JP3052249U - 自動車用肘掛け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の座席に簡単に、小物容器を備えた肘
掛けを取り付けられるように、また、不要のときは座席
の背凭れの背面に嵩低く仕舞うことができる。 【解決手段】 自動車用座席１の背凭れ２の頂部に、ヘ
ッドレストＨの片側に突き出して取り付けられる支持台
３と、上記支持台３の突き出し部４に立設されたピン７
に背凭れ２の側縁１０の位置と背面１９の位置で回動固
定可能に嵌合されたボス１２と、このボス１２から背凭
れ２の上縁９から側縁１０に沿って方向を変え下向きに
延び、かつ、その下端にピン１５を水平方向に植設した
槓桿１１と、上記ピン１５を軸にして座席側に倒し、背
凭れ２の側縁１０に沿って起立可能に取り付けられた肘
掛け部１６とからなり、その肘掛け部１６に蓋つき小物
入れ１８を形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、自動車の座席に追加して取り付けられる肘掛けであって、肘掛け 部に小物を収容することができ、不必要なときは座席の背凭れの背後に嵩低く仕 舞える自動車用肘掛けに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的な自動車には、その座席に肘掛けが付いておらず、高級車になると作り 付けの肘掛けが設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例で一般車の座席に肘掛けが欲しい場合があるが、現在のところこう した一般車に肘掛けを後付け出来るようなものは市販されておらず、その出現が 待たれている。

【０００４】 上記に鑑みこの考案は、肘掛けのない一般の自動車の座席に、肘掛けを後付け できるようにし、その肘掛けには小物を収容することができ、さらに、肘掛けが 不要のときは座席の背凭れの背面に嵩低く仕舞うことができる自動車用肘掛けを 提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために請求項１の考案は、自動車用座席の背凭れの頂部に 、ヘッドレストの片側に突き出して取り付けられる支持台と、上記支持台の突き 出し部に立設されたピンに背凭れの側縁の位置と背面の位置で回動固定可能に嵌 合されたボスと、このボスから背凭れの上縁から側縁に沿って方向を変え下向き に延び、かつ、その下端にピンを水平方向に植設した槓桿と、上記ピンを軸にし て座席側に倒し、背凭れの側縁に沿って起立可能に取り付けられた肘掛け部とか らなり、その肘掛け部に蓋つき小物入れを形成してなる構成としたものである。

【０００６】 請求項２の考案は、自動車用座席の背凭れの頂部に取り付けられる支持台と、 上記支持台から連続して背凭れの上縁から側縁に沿って方向を変え下向きに延び 、その下端で水平方向に折り曲げられ、その折り曲げ部が背凭れの背面方向に後 退した槓桿と、その槓桿の後退端に垂設されたピンと、このピンに水平方向に回 動可能に取り付けられた肘掛け部とからなり、その肘掛け部に蓋つき小物入れを 形成してなる構成としたものである。

【０００７】 上記の如く構成するこれらの考案にあっては、肘掛けのない一般の自動車の座 席に、肘掛けを後付けできるようになり、その肘掛けには小物を収容することが でき、さらに、肘掛けが不要のときは座席の背凭れの背面に嵩低く仕舞うことが できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、この考案の第一実施形態を図面を参照しながら説明する。自動車の座席 １の背凭れ２の頂部に支持台３が、ヘッドレストＨの支柱Ｐを利用して座席の窓 側に突き出すように取り付けられている。この支持台３の突き出し部４にはピン 孔５（図３参照）が開けられ、このピン孔５の外周に沿う支持台３上に突起６が 設けられている。

【０００９】 上記ピン孔５にはピン７が差し込まれネジ８（図３参照）で固定されるが、こ のとき、背凭れ２の上縁９から側縁１０に沿って下向きに方向を変えて延びる槓 桿１１のボス１２が嵌められる。槓桿１１のボス孔１３の内周には上記突起６を 受入れる二個の切り込み１４a ，１４b が９０度位相して穿たれ、切り込み１４ a ，１４b のいずれか一方に突起６が嵌まって、槓桿１１が背凭れ２の側縁と背 面のいずれかに位置した状態で固定されるようになっている。なお、ピン７の頭 部７h とボス１２との間にはバネＳが装入されてボス１２を支持台３側に押しつ けており、槓桿１１の固定位置を変えたいときは槓桿１１を図３（ｂ）の一点鎖 線のように持ち上げて突起６と切り込み１４a （１４b ）との嵌め合いを外し、 槓桿を９０度回して他の切り込み１４b （１４a ）に突起６を嵌めるようにする 。

【００１０】 槓桿１１の下端にはピン１５が水平方向に植設されていて、このピン１５には 肘掛け部１６が嵌められ、座席１の横に倒した位置と背凭れ２の側縁１０に沿っ て起立した位置に変更可能に取り付けられている。なお、肘掛け部１６の内部を 小物入れとし蝶番２０により蓋２１が開閉可能にしている。

【００１１】 次に、この実施形態の取扱について説明する。まず、図２に示すこの自動車用 肘掛けを座席のヘッドレストＨの支柱Ｐを利用して図１のように取り付け、ピン ７を持ち上げて突起６と切り込み１４b （１４a のときはそのまま）との嵌め合 いを外して槓桿１１を背凭れ２の側縁１０に位置させてピン７を下ろして突起６ と切り込み１４a とを嵌め合わせ槓桿１１を固定し、肘掛け部１６を座席１の横 に倒して使用状態とする。

【００１２】 使用しないときは図１の一点鎖線の如く、肘掛け部１６を背凭れ２の側縁１０ に沿うように起立させ、ピン７を引き上げて突起６と切り込み１４a との嵌め合 いを外し槓桿１１を背凭れ２の背面１９に位置するように回転させてピン７を降 ろすと突起６と切り込み１４b とが嵌まり合って図１（ｂ）の一点鎖線に示すよ うに背凭れ２の後ろに肘掛け部１６が仕舞われる。

【００１３】 次にこの考案に係る第二実施形態を図４を参照しながら説明する。自動車の座 席１の背凭れ２の頂部にヘッドレストＨの支柱Ｐを利用して支持台３が取り付け られる。この支持台３の端から連続して背凭れ２の上縁９から側縁１０に沿って 方向を変え下向きに延び、その下端で水平方向に折り曲げ、その折り曲げ部が背 凭れ２の背面方向に後退した槓桿１１が垂設されて、その槓桿１１の後退端にピ ン１５が垂設されている。

【００１４】 このピン１５には肘掛け部１６が水平方向に回動可能に取り付けられ、座席１ の側部、即ち、使用状態に位置したときと、背凭れ２の背面１９に位置したとき に、その状態を固定する摺動ピン１７が設けられ、上記肘掛け部１６には蓋つき 小物入れ１８を形成している。

【００１５】 次に、この実施形態の取扱について説明する。座席１への取り付けは第一実施 形態と同様である。この実施形態では、槓桿１１の下端が背凭れ２の背面１９の 方に後退している。従って、肘掛け部１６はピン１５を軸にして水平方向（矢印 の方向）に回転するので、使用するときは肘掛けを座席の横に来るようにして摺 動ピン１７を降ろすとその状態が固定される。また使用しないときは摺動ピン１ ７を引き上げ肘掛け部１６を背凭れ２の背面１９に位置させて摺動ピン１７を降 ろすと、肘掛け部１６はその位置で固定される。また、両実施形態とも、肘掛け には、小物入れ１８が備えられてあり、蝶番２０を軸に蓋２１を開け閉めして小 物を出し入れすることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したごとくこの考案によれば、肘掛けのない一般の自動車の座席に、 肘掛けを後付けできるようになり、その肘掛けには小物を収容することかでき、 さらに、肘掛けが不要のときは座席の背凭れの背面に嵩低く仕舞うことができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）この考案に係る第一実施形態を自動車座
席に装着した状態の正面図 （ｂ）同側面図

【図２】この考案に係る第一実施形態の斜視図

【図３】（ａ）図１における支持台と槓桿との連結部の
拡大斜視図 （ｂ）同断面図 （ｃ）同突起と切り込みとの嵌まり合い状態説明図

【図４】（ａ）この考案に係る第二実施形態の正面図 （ｂ）同側面図 （ｃ）同平面図

【符号の説明】

１ 座席 ２ 背凭れ ３ 支持台 ４ 突き出し部 ５ ピン孔 ６ 突起 ７ ピン ８ ネジ ９ 上縁（背凭れの） １０ 側縁（背凭れの） １１ 槓桿 １２ ボス １３ ボス孔 １４a ，１４b 切り込み １５ ピン（槓桿の） １６ 肘掛け部 １７ 摺動ピン １８ 小物入れ １９ 背面（背凭れの） ２０ 蝶番 ２１ 蓋 Ｈ ヘッドレスト Ｐ 支柱（ヘッドレストの） Ｓ バネ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車用座席の背凭れの頂部に、ヘッド
   レストの片側に突き出して取り付けられる支持台と、上
   記支持台の突き出し部に立設されたピンに背凭れの側縁
   の位置と背面の位置で回動固定可能に嵌合されたボス
   と、このボスから背凭れの上縁から側縁に沿って方向を
   変え下向きに延び、かつ、その下端にピンを水平方向に
   植設した槓桿と、上記ピンを軸にして座席側に倒し、背
   凭れの側縁に沿って起立可能に取り付けられた肘掛け部
   とからなり、その肘掛け部に蓋つき小物入れを形成して
   なる自動車用肘掛け。
2. 【請求項２】 自動車用座席の背凭れの頂部に取り付け
   られる支持台と、上記支持台から連続して背凭れの上縁
   から側縁に沿って方向を変え下向きに延び、その下端で
   水平方向に折り曲げられ、その折り曲げ部が背凭れの背
   面方向の後退した槓桿と、その槓桿の後退端に垂設され
   たピンと、このピンに水平方向に回動可能に取り付けら
   れた肘掛け部とからなり、その肘掛け部に蓋つき小物入
   れを形成してなる自動車用肘掛け。