JP3052088U - 書籍整列装置におけるカバー抜け防止装置 - Google Patents

書籍整列装置におけるカバー抜け防止装置

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JP3052088U JP1998002287U JP228798U JP3052088U JP 3052088 U JP3052088 U JP 3052088U JP 1998002287 U JP1998002287 U JP 1998002287U JP 228798 U JP228798 U JP 228798U JP 3052088 U JP3052088 U JP 3052088U
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JP1998002287U
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雄介 浅野
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第一工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書籍整列装置において、カバー付き書籍の搬
送中にカバーと書籍本体とがずれたり、分離するのを防
止するための装置を得ること。 【解決手段】 供給コンベア(6)とくずしドラム
(7)と搬送ローラ(8)とを有する書籍整列装置にお
いて、くずしドラム(7)と搬送ローラ(8)との隣接
部の上方に配設されたフレーム(1)と、フレーム
(1)に蝶番(2)を介して吊下された板状材(3)
と、板状材(3)に近接してフレーム(1)に固設され
た弾性材(4)とを備え、搬送ローラ(8)上のカバー
付き書籍(10)の進行によって板状材(3)の前面が
カバー(12)に当接し、板状材(3)の後面が弾性材
(4)に当接するように配設されているカバー抜け防止
装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動的に書籍を1冊づつ送り出す書籍整列装置において、カバーが 装着された書籍(以後カバー付き書籍と称する)のカバーが搬送中に抜け出るの を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の書籍整列装置は、図3(a)に示すようにエンドレスベルトよりなる供 給コンベア6と、表面が摩擦係数の大きい材質で形成されたくずしドラム7と、 多数のローラよりなる搬送ローラ8とにより構成されている。 カバーなし書籍9を処理する場合には、先ず積み重なったカバーなし書籍9が 供給コンベア6に乗せられてくずしドラム7の方向に移送され、次いでくずしド ラム7により1冊づつ搬送ローラ8に移送されてくずしドラム7より速いローラ 速度によって1冊ごとに完全に分離して搬送され、次ぎの仕分け工程に送り出さ れる。なお、搬送ローラ8は前上がりに傾斜して設けられているが、これにより くずしドラム7から移送された書籍の重なり部分を滑り易くしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
カバー付き書籍10の場合も前記従来技術と同様に処理されるが、図3(b) に示すようにカバー付き書籍10がくずしドラム7から搬送ローラ8に移動する 際、搬送ローラ8が傾斜しているために書籍本体11がカバー12からずれ下が ったり、あるいは抜け出てしまうという現象が生じていた。これは、書籍本体1 1とカバー12との摩擦力よりカバー12と搬送ローラ8との摩擦力の方が大き いためであって、このような現象は様々な問題を引きおこすことになる。即ち、 カバー12がずれた状態で搬送されると次工程の区分機等で仕分け不能となり、 あるいは機械の故障を招く場合があり、又、カバー12と書籍本体11が分離す ると自動運転システムにおけるデータ伝送のずれや冊数計測の誤差等を生ずる。 これに対し本考案は、書籍整列装置においてカバー付き書籍の搬送中にカバー と書籍本体とがずれたり、分離するのを防止するための簡易な装置を得ることを 目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記目的を達成するために、 請求項1にあっては、供給コンベアとくずしドラムと搬送ローラとを有する書 籍整列装置において、前記くずしドラムと前記搬送ローラとの隣接部の上方に配 設されたフレームと、前記フレームに蝶番を介して吊下された板状材と、前記板 状材に近接して前記フレームに固設された弾性材とを備え、前記搬送ローラ上の 書籍の進行によって前記板状材の前面が前記書籍のカバーに当接し、前記板状材 の後面が前記弾性材に当接するように配設されている書籍整列装置におけるカバ ー抜け防止装置により解決した。
【0005】 請求項2にあっては、板状材が硬質プラスチック板である請求項1に記載の書 籍整列装置におけるカバー抜け防止装置とするのが好ましい。 請求項3にあっては、板状材の下端縁におけるカバーの当接面側の角部を円弧 状に形成した請求項1又は2に記載の書籍整列装置におけるカバー抜け防止装置 とすることができる。
【0006】 本考案に用いられる板状材としては、特に材質の限定はなく、剛性を有するも のであればよいが、硬質プラスチック板が書籍カバーに対する摩擦力の軽減、擦 りきず防止等の面から好ましい。 本考案に用いられる弾性材は、カバー付き書籍の当接衝撃による板状材のはね 上がりを阻止し、板状材によってカバー付き書籍を押圧させるために使用される が、このような機能を有するものであれば材質や形状に限定はなく、軟質プラス チックフフォーム、ゴム、板ばね、コイルばね等が使用できる。又、ばね付き蝶 番を用いることにより、弾性材を別個に固設するのを省略することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】 本考案の書籍整列装置におけるカバー抜け防止装置の実施の形態を図面に基づ き説明する。 図1は、本考案のカバー抜け防止装置の一例を示す側面図で、(a)(b)( c)はそれぞれ作動状態を示す。 図2は、本考案のカバー抜け防止装置に使用される板状材一例の一部を示し、 (a)要部の側面図(b)作動状態の側面図である。 図3は、従来の書籍整列装置の側面図で、(a)カバーなし書籍の処理状態、 (b)カバー付き書籍の処理状態を示す。
【0008】 図1において、カバー抜け防止装置は、供給コンベア6とくずしドラム7と搬 送ローラ8とを有する書籍整列装置において、くずしドラム7と搬送ローラ8と の隣接部の上方に配設されたフレーム1と、フレーム1に蝶番2を介して吊り下 げられた硬質プラスチック板製の板状材3と、板状材3に近接してフレーム1に 固設されたウレタンフォーム製の弾性材4とで構成される。板状材3は、搬送ロ ーラ8上のカバー付き書籍10の進行によってその前面がカバー付き書籍10の カバー12に当接し、その後面が弾性材4に当接するように配設されている。又 、フレーム1から垂れ下がった板状材3の下端縁は、蝶番2によって開閉自在と されて常時は搬送ローラ8に当接して閉じた状態におかれている。
【0009】 次ぎに、前記のカバー抜け防止装置の作動について、図1を参照しながら説明 する。 図1(a)に示すように、先ず積み重なったカバー付き書籍10が供給コンベ ア6に乗せられてくずしドラム7の方向に移送され、次いでくずしドラム7によ り1冊づつ搬送ローラ8に移送されるが、その際、カバー付き書籍10が搬送ロ ーラ8に完全に乗り移ると直ちにそのカバー12が板状材3の下部前面に当接し 、板状材3の下端縁がはね上がろうとしてその上部後面が弾性材4に当接する。 さらにカバー付き書籍10が進行すると、図1(b)に示すように板状材3を押 し開いてカバー12が板状材3の下端縁に当接し、同時に板状材3が弾性材4を 圧縮してその復元力によりカバー12を書籍本体11に押圧する。これにより、 カバー12と書籍本体11との摩擦力が増大して書籍本体11がカバー12から ずれ出すことがなくなり、書籍本体11とカバー12とが一体となって進行して 板状材3の外に搬送される。そこで、図1(c)に示すように板状材3は、元の 閉状態に戻って弾性材4が復元する。
【0010】 図2(a)において、板状材3は、その下端縁5のカバー当接面側がある角度 Aをもった傾斜面とされ、さらにその角部がある半径Rの円弧面とされている。 角度Aと半径Rは、搬送ローラ8の傾斜角度と板状材3の板厚等から適宜選択す ればよい。 前記した構成により、図2(b)に示すように板状材3は、その円弧面でカバ ー付き書籍10のカバー12上面に当接する。従って板状材3の押圧による抵抗 が軽減されてカバー付き書籍10の進行が円滑になり、又カバー12に擦りきず が付くおそれもない。
【0011】
【考案の効果】
本考案のカバー抜け防止装置によれば、書籍整列装置において簡易な構造でカ バー付き書籍の搬送中にカバーと書籍本体とがずれたり、分離するのを防止する ことができる。しかも、このカバー抜け防止装置は、従来の書籍整列装置にその 搬送能力を低下させることなく取り付けることができ、又、何等の動力も必要と せずに作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカバー抜け防止装置の一例を示す側面
図で、(a)(b)(c)はそれぞれ作動状態を示す。
【図2】本考案のカバー抜け防止装置に使用される板状
材一例の一部を示し、(a)要部の側面図(b)作動状
態の側面図である。
【図3】従来の書籍整列装置の側面図で、(a)カバー
なし書籍の処理状態、(b)カバー付き書籍の処理状態
を示す。
【符号の説明】
1 フレーム 2 蝶番 3 板状材 4 弾性材 5 下端縁 6 供給コンベア 7 くずしドラム 8 搬送ローラ 9 カバーなし書籍 10 カバー付き書籍 11 書籍本体 12 カバー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給コンベアとくずしドラムと搬送ロー
    ラとを有する書籍整列装置において、前記くずしドラム
    と前記搬送ローラとの隣接部の上方に配設されたフレー
    ムと、前記フレームに蝶番を介して吊下された板状材
    と、前記板状材に近接して前記フレームに固設された弾
    性材とを備え、前記搬送ローラ上の書籍の進行によって
    前記板状材の前面が前記書籍のカバーに当接し、前記板
    状材の後面が前記弾性材に当接するように配設されてい
    ることを特徴とする書籍整列装置におけるカバー抜け防
    止装置。
  2. 【請求項2】 板状材が硬質プラスチック板であること
    を特徴とする請求項1に記載の書籍整列装置におけるカ
    バー抜け防止装置。
  3. 【請求項3】 板状材の下端縁におけるカバーの当接面
    側の角部を円弧状に形成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の書籍整列装置におけるカバー抜け防止装
    置。
JP1998002287U 1998-03-06 1998-03-06 書籍整列装置におけるカバー抜け防止装置 Expired - Lifetime JP3052088U (ja)

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