
折率樹脂で構成されているため、その入射面IDに正の
パワーを付与することは容易である。
【0033】ダハプリズムPDと第2プリズムP2との
関係においては、本実施の形態のように以下の条件式
(8)を満足することが望ましい。この間隔dは、ダハプ
リズムPDに入射した光束を第2反射面R2で全反射さ
せるために必要となる面間隔であり、条件式(8)の下限
はそれを規定している。 0<d≦0.05 …(8) ただし、 d:第2反射面R2と第1透過面T1との間隔(mm)、 である。
関係においては、本実施の形態のように以下の条件式
(8)を満足することが望ましい。この間隔dは、ダハプ
リズムPDに入射した光束を第2反射面R2で全反射さ
せるために必要となる面間隔であり、条件式(8)の下限
はそれを規定している。 0<d≦0.05 …(8) ただし、 d:第2反射面R2と第1透過面T1との間隔(mm)、 である。
【0034】図5は、間隔dによって発生する収差を説
明するための模式図である。図5(a)に示すように、光
路中を第2反射面R2及び第1透過面T1が垂直に横切
る場合には、光束は1点で結像する。しかし、本実施の
形態のように、光路中を第2反射面R2と第1透過面T
1とが間隔dの空気層を挟んで斜めに横切る構成では、
図5(b)に示すように光束は1点で結像しない。これは
屈折位置の非対称性(つまり光線によって屈折位置が異
なること)によるものなので、間隔dが大きくなるにつ
れて結像状態は悪くなる。したがって、間隔dは小さい
方がよい。
明するための模式図である。図5(a)に示すように、光
路中を第2反射面R2及び第1透過面T1が垂直に横切
る場合には、光束は1点で結像する。しかし、本実施の
形態のように、光路中を第2反射面R2と第1透過面T
1とが間隔dの空気層を挟んで斜めに横切る構成では、
図5(b)に示すように光束は1点で結像しない。これは
屈折位置の非対称性(つまり光線によって屈折位置が異
なること)によるものなので、間隔dが大きくなるにつ
れて結像状態は悪くなる。したがって、間隔dは小さい
方がよい。
【0035】図6は、第2反射面R2と第1透過面T1
とで発生するゴーストを説明するための模式図である。
ダハプリズムPD内を進行する光束K0は、第2反射面
R2から空気中に射出する際に屈折する。通常光束K1
は、更に第1透過面T1で屈折して第2プリズムP2内
を進行する。ところが、通常光束K1が第2プリズムP
2に入射する際に、その一部の光束K2が第1透過面T
1で反射されてゴーストK2(図6中、破線で示す。)と
なり、第2プリズムP2中を進行してしまう。ゴースト
光K2によって像は2重に重なり、これがファインダー
光学性能の低下をもたらすことになる。したがって、間
隔dは小さい方がよい。
とで発生するゴーストを説明するための模式図である。
ダハプリズムPD内を進行する光束K0は、第2反射面
R2から空気中に射出する際に屈折する。通常光束K1
は、更に第1透過面T1で屈折して第2プリズムP2内
を進行する。ところが、通常光束K1が第2プリズムP
2に入射する際に、その一部の光束K2が第1透過面T
1で反射されてゴーストK2(図6中、破線で示す。)と
なり、第2プリズムP2中を進行してしまう。ゴースト
光K2によって像は2重に重なり、これがファインダー
光学性能の低下をもたらすことになる。したがって、間
隔dは小さい方がよい。
【0036】上記ゴーストの影響を少なくするとともに
収差性能を良好に保つためには、面間隔dを条件式(8)
が規定する0.05(mm)以下にするのが望ましい。また、第
2反射面R2と第1透過面T1のうちの少なくとも1面
に、反射防止膜を施すのが望ましい。反射防止膜を設け
ることによって、ゴーストK2の影響を軽減することが
できる。
収差性能を良好に保つためには、面間隔dを条件式(8)
が規定する0.05(mm)以下にするのが望ましい。また、第
2反射面R2と第1透過面T1のうちの少なくとも1面
に、反射防止膜を施すのが望ましい。反射防止膜を設け
ることによって、ゴーストK2の影響を軽減することが
できる。
【0037】図7は、ダハプリズムPDと第2プリズム
P2とが、上記間隔dをあけて配置された状態を模式的
に示している。第2反射面R2と第1透過面T1との間
の有効光路外には、間隔dを保持するためのスペーサS
Pが設けられている。このスペーサSPは、第2反射面
R2,第1透過面T1の少なくとも一方に、コーティン
グ,突起等を設けることによって構成される。
P2とが、上記間隔dをあけて配置された状態を模式的
に示している。第2反射面R2と第1透過面T1との間
の有効光路外には、間隔dを保持するためのスペーサS
Pが設けられている。このスペーサSPは、第2反射面
R2,第1透過面T1の少なくとも一方に、コーティン
グ,突起等を設けることによって構成される。
【0038】また図7に示すように、ダハプリズムPD
と第2プリズムP2とは、可視光硬化型の接着剤ADで
固定されている。ここで、可視光硬化型の接着剤ADを
使用している理由を説明する。従来より、光学部品の接
着にはUV(ultraviolet)系接着剤,シリコン系接着
剤,ゴム系接着剤,瞬間接着剤等が利用されている。シ
リコン系接着剤,ゴム系接着剤は硬化時間が長いので実
用的でなく、瞬間接着剤は硬化時に発生するガスの量が
多いので光学部品の接着には向かない。このため、UV
系接着剤が使用されることが多い。最近の光学部品に使
用されている樹脂材料は、耐光性を向上させて紫外線に
よる樹脂の劣化等を防止するために、紫外線吸収剤を含
んでいることが多い。紫外線吸収剤を含んだ光学部品に
UV系接着剤を使用すると、図8に示すようにダハプリ
ズムPDと第2プリズムP2との間に接着剤ADが入り
込んだ場合、UV光が紫外線吸収剤で吸収されてしまう
ため、接着剤ADは硬化されず、有効面への流れ込みが
発生してしまう。本実施の形態のように可視光硬化型の
接着剤ADを使用すれば、ダハプリズムPDや第2プリ
ズムP2が紫外線吸収剤を含んだ樹脂で構成されていて
も接着は可能である。
と第2プリズムP2とは、可視光硬化型の接着剤ADで
固定されている。ここで、可視光硬化型の接着剤ADを
使用している理由を説明する。従来より、光学部品の接
着にはUV(ultraviolet)系接着剤,シリコン系接着
剤,ゴム系接着剤,瞬間接着剤等が利用されている。シ
リコン系接着剤,ゴム系接着剤は硬化時間が長いので実
用的でなく、瞬間接着剤は硬化時に発生するガスの量が
多いので光学部品の接着には向かない。このため、UV
系接着剤が使用されることが多い。最近の光学部品に使
用されている樹脂材料は、耐光性を向上させて紫外線に
よる樹脂の劣化等を防止するために、紫外線吸収剤を含
んでいることが多い。紫外線吸収剤を含んだ光学部品に
UV系接着剤を使用すると、図8に示すようにダハプリ
ズムPDと第2プリズムP2との間に接着剤ADが入り
込んだ場合、UV光が紫外線吸収剤で吸収されてしまう
ため、接着剤ADは硬化されず、有効面への流れ込みが
発生してしまう。本実施の形態のように可視光硬化型の
接着剤ADを使用すれば、ダハプリズムPDや第2プリ
ズムP2が紫外線吸収剤を含んだ樹脂で構成されていて
も接着は可能である。
【0039】〈ダハプリズムPDとファインダー視野と
の関係〉図9(a)は、ダハプリズムPDを入射面ID側
から見た状態を示している。ファインダー視野は、像面
IS近傍に配置されている視野枠Fで構成され、ダハプ
リズムPDのダハ稜線LDは、ファインダー視野の短辺
方向に対して垂直に位置している。このように、ファイ
ンダー視野の短辺方向に対してダハ稜線LDが垂直にな
るようにダハプリズムPDを配置すれば、ダハ部分BD
を小さくして、ファインダー光学系の小型化を達成する
ことができる。これに対して、図9(b)は、ファインダ
ー視野の短辺方向に対してダハ稜線LDが平行になるよ
うにダハプリズムPDを配置した場合を示している。図
9(a)の構成と比べてダハ部分BDが大きくなってお
り、これによってファインダー光学系全体が大きくなる
ことは明らかである。なお、前述した特公昭37−22
38号公報で提案されているファインダー構成(図15)
では、通常のカメラ構成において図9(b)に示す構成を
採ることになる。
の関係〉図9(a)は、ダハプリズムPDを入射面ID側
から見た状態を示している。ファインダー視野は、像面
IS近傍に配置されている視野枠Fで構成され、ダハプ
リズムPDのダハ稜線LDは、ファインダー視野の短辺
方向に対して垂直に位置している。このように、ファイ
ンダー視野の短辺方向に対してダハ稜線LDが垂直にな
るようにダハプリズムPDを配置すれば、ダハ部分BD
を小さくして、ファインダー光学系の小型化を達成する
ことができる。これに対して、図9(b)は、ファインダ
ー視野の短辺方向に対してダハ稜線LDが平行になるよ
うにダハプリズムPDを配置した場合を示している。図
9(a)の構成と比べてダハ部分BDが大きくなってお
り、これによってファインダー光学系全体が大きくなる
ことは明らかである。なお、前述した特公昭37−22
38号公報で提案されているファインダー構成(図15)
では、通常のカメラ構成において図9(b)に示す構成を
採ることになる。
【0040】〈接眼レンズSEとファインダー視野との
関係〉図10(a)は対物レンズTAの焦点距離fTが長い
場合のファインダー構成を示しており、図10(b)は対
物レンズTAの焦点距離fTが短い場合のファインダー構
成を示している。本実施の形態は撮影光学系とは別体の
実像式ファインダー光学系に使用されるので、対物レン
ズTAの焦点距離fTを短くすれば、それに伴って実像I
Sは小さくなり、ファインダー光学系の全長は短くな
る。しかし、ファインダー倍率は、対物レンズTAの焦
点距離fTと接眼レンズ15の焦点距離fSとの比で決まる
ので、ファインダー倍率を保つためには、焦点距離fTを
小さくすることに比例して焦点距離fSを小さくする必要
がある。また、接眼レンズSEの有効径は、ファインダ
ー倍率,アイポイント等によってほぼ一義的に決まるの
で、あまり小さくするのは性能を劣化させる原因とな
る。
関係〉図10(a)は対物レンズTAの焦点距離fTが長い
場合のファインダー構成を示しており、図10(b)は対
物レンズTAの焦点距離fTが短い場合のファインダー構
成を示している。本実施の形態は撮影光学系とは別体の
実像式ファインダー光学系に使用されるので、対物レン
ズTAの焦点距離fTを短くすれば、それに伴って実像I
Sは小さくなり、ファインダー光学系の全長は短くな
る。しかし、ファインダー倍率は、対物レンズTAの焦
点距離fTと接眼レンズ15の焦点距離fSとの比で決まる
ので、ファインダー倍率を保つためには、焦点距離fTを
小さくすることに比例して焦点距離fSを小さくする必要
がある。また、接眼レンズSEの有効径は、ファインダ
ー倍率,アイポイント等によってほぼ一義的に決まるの
で、あまり小さくするのは性能を劣化させる原因とな
る。
【0041】したがって、ファインダー光学系の小型化
と各種性能とを両立させるためには、以下の条件式(9)
を満足する構成にすることが望ましい。 A/B<1 …(9) ただし、 A:対物レンズTAによって形成される実像ISのファ
インダー視野対角線長、 B:接眼レンズSEの有効径、 である。
と各種性能とを両立させるためには、以下の条件式(9)
を満足する構成にすることが望ましい。 A/B<1 …(9) ただし、 A:対物レンズTAによって形成される実像ISのファ
インダー視野対角線長、 B:接眼レンズSEの有効径、 である。
【0042】条件式(9)は実像ISと接眼レンズSEと
の大きさの関係を規定しているにすぎないので、例えば
接眼レンズSEが長方形状に構成されている場合に、条
件式(9)中のBを接眼レンズSEの短辺長さとすると、
Aは対物レンズTAが形成する実像ISのファインダー
視野短辺長さということになる。なお、前述した特公昭
37−2238号公報で提案されているファインダー構
成(図15)では、その構成上、実像ISのファインダー
視野対角線長Aが接眼レンズSEの有効径Bよりも大き
くなっている。
の大きさの関係を規定しているにすぎないので、例えば
接眼レンズSEが長方形状に構成されている場合に、条
件式(9)中のBを接眼レンズSEの短辺長さとすると、
Aは対物レンズTAが形成する実像ISのファインダー
視野短辺長さということになる。なお、前述した特公昭
37−2238号公報で提案されているファインダー構
成(図15)では、その構成上、実像ISのファインダー
視野対角線長Aが接眼レンズSEの有効径Bよりも大き
くなっている。
【0043】《第2〜第4の実施の形態》図11〜図1
3は、第2〜第4の実施の形態にそれぞれ対応する反転
光学系で構成されたファインダー光学系の上面図であ
る。第2,第3の実施の形態(図11,図12)では、第
1の実施の形態における第1プリズムP1の代わりに、
反射部材としてミラーM1を使用した点に特徴がある。
第3の実施の形態(図12)では更に、第1の実施の形態
においてダハプリズムPDの入射面IDに一体形成され
ているコンデンサーレンズCOを、ダハプリズムPDと
は別体で設けた点に特徴がある。第4の実施の形態(図
13)では、第1の実施の形態においてダハプリズムP
Dの入射面IDに一体形成されているコンデンサーレン
ズCOを、第1プリズムP1の射出面E1に一体形成し
た点に特徴がある。
3は、第2〜第4の実施の形態にそれぞれ対応する反転
光学系で構成されたファインダー光学系の上面図であ
る。第2,第3の実施の形態(図11,図12)では、第
1の実施の形態における第1プリズムP1の代わりに、
反射部材としてミラーM1を使用した点に特徴がある。
第3の実施の形態(図12)では更に、第1の実施の形態
においてダハプリズムPDの入射面IDに一体形成され
ているコンデンサーレンズCOを、ダハプリズムPDと
は別体で設けた点に特徴がある。第4の実施の形態(図
13)では、第1の実施の形態においてダハプリズムP
Dの入射面IDに一体形成されているコンデンサーレン
ズCOを、第1プリズムP1の射出面E1に一体形成し
た点に特徴がある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファイ
ンダー反転光学系によれば、高倍率・高変倍に対応可能
で撮影光学系とは別体の実像式ファインダー光学系を小
型化することができる。
ンダー反転光学系によれば、高倍率・高変倍に対応可能
で撮影光学系とは別体の実像式ファインダー光学系を小
型化することができる。
【図1】第1の実施の形態で構成されたファインダー光
学系を示す上面図。
学系を示す上面図。
【図2】第1反射面に対する入射光束と反射光束とがな
す角と第1反射面の必要光路長等との関係を説明するた
めの光路図。
す角と第1反射面の必要光路長等との関係を説明するた
めの光路図。
【図3】第2反射面に対する入射角とファインダー光学
系の大きさとの関係を説明するためのファインダー構成
図。
系の大きさとの関係を説明するためのファインダー構成
図。
【図4】ダハプリズムの入射面の正パワーと対物レンズ
のレンズ径サイズとの関係を説明するための光路展開
図。
のレンズ径サイズとの関係を説明するための光路展開
図。
【図5】第2反射面と第1透過面との間隔によって発生
する収差を説明するための光路図。
する収差を説明するための光路図。
【図6】第2反射面と第1透過面との間隔によって発生
するゴーストを説明するための光路図。
するゴーストを説明するための光路図。
【図7】ダハプリズムと第2プリズムとの接着を説明す
るための反転光学系の要部模式図。
るための反転光学系の要部模式図。
【図8】ダハプリズムと第2プリズムとの間隔への接着
剤の流れ込みを説明するための反転光学系の要部模式
図。
剤の流れ込みを説明するための反転光学系の要部模式
図。
【図9】ダハ稜線の方向とファインダー視野の短辺方向
との関係を説明するための模式図。
との関係を説明するための模式図。
【図10】実像と接眼レンズとの大きさの関係を説明す
るためのファインダー構成図。
るためのファインダー構成図。
【図11】第2の実施の形態で構成されたファインダー
光学系を示す上面図。
光学系を示す上面図。
【図12】第3の実施の形態で構成されたファインダー
光学系を示す上面図。
光学系を示す上面図。
【図13】第4の実施の形態で構成されたファインダー
光学系を示す上面図。
光学系を示す上面図。
【図14】第1の従来例に係るファインダー光学系を示
す上面図。
す上面図。
【図15】第2の従来例に係るファインダー光学系を示
す上面図。
す上面図。
【図16】第1の従来例に係るファインダー全長を説明
するための要部上面図。
するための要部上面図。
TA …対物レンズ P1 …第1プリズム(反射部材) M1 …ミラー(反射部材) IS …像面(実像) CO …コンデンサーレンズ PD …ダハプリズム ID …ダハプリズムの入射面 BD …ダハ部分 LD …ダハ稜線 AD …接着剤 P2 …第2プリズム(プリズム) SE …接眼レンズ EP …瞳面 R1 …第1反射面 R2 …第2反射面 R3 …第3反射面(ダハ反射面) T1 …第1透過面 T2 …第2透過面 AX1…対物レンズの光軸 AX2…接眼レンズの光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−179400(JP,A) 特開 平7−159863(JP,A) 特開 平5−19107(JP,A) 特公 昭37−2238(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/04 G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 G03B 13/00 - 13/28
Claims (7)
- 【請求項1】 撮影光学系とは別体の実像式ファインダ
ー光学系において、正のパワーを有する対物レンズによ
り形成される実像を反転させて正立像が接眼レンズで観
察されるようにする反転光学系であって、 物体側から順に、反射部材,ダハプリズム及びプリズム
から成り、 前記反射部材が、前記対物レンズからの光束を反射させ
る第1反射面を有し、 前記ダハプリズムが、前記第1反射面で反射された光束
を一旦物体側に全反射させる第2反射面と、該第2反射
面に対して鋭角をなすように配置され、かつ、第2反射
面で全反射された光束を瞳面側に反射させるダハ反射面
と、を有し、 前記プリズムが、前記第2反射面に対して略平行に所定
間隔をあけて配置され、かつ、前記ダハ反射面での反射
後に前記第2反射面を透過した光束を透過させる第1透
過面と、該第1透過面に対して鋭角をなすとともに前記
対物レンズの光軸及び前記接眼レンズの光軸に対して垂
直になるように配置され、かつ、前記第1透過面を透過
した光束を透過させる第2透過面と、を有し、 前記ダハプリズムと前記プリズムが、共に1.55以下の屈
折率を有する低屈折率樹脂で構成され、 更に以下の条件式を満足することを特徴とするファイン
ダー反転光学系; A/B<1 ただし、 A:対物レンズによって形成される実像のファインダー
視野対角線長、 B:接眼レンズの有効径、 である。 - 【請求項2】 更に以下の条件式を満足することを特徴
とする請求項1記載のファインダー反転光学系; 125≦θ+χ≦180−arc sin(NA/ND) χ<arc sin(NA/ND) ただし、 θ:第1反射面に入射する光束と反射する光束とがなす
角(°)、 χ:第1透過面と第2透過面とがなす角(°)、 NA:空気の屈折率、 ND:ダハプリズムの屈折率、 である。 - 【請求項3】 前記ダハプリズムの入射面が正のパワー
を有することを特徴とする請求項1記載のファインダー
反転光学系。 - 【請求項4】 更に以下の条件式を満足することを特徴
とする請求項1記載のファインダー反転光学系; 0<d≦0.05 ただし、 d:第2反射面と第1透過面との間隔(mm)、 である。 - 【請求項5】 前記第2反射面と前記第1透過面のうち
の少なくとも1面に反射防止膜が施されていることを特
徴とする請求項1記載のファインダー反転光学系。 - 【請求項6】 前記ダハプリズムと前記プリズムが共に
PMMAで構成されていることを特徴とする請求項1記
載のファインダー反転光学系。 - 【請求項7】 前記ダハプリズムと前記プリズムとが可
視光硬化型の接着剤で固定されていることを特徴とする
請求項1記載のファインダー反転光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10010268A JP3052920B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | ファインダー反転光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10010268A JP3052920B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | ファインダー反転光学系 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11211998A JPH11211998A (ja) | 1999-08-06 |
JP3052920B2 true JP3052920B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=11745575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10010268A Expired - Fee Related JP3052920B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | ファインダー反転光学系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052920B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6778324B1 (en) * | 1999-08-25 | 2004-08-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Viewfinder optical system and optical apparatus |
WO2010061835A1 (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-03 | コニカミノルタオプト株式会社 | 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ |
CN106154525A (zh) * | 2015-04-20 | 2016-11-23 | 信泰光学(深圳)有限公司 | 光学系统 |
WO2017181360A1 (zh) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | 深圳纳德光学有限公司 | 用于近眼显示的目镜光学系统及头戴显示装置 |
CN107357032A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-11-17 | 天津津航技术物理研究所 | 一种用于手术显微镜的像方远心接目物镜系统及其瞳距调节方法 |
CN114967299A (zh) * | 2022-05-26 | 2022-08-30 | 深圳市火乐科技发展有限公司 | 投影光机和投影设备 |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP10010268A patent/JP3052920B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11211998A (ja) | 1999-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6537331B2 (ja) | 光学系及びそれを有する撮像装置 | |
JPH11237562A (ja) | 一眼レフレックス方式のデジタルカメラ用ファインダー | |
JPH07281255A (ja) | 採光式ブライトフレームファインダ | |
JP2002131643A (ja) | 実像式変倍ファインダ | |
JPH11326760A (ja) | 集光光学素子 | |
JP3052920B2 (ja) | ファインダー反転光学系 | |
JPS61114217A (ja) | 撮影光学系 | |
JP4628618B2 (ja) | 撮像光学系 | |
JP3673048B2 (ja) | 実像式ファインダー | |
JPH073503B2 (ja) | バツクフオ−カスの長い広角レンズ | |
JPH08248481A (ja) | ファインダー光学系 | |
JP2001133700A (ja) | 実像式ファインダー光学系 | |
JP2002267929A (ja) | リアコンバーターレンズ及びそれを用いた光学機器 | |
JPH08179400A (ja) | ファインダ光学系及びその反転光学系 | |
US6178042B1 (en) | Real image mode finder and camera using the same | |
JP3045610B2 (ja) | 単玉両面非球面レンズ | |
JP2001337266A (ja) | 撮影レンズ及びこれを用いるカメラ | |
JPH10312004A (ja) | 一眼レフカメラのファインダー光学系 | |
JP3375170B2 (ja) | 変倍リレー光学系 | |
JP3352308B2 (ja) | ファインダー光学系 | |
JPH05188297A (ja) | 切換え式の反射屈折光学系 | |
JP3384067B2 (ja) | 実像式ファインダー | |
JPH1195094A (ja) | レトロフォーカス型レンズ | |
JP3196470B2 (ja) | ファインダー光学系 | |
JP2000338424A (ja) | ファインダー光学系及びそれを用いた撮影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000307 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |