JP3051258B2 - 検体の点着方法 - Google Patents
検体の点着方法Info
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Description
ものである。
着する方法としては、例えば、図4に示すように、特開
平3─37569号公報に開示のものがある。このもの
では、ノズル1と試験紙片2に設けた被点着体3との間
に、液玉4が形成された状態を維持できるような隙間C
を形成し、点着速度を、検体が被点着体3に単位時間当
たりに染み込む量、すなわち展開速度とほぼ等しく設定
している。これにより、点着速度が展開速度よりも大き
くなってノズル1に検体が付着したり、逆に小さくなっ
てノズル1に検体が点着しきれずに残るといった不具合
の発生を防止している。
着方法では、ノズル1の先端に液玉4を形成した状態を
維持しながら点着しなければならないため、点着時間が
長くかかる。特に、吸水性能の悪い被点着体3では、さ
らに点着時間が長くなり、検査効率が低下する。また、
検体が被点着体3全体に広がる前に、点着中心部での反
応が進み過ぎるので、点発色や発色むらが発生すること
により、反射光量の測定精度が低下する恐れもある。本
発明は前記問題点に鑑み、所定量の検体を確実かつ高速
で点着でき、しかも、反射光量の測定精度を高めること
のできる検体の点着方法を提供することを目的とする。
成するため、ノズルから被点着体までの間隙寸法をノズ
ル内径の約2/3以下とし、前記ノズルから検体を約
0.5m/s以上で吐出して被点着体に点着することに
より、検体は高圧で被点着体に吐出されるので、被点着
体での展開速度に拘わらず、表面全体に点着され、点発
色や発色むらが軽減できる。また、前記吐出速度は1〜
2m/sとするのが好ましい。
3を参照して説明する。図1において、11はノズル
で、図示しない駆動機構によって水平方向に移動すると
ともに、鉛直方向に上下動する。12はシリンジで、パ
ルスモータ13の駆動により、内蔵するピストン12a
が摺動可能になっている。また、このシリンジ12は、
チューブ14により、ノズル11および図示しない洗浄
水タンクに連通し、ノズル11側と洗浄水タンク側とは
三方弁15によって切り換えられる。
タ17の正逆回転により、ローラ18,18間に巻装し
たベルト19を移動させる。これにより、このベルト1
9に固定した基台20が往復移動して、この基台20に
立設するピン21で試験紙片22を搬送する。この試験
紙片22は短冊状で、上面には所定間隔で多項目の被点
着体23が貼着されている。
に基づいて前記両モータ13,17、三方弁15および
図示しないノズル駆動機構を制御する。この制御装置2
4には、試験紙片22の各被点着体23毎に必要な前記
ノズル11からの検体の吐出速度データおよび点着量デ
ータが記憶されている。
るピストン12aの移動速度、すなわち、パルスモータ
13への入力パルスの周波数に比例して決まる。この場
合、ノズル11から吐出される検体の吐出速度は0.5
m/s以上に設定する。ここで、本発明者らは、吸水性
能が悪く、展開速度が遅い潜血測定用試験紙の点着状態
(吸光度で判断する)を実験した。
た。すなわち、各被点着体23を構成するものと同じ素
材の濾紙を短冊状に裁断する(40mm×250mm)。そ
して、この短冊を鉛直方向に吊した状態で先端部を浸し
(5mm)、所定時間(30分間)に吸い上げる高さを測
定する。このようにして測定された値は、被点着体用と
して処理されていない状態の濾紙の展開速度(160mm
/30min)と比較され、半分以下の値になれば、染み込み
速度が遅いと判断する。この場合、前記潜血測定用の被
点着体では51mm/30minであった。
青色1号色素1g/lを吐出速度2m/sで8μl点着
し、3mlの精製水に試験紙を入れて色素を溶出し、6
30nmの波長の光を照射して吸光度を測定する方法を
とった。以下、実験結果を示す。 実験例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 吸光度 0.410 0.411 0.405 0.408 0.402 0.405 0.412 0.407 0.405 0.405 平均値 0.4070(ABS)、標準偏差 0.0032(%)、繰り返し精度 0.786(%)
望の吸光度を確実に得ることができ、検体がノズル11
の外周部に付着して点着量が少なくなるといった不具合
は発生しなかった。また、検体は前記被点着体23の全
面に均一に広がった。これは、検体が、被点着体23
に、その展開速度を越えて点着されるためであると考え
られる。
動するピストン12aの移動距離によって決定され、各
被点着体23毎に反射光量が精度良く測定できるように
設定されている。ただし、前記反射光量は、試験紙片2
2の各被点着体23に検体を点着した後、恒温機内で所
定時間恒温保持して呈色反応させ、所定波長の光を照射
した際の反射光を測定することにより反射光学濃度とし
て得られるものである。
する。まず、三方弁15を切り換えて、ノズル11とシ
リンジ12とを連通する。そして、ノズル11を移動さ
せて、図示しない試験管等に挿入し、内部の検体を吸
引,保持する。続いて、前記ノズル11を点着位置に移
動させ、所定の高さに位置決めする。ここで、図示しな
いカセットに収納した試験紙片22を1枚、基台20に
設けたピン21によって一気に図1に示す最初の点着位
置まで搬送して停止する。この場合、ノズル11と被点
着体23との間隙寸法Cは、ノズル11からの検体の吐
出速度に対して、最大図2のグラフに示す関係となるよ
うに設定することが可能である。本実施例では、ノズル
11の内径Dが1.12mmであるのに対して間隙寸法
Cは0.6mmである。
a(潜血測定用)に、シリンジ12内に吸引してある尿
をノズル11から点着する。この点着は、前記制御装置
24から発せられる制御信号に基づいてパルスモータ1
3を駆動し、シリンジ12内のピストン12aの移動速
度および移動距離を制御することにより行う。具体的
に、この被点着体23aでは、吐出速度を2m/s、点
着量を8μlに設定する。
させ、ノズル11の下方に被点着体23b(尿糖測定
用)を位置させて点着する。この場合、吐出速度を1m
/s、点着量を7μlに設定する。以下、他の被点着体
23に応じて前述の動作を繰り返す。
体23に検体を点着し終わると、駆動機構によりノズル
11を移動させ、図示しない洗浄用試験管に挿入する。
そして、三方弁15をノズル11側から洗浄水タンク側
に切り換えて、ノズル11に洗浄水を供給し、洗浄す
る。その後、前述のように、ノズル11を移動させ、次
の検体が収容された試験管に挿入することにより、以下
同様な動作を繰り返す。前記各被点着体23に貼着され
た試験紙片22は次の工程に搬送され、従来同様、反射
光量が測定されることにより、各項目での異常の有無が
検出される。
被点着体23での展開速度に拘わらず、常に高速で点着
できるので、点着時間が短く、点着位置の変更を短時間
で行なうことができ、検査効率が非常に良い。しかも、
検体は被点着体23の点着中心部での反応が進行し過ぎ
る前に全体に広がるので、点発色あるいは発色むらは発
生しなかった。
1記載の点着方法によれば、検体を高速で点着するの
で、点着時間を短縮でき、検査効率が向上する。しか
も、検体は短時間で被点着体全体に広がるので、点着中
心部の反応が進行し過ぎることがなく、点発色,発色む
ら等の不具合も発生せず、反射光量の測定精度を高める
ことができる。また、請求項2記載の点着方法のように
1〜2m/sで吐出すれば、展開速度の遅い被点着体で
は、請求項1記載の方法に比べてより発色むら等が発生
しにくくなる。
る。
と被点着体との間隙寸法との関係を示すグラフである。
ある。
…被点着体。
Claims (2)
- 【請求項1】 ノズルから被点着体までの間隙寸法をノ
ズル内径の約2/3以下とし、前記ノズルから検体を約
0.5m/s以上で吐出して被点着体に点着することを
特徴とする検体の点着方法。 - 【請求項2】 前記吐出速度を1〜2m/sとすること
を特徴とする請求項1記載の検体の点着方法。
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JP10957792A JP3051258B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 検体の点着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10957792A JP3051258B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 検体の点着方法 |
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Family
ID=14513795
Family Applications (1)
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JP10957792A Expired - Fee Related JP3051258B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 検体の点着方法 |
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1992
- 1992-04-28 JP JP10957792A patent/JP3051258B2/ja not_active Expired - Fee Related
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