JP3051421B2 - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP3051421B2
JP3051421B2 JP2064064A JP6406490A JP3051421B2 JP 3051421 B2 JP3051421 B2 JP 3051421B2 JP 2064064 A JP2064064 A JP 2064064A JP 6406490 A JP6406490 A JP 6406490A JP 3051421 B2 JP3051421 B2 JP 3051421B2
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俊一 千葉
信広 中山
安雄 朝比奈
義尚 岡元
香世 牧田
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法など
において形成される静電潜像を現像するためのトナーに
関するものである。更に詳しくは、デジタル書き込みの
電子写真法等に用いられる負荷電性トナーに関する。
[従来の技術] 従来電子写真法として米国特許第227691号、特開昭42
−23910号公報及び特開昭43−24748号公報等に種々の方
法が記載されているが、一般には光導電性物質を利用
し、種々の手段により光導電性支持体上に電気的潜像を
形成し、次いで該潜像をトナーで現像し可視像を得る
か、又は必要に応じてこの現像した未定着の画像を紙な
どに転写した後加熱・加圧或は溶剤蒸気などにより定着
して可視像を得るものである。
電子写真法において良好な画質の可視画像の多数を長
期間安定に形成するためには実際上種々の条件が必要で
あり、トナーも例外ではない。トナーとしては一般に熱
可塑性のバインダー樹脂中に着色剤及び極性制御剤など
を分散含有せしめて成る検電性着色粒子の粉体より成る
ものが使用されているが、良好な画質の可視画像を形成
するためにはトナーが高い流動性を有することが必要で
あり、そのために従来においては二酸化珪素などの金属
酸化物微粉末をトナーに添加混合することが行なわれて
いる。然るに金属酸化物微粉末は、そのままでは親水性
であるためにこれが添加されたトナーは空気中の湿気の
影響により帯電性が低下するようになる。そこで疎水化
処理した金属酸化物微粉末を使用することが提案されて
いる(例えば、特開昭46−5782号、特開昭48−47345
号、特開昭48−47346号などの公報参照)。
具体的には、例えば二酸化珪素粒子とジメチルクロロ
シラン等の有機珪素化合物とを水蒸気と共に加熱された
流動層反応容器中に窒素ガス等の不活性ガス中によって
併流的に送気せしめることにより、二酸化珪素粒子の表
面のシラノール基を有機珪素化合物と反応せしめて疎水
化した二酸化珪素粒子の微粉末が用いられる。
しかし、このようにして得られた金属酸化物微粉末
は、一応疎水化されているが疎水化の程度の十分とは言
えず、例えば高温多湿時においては凝集性を帯びるよう
になりトナーの流動性が低下するのみでなく、吸湿によ
り電荷をリークさせ易くなるためトナー粒子の帯電量が
減少し可視画像の画質の低下を招く場合がある。さらに
疎水化された金属酸化物微粉末を使用した場合には、帯
電性を制御することが困難であり、特に低湿下において
帯電量が上昇するために画像濃度が低下し、環境依存性
が大きいという欠点があった。
又疎水化された金属酸化物微粉末は相当に硬いもので
あり、そのために静電荷像支持体を損傷し易い。特に正
電荷像支持体が有機光導電性物質より成る場合のように
比較的硬度の小さいものである場合には損傷が顕著とな
り、正電荷像支持体へのトナーフィルミングやクリーニ
ング不良の発生を誘発し易くなる。
これに対して特開昭58−132757号等に特定の比較的高
級の有機基を有する有機珪素化合物の疎水化処理剤によ
り疎水化処理した二酸化珪素粒子の微粉末を用いること
が提案されている。このようにして得られた二酸化珪素
粒子の微粉末は、シラノール基と反応した置換基が比較
的に大きな原子団のものであるために未反応のシラノー
ル基の親水性がカバーされて、その結果、帯電性及び耐
久性等の点においてトナー特性を大きく向上せしめるこ
とができる。
しかし、このようにして得られた二酸化珪素粒子の微
粉末は、トナーへの流動性を付与する点で従来のものに
比べ非常に劣ったものであり、可視画像の画質を向上さ
せることはできない。特開昭58−205160号に、特定の比
較的低級の有機基を有する有機珪素化合物の疎水化処理
剤により疎水化処理した第1の二酸化珪素粒子より成る
微粉末と、特定の比較的高級な有機基を有する有機珪素
化合物の疎水化処理剤により疎水化処理した第2の二酸
化珪素粒子より成る微粉末を併せて用いることが提案さ
れているが、この方法ではトナーへの流動性を付与する
効果はあるものの、正電荷像支持体へのトナーフィルミ
ングやクリーニング不良の発生や連続使用時の帯電性の
変化があり、耐久性も短く、満足のゆくものではなかっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は従来の欠点を改善して良好な流動性を有し優
れた画像品質を得ることができ、且つ、環境依存性が少
なく優れた帯電性を有する電子写真用トナーを提供しよ
うとするものである。
更に、耐久性が優れて、長期間にわたり繰り返して使
用した時も安定した性能が得られる電子写真用トナーを
提供しようとするものである。
更に、本発明は静電荷像支持体へのトナーフィルミン
グが発生することなく、良好なクリーニングを行なうこ
とができる電子写真用トナーを提供するものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明の構成は、正電荷像
を現像するトナーの構成成分として、炭素原子数4以下
の飽和若しくは不飽和の脂肪族有機及び/又は炭化水素
環を有し炭素原子数が7以下の有機基を有する負帯電性
疎水化処理剤(A)、及び少なくとも1つが炭素原子数
5以上の飽和若しくは不飽和の脂肪族有機基及び/又は
炭化水素環を有し炭素原子数が8以上の有機基を有する
負帯電性疎水化処理剤(B)の両方からなり、正帯電性
疎水化処理剤を含まない疎水化処理剤で表面処理した金
属酸化物微粉末を含有する電子写真用トナーである。
更に、金属酸化物微粉末がシリカ、アルミナ、チタニ
ア及び珪素とアルミニウムの共酸化物よりなる群から選
ばれた物質である電子写真用トナーにより前記目的がよ
り効果的に達成できることを見いだした。
以下本発明について具体的に説明する。
本発明は、トナー粒子の粉末に、有機基としては特定
の比較的低級の有機基を有する有機珪素化合物の負帯電
性疎水化処理剤(A)と、有機基としては特定の比較的
高級の有機基を有する有機珪素化合物の負帯電性疎水化
処理剤(B)との両方で表面処理した金属酸化物微粉末
を添加混合して電子写真用トナーとする。
本発明の電子写真用トナーによれば、繰り返して画像
を形成したときにも該トナーの流動性及び耐湿性が十分
に確保され、その結果良好な可視画像の形成が可能とな
る上に、感光体より成る正電荷像支持体の損傷が大幅に
抑制される。
本発明に用いる2種類の疎水化処理剤で表面処理され
た金属酸化物微粉末の概要を述べれば、金属酸化物微粉
末の母体は気相加水分解法によって得られるヒュームド
シリカ、アルミナ、チタニアあるいは珪素−アルミニウ
ム共酸化物で少なくとも50m2/g以上の比表面積を有し、
1次粒子が50nm以下の微細なものが好適に使用される。
例えば日本アエロジル社製の「アエロジル200」、西独
デグサ社製の「アルミニウムオキサイドC」、「チタニ
ウムオキサイドP25」、「アエロジルMOX170」などが好
適である。
母体の金属酸化物微粉末は、例えば、R1SiX3、R1R2Si
X2、若しくはR1R2R3SiXで示される比較的低級の有機基
を有する有機珪素化合物の負帯電性疎水化処理剤
(A)、及び、例えば、R4SiX3、R4R5SiX2、若しくはR4
R5R6SiXで示される比較的高級の有機基を有する有機珪
素化合物の負帯電性疎水化処理剤(B)と反応させて金
属酸化物微粉末の表面に存在するOH基の水素原子を、R1
Si、R1R2Si、若しくはR1R2R3Si、及びR4Si、R4R5Si、若
しくはR4R5R6Siで置換せしめることにより、金属酸化物
微粉末と酸素原子を介して結合せしめて得ることができ
る。
上記式において、基R1、R2、及びR3は、その何れも
が、炭素原子数4以下の飽和脂肪族有機基、炭素原子数
4以下の不飽和脂肪族有機基及び炭化水素環を有し炭素
原子数の総和が7以下の有機基より成る群から選ばれる
有機基(以下、「低級有機基」という。)であり、或い
はSiに結合した任意の基R1が低級有機基で他のR2又はR3
が水素原子であるものである。基R1、R2、及びR3は互い
に同じであっても異なってもよい。
一方、Siに結合した任意の基R4は、炭素原子数5以上
の飽和脂肪族有機基、炭素原子数5以上の不飽和脂肪族
有機基及び炭化水素環を有し炭素原子数の総和が8以上
の有機基より成る群から選ばれる有機基(以下、「高級
有機基」という。)であり、他の基R5又はR6は、水素原
子、低級有機基、又は高級有機基であるものである。基
R4、R5、及びR6は互いに同じであっても異なっていても
よい。そして前記高級有機基は、飽和若しくは不飽和の
脂肪族有機基である場合には炭素原子数が6以上である
ことが好ましく、更に8以上のことが一層好ましい。
又、Xハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、プロピルオキシ基、アセトオキシ基、その他
を表わす。
特定の比較的低級の有機基を有する有機珪素化合物の
負帯電性疎水化処理剤(A)はXがハロゲン原子である
ものが好ましく、そのようなものの具体的な代表例を挙
げると次の通りである。
R1SiX3で示されるもの メチルトリクロルシラン、α−クロルエチルトリクロ
ルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロル
メチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロ
シラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、その他 R1R2SiX2で示されるもの ジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシ
ラン、ジビニルジクロルシラン、その他 R1R2R3SiXで示されるもの トリメチルクロルシラン、アリルジメチルクロルシラ
ン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメ
チルクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラ
ン、ジメチルビニルクロルシラン、その他 又Xがハロゲン原子以外の負帯電性疎水化処理剤とし
て好適なものの具体的例としては、トリメチルメトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、3−クロルプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルジシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、その他を挙
げることができる。
一方、特定の比較的高級の有機基を有する有機珪素化
合物の負帯電性疎水化処理剤(B)もXがハロゲン原子
であるものが好ましく、そのようなものの具体的な代表
例を挙げると次の通りである。
R4SiX3で示されるもの オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシ
ラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピル
フェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェ
ニル)−トリクロルシラン、その他 R4R5SiX2で示されるもの ジペンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロル
シラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジク
ロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−
ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、
(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラ
ン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロ
ルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、
ジ−3,3−ジメチルペンチル−ジクロルシラン、その他 R4R5R6SiXで示されるもの トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロル
シラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチ
ル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラ
ン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロル
シラン、その他 又Xがハロゲン原子以外の負帯電性疎水化処理剤とし
て好適なものの具体例としては、次のものを挙げること
ができる。
以上のうち、例えばR1R2R3SiCl若しくはR1R2SiCl2
示される化合物、或いはR4R5R6SiCl若しくはR4R5SiCl2
で示される化合物の合成法については、例えば文献:Met
hoden der Organischen Chemie 13/5におけるMetallorg
anische Verbindungen Si(Houlen−Weyl,GEORG THIEME
VERLAG,STUTTGART 1980年刊)に詳述されている。又、
これらのハロゲン−オルガノシランと珪素化合物のシラ
ノールとの反応についても同文献に詳細に記述されてお
り、当業者は容易に有用なものを入手することができよ
う。
本発明において、金属酸化物微粉末を疎水化処理する
両処理剤の量は各々1〜20重量%が好ましい。1重量%
以下では処理の効果が明瞭ではなく、又20重量%以上で
は効果が飽和すると考えられるからである。
本発明において、トナーの他の構成成分に対して添加
混合される疎水化処理された該金属酸化物微粉末の含有
割合は0.01〜10重量%の範囲が好ましく、更には0.1〜
5重量%が最も好ましい。この範囲で他の構成成分中に
十分混合分散することにより負の帯電性を維持したまま
トナーの流動性を著しく改善することができる。又、疎
水化処理した金属酸化物微粉末の疎水化度は40%以上で
あることが好ましく、更に50%以上であることが一層好
ましい。
本発明の電子写真用トナーは、以上のように特定の低
級有機基を有する有機珪素化合物の負帯電性疎水化処理
剤(A)と、特定の高級有機基を有する有機珪素化合物
の負帯電性疎水化処理剤(B)との両方で表面処理した
金属酸化物微粉末がトナー粉末に添加混合されているた
め、優れた流動性を保有しながら大きな耐湿性及び経時
安定性が得られると共に静電荷像支持体の損傷が抑制さ
れる効果がある。即ち、本発明に使用される疎水化され
た金属酸化物微粉末はその表面に酸素原子を介して低級
有機基を有する部分と同じく高級有機基を有する部分を
あわせて持つために前述のような効果が得られるもので
ある。つまり、金属酸化物微粉末の表面は酸素原子を介
して比較的大きな原子団或いは長鎖状の原子団、及び小
さな或いは短鎖状の原子団で構成されているため、該金
属酸化物微粉末の疎水性の程度は相当高く、この結果ト
ナー全体としての耐湿性は大きく向上すると共に、該金
属酸化物微粉末の表面は比較的大きな原子団或いは長鎖
状の原子団により言わば緩衝材により包み込まれたのと
同じような状態となって表面硬度が低くなり、滑材とし
ての作用を犠牲にすることなく静電荷像支持体などに対
する損傷力が大幅に低下するものと考えられる。更に、
該金属酸化物微粉末の表面は小さな或いは短鎖状の原子
団によっても覆われているため適度な負帯電性と流動性
を有すると考えられる。
本発明におけるトナー粉末は、特に制約を受けるもの
ではなく、任意のトナー粉末であればよい。トナー粉末
は一般に既述のように主としてバインダー樹脂より成る
粒子中に着色剤及び必要に応じて極性制御剤のような添
加剤が分散含有されているものであり、その平均粒子径
は通常5〜20μm程度である。
本発明のトナーのバインダー樹脂としては、公知のト
ナー用の樹脂を使用することができる。例えば、ポリス
チレン、ポリp−スチレン、ポリビニルトルエン等のス
チレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロ
ルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、
スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレ
イン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合
体等のスチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレ
タン、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性
ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂
肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックスなどが単独あるいは混合して使
用することができる。
又着色剤としては、トナー用として公知のものがすべ
て使用できる。黒色の着色剤としては、例えば、カーボ
ンブラック、アニリンブラック、ファーネスブラック、
ランプブラック等が使用できる。シアンの着色剤として
は、例えば、フタロシアニンブルー、メチレンブルー、
ビクトリアブルー、メチルバイオレット、アニリンブル
ー、ウルトラマリンブルー等が使用できる。マゼンタの
着色剤としては、例えば、ローダミン6Gレーキ、ウォッ
チングレッド、ローズベンガル、ローダミンB、アリザ
リンレーキ等が使用できる。イエローの着色剤として
は、例えば、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、ハ
ンザイエロー、ナフトールイエロー、モリブデンオレン
ジ、キノリンイエロー、タートラジン等が使用できる。
又更にこれらのトナーは、より効率的な帯電付与を与
えるために、少量の極性制御剤、例えば染顔料、荷電制
御剤などを含有してもよい。極性制御剤としては、例え
ばモノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその
塩、サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のCo、Cr、
Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔
料、ニトロ基、ハロゲンを導入したスチレンオリゴマ
ー、塩素化パラフィン、メラミン樹脂等がある。
又必要に応じて、他のコロイダルシリカ、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム等の金属酸化物微粉末の流動化剤
や、炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩などの滑剤な
どを含有させてもよい。
本発明のトナーは、1成分系現像剤として、又キャリ
アと混合して2成分系現像剤として、いずれも使用する
ことが可能である。2成分系現像剤として使用する場合
には、キャリアは従来から公知のものが使用できる。例
えば、粒子径が20〜200μm程度の鉄粉、ニッケル粉、
フェライト粉、マグネタイト粉、ガラスビーズ、或は、
これらを芯材とし、その表面にフッ素系樹脂、シリコー
ン樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などの樹脂を
被覆したものが使用できる。
[実施例] 以下、本発明を下記の実施例によって更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、説明中の「部」は重量部を意味する。
以下の実施例において、金属酸化物微粉末を表面処理
するために用いた低級有機基を有する有機珪素化合物の
負帯電性疎水化処理剤(A)、及び高級有機基を有する
有機珪素化合物の負帯電性疎水化処理剤(B)を第1
表、及び第2表にそれぞれ示す。
実施例1 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体(70:3
0)をバインダー樹脂として用い、その100部とカーボン
ブラック「#−44」(三菱化成社製)5部及び極性制御
剤「ボントロンS−34」(オリエント化学工業社製)2
部とを溶融混練し、冷却後粉砕して分級する通常の方法
により平均粒径が11μmのトナー粉末を製造した(以
下、トナー粉末という。)。
一方、比表面積200m2/gを有するヒュームドシリカ
「アエロジル200」(日本アエロジル社製)を疎水化処
理剤(A−)及び疎水化処理剤(B−)の両方で表
面処理し、疎水化処理したヒュームドシリカを得た。
トナー粉末100部に対して得られたヒュームドシリカ
1部をヘンシェルミキサーを使用して添加混合し、ト
ナーを得た(以下、トナーという。)。
実施例2 比表面積100m2/gを有するアルミナ「アルミニウムオ
キサイドC」(西独デグサ社製)を疎水化処理剤(A−
)及び疎水化処理剤(B−)の両方で表面処理し、
疎水化処理したアルミナを得た。トナー粉末100部に
対して得られたアルミナ1部をヘンシェルミキサーを
使用して添加混合し、トナーを得た(以下、トナーと
いう)。
実施例3 比表面積50m2/gを有するチタニア「チタニウムオキサ
イドP−25」(西独デグサ社製)を疎水化処理剤(A−
)及び疎水化処理剤(B−)の両方で表面処理し、
疎水化処理したチタニアを得た。トナー粉末100部に
対して得られたチタニア1部をヘンシェルミキサーを
使用して添加混合し、トナーを得た(以下、トナーと
いう。)。
実施例4 比表面積170m2/gを有する珪素とアルミニウムの共酸
化物「アエロジルMOX170」(西独デグサ社製)を疎水化
処理剤(A−)及び疎水化処理剤(B−)の両方で
表面処理し、疎水化処理した珪素とアルミニウムの共酸
化物を得た。トナー粉末100部に対して得られた珪素
とアルミニウムの共酸化物1部をヘンシェルミキサー
を使用して添加混合し、トナーを得た(以下、トナー
という。)。
実施例5 比表面積200m2/gを有するヒュームドシリカ「アエロ
ジル200」(日本アエロジル社製)を疎水化処理剤(A
−)及び疎水化処理剤(B−)の両方で表面処理
し、疎水化処理したヒュームドシリカを得た。トナー
粉末100部に対して得られたヒュームドシリカ0.5部を
ヘンシェルミキサーを使用して添加混合し、トナーを得
た(以下、トナーという。)。
実施例6 比表面積200m2/gを有するヒュームドシリカ「アエロ
ジル200」(日本アエロジル社製)を疎水化処理剤(A
−)及び疎水化処理剤(B−)の両方で表面処理
し、疎水化処理したヒュームドシリカを得た。トナー
粉末100部に対して得られたヒュームドシリカ0.5部を
ヘンシェルミキサーを使用して添加混合し、トナーを得
た(以下、トナーという。)。
比較例1 比表面積200m2/gを有するヒュームドシリカ「アエロ
ジル200」(日本アエロジル社製)を疎水化処理剤(A
−)だけで表面処理し、疎水化処理したヒュームドシ
リカを得た。トナー粉末100部に対して得られたヒュ
ームドシリカ1部をヘンシェルミキサーを使用して添
加混合し、トナーを得た(以下、トナーという。)。
比較例2 比表面積200m2/gを有するヒュームドシリカ「アエロ
ジル200」(日本アエロジル社製)を疎水化処理剤(B
−)だけで表面処理し、疎水化処理したヒュームドシ
リカを得た。トナー粉末100部に対して得られたヒュ
ームドシリカ1部をヘンシェルミキサーを使用して添
加混合し、トナーを得た(以下、トナーという。)。
[実用試験] 上記のようにして作製したトナー〜各4部に対
し、フェライトキャリア96部とをボールミルでそれぞれ
混合し、現像剤〜を作製した。
次に上記現像剤〜について、それぞれ画像テスト
を行い、画像品質の評価を行なった。画像テストは、
(株)リコー製IMAGIO−320デジタル複写機を使用し
た。テスト時(初期及び1万枚連続複写後)の各トナー
の帯電量はブローオフ法にて測定を行なった。又、35℃
90%RHという高湿環境下、及び10℃15%RHという低湿環
境下でもテストを行ない、環境安定性を評価した。結果
をまとめて第3表に示す。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、トナーの流動性
が良好なため、階調再現性に優れた高品質な画像が得ら
れる。連続複写後も初期画像と同等の品質を示す画像が
得られ、負帯電量の変化もなく、環境変動も少なく、鮮
明な画像が得られる。又、静電荷像支持体へのトナーフ
ィルミングが発生することなく、良好なクリーニングを
行なうことができる。
フロントページの続き (72)発明者 岡元 義尚 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 牧田 香世 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭58−185405(JP,A) 特開 昭59−164561(JP,A) 特開 昭62−129862(JP,A) 特開 昭64−33560(JP,A) 特開 平2−66565(JP,A) 特開 平3−216663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電荷像を現像するトナーの構成成分とし
    て、炭素原子数4以下の飽和若しくは不飽和の脂肪族有
    機基及び/又は炭化水素環を有し炭素原子数が7以下の
    有機基を有する負帯電性疎水化処理剤(A)、及び少な
    くとも1つが炭素原子数5以上の飽和若しくは不飽和の
    脂肪族有機基及び/又は炭化水素環を有し炭素原子数が
    8以上の有機基を有する負帯電性疎水化処理剤(B)の
    両方からなり、正帯電性疎水化処理剤を含まない疎水化
    処理剤で表面処理した金属酸化物微粉末を含有すること
    を特徴とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】金属酸化物微粉末がシリカ、アルミナ、チ
    タニア及び珪素とアルミニウムの共酸化物よりなる群か
    ら選ばれた物質であることを特徴とする上記請求項
    (1)記載の電子写真用トナー。
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