JP3050032B2 - 摩擦車式無段変速機 - Google Patents

摩擦車式無段変速機

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JP3050032B2 JP6010486A JP1048694A JP3050032B2 JP 3050032 B2 JP3050032 B2 JP 3050032B2 JP 6010486 A JP6010486 A JP 6010486A JP 1048694 A JP1048694 A JP 1048694A JP 3050032 B2 JP3050032 B2 JP 3050032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦車式無段変速機、
特にその変速制御装置の改良提案に関するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦車式無段変速機は通常、例えば特開
平4−29659号公報に記載の如く、同軸に対向配置
した入出力ディスクと、これら入出力ディスク間で摩擦
係合により動力の受渡しを行う摩擦車と、該摩擦車を回
転自在に支持した摩擦車支持部材とを具え、該摩擦車支
持部材を一端のピストンにより、摩擦車回転軸線と直交
する首振り軸線方向へストロークさせて、摩擦車の該首
振り軸線周りの傾転を生起させ、これにより入出力コー
ンディスク間の伝動比を無段階に変化させるよう構成す
るのが普通である。
【0003】そして上記ピストンは、モータから変速指
令(目標変速比)を入力される変速制御弁によりストロ
ーク制御されて、上記摩擦車支持部材の首振り軸線方向
へのストロークを行わせる。一方で、このストロークに
伴う摩擦車の上記傾転(変速比変化)は、当該傾転に連
動して回転するプリセスカムから、これによりカム作動
される変速比フィードバックレバーを介して、上記変速
制御弁にフィードバックされ、変速比が上記モータから
変速指令(目標変速比)になったところで、変速制御弁
は元の状態に戻って、摩擦車支持部材を元のストローク
位置に復帰させ、当該目標変速比を保持するよう機能す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで変速制御弁
は、前記ピストンに近い第1コントロールバルブボディ
ーハーフおよび該ピストンから遠い第2コントロールバ
ルブボディーハーフの合体になるコントロールバルブボ
ディーに内蔵させるが、従来は前記文献に記載の如く、
変速制御弁をピストンから遠い第2コントロールバルブ
ボディーハーフ内に内蔵させる構成であったため、以下
の問題を生じていた。
【0005】即ち、摩擦車の傾転量(変速比変化)を変
速制御弁にフィードバックするためのプリセスカムは、
前記文献にも記載されているように、第1コントロール
バルブボディーハーフから遠い第2コントロールバルブ
ボディーハーフの側に配置するのが常套であり、従来の
ように変速制御弁をピストンから遠い第2コントロール
バルブボディーハーフ内に内蔵させるのでは、プリセス
カムと変速制御弁との間の間隔が小さくなるのを免れ
ず、プリセスカムによりカム作動されて摩擦車の傾転量
(変速比)を変速制御弁にフィードバックする変速比フ
ィードバックレバーのレバー比が稼げない。
【0006】この場合、変速比フィードバックレバーの
小さなレバー比に起因して、変速制御がハンチング等を
生じ、制御の不安定を惹起するといった弊害を免れな
い。かと言って、変速比フィードバックレバーの揺動中
心からプリセスカムとの接点に至る下側アーム長を無理
やり小さくして、レバー比を稼ごうとすると、当該下側
アームが小型化してプリセスカムとの干渉を生じたり、
当該下側アームの強度不足といった別の問題を生じ、い
ずれにしても変速比フィードバックレバーのレバー比に
関する設定自由度が低く、その最適化はほとんど不可能
であった。
【0007】本発明は、変速制御弁がプリセスカムから
遠くなるような配置とすることにより、上述の問題を解
消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
は、同軸に対向配置した入出力ディスクと、これら入出
力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行う摩擦
車と、該摩擦車を回転自在に支持した摩擦車支持部材と
を具え、該摩擦車支持部材を一端のピストンにより、摩
擦車回転軸線と直交する首振り軸線方向へストロークさ
せて、前記摩擦車の該首振り軸線周りの傾転を生起さ
せ、変速を行うようにした摩擦車式無段変速機におい
て、前記ピストンをストローク制御する変速制御弁を、
該ピストンに近い第1コントロールバルブボディーハー
フおよび該ピストンから遠い第2コントロールバルブボ
ディーハーフの合体になるコントロールバルブボディー
の、第1コントロールバルブボディーハーフ内に内蔵
し、前記摩擦車の傾転に連動して回転するプリセスカム
を、前記第1コントロールバルブボディーハーフから遠
い前記第2コントロールバルブボディーハーフの側に配
置し、該プリセスカムによりカム作動されて前記パワー
ローラの傾転を前記変速制御弁にフィードバックする変
速比フィードバックレバーを、前記第2コントロールバ
ルブボディーハーフに跨がらせてプリセスカムから変速
制御弁まで延在させたことを特徴とするものである。
【0009】また第2発明は、上記第1発明において、
変速制御弁に変速を指令するモータを、前記第1コント
ロールバルブボディーハーフから遠い前記第2コントロ
ールバルブボディーハーフの側に配置し、該モータの出
力軸を第2コントロールバルブボディーハーフに遊嵌す
るが、第1コントロールバルブボディーハーフに対し嵌
め合いにより位置決めして、前記変速制御弁に相関させ
たことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】第1発明において、摩擦車は入出力ディスク間
で摩擦係合により動力の受渡しを行う。また、各摩擦車
を回転自在に支持した摩擦車支持部材を、その一端に設
けたピストンを介して変速制御弁により、摩擦車回転軸
線と直交する首振り軸線方向へストロークさせると、摩
擦車は入出力コーンディスクからの分力により当該軸線
周りの首振りを生起されて、入出力ディスク間の伝動比
を無段階に変化させることができる。なお、この変速中
にプリセスカムは、摩擦車の傾転に連動して回転し、変
速比フィードバックレバーを経て摩擦車の傾転量(変速
比)を変速制御弁にフィードバックする。そして、この
変速比が変速指令(目標変速比)になったところで、変
速制御弁は元の状態に戻って、摩擦車支持部材を元のス
トローク位置に復帰させ、当該目標変速比を保持する。
【0011】ところで変速制御弁が、コントロールバル
ブボディーを成す第1コントロールバルブボディーハー
フおよび第2コントロールバルブボディーハーフのう
ち、上記ピストンに近い第1コントロールバルブボディ
ーハーフ内に内蔵されているため、また、変速比フィー
ドバックレバーを、前記第2コントロールバルブボディ
ーハーフに跨がらせてプリセスカムから変速制御弁まで
延在させたこととも相俟って、上記プリセスカムを、第
1コントロールバルブボディーハーフから遠い第2コン
トロールバルブボディーハーフの側に配置するのが常套
であると雖も、該プリセスカムと、上記の配置とした変
速制御弁との間の間隔を大きく確保することができるこ
ととなり、従って、変速比フィードバックレバーの揺動
中心からプリセスカムとの接点に至る下側アーム長を無
理やり小さくしなくても、変速比フィードバックレバー
のレバー比を大きくすることができ、変速制御がハンチ
ングを生ずる等の制御不安定をなくすことができる。
【0012】また第2発明の摩擦車式無段変速機は、上
記第1発明において、変速制御弁へ変速指令(目標変速
比)を供給するモータを、第1コントロールバルブボデ
ィーハーフから遠い第2コントロールバルブボディーハ
ーフの側に配置し、該モータの出力軸を第2コントロー
ルバルブボディーハーフに遊嵌するが、第1コントロー
ルバルブボディーハーフに対し嵌め合いにより位置決め
して、前記変速制御弁に相関させたことから、変速制御
弁を第1コントロールバルブボディーハーフ内に内蔵さ
せたことでスペースに余裕ができた第2コントロールバ
ルブボディーハーフに上記のモータを設置して、スペー
スの有効利用を図ることができるのに加え、モータ出力
軸を、変速制御弁が内蔵されていると同じ第1コントロ
ールバルブボディーハーフに対し、嵌め合いにより位置
決めしたことで、相対位置が高精度であるを要するモー
タ出力軸および変速制御弁間の相関を正確に確保するこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明による摩擦車式無段変速機の
一実施例を示し、この図において1は変速機ケース、2
は主軸、3は、主軸2を挟んでその両側に対向させて配
置した一対のパワーローラ(摩擦車)である。
【0014】主軸2上に入出力コーンディスク(ディス
ク)7,8を対向させて回転自在に支持し、入力コーン
ディスク7を動力源に駆動結合し、出力コーンディスク
8を出力軸に駆動結合する。パワーローラ3は、これら
入出力コーンディスク7,8間で摩擦係合により動力伝
達を行うもので、これがため各パワーローラ3を個々の
トラニオン(摩擦車支持部材)4に回転自在に支持す
る。
【0015】各トラニオン4はアッパリンク5およびロ
アリンク6により変速機ケース1に支持する。これがた
めアッパリンク5の中央に球面嵌合孔5aを穿ち、これ
を経てアッパリンク5を変速機ケース1に揺動可能に支
持し、またロアリンク6の中央に球面嵌合孔6aを穿
ち、これを経てロアリンク6を変速機ケース1に揺動可
能に支持する。
【0016】そして、アッパリンク5の両端にそれぞ
れ、これらに球面嵌合する球面継手9および該球面継手
内に嵌合する軸受10を介して両トラニオン4の上端を
アッパリンク5の両端に夫々揺動可能および回転自在に
支持する。
【0017】また、ロアリンク6の両端にそれぞれ、こ
れらに球面嵌合する球面継手11および該球面継手内に
嵌合する軸受12を介して両トラニオン4の下端をロア
リンク6の両端に夫々揺動可能および回転自在に支持す
る。
【0018】なお、軸受10,12で規定される各トラ
ニオン4の回転軸線(首振り軸線)は、パワーローラ3
の回転軸線に直交させる。
【0019】各トラニオン4の下端には更にピストン1
3を同軸に結合して設け、これらピストンを、シリンダ
本体14内に摺動自在に嵌合し、該シリンダ本体をボル
ト15により変速機ケース1内に取着する。ピストン1
3は相互逆向きのストロークにより、対応するトラニオ
ン4を上記首振り軸線方向へストロークさせて、後述の
変速を司るもので、両ピストン13のストロークを、シ
リンダ本体14の下方に設けたコントロールバルブ16
により制御するものとする。
【0020】コントロールバルブ16は、ピストン13
およびシリンダ本体14に近い上方の(第1の)コント
ロールバルブボディーハーフ17、およびピストン13
およびシリンダ本体14から遠い下方の(第2の)コン
トロールバルブボディーハーフ18との合体に成るコン
トロールバルブボディーを具え、これに、変速制御弁1
9およびマニュアルバルブ20を含む各種バルブ(図示
せず)を挿入すると共に、これらの弁間を連絡する油路
を形成して構成する。
【0021】ここでコントロールバルブ16は、下方の
第2コントロールバルブボディーハーフ18をボルト2
1により変速機ケース1に結合して取り付け、変速制御
弁19は上方の第1コントロールバルブボディーハーフ
17内に内蔵させ、マニュアルバルブ20は下方の第2
コントロールバルブボディーハーフ18内に内蔵させ
る。
【0022】また、変速制御弁19に変速(目標変速
比)を指令するモータ22は、変速制御弁19を上方の
第1コントロールバルブボディーハーフ17に内蔵させ
たことでスペース的に余裕のできた下方の第2コントロ
ールバルブボディーハーフ18の側、特に第1コントロ
ールバルブボディーハーフ17から遠い第2コントロー
ルバルブボディーハーフ18の下面に配置する。そし
て、このモータ22は出力軸22aを、第2コントロー
ルバルブボディーハーフ18の孔18aに隙間をもって
遊嵌するが、第1コントロールバルブボディーハーフ1
7に対しては、その孔17aへの嵌め合いにより位置決
めし、この位置決め状態でモータ22を第2コントロー
ルバルブボディーハーフ18の下面にボルト等で取着す
ることにより、モータ出力軸22aを変速制御弁19に
対し、23で示すようにラックアンドピニオン型式に駆
動結合させる。
【0023】マニュアルバルブ20は、変速機ケース1
上のリンケージやワイヤ等のリモートコントロール系を
介して運転席のマニュアルレバーに連結され、運転者
が、希望する走行形態、つまり前進走行か、後退走行
か、駐停車かに応じ手動操作するものである。従ってマ
ニュアルバルブ20は、変速機ケース1に対する位置精
度を要求されるが、ボルト21で変速機ケース1に取着
されている第2コントロールバルブボディーハーフ18
にマニュアルバルブ20を挿入することから、マニュア
ルバルブ20の変速機ケース1に対する位置ずれが小さ
くなり、上記の要求を満足させることができる。
【0024】変速制御弁19は周知の通り、スプール1
9aをモータ22により、これからの目標変速比指令に
応じた距離だけストロークされて、両ピストン13を介
しトラニオン4を同時にしかも相互逆向きに油圧でスト
ロークさせ、これに伴うパワーローラ3の首振り軸線周
りの傾転により目標変速比への無段変速を行わせること
ができる。また変速制御弁19は、スプール19aと共
に上記の弁作用を行うスリーブ19bに、パワーローラ
3の上記傾転(変速比)をフィードバックされ、該スリ
ーブ19bは、目標変速比への無段変速が進むにつれて
スプール19aに追従変位する。そして、変速比が目標
変速比になったところで、スリーブ19bはスプール1
9aに対し初期の相対位置に復帰し、トラニオン4をパ
ワーローラ回転軸線が入出力コーンディスク軸線と直交
する初期位置に戻して目標変速比を維持することができ
る。
【0025】ここで、上記の変速比フィードバック系は
以下の如くに構成する。つまり、一方のトラニオン4の
下端に、このトラニオン4と共に回転するカム軸24を
同軸に、第2コントロールバルブボディーハーフ18の
下面に及ぶよう延設し、このカム軸24の下端にプリセ
スカム25を固設する。そして、第2コントロールバル
ブボディーハーフ18には更に、ピン26で変速比フィ
ードバックレバー27を枢支して設ける。該変速比フィ
ードバックレバー27はベルクランクレバー型式とし
て、その一端をプリセスカム25のカム面に衝接させ、
他端を、これにねじ込んだアジャスタスクリュー28を
介して変速制御弁19のスリーブ19bに衝接させる。
【0026】上記実施例の作用を次に説明する。パワー
ローラ3は主軸2上の入出力コーンディスク7,8間で
動力の受渡しを行うよう回転される。この伝動中変速制
御弁19は、モータ22からスプール19aへ目標変速
比に関する変速指令を入力されて、このスプールを目標
変速比に対応した距離だけ対応方向へストロークされる
と、スプール19aおよびスリーブ19b間の相対変位
に基づく弁作用により、制御油圧を出力して、ピストン
13をストローク作動させ、これによりトラニオン4
を、パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の方向
に、同期して同位相で相互逆向きにストロークさせる。
【0027】これにより、パワーローラ3が主軸2から
オフセットされて首振り軸線周りの分力を受け、当該軸
線周りに首振り回動される。これによりパワーローラ3
は入出力コーンディスク7,8に対する摩擦係合円径を
連続的に変化され、入出力コーンディスク7,8間の伝
動比、つまり変速比を無段階に、上記目標変速比へ向け
変化させることができる。
【0028】そして、この変速が進行するにつれて、パ
ワーローラ3およびトラニオン4の傾転に追従回動する
プリセスカム25は、変速比フィードバックレバー27
を介して変速制御弁19のスリーブ19bをスプール1
9aに追従変位させる。ここで、変速比が上記の目標変
速比になったところで、スリーブ19bはスプール19
aに対し初期の相対位置に復帰し、ピストン13を介し
トラニオン4を、パワーローラ回転軸線が入出力コーン
ディスク軸線と直交する初期位置に戻して、目標変速比
を維持することができる。
【0029】ところで本例の構成においては、コントロ
ールバルブボディーを成す第1コントロールバルブボデ
ィーハーフ17および第2コントロールバルブボディー
ハーフ18のうち、ピストン13に近い第1コントロー
ルバルブボディーハーフ17内に変速制御弁19を内蔵
させているため、また、変速比フィードバックレバー2
7を、第2コントロールバルブボディーハーフ18に跨
がらせてプリセスカム25から変速制御弁19まで延在
させたこととも相俟って、プリセスカム25を、第1コ
ントロールバルブボディーハーフ17から遠い第2コン
トロールバルブボディーハーフ18の側に配置するのが
常套であると雖も、該プリセスカム25と、変速制御弁
19との間の間隔を大きく確保することができることと
なり、従って、変速比フィードバックレバー27の揺動
中心26からプリセスカム25との接点に至る下側のア
ーム長L1 を無理やり小さくしなくても、このアーム長
1 と、変速比フィードバックレバー27の揺動中心2
6からアジャスタスクリュー28に至る上側のアーム長
2 との比L2 /L1 で表される、変速比フィードバッ
クレバー27のレバー比を大きくすることができ、変速
制御がハンチングを生ずる等の制御不安定をなくすこと
ができる。
【0030】また本例の摩擦車式無段変速機では、変速
制御弁19へ変速を指令するモータ22を、第1コント
ロールバルブボディーハーフ17から遠い第2コントロ
ールバルブボディーハーフ18の側に配置し、該モータ
の出力軸22aを第2コントロールバルブボディーハー
フ18の孔19aに遊嵌するが、第1コントロールバル
ブボディーハーフ17に対し、その孔17aへの嵌め合
いにより位置決めして、変速制御弁19に駆動結合(2
3)させたから、変速制御弁19を第1コントロールバ
ルブボディーハーフ17内に内蔵させたことでスペース
に余裕ができた第2コントロールバルブボディーハーフ
18に上記のモータ22を設置して、スペースの有効利
用を図ることができるのに加え、モータ出力軸22a
を、変速制御弁19が内蔵されていると同じ第1コント
ロールバルブボディーハーフ17に対し、嵌め合いによ
り位置決めしたことで、相対位置が高精度であるを要す
るモータ出力軸22aおよび変速制御弁19間の相関を
正確に確保することができる。
【0031】
【発明の効果】かくして第1発明の摩擦車式無段変速機
は、請求項1に記載の如く、変速制御弁を、ピストンに
近い第1コントロールバルブボディーハーフ内に内蔵す
る構成にしたため、変速比フィードバックレバーを、第
2コントロールバルブボディーハーフに跨がらせてプリ
セスカムから変速制御弁まで延在させることとも相俟っ
て、上記プリセスカムを、第1コントロールバルブボデ
ィーハーフから遠い第2コントロールバルブボディーハ
ーフの側に配置するのが常套であると雖も、該プリセス
カムと、変速制御弁との間の間隔を大きく確保すること
ができることとなり、変速比フィードバックレバーの揺
動中心からプリセスカムとの接点に至るアーム長を無理
やり小さくしなくても、変速比フィードバックレバーの
レバー比を大きくすることができ、変速制御がハンチン
グを生ずる等の制御不安定をなくすことができる。
【0032】また第2発明の摩擦車式無段変速機は、請
求項2に記載の如く、上記第1発明において、変速制御
弁へ変速指令を供給するモータを、第1コントロールバ
ルブボディーハーフから遠い第2コントロールバルブボ
ディーハーフの側に配置し、該モータの出力軸を第2コ
ントロールバルブボディーハーフに遊嵌するが、第1コ
ントロールバルブボディーハーフに対し嵌め合いにより
位置決めして、変速制御弁に相関させた構成になるか
ら、変速制御弁を第1コントロールバルブボディーハー
フ内に内蔵させたことでスペースに余裕ができた第2コ
ントロールバルブボディーハーフに上記のモータを設置
して、スペースの有効利用を図ることができるのに加
え、モータ出力軸を、変速制御弁が内蔵されていると同
じ第1コントロールバルブボディーハーフに対し、嵌め
合いにより位置決めしたことで、相対位置が高精度であ
るを要するモータ出力軸および変速制御弁間の相関を正
確に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦車式無段変速機の一実施例を
示す横断正面図である。
【符号の説明】
1 変速機ケース 2 主軸 3 パワーローラ(摩擦車) 4 トラニオン(摩擦車支持部材) 5 アッパリンク 6 ロアリンク 7 入力コーンディスク(ディスク) 8 出力コーンディスク(ディスク) 9 球面継手 10 軸受 11 球面継手 12 軸受 13 ピストン 14 シリンダ本体 16 コントロールバルブ 17 第 1コントロールバルブボディーハーフ 18 第 2コントロールバルブボディーハーフ 19 変速制御弁 20 マニュアルバルブ 22 モータ 25 プリセスカム 26 枢支ピン 27 変速比フィードバックレバー 28 アジャスタスクリュー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置した入出力ディスクと、 これら入出力ディスク間で摩擦係合により動力の受渡し
    を行う摩擦車と、 該摩擦車を回転自在に支持した摩擦車支持部材とを具
    え、 該摩擦車支持部材を一端のピストンにより、摩擦車回転
    軸線と直交する首振り軸線方向へストロークさせて、前
    記摩擦車の該首振り軸線周りの傾転を生起させ、変速を
    行うようにした摩擦車式無段変速機において、 前記ピストンをストローク制御する変速制御弁を、該ピ
    ストンに近い第1コントロールバルブボディーハーフお
    よび該ピストンから遠い第2コントロールバルブボディ
    ーハーフの合体になるコントロールバルブボディーの、
    第1コントロールバルブボディーハーフ内に内蔵し、 前記摩擦車の傾転に連動して回転するプリセスカムを、
    前記第1コントロールバルブボディーハーフから遠い前
    記第2コントロールバルブボディーハーフの側に配置
    し、 該プリセスカムによりカム作動されて前記パワーローラ
    の傾転を前記変速制御弁にフィードバックする変速比フ
    ィードバックレバーを、前記第2コントロールバルブボ
    ディーハーフに跨がらせてプリセスカムから変速制御弁
    まで延在させたことを特徴とする摩擦車式無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、変速制御弁に変速を
    指令するモータを、前記第1コントロールバルブボディ
    ーハーフから遠い前記第2コントロールバルブボディー
    ハーフの側に配置し、該モータの出力軸を第2コントロ
    ールバルブボディーハーフに遊嵌するが、第1コントロ
    ールバルブボディーハーフに対し嵌め合いにより位置決
    めして、前記変速制御弁に相関させたことを特徴とする
    摩擦車式無段変速機。
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