JP3051036B2 - 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造 - Google Patents

配電盤用回路しゃ断器の取付け構造

Info

Publication number
JP3051036B2
JP3051036B2 JP6263423A JP26342394A JP3051036B2 JP 3051036 B2 JP3051036 B2 JP 3051036B2 JP 6263423 A JP6263423 A JP 6263423A JP 26342394 A JP26342394 A JP 26342394A JP 3051036 B2 JP3051036 B2 JP 3051036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit breaker
mounting frame
switchboard
opening
closing handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6263423A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0855546A (ja
Inventor
信夫 朝日
明比古 小塙
誠 吉村
栄治 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Toko Electric Corp
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Toko Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Toko Electric Corp filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP6263423A priority Critical patent/JP3051036B2/ja
Publication of JPH0855546A publication Critical patent/JPH0855546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3051036B2 publication Critical patent/JP3051036B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電盤に組み込んだ配
線用回路しゃ断器などを対象とする配電盤用回路しゃ
器の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】配電盤内に組み込んだ回路しゃ断器の取
付け構造として、従来から、配電盤の前面パネルの開口
部に固定して盤内に組み込んだしゃ断器取付け枠と、該
取付け枠の背面に取付けた差込プラグ付き外部接続端子
を備え、回路しゃ断器を前方からしゃ断器取付け枠に挿
入してしゃ断器の端子を前記差込プラグに接続するとと
もに、しゃ断器の前方から固定ボルトをねじ込んでしゃ
断器をしゃ断器取付け枠に固着するようにしたものが一
般に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した回
路しゃ断器の取付け構造では、しゃ断器の取扱い面で次
のような難点がある。すなわち、回路しゃ断器はしゃ断
器取付け枠内に押し込んだ装荷位置でしゃ断器の端子を
取付け枠の背面に装備した差込プラグに接続するように
しているために、回路しゃ断器の保守点検時などに回路
しゃ断器を作業員が配電盤から取り外す際には、回路し
ゃ断器をオフ状態にすれば配電盤側の母線は活線状態の
まま引き外すことが可能となる。しかし、前記従来の構
造では、特別のインターロック機構がないため、回路し
ゃ断器がオン状態でも容易に引き出すことができるの
で、安全上の問題がある。
【0004】安全を維持するためには、回路しゃ断器の
取り外しの際に配電盤内の母線の通電を止めてから作業
する必要があり、これでは活線状態での作業ができると
いう差込プラグ付き外部端子の効果を発揮することがで
きない。また、回路しゃ断器を配電盤から引き出す際
に、回路しゃ断器の端子を取付け枠の差込プラグから引
き抜くのに大きな操作力を必要とする。特に、容量の大
きな大形の回路しゃ断器の場合は、重量が重く、かつ差
込プラグとしゃ断器の端子との間の締めつけ力が大きい
ため、現場での回路しゃ断器の取り外し作業が一層困難
となる。
【0005】本発明は上記の点にかんがみなされてもの
であり、従来の取付け構造を改良することにより、回路
しゃ断器の取り外しを安全に行うために、回路しゃ断器
のオン状態での取り外しが禁止され、オフ状態にあると
きのみ取り外しが許容されるようになるとともに、しゃ
断器の取り外しが容易に行える配電盤用回路しゃ断器の
取付け構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、請求項1のように、配電盤の前面パネル
の開口部に固定して組み込まれたしゃ断器取付け枠と、
前記取付け枠の底部に設けた回転ガイドローラと背面に
設けた差込プラグ付き外部端子とを備え、回路しゃ断器
を前方から前記しゃ断器取付け枠に挿入して前記回転ガ
イドローラ上を移動させて前記差込プラグ付き外部端子
と接続し、前記回路しゃ断器の前面から複数の固定ボル
トをねじ込んで回路しゃ断器を前記しゃ断器取付け枠に
固着する配電盤用回路しゃ断器の取付け構造において、
前記回路しゃ断器の前面を覆い、前記固定ボルトのそれ
ぞれに対応する位置に窓穴を設け、前記回路しゃ断器の
開閉用ハンドルの操作に連動してスライドし、前記固定
ボルトの頭部の前面を前記開閉用ハンドルのオン位置で
遮蔽し、オフ位置で開放すると共に、同一平面上の両側
縁に形成した突出側縁部が、前記開閉用ハンドルのオン
位置で、前記しゃ断器取付け枠の両側に固着された係合
部材と係合して前記回路しゃ断器の引出し方向の移動を
阻止し、前記開閉用ハンドルのオフ位置で、前記突出側
縁部と前記係合部材との係合が外れ前記回路遮断器の引
出し方向の移動阻止を解除するスライドプレートを備え
たことを特徴とする。
【0007】また、請求項2のように、配電盤の前面パ
ネルの開口部に固定して組み込まれたしゃ断器取付け枠
と、前記取付け枠の底部に設けた回転ガイドローラと、
背面に設けた差込プラグ付き外部端子とを備え、回路し
ゃ断器を前方から前記しゃ断器取付け枠に挿入して前記
回転ガイドローラ上を移動させて前記差込プラグ付き外
部端子と接続し、前記回路しゃ断器の前面から複数の固
定ボルトをねじ込んで回路しゃ断器を前記しゃ断器取付
け枠に固着する配電盤用回路しゃ断器の取付け構造にお
いて、前記回路しゃ断器の前面を覆い、前記固定ボルト
のそれぞれに対応する位置に窓穴を設け、前記回路しゃ
断器の開閉用ハンドルの操作に連動してスライドし、前
記固定ボルトの頭部の前面を前記開閉用ハンドルのオン
位置で遮蔽し、オフ位置で開放すると共に、裏面に植設
された鉤形のロック片が、前記開閉用ハンドルのオン位
置で、前記しゃ断器取付け枠の両サイドプレートに形成
された鉤形の抜き穴と係合して前記回路しゃ断器の引出
し方向の移動を阻止し、前記開閉用ハンドルのオフ位置
で、前記ロック片と前記抜き穴との係合が外れ前記回路
遮断器の引出し方向の移動阻止を解除するスライドプレ
ートを備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、回路しゃ断器の取り外
しを容易にするために、前記回路しゃ断器の前面両側に
中間部が回路しゃ断器側に回動自在に取りつけられ、一
方端が前記しゃ断器取付け枠に突き当てられ他方端が操
作端とされたキックレバー設けるか、または前記回路
しゃ断器の前面パネルとしゃ断器取付け枠との間に部分
的に引外し工具の挿入可能な隙間を設けている。
【0009】
【作用】上記の構成で、配電盤より回路しゃ断器を取り
外すに際して、まず、回路しゃ断器の開閉用ハンドルを
オフ位置に操作すると、スライドプレートがハンドル操
作に連動してインターロック釈放位置にスライド移動す
ることにより、今までのオン位置ではスライドプレート
によって遮蔽されていた固定ボルトの頭部の前面が開放
されしゃ断器本体の前面から覗くことが可能となるとと
もに、スライドプレートに設けられたロック部材がそれ
まで係合されていたしゃ断器取付け枠の係合部から外れ
る。したがって、この状態では、前方からねじ操作して
固定ボルトを緩め、回路しゃ断器と配電盤側のしゃ断器
取付け枠との間のボルト締結を解くことができ、かつし
ゃ断器本体の前面両サイドに設けたキックレバーを揺動
操作するか、引外し工具を取付け枠としゃ断器の前面パ
ネルとの間の隙間に挿入して揺動操作をすると、てこの
原理でキックレバーまたは取り外し工具にによってしゃ
断器本体が盤側の取付け枠から蹴り出されるので、回路
しゃ断器の端子が差込プラグから簡単に引外される。そ
の上で回路しゃ断器を配電盤の前方に引っ張ると、しゃ
断器本体が取付け枠の底面側に配した回転ガイドローラ
の上を転がりながら移動して配電盤より引き出される。
【0010】また、回路しゃ断器を配電盤に組み込む場
合には、前記の取り外し操作とは逆に回路しゃ断器のハ
ンドルがオフ位置にあることを確認した上でしゃ断器を
配電盤の前方から盤側の取付け枠に挿入し、ガイドロー
ラの上を転がしながら回路しゃ断器の端子が差込プラグ
に差し込まれるまで押し込む。続いて固定ボルトを前方
からしゃ断本体に装填してねじ込み回路しゃ断器を取付
け枠に固着する。そして開閉用ハンドルをオン位置に操
作すれば、回路しゃ断器が通電状態になるとともに、ス
ライドプレートがロック位置にスライド移動して固定ボ
ルトのボルト頭部の前面を閉鎖するとともにスライドプ
レートのロック部材が取付け枠の係合部に係合する。し
たがって、この状態では固定ボルトのねじ操作および、
回路しゃ断器の取り外しを行うことができなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、図1ないし図5に示す本発明の第1の実施
例について説明する。図1ないし図5の各図において、
1は回路しゃ断器、1aは回路しゃ断器の開閉用ハンド
ル、1bは回路しゃ断器の背後に突出した棒状の端子、
1cは回路しゃ断器を保持する外枠、2は回路しゃ断器
1を取付ける配電盤の前面パネル、3は前面パネル2の
開口部周縁に固定して盤内に組み込んだ盤側のしゃ断器
取付け枠、4は差込プラグ4aと組合わせて前記取付け
枠3の背面に装着した外部接続端子(外部接続端子は配
電盤内に配線した母線に接続される)、5は回路しゃ断
器の前面に被着され前記外枠1cに取り付けられた化粧
用の前面プレート、6はしゃ断器1の持ち運び用の把
手、7は前記前面パネル5に重ね合わせてしゃ断器1の
前面にスライド可能に装着したスライドプレート、8は
しゃ断器の前面両サイドに設けた端子引外し用のキック
レバー、9はしゃ断器取付け枠の底面部に設けた回転ガ
イドローラである。
【0012】また、図2において、10は配電盤の前面
パネル2に取付け枠3を取り付けるための取り付けボル
ト、11は前面プレート5をしゃ断器本体の外枠に固定
するための固定ボルト、12は回路しゃ断器1を貫通し
てこれを取付け枠3に締めつけ固着するための固定ボル
ト、13はキックレバー8を前面プレートに固定するた
めの固定ボルト、14はスライドプレート7をスライド
可能に支持するために前記前面プレートに固着されたガ
イドピン、15は取付け枠3に固着されロック位置でス
ライドプレート7に設けたロック部材と係合する係合部
材である。
【0013】ここで、前記したスライドプレート7には
上下方向に細長いスリット7aが3個設けられ、この3
個のスリット7aのそれぞれに前記ガイドピン14が挿
通され、これによってスライドプレート7が上下方向に
スライド移動可能に案内支持される。スライドプレート
7は中央部に回路しゃ断器の開閉用ハンドル1a部分を
突出させる切欠き窓7bを有し、その上辺中央から下向
きに突出した舌片7cの先端がしゃ断器の開閉用ハンド
ル1a(開閉用ハンドル1aを下に引き下げた図示の位
置ではしゃ断器の接触子がオフ状態となり、ハンドル1
aを上に押し上げた位置でオン状態となる)の上面にス
ライドプレート自身の重さで当接して担持さる。ま
た、舌片7cには、回路しゃ断器1の開閉用ハンドル1
aがオフ位置にあることを示す「OFF」の表示文字が
見えるように表示窓7dが設けられている。開閉用ハン
ドル1aの揺動操作に連動してスライドプレート7が上
下にスライド移動する。また、スライドプレート7の板
面には、図示のオフ位置で前記した固定ボルト11、1
2の頭部が前面に覗くように、固定ボルト11、12の
それぞれに対応する位置に窓穴7eが開口しており、ハ
ンドル1aをオフ位置に操作した状態ではこの窓穴7e
を通して固定ボルト11、12のねじ操作が可能とな
る。逆に開閉用ハンドル1aをオン位置に押し上げる
と、スライドプレート7が図示位置から上方に移動して
窓穴7eと固定ボルト11、12の位置がずれので固
定ボルトの頭部の前面が遮蔽されるともに、スライドプ
レート7の両側縁にロック部材として設けた突出側縁部
7fが前面プレート3の両外側付近にL字形に切り起こ
して形成し係合部材15と係合して回路しゃ断器の前
後方向への移動が規制され、回路しゃ断器の前方への引
き出しが阻止される。
【0014】また、キックレバー8は取付金具8aによ
り中間部分を軸支されたてこ式のL字形レバーであり、
その一端が前記した取付け枠3の前端フランジ面に対向
している。そして、キックレバー8の他端を図1の実線
位置から鎖線位置に引き起こすと、レバーの先端が取付
け枠3に突き当たり、その反力でしゃ断器本体1が前方
に蹴り出され、回路しゃ断器の端子1bが差込プラグ4
aから外れる。
【0015】次に前記構成による回路しゃ断器1の取付
け、取り外し操作を説明する。図5は回路しゃ断器1を
配電盤側の取付け枠3から取り外した状態を表してお
り、回路しゃ断器1には外枠1c、前面プレート5、把
手6、およびスライドプレート7があらかじめ取付けて
ある。ここで、回路しゃ断器1を配電盤に組み込むに
は、開閉用ハンドル1aをオフ位置に操作したことを確
認した上で前方から配電盤の前面パネル2の開口部にし
ゃ断器を挿入し、取付け枠3の底面側に配したガイドロ
ーラ9の上を転がしながら回路しゃ断器の背後に突出し
た端子1bが差込プラグ4aに差し込まれるまで取付け
枠3の内方へ押し込み、回路しゃ断器を外部接続端子4
に接続する。次に回路しゃ断器1の前方から固定ボルト
12をスライドプレート7の窓穴7eを通して回路しゃ
断器1のねじ穴に装填し、ねじ込み操作をし、回路しゃ
断器1を盤側の取付け枠3にボルトで締めつけて使用位
置に固定する。そして、開閉用ハンドル1aをオン位置
に切換えるとしゃ断器が通電状態になるとともに、この
ハンドル操作に連動してスライドプレート7がロック位
置に移動して固定ボルト11、12の前面を遮蔽し、オ
ン状態では固定ボルトの操作、すなわち回路しゃ断器取
り外し操作が行えないようにする。また、この場合、ス
ライドプレート7のロック部材をなす突出側縁部7fが
前面プレート3に設けられた係合部材15に係合するの
で、仮に固定ボルト12の締め忘れがあったとしても、
引き抜き方向の移動が機械的に阻止されるので、回路し
ゃ断器のオン状態での取り外しが不能となる。
【0016】一方、回路しゃ断器1を点検などで配電盤
から取り外す際には、まず、開閉用ハンドル1aをオフ
位置に切換え操作して通電を絶と、スライドプレート
7がロック位置からロック解除位置にスライドするの
で、窓穴7eが固定ボルト12の頭部の前面に位置し、
この窓穴7eから固定ボルト12の頭部が覗くようにな
る。これにより窓穴7eを通してねじ廻し等により固定
ボルト12を緩めてしゃ断器本体と取付け枠3との締結
を解くことができる。このとき、スライドプレート7の
突出側縁部7fも係合部材15から外れる。
【0017】次にキックレバー8を操作するとしゃ断器
1が前方に蹴り出されて、軽い力で端子1bが差込プラ
グ4aから引外され、外部接続端子4との接続が外され
る。続いて把手6に手を掛けて回路しゃ断器1を前方に
引っ張ると、しゃ断器1はガイドローラ9の上を転がり
ながら移動して配電盤の前方に引き出される。引き出さ
れた回路しゃ断器1を再び挿入するときは、前記の操作
を繰り返す。この実施例においては、インターロック手
段として、設けた前面プレート3上の係合部15および
スライドプレート7の突出側縁部7fを図2に示すとお
り、上下非対称に形成しておくと、回路しゃ断器の挿入
の際に上下の方向が正しい方向にあるときだけ回路しゃ
断器の挿入が可能となり、誤った方向の時はスライドプ
レート7の側縁部7fが係合部材15により阻止されて
回路しゃ断器の取り付け枠への挿入が禁止される。これ
によって、回路しゃ断器の端子を誤って電源ラインと負
荷ラインとに入れ換えて接続することが防止される。
【0018】次に図6ないし図9に示す本発明の第2の
実施例について説明する。この第2の実施例は、前記第
1の実施例においては、回路しゃ断器の前面側に把手
6、キックレバー8およびインターロック用の係合部材
15等が突出して設けられているので、このような回路
しゃ断器の前面の突出部をなくすように改良したもの
で、基本的な構成は第1の実施例のものと同じである。
【0019】したがって、第2の実施例については第1
の実施例と同一の部分が多いので、これとは異なる部分
を中心に説明する。図6および図10において、外枠1
cに前面プレート5およびスライドプレート7とともに
取り付けられた回路しゃ断器1が、配電盤の前面パネル
2の開口部に組み込まれたしゃ断器取り付け枠3に装着
されている。インターロック手段として前記第1の実施
例におけるスライドプレート7の突出側縁部7fの代わ
りに鉤形をした1対のロック片7gが、スライドプレー
ト7の裏面の両側端付近に植設され、前面プレート5の
貫通孔5aを貫通して回路しゃ断器の奥行き方向へ延び
ている(図8参照)。このロック片7gと係合する取り
付け枠側の係合部は、配電盤側の取り付け枠3の両サイ
ドプレート3aに鉤形の抜き穴3bによって形成される
(図9参照)。また、スライドプレート7は、第1の実
施例と同様に回路しゃ断器の開閉用ハンドル1aの操作
に連動して上下にスライド移動するように前面プレート
5に設けられたガイドピン14によって支持され、回路
しゃ断器のオフ状態で固定ボルト12の頭部を覗く位置
に窓穴7eが設けられている。20は第1の実施例にお
けるキックレバー8の代わりに用意する引き抜き工具で
あり、先端が円弧状に曲げられている(図10参照)。
【0020】図9に詳細を示すように、ロック片7gを
抜き穴3bの開口から出し入れできるように抜き穴3b
の開口幅l3は、ロック片7gの先端の幅l7より僅かに
おおきな寸法に選ばれている。また、この抜き穴3bと
ロック片7gは回路しゃ断器の高さ方向の中心より上下
の何れかの方向に少しずらして設けられている。このよ
うにすると、回路しゃ断器を挿入する際に、その上下の
方向が正規のときは、回路しゃ断器は何の支障もなく挿
入されるが、これとは逆の誤った方向のときは、ロック
片7gの先端と抜き穴3bの位置がずれてロック片7g
が取り付け枠3のサイドプレートに当たって回路しゃ断
器の挿入が阻止されるよになり、回路しゃ断器の端子
の誤接続が防止される。
【0021】このような、構成の回路しゃ断器の配電盤
への取り付け、取り外しは次のように行う。図9は回路
しゃ断器1を配電盤側の取付け枠3から取り外した状態
を表しており、外枠1cにとりつけた回路しゃ断器1
は、予め開閉用ハンドル1aをオフ位置に操作してお
く。その上で前方から配電盤の前面パネル2の開口部に
回路しゃ断器を挿入し、回路しゃ断器の背後に突出した
端子1bが差込プラグ4aに差し込まれるまで取付け枠
3の内方へ押し込み、回路しゃ断器を外部接続端子4に
接続する。
【0022】この際、スライドプレート7は開閉用ハン
ドル1aのオフ位置に対応した下がった位置(ロック解
除位置)にあるので、ロック片7gは図9に示すように
取り付け枠側の抜き穴3bの開口と同じ高さの位置にあ
り、支障なくこの抜き穴3bの中に進入する。仮に開閉
用ハンドル1aが、オン位置にあればスライドプレート
がロック位置に上がっているので、ロック片7gが図9
に点線で示すようにオフ状態のとき(実線表示)より上
方にあるので、回路しゃ断器1が取り付け枠3内に挿入
されるときロック片7gが取り付け枠のサイドプレート
3aの前縁に当たって挿入が阻止される。したがって、
この構成の回路しゃ断器は、オン状態での誤挿入が防止
される。
【0023】この後は、前記第1の実施例と同様にスラ
イドプレート7の窓穴7eを通して固定ボルト12が回
路しゃ断器のねじ穴に挿入され、これを盤側の取付け枠
3にねじ込んでしゃ断器を固定する。そして、開閉用ハ
ンドル1aをオン位置に切換えるとしゃ断器が通電状態
になるとともに、このハンドル操作に連動してスライド
プレート7がロック位置に移動して固定ボルト12の前
面が遮蔽され、オン状態での固定ボルトの操作、すなわ
ち回路しゃ断器取り外し操作が禁止される。
【0024】同時にスライドプレート7のロック片7g
の鉤部が取り付け枠のサイドプレート3aの抜き穴3b
の鉤部へ係合され、ロック状態となる。これにより、仮
に固定ボルト12の締め忘れがあったとしても、引き抜
き方向の移動が機械的に阻止されるので、回路しゃ断器
のオン状態での取り外しが不能とされる。
【0025】一方、回路しゃ断器1を点検などで配電盤
から取り外す際には、まず、開閉用ハンドル1aをオフ
位置に切換え操作して通電を絶つ。これにより、スライ
ドプレート7がロック位置からロック解除位置にスライ
ドし、窓穴7eから固定ボルト12の頭部が覗くように
なるので、窓穴7eを通してねじ廻し等により固定ボル
ト12を緩めてしゃ断器本体と取付け枠3との締結を解
くことができる。このとき、スライドプレート7のロッ
ク片7gも抜き穴3bとの係合が外れる。
【0026】次に引き抜き工具20の先端を、前面プレ
ート5と取り付け枠のフランジ部との隙間に挿入して湾
曲面を支点にして工具の後端部を盤側に押しつけること
により軽い力で回路しゃ断器1を端子1bが差込プラグ
4aから引き抜かれる程度の距離だけ前方に押し出すこ
とができる。これによて、回路しゃ断器1の端子1b
が差込プラグ4aから引き抜かれ、外部接続端子4との
接続が外される。続いて外枠3の縁部に手を掛けて回路
しゃ断器1を前方に引っ張ると、しゃ断器1は取り付け
枠内をスライドしながら移動して配電盤の前方に引き出
される。
【0027】引き抜き工具20は、図示するような特別
なものでなくとも、マイナスドライバーのようなもので
も兼用可能である。取り外しの際に、このような工具の
挿入を容易にするため、しゃ断器側の前面プレートと取
り付け枠側のフランジ面との間に部分的に、積極的に工
具の先端が挿入可能な隙間を形成するのがよい。この隙
間は、前面プレート、取り付け枠のフランジ面の少なく
とも一方の厚さ方向の肉を一部ぬすむ等して形成するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)配電盤側の充電部に手を触れるおそれなしに前方
からの操作で回路しゃ断器を簡単、かつ安全に装脱でき
る。 (2)特に、しゃ断器に差込プラグ引抜き用の工具を梃
の原理で作用せる構造により、大きな操作力を要さず
に、小さな力を加えるだけでしゃ断器の端子と盤側の外
部接続端子に取付けた差込プラグとの切り離しを楽に行
え、回路しゃ断器を取り外す際の作業性を改善できる。
【0029】(3)また、しゃ断器のオン状態ではしゃ
断器本体と配電盤側の取付け枠との間を締結している固
定ボルトを外部から外せないように、回路しゃ断器にス
ライドプレートを設けたことにより、しゃ断器の通電状
態での不用意な端子切り離し操作を未然に防いで作業の
安全性を高めることがで きる。
【0030】(4)さらに、スライドプレートにインタ
ーロック手段を付加するこにより、回路しゃ断器の引出
し操作および挿入操作時の誤操作を完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路しゃ断器の組み込
み状態を示す側面図
【図2】図1の正面図
【図3】図1の底面図
【図4】図1における回路しゃ断器の端子と外部接続端
子との間を接続する差込プラグの構造を表す断面図
【図5】本発明の第1の実施例における回路しゃ断器を
配電盤から引き出した状態を表す図
【図6】本発明の第2の実施例の回路しゃ断器の組み込
み状態を示す側面図
【図7】図6の正面図
【図8】本発明の第2の実施例における回路しゃ断器の
配電盤から引き出した状態の平面図
【図9】本発明の第2の実施例における配電盤側のしゃ
断器取り付け枠と回路しゃ断器側の外枠を分離した状態
で示す側面図
【図10】本発明に使用する引外し工具を示す側面図
【符号の説明】
1 回路しゃ断器 1a 開閉用ハンドル 1b 端子 1c 外枠 2 配電盤の前面パネル 3 しゃ断器取付け枠 3b 抜き穴 4 外部接続端子 4a 差込みプラグ 5 前面プレート 6 把手 7 スライドプレート 7f 突出側縁部 7g ロック片 8 キックレバー 12 しゃ断器の固定ボルト 15 係合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 誠 東京都千代田区有楽町一丁目7番1号 東光電気株式会社内 (72)発明者 早川 栄治 東京都千代田区有楽町一丁目7番1号 東光電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−285901(JP,A) 特開 昭57−183209(JP,A) 特開 昭61−140016(JP,A) 実開 平3−124549(JP,U) 実公 昭53−42747(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/50 H01H 9/28 H01H 73/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電盤前面パネルの開口部に固定して組
    み込まれたしゃ断器取付け枠と、前記取付け枠の底部に
    設けた回転ガイドローラと背面に設けた差込プラグ付き
    外部端子とを備え、回路しゃ断器を前方から前記しゃ断
    器取付け枠に挿入して前記回転ガイドローラ上を移動さ
    せて前記差込プラグ付き外部端子と接続し、前記回路し
    ゃ断器の前面から複数の固定ボルトをねじ込んで回路し
    ゃ断器を前記しゃ断器取付け枠に固着する配電盤用回路
    しゃ断器の取付け構造において、前記回路しゃ断器の前
    を覆い、前記固定ボルトのそれぞれに対応する位置に
    窓穴を設け、前記回路しゃ断器の開閉用ハンドルの操作
    に連動してスライドし、前記固定ボルトの頭部の前面を
    前記開閉用ハンドルのオン位置で遮蔽し、オフ位置で開
    放すると共に、同一平面上の両側縁に形成した突出側縁
    部が、前記開閉用ハンドルのオン位置で、前記しゃ断器
    取付け枠の両側に固着された係合部材と係合して前記回
    路しゃ断器の引出し方向の移動を阻止し、前記開閉用ハ
    ンドルのオフ位置で、前記突出側縁部と前記係合部材と
    の係合が外れ前記回路遮断器の引出し方向の移動阻止を
    解除するスライドプレートを備えたことを特徴とする配
    電盤用回路しゃ断器の取付け構造。
  2. 【請求項2】配電盤の前面パネルの開口部に固定して組
    み込まれたしゃ断器取付け枠と、前記取付け枠の底部に
    設けた回転ガイドローラと、背面に設けた差込プラグ付
    き外部端子とを備え、回路しゃ断器を前方から前記しゃ
    断器取付け枠に挿入して前記回転ガイドローラ上を移動
    させて前記差込プラグ付き外部端子と接続し、前記回路
    しゃ断器の前面から複数の固定ボルトをねじ込んで回路
    しゃ断器を前記しゃ断器取付け枠に固着する配電盤用回
    路しゃ断器の取付け構造において、前記回路しゃ断器の
    前面を覆い、前記固定ボルトのそれぞれに対応する位置
    に窓穴を設け、前記回路しゃ断器の開閉用ハンドルの操
    作に連動してスライドし、前記固定ボルトの頭部の前面
    を前記開閉用ハンドルのオン位置で遮蔽し、オフ位置で
    開放すると共に、裏面に植設された鉤形のロック片が、
    前記開閉用ハンドルのオン位置で、前記しゃ断器取付け
    枠の両サイドプレートに形成された鉤形の抜き穴と係合
    して前記回路しゃ断器の引出し方向の移動を阻止し、前
    記開閉用ハンドルのオフ位置で、前記ロック片と前記抜
    き穴との係合が外れ前記回路遮断器 の引出し方向の移動
    阻止を解除するスライドプレートを備えたことを特徴と
    する配電盤用回路しゃ断器の取付け構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の取付け構造において、前記
    回路しゃ断器の前面両側に中間部が回路しゃ断器側に回
    動自在に取りつけられ、一方端が前記しゃ断器取付け枠
    に突き当てられ他方端が操作端とされたキックレバー
    設けたことを特徴とする配電盤用回路しゃ断器の取付け
    構造。
  4. 【請求項4】請求項記載の取付け構造において、前記
    回路しゃ断器の前面パネルと前記しゃ断器取付け枠との
    間に部分的に引外し工具の挿入可能な隙間を設けたこと
    を特徴とする配電盤用回路しゃ断器の取付け構造。
JP6263423A 1994-06-09 1994-10-27 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造 Expired - Fee Related JP3051036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6263423A JP3051036B2 (ja) 1994-06-09 1994-10-27 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-127205 1994-06-09
JP12720594 1994-06-09
JP6263423A JP3051036B2 (ja) 1994-06-09 1994-10-27 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0855546A JPH0855546A (ja) 1996-02-27
JP3051036B2 true JP3051036B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=26463218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6263423A Expired - Fee Related JP3051036B2 (ja) 1994-06-09 1994-10-27 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3051036B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0855546A (ja) 1996-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20020082112A (ko) 인출회전조작형 문짝용 로크핸들장치
US6388868B1 (en) Automatically operating interlock assembly requiring an electrical cabinet to be closed before connection of the equipment therein
JP4387577B2 (ja) スイッチギヤ
JP2011234542A (ja) スイッチギヤ
JP3051036B2 (ja) 配電盤用回路しゃ断器の取付け構造
JP3408673B2 (ja) 引出し形回路遮断器のインターロック装置
US6479770B2 (en) Electrical switch
JPH09130930A (ja) 配電盤
JPS5932871B2 (ja) 引出形電気機器の制御回路用手動プラグのインタロツク機構
JP2008245334A (ja) コントロールセンター
JP2001292511A (ja) 遮断器引き出し装置
JP2012095530A (ja) コントロールセンター
JP5338926B2 (ja) コントロールセンター
JP3811934B2 (ja) コントロールセンタの母線接地装置ユニット
JP2006034023A (ja) 引出し形配電機器の鎖錠装置
JP4211309B2 (ja) 分電盤
JPH1173856A (ja) 遮断器のインターロック装置
JPS6341776Y2 (ja)
JP4528463B2 (ja) 電子機器の回路ユニット抜止め構造
JPH10210611A (ja) 遮断器のインターロック装置
JPH07274324A (ja) 引出し型機器における制御回路コネクタのインタロック機構
JPH0140252Y2 (ja)
JPH0321128Y2 (ja)
JPH07118248B2 (ja) 引出形遮断器の制御回路鎖錠装置
JPH0112482Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees