JP3049262U - 帽 子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間における歩行者や自転車の運転者の交通
安全に役立つ帽子を提供する。 【解決手段】 帽子の正面全体と背面全体に高輝度反射
材を配設し，帽子の頭頂部には，高輝度反射材で包まれ
た天ボタンを取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は，帽子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来の帽子には，帽子の正面，又は，背面のどちらか一方 に反射材を部分的に配設し，その帽子を被って夜間歩行する際や，自転車を運転 する際に，自動車の直射ライトを反射材で反射させて，ドライバーが歩行者や自 転車の運転者（以下歩行者などという）を確認できるようにする帽子がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 上記従来の帽子では，反射材の面積が帽 子の表面積に比べて小さいため，反射光の反射角度が狭かったり，反射光の光量 が少なかったりして，ドライバーが反射光を遠方から確認できず，歩行者などの 発見が遅れることがある。また，歩行者などが幹線道路などの横断歩道を通行し ていたり，帽子のうち反射材が配設されていない部分に向かって自動車が接近し ている場合には，ドライバーが反射材からの反射光を全く確認できないため，人 身事故を起こしやすいという問題点がある。 本考案は，上記の点に鑑み，夜間自分の身は自分で守れる帽子，即ち，夜間の 歩行者などの交通安全に役立つ帽子を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するために，本考案は， 帽子の正面全体と背面全体に高輝度反射材を配設し，帽子の頭頂部には，高 輝度反射材で包まれた天ボタンを取付ける点に特徴を有し， 項記載の帽子において，帽子の左右両側面に帯状の高輝度反射材を配設す る点に特徴を有するものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】 反射材には，昼間はメタリック調で美しく，夜間は 遠方からの直射ライトをよく反射する特性を有する高輝度反射材を使用する。こ の反射材を帽子の正面全体と背面全体に縫い付ける。帽子の頭頂部には，上記高 輝度反射材で包まれた天ボタンを取付ける。帽子の左右両側面には，帯状にした 上記高輝度反射材を縫い付けることもある。なお，上記各高輝度反射材は，帽子 に対して接着するなど縫い付け以外の手段により配設することもある。

【０００６】 上記の構成よりなる帽子を被って歩行すると，昼間において は，帽子の正面全体と，背面全体と，天ボタン，又は，それらと帽子の左右両側 面の帯状部分がメタリック調の外観を呈するので，見映えがする。夜間において は，帽子の正面全体，及び，背面全体で自動車の直射ライトを反射するため，反 射光の角度が広く，かつ，反射光の光量が多くなり，しかも，天ボタンが３６０ 度方向に自動車の直射ライトを反射するので，自動車が歩行者などに対しどの方 向から接近する場合でも，逸早くドライバーに歩行者などを遠方より確認させる ことができる。

【０００７】 上記の帽子を被った際には，帽子の正面側と背面側の高輝度 反射材の両端部分が帽子の左右両側面へ自然に曲がるように変形するため，帽子 の左右両側面の両端部分だけでも自動車の直射ライトを反射できるが，帽子の左 右両側面に帯状の高輝度反射材を配設することにより，帽子の左右両側面におけ る反射性能を増大させ，歩行者などが幹線道路などの横断歩道を通行している場 合に，上記各高輝度反射材からの反射光により，逸早くドライバーに歩行者など を遠方より確認させて，未然に人身事故を防止できる。

【０００８】

【実施例】 以下図面にもとづいて本考案の実施例を説明すると，１は前つ ば付きの帽子，２は帽子１の正面全体に縫い付けにより配設した高輝度反射材， ３は帽子１の背面全体とそこから頭頂部に至る部分にかけて縫い付けにより配設 した高輝度反射材で，これら高輝度反射材２，３は，帽子を形作る部材として裁 断され，隣接の部材に縫い付けることにより配設されている。そのため，高輝度 反射材３は，帽子１の背面全体だけでなく，そこから帽子１の頭頂部に至る部分 まで延長されている。なお，高輝度反射材２，３は，予め作られた帽子の表面に 重ねて，縫い付けなどにより配設することもある。その場合には，高輝度反射材 ３は，帽子１の背面全体から延長された部分を省き，背面全体だけに配設する。 ４は帽子１の頭頂部に取付けた天ボタンで，高輝度反射材５で包まれている。

【０００９】 高輝度反射材２，３が配設された帽子１の左側面には，図３ に示すように帯状の高輝度反射材６を縫い付けなどにより配設し，同帽子１の右 側面にも高輝度反射材６と同様の高輝度反射材を縫い付けなどにより配設するこ ともある。 この帽子１を被った際には，高輝度反射材２，３の両端部分が図３に示すよう に帽子１の左右両側面へ自然に曲がるように変形して，上記各帯状の高輝度反射 材に連なるので，帽子１の左右両側面における反射性能が増大する。なお，上記 各実施例において，帽子１のうち高輝度反射材２，３を配設した部分以外の部分 には，赤色，黒色，その他各種の色に着色された生地を使用できる。また，帽子 １には，作業用，防寒用，防暑用など各種の用途に使用される帽子を採用できる 。また，帽子１の代わりに前つば付きの帽子以外の帽子を採用できる。

【００１０】

【考案の効果】 本考案は，叙上のように構成したから，帽子の正面側，及 び，背面側の高輝度反射材，又は，それらと帽子の左右両側面における帯状の高 輝度反射材によって自動車の直射ライトを広角度で，かつ，光量が多くなるよう に反射し，しかも，天ボタンが３６０度方向に直射ライトを反射するので，自動 車が歩行者などに対しどの方向から接近する場合でも，逸早くドライバーに歩行 者などを遠方より確認させることができる。そのため，夜間自分の身は自分で守 ることができる帽子，即ち，交通安全に役立ち，特に，高齢者や幼児の交通事故 防止に役立つ帽子を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る帽子の正面側の斜視図である。

【図２】 同帽子の背面側の斜視図である。

【図３】 帽子の左右両側面に高輝度反射材を縫い付け
る例を示す図である。

【符号の説明】

１ 帽子 ２ 高輝度反射材 ３ 高輝度反射材 ４ 天ボタン ５ 高輝度反射材 ６ 高輝度反射材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帽子の正面全体と背面全体に高輝度反射
   材を配設し，帽子の頭頂部には，高輝度反射材で包まれ
   た天ボタンを取付けてなる帽子。
2. 【請求項２】 帽子の左右両側面に帯状の高輝度反射材
   を配設してなる請求項１記載の帽子。