JP3050720U - ヘルメット用後部整流具及び後部整流具を備えたヘルメット - Google Patents

ヘルメット用後部整流具及び後部整流具を備えたヘルメット

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JP3050720U
JP3050720U JP1998000097U JP9798U JP3050720U JP 3050720 U JP3050720 U JP 3050720U JP 1998000097 U JP1998000097 U JP 1998000097U JP 9798 U JP9798 U JP 9798U JP 3050720 U JP3050720 U JP 3050720U
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啓秀 柳原
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オージーケー販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘルメットをかぶってオートバイを運転する
と、風圧により、ヘルメットが後方へ引っ張られるよう
な現象が生じることがある。これを防止するために、ヘ
ルメットに対して後部へ突出する後部整流具を取り付け
たものがあるが、この取り付けはリベット止めやねじ止
め等により行われていた。そのため、後部整流具として
の交換や位置変更等ができず、後部整流具の種類やヘル
メットとしての汎用性等も制限されていた。 【解決手段】 後部整流具1を、樹脂によって薄手に形
成することで可撓性や弾性をもたせて、ヘルメット2の
後部曲面に沿わせやすく、また馴染みやすくさせたうえ
で、両面粘着テープを用いてヘルメット2へ貼り付ける
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ヘルメット用の後部整流具および該後部整流具を備えたヘルメット に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オートバイ用等とされるヘルメットでは、高速走行時等において前方から強い 風圧が作用すると、ヘルメットまわりを通過した風によって帽体の後下部に負圧 (乱流)が発生し、ヘルメットが後方へ引っ張られるような現象が起こることが あり、これは運転者の首の筋肉に大きな負担をかけいている。
【0003】 従来、この現象を抑制するために、ヘルメットの後部に対して、後部整流具( 逆向けバイザー)を取り付けることが提案されている(米国特許第4,586, 197号参照)。 この後部整流具は、ヘルメットに対してリベットやネジ又は接着剤等を用いて 固定的に取り付けるものであった。
【0004】 すなわち、ヘルメットの後方下端リムに固定されてそこから後方上方へ延出し てヘルメットの後下部を覆っており、使用者が前方又は後方にその頭を傾斜させ ることにより、バイクの運転スピードに合わせて各スピードにおいて首の筋肉が 最もリラックス(首の筋肉への負担軽減)できるようにしたものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の後部整流具は、ヘルメットに対して固定的に取り付けるものであっ たため、その後、後部整流具を取り外すことが困難で、取り外しができないもの であった。 ここにおいて、後部整流具の取り外しができないとは、後部整流具の破損時に おける新品との交換や、使用者(運転者)の好みに応じた色、形、サイズ等の異 なる別の後部整流具との交換、或いは後部整流具を取り外した状態、すなわち、 後部整流具を有しない一般的なヘルメットにできないものであった。
【0006】 特に、上記のような固定構造であると、ヘルメットの帽体が健全(破損してい ない)であっても後部整流具(逆向けバイザー)のみが破損すると全体の廃棄に つながるし、又、ヘルメットに対する後部整流具の位置付けが一義的なものとな るため、運転姿勢や走行速度の平均域、風向き、風圧等の種々の条件に応じて後 部整流具の位置付けを微妙に調節するといったことは不可能であった。
【0007】 また、後部整流具をヘルメットへ取り付けるに際し、リベットやネジ等を用い る場合には、ヘルメットの帽体に孔を設けることになる。従って、その孔の分だ けヘルメットの強度アップを考慮する必要が生じ、ヘルメット自体の製造コスト が高騰化するおそれがある。 なお、後部整流具を、当初からヘルメットと一体化して設けておくことも考え られるが、この場合では、ヘルメットとしての品種が増えて、製造コストや流通 面で不具合が生じる。また、使用者サイドでも、後部整流機能を有したヘルメッ トと、一般型のヘルメットとの2種を所持しておいてこれらを使い分ける必要が 生じるので、使用面でもまた経済面でも大きな負担となる不具合がある。
【0008】 本考案の第1の目的は、ヘルメットに対する後部整流具の取り外しを簡単、迅 速且つ確実に行えるようにするところにある。 本考案の第2の目的は、ヘルメットに対する後部整流具の位置付けを任意に設 定できるものとして、ヘルメットを使用条件に応じた最適な状態にできるように するところにある。
【0009】 本考案の第3の目的は、後部整流具を取り付けるに際して、ヘルメットに対し て特別な強度アップ(加工)を考慮する必要が生じないようにするところにある 。 本考案の第4の目的は、ヘルメットとして、後部整流機能を有するヘルメット と該機能を有しないヘルメットとを別々に製造する必要がないものとして、その 製造コストや流通面での不具合を解消するところにある。
【0010】 本考案の第5の目的は、使用者サイドにおいて、ヘルメットに後部整流機能を 持たせるか否かの使い分けが、煩わしさ及び経済的負担を殆ど伴わないでもでき るようにするところにある。 本考案の第6の目的は、前記第1〜5の目的を達成できるヘルメットを提供す ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。 即ち、本考案に係るヘルメット用後部整流具では、ヘルメットの後部に生じる 負圧(乱流)を抑制する天面部を有する後部整流具(逆向けバイザー)を帽体後 部に対して着脱可能な構造とされている。従って、必要に応じていつでも、ヘル メットからの取り外しが簡単、迅速に行える。また、このように当初より、ヘル メットからの取り外しを予定している構造であるので、上記取り外しは、後部整 流具にもヘルメットにも傷を付けることなく、確実に行えるし、既存のヘルメッ トに対しても装着可能となり、運転者の首の筋肉に負担をかけることが少なくな る。
【0012】 後部整流具をヘルメット後部に対して装着する構造として、接着剤や粘着剤等 の貼着部材を用いて行えば、ヘルメットに対する後部整流具の位置付けが特定さ れることがない。そのため、後部整流具の位置付けとして、ヘルメットを使用条 件に応じた最適な状態にセッティングできることになる。 なお、この貼着部材としては両面粘着テープを用いることもでき、これを後部 整流具側に貼着しておけば、後部整流具をヘルメットへ取り付ける作業が、極め て簡単となる。
【0013】 この後部整流具に採用する具体的な構成として、ヘルメットの後部から後方へ 延びる天面部と、この天面部の下部で下方へ延びる背面部とを有したものとする 。また、天面部及び背面部の外周部に対して、ヘルメット後部の曲面に沿って密 着する当接縁部を設け、この縁部をヘルメット後部に対する着脱部とする。 このような構成にすると、ヘルメットに対する後部整流具の取り付け状態を密 着的なものとすることができ、この場合、当接縁部を線状とし、かつ、天面部及 び背面部まわりでエンドレスとすることで、取付面積が大きくなる点で、その取 付強度を強くできると共に、外観的にもヘルメットとの一体感を出せるようにな る。
【0014】 しかも、当接縁部がエンドレスになっているため、後部整流具とヘルメットと の間(後部整流具の内側)に風が入り込むことがなくなり、帽体後部に装着した 後部整流具が運転中(使用中)にヘルメットから離脱することもないのである。 天面部や背面部を薄手の樹脂材によって形成することにより、外周の当接縁部 に対して、ある程度の可撓性及び/又は弾性を持たせることができる。そのため 、ヘルメットに対して後部整流具の装着箇所を変更する必要が生じた場合でも、 帽体の後部曲面に沿って上記当接縁部を具合よく馴染ませることができる。即ち 、後部整流具として、ヘルメットに対する装着位置の位置変更等が、所定範囲で 可能になる。
【0015】 このことは、例えばヘルメットの使用目的(例えばオートバイ乗車時に使用す るか四輪車乗車時に使用するかの運転姿勢の違い等)が異なるのに伴って後部整 流具の装着位置を変更することや、装着対象とするヘルメット自体を変更するこ と等を可能にするものである。従って、後部整流具としてはもとより、運転者の 首の筋肉に対する負担が少ないヘルメットとしての汎用性も拡大できることにな る。
【0016】 なお、天面部と背面部とを後方上方に傾斜した連結板部を設けるようにすれば 、天面部の後端部を鋭角に形成できることになり、それだけ風剥離を良好にでき 、空気抵抗の減少化に有益となるし、風の流れによる負圧化を抑制できる。 また、天面部は、ヘルメット上部を通過する風を路面と略平行化する(風の流 れの水準面とする)角度でヘルメットに装着可能としておくことも、風剥離を良 好にできることに繋がり、空気抵抗及び帽体後部での負圧化の減少化に有益とな るものである。
【0017】 このとき、ヘルメットに対する後部整流具の取付姿勢は、ヘルメット単体に対 する角度を問題にするのではなく、ヘルメットの使用者が実際の運転姿勢になっ たときを基準として設定されるものである。 例えば、レーシング用オートバイを運転する場合であれば運転者はやや下向き の姿勢となるため、この状況下において後部整流具の天面部が路面と略平行にな るように、ヘルメットに対する後部整流具の取付姿勢を設定することになる。
【0018】 上記天面部に対して、少なくともその左右方向中央部に長手方向を前後に向け て突出する直進安定部を設けておくと、この直進安定部の両側を通る風によって ヘルメットを走行方向に対して真っ直ぐに安定させることができ、好適である。 また、この天面部に対して、左右方向両側にその前後方向で凹凸を成す剥離誘 導部を設けておけば、小さな風剥離を各剥離誘導部で生起でき、それだけ天面部 の後端部で生じる最終的な風剥離を良好にして、全体的な空気抵抗を低下させる ことができる。
【0019】 更に、前述した作用を有する後部整流具を帽体の後部に装着することで、既存 のヘルメットおよび新品のヘルメットを問わず、運転者の首の筋肉に負担をかけ ることがないヘルメットを提供できる。 また、前述した作用を有する後部整流具を帽体の後部に一体として装着したヘ ルメットとしても良い。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1乃至図5は、本考案に係る後部整流具1の第1実施形態をヘルメット2に 装着して各方向から示した図であり、図6は、この後部整流具1をその裏面側か ら示した図である。
【0021】 なお、この後部整流具1では、適用可能とされるヘルメット2の形体が限定さ れるものではない。そこで、本第1実施形態では、敢えて、ベンチレータ機能等 を具備することによって後部整流具1の取付スペースが制限されているヘルメッ ト2を示してある。 すなわち、図例のヘルメット2はフルフェース型であり、且つオートバイ用と されたもので、帽体2aにおける正面領域から帽頂領域にかけた複数箇所に、ス ライド操作用のツマミ3a,4a,5aを有したシャッター装置3,4,5が設 けられている。また、帽頂側のシャッター装置5における後部や、帽体2aにお ける下部後方寄りの両脇部等に空気抜き孔6,7が設けられている。その他、シ ールド8のヒンジ部9に近い部分には、該シールド8をヒンジ部9を支点に回動 したり固定したりする操作部10が設けられている。
【0022】 このようなヘルメット2に対し、上記後部整流具1は、帽頂側のシャッター装 置5の後部側、すなわち、帽体2aの後下部に装着される。 この後部整流具1は、アクリル、ABS、ポリカボネート等の樹脂によって形 成されている。 この後部整流具1は、上記装着位置からヘルメット2の後方へ延びるように設 けられる帽体2aの後下部に発生する負圧(乱流)を抑制するための天面部15 と、この天面部15の下部で下方へ延びる背面部16と、これら天面部15と背 面部16との上下間を接続する連結板部17と、天面部15と連結板部17との 左右両側部間を接続する側面部18とを有している。
【0023】 これら天面部15、背面部16、連結板部17、及び左右の側面部18は、い ずれも肉厚が1mm程度の薄手とされており、且つそれぞれ隣接するもの同士間 で互いに一体化されている。従って、後部整流具1全体として薄いシエル状を呈 するものとなっていて、図5で示すように帽体2aの後下部に装着したとき、内 部に空洞部1Aが造形されていて、これ故、該後部整流具1を取外すとき、空洞 部1Aがあることから、取外しが軽快となる。
【0024】 天面部15は、これを平面視した形状(図3参照)が野球帽の庇に似た形状を したものとされている。 また、この天面部15は、後部整流具1がヘルメット2に装着されたときであ って、且つ図1に示すようにヘルメット2の使用者が実際にオートバイを運転す る姿勢になったときに、この天面部15の上面に沿って流れる風の方向を路面と 略平行(すなわち、略水準面)にできるようにすることを想定して、その装着角 度が設定されている。
【0025】 このようにすることで、天面部15における風の剥離点が可及的に後方側にな り、帽体2a後部に発生する負圧や乱流を抑制し、ヘルメット2に対する空気抵 抗を小さくできると共に、風中でのヘルメット2の安定性を高めることができ、 これ故に、運転者の首の筋肉に対する負担が軽減されている。 連結板部17は、背面部16の上縁部から天面部15の後縁部へ向けて昇り傾 斜(後上向傾斜)を有して設けられたもので、これによって後部整流具1を側面 視したときに、天面部15の後端部が鋭角に形成されるようにしている。
【0026】 このようにすることで、天面部15からの風の剥離を良好にしている。 なお、上記背面部16は、これを後側から正面視した形状(図4参照)が逆台 形状をしたものとされ、側面部18は、これを側面視した形状(図2参照)が三 角形状をしたものとされている。 また、天面部15においてヘルメット2の後方へ突出する長さや、天面部15 と連結板部17との交差角、側面部18の上下方向寸法等は、高速走行中におい て運転者が横を向いたとき(カーブ走行中を含む)や直進時に強い横風を受けた とき等に、大きな空気抵抗とならないように決められている。
【0027】 天面部15や背面部16等は、いずれも、ヘルメット2の後部曲面に沿ってそ れぞれ接線的なつながりが得られるように、立体的なカーブを伴って形成されて いる。 そして、図6に示すように、天面部15、背面部16及び左右の側面部18に おける各外縁部のつながりとして形成される後部整流具1の外周部には、その内 面側に、ヘルメット2の後部曲面に沿って線状接触(密着する)が可能となる( 即ち、隙間が生じない当接状態となる)当接縁部22が設けられたものとなって いる。
【0028】 この当接縁部22は、後部整流具1の全体としてエンドレスを成している。ま た、この当接縁部22には、ヘルメット2への装着に用いられる貼着部材23が 設けられ、ここに、ヘルメット2に対する着脱部とされている。 この貼着部材23としては、細テープ状に形成された両面粘着テープを、予め 当接縁部22側に貼着しておき、後部整流具1をヘルメット2へ装着するときま で、表面の保護シート(図示略)を張りつけておくものとすることが有利である 。
【0029】 なお、この貼着部材23は、後部整流具1をヘルメット2へ装着する時に、こ れら両者間に対して設けるようにしてもよい。また、貼着部材23としては、両 面粘着テープに限らず、接着剤や粘着剤等を直接に当接縁部22等へ塗布するも のとしてもよいが、いずれにしても帽体2aに着脱できるものであれば良い。 上記天面部15には、少なくとも左右方向の中央部で、長手方向を前後に向け て突出する直進安定部25と、この直進安定部25の左右両側で、前後方向に階 段状の凹凸を成す複数の剥離誘導部26とが設けられている。
【0030】 直進安定部25により、風の流れ方向を直進的にガイドし、風中におけるヘル メット2の安定性を高める効果が得られ、これ故、該直進安定部25は中央部だ けでなく左右両側に備えることもできる。 また、剥離誘導部26により、予め小さな風剥離を誘発させておき、天面部1 5の後端側での最終的な風剥離を良好にさせるという効果が得られる。
【0031】 天面部15、背面部16、連結板部17、及び左右の側面部18における各肉 厚は特に限定されるものではないが、強度的に必要程度を確保し得る範囲で薄く して、軽量化を図るようにするのが好適である。 このような後部整流具1を製造するうえで採用し得る成形法としては、特に限 定されるものではないが、真空成形法又は圧空成形法等が好適である。これらの 成形法であれば、肉厚を1mm程度にし又はそれ以下とすることも簡単であると 共に、複雑な立体形状の成形に柔軟に対応でき、更に高精度にでき、低コスト化 も図れるという各種の利点が得られる。
【0032】 この後部整流具1は、上記のように両面粘着テープ等の貼着部材23を用いて ヘルメット2へ装着するものであるため、ヘルメット2に対して後部整流具1を 取り付けてしまった後でも、後部整流具1をヘルメット2から外そうと思えば、 外せることになる。 そのため、後部整流具1の破損時における新品との交換や、運転者の好みに応 じた色、形、サイズ等の異なる別の後部整流具1との交換、或いは後部整流具1 を取り外した状態に戻すこと等が、簡単にできることになる。
【0033】 また、ヘルメット2に対し、後部整流具1の位置付けを任意に選択及び変更で きるため、運転姿勢や走行速度の平均域、風向き、風圧等の種々の条件に応じた 最適な位置へ後部整流具1を装着できるという利点がある。 更に、後部整流具1を透明樹脂(半透明を含む)とすることによって、該具1 の表面に運転者の好みに応じて貼着されるシール、ステッカー等をきわだたせた (顕在化)ものにできる。
【0034】 図7及び図8は、上記第1実施形態の後部整流具1を、ベンチレータ機能等は 備えない一般型のフルフェース型ヘルメット2へ装着した状況を示している。 このように、ヘルメット2の後部において、後部整流具1の取付スペースに何 の制限もない場合では、図7に示すようにオートバイ用に好適な装着状態とする だけでなく、図8に示すようにその他の使用態様(例えば四輪車用)として、後 部整流具1の装着位置をヘルメット2の帽頂側へ近づけるようなことも可能にな る。
【0035】 この場合、後部整流具1が樹脂製であり、その肉厚が薄いことに伴って、所定 範囲での可撓性及び弾性を有したものとなっていることが、ヘルメット2に対す る形状的馴染みの豊富さを具備することになり、もって、その位置付けを適宜変 更できるというメリットになっている。 図9は、本考案に係る後部整流具1の第2実施形態を示している。
【0036】 この第2実施形態の後部整流具1は、天面部15を主体として形成されたもの で、背面部16、連結板部17、側面部18等は殆ど省略したかたちとなってい る。従って、ジェット型ヘルメット等(図示略)においてその正面部へ取り付け るバイザー(図示略)とよく似た形状になっている。 また、この後部整流具1をヘルメット2へ装着する構造には、貼着部材23を 採用しておらず、例えばジェット型ヘルメット等の正面部へバイザーを取り付け るときに用いられるのと同じような、釦ホック30による構造を採用している。 勿論、この釦ホック30による装着構造でも、ヘルメット2に対する着脱が簡単 に行えるものであるが、勿論前述したように貼着部材(両面粘着テープを含む) であっても良い。
【0037】 図10は、本考案に係る後部整流具1の第3実施形態を示している。 この第3実施形態では、天面部15に対して左右両側設ける剥離誘導部26と して、部分球状をした凹部が集合した、いわゆるディンプル状とした点で、第1 実施形態と異なっている。 ところで、本考案は上記各実施形態に限定されるものではない。
【0038】 例えば、直進安定部25や剥離誘導部26の細部構造及びそれらの有無自体を 含め、後部整流具1としての細部の外形状や材質、ヘルメット2に対する装着構 造等は、前記各実施形態以外の変更、置換等が可能である。 後部整流具1をヘルメット2へ装着する構造として、面ファスナー等を利用し たものにすることも可能である。
【0039】 貼着部材23として片面粘着テープを用いることも可能である。すなわち、ヘ ルメット2に対して後部整流具1を所定位置に押し付けた状態で、後部整流具1 の外周部寄りの外面とヘルメット2の外面とへ跨がらせるように片面粘着テープ を貼着すればよいものである。 後部整流具1が装着対象とするヘルメットとして、その形式(ジェット形等) 、使用目的、及び既存のものか新品か等が限定されるものではないし、また、前 述した構成の後部整流具1を帽体2aの後下部に一体に装着したヘルメットであ っても良いものである。
【0040】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係るヘルメット用後部整流具では、 ヘルメットに対する後部整流具の取り外しが簡単、迅速且つ確実に行えるように なる。 また、ヘルメットに対する後部整流具の位置付けを任意に設定できるものとな り、ヘルメットを使用条件に応じた最適な状態にセッティングできる。
【0041】 また、後部整流具を取り付けるに際して、ヘルメットに対して特別な強度アッ プ(加工)を不要とすることができる。 また、ヘルメットとして、後部整流機能を持たせた品種と持たせない品種とを 別々に製造する必要がないので、その製造コストや流通面での不具合を解消する ことができる。
【0042】 また、使用者サイドにおいて、ヘルメットに後部整流機能を持たせるか否かの 使い分けが、煩わしさ及び経済的負担を殆ど伴わないでもできる。 更に、後部整流具を帽体の後部に装着(帽体と一体を含む)したヘルメットは 、運転者の首の筋肉に大きな負担をかけることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した後部整流具装着後の本考案に係る
ヘルメットにおける使用状況を示す側面図である。
【図2】本考案に係る後部整流具の第1実施形態をベン
チレータ機能付きヘルメットへ装着して示す側面図であ
る。
【図3】図2に対応する平面図である。
【図4】図2に対応する背面図である。
【図5】第1実施形態の後部整流具におけるヘルメット
への装着構造(両面粘着テープによるもの)を示す側断
面図である。
【図6】第1実施形態の後部整流具をその裏面側から示
した図である。
【図7】図2とは異なる一般型ヘルメットをオートバイ
乗車時に用いるに際してこのヘルメットの好適位置へ第
1実施形態の後部整流具を装着して示す側面図である。
【図8】図7に示した一般型ヘルメットを四輪車乗車時
等に用いるに際してこのヘルメットの好適位置へ第1実
施形態の後部整流具を装着して示す側面図である。
【図9】本考案に係る第2実施形態の後部整流具を図2
に示したベンチレータ機能付きヘルメットへ装着して示
す側面図である。
【図10】本考案に係る第3実施形態の後部整流具を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 後部整流具 2 ヘルメット 15 天面部 16 背面部 17 連結板部 22 当接縁部 23 貼着部材 26 剥離誘導部 25 直進安定部

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット(2)の後部に生じる負圧を
    抑制する天面部(15)を有して、ヘルメット(2)の
    後部に対して着脱可能とされていることを特徴とするヘ
    ルメット用後部整流具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘルメット用後部整流具
    において、 ヘルメット(2)後部への装着が貼着部材(23)によ
    り行われることを特徴とするヘルメット用後部整流具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のヘルメット用後部整流具
    において、 前記貼着部材(23)は、後部整流具(1)側に貼着さ
    れた両面粘着テープであることを特徴とするヘルメット
    用後部整流具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のヘルメット用後部整流具において、 前記天面部(15)の下部で下方へ延びる背面部(1
    6)を有しており、これら天面部(15)及び背面部
    (16)の外周部には、ヘルメット(2)後部の曲面に
    沿って密着する当接縁部(22)が設けられていて、該
    当接縁部(22)がヘルメット(2)の後部に対する着
    脱部とされていることを特徴とするヘルメット用後部整
    流具。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヘルメット用後部整流具
    において、 前記天面部(15)及び背面部(16)が薄手の樹脂材
    により形成され、外周の当接縁部(22)に対してヘル
    メット(2)に対する装着箇所の変更が可能な程度の可
    撓性及び/又は弾性が具備されていることを特徴とする
    ヘルメット用後部整流具。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載のヘルメット
    用後部整流具において、 前記天面部(15)と背面部(16)とが後方上方に傾
    斜した連結板部(17)で接続されることにより天面部
    (15)の後端部が鋭角に形成されていると共に、該天
    面部(15)がヘルメット(2)上部を通過する風を略
    水準面とする角度でヘルメット(2)に装着可能とされ
    ていることを特徴とするヘルメット用後部整流具。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    のヘルメット用後部整流具において、 前記天面部(15)には、少なくともその左右方向中央
    部に長手方向を前後に向けて突出する直進安定部(2
    5)が設けられていることを特徴とするヘルメット用後
    部整流具。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    のヘルメット用後部整流具において、 前記天面部(15)には、左右方向両側において前後方
    向で凹凸を成す剥離誘導部(26)が設けられているこ
    とを特徴とするヘルメット用後部整流具。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の後部整
    流具(1)を帽体(2a)の後下部に装着していること
    を特徴とするヘルメット。
  10. 【請求項10】 請求項4〜8のいずれかに記載の後部
    整流具(1)を帽体(2a)の後下部に装着しているこ
    とを特徴とするヘルメット。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の後部
    整流具(1)を、帽体(2a)の後下部に帽体(2a)
    と一体として装着していることを特徴とするヘルメッ
    ト。
JP1998000097U 1998-01-19 1998-01-19 ヘルメット用後部整流具及び後部整流具を備えたヘルメット Expired - Lifetime JP3050720U (ja)

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