JP3050136U - クッション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の用途形態が可能であり、また使用によ
って整体的、生理的な健康に好影響を及ぼすことができ
るようにすることにある。 【解決手段】 先端部が先細となった略馬蹄形状の袋体
２内に、空気、綿、発泡スチロールビーズ、パンヤ、ウ
レタン、ストロービーズ、炭、蕎麦殻、ひのき等の木
片、花びら、海草等の何れかまたは複数種を混在させて
詰めて構成したクッションである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、種々の用途に利用できるクッションに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、室内や車内で座ったり寄り掛かったりするものとしてクッションが 広く用いられており、特にわが国では旧来より座蒲団が重宝されている。

【０００３】 しかしながら、この座蒲団はもとよりのこと、椅子や床等に置かれるクッショ ンは、ほぼ正方形形状で、座蒲団の場合は折り曲げて多少の変形はできるものの 形状が限定されていて、種々の目的に利用することができなかった。

【０００４】 また、これ等の座蒲団やクッションの詰物は、綿、パンヤ程度に限定されてお り、あくまでも緩衝用のクッションとしての利用しかできず、例えば枕として蕎 麦殻を詰める程度のものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、昨今のように生活形態が多様化すると、従来の正方形形状のク ッションでは用途が限定され、また、体に接するものであるから、生理的にも身 体に望ましい影響を与えることのできる詰物が要望されるようになってきた。

【０００６】 よって本考案は、上述した従来の不満点を解消し要求に応えるべく考案された クッションであって、種々の用途形態が可能であり、また使用によって整体的、 生理的な健康に好影響を及ぼすようにすることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述した従来の課題を解決する本考案は、先端部が先細となった略馬蹄形状の 袋体内に、空気、綿、発泡スチロールビーズ、パンヤ、ウレタン、ストロービー ズ、炭、蕎麦殻、ひのき等の木片、花びら、海草等の何れかまたは複数種を混在 させて詰めて構成したクッションである。

【０００８】 従って上記した考案では、先ず、全体形状が先端部を先細にした略馬蹄形状で あるから、首、胴、腰等の身体の一部に巻き付けるが如くして装着させることが でき、従って装着された身体部分の緩衝保護を達成することができ、或いは身体 の他の部分をその一部で支持することができ、所定姿勢での安楽性を確保するこ とができる。

【０００９】 また、袋体内に詰められる複数種の材料は、単に弾力性に富んだ緩衝材だけで はなく、衛生管理を確保し、種々の素材が含む成分が身体に好影響を与え、その 芳香を楽しむことができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を説明すると、本考案のクッション１の基本的形態 は、図１に示すように先端部が先細となった略馬蹄形状であって、袋体２内に空 気を封入し、或いは所定の材料を詰めて構成したものである。

【００１１】 即ちクッション１の外観形状は、馬蹄形の開口部３から内側湾曲部４が連続形 成され、開口部３の対向位置が中央部５であり、両側を側部６とする。

【００１２】 このような使用例を有する本考案に係るクッション１の内部構造としては、種 々の形態が考えられる。

【００１３】 最もシンプルな形態としては、単に空気を充填できるようにするだけでも良い 。この場合は例えば合成樹脂製の不織布で袋体２を構成し、栓付きの空気吹き込 み孔を設け（図示省略）、袋体２を洗濯可能なカバー７で取外し可能に覆うと良 い。空気の充填により、充分の緩衝効果が得られる。

【００１４】 また、単なる緩衝効果を得るためには、綿、パンヤやウレタン、蕎麦殻等の充 填物８でも良いし、発泡スチロールビーズやストロービーズを充填物８とすれば 、緩衝効果があるだけでなく、袋体１内に充填したままの洗濯が可能であるので 、ダニがつかず衛生的である。

【００１５】 充填物８として備長炭等の炭を用いれば、電磁波の防止効果や空気清浄効果が 期待でき、この空気清浄効果はひのき等の木片を充填物８とした場合にも得られ 、更にひのき等の木片やポプリのような花びらであれば、芳香と共にアルマテラ ピー効果も得られる。ワカメのような海草であれば、肌への湿潤効果もあること が知られている。

【００１６】 これ等の充填物８は、上記した素材の何れか単体でも良いし、または複数種を 混在させて相乗効果を求めても良いものである。

【００１７】 このような形態にすることにより、馬蹄形の開口部３を開いて内側湾曲部４を 身体の一部に挟み込むようにしてクッション１を装着して、種々の用途に利用で きるものである。

【００１８】 例えば図３は、座位姿勢のテレビゲームに熱中する少年の腰部にクッション１ を装着した例を示すもので、クッション１の開口部３を腰部に位置させ、中央部 ５を大腿部上に乗せた姿勢であり、両肘を側部６に乗せると共に、ゲーム操作盤 を両手で持って中央部５に載置する。

【００１９】 テレビゲームに熱中するとどうしても前傾姿勢になって画面に近づきやすくな り、目を傷める原因となって姿勢も悪くなるが、図示した状態であればこれを或 る程度抑止でき、また、両肘と両手をクッション１に載置するので、楽な姿勢を 保持し、長時間の遊びでも疲れが少ない。

【００２０】 また図４の使用例は、クッション１を身体の背部、肩部から頭部にかけて巻き 付ける如くして装着した例を示すもので、自動車内で仮眠をとるような場合、ク ッション材として及び暖具として利用でき、振動があっても身体からずり落ちる ことがない。

【００２１】 図５の使用例は、クッション１を椅子に腰掛けた姿勢の身体の腰部に巻き付け る如くして装着した例を示すもので、中央部５を大腿部上に乗せると共に両肘を 側部６に乗せ、読書や編物、裁縫等の長時間の作業の際に、長時間の楽な姿勢を 維持する。

【００２２】 図６の使用例は、コンピュータやワードプロセッサを使用する際に同様にクッ ション１を椅子に腰掛けた姿勢の身体の腰部に装着した例で、キーボードやマウ スを操作する場合に肘を浮かしたままで長時間作業をすると疲れや肩凝りの原因 となるので、両肘を側部６に乗せることにより疲労感を軽減させることができる 。

【００２３】 更に図７は乳幼児をクッション１に寝かせた状態、図８は母親がクッション１ を装着し、且つ乳幼児をクッション１に寝かせて抱いて座った状態を示すもので 、乳幼児の首の固定が確保され、腰や背中への負担が軽減されて授乳時等に乳幼 児にとっても母親にとっても安定した楽な姿勢を維持できる。

【００２４】 また、図示省略したが、種々の身体障害者の体位を保つ補助具としての利用形 態も考えられよう。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のクッションは、構成が簡単でありながら種々の用 途があり、日常性活に於いて安楽な姿勢を維持でき、整体的、生理的に望ましい 健康管理が達成できる等、多くの優れた作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のクッションの平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図３】本考案のクッションの使用例を示す説明図であ
る。

【図４】本考案のクッションの他の使用例を示す説明図
である。

【図５】本考案のクッションの他の使用例を示す説明図
である。

【図６】本考案のクッションの他の使用例を示す説明図
である。

【図７】本考案のクッションの他の使用例を示す説明図
である。

【図８】本考案のクッションの他の使用例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１；クッション、２；袋体、３；開口部、４；内側湾曲
部、５；中央部、６；側部、７；カバー、８；充填物。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ａ４７Ｃ 27/22 Ａ４７Ｃ 27/22 Ａ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端部が先細となった略馬蹄形状の袋体
   （２）内に、空気、綿、発泡スチロールビーズ、パン
   ヤ、ウレタン、ストロービーズ、炭、蕎麦殻、ひのき等
   の木片、花びら、海草等の何れかまたは複数種を混在さ
   せて詰めて成るクッション。