JP3049969B2 - 片側ピストン式可変容量圧縮機における可変機構 - Google Patents

片側ピストン式可変容量圧縮機における可変機構

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JP3049969B2 JP4279019A JP27901992A JP3049969B2 JP 3049969 B2 JP3049969 B2 JP 3049969B2 JP 4279019 A JP4279019 A JP 4279019A JP 27901992 A JP27901992 A JP 27901992A JP 3049969 B2 JP3049969 B2 JP 3049969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片頭ピストンを往復直
線運動可能に収容するハウジング内の回転軸上にスライ
ド可能かつ傾動可能に支持すると共に、回転軸上の回転
支持体に斜板を傾動可能に連係し、斜板の回転運動を片
頭ピストンの往復直線運動に変換すると共に、クランク
室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した差により
斜板の傾角を制御する片側ピストン式可変容量圧縮機に
おける潤滑構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】片側ピストン式可変容量圧縮機としては
実開昭62−183082号に開示されるものが一般的
である。この圧縮機では回転軸に嵌合固定されたラグプ
レートに回転駆動体を前後方向へ揺動可能に連係し、回
転駆動体上に斜板を相対回転可能に支持している。ラグ
プレーとは回転軸と一体的に回転し、回転駆動体はラグ
プレートと同速度で回転する。斜板は回転駆動体の回転
に伴って前後に揺動し、揺動運動によりピストンが往復
直線運動する。
【0003】ラグプレートに突設された支持アームには
長孔が形成されている。回転駆動体に連結された連結ピ
ンは長孔に嵌入されており、斜板の揺動に伴って連結ピ
ンが長孔に沿って案内される。長孔のガイド形状はピス
トンのトップクリアランスを一定に保持するように設定
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の圧縮機では、
斜板傾角が最大のとき、即ち吐出容量が最大のとき、ト
ップ位置のピストンを介した圧縮反力の斜板上における
作用点と、長孔内の連結ピンを介した圧縮反力の支持点
とが回転軸に平行な直線上に位置するように設定されて
いる。従って、斜板傾角が減少するに伴って前記支持点
が長孔に沿って下方へ移動し、トップ位置のピストンを
介した圧縮反力を受ける斜板上の作用点が前記支持点に
対して相対的に上方へ移動する。この相対移動のために
トップ位置のピストンを介した圧縮反力が斜板傾角を更
に減少させようとするモーメントを生じさせる。その結
果、傾角減少動作が過敏になり、傾角増大動作が鈍重に
なる。即ち、容量制御精度は高くはない。
【0005】本発明は、片側ピストン式可変容量圧縮機
の斜板を円滑に傾動して精度の高い可変制御を達成し得
る可変機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
クランク室、吸入室、吐出室及びこれら各室を接続する
シリンダボアを区画形成すると共に、回転軸の周りに複
数のシリンダボアを配列し、シリンダボア内に片頭ピス
トンを往復直線運動可能に収容するハウジング内の回転
軸上にスライド可能かつ傾動可能に斜板を支持すると共
に、回転軸上の回転支持体に斜板を傾動可能に連係し、
クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した
差により斜板の傾角を制御する片側ピストン式可変容量
圧縮機を対象とし、前記回転支持体には支持アームを突
設し、支持アームには回転軸の軸線方向及びこれと直交
する方向に支持ピンを回転可能に貫通支持し、支持アー
ムから突出する支持ピンの左右の突出端部にはそれぞれ
ガイドピンを回転支持体のラジアル方向へ挿通し、回転
軸側のガイドピンの端部を斜板に連結し、回転軸の軸線
方向にて吐出行程側のシリンダボアに対応する支持ピン
の突出端部側に圧縮反力を受け止めるための受け止め
部、又は吸入行程側のシリンダボアに対応する支持ピン
の突出端部側に吸入反力を受け止めるための受け止め部
の少なくとも一方を支持アームから延出した。
【0007】
【作用】斜板は支持ピンを中心にして回転軸の軸線方向
に傾動し、圧縮反力が支持ピンによって受け止められ
る。従って、トップ位置のピストンを介した圧縮反力を
受ける斜板上の作用点と、圧縮反力を受け止める支持ピ
ン上の支持点とが相対変位することはない。斜板傾角が
大きいほど容量が多くなり、圧縮反力及び吸入反力も大
きくなる。回転支持体が片頭ピストン側から見て左回り
すると支持アームより左側のシリンダボアが吐出行程と
なり、支持アームより右側のシリンダボアが吸入行程と
なる。斜板は吐出行程側のシリンダボアから圧縮反力を
受け、吸入行程側のシリンダボアから逆方向の吸入反力
を受ける。これらの反力が支持ピンに対して荷重モーメ
ントとして作用する。この荷重モーメントは、吐出行程
側のシリンダボアに対応する受け止め部、又は吸入行程
側のシリンダボアに対応する受け止め部によって受け止
められる。この受け止め作用によって支持ピンと支持ア
ームとの間の摩擦力が低減し、斜板の傾動が円滑に行わ
れる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に基づいて説明する。図1に示すように圧縮機全体
のハウジングの一部となるシリンダブロック1の前端に
はフロントハウジング2が接合されている。シリンダブ
ロック1の後端にはリヤハウジング3がバルブプレート
16、弁形成プレート17A,17B及びリテーナ形成
プレート18を介して接合固定されている。フロントハ
ウジング2内にはアンギュラベアリング4が取り付けら
れている。アンギュラベアリング4には円板状の回転支
持体5が支持されており、回転支持体5には回転軸6が
止着されている。アンギュラベアリング4は回転軸6に
作用するスラスト方向の荷重及びラジアル方向の荷重の
両方を回転支持体5を介して受け止める。
【0009】回転軸6の前端はクランク室2aからフロ
ントハウジング2を介して外部へ突出しており、この突
出端部にはプーリ7が螺着されている。プーリ7はベル
ト7aを介して車両エンジンに作動連結されている。回
転軸6の前端部とフロントハウジング2との間にはリッ
プシール53が介在されている。リップシール53はク
ランク室2a内の圧力洩れを防止する。
【0010】シリンダブロック1の中心部にはスプール
8が回転軸6の軸線方向へスライド可能に嵌入収容され
ている。スプール8は、大径筒部8aと小径筒部8bと
からなり、回転軸6の後端部が大径筒部8a内に突入し
ている。この突入端部はラジアルベアリング9を介して
スプール8に回転可能に支持されている。ラジアルベア
リング9は回転軸6に対してスライド可能である。小径
筒部8bの内端と回転軸6の後端との間には復帰ばね2
1が介在されており、スプール8は復帰ばね21のばね
作用によってバルブプレート17に常には押接されてい
る。スプール8がバルブプレート16に接している場合
には大径筒部8aの端面はシリンダブロック1の端面に
一致する。
【0011】リヤハウジング3には傾角復帰用電磁ソレ
ノイド36が収容されている。傾角復帰用電磁ソレノイ
ド36の励磁によって固定鉄芯37側に吸着される可動
鉄芯38はバルブプレート16に当接しているスプール
8をバルブプレート16から離間する。スプール8がバ
ルブプレート16から離間した場合には大径筒部8aの
端面はシリンダブロック1の端面からクランク室2aへ
突出する。
【0012】回転軸6には球面状の斜板支持体10がス
ライド可能に支持されており、斜板支持体10には斜板
11が回転軸6の軸線方向へ傾動可能に支持されてい
る。斜板11には連結片12A,12Bが止着されてい
る。図2に示すように連結片12A,12Bには一対の
ガイドピン13,14が止着されている。回転支持体5
には支持アーム5aが突設されている。図2に示すよう
に支持アーム5aには支持孔5cが設けられており、支
持孔5cには支持ピン15が回動可能に貫通支持されて
いる。支持ピン15の貫通方向は、回転軸6の軸線方向
に対して直角を成す方向かつ回転支持体5のラジアル方
向に対して直角を成す方向に設定されている。
【0013】一対のガイドピン13,14は支持アーム
5aから左右両側に突出する支持ピン15の両突出端部
15a,15bにスライド可能に嵌入されている。支持
アーム5a上に回動可能に支持された支持ピン15と一
対のガイドピン13,14との連係により斜板11が斜
板支持体10を中心に回転軸6の軸線方向へ傾動可能か
つ回転軸6と一体的に回転可能である。支斜板11の傾
動は、支持ピン15とガイドピン13,14とのスライ
ドガイド関係、斜板支持体10のスライド作用及び斜板
支持体10の支持作用により案内される。
【0014】斜板11の最大傾角は回転支持体5の傾角
規制突部5bと斜板11との当接によって規制される。
又、斜板11の最小傾角はスプール8と斜板支持体10
との当接によって規制される。スプール8がバルブプレ
ート16に当接しているときの斜板11の最小傾角は0
°となる。
【0015】ガイドピン13を嵌入する支持ピン15の
突出端部15a側にて支持アーム5aの端部には円弧状
の受け止め部5dが延出形成されている。受け止め部5
dは回転支持体5側で支持ピン15の突出端部15aに
接触している。
【0016】シリンダブロック1内には複数のシリンダ
ボア1a1 ,1a2 ,1a3 ,1a 4 ,1a5 がクラン
ク室2aに接続するように貫設されており、各シリンダ
ボア1a1 〜1a5 内には片頭ピストン19が収容され
ている。図2に鎖線で示すように複数のシリンダボア1
1 〜1a5 は回転軸6の周りに等間隔に配列されてい
る。
【0017】片頭ピストン19の首部19aには一対の
シュー20が嵌入されている。斜板11の周縁部は両シ
ュー20間に入り込み、斜板11の両面には両シュー2
0の端面が接する。従って、斜板11の回転運動がシュ
ー20を介して片頭ピストン19の前後往復揺動に変換
され、片頭ピストン19がシリンダボア1a内を前後動
する。
【0018】リヤハウジング3内には吸入室3a及び吐
出室3bが区画形成されている。バルブプレート16上
には吸入ポート16a及び吐出ポート16bが形成され
ており、弁形成プレート17上には吸入弁17a及び吐
出弁17bが形成されている。吸入室3a内の冷媒ガス
は片頭ピストン19の復動動作により吸入ポート16a
から吸入弁17aを押し退けてシリンダボア1a1 〜1
5 内へ流入する。シリンダボア1a1 〜1a5 内へ流
入した冷媒ガスは片頭ピストン19の往動動作により吐
出ポート16bから吐出弁17bを押し退けて吐出室3
bへ吐出される。吐出弁17bはリテーナ形成プレート
18上のリテーナ18aに当接して開度規制される。
【0019】片頭ピストン19のストロークはクランク
室2a内の圧力とシリンダボア1a 1 〜1a5 内の吸入
圧との片頭ピストン19を介した差圧に応じて変わる。
即ち、圧縮容量を左右する斜板11の傾角が変化する。
クランク室2aと吸入室3aとは絞り通路1dを介して
連通しており、クランク室2a内の冷媒ガスが絞り通路
1dを介して吸入室3aへ流出する。クランク室2a内
の圧力はシリンダブロック1及びフロントハウジング2
の下壁に取り付けられた電磁制御弁22により制御され
る。
【0020】図1の状態では制御弁22及び傾角復帰用
電磁ソレノイド36はいずれも励磁状態にある。傾角復
帰用電磁ソレノイド36が励磁しているため、スプール
8がバルブプレート16から離間しており、スプール8
の大径筒部8aの端面がクランク室2a内に突出してい
る。従って、図1に示すように斜板11の傾角は、実線
で示すように傾角規制突部5bに当接する最大傾角位置
と、鎖線で示すように斜板支持体10がスプール8に当
接する最小傾角位置との間に規制される。斜板11はこ
の傾角範囲内で励磁状態にある制御弁22の傾角制御を
受ける。
【0021】制御弁22が消磁するとクランク室2a内
が急激に昇圧し、傾角復帰用電磁ソレノイド36が消磁
するとスプール8がシリンダブロック1内に退避する。
従って、斜板11の傾角が直ちに0°となって吐出容量
零となり、クラッチ装着式の圧縮機においてクラッチを
遮断したときの圧縮機無負荷状態と同じ状態が得られ
る。この圧縮機無負荷状態によって車両用エンジンの全
出力が車両駆動に向けられる。このような圧縮機無負荷
状態への移行は空調装置OFF時、車両加速時等の場合
に行われる。
【0022】斜板11の傾角が0°となった状態で圧縮
機を運転しても吐出容量が零となるため、圧縮機内及び
外部冷媒回路内の冷媒ガス圧は均一になる。そのため、
クランク室2a内の圧力を低下させて斜板11を傾ける
ことはできない。本実施例では傾角復帰用電磁ソレノイ
ド36を励磁することによって斜板11が傾けられる。
【0023】圧縮反力が支持ピン15によって受け止め
られため、トップ位置のシリンダボア1a1 から圧縮反
力を受ける斜板上の作用点と、圧縮反力を受け止める支
持ピン15上の支持点とが相対変位することはない。従
って、実開昭62−183082号公報のタイプの圧縮
機における容量制御性の問題は生じない。
【0024】斜板11の傾角制御はクランク室2aの圧
力制御によって行われ、斜板11は支持ピン15を中心
にして傾動する。この傾動動作が円滑に行われないと傾
角制御の精度が悪くなり、精度の高い容量制御ができな
くなる。斜板11の傾動動作の円滑性を妨げる要因とし
ては支持ピン15と支持アーム5aとの間の摩擦力が挙
げられる。この摩擦力が大きいと支持ピン15の円滑な
回動が阻害される。
【0025】図2に示すように回転支持体5は矢印Q方
向に回転しており、斜板11も同方向に回転している。
従って、シリンダボア1a1 〜1a5 側から回転支持体
5及び斜板11を見た場合、支持アーム5aより左側に
あるシリンダボア1a2 ,1a3 は吐出行程にある。
又、支持アーム5aより右側にあるシリンダボア1
4,1a5 は吐出行程にある。従って、斜板11はシ
リンダボア1a2 ,1a3 側から圧縮反力を受け、シリ
ンダボア1a4 ,1a5 側から吸入反力を受ける。これ
ら反力はガイドピン13,14及び支持ピン15を介し
て支持アーム5aで受け止められる。図3の矢印Rは圧
縮反力を表し、矢印Sは吸入反力を表す。
【0026】斜板11を傾動させるために支持ピン15
を回動させる必要があり、そのために支持ピン15の周
面と支持孔5cの内周面との間には若干のクリアランス
が確保されている。そのため、圧縮反力Rは支持孔5c
の周縁5c1 上の位置5c11を中心とした荷重モーメン
トを支持ピン15に与え、吸入反力Sは受け止め部5d
の内縁5d1 を中心とした荷重モーメントを支持ピン1
5に与える。圧縮反力Rによる支持ピン15の荷重モー
メントは受け止め部5dの内縁5d1 に作用する。圧縮
反力Sによる支持ピン15の荷重モーメントは周縁5d
上の位置5d1に作用する。このような荷重モーメント
が支持アーム5aと支持ピン15との間に摩擦力をもた
らす。
【0027】図3に示すように、位置5c11とガイドピ
ン13の軸芯13aとの距離をL1、位置5c11と内縁
5d1 との距離をL2 とすると、内縁5d1 に対する荷
重はRL1 /L2 となる。内縁5d1 とガイドピン14
の軸芯14aとの距離をL3とすると、位置5c11に対
する荷重はSL3 /L2 となる。従って、圧縮反力Rに
よる摩擦力はRL1 /L2 に比例し、吸入反力Sによる
摩擦力はSL3 /L2に比例する。そこで、距離L2
大きくすれば支持ピン15と支持アーム5aとの間の摩
擦力は小さくなる。
【0028】本実施例では支持アーム5aから受け止め
部5dを延出して距離L2 を大きくしており、受け止め
部5dの存在によって支持ピン15と支持アーム5aと
の間の摩擦力が低減される。従って、支持アーム5aに
対する支持ピン15の回動が円滑に行われ、斜板11の
傾角制御の精度が向上する。
【0029】又、本実施例のクラッチレス構造の圧縮機
では、圧縮機無負荷状態に速やかに移行するために斜板
11の傾角を迅速に零にする必要がある。支持アーム5
aと支持ピン15との間の高い回動円滑性が圧縮機無負
荷状態への速やかな移行に寄与する。
【0030】なお、回転軸6の回転方向がQ方向とは逆
の場合には、受け止め部5dは突出端部15b側に設け
る必要がある。本発明は勿論前記実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば図4に示す実施例も可能であ
る。この実施例では支持ピン15の突出端部15b側に
も受け止め部5eを延出している。受け止め部5eの内
縁5e1 とガイドピン13の軸芯13aとの距離を
4 、内縁5e1 と内縁5d1 との距離をL5 とする
と、内縁5d1 に対する荷重はRL4 /L5 となる。内
縁5e1 に対する荷重はSL3 /L5 となる。従って、
圧縮反力Rによる摩擦力はRL4 /L5 に比例し、吸入
反力Sによる摩擦力はSL3 /L5 に比例する。L5
2 であるため、この実施例における支持ピン15と支
持アーム5aとの間の摩擦力は前記実施例よりもさらに
小さくなる。
【0031】図4の実施例において受け止め部5dを無
くせば支持ピン15と支持アーム5aとの間の摩擦力は
図3の場合と同程度となる。又、本発明はクラッチを備
えた片側ピストン式可変容量圧縮機にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、圧縮反力
及び吸入反力による荷重モーメントを受け止めるための
受け止め部を支持アームから延出して設けたので、支持
アームに支持される支持ピンと支持アームとの間の回動
円滑性を高めて斜板の円滑な傾角制御を達成し得るとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例の圧縮機全体の
側断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図2のB−B線断面図である。
【図4】 別例を示す平断面図である。
【符号の説明】
1a1 〜1a5 …シリンダボア、2a…クランク室、5
…回転支持体、5a…支持アーム、5d,5e…受け止
め部、11…斜板、13,14…ガイドピン、15…支
持ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横野 智彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク室、吸入室、吐出室及びこれら各
    室を接続するシリンダボアを区画形成すると共に、回転
    軸の周りに複数のシリンダボアを配列し、シリンダボア
    内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジ
    ング内の回転軸上にスライド可能かつ傾動可能に斜板を
    支持すると共に、回転軸上の回転支持体に斜板を傾動可
    能に連係し、クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピス
    トンを介した差により斜板の傾角を制御する片側ピスト
    ン式可変容量圧縮機において、 前記回転支持体には支持アームを突設し、支持アームに
    は回転軸の軸線方向及びこれと直交する方向に支持ピン
    を回転可能に貫通支持し、支持アームから突出する支持
    ピンの左右の突出端部にはそれぞれガイドピンを回転支
    持体のラジアル方向へ挿通し、回転軸側のガイドピンの
    端部を斜板に連結し、回転軸の軸線方向にて吐出行程側
    のシリンダボアに対応する支持ピンの突出端部側に圧縮
    反力を受け止めるための受け止め部、又は吸入行程側の
    シリンダボアに対応する支持ピンの突出端部側に吸入反
    力を受け止めるための受け止め部の少なくとも一方を支
    持アームから延出した片側ピストン式可変容量圧縮機に
    おける可変機構。
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