JP3051717U - 角筒形ダクトの自動組立装置 - Google Patents

角筒形ダクトの自動組立装置

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JP3051717U
JP3051717U JP1998000963U JP96398U JP3051717U JP 3051717 U JP3051717 U JP 3051717U JP 1998000963 U JP1998000963 U JP 1998000963U JP 96398 U JP96398 U JP 96398U JP 3051717 U JP3051717 U JP 3051717U
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JP1998000963U
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Inventor
富夫 深川
Original Assignee
株式会社フカガワ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はとも板フランジダクトを含む角筒形
ダクトを自動組立てする装置を新規に提供することを目
的とするものである。 【構成】 本考案は素板を水平載上する押さえバー機構
付のフレームと、該フレームの一側の縦支柱間に上下お
よび前後調整機構付にて連結すべき素板を回動立てする
定規枠とおよび該支柱間の下部間にロールユニットを走
行可能に取付けて、前記フレーム上に水平載上し押さえ
止めする素板のダブルハゼ(受口)に前記定規枠により
回動立てする素板のシングルハゼ(挿片)を正対させ、
前記ロールユニットに該シングルハゼをダブルハゼに押
し嵌めするロールと該ダブルハゼより突出する折り締め
代を該シングルハゼの背側に傾倒させるロールと、且つ
ハゼ締め用のロールとを進退自在に並設したことを特徴
とする角筒形ダクトの自動組立装置にある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はとも板フランジダクトを含む角筒形ダクトの自動組立装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、とも板フランジダクトを含む角筒形ダクトはダブルハゼを上に向けて2 枚の素板を一定の間隔を置いて立て並べ、連結すべき素板の両側のシングルハゼ を下向きにしてそれぞれ相対するダブルハゼにハンマーを用いて叩き嵌め、さら にミツイハゼの場合はダブルハゼから突出した折り締め代をハンマー打ちにより ハゼ締めするという、もっぱら人手によって組立ててきたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、人手による角筒形ダクトの組立ては1本の組立てに少なくとも 2名の作業員を要して省力化を妨げており、しかも組立て能率がはかばかしくな いという課題があった。またハンマー打ちによる嵌め込みとハゼ締めは騒音を生 ずるほか、素板に叩打による凹凸が生じて凹凸をつけないために高度の熟練を要 すという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案はダブルハゼを一側に向けて素板を載上し押さえ止めするように設けた フレームと上下および前後調整付にて連結すべき素板を回動立てする定規枠とお よび該定規枠側の下部に走行するように設けるロールユニットとにて回動立てし た素板のシングルハゼをダブルハゼに押し嵌め且つハゼ締め、且つ連結した素板 をフレーム上にて一辺づつ回動移し乗せしてハゼ合わせして以って角筒形ダクト を自動組立てするようにして、かかる課題を解決しようとするものである。
【0005】
【考案の実施の形態】 横長の四角枠形をしたフレーム1の扁平な上面に間隔を置いて台座2a,2b,2c を載着する。台座2a,2b,2cは図5に示すように固定具3の弛緩にて移動自在に て固定するようにしている。しかも中間の台座2bは取外すこともできるようにな っている。
【0006】 該台座2a,2b,2c上にダブルハゼ(受口)4aを一端に、他端にシングルハゼ( 挿片)4bを形成した素板4を一端側または他端側にて位置合わせして水平載上す る。素板4がとも板フランジ用の部材4dを折立てているときは台座2a,2cの外側 からフレーム1の上面間の間隙に入れて素板4の水平載着を障害しないようにす る。5はフレーム1上に上下動するように設けた素板4の押さえバー機構で、シ リンダー5aにより載上した素板4上に押さえバー5bを下動接面させ、押さえバー 5bの先端を止め金具5cで回動止めして素板4を押さえ止めする。
【0007】 フレーム1の一側に設ける2本の縦支柱6a,6b間の下側横梁7を支点にして連 結すべき素板8を乗せ止めして水平状態から回動立てするために形成したほぼ9 0度回動形の定規枠9を取付ける。10a,10bは縦支柱6a,6b間の下側横梁7と上 側横梁7aと定規枠9との間に設けた上下および前後調整機構で、定規枠9を該機 構により上下および前後調整することにより、回動立てした素板8の下端のシン グルハゼ(挿片)8bを素板4のダブルハゼ4aに押し嵌め可能に正対させることと なる。なお、素板8がとも板フランジ用の部材4cを折立てているときは定規枠9 の内面に当てられて素板8の回動立てに支障をきたさないものである。11a,11b は素板8の両端を押さえ止めするための止め金、11cは素板8の中間部外面を磁 引して固定するための磁力装置である。なお、これらの押さえ止め,固定手段は エアー吸引などの他の手段にすることもある。
【0008】 縦支柱6a,6bの下端間に歯面12aを下面に刻設したラック12を張設し、該ラッ ク12にピニオン12bを噛合して往復走行するロールユニット13を往復走行するよ うに嵌め取付けする。ロールユニット13はシングルハゼ8bをダブルハゼ4aに押し 嵌めする第1ロール13aと突出した折り締め代4cを押し嵌めしたシングルハゼ8b の背側に漸次傾倒させる第2ロール13bとハゼ締め用のロール13cとをそれぞれ進 退自在に設けている。なお13d,13e,13fはラック12の各面に当接してロールユ ニット13の走行安定用の接面ローラである。また図面では進退機構13gをハンド ル13hの傾倒操作による手動式にて示しているが、エアシリンダにリミットスイ ッチを組合わせて制御する自動式とすることもできる。
【0009】 定規枠9上に乗せて止め金11a,11bおよび磁力装置11cにより固定した素板8 はほぼ直角に回動立てされて下端のシングルハゼ8bを素板4のダブルハゼ4aに押 し嵌め可能に正対するを以って、足踏みスイッチ14aまたは操作盤14bのスイッチ 操作にてロールユニット13のモータ13iを作動してロールユニット13を走行させ ると、第1ロール13aの押し回転により素板8のシングルハゼ8bの背側は一端か ら押されてダブルハゼ4aに押し嵌められ、次いで第2ロール13bの回転走行によ り折り締め代4cを漸次傾倒し、第3ロール13cの回転走行にてハゼ締めするので ある。ハゼ締めした素板4と素板8は固定を解いて、設備するホイスト15を用い るなどして素板4,8を90度回動して素板8をフレーム1上に移し載上して素 板8の他端のダブルハゼ8aをロールユニット13側に向け、次なる素板16を定規枠 9により回動立て固定して素板16のシングルハゼ16bをダブルハゼ8aに押し嵌め 且つハゼ締めする要領により残る素板17をハゼ締めして連結し、さらに素板17の ダブルハゼ17aに素板4のシングルハゼ4bをハゼ連結して以って四辺の素板が連 結したとも板フランジダクトを含む四角筒形のダクト18が自動組立てされること となる。
【0010】 なお両端にダブルハゼを形成した素板W1,W2と両端にシングルハゼを形成 した素板S1,S2とにてダクトを組立てる場合は、図11に示すように先づ素 板W1の一端のダブルハゼに素板S1の一端のシングルハゼを連結締めし、次い で反転させて素板W1の他側のダブルハゼに素板S2の一端のシングルハゼを連 結して締め、連結した三者を回動して素板W2の一端のダブルハゼに素板S1の 他端のシングルハゼを連結締め、最後に反転して素板W2の他端のダブネハゼに 素板S2の他端のシングルハゼを連結締めする要領にてダクトを形成することと なる。
【0011】 またダクトの連結手段がボタンパンチハゼの場合は、図12に示すようにシン グルハゼ19bをダブルハゼ19aに押し嵌めると、シングルハゼ19bの爪部19dがダブ ルハゼ19aの止め部19cに掛着固定して、ハゼ締めを不要とするから、ロールユニ ット13の第2ロール13b以下は後退させておいて作用しないようにする。
【0012】 なお形成するダクトが小さく軽量なときは、定規枠9を都度回動させることな く立てたままの状態にて素板を固定することもある。また素板のシングルハゼに 予めシーリング剤を塗布してからハゼ組みをすると別段の加工を要せずして簡単 にノーリークダクトを形成することができることとなる。
【0013】
【考案の効果】
以上のようにして本考案はフレームとその一側に上下および前後調整の可能な 定規枠を回動するように設けるとともに、ロールユニットを走行するように設け て、フレーム上に載上する素板のダブルハゼに定規枠により回動立てする素板の シングルハゼを正対させて、ロールユニットの走行によりシングルハゼをダブル ハゼに押し嵌め且つハゼ締めするようにしたので、とも板フランジを含む角筒形 ダクトは自動的に能率よく組立てられて、省力化を促進するという効果を生ずる 。
【0014】 ロールの回転により押し嵌め且つハゼ締めするので、騒音の発生を防止し得て 、且つ叩打による凹凸を解消して、熟練を要せずして滑らかなハゼ合わせ部を形 成した角筒形ダクトを自動組立てするという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミツイハゼを形成した四辺の素板を示す部分
斜視図である。
【図2】 同、とも板フランジダクト用の素板を示す部
分斜視図である。
【図3】 本考案装置の全体斜視図である。
【図4】 同、部分側面図である。
【図5】 台座の縦断側面図である。
【図6】 (a)は正対したダブルハゼとシングルハゼに
対して押し嵌め前の状態にあるロールユニットの平面
図、(b)は同、第1ロール部分の拡大側面図である。
【図7】 (a)は同、押し嵌めしている状態を示すロー
ルユニットの平面図、(b)は同、第1ロール部分の拡大
側面図である。
【図8】 同、第2ロールにより折り締め代を傾倒して
いる状態を示す側面図である。
【図9】 同、第3ロールによりハゼ締めしている状態
を示す側面図である。
【図10】 ダクトの形成順を示す説明図である。
【図11】 他の素板構成によるダクトの形成順を示す説
明図である。
【図12】 ボタンパンチハゼを押し嵌めしている状態を
示す第1ロール部分の拡大側面図である。
【符号の説明】
1はフレーム 2a,2b,2cは台座 3は固定具 4,8,16,17は素板 4a,8a,16a,17aはダブルハゼ 4b,8b,16b,17bはシングルハゼ 5は素板の押さえバー機構 5aはシリンダー 5bは止め金具 6a,6bは縦支柱 7は下側横梁 7aは上側横梁 9は定規枠 10a,10bは上下および前後調整機構 11a,11bは素板の止め金具 11cは素板固定用の磁力装置 12はラック 12aは歯面 12bはピニオン 13はロールユニット 13aは第1ロール 13bは第2ロール 13cは第3ロール 13d,13e,13fは接面ローラ 13gは進退機構 13hはハンドル 13iはモータ 14aは足踏みスイッチ 14bは制御盤 15はホイスト 18はダクト 19aはボタンパンチのダブルハゼ 19bは同、シングルハゼ 19cは止め部 19dは爪部
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素板を水平載上する押さえバー機構付の
    フレームと、該フレームの一側に設ける支柱間に上下お
    よび前後調整機構付にて連結すべき素板を回動立てする
    定規枠とおよび該支柱間の下部間にロールユニットを走
    行可能に取付けて、前記フレーム上に水平載上し押さえ
    止めする素板のダブルハゼ(受口)に前記定規枠により
    回動立てする素板のシングルハゼ(挿片)を正対させ、
    前記ロールユニットに該シングルハゼをダブルハゼに押
    し嵌めするロールと該ダブルハゼより突出する折り締め
    代を該シングルハゼの背側に傾倒させるロールおよびハ
    ゼ締め用のロールとを進退自在に並設したことを特徴と
    する角筒形ダクトの自動組立装置。
  2. 【請求項2】 連結したフレーム上の素板を一辺ごとに
    回動し移し乗せて、順次素板のシングルハゼをダブルハ
    ゼに押し嵌め且つハゼ締めして角筒体とする請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 ロールユニットはボタンパンチハゼの押
    し嵌めとミツイハゼの押し嵌めおよびハゼ締めに共用さ
    れる請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 フレーム上に数個の台座を一部取外しお
    よび移動自在に設けて、素板がとも板フランジ用の部材
    を折立てているときは該部材をフレームと台座間の間隙
    に入れて該素板のフレーム上での水平載着を障害しない
    ようにした請求項1記載の装置。
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