JP3051148B2 - ブロック状生肉の包装体及びブロック状生肉の包装方法 - Google Patents

ブロック状生肉の包装体及びブロック状生肉の包装方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はブロック状生肉の包装体及び包装方法に関
し、特に牛肉、豚肉、鳥肉、馬肉、羊肉等の畜肉のブロ
ック状生肉の雑菌の繁殖による品質、歩留りの低下を防
止し得る真空包装用のブロック状生肉の包装体及び包装
方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、牛肉、豚肉、鳥肉、馬肉、羊肉等の畜肉のブロ
ック状生肉は、プラスチック製の袋内に入れられた後、
真空包装され、流通販売、冷蔵保存、冷凍保存等に供せ
られている。
このような包装方法においては、長期間保存すると雑
菌が繁殖することがある。特にブロック状生肉の組織内
からドリップが滲出すると、肉の表面の部分的な水分活
性の上昇を招き、雑菌の繁殖が起こりやすくなったり、
ドリップ中でも雑菌の繁殖が起こったりし、これに伴い
歩留りが低下する等の問題がある。
したがって本発明の目的は、長期間冷凍保存しても雑
菌の繁殖を防止し得る真空包装用のブロック状生肉の包
装体、及び包装方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、ブロ
ック状生肉を、少なくとも酸素バリアー層とヒートシー
ル層の2層以上からなり、かつヒートシール層の少なく
ともブロック状生肉と接触する層(最内面の層)に抗菌
剤を含有させたフイルムからなる袋状体に入れ、真空包
装すれば、雑菌の繁殖を著しく抑制することができるこ
とを見出し、本発明に想到した。
すなわち本発明のブロック状生肉の包装体は、内側に
ヒートシール層と、外側に酸素バリア層とを有するフィ
ルムでブロック状生肉を包装してなり、前記ヒートシー
ル層が単層又は多層構造を有し、少なくともブロック状
生肉と接する層に抗菌剤を含有し、かつ、前記フィルム
の収縮率が95℃の熱水に30分間浸漬すた場合で5%以上
であり、前記ブロック状生肉を真空包装した後、70℃以
上の熱水に1秒〜1分間浸漬し、前記フィルムを収縮さ
せ、ブロック状生肉との密着度を向上させることを特徴
とする。
また本発明のブロック状生肉を袋状体に入れた後、減
圧下でヒートシールして密封する本発明のブロック状生
肉の包装方法は、前記袋状体が、内側にヒートシール層
と、外側に酸素バリア層とを有するフィルムからなり、
前記ヒートシール層は単層又は多層構造を有し、少なく
ともブロック状生肉と接する層に抗菌剤を含有し、前記
袋状体を95℃の熱水に30分間浸漬した場合の収縮率が5
%以上のフィルムにより形成し、前記ブロック状生肉を
真空包装した後、前記袋状体を70℃以上の熱水に1秒〜
1分間浸漬し、前記フィルムを収縮させ、ブロック状生
肉との密着度を向上させることを特徴とする。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明において、ブロック状生肉の包装体は、抗菌剤
を含有するヒートシール層と、酸素バリア層とを有する
フィルムからなる。
上記フィルムは、例えば以下に示す(1)乃至(3)
のような方法により製造することができる。
(1)酸素バリア性を有するフィルムと、抗菌剤を含有
したヒートシール性を有するフィルムとをラネミートす
る方法。
(2)酸素バリア性を有するフィルム状物に、抗菌剤を
含有したヒートシール性を有する熱可塑性樹脂をコーテ
ィングする方法。
(3)酸素バリア性を有する熱可塑性樹脂と、抗菌剤を
含有したヒートシール性を有する熱可塑性樹脂とを共押
出しし、フィルムとする方法。
上記(1)の方法で、抗菌剤を含有したヒートシール
性を有するフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等の
熱可塑性樹脂をベースとした樹脂成分に抗菌剤を配合
し、インフレーション法や、Tダイ法等の公知の方法に
より作成することができる。
上記抗菌剤としては、抗菌作用を有する金属イオンを
イオン交換により保持しているゼオライト(以下抗菌ゼ
オライトとする)が安定性、衛生面の観点から好まし
い。このような抗菌ゼオライトとしては、例えば特開昭
58−7361号に開示されているアルミノシリケートよりな
る天然または合成ゼオライトのイオン交換可能な部分に
抗菌作用を持つ金属イオンを保持しているものが挙げら
れる。
上記抗菌作用を持つ金属イオンとしては、銀、銅、亜
鉛、錫、鉛、ビスマス等のイオンが挙げられる。上記金
属イオンとしては、特に銀、銅、亜鉛が好ましい。なお
上記金属イオンは、単独で使用しても、二種以上を併用
してもよい。
またゼオライトとは、一般に三次元的に発達した骨格
構造を有するアルミノシリケートであり、Al2O3を基準
として、下記一般式: xM2/nO・Al2O3・ySiO2・zH2O (式中、Mはイオン交換可能な通常一価乃至二価の原子
価の金属イオンであり、nは金属イオンの原子価であ
り、xは金属酸化物の割合を示す係数であり、yはシリ
カの割合を示す係数であり、zは結晶水の割合を示す係
数である。)で表される。
このようなゼオライトとしては、その組成比、細孔
径、比表面積等の異なる多くのものが知られているが、
本発明においてはその固体粒子の比表面積が150m2/g
(無水ゼオライト基準)以上のものが好ましい。またそ
の構成成分であるSiO2とAl2O3とのモル比(SiO2/Al
2O3)は通常14以下であり、好ましくは11以下である。
上記ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、その
粒子径は特に制限されないが、通常0.1〜数100μmであ
る。
このような特性を有するゼオライトを使用することに
より、前記抗菌性金属イオンの保持量をイオン交換法に
より任意に調節して、所望の抗菌性を有する抗菌ゼオラ
イトを調製することができる。
殺菌性を有する金属の配合量は、抗菌ゼオライト全体
に対して0.1重量%〜飽和量である。ここで飽和量と
は、使用するゼオライトのイオン交換容量の飽和値であ
る。0.1重量%より低い金属含有量では、十分な抗菌作
用が得られない。好ましい金属配合量は0.3〜10重量%
である。
ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂への抗菌剤の配
合方法としては、例えば熱可塑性樹脂と抗菌剤とを溶融
混練する方法、抗菌剤を含有するマスターバッチをあら
かじめ作成しておき、これと樹脂成分とをドライブレン
ドしてフィルムに加工する方法等が挙げられる。
なお、ヒートシール性を有するフィルムは、単層物で
ある必要はなく、多層構造として、最内層(ブロック状
生肉と接触する面)のみに、抗菌剤を配合すれば、抗菌
剤の配合量を少量とすることができ好ましい。
このようなヒートシール性を有するフィルムの厚さは
通常5〜100μm程度である。なお、上記フィルムが多
層構造を有する場合、抗菌剤を含有する層の厚さは1〜
40μm程度である。
抗菌剤を含有する層中の抗菌剤の含有量は0.1〜10重
量%が望ましい。含有量が0.1重量%以下では十分な抗
菌性を発揮できず、また10重量%をこえても効果は増大
せず、コスト高となるだけで意味がない。
また酸素バリア性を有するフィルムとしては、ポリア
ミドフィルム、ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリア
ミドフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム、塩化ビ
ニリデンコート層を有する二軸延伸ポリアミドフィル
ム、塩化ビニリデンコート層を有する二軸延伸ポリエス
テルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体化フィル
ム、塩化ビニリデンフィルム等が挙げられる。
このような酸素バリア性を有するフィルムの厚さは通
常5〜30μm程度である。
上述したような抗菌剤を含有するヒートシール性を有
するフィルムと、酸素バリア性を有するフィルムとをラ
ミネートする方法としては、ドライラミネート、エクス
トルージョンラミネート等の公知の方法を用いることが
できる。
(2)酸素バリア性を有するフィルムに、抗菌剤を含
有したヒートシール性を有する熱可塑性樹脂をコーティ
ングする方法において、ヒートシール性を有する熱可塑
性樹脂及び抗菌剤としては、上述した(1)の方法のも
のと同様のものを用いることができる。
また抗菌剤の含有は上述の(1)の場合と同様の方法
により行うことができる。
なお、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂のコーテ
ィング層は単層である必要はなく、多層構造として、最
内層(ブロック状生肉と接触する面)のみを抗菌剤を配
合した樹脂層とすれば、抗菌剤の配合量を少量とするこ
とができ好ましい。
このようなコーティング層の厚さは通常5〜100μm
程度である。なお、上記コーティング層が多層構造を有
する場合、抗菌剤を含有する層の厚さは1〜40μm程度
である。
また酸素バリア性のフィルムとしては、上述の(1)
の方法に使用し得るものと同様のものを使用することが
できる。
抗菌剤を含有するヒートシール性を有する樹脂を、酸
素バリア性を有するフィルムにコーティングする方法と
しては、通常のエクストルージョンコーティング法等の
公知の方法を用いることができる。
(3)抗菌剤を含有したヒートシール性を有する熱可
塑性樹脂と、酸素バリア性を有する熱可塑性樹脂とを共
押出しし、フィルムとする方法において、ヒートシール
性を有する熱可塑性樹脂及び抗菌剤としては、上述した
(1)の方法と同様のものを用いることができる。
抗菌剤の含有は上述の(1)の場合と同様の方法によ
り行うことができる。
また酸素バリア性を有する熱可塑性樹脂としては、ポ
リアミド、塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体鹸化物等を挙げることができる。
上述したようなヒートシール性を有する熱可塑性樹脂
及び酸素バリア性を有する熱可塑性樹脂の共押出しの方
法としては、多層インフレーション法、多層Tダイ法等
を挙げることができる。
このようにして得られる多層フィルムにおいて、抗菌
剤を含有したヒートシール性を有する熱可塑性樹脂層の
厚さは5〜100μm程度であり、酸素バリア性を有する
熱可塑性樹脂の厚さは5〜30μm程度である。
このようにして得られる多層フィルムは、いずれも23
℃での酸素透過度が100cc/m2・24hr・arm以下であるの
が好ましい。酸素透過度が100cc/m2・24hr・atm以下を
越えると、包装後の生肉の保存中に肉中のミオグロミン
のメト化が促進され、肉色が変化するため好ましくな
い。
このような袋状体を用いて、ブロック状生肉を包装す
るのには、まずブロック状生肉を上述の袋状体に入れ、
減圧下でヒートシートすることにより真空包装すればよ
い。上記真空包装は、通常100mmHg以下の減圧下で行
う。減圧度が100mmHgを越えると、生肉と包装袋との密
着度が低下するため、包装袋内で生肉が移動しやすくな
り、傷みの原因となるため好ましくない。
また真空包装時に発生するシワを除去するために、包
装袋となるフィルムに収縮性を付与するのが好ましい。
フィルムの好ましい収縮率は、95℃の熱水に30分間浸漬
した場合の収縮率で流れ方向、幅方向共に5%以上であ
る。また袋を収縮させるには、例えば70℃以上の熱水中
に1秒〜1分間浸漬すればよい。浸漬時間が1秒未満で
は、収縮が不十分となる場合があり、また1分間を越え
ると生肉が「煮えた」状態となるため好ましくない。
なお、収縮能を袋状体のフィルムに付与するには、上
述の(1)及び(2)の方法の場合には酸素バリア性フ
ィルムとして、収縮ナイロンフィルム、収縮塩化ビニリ
デンフィルム等の収縮性のものを用いればよい。また、
上記(3)の方法のように共押出しによりフィルムを製
造する場合には、酸素バリア性を有する樹脂として、塩
化ビニリデンを選択すればよい。
このようにしてブロック状生肉を包装することによ
り、ブロック状生肉及びそれから滲出するドリップ中で
の雑菌の繁殖を飛躍的に抑制することができる。
〔作 用〕
本発明の包装方法によれば、ブロック状生肉を保存し
た際の雑菌の繁殖が大幅に抑制されるので、ブロック状
生肉の保存性を大幅に向上させることができる。
このような効果が得られる理由は、本発明の包装体の
ブロック状生肉と接する層が抗菌剤を含有しているため
であると考えられる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、ミ
ラソン16)80重量部を加熱溶融した後、抗菌剤(鐘紡
(株)製バクテキラーBM501A)20重量部を添加し、混合
して抗菌剤含有量が20重量%のマスターバッチを作成し
た。
上記マスターバッチ25重量部を線状低密度ポリエチレ
ン(三井石油化学工業(株)製、ウルトゼックス3021
F)75重量部と混合したものを第1層とし、第2層とし
て線状低密度ポリエチレン(出光石油化学(株)製、モ
アテック0238N)を用いて、多層インフレーション法に
より、厚さ30μmのヒートシール性を有するフィルムを
得た。
なお、各層の厚さは第1層が10μm、第2層が20μm
であった。
次に厚さ15μmの塩化ビニリデン層を有する二軸延伸
ナイロンフィルム(興人(株)製、ボニールK)と、上
記抗菌剤を含有した厚さ30μmのフィルムとをウレタン
系2液硬化型接着剤(武田薬品工業(株)製、タケラッ
クA515−タケネートA10)を用いて接着し、積層フィル
ムを作成した。
得られた積層フィルムを用いて350mm×600mmサイズの
パウチを作成した。
上記パウチに、牛肉(テンダーロイン,5kg)を入れ、
60mmHgの減圧度で真空包装し、フィルムを肉に密着させ
た。
この牛肉包装パウチを0℃で7日間保存した後開封
し、肉及びドリップ中の一般生菌数及び大腸菌数を測定
した。
また0℃で14日間保存した後の肉及びドリップ中の一
般生菌数及び大腸菌数を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
実施例2 低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、ミ
ラソン16)80重量部を加熱溶融した後、抗菌剤(鐘紡
(株)製バクテキラーBM501A)20重量部を添加し、混合
して抗菌剤含有量が20重量%のマスターバッチを作成し
た。
上記マスターバッチ25重量部を線状低密度ポリエチレ
ン(三井石油化学工業(株)製、ミラソン11)75重量部
と混合したものを第1層とし、第2層として低密度ポリ
エチレン(三井石油化学工業(株)製、ミラソン11)を
用いて、多層エクストルージョン法により、厚さ15μm
の収縮2軸延伸ナイロンフィルム(出光石油化学(株)
製、S300)上に抗菌剤を含有するヒートシール層をコー
ティングし、積層フィルムを作成した。
なお、コーティング層の厚さは約30μmであり、各層
の厚さは第1層が10μm、第2層が20μmであった。
得られた積層フィルムを用いて350mm×600mmサイズの
パウチを作成した。
上記パウチに、牛肉(テンダーロイン,5kg)を入れ、
60mmHgの減圧度で真空包装した後、80℃の熱水中でフィ
ルムを収縮させ、肉に密着させた。
この牛肉包装パウチを0℃で7日間保存した後開封
し、肉及びドリップ中の一般生菌数及び大腸菌数を測定
した。
また0℃で14日間保存した後の肉及びドリップ中の一
般生菌数及び大腸菌を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
比較例1 線状低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)
製、ウルトゼックス3021F)を第1層とし、第2層とし
て線状低密度ポリエチレン(出光石油化学(株)製、モ
アテック0238N)を用いて、多層インフレーション法に
より、厚さ30μmのヒートシール性を有するフィルムを
得た。
なお、各層の厚さは第1層が10μm、第2層が20μm
であった。
次に厚さ15μmの塩化ビニリデン層を有する二軸延伸
ナイロンフィルム(興人(株)製、ボニールK)と、上
記抗菌剤を含有した厚さ30μmのフィルムとをウレタン
系2液硬化型接着剤(武田薬品工業(株)製、タケラッ
クA515−タケネートA10)を利用して接着し、積層フィ
ルムを作成した後、積層フィルムを用いて350mm×600mm
サイズのパウチを作成した。
上記パウチに、牛肉(テンダーロイン,5kg)を入れ、
60mmHgほ減圧度で真空包装し、フィルムを肉に密着させ
た。
この牛肉包装パウチを0℃で7日間保存した後開封
し、肉及びドリップ中の一般生菌数及び大腸菌数を測定
した。
また0℃で14日間保存した後の肉及びドリップ中の一
般生菌数及び大腸菌数を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
比較例2 低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、ミ
ラソン11)をエクストルージョンコーティング法によ
り、厚さ15μmの収縮2軸延伸ナイロンフィルム(出光
石油化学(株)製、S300)上にコーティングし、積層フ
ィルムを作成した後、積層フィルムを用いて350mm×600
mmサイズのパウチを作成した。
なお、コーティング層の厚さは約30μmであった。
上記パウチに、牛肉(テンダーロイン,5kg)を入れ、
60mmHgの減圧度で真空包装した後、80℃の熱水中でフィ
ルムを収縮させ、肉に密着させた。
この牛肉包装パウチを0℃で7日間保存した後開封
し、肉及びドリップ中の一般生菌数及び大腸菌数を測定
した。
また0℃で14日間保存した後の肉及びドリップ中の一
般生菌数及び大腸菌数を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
第1表より明らかなように、本発明の包装方法による
実施例1、2による牛肉包装体は、それぞれ対応する比
較例1、2による牛肉包装体より0℃7日間保存した後
の肉及びドリップ中の一般生菌数及び大腸菌群の数が好
くなかった。
さらに0℃で14日間保存した後の肉及びドリップ中の
一般生菌数及び大腸菌群の数は、大幅に少ないものであ
った。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明のブロック状生肉の包装方
法によれば、ブロック状生肉を、少なくとも酸素バリア
ー層とヒートシール層の2層以上からなり、かつヒート
シール層の少なくともブロック状生肉と接触するプラス
クック層(最内面の層)に抗菌剤を含有させたフィルム
からなる袋状体に入れ、真空包装しているので、ブロッ
ク状生肉及びそれから滲出するドリップでの雑菌の繁殖
を大幅に抑制することができる。
このため、ブロック状生肉の保存性を大幅に向上させ
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 85/00 B65D 85/50 A 85/50 A23B 4/14 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 4/00 - 4/32 A23L 3/00 B32B 7/02 B65D 65/42 B65D 81/28 B65D 85/00 B65D 85/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側にヒートシール層と、外側に酸素バリ
    ア層とを有するフィルムでブロック状生肉を包装してな
    り、前記ヒートシール層が単層又は多層構造を有し、少
    なくともブロック状生肉と接する層に抗菌剤を含有し、
    かつ、前記フィルムの収縮率95℃の熱水に30分間浸漬し
    た場合で5%以上あり、前記ブロック状生肉を真空包装
    した後、70℃以上の熱水に1秒〜1分間浸漬し、前記フ
    イルムを収縮させ、ブロック状生肉との密着度を向上さ
    せることを特徴とするブロック状生肉の包装体。
  2. 【請求項2】ブロック状生肉を包装体に入れた後、減圧
    下でヒートシールして密封する包装方法において、前記
    袋状体が、内側にヒートシール層と、外側に酸素バリア
    層とを有するフィルムからなり、前記ヒートシール層は
    単層又は多層構造を有し、少なくともブロック状生肉と
    接する層に抗菌剤を含有し、前記袋状体を95℃の熱水に
    30分間浸漬した場合の収縮率が5%以上のフィルムによ
    り形成し、前記ブロック状生肉を真空包装した後、前記
    袋状体を70℃以上の熱水に1秒〜1分間浸漬し、前記フ
    イルムを収縮させ、ブロック状生肉との密着度を向上さ
    せることを特徴とするブロック状生肉の包装方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のブロック状生肉の包装方
    法において、前記袋状体のフィルムの23℃での酸素透過
    度が100cc/m2・24hr・atm以下であることを特徴とする
    ブロック状生肉の包装方法。
  4. 【請求項4】請求項2乃至3のいずれかに記載のブロッ
    ク状生肉の包装方法において、前記抗菌剤を含有するヒ
    ートシール層の厚さが1〜50μmであることを特徴とす
    るブロック状生肉の包装方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のブロック状生肉の包装方
    法において、前記抗菌剤が抗菌作用を有する金属イオン
    をイオン交換により保持しており、比表面積が150m2/g
    以上で、SiO2とAl2O3とのモル比(SiO2/Al2O3)が14以
    下のゼオライト系固体粒子であることを特徴とするブロ
    ック状生肉の包装方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のブロック状生肉の包装方
    法において、前記ゼオライト系固体粒子が、A型ゼオラ
    イト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、モルデナイト
    から選ばれた一種または二種以上から構成されているこ
    とを特徴とするブロック状生肉の包装方法。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載のブロック状生肉の
    包装方法において、前記抗菌作用を有する金属イオン
    が、銀、銅、亜鉛から選ばれた一種または二種以上の金
    属イオンであることを特徴とするブロック状生肉の包装
    方法。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7のいずれかに記載のブロッ
    ク状生肉の包装方法において、前記抗菌剤を含有するヒ
    ートシール層が、前記抗菌剤を0.1〜10重量%含有する
    ことを特徴とするブロック状生肉の包装方法。
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