JP3051381B2 - 積層方法 - Google Patents

積層方法

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JP3051381B2
JP3051381B2 JP33204398A JP33204398A JP3051381B2 JP 3051381 B2 JP3051381 B2 JP 3051381B2 JP 33204398 A JP33204398 A JP 33204398A JP 33204398 A JP33204398 A JP 33204398A JP 3051381 B2 JP3051381 B2 JP 3051381B2
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    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
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    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/56Compression moulding under special conditions, e.g. vacuum

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
の製造において、凹凸を有する基板にフィルム状樹脂を
積層する方法に関するものであり、更に詳しくはフィル
ム状樹脂の追従性がよく、積層後の樹脂表面平滑性に優
れ、ビルドアップ工法に有用な積層方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高性能化に伴
いプリント回路基板の高密度化、多層化が進行してい
る。かかるプリント回路基板の多層化においては、熱硬
化型樹脂組成物又は感光性樹脂組成物を絶縁層として使
用し、予め形成した内層回路の上に該熱硬化型樹脂組成
物又は感光性樹脂組成物を塗布し、あるいは該熱硬化型
樹脂組成物又は感光性樹脂組成物からなるフィルム状樹
脂を積層し、更に銅メッキを施した後、再度フォトレジ
ストフィルムを用いて光によるパターニングを行い、回
路を形成する方法、いわゆるビルドアップ工法が有効に
用いられている。
【0003】特に絶縁層として用いる熱硬化型樹脂組成
物又は感光性樹脂組成物層の積層において、フィルム状
樹脂を用いる場合は、特開平5−200880号公報に
記載の如き真空積層装置が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−200880号公報に記載の装置を用いて、凹凸を
有する基板とフィルム状樹脂を積層する場合、該基板に
フィルム状樹脂を追従させるようにすると、該基板の凹
凸が反映し、積層樹脂表面に凹凸が生じる。該積層樹脂
表面の凹凸は、次工程の回路形成時に密着不良や追従性
不良、外観不良等の問題が生じることになる。最近の多
層化に伴う技術の高度化を考慮すると、良好な追従性及
び基板とフィルム状樹脂間に生じる小さな気泡(マイク
ロボイド)の抑制が重量であり、更にビルドアップ工法
においては積層後の表面平滑性が重量である。
【0005】そこで、本発明はこのような背景下におい
て、プリント回路基板の高密度化、多層化に伴い、ビル
ドアップ工法において、追従性に優れ、マイクロボイド
の発生しない、更に積層後の表面平滑性に優れた良好な
プリント回路基板を得る積層方法を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】そこで本発明者は、かか
る事情に鑑み、鋭意研究をした結果、凹凸を有する基板
1に、フィルム状樹脂2を積層するに当たり、真空積層
装置3を用いて積層した後、真空状態を解放した状態で
ラミネーターロール4又は平面プレス装置4′により加
熱加圧処理する積層方法が上記目的に合致することを見
いだし、本発明を完成した。
【0007】特に本発明では、上部プレート5及び下部
プレート6を有し、上部プレート5及び下部プレート6
の対向面にそれぞれ膜体7、8を載置し、上部プレート
5の膜体7と下部プレート6の膜体8の間に狭持される
ように凹凸を有する基板1とフィルム状樹脂2を載置
し、下部プレート6を持ち上げて上部プレート5と密封
係合状態にして、真空状態にした後、上部より大気を入
れて積層する真空積層装置3を用いることが高真空性、
高追従性の点で好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図1、図2、図
3及び図4を参考にして詳細に述べる。但し、これに限
定されるわけではない。図1、図2は本発明の積層方法
に用いる装置の主要部の構造図であり、1は凹凸を有す
る基板、2はフィルム状樹脂、3は真空積層装置、4は
ラミネートロール、4′は平面プレス装置であり、更に
5は上部プレート、6は下部プレート、7は上部プレー
ト5の膜体、8は下部プレート6の膜体である。9は上
部プレート5と下部プレート6とを密封係合するための
シールであり、10は上部プレート5と下部プレート6
を密封係合した後に、該密封内を真空状態にするための
真空引き吸引口である。11は平面プレス装置4′の金
属平面プレートで、12は油圧シリンダーである。
【0009】本発明で用いられる真空積層装置は、熱、
真空及び機械的圧力を組み合わせて自動的に加え、回路
基板とフィルム状樹脂との間の空気を全て完全に取り除
き、小さな気泡(マイクロボイド)を抑制することがで
き、エッチングした回路トレースのまわりにフィルム状
樹脂を確実に形状一致させるようにするものである。膜
体7及び8は耐熱性のものであれば特に限定されない
が、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。
【0010】本発明で好ましく用いられる真空積層装置
では、下部プレート6の膜体8上に凹凸を有する基板1
及びフィルム状樹脂2を載置し、下部プレート6を持ち
上げて上部プレート5と密封係合し、上下の真空引き吸
引口10より吸引し、2ha以下、好ましくは1h
a以下の状態まで真空にした後、上部より大気を中に入
れて真空状態を解放し、下部プレート6を上部プレート
5から離して下方に移動させ、該基板1とフィルム状樹
脂2の積層が完了するのである。
【0011】本発明では上記真空積層工程後、真空状態
を解放した状態で、かかる基板1とフィルム状樹脂2の
積層板をラミネーターロール4又は平面プレス装置4′
により加熱加圧処理する必要があり、かかる加熱加圧処
理により基板の凹凸に起因する積層表面の凹凸を平滑に
することができ、後工程である回路形成時の密着不良を
なくすことができるのである。該ラミネーターロール4
又は平面プレス装置4′による加熱加圧処理は、真空積
層の後、真空状態を解放した状態であれば、どの工程で
行われてもよいが、特にはラミネーターロール4又は平
面プレス装置4′を真空積層工程の次工程として設置
し、加熱加圧処理を行うことが好ましい。
【0012】かかるラミネーターロールによる加熱加圧
処理条件は、圧力1〜10kg/cm2であることが好
ましく、特に好ましくは5〜10kg/cm2である。
温度は20〜200℃であることが好ましく、特に好ま
しくは130〜150℃である。又、平面プレス装置
4′による加熱加圧処理条件は、圧力1〜50kg/c
2であることが好ましく、特に好ましくは20〜30
kg/cm2である。温度は20〜200℃であること
が好ましく、特に好ましくは100〜150℃である。
【0013】更に本発明では、図3、図4に示す如く、
上記の真空積層装置において、上部プレート5の膜体7
とフィルム状樹脂2及び下部プレート6の膜体8と基板
1の間に、更に必要に応じ上下ラミネーターロール4と
基板1とフィルム状樹脂2の積層体の間、平面プレス装
置4′の上下プレスプレートと基板1とフィルム状樹脂
2の積層体の間に、それぞれフィルム13、14を設け
ることが好ましく、特には該フィルム13、14が連続
走行可能なフィルムであることが好ましい。ここで、図
3、図4中の15及び16はフィルム13、14を連続
走行させるためのフィルムの巻だしロールと巻き取りロ
ールである。
【0014】フィルム13及び14は特に限定されない
が、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム、フッ
素化オレフィンフィルムのいずれかであることが好まし
い。膜厚は10〜100μmであることが好ましく、更
には20〜50μmが好ましい。
【0015】上記積層装置を用いて基板1とフィルム状
樹脂2を積層する場合、回路基板への追従性の向上やマ
イクロボイド発生の抑制を行うために、積層時の温度を
5〜120℃、好ましくは70〜100℃で行うことが
好ましいが、かかる温度で積層を行うと、フィルム状樹
脂端部から樹脂成分が滲みだしてくるが、本発明では、
かかるフィルム13及び14を設けることにより、かか
る滲みだした樹脂成分をフィルム13及び14に付着さ
せ、該フィルム13及び14を取り除くことにより、良
好な回路基板が形成できるのである。
【0016】上記フィルム13及び14は、必要に応じ
て、使用後は汚染部分を取り除き再利用することもでき
るし、又、汚染部分を取り除く工程を設け、回転式に連
続に供給して再利用することもできる。
【0017】尚、本発明では、上記フィルム状樹脂2は
特に制限されないが、特に絶縁材料である時に有用であ
り、かかるフィルム状樹脂としては、主にエポキシ樹脂
からなる熱硬化型樹脂組成物、又は高分子有機ポリマ
ー、エチレン性不飽和化合物、光重合開始剤からなる感
光性樹脂組成物と支持体フィルムからなることが好まし
い。
【0018】支持体フィルムとしては、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムや、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム等
が挙げられる。
【0019】かくして本発明は、凹凸を有する基板1と
フィルム状樹脂2を積層するに際して、真空積層後、
空状態を解放した状態でラミネーターロール又は平面
プレス装置4′により加熱加圧処理を施すため、フィル
ム状樹脂の追従性がよく、更に積層板の表面平滑性に優
れるので、多層回路基板を製造するためのビルドアップ
工法に非常に有用な積層方法である。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 図1に示す如き真空積層装置3を用い、基板1とフィル
ム状樹脂2の積層を行った。基板1は凹凸段差が35μ
mの回路基板で、フィルム状樹脂は熱硬化型樹脂組成物
層(厚さ45μm)とポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚さ38μm)からなる積層体で、熱硬化型樹脂
組成物層面が基板に接している。
【0021】下部プレート6を持ち上げ、上部プレート
5と密封係合して、2hpaまで真空状態にし、50秒
後上部より大気を中に入れて真空を解放し、基板1とフ
ィルム状樹脂2の積層を行った(積層時の温度は95℃
であった。)。その後、引き続いて、真空状態を解放し
た状態でラミネーターロール4により、温度140℃、
圧力5.5kg/cm2、搬送速度0.5m/minの
条件で加熱加圧処理を行った。得られた回路基板は、追
従性に優れ、マイクロボイドの発生しない回路基板で、
更に、回路の凹凸段差が3μm以下という非常に表面平
滑性に優れたものであり、上記操作を繰り返し行い、多
層回路基板を形成しても密着性や追従性に劣るものは得
られなかった。又、図2に示す如く真空積層後、引き続
いて、真空状態を解放した状態で平面プレス装置4′に
より、温度130℃、圧力20kg/cm2の条件で加
熱加圧処理を行った。得られた回路基板は追従性に優
れ、マイクロボイドの発生しない回路基板で、更に、回
路の凹凸段差が2μm以下という非常に表面平滑性に優
れたものであり、上記操作を繰り返し行い、多層回路基
板を形成しても密着性や追従性に劣るものは得られなか
った。
【0022】実施例2 実施例1において、真空積層装置として、図3、図4
に示す如き真空積層装置を用いた以外は同様に行い、
回路基板を製造した。得られた回路基板は、追従性に優
れ、マイクロボイドの発生しない回路基板で、更に、回
路の凹凸段差がラミネーターロール処理の場合3μm以
下、平面プレス装置処理の場合2μm以下という非常に
表面平滑性に優れたものであり、上記操作を繰り返し行
い、多層回路基板を形成しても密着性や追従性に劣るも
のは得られなかった。
【0023】又、上記積層装置を用いることにより、レ
ジスト端部より滲みだす樹脂成分をフィルム13及び1
4が連続的に取り除くため、積層操作を繰り返し行って
も基板を汚染することなく、追従性に優れ、マイクロボ
イドの発生しない回路基板を得ることができた。
【0024】比較例1 実施例1において、基板1とフィルム状樹脂2を真空積
層した後、真空状態を解放した状態でラミネーターロー
又は平面プレス装置4′による加熱加圧処理を行わ
なかった以外は同様に行い、回路基板を製造した。得ら
れた回路基板は、追従性については優れるものの、回路
の凹凸段差が10μmで、表面平滑性の劣るものであ
り、上記操作を繰り返し行い、多層回路基板を形成した
場合では密着性や追従性に劣るものが得られた。
【0025】比較例2 実施例1において、真空積層装置3の代わりに、ラミネ
ーターロールを用いて温度140℃、圧力5.5kg/
cm2、搬送速度0.5m/minの条件で基板1とフ
ィルム状樹脂2の積層を行なった以外は同様に行い、回
路基板を製造した。得られた回路基板は、積層後更にラ
ミネーターロールで加熱加圧処理を行った場合、追従性
不足で多数のマイクロボイドが発生しており、回路凹凸
段差も10〜15μmと大きなものであった。又は積層
後更に平面プレス装置で加熱加圧処理を行った場合、回
路段差は3μm以下と優れているが、追従性不足で多数
のマイクロボイドが発生しているものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の積層方法は、凹凸を有する基板
1とフィルム状樹脂2を積層するに際して、真空積層
後、真空状態を解放した状態で、ラミネーターロール4
又は平面プレス装置4′により加熱加圧処理を施すた
め、フィルム状樹脂の追従性がよく、更に積層板の表面
平滑性に優れるので、多層回路基板を製造するためのビ
ルドアップ工法に非常に有用な積層方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層装置の主要部の構造図である。
【図2】 本発明の積層装置の主要部の構造図である。
【図3】 本発明の好ましい積層装置の主要部の構造図
である。
【図4】 本発明の好ましい積層装置の主要部の構造図
である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・フィルム状樹脂 3・・・真空積層装置 4・・・ラミネーターロール 4′・・・平面プレス装置 5・・・上部プレート 6・・・下部プレート 7・・・上部プレートの膜体 8・・・下部プレートの膜体 9・・・シール 10・・・真空引き吸引口 11・・・金属平面プレート 12・・・油圧シリンダー 13・・・上部プレートの膜体とフィルム状樹脂の間に
設けたフィルム 14・・・下部プレートの膜体と基板の間に設けたフィ
ルム 15・・・フィルム巻だしロール 16・・・フィルム巻き取りロール

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸を有する基板1に、フィルム状樹脂
    2を積層するに当たり、真空積層装置3を用いて積層し
    た後、真空状態を解放した状態でラミネーターロール4
    又は平面プレス装置4′により加熱加圧処理することを
    特徴とする積層方法。
  2. 【請求項2】 上部プレート5及び下部プレート6を有
    し、上部プレート5及び下部プレート6の対向面にそれ
    ぞれ膜体7、8を載置し、上部プレート5の膜体7と下
    部プレート6の膜体8の間に狭持されるように凹凸を有
    する基板1とフィルム状樹脂2を載置し、下部プレート
    6を持ち上げて上部プレート5と密封係合状態にして、
    真空状態にした後、上部より大気を入れて積層する真空
    積層装置3を用いることを特徴とする請求項1記載の積
    層方法。
  3. 【請求項3】 真空積層装置3による真空度が2h
    以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層
    方法。
  4. 【請求項4】 上部プレート5の膜体7とフィルム状樹
    脂2及び下部プレート6の膜体8と基板1の間にそれぞ
    れフィルム13、14を設けることを特徴とする請求項
    2あるいは3記載の積層方法。
  5. 【請求項5】 上部プレート5の膜体7とフィルム状樹
    脂2及び下部プレート6の膜体8と基板1の間にそれぞ
    れ設けたフィルム13、14が連続走行可能なフィルム
    であることを特徴とする請求項4記載の積層方法。
  6. 【請求項6】 上部プレート5の膜体7とフィルム状樹
    脂2及び下部プレート6の膜体8と基板1の間にそれぞ
    れ設けたフィルム13、14がポリエチレンテレフタレ
    ートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
    フィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
    リスチレンフィルム、フッ素化オレフィンフィルムのい
    ずれかであることを特徴とする請求項4又は5記載の積
    層方法。
  7. 【請求項7】 ラミネーターロール4による加熱加圧処
    理条件が圧力1〜10kg/cm2、温度20〜200
    ℃、又は平面プレス装置4′による加熱加圧処理条件が
    圧力1〜50kg/cm2、温度20〜200℃である
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の積層方
    法。
  8. 【請求項8】 フィルム状樹脂2が絶縁材料であること
    特徴とする請求項1〜7いずれか記載の積層方法。
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