JP3049352U - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JP3049352U
JP3049352U JP1997009479U JP947997U JP3049352U JP 3049352 U JP3049352 U JP 3049352U JP 1997009479 U JP1997009479 U JP 1997009479U JP 947997 U JP947997 U JP 947997U JP 3049352 U JP3049352 U JP 3049352U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物に関する所定の異常信号が発生したと
きに、その異常信号発生状況の検証・分析を短時間かつ
容易に行えるようにすること。 【解決手段】 この監視装置は、画像記憶手段11,1
2と、少なくともこの画像記憶手段11,12を制御す
る制御手段13とを有し、ある対象物の画像データを画
像入力手段2が取り込み、対象物に関する情報を得てい
る。そして、制御手段13は、対象物に関する所定の異
常信号を受けると、画像記憶手段11,12に記憶され
た画像データのうち、異常信号の発生原因が生じた時点
および少なくともその直前を含む所定時間分の画像デー
タまたは異常信号の発生時点から被設定時間分プラスま
たはマイナスした時点を基準として所定時間分の画像デ
ータを、記憶媒体15または他の情報処理機器に転送す
る制御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、異常信号の発生状況を分析するのに好適な監視装置に関し、例えば 、工場の生産ラインなどにおいてベルトコンベア上を流れて来る製品の画像デー タを取り込んで、取り込んだ画像データからその製品のチェックを行う場合など に用いられる、画像を利用した監視装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、画像処理技術を利用した監視装置が様々な分野で用いられるようになっ ている。例えば、無人金庫などに監視カメラを設置し、万が一、事件が発生した 場合、取り込まれた画像を分析することで犯罪の様子や犯人を特定するというよ うなセキュリティシステムに利用されている。また、監視装置は、工場の生産ラ インなどにおいて、ベルトコンベア上を流れて来る製品を画像データとして取り 込んで、取り込んだ画像データを基にその製品のチェックを行う生産管理システ ムなどにも利用されている。
【0003】 従来のこの種のシステムでは、システムをオン状態にすると、その後、連続的 に画像を取り込むものが一般的となっている。また、セキュリティシステムの中 には、センサを設けてセンサが作動したとき監視カメラを動作させて、その時点 からの画像を取り込むというようなことを行うものも知られている。一方、工場 の生産ラインの製品チェックとして用いられる場合は、監視カメラは連続的に絶 え間なく画像を取り込むような設定としておき、所定時間分、例えば、半日分の 取り込んだ画像をすべてメモリ等に記憶させるという方式が一般的である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、取り込んだ画像の半日分をすべてメモリに記憶するよ うにした場合、大容量のメモリを用意する必要があり、システムに要するコスト が高くなる。また、ビデオテープに記憶させた場合、コスト的には安くなるが、 後になって取り込んだ画像を分析する場合、メモリに記憶させた場合と同様に、 長時間分の画像を分析する必要が生じ、分析に多くの時間を要するという問題が ある。
【0005】 また、センサが作動した時点から監視カメラが画像を取り込むというような方 式では、センサが作動する以前の様子は記憶されないため、その部分の画像が欲 しいというような時に問題となる。例えば、センサが作動する直前の状況を知り 、センサ作動の真の原因分析を行いたい場合や、センサ作動の直前から直後まで の一連の動きを知り対象物の各種の情報を得たい場合等に対しては、対応できな いものとなっている。
【0006】 すなわち、一般に、何らかの事象が発生したとき、その事象の発生した時点以 降の状況は勿論、発生する以前の状況を知ることが、因果関係などを探る上で重 要となってくる。
【0007】 また、このような画像処理を用いた監視システムは、取り込んだ画像に十分な 信頼性がもてることが重要となってくる。たとえば、前述の工場の生産ラインに 用いた場合、流れてくる製品の外観を画像データとして取り込んで、その画像デ ータをもとに、製品が良品であるか不良品であるかをチェックして、不良品のと きには、その製品を生産ラインから外すというようなシステムとした場合、取り 込んだ画像データの品質が製品を分別する重要な要素となってくる。すなわち、 取り込んだ画像データによっては、不良品であるにも係わらず、良品と判断した り、逆に、良品であるにも係わらず不良品であると判断されることにもなる。
【0008】 ここで、不良品であるにも係わらず、良品と判断した場合は、判断そのものが 問題であることは勿論であり、その場合は、なぜそのような判断がなされたかを 取り込んだ画像データを基に検証する必要がある。一方、良品であるにも係わら ず、不良品と判断された場合は、一見、大きな問題では無いと思われるが、生産 ラインにおける生産性という観点から見ると、生産性の低下にもつながるため、 これもまた大きな問題となる。したがって、このように良品であるにも係わらず 、不良品と判断された場合も、なぜそのような判断がなされたかを、取り込まれ た画像データに基づいて検証する必要がある。
【0009】 このように、画像データに基づいて製品のチェックを行うシステムにおいては 、取り込まれた画像データの品質は重要な要素となる。したがって、画像データ による誤った判断がなされた場合は、その画像データを分析することで、誤判断 された原因が画像データにあるのかそれ以外にあるのかを調べることも行われる 。このとき、すべての画像データが保存されている場合には、その画像データを 用いて、誤判断された部分の画像データを探して分析することになるが、前述し たように、すべての画像データを記憶させることは、大容量のメモリが必要とな るとともに、分析処理に多くの時間を要するという問題がある。
【0010】 なお、不良品であるにも係わらず、良品と判断することは、極めて重要な不具 合点であり、このような問題が発生した場合、ラインの責任者は、必死になって チェックし、早急に改善処理を行う。この際、通常、合否基準を厳しく設定し直 してこのような不具合が再度生じないように対応している。一方、良品であるに も係わらず不良品と判断される場合は、合否基準の設定し直しでは対処できず、 画像監視装置の製造会社の責任者が呼ばれ、早急な改善要求をされがちとなって いる。
【0011】 この後者の不具合は、この発生頻度が一日に数回とか二日に一回というように 極めて少ないのが通常となっている。このため、仮に半日分の記録が保存されて いても、その分析にはほとんど役立たない状況である。このため、通常は、監視 装置の製造メーカの担当者が呼ばれ、ライン状況を長時間、時には数日に渡って 監視し、何故良品が不良品と判断されたかの分析を行わざるを得ないものとなっ ている。監視装置のメーカおよびライン責任者にとって、この後者の問題への対 応はその分析処理時間の多さと相まって、意外と重要課題のはずであるが、従来 は、それ程重要課題とは意識されず、上述したように時間をかけて分析するのが 当たり前とされている。
【0012】 また、画像処理を応用した監視装置では、ライン上を流れる製品の限界サンプ ルを基に合否基準を設計している。このため、実際のライン上に流れる製品が仕 様を十分満足しているものの、その限界サンプルと異なるものとなっているとき には、そのライン上のすべての製品が不合格となってしまう。そのような場合、 ライン停止という非常事態が生じる危険性があるため、監視装置の製造責任者が 早急に呼ばれ改善が要求されることとなる。しかし、監視装置のメーカにとって 、そのような早急の要求に対応することは、時間的、地理的に困難な場合が多く 、ユーザへのサービス上大きな問題となっている。
【0013】 本考案は、ある対象物の画像データを取り込み、その取り込んだ画像データに 基づいて対象物に関する情報を得るような場合で、その対象物に関する所定の異 常信号が発生したときに、その異常信号発生状況の検証・分析を短時間かつ容易 に行えるようにした監視装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の考案は、ある対象物の画像データ を画像入力手段が取り込み、対象物に関する情報を得る監視装置において、画像 記憶手段と、少なくともこの画像記憶手段を制御する制御手段とを有し、制御手 段は、対象物に関する所定の異常信号を受けると、画像記憶手段に記憶された画 像データのうち、異常信号の発生原因が生じた時点および少なくともその直前を 含む所定時間分の画像データを記憶媒体または他の情報処理機器に転送する制御 を行うようにしている。
【0015】 さらに、請求項2記載の考案は、ある対象物の画像データを画像入力手段が取 り込み、対象物に関する情報を得る監視装置において、画像記憶手段と、少なく ともこの画像記憶手段を制御する制御手段とを有し、制御手段は、対象物に関す る所定の異常信号を受けると、画像記憶手段に記憶された画像データのうち、異 常信号の発生時点から被設定時間分プラスまたはマイナスした時点を基準として 所定時間分の画像データを記憶媒体または他の情報処理機器に転送する制御を行 うようにしている。
【0016】 加えて、請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の監視装置において、 画像入力手段から得られた対象物の画像データを分析し、異常がある場合には異 常があることを示す異常信号を制御手段に出力する画像データ分析手段とを備え ると共に、画像記憶手段は、第1の記憶手段と、第2の記憶手段とを有し、制御 手段は、画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ第1の記憶手段に記憶 させると共に、その一定時間分の画像データの少なくとも一部を画像データ分析 部に送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果に基づく異常信号を 受けると、第1の記憶手段に記憶された画像データのうち、異常信号の発生原因 が生じた時点を含むその時点前後の所定時間分の画像データを第2の記憶手段に 転送する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記憶された画像データを記憶 媒体または他の情報処理機器に転送する制御を行うようにしている。
【0017】 また、請求項4記載の考案は、ある対象物の画像データを画像入力手段が取り 込んで、その画像データを分析することで対象物に関する情報を得る監視装置に おいて、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれら第1、第2の 記憶手段を制御する制御手段と、画像入力手段から得られた対象物の画像データ を分析し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号を制御手段に出力 する画像データ分析手段とを有し、制御手段は、所定のタイミング信号に同期し て画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ第1の記憶手段に記憶させる とともに、その一定時間分の画像データの少なくとも一部を画像データ分析部に 送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果に基づく異常信号を受け ると、第1の記憶手段に記憶された画像データのうち、異常となった時点および 少なくともその直前を含む所定時間分の画像データを第2の記憶手段に転送する 制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記憶された画像データを記憶媒体また は他の情報処理機器に転送する制御を行うようにしている。
【0018】 また、請求項5記載の考案は、ある対象物の画像データを画像入力手段が取り 込んで、その画像データを分析することで対象物に関する情報を得る監視装置に おいて、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれら第1、第2の 記憶手段を制御する制御手段と、画像入力手段から得られた対象物の画像データ を分析し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号を制御手段に出力 する画像データ分析手段とを有し、制御手段は、所定のタイミング信号に同期し て画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ第1の記憶手段に記憶させる とともに、その一定時間分の画像データの少なくとも一部を画像データ分析部に 送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果に基づく異常信号を受け ると、第1の記憶手段に記憶された画像データのうち、異常信号の発生時点から 被設定時間分プラスまたはマイナスした時点を基準として所定時間分の画像デー タを第2の記憶手段に転送する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記憶さ れた画像データを記憶媒体または他の情報処理機器に転送する制御を行うように している。
【0019】 また、請求項6記載の考案は、所定間隔を置いて連続的に移動してくる対象物 それぞれの画像データを画像入力手段が取り込んで、それぞれの対象物に関する 画像データを分析することで、個々の対象物の良否を判定する監視装置において 、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれら第1、第2の記憶手 段を制御する制御手段と、画像入力手段から得られた対象物の画像データを分析 し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号を制御手段に出力する画 像データ分析手段とを有し、制御手段は、それぞれの対象物が予め決められた地 点に到達したことを示すタイミング信号に同期して、それぞれの対象物がその地 点に到達するごとに画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ第1の記憶 手段に記憶させると共に、その一定時間分の画像データの少なくとも一部を画像 データ分析部に送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果に基づく 異常信号を受けると、第1の記憶手段に記憶された画像データのうち、異常とな った時点を含むその時点前後の所定時間分の画像データを第2の記憶手段に転送 する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記憶された画像データを記憶媒体 または他の情報処理機器に転送する制御を行うようにしている。
【0020】 加えて、請求項7記載の考案は、請求項1から6のいずれか1項記載の監視装 置において、記憶媒体または他の情報処理機器に転送される画像データには、異 常信号が発生した時刻のデータが含まれるようにしている。さらに、請求項8記 載の考案は、請求項1から7のいずれか1項記載の監視装置において、記憶媒体 または他の情報処理機器に転送される画像データには、異常信号を発生させる基 となる画像データの分析結果の数値が含まれるようにしている。
【0021】 また、請求項9記載の考案は、請求項1から8のいずれか1項記載の監視装置 において、所定時間分の画像データが記憶される毎にその旨を表示する表示部を 設けている。さらに、請求項10記載の考案は、請求項1から9のいずれか1項 記載の監視装置において、所定時間分の画像データの記憶開始時点を調節可能と している。
【0022】 また、請求項11記載の考案は、請求項1から10のいずれか1項記載の監視 装置において、所定時間分の画像データを記憶する際の最小インターバルを0. 05〜0.5秒としている。さらに、請求項12記載の考案は、請求項1から1 1のいずれか1項記載の監視装置において、所定時間分の画像データ中、異常信 号の発信原因が生ずる直前までの画像データを3〜25フレームとしている。
【0023】 さらに、請求項13記載の考案は、請求項1から12のいずれか1項記載の監 視装置において、記憶媒体をフラッシュメモリまたはメモリを有するICカード とし、両者のいずれか一方を最終転送先とすると共に両者間で画像データの移動 を可能としている。加えて、請求項14記載の考案は、請求項1から13のいず れか1項記載の監視装置において、記憶媒体のメモリ領域が無くなったとき、自 動停止するか順次上書きして記憶していくかの選択を可能としている。
【0024】 また、請求項15記載の考案は、請求項1から14のいずれか1項記載の監視 装置において、異常信号として、画像データ分析手段による画像データ分析結果 に基づく信号等の外部トリガ、人体センサからの信号、画像入力手段のシャッタ ースイッチの3種類の信号を利用可能としている。さらに、請求項16記載の考 案は、請求項1から15のいずれか1項記載の監視装置において、画像入力手段 から入力される画像データを正像と鏡像のいずれか一方に切り換え可能としてい る。加えて、請求項17記載の考案は、請求項1から16のいずれか1項記載の 監視装置において、所定時間分の画像データを複数回分記憶媒体に記憶させると 共に1つの所定時間分の画像データを単位として、その画像データを削除可能と している。
【0025】 本考案の監視装置は、監視する対象物に関する異常信号の原因を分析する場合 等に使用される。例えば、工場の生産ライン上を次々と流れてくる製品の画像デ ータを取り込んで、取り込んだ画像データを分析することで製品の良否を判定す るような場合に本考案は適用される。
【0026】 このように、画像データに基づいて製品のチェックを行うシステム等において は、取り込まれた画像データは重要な要素となる。たとえば、取り込まれた画像 データを基に良否を判定する際、良品であるにも係わらず、不良品であることを 示す信号(異常信号という)が出された場合は、その画像データを分析すること で、誤判断された原因が画像データにあるのかそれ以外にあるのかを調べること が行われる。
【0027】 このとき、なぜ誤判断されたのかを画像データを用いて検証する必要が生じる が、本考案では、異常信号の発生原因が生じた時点および少なくともその直前を 含む所定時間分、例えば、その時点の前後の画像データを記憶させる。また、他 の本考案では、異常信号の発生時点から被設定時間分プラスまたはマイナスした 時点を基準として所定時間分の画像データを記憶させる。このため、その記憶さ れた画像データに基づいて異常信号が出された原因を検証するようにすれば、長 時間分の画像データを分析したり、実際の状況を長時間に渡って監視する必要が なくなり、異常となった原因の追究に要する時間を大幅に短縮することができ、 かつ、的確な検証が行える。
【0028】 また、本考案では、そのような検証を行う場合、その所定時間分の画像データ を記憶媒体に保存したり、他の情報処理機器に転送したりしているので、検証者 が現場に出向いて実際の状況を確認する作業を無くすことが可能となる。
【0029】 また、生産ライン上を流れる製品の良否の判定に適用される場合、製品がある 位置に到達するごとにその画像データを一定時間分だけ画像記憶手段中の第1の 記憶手段に取り込むようにすると、無駄な画像データを取り込む必要が無くなり 、メモリ容量を大幅に削減できる。
【0030】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態の例を図1から図7に基づき説明する。なお、この 実施の形態では、工場の生産ラインにおけるベルトコンベア上を流れてくる製品 の画像を取り込み、その取り込んだ画像データによって製品の良否を判定する場 合を例にとって説明する。
【0031】 図1は、ベルトコンベア1上を所定間隔ごとに次々と流れてくる製品m1,m 2,m3,…を画像入力手段としてのCCDカメラ2が撮影し、その画像データ を取り出すシステムの構成を概略的に示すものである。
【0032】 このとき、CCDカメラ2は、このシステムが稼働している間はON状態とな っているが、取り込んだ画像データを後述するフィールドメモリに格納するタイ ミングは、予め決められたタイミングごとに行う。つまり、図1において、ある 製品(製品m2とする)がベルトコンベア1上の予め決められた位置p1に到達 すると、その時点から一定時間分(T時間)の画像データ(点p1から点p2に 達するまでの画像データ)をフィールドメモリに記憶させる。
【0033】 図2は、本考案の実施の形態の監視装置の構成を示すブロック図であり、第1 の記憶手段としてのフィールドメモリ11、第2の記憶手段としてのEPROM 等からなるフラッシュメモリ12、これらフィールドメモリ11やフラッシュメ モリ12に対する画像データの書き込み読み出しなどの制御を行う制御手段13 、CCDカメラ2から得られたある製品に対する一定時間分の画像データを分析 し、製品の良否を判定し「否」である場合には「否であることを示す異常信号( 以下ではNG信号という)を制御手段13に出力する画像データ分析手段14を 有した構成となっている。なお、フィールドメモリ11とフラッシュメモリ12 とで、画像記憶手段を構成している。
【0034】 制御手段13は、それぞれの製品m1,m2,m3,…が予め決められた位置 p1に到達したときに発生されるタイミング信号に同期して、それぞれの製品が その位置p1に到達するごとに、CCDカメラ2からの画像データを一定時間分 (T時間分)だけフィールドメモリ11に記憶させると共に、その一定時間分の 画像データを画像データ分析手段14に送る。
【0035】 そして、この画像データ分析手段14からのNG信号を受けると、フィールド メモリ11に記憶された画像データのうち、NG信号の出された時点前後の所定 時間分の画像データ、すなわち、NGとなった画像データを含むその前後所定時 間分の画像データをフラッシュメモリ12に転送する制御を行う。さらに、この フラッシュメモリ12に記憶された画像データを記憶媒体としてのICカード1 5に転送する。
【0036】 この実施の形態では、フラッシュメモリ12は、所定時間分の画像を一枚とし たとき、50枚分の画像を記憶できるようになっていると共にこの記憶された画 像は、この監視装置に接続されるディスプレイ(図示省略)で再生でき、制御手 段13によって消去可能となっている。また、フラッシュメモリ12へ記憶され た画像をICカード15で保存する場合、その50枚分の画像を保存するように しているが、1枚のみまたは2枚以上の複数枚を保存できるICカード15とし ても良い。また、ICカード15の記憶内容も同様に再生、消去が可能となって いる。
【0037】 このような構成における動作について、図3のタイムチャートを参照しながら 説明する。ベルトコンベア1上を流れてくる製品m1,m2,m3,…のうち、 今、製品m1が位置p1に到達し、さらに前方に送られて行くと、CCDカメラ 2が取り込んだ製品m1に対する画像データは、制御手段13によって、フィー ルドメモリ11に格納される。
【0038】 なお、CCDカメラ2は、前述したように、システムが稼働している間は、O N状態となっており、常時、ベルトコンベア1上の予め設定された部分の画像デ ータを取り込むようになっているが、取り込まれた画像データは、すべてフィー ルドメモリ11に格納されるのではなく、常時取り込んでいる画像データのうち 、所定のタイミングごとにそのタイミングから一定時間分の画像データのみをフ ィールドメモリ11に格納させるようにしている。つまり、この場合は、製品m 1が予め設定した位置p1に到達した時に発生されるタイミング信号s1を検出 して、そのタイミングから一定時間分(T時間分)の画像データをフィールドメ モリ11に記憶させるようにする。
【0039】 この様子を図3(a)〜(c)に示す。図3(a)は、CCDカメラ2の動作 状態(ONまたはOFF)を表し、時刻t1でON状態とした以降は人為的にO FFさせるまでON状態を保持している。そして、ベルトコンベア1上を製品が 流れてきたとき、その製品が位置p1に達するごとに、図3(b)のようなタイ ミング信号s1,s2,…が出力される。
【0040】 このタイミング信号s1が時刻t2で出力されたとすると、図3(c)に示す ように、そのタイミングでCCDカメラ2からの画像データを、予め定めた一定 時間分(T時間分)だけフィールドメモリ11に格納する。なお、CCDカメラ をオンすることによって、時刻t1から図3(f)のようなクロック信号が発生 し、このクロック信号に同期してタイミング信号s1,s2,…が出力される。 このクロック信号は、この実施の形態では、0.15秒の周期となっている。
【0041】 そして、フィールドメモリ11に格納されたT時間分中の所定位置の画像デー タが、画像データ分析手段14に送られる。画像データ分析手段14では、送ら れてきた画像データを分析し、製品が良品であるか否かの判定を行う。ここで、 もし、不良品であるとの判定がなされると、NG信号sn1を制御手段13に送 る。
【0042】 制御手段13は、NG信号sn1を受けると、フィールドメモリ11に格納さ れているT時間分の画像データのうち、NGとなった画像(=分析された画像) を基点に、NGとなった画像以前の一定時間の画像データと、NGとなった後の 一定時間の画像データを取り出し、その取り出した所定時間分の画像データをフ ラッシュメモリ12に転送する。
【0043】 たとえば、図3(d)に示すように、時刻t3時点の画像データを瞬間的に分 析し、NG信号sn1が時刻t3で出力されたとすると、この時刻t3を基点に 、時刻t3以前の画像データの10フレーム分を取り出すとともに、時刻t3よ り以後の画像データの40フレーム分を取り出すというような処理を行う。この 時刻t3の前後の画像データ、つまり、NG信号sn1の出された時刻t3以前 の画像データの10フレーム分と、時刻t3より後の画像データ40フレーム分 は、図3(e)に示すように、フラッシュメモリ12に転送される。そして、フ ラッシュメモリ12に転送された画像データは、ICカード15に転送され保存 される。
【0044】 なお、ICカード15が監視装置に差し込まれていないときは、ICカード1 5を差し込んだとき、または差し込んだ後所定の操作をしたときにその転送が行 われる。また、1フレーム分に要する時間は、1/30〜1/60秒としている が、他の数値を採用しても良い。
【0045】 したがって、このICカード15には、製品m1に関するT時間分の画像デー タのうち、NG信号sn1の出された時刻t3を基点として、時刻t3の前10 フレーム分、後40フレーム分の計50フレームが格納されることになる。この 格納によって監視装置に設置された表示部となるLEDインジゲータ(図示省略 )が1つ点灯する。ところで、このようなNG信号sn1が出されるとき、その NG信号sn1を出すタイミングは、図3(b)のタイミング信号s1が出され た後、クロック信号の制御によって常に決められた時間後(Δta時間後)とさ れている。
【0046】 このように、フィールドメモリ11に格納されている画像データから、NG信 号sn1を基点に前10フレーム、以後40フレームというように或る時間的範 囲の画像データを取り出す処理を行う際、タイミング信号s1が出力された時点 からΔta時間後の時刻を基点とし、このΔta時間後の時刻(上述した例では このΔta時間後の時刻をt3としている)から前10フレーム、以後40フレ ームの画像データを取り出すようにすればよい。
【0047】 なお、画像データの分析に要する時間を考慮すると、このΔta時間は、実際 には、時刻t2からΔtb時間経過後の画像データを分析するように設定され、 かつ、その分析開始からNG信号sn1が出力されるまでの時間がΔtcのとき の△tb+△tcに相当する。このため、画像データの分析に要する時間を考慮 すると、実際は、時刻t2から△tbの時間経過した時点の画像データ(=異常 信号発生の基となる画像データ)の数フレーム前から計50フレーム分がフラッ シュメモリ12に転送されることとなる。このように、フラッシュメモリ12へ の記憶開始データは、NG信号sn1の発信と同時のものではなく、10フレー ム分先行したものから行うようにしている。なお、記憶開始データは、時刻t3 に対しマイナスさせるのではなく、時刻t4のように所定時間遅らせても(プラ スさせても)良い。この実施の形態では、このプラスさせたりマイナスさせたり する遅延時間(被設定時間)は、自由に設定可能となっている。
【0048】 このように、フィールドメモリ11に格納されたT時間分の画像データを分析 し、NG信号sn1が出されると、そのNG信号sn1が出されたタイミングを 基点に、前10フレーム分、後40フレーム分すなわち、前述したように時刻t 2+△tbの時刻の画像データを基点に前数フレーム分、それ以後40数フレー ム分の画像データがフラッシュメモリ12に転送されて、さらに、ICカード1 5に転送される。なお、NG信号sn1が出されると、そのNG信号sn1が出 された製品は、この場合、不良品とみなされてライン外に出されるが、この動作 についての説明は、本考案とは直接関係しないので省略する。
【0049】 そして、次の製品m2がベルトコンベア1上の所定の位置p1に達すると、タ イミング信号s2が出され、このタイミング信号s2によって製品m2の画像デ ータ(T時間分の画像データ)がフィールドメモリ11に格納され、上述したと 同様の処理がなされる。つまり、製品m2に対する画像データを画像データ分析 手段14で分析した結果、NG信号sn2が出されたとすると、この場合も、そ のNG信号が出された時点を基点として、前10フレーム分、以後40フレーム 分の画像データがフラッシュメモリ12に転送され、その後さらに、フラッシュ メモリ12内の画像データはICカード15に格納される。なお、フラッシュメ モリ12に再度格納されると、LEDインジゲータがさらに1つ点灯し2枚分記 憶されたことを表示する。
【0050】 以上のようにして、ICカード15にはNG信号sn1,sn2,…が出され るごとに、NG信号sn1,sn2,…が出された時刻を基点に、その前10フ レーム分、それ以後40フレーム分の計50フレーム分の画像データが格納され る。そして、この所定時間分の画像データ(=50フレーム分の画像データ)の 中には、NG信号sn1,sn2,…が出される基となった分析された画像が含 まれることとなる。
【0051】 したがって、このICカード15を、このような画像処理を用いた監視システ ムの管理者に渡すことにより、その管理者は、ICカード15に格納された画像 データを分析することにより、NG信号を出力した経過を知ることができる。し かも、それぞれのNG信号が出される基となった分析された画像の前後の画像デ ータが入っているので、NG信号が出された原因を特定するのに極めて有効なも のとなる。
【0052】 これにより、システムの管理者が工場内ではなく、遠方に離れた業者である場 合でも、そのICカード15自体を郵送したり、ICカード15の内容をデータ 通信手段を用いて転送することができ、従来のように、管理者が工場まで出向い て、NGとなった原因がどこにあるかを検証する必要がなくなる。なお、ICカ ード15を介さずにフラッシュメモリ12の内容を直接データ通信手段によって 転送するようにしても良い。
【0053】 なお、この実施の形態では、画像データ中には、実際の製品の画像だけではな く、製品の画像と共に時刻等の日時およびその製品の良否を判定する指標となる 分析結果の数値が含まれている。例えば、製品の良否を表す数値を、「6.5」、 「7.8」、「8.4」というような「10」を最高値(数値が高いほど良品とする) とする数値で表すものとした場合、それぞれの製品ごとに、その数値(アナログ 値)自体またはそのアナログ値をディジタル化したものをICカード15に取り 込むようにしている。
【0054】 ただし、このようなカレンダー数値や良否判定数値の一方のものまたは両方の ものを取り込まないようにしても良いが、両数値とも取り込むようにした方が好 ましい。さらには、これら両数値以外に、他の数値や文字、例えば、合否基準値 や合否範囲値、製品番号、製品名、ライン名等を合わせて取り込むようにしても 良い。
【0055】 図4は、図2で示した構成の具体例を示すもので、図2と同一部分には同一符 号が付されている。画像データ処理部を兼ねる制御手段13としては、例えば、 記憶開始時点(=遅延時間)の制御等を行うデコーダ21、ビデオのアナログ信 号をディジタル信号に変換するA/D変換器22、CPU23、デジタル信号を ビデオのアナログ信号に変換するD/A変換器24、エンコーダ25、クロック 発生用のパルスジェネレータ26などから構成されている。
【0056】 また、本考案の機能を使用するか否かを選択するスイッチ27が設けられてい る。つまり、このスイッチ27を端子k1側とすることにより、CCDカメラ2 からの画像信号はそのまま出力され、端子k2側に切り替えることにより、前述 した本考案の処理がなされる。なお、ここでのデータ処理については、すでに説 明したので省略する。
【0057】 なお、上述の実施の形態は、本考案の好適な実施の形態の例であるが、これに 限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実 施可能である。たとえば、前述の実施の形態では、NG信号の出た画像を基点に 取り出すデータのフレーム数を、前10フレーム、以後40フレームとしたが、 これはあくまで一例であって、前後のフレーム数や時間的範囲は種々設定できる 。たとえば、NG信号の出る画像以前のデータがより重要と考えられる場合は、 NG信号の発生原因となった画像以前のデータを多くするように設定すればよい 。
【0058】 また、NG信号sn1,sn2,…を出すタイミングを、クロック信号を利用 せず、図3(b)のタイミング信号s1,s2,…が出されたあと、常に決めら れた時間後(Δta時間後)と決めておき、タイミング信号s1,s2,…が出 力された時点からΔta時間後を基点に、フィールドメモリに格納されている画 像データから或る時間的範囲の画像データを取り出すようにしても良い。
【0059】 また、△ta時間とは関連させず、NG信号sn1,sn2,…が出力された ら、その時刻のみを基点としてその前後の所定時間分の画像データを出力するよ うにしても良い。ただし、これらのいずれの場合でもその基点となる時刻以前の 画像データの中に、NG信号sn1,sn2,…の発生原因となる画像データお よびそれ以前の画像データを含むようにするのが好ましい。
【0060】 また、前述の実施の形態では、工場の生産ライン上を流れてくる製品の画像を 取り込んで、その画像をもとに製品の良否を検査する場合に適用した例を示した が、本考案は、これに限られるものではなく、他の分野、例えば、コインの真偽 判定器、荷物の分別、金庫のセンサやドアホンと連動した監視装置等にも広く適 用できるものである。なお、金庫のセンサやドアホンと連動した監視装置等への 適用に際して、異常信号は、人体検知信号等とでき、画像データから分析されて 得られる信号とすることは必ずしも必要でない。
【0061】 また、図5に示す第1の変形例のように、RS232C規格の通信ケーブル3 1などによってパソコン32(現場側に設置)と接続し、公衆回線33を介して 接続された他のパソコン34(本部や監視装置の製造メーカなどに設置)にデー タを転送するようにしてもよい。このようにすることにより、現場側では、オペ レータがパソコン32のディスプレイを見ながらリアルタイムでの画像データの 監視や取り込むべきデータの時間的な範囲など、このシステムやこの監視装置を 稼働するために必要な様々な設定(原因分析後の監視装置の修正設定を含む)を 行うこともできる。さらに、これらの様々な設定は、本部や監視装置の製造メー カ側のパソコン34からも遠隔操作で行うことも可能となる。
【0062】 さらに、図6に示す第2の変形例のように、制御手段13にLCD(Liquid Crystal Display)モニタ41を接続するとともに、この制御手段13をモデ ム42を介して公衆回線43と接続し、公衆回線43に接続された他のパソコン (本部や監視装置の製造メーカ側のパソコン)44にフラッシュメモリ12中の 画像データの転送を行うようなシステムとしてもよい。
【0063】 この図6に示すようなシステムとすることにより、フラッシュメモリ12に格 納されている画像データを本部側等のパソコン44に対して、制御手段13によ って自動転送することができる。また、現場側では、オペレータがLCDモニタ 41を見ながらリアルタイムでの画像データの監視やLCDモニタ41から、前 述した取り込むべきデータの時間的な範囲などこのシステムやこの監視装置を適 正に稼働するために必要な様々な設定を行うことができる。
【0064】 さらに、図7に示す第3の変形例のように、CCDカメラ2と、録画部51を 有するカメラ処理部52と、ディスプレイ53と、監視ユニット54とからなる 監視システムとしても良い。ここで、録画部51は、エンドレスなデジタルビデ オテープへ長時間連続的に画像データを記憶するものとなっている。また、監視 ユニット54は、VRAM57,58からなるユニット側記憶手段55と、日時 を計算するカレンダー時計56と、フラッシュメモリ12と、ICカード15を 読み取るカード読み取り部59と、監視ユニット54内の各装置を制御する制御 手段13とから主に構成される。
【0065】 この第3の変形例では、録画部51と、ユニット側記憶手段55とで、第1の 記憶手段を構成し、フラッシュメモリ12が第2の記憶手段を構成している。カ メラ処理部52中の画像データ分析手段14は、録画部51で録画される画像中 のクロック信号で特定される所定位置の画像データを間欠的に分析するものとな っている。VRAM57は、カメラ処理部52からのビデオ信号を保存するビデ オRAMで、VRAM58は、フラッシュメモリ12に保存されている画像デー タを記憶し、カメラ処理部52へビデオ信号として出力するためのビデオRAM となっている。
【0066】 図7に示す監視システムは、CCDカメラ2で入力される画像データを録画部 51でエンドレスに記録する。そして、画像データ分析手段14で所定の画像を 分析し、ディスプレイ53に表示する。異常が発見されると、監視ユニット54 へ異常信号が出力される。この異常信号によって制御手段13は、ディスプレイ 53に表示されている画像をVRAM57中に取り込む。そして、この画像デー タと、既にVRAM57中に入っている最新の所定時間分の画像データと、カレ ンダー時計56による時刻とをフラッシュメモリ12に書き込む。その後、IC カード15にそのデータを転送する。
【0067】 ICカード15またはフラッシュメモリ12に保存された画像データは、制御 手段13によってVRAM58に取り込まれ、カメラ処理部52に転送され、デ ィスプレイ53で再生したり、制御手段13によってそのデータが消去されたり する。この監視システムでは、従来のCCDカメラ2とカメラ処理部52とディ スプレイ53からなるシステムに、監視ユニット54を付加したものとなってい る。なお、VRAM57,58をカメラ処理部52に持たせるようにしても良い 。
【0068】 また、図8から図14に示す第4の変形例のようにしても良い。この監視装置 60は、図8に示すように、画像入力、画像圧縮、画像転送およびフラ ッシュメモリ12等への格納の4つの工程を有している。第1の画像入力では、 デジタルシグナルプロセッサ(以下DSPという)61からの画像データをJP EG方式で画像データの圧縮・伸長を行うJPEG CODEC62を経て画像 データ分析手段となる画像処理DRAM63に格納する。第2の画像圧縮では、 画像処理DRAM63の画像データをJPEG CODEC62で圧縮し、その 圧縮されたデータを再び画像処理DRAM63に格納する。また、第3の画像転 送では、画像処理DRAM63の圧縮画像データをJPEG CODEC62を 経て、フィールドメモリとなるテンポラリDRAM64へ転送する。
【0069】 上述のは、トリガの入力によってその動作を開始する。トリガ入力後は 、の動作を設定回数分繰り返し、次のトリガ入力を待つこととなる。所定 回のトリガ入力によって蓄積された圧縮画像データは、その後、テンポラリDR AM64からフラッシュメモリ12またはメモリを有するICカード15へ格納 される。なお、後述する表示モードでは、上記〜の工程を逆に行うものとな る。
【0070】 以上のような監視装置60の制御マイコン13内には次のようなプログラムが 組み込まれている。すなわち、図9のフローチャートに示されるように、まず電 源投入によりスタートする。次にシステム設定をする。このシステム設定では、 外部トリガ、シャッタースイッチ、人体センサの3種類のトリガ(=異常信号) の組み合わせを任意に設定できる。例えば、システムAでは、人体センサのみで 動作するようにする。一方、システムBでは、人体センサまたはシャッタースイ ッチで、システムCでは、人体センサまたは外部トリガで、システムDでは、外 部トリガまたはシャッタースイッチでそれぞれ動作するようにできる。
【0071】 次に、メニュー選択を行う。このメニュー選択では、次の動作モードから任意 に選択し、各モードの終了後は再びメニュー選択へ戻る。動作モードとしては、 図9に示すように、設定モード、録画モード、表示/削除モードおよび移動モー ドが存在する。
【0072】 次に、各モードの動作詳細を説明する。まず、設定モードでは、以下の3つの 設定を行う。すなわち、録画パラメータ、日付・時刻およびカメラの動作の各設 定を行う。
【0073】 録画パラメータの設定では、 イ.1回のトリガに対して何枚の画像をメモリするかの「ページ数設定」、 ロ.フラッシュメモリ12に転送するか、ICカード15に転送するかの選択、 ハ.これらの画像の時間間隔、すなわち「録画レートの設定」、 ニ.トリガ入力前後での枚数の振り分け、すなわち「トリガ位置設定」、 ホ.フラッシュメモリ12またはICカード15の空きがなくなったら自動停止 するか、フラッシュメモリ12またはICカード15を更新して続行するかの設 定の計5種類の設定を行う。
【0074】 日付・時刻の設定では、録画画像データに、日付と時刻データを添付するため の設定を行う。この設定は、電源投入の度に必要となる。これは、電源オフ時は 、時計ICも停止するためである。しかし、内蔵時計を停止しないように設定す ることで、一度設定したら電源投入の度の設定を不要とするようにしても良い。 カメラの動作設定では、シャッタースピードのオートとマニュアルの切換と、シ ャッタースピードのマニュアル時のアップおよびダウンと、正像および鏡像の切 換を行う。
【0075】 録画モードでは、トリガの入力をきっかけに設定モードで設定されたトリガ前 後の枚数振り分けで、設定された時間間隔での、設定された枚数の画像を、設定 されたメモリへの転送を行う。ここで1回のトリガ要因により転送される画像の まとまりをグループと呼び、グループ中で時間の古い順に1ページ、2ページ、 3ページ、…と呼ぶことにする。
【0076】 CCDカメラ2により入力される原画像は、512×512=262144バ イトとなる。よって圧縮率1/4では65536バイトとなり、圧縮率1/8で は32768バイトのデータ量となる。この実施の形態では、テンポラリDRA M64の容量は、4Mビット(524288バイト)なので、圧縮率1/4の時 、524288÷65536で8ページ分、圧縮率1/8の時、524288÷ 32768で16ページ分の圧縮画像データがそれぞれ格納可能となる。一方、 フラッシュメモリ12は、容量16Mビットなので、圧縮率1/4の時、8ペー ジ×4で32ページ分、圧縮率1/8の時、16ページ×4で64ページ分の圧 縮画像データがそれぞれ格納可能となる。ここで、テンポラリDRAM64は、 圧縮率1/4の時には各ページに合わせて8つのエリアに区分され、圧縮率1/ 8の時には、16のエリアに区分される(図10参照)。
【0077】 本監視装置60では、次の2パターンより設定を選択できるものとなっている 。すなわち、第1は圧縮率1/4で8ページで1グループを構成し、フラッシュ メモリ12には、4グループを格納する。第2は、圧縮率1/8で16ページで 1グループを構成し、フラッシュメモリ12には、4グループを格納する。
【0078】 録画開始により、設定時間毎にJPEG CODEC62にて、上述した画像 入力、画像圧縮およびテンポラリDRAM64への圧縮データの転送を繰り返す 。ここでテンポラリDRAM64の転送アドレスは、毎回更新される。設定時間 は、最小0.1秒程度で任意に設定される。設定時間と各工程の関係を図11に 示す。また、転送エリアは、図12のように更新されていく。すなわち、エンド レス的に更新されていく。
【0079】 そして、トリガの入力により、設定された回数、テンポラリDRAM64への 転送をした後、テンポラリDRAM64の全データをフラッシュメモリ12へ転 送し格納する。図13に、設定回数nを4としたときの状態を示す。なお、転送 先がICカード15のときはICカード15に格納されていく。上記の動作を繰 り返し、トリガ入力の度にテンポラリDRAM64のデータをフラッシュメモリ 12またはICカード15へ転送する。終了は、フラッシュメモリ12またはI Cカード15に空の領域がなくなった場合、すなわち4グループ分格納された場 合またはスイッチ入力により実行される。以上のような各動作とトリガ入力との 関係を図14に示す。なお、フラッシュメモリ12またはICカード15上に上 書きすることでエンドレスでの録画も設定可能となっている。
【0080】 表示/削除モードでは、フラッシュメモリ12またはICカード15中の圧縮 画像データを伸長し、モニタ(図示省略)に表示する。さらに、必要のないデー タを選択しグループ毎に削除する。具体的には、次の3つの動作が可能となって いる。第1は、表示グループの選択で、フラッシュメモリ12またはICカード 15より各グループの1ページ目のみをテンポラリDRAM64へ転送し、第1 グループ第1ページを伸長し表示する。そして、「UP」および「DOWN」の スイッチ(図示省略)でグループを更新し、そのグループの第1ページを表示す る。その後、「SET」のスイッチを押すことにより表示グループを選択でき、 次の「表示ページの選択」が可能となる。
【0081】 第2の表示ページの選択では、フラッシュメモリ12またはICカード15よ り選択されたグループの全ページをテンポラリDRAM64へ転送し、グループ の第1ページを伸長表示する。そして、「UP」「DOWN」のスイッチでペー ジを更新し、そのページを伸長表示する。第3の削除の実行選択では、「SET 」スイッチの入力で“削除”“中止”の文字が表示され、「UP」「DOWN」 のスイッチで“削除”“中止”を選択し、「SET」のスイッチで決定する。“ 削除”では、そのグループ全体が削除され、“中止”では表示/削除モードを終 了する。
【0082】 移動モードでは、フラッシュメモリ12と、ICカード15間でのデータ転送 を行う。なお、転送はグループ単位で行われる。移動モードでの動作は、次の3 つに分かれる。第1に、転送方向選択で、フラッシュメモリ12からICカード 15への転送か、ICカード15からフラッシュメモリ12への転送かを選択す る。第2はフラッシュメモリ12中の転送するグループを選択する。第3は、I Cカード15中の転送するグループを選択する。
【0083】 以上のような第4変形例は、画像データ分析手段からの異常信号の他に各種の 信号を異常信号として扱うことにより、生産ラインばかりではなく、家庭や仕事 場への外部からの侵入者の監視等各種の監視行為等に適用できるものとなる。
【0084】 また、格納する記憶媒体としてメモリを有するICカード15を用いた各例を 示したが、これはフロッピィディスクなど他の記憶媒体でも良い。さらに、フラ ッシュメモリ12を設けず、直接ICカード15へデータを転送するようにして も良い。加えて、画像データ分析手段14へ送られる画像データとしては、特定 位置の画像のみでなく、数枚またはフィールドメモリ11に記憶された一定時間 分(=t時間分)のデータ全体としても良い。また、フラッシュメモリ12に記 憶される回数(=枚数)の表示としてLEDインジケータでの点灯表示ではなく 、数値表示等他の表示方法としても良い。
【0085】 さらに、図3に示すクロック信号の周期を0.15秒とすることにより、記憶 の最小インターバル0.15秒としているが、このクロック信号の周期を調節す ることにより記憶の最小インターバルを可変にしても良い。また、記憶の最小イ ンターバルとしては、0.05〜0.5秒とするのが重要データの確実な取り込 みおよび回路的余裕度等の面で好ましい。
【0086】 また、所定時間分(=t時間分)の画像データとしては、異常信号発生直前の 10フレームと以後の40フレームの計50フレームではなく、他のフレーム数 としても良い。なお、直前のフレーム数としては1〜50フレームが検証および メモリ容量の面で好ましいが、使用する記憶媒体のメモリ容量や転送時間の面お よび検証の正確さを考慮すると、3〜25フレームが一層好ましい。
【0087】 さらに、異常信号sn1,sn2,…の発生時刻に対して遅延時間をマイナス (=より以前のものを取り込む)とするのではなく、プラスとして、異常信号発 生後の画像データを取り込むようにしても良い。この場合、異常信号発生直前お よび発生状況を確認できないが、時によっては異常信号発生後の状況のみを確認 ・検証したい場合があり、そのような場合に好ましいものとなる。
【0088】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1および2記載の監視装置では、異常信号が発生 したとき、その異常信号の発生原因が生じた時点および少なくともその直前を含 む所定時間分または異常信号に基づく所定時間分の画像データを記憶媒体等に転 送しているので、異常信号の発生状況の検証等を短時間かつ容易に行うことがで きる。
【0089】 また、請求項3記載の考案では、第1の記憶手段で一定時間分だけ画像データ を記憶しているので、無駄な画像データを取り込む必要がなくなる。しかも、取 り込まれた画像データの少なくとも一部を画像データ分析手段で分析し、異常が あると異常信号を発生させているので、生産ライン等でのコンベア上の製品の検 査等に利用することができる。また、その異常信号が発生した場合のみ所定時間 分の画像データを第2の記憶手段に記憶させているので、その後の処理、分析等 の自由度が高いものとなる。
【0090】 また、請求項4および5記載の監視装置では、対象物に対する情報を画像デー タを分析して得ようとする場合、対象物の画像データを所定のタイミング信号に 同期して一定時間分だけ第1の記憶手段に記憶させ、この第1の記憶手段に記憶 された画像データを以降の処理対象画像データとしているので、この第1の記憶 手段の記憶容量を小さなものとすることができる。また、この第1の記憶手段に 記憶された画像データを分析して異常があれば第1の記憶手段の画像データ中、 その異常信号が出た時点および少なくともその直前を含む所定時間分または異常 信号に基づく所定時間分の画像データを取り出し、その取り出した画像データを 記憶媒体に格納するかあるいは他の情報処理機器に転送するようにしている。こ のため、異常の原因や異常信号発生後の状況を調べる場合、その検証を行うため に特に必要な画像データのみについて検証すればよいため、異常となった原因の 追究等に要する時間を大幅に短縮することができ、かつ、的確な検証が行え、さ らに、異常原因の検証等を遠隔地で行える。
【0091】 また、請求項6記載の監視装置は、たとえば、工場の生産ライン上を次々と流 れてくる製品の画像データを用いてその画像データを分析することで製品の良否 を判定するような場合に適用される。これによって、もし異常と判定された場合 、なぜ異常となったのかを画像データを用いて検証する必要が生じるが、そのと き、異常信号が出された時点の前後の画像データを保存しておき、その保存した 画像データに基づいて異常信号が出された原因を検証するようにすれば、異常と なった原因の追究に要する時間を大幅に短縮することができる。また、異常とな った原因の的確な検証が行え、検証を行う場合、検証者が工場の生産ライン現場 に出向いて実際の状況を長時間に渡って監視するというようなことをしなくても 済む。さらに、このような生産ライン上を流れる製品の良否の判定に適用される 場合、製品がある位置に到達するごとにその画像データを一定時間分だけ第1の 記憶手段に取り込むようにすることで、無駄な画像データを取り込む必要がなく メモリ容量を大幅に削減できる。
【0092】 さらに、請求項7記載の考案では、転送される画像データに異常信号が発生し た時刻のデータが含まれるので、異常信号発生状況の検証が正確に行うことが可 能となる。加えて、請求項8記載の考案では、異常信号を発生させる基となる画 像データの分析結果の数値が転送される画像データに含まれるので、異常信号発 生状況の検証が一層容易かつ正確に行うことができる。
【0093】 また、請求項9記載の考案では、所定時間分の画像データが記憶される毎にそ の旨を表示しているので、何枚記憶されたかや残りの記憶枚数が何枚かを容易に 把握することができ、作業性の良いものとなる。さらに、請求項10記載の考案 では、所定時間分の画像データの記憶開始時刻を調節可能としているので、この 時間を調節することにより、取り込む最も速い時点の画像データの位置が選択可 能となる。
【0094】 加えて、請求項11記載の考案では、画像データの記憶の際の最小インターバ ルを0.05〜0.5秒としているので重要データの確実な取り込みが可能とな ると共に、回路的余裕度を持たせることが可能となる。また、請求項12記載の 考案では、異常信号が発生する直前の3〜25フレームの画像データを必ず記憶 し転送しているので、検証を確実かつ精度良く行うことができると共にメモり容 量や転送時間の面で有利で好ましいものとなる。
【0095】 また、請求項13記載の考案では、画像データが転送されるフラッシュメモリ またはICカードのいずれか一方からいずれか他方に画像データを移動できるよ うにしたので、ICカードによって必要な部分の画像データを持ち運ぶことが可 能となる。このため、各種の分析が簡単にできるようになる。さらに、請求項1 4記載の考案では、当初の画像データを確実に保存したいときは、メモリ領域が 無くなると自動停止させ、最新の画像データ部分を取りたいときは上書きさせる ようにでき、その用途目的に合わせ、最適な記録が可能となる。
【0096】 また、請求項15記載の考案では、3種類の信号を異常信号として利用できる ので、各種の使い方が可能となり、適用範囲が広い監視装置となる。さらに、請 求項16記載の考案では、正像が必要なときと鏡像が必要なときのいずれにも対 応でき、一層適用範囲が広いものとなる。加えて、請求項17記載の考案では、 不必要なデータを適宜削除でき、メモリの増大を防止できる。しかも、所定時間 分の画像データを単位として削除するので、不必要な画像が残ることがなく、か つ削除を効率良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を説明する概略的なシステ
ム構成図である。
【図2】本考案の実施の形態である監視装置の構成の概
要を示す回路ブロック図である。
【図3】図1および図2で示す実施の形態の動作を説明
するタイムチャートである。
【図4】本考案の実施の形態である監視装置の具体的な
構成を示す回路ブロック図である。
【図5】本考案の第1の変形例を示す回路ブロック図で
あり、NGとなった前後の画像データを他の情報処理機
器に転送する例を示す図である。
【図6】本考案の第2の変形例を示す回路ブロック図で
あり、LCDモニタを設けるとともに、NGとなった前
後の画像データを他の情報処理機器に転送する例を示す
図である。
【図7】本考案の第3の変形例を示す回路ブロック図で
あり、従来システムに監視ユニットを付加した例を示す
図である。
【図8】本考案の第4の変形例を示す要部回路ブロック
図である。
【図9】本考案の第4の変形例のフローチャートであ
る。
【図10】本考案の第4の変形例に使用されているテン
ポラリDRAMの内部構成を示す図で、(A)は画像デ
ータを1/4に圧縮したときを示し、(B)は画像デー
タを1/8に圧縮したときを示す図である。
【図11】本考案の第4の変形例の録画モードでの各工
程の関係を示す図である。
【図12】本考案の第4の変形例に使用されているテン
ポラリDRAMへの画像データの転送順を示す図であ
る。
【図13】本考案の第4の変形例に使用されているテン
ポラリDRAMからフラッシュメモリへの転送状態を説
明するための図である。
【図14】本考案の第4の変形例のトリガ入力とテンポ
ラリDRAMへの転送とフラッシュメモリへの転送の関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア 2 CCDカメラ(画像入力手段) 11 フィールドメモリ(第1の記憶手段) 12 フラッシュメモリ(第2の記憶手段) 13 制御手段 14 画像データ分析手段 15 ICカード(記憶媒体) m1,m2,m3, 製品

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある対象物の画像データを画像入力手段
    が取り込み、上記対象物に関する情報を得る監視装置に
    おいて、 画像記憶手段と、少なくともこの画像記憶手段を制御す
    る制御手段とを有し、上記制御手段は、上記対象物に関
    する所定の異常信号を受けると、上記画像記憶手段に記
    憶された画像データのうち、上記異常信号の発生原因が
    生じた時点および少なくともその直前を含む所定時間分
    の画像データを記憶媒体または他の情報処理機器に転送
    する制御を行うことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 ある対象物の画像データを画像入力手段
    が取り込み、上記対象物に関する情報を得る監視装置に
    おいて、 画像記憶手段と、少なくともこの画像記憶手段を制御す
    る制御手段とを有し、上記制御手段は、上記対象物に関
    する所定の異常信号を受けると、上記画像記憶手段に記
    憶された画像データのうち、上記異常信号の発生時点か
    ら被設定時間分プラスまたはマイナスした時点を基準と
    して所定時間分の画像データを記憶媒体または他の情報
    処理機器に転送する制御を行うことを特徴とする監視装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像入力手段から得られた前記対象
    物の画像データを分析し、異常がある場合には異常があ
    ることを示す前記異常信号を前記制御手段に出力する画
    像データ分析手段とを備えると共に、前記画像記憶手段
    は、第1の記憶手段と、第2の記憶手段とを有し、 前記制御手段は、前記画像入力手段からの画像データを
    一定時間分だけ上記第1の記憶手段に記憶させるととも
    に、その一定時間分の画像データの少なくとも一部を上
    記画像データ分析手段に送り、この画像データ分析手段
    から画像データ分析結果に基づく前記異常信号を受ける
    と、上記第1の記憶手段に記憶された画像データのう
    ち、前記所定時間分の画像データを上記第2の記憶手段
    に転送する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記
    憶された画像データを前記記憶媒体または前記他の情報
    処理機器に転送する制御を行うことを特徴とする請求項
    1または2記載の監視装置。
  4. 【請求項4】 ある対象物の画像データを画像入力手段
    が取り込んで、その画像データを分析することで上記対
    象物に関する情報を得る監視装置において、 第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれ
    ら第1、第2の記憶手段を制御する制御手段と、上記画
    像入力手段から得られた上記対象物の画像データを分析
    し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号
    を上記制御手段に出力する画像データ分析手段とを有
    し、 上記制御手段は、所定のタイミング信号に同期して上記
    画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ上記第
    1の記憶手段に記憶させるとともに、その一定時間分の
    画像データの少なくとも一部を上記画像データ分析部に
    送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果
    に基づく上記異常信号を受けると、上記第1の記憶手段
    に記憶された画像データのうち、異常となった時点およ
    び少なくとも直前を含む所定時間分の画像データを上記
    第2の記憶手段に転送する制御を行い、かつ、この第2
    の記憶手段に記憶された画像データを記憶媒体または他
    の情報処理機器に転送する制御を行うことを特徴とする
    監視装置。
  5. 【請求項5】 ある対象物の画像データを画像入力手段
    が取り込んで、その画像データを分析することで上記対
    象物に関する情報を得る監視装置において、 第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれ
    ら第1、第2の記憶手段を制御する制御手段と、上記画
    像入力手段から得られた上記対象物の画像データを分析
    し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号
    を上記制御手段に出力する画像データ分析手段とを有
    し、 上記制御手段は、所定のタイミング信号に同期して上記
    画像入力手段からの画像データを一定時間分だけ上記第
    1の記憶手段に記憶させるとともに、その一定時間分の
    画像データの少なくとも一部を上記画像データ分析部に
    送り、この画像データ分析手段から画像データ分析結果
    に基づく上記異常信号を受けると、上記第1の記憶手段
    に記憶された画像データのうち、上記異常信号の発生時
    点から所定時間分プラスまたはマイナスした時点を基準
    として被設定時間分の画像データを上記第2の記憶手段
    に転送する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記
    憶された画像データを記憶媒体または他の情報処理機器
    に転送する制御を行うことを特徴とする監視装置。
  6. 【請求項6】 所定間隔を置いて連続的に移動してくる
    対象物それぞれの画像データを画像入力手段が取り込ん
    で、それぞれの対象物に関する画像データを分析するこ
    とで、個々の対象物の良否を判定する監視装置におい
    て、 第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、少なくともこれ
    ら第1、第2の記憶手段を制御する制御手段と、上記画
    像入力手段から得られた上記対象物の画像データを分析
    し、異常がある場合には異常があることを示す異常信号
    を上記制御手段に出力する画像データ分析手段とを有
    し、 上記制御手段は、それぞれの対象物が予め決められた地
    点に到達したことを示すタイミング信号に同期して、そ
    れぞれの対象物がその地点に到達するごとに上記画像入
    力手段からの画像データを一定時間分だけ上記第1の記
    憶手段に記憶させるとともに、その一定時間分の画像デ
    ータの少なくとも一部を上記画像データ分析部に送り、
    この画像データ分析手段から画像データ分析結果に基づ
    く異常信号を受けると、上記第1の記憶手段に記憶され
    た画像データのうち、異常となった時点を含むその時点
    前後の所定時間分の画像データを上記第2の記憶手段に
    転送する制御を行い、かつ、この第2の記憶手段に記憶
    された画像データを記憶媒体または他の情報処理機器に
    転送する制御を行うことを特徴とする監視装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶媒体または他の情報処理機器に
    転送される画像データには、前記異常信号が発生した時
    刻のデータが含まれることを特徴をする請求項1から6
    のいずれか1項記載の監視装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶媒体または前記他の情報処理機
    器に転送される画像データには、前期異常信号を発生さ
    せる基となる画像データの分析結果の数値が含まれるこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の監
    視装置。
  9. 【請求項9】 前記所定時間分の画像データが記憶され
    る毎にその旨を表示する表示部を有することを特徴とす
    る請求項1から8のいずれか1項記載の監視装置。
  10. 【請求項10】 前記所定時間分の画像データの記憶開
    始時点を調節可能としたことを特徴とする請求項1から
    9のいずれか1項記載の監視装置。
  11. 【請求項11】 前記所定時間分の画像データを記憶す
    る際の最小インターバルを0.05〜0.5秒としたこ
    とを特徴とする請求項1から10のいずれかの1項記載
    の画像監視装置。
  12. 【請求項12】 前記所定時間分の画像データ中、前記
    異常信号の発信原因が生ずる直前までの画像データを3
    〜25フレームとしたことを特徴とする請求項1から1
    1のいずれか1項記載の監視装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶媒体をフラッシュメモリまた
    はメモリを有するICカードとし、両者のいずれか一方
    を最終転送先とすると共に両者間で前記画像データの移
    動を可能としたことを特徴とする請求項1から12のい
    ずれか1項記載の監視装置。
  14. 【請求項14】 前記記憶媒体のメモリ領域が無くなっ
    たとき、自動停止するか順次上書きして記憶していくか
    の選択を可能としたことを特徴とする請求項1から13
    のいずれか1項記載の監視装置。
  15. 【請求項15】 前記異常信号として、画像データ分析
    手段による画像データ分析結果に基づく信号等の外部ト
    リガ、人体センサからの信号、前記画像入力手段のシャ
    ッタースイッチの3種類の信号を利用可能としたことを
    特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の監視
    装置。
  16. 【請求項16】 前記画像入力手段から入力される画像
    データを正像と鏡像のいずれか一方に切り換え可能とし
    たことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項記
    載の監視装置。
  17. 【請求項17】 前記所定時間分の画像データを複数回
    分前記記憶媒体に記憶させると共に1つの所定時間分の
    画像データを単位として、その画像データを削除可能と
    したことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項
    記載の監視装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001268551A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Omron Corp 画像記録装置
JP2001268509A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Omron Corp 画像記録装置及び画像記録システム
JP2001312715A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Denso Corp 光学情報読取装置
JP3475095B2 (ja) 1998-10-29 2003-12-08 三洋電機株式会社 監視カメラ
JP2010288226A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Panasonic Electric Works Co Ltd インターホンシステム

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