JP3051687U - 携帯用ガス検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腕時計と同程度の至便性を備えたガス濃度測
定装置を提供すること。 【解決手段】 バンド２により腕に固定可能なケース３
に、バンド３と平行となるように少なくとも１つのセン
サー固定用の筒状部を備え、表面に表示パネル４、及び
操作スイッチ５〜７を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術の分野】

本考案は、着衣等に装着して環境中のガス濃度を測定する携帯用ガス検出装置 、より詳細にはそのケース構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

毒性ガスや、酸素欠乏が生じる環境中で作業する場合には、ガスや酸素濃度を 常時測定する必要があり、このためガスセンサー、表示器、信号処理手段を小型 ケースに組み込み、着衣のポケット等に収容したり、またクリップで固定して使 用できるように構成された携帯用ガス測定装置が提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ガス濃度等の表示を見たり、またスイッチ類を操作するために は、ポケットから取り出したり、またクリップを外す等の操作が必要となり、作 業の中断を強いるという問題がある。 本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ ろは腕時計と同等の操作でガス濃度を知ることができる携帯用ガス検出装置を提 供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような問題を解消するために本考案においては、バンドにより腕に固定可 能なケースに、前記バンドと平行となるように少なくとも１つのセンサー固定用 の筒状部を備え、表面に表示パネル、及び操作スイッチを設け、もって腕時計と 同様に表示パネルのガス濃度を知ることができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の一実施例を示すものであって、装置本体１は、バンド２によ り腕に固定可能なケース３の表面の中央領域に少なくともガス濃度、及び時刻を 同時に表示できる領域を有する表示パネル４、他方の腕に近い領域（図では下方 側）に電源スイッチ５や機能選択スイッチ６、７が、また他側側の腕に平行な軸 線上の両側にはセンサー８、９を収容して構成されている。

【０００６】 ケース３は、厚み方向に分割可能な本体３ａと蓋体３ｂとの半殻体として構成 され、本体３ａは、図２に示したように外周を取り囲むようにシール部材１０、 １１が装填され、また両側にはセンサー固定用の凹部１２、１３が形成され、さ らに中央部にはセンサー８、９からの信号を処理する信号処理手段、刻時信号発 生手段、トレンド表示のための記憶手段、及びデイスプレイユニット１５を駆動 するデイスプレイドライバ等を備えた回路基板１４、デスプレイユニット１５を 収容し、裏面は腕の丸みに対応する形状に構成されている。

【０００７】 一方、蓋体３ｂは、本体３ａとほぼ同様の形状に構成され、表示パネル４の両 側にはデイスプレイ４の表面から若干突出するデイスプレイ４の破損を防止用の 凸条１６、１７や、センサーが検出対象とするガスの種類を表示するシール貼着 枠１８、１９を形成して構成されている。

【０００８】 センサー８、９は、本体３ａと蓋体３ｂとで形成される筒状部に装填すること により、センサーのプラグが基板２０、２１のソケット孔に嵌合して回路基板１ ４に接続される。この状態でガス取入口を備えた枠体２２、２３をケース３に固 定することによりケース３に固定される。なお、図中符号２４〜２６は、スイッ チを構成する導電パターンを、符号２７は警報用の発音体をそれぞれ示す。

【０００９】 この実施例において、スイッチ５〜７が他方の腕の側となるようにバンド２に より腕に装着すると、腕時計の時間表示を見るがごとく腕を直角に曲げると、表 示パネル４のの文字を正視することができ、またスイッチ５〜７が他方の腕の側 に位置するから、表示の切替えや電源のオンオフ等の操作を簡単に行うことがで きる。

【００１０】 すなわち、図３に示したようにデイスプレイ４の上段の左端側には濃度表示中 のガスの種類、この実施例では酸素（Ｏ2）が、右端側には現在のガス濃度（１ ９．６％）が、また下部には左端側から検出対象となっているガス濃度のトレン ドを示す折線グラフ、電池の電力残量、及び現在の時刻（１０：５８）が表示さ れる。このように、検出対象ガスの情報に加えて時刻が表示されるため、腕時計 を必要とすることなく、現在時刻も知ることができる。

【００１１】 一方、作業中に外部部材が装置に衝突しても、センサー８、９が腕に上部に位 置するから腕によりガードされ、外部部材がセンサー８、９に直接衝突するのが 回避され、比較的外力に弱いセンサー８、９を破損から保護することができる。

【００１２】 なお、上述の実施例においては２つのセンサーを装着した場合に例を採って説 明したが、一方の通常部を蓋体により封止することとにより１つのセンサーだけ を取り付けて使用することもできる。

【００１３】

【考案の効果】

以上、説明したように本考案においては、バンドにより腕に固定可能なケース に、バンドと平行となるように少なくとも１つのセンサー固定用の筒状部を備え 、表面に表示パネル、及び操作スイッチを設けてしたので、着衣からの着脱を必 要とすることなく表示を簡単に見ることができるばかりでなく、センサーが外部 部材と衝突するのを可及的に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図（イ）、（ロ）は、それぞれケース本体の構
造を示す上面図と側面図である。

【図３】同上装置の表示状態を示す上面図である。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ バンド ３ ケース ４ 表示パネル ５〜７ スイッチ ８、９ センサー ２２、２３ センサー固定用の枠体

【手続補正書】

【提出日】平成１０年４月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バンドにより腕に固定可能なケースに、
   前記バンドと平行となるように少なくとも１つのセンサ
   ー固定用の筒状部を備え、表面に表示パネル、及び操作
   スイッチを設けてなる携帯用ガス検出装置。
2. 【請求項２】 前記容器が厚み方向に２つに分割可能な
   半殻体として構成されている請求項１に記載の携帯用ガ
   ス検出装置。
3. 【請求項３】 前記表示パネルがガス濃度及び時刻を表
   示する請求項１に記載の携帯用ガス検出器。