JP3052213B2 - ステンレス鋼表面の錆除去剤 - Google Patents
ステンレス鋼表面の錆除去剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼の表面に
発生した赤錆やもらい錆等を除去するステンレス鋼表面
の錆除去剤に関する。
発生した赤錆やもらい錆等を除去するステンレス鋼表面
の錆除去剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼は、多種の用途に使用され
ているが、鋳造後或いは成形体とした後にも、大気中、
その他多種の環境条件において、表面に赤錆を発生した
り、もらい錆が発生したりする場合がある。上記した赤
錆やもらい錆は、ステンレス鋼の表面の平滑度を低下さ
せ、特に、内装材或いは外装材として使用された場合な
どには、その美観を損なうことになり、また、一般構造
材として接合加工される場合などには、その接合強度を
低下させることが多い。さらに、発生した錆を放置する
と、その腐食が進行して孔食に発展したり、部分的に或
いは全体的にステンレス鋼の強度を低下させて、種々の
問題を引き起こすことがある。
ているが、鋳造後或いは成形体とした後にも、大気中、
その他多種の環境条件において、表面に赤錆を発生した
り、もらい錆が発生したりする場合がある。上記した赤
錆やもらい錆は、ステンレス鋼の表面の平滑度を低下さ
せ、特に、内装材或いは外装材として使用された場合な
どには、その美観を損なうことになり、また、一般構造
材として接合加工される場合などには、その接合強度を
低下させることが多い。さらに、発生した錆を放置する
と、その腐食が進行して孔食に発展したり、部分的に或
いは全体的にステンレス鋼の強度を低下させて、種々の
問題を引き起こすことがある。
【0003】上記した錆を除去するには、種々の方法が
提案・実施されており、その幾種類かの方法を列挙する
と、被対象ステンレス鋼を、硫酸、塩酸、フッ酸、硝酸
等の強酸が配合された酸洗液中に浸漬して錆を除去する
方法、これら酸洗液に酸性白土、カルボキシメチルセル
ロース(C.M.C.)等の増粘剤、或いは酢酸ビニ
ル、アルギン酸塩、ゼラチン等の造膜剤を混合して粘着
性のペースト状塗布剤とし、これを被対象ステンレス鋼
の表面に塗着させて一定時間反応させた後、その塗布剤
を水洗または剥離して錆を除去する方法、被対象ステン
レス鋼を電解液中で電解処理し、その表面に水素を発生
させて錆を除去する方法などがある。
提案・実施されており、その幾種類かの方法を列挙する
と、被対象ステンレス鋼を、硫酸、塩酸、フッ酸、硝酸
等の強酸が配合された酸洗液中に浸漬して錆を除去する
方法、これら酸洗液に酸性白土、カルボキシメチルセル
ロース(C.M.C.)等の増粘剤、或いは酢酸ビニ
ル、アルギン酸塩、ゼラチン等の造膜剤を混合して粘着
性のペースト状塗布剤とし、これを被対象ステンレス鋼
の表面に塗着させて一定時間反応させた後、その塗布剤
を水洗または剥離して錆を除去する方法、被対象ステン
レス鋼を電解液中で電解処理し、その表面に水素を発生
させて錆を除去する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法のうち、被対象ステンレス鋼を酸洗液中に浸漬す
る方法や、酸洗液を粘着性のペースト状塗布剤として塗
着させる方法は、酸洗液として強酸を配合・使用するも
のであるため、毒劇物としての取扱いや処理装置類にも
特別の配慮を必要とするものであった。また、上記した
酸洗液は、錆と共にステンレス鋼自体をも侵すため、そ
の表面に肌荒れを生ずることとなり、さらには、酸洗液
による処理の後に、ステンレス鋼の表面に耐腐食性を付
与するため新たに不動態化処理を行う必要が生ずること
もあった。一方、被対象ステンレス鋼を電解処理する方
法は、処理時間が長く、しかも、ステンレス鋼自体をひ
とつの電極とするものであるため、大型の電源装置や電
解装置を必要とするものであった。
た方法のうち、被対象ステンレス鋼を酸洗液中に浸漬す
る方法や、酸洗液を粘着性のペースト状塗布剤として塗
着させる方法は、酸洗液として強酸を配合・使用するも
のであるため、毒劇物としての取扱いや処理装置類にも
特別の配慮を必要とするものであった。また、上記した
酸洗液は、錆と共にステンレス鋼自体をも侵すため、そ
の表面に肌荒れを生ずることとなり、さらには、酸洗液
による処理の後に、ステンレス鋼の表面に耐腐食性を付
与するため新たに不動態化処理を行う必要が生ずること
もあった。一方、被対象ステンレス鋼を電解処理する方
法は、処理時間が長く、しかも、ステンレス鋼自体をひ
とつの電極とするものであるため、大型の電源装置や電
解装置を必要とするものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、リン酸水溶液に、ポリオキシモノカル
ボン酸またはその金属塩と、界面活性剤とを添加してな
るステンレス鋼表面の錆除去剤に関するものである。本
発明の錆除去剤は、水100重量部に対し、濃リン酸
(比重1.7として)100〜200重量部を混合した
リン酸水溶液に、ポリオキシモノカルボン酸またはその
金属塩と界面活性剤とを添加して得られるものである。
案されたもので、リン酸水溶液に、ポリオキシモノカル
ボン酸またはその金属塩と、界面活性剤とを添加してな
るステンレス鋼表面の錆除去剤に関するものである。本
発明の錆除去剤は、水100重量部に対し、濃リン酸
(比重1.7として)100〜200重量部を混合した
リン酸水溶液に、ポリオキシモノカルボン酸またはその
金属塩と界面活性剤とを添加して得られるものである。
【0006】上記した本発明に使用するポリオキシモノ
カルボン酸或いはその金属塩としては、グリセリン酸
(ジオキシモノカルボン酸)、トリオキシ酪酸、3,
4,5−トリオキシヘキサン酸、グルコン酸(ペンタオ
キシモノカルボン酸)、これらの金属塩等を挙げること
ができ、或いはこの二種以上を混合・使用するようにし
ても良い。本発明における上記したポリオキシモノカル
ボン酸或いはその金属塩の配合割合は、濃リン酸(比重
1.7として)100重量部に対して0.5〜20重量
部であり、より望ましくは1〜5重量部である。
カルボン酸或いはその金属塩としては、グリセリン酸
(ジオキシモノカルボン酸)、トリオキシ酪酸、3,
4,5−トリオキシヘキサン酸、グルコン酸(ペンタオ
キシモノカルボン酸)、これらの金属塩等を挙げること
ができ、或いはこの二種以上を混合・使用するようにし
ても良い。本発明における上記したポリオキシモノカル
ボン酸或いはその金属塩の配合割合は、濃リン酸(比重
1.7として)100重量部に対して0.5〜20重量
部であり、より望ましくは1〜5重量部である。
【0007】また、本発明に使用する界面活性剤として
は、非イオン系界面活性剤、特に浸透力の高いHLB8
〜15のものを使用することが好ましい。このような非
イオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアリ
ルアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロ
ックポリマー等のエーテル系界面活性剤を挙げることが
できる。尤も、上記した非イオン系界面活性剤以外に
も、例えばアニオン系界面活性剤を使用しても良いし、
同じ非イオン系界面活性剤でもエステル系のものを使用
しても良い。本発明における上記した界面活性剤の配合
割合は、濃リン酸(比重1.7として)100重量部に
対して0.01〜5重量部であり、より望ましくは0.
1〜2重量部である。
は、非イオン系界面活性剤、特に浸透力の高いHLB8
〜15のものを使用することが好ましい。このような非
イオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアリ
ルアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロ
ックポリマー等のエーテル系界面活性剤を挙げることが
できる。尤も、上記した非イオン系界面活性剤以外に
も、例えばアニオン系界面活性剤を使用しても良いし、
同じ非イオン系界面活性剤でもエステル系のものを使用
しても良い。本発明における上記した界面活性剤の配合
割合は、濃リン酸(比重1.7として)100重量部に
対して0.01〜5重量部であり、より望ましくは0.
1〜2重量部である。
【0008】本発明が提案する錆除去剤は、上記したよ
うな3成分を必須成分とするものであるが、ステンレス
鋼の表面錆が多い場合、さらに少量のフッ酸、硫酸、硝
酸等の無機酸や、修酸、クエン酸、酢酸、スルファミン
酸等の有機酸を添加するようにしても良い。この場合の
添加量は、濃リン酸100重量部に対し、無機酸の場合
は5重量部(程度)、有機酸の場合は10重量部(程
度)を越えてはならない。これ以上の添加量になると、
ステンレス鋼自体を侵し、肌荒れの原因となる。
うな3成分を必須成分とするものであるが、ステンレス
鋼の表面錆が多い場合、さらに少量のフッ酸、硫酸、硝
酸等の無機酸や、修酸、クエン酸、酢酸、スルファミン
酸等の有機酸を添加するようにしても良い。この場合の
添加量は、濃リン酸100重量部に対し、無機酸の場合
は5重量部(程度)、有機酸の場合は10重量部(程
度)を越えてはならない。これ以上の添加量になると、
ステンレス鋼自体を侵し、肌荒れの原因となる。
【0009】上記した本発明の錆除去剤を使用してステ
ンレス鋼表面の錆を除去するには、ステンレス鋼が比較
的小さい場合、この錆除去剤中にステンレス鋼を所定時
間浸漬すれば良い。また、ステンレス鋼が比較的大きい
場合やステンレス鋼が既に構造物の組合せ部材として使
用されている場合、この錆除去剤をステンレス鋼表面に
塗着させれば良い。
ンレス鋼表面の錆を除去するには、ステンレス鋼が比較
的小さい場合、この錆除去剤中にステンレス鋼を所定時
間浸漬すれば良い。また、ステンレス鋼が比較的大きい
場合やステンレス鋼が既に構造物の組合せ部材として使
用されている場合、この錆除去剤をステンレス鋼表面に
塗着させれば良い。
【0010】尚、本発明の錆除去剤は、粘度が数cps
(センチポイズ)になるが、前記したようにステンレス
鋼を錆除去剤中に浸漬する場合は、この粘度でも特に支
障を生ずることはない。同様に、ステンレス鋼が比較的
大きい場合や既に構造物の組合せ部材として使用されて
いる場合も、その被処理面が平坦状であれば、この粘度
でも錆除去剤を被処理面に所定時間充分に塗着させるこ
とができ、支障を生ずることはないが、その被処理面が
起立状である場合などには、上記した数cpsの粘度で
は液ダレを生じて所定時間塗着させることができない。
このような場合、錆除去剤に、例えば硫酸マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸アルミニウム、ベントナイト、シリカ、白土等
の無機粉体を添加・混合し、粘度を500〜50000
cpsに増粘させてペースト状にして液ダレを防止すれ
ば良い。尚、粘度が500cps以下であると、上記し
た液ダレを充分に解消することができず、50000c
ps以上であると、均一な薄膜を得にくくなる。
(センチポイズ)になるが、前記したようにステンレス
鋼を錆除去剤中に浸漬する場合は、この粘度でも特に支
障を生ずることはない。同様に、ステンレス鋼が比較的
大きい場合や既に構造物の組合せ部材として使用されて
いる場合も、その被処理面が平坦状であれば、この粘度
でも錆除去剤を被処理面に所定時間充分に塗着させるこ
とができ、支障を生ずることはないが、その被処理面が
起立状である場合などには、上記した数cpsの粘度で
は液ダレを生じて所定時間塗着させることができない。
このような場合、錆除去剤に、例えば硫酸マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸アルミニウム、ベントナイト、シリカ、白土等
の無機粉体を添加・混合し、粘度を500〜50000
cpsに増粘させてペースト状にして液ダレを防止すれ
ば良い。尚、粘度が500cps以下であると、上記し
た液ダレを充分に解消することができず、50000c
ps以上であると、均一な薄膜を得にくくなる。
【0011】本発明の錆除去剤は、前記したようにリン
酸水溶液と、ポリオキシモノカルボン酸またはその金属
塩と、界面活性剤とを配合してなるものであり、この錆
除去剤中に錆が発生したステンレス鋼を浸漬するか、或
いはこの錆除去剤を錆が発生したステンレス鋼の表面に
塗着させるだけで、容易に赤錆やこぶ錆を除去すること
ができるものである。しかし、上記した本発明の錆除去
剤の配合成分のうち、ポリオキシモノカルボン酸または
その金属塩に代えて、有機酸、例えば、ギ酸(モノカル
ボン酸)や修酸(ジカルボン酸)等のカルボン酸、グリ
コール酸(モノオキシカルボン酸)やクエン酸(モノオ
キシトリカルボン酸)や酒石酸(ジオキシジカルボン
酸)等のオキシカルボン酸を代替させて配合しても、本
発明のように短時間で効率よく錆を除去することができ
ない。このようなポリオキシモノカルボン酸またはその
金属塩と、上記した有機酸との、錆除去効果における相
違は、その理由が明らかではないが、後述する実施例よ
り、カルボン酸の数が最低1つ必要であり、その数に比
例して錆除去の効果が低下することと、逆に、水酸基の
数に比例して錆除去の効果が向上することとが見い出さ
れた。
酸水溶液と、ポリオキシモノカルボン酸またはその金属
塩と、界面活性剤とを配合してなるものであり、この錆
除去剤中に錆が発生したステンレス鋼を浸漬するか、或
いはこの錆除去剤を錆が発生したステンレス鋼の表面に
塗着させるだけで、容易に赤錆やこぶ錆を除去すること
ができるものである。しかし、上記した本発明の錆除去
剤の配合成分のうち、ポリオキシモノカルボン酸または
その金属塩に代えて、有機酸、例えば、ギ酸(モノカル
ボン酸)や修酸(ジカルボン酸)等のカルボン酸、グリ
コール酸(モノオキシカルボン酸)やクエン酸(モノオ
キシトリカルボン酸)や酒石酸(ジオキシジカルボン
酸)等のオキシカルボン酸を代替させて配合しても、本
発明のように短時間で効率よく錆を除去することができ
ない。このようなポリオキシモノカルボン酸またはその
金属塩と、上記した有機酸との、錆除去効果における相
違は、その理由が明らかではないが、後述する実施例よ
り、カルボン酸の数が最低1つ必要であり、その数に比
例して錆除去の効果が低下することと、逆に、水酸基の
数に比例して錆除去の効果が向上することとが見い出さ
れた。
【0012】また、本発明の錆除去剤は、ステンレス鋼
自体の表面を侵すことがないので、別途に不動態化処理
をする必要がなく、経済的及び時間的な効果が高いもの
となる。
自体の表面を侵すことがないので、別途に不動態化処理
をする必要がなく、経済的及び時間的な効果が高いもの
となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。 実施例1〜10,比較例1〜5 表1に示す配合組成のものを混合・攪拌して溶解させ、
それぞれ実施例1〜10,比較例1〜5の錆除去剤を作
製した。
それぞれ実施例1〜10,比較例1〜5の錆除去剤を作
製した。
【0014】錆除去試験 予め、1年間屋外暴露して発錆させたステンレス鋼(S
US304及びSUS430)を、前記した実施例10
種及び比較例5種のそれぞれの錆除去剤中に、15分間
浸漬した。その後、ステンレス鋼を水洗し、錆の除去具
合を観察した。 そして、完全に錆が除去されたものを ◎ ほぼ完全に錆が除去されたものを ■ ところどころに錆が残っていたものを △ ほとんど錆が除去されていないものを × と評価し、表1に示した。
US304及びSUS430)を、前記した実施例10
種及び比較例5種のそれぞれの錆除去剤中に、15分間
浸漬した。その後、ステンレス鋼を水洗し、錆の除去具
合を観察した。 そして、完全に錆が除去されたものを ◎ ほぼ完全に錆が除去されたものを ■ ところどころに錆が残っていたものを △ ほとんど錆が除去されていないものを × と評価し、表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】侵食試験 新品のステンレス鋼(SUS304及びSUS430)
を、前記した実施例10種及び比較例5種のそれぞれの
錆除去剤中に、60分間浸漬した。その後、ステンレス
鋼を水洗し、表面状態及び重量変化を調べた。その結
果、表面状態も重量も全く変化がなかった。
を、前記した実施例10種及び比較例5種のそれぞれの
錆除去剤中に、60分間浸漬した。その後、ステンレス
鋼を水洗し、表面状態及び重量変化を調べた。その結
果、表面状態も重量も全く変化がなかった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の錆除去剤
は、この錆除去剤中に錆が発生したステンレス鋼を浸漬
するか、或いはこの錆除去剤を錆が発生したステンレス
鋼の表面に塗着させるだけで、容易に赤錆やこぶ錆を除
去することができる。また、本発明の錆除去剤は、ステ
ンレス鋼自体の表面を侵すことがないので、別途に不動
態化処理する必要がなく、その経済的、時間的な効果
は、極めて高いものとなる。したがって、本発明の錆処
理剤は、ステンレス鋼表面に発生した赤錆やもらい錆等
を短時間に効率よく除去することができるものであり、
内装材或いは外装材として使用された場合の美観を向上
し、一般構造材として接合加工される場合などにはその
接合強度を向上させることができるものである。
は、この錆除去剤中に錆が発生したステンレス鋼を浸漬
するか、或いはこの錆除去剤を錆が発生したステンレス
鋼の表面に塗着させるだけで、容易に赤錆やこぶ錆を除
去することができる。また、本発明の錆除去剤は、ステ
ンレス鋼自体の表面を侵すことがないので、別途に不動
態化処理する必要がなく、その経済的、時間的な効果
は、極めて高いものとなる。したがって、本発明の錆処
理剤は、ステンレス鋼表面に発生した赤錆やもらい錆等
を短時間に効率よく除去することができるものであり、
内装材或いは外装材として使用された場合の美観を向上
し、一般構造材として接合加工される場合などにはその
接合強度を向上させることができるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1:72)
Claims (1)
- 【請求項1】 リン酸水溶液に、ポリオキシモノカルボ
ン酸またはその金属塩と、界面活性剤とを添加してなる
ステンレス鋼表面の錆除去剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3043958A JP3052213B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ステンレス鋼表面の錆除去剤 |
US07/836,399 US5269957A (en) | 1991-02-18 | 1992-02-18 | Rust removing agent for stainless steel surface |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3043958A JP3052213B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ステンレス鋼表面の錆除去剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04263088A JPH04263088A (ja) | 1992-09-18 |
JP3052213B2 true JP3052213B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=12678218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3043958A Expired - Fee Related JP3052213B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ステンレス鋼表面の錆除去剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5269957A (ja) |
JP (1) | JP3052213B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US5525252A (en) * | 1995-01-17 | 1996-06-11 | Levin; Scott | Aqueous, non-corrosive, composition with detergent for rust and stain removal |
US5607911A (en) * | 1995-01-17 | 1997-03-04 | Levin; Scott | Aqueous compositions with detergent for rust and stain removal |
US5669980A (en) * | 1995-03-24 | 1997-09-23 | Atotech Usa, Inc. | Aluminum desmut composition and process |
US6585933B1 (en) | 1999-05-03 | 2003-07-01 | Betzdearborn, Inc. | Method and composition for inhibiting corrosion in aqueous systems |
ES2162546B1 (es) * | 1999-01-22 | 2003-05-01 | Bsh Fabricacion Sa | Metodo e instalacion para el tratamiento superficial del acero inoxidable. |
US6297208B1 (en) | 1999-10-11 | 2001-10-02 | Iron Out, Inc. | Rust stain removal formula |
GB0607562D0 (en) * | 2006-04-18 | 2006-05-24 | Reckitt Benckiser Nv | Method, composition and use |
US8147713B2 (en) * | 2006-06-30 | 2012-04-03 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Composition and method for scale removal and leak detection |
CN102373478A (zh) * | 2010-08-20 | 2012-03-14 | 3M创新有限公司 | 除锈组合物 |
AU2015249410B2 (en) * | 2014-04-22 | 2017-02-16 | Tal Or Ecology Ltd. | Method and formulations for removing rust and scale from steel and for regenerating pickling liquor in hot-dip galvanization process |
KR102456079B1 (ko) * | 2014-12-24 | 2022-11-21 | 삼성디스플레이 주식회사 | 산화물 제거용 세정 조성물 및 이를 이용한 세정 방법 |
GB2538996A (en) * | 2015-06-02 | 2016-12-07 | Datum Alloys Pte Ltd | Selective electropolishing method, appartus and electrolyte |
CN106521521A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-03-22 | 柳州市凯夕贸易有限公司 | 一种铜制品除锈剂及其制备方法 |
CN111334806B (zh) * | 2020-03-20 | 2022-05-17 | 天津市工大镀锌设备有限公司 | 一种除锈剂及其制备方法和应用 |
CN114921741B (zh) * | 2022-05-26 | 2023-11-10 | 中电建武汉铁塔有限公司 | 一种热镀锌工艺 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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