JP2580396Y2 - 被視認性の向上を目的とする反射式ベスト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、反射式ベストにいく
つかの反射材を加え、その反射材の各一辺ずつを取り付
けたもので、交通安全及び産業安全に役立つものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、反射材が着衣に固定取付けさ
れた反射式ベストはあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】これは、次のような欠
点があった。 （イ）反射材が着衣に固定取付けされた反射式ベストで
は、様々な角度や広範囲からの光源に対しての再帰性反
射効果を得ることが難しかった。 （ロ）再帰反射する光が、視認者に対して不変、かつ一
定であった。本考案は、これらの欠点を除くためになさ
れたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】反射材と任意の素材で構
成される反射式ベスト（１）に、それぞれの各一辺
（３）を取付けた反射材（２）をいくつか設ける。本考
案は、以上のような構成よりなる反射式ベストである。

【０００５】

【作 用】反射式ベスト（１）を着用し、着用者が体を
動かしたり、風力が加わることにより、取付けられた反
射材（２）が揺れる動きをおこす。

【０００６】

【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。 （イ）反射材又は任意の素材で構成された反射ベスト
（１）に、自由に揺れ動くことが可能である形状の反射
材（２）をいくつか設け、それぞれの各一辺（３）を取
付ける。 （ロ）反射材（２）の裏材には、表面と同様に反射材を
使用する方法と、反射材でない素材を使う場合があり、
それぞれを使用用途により使い分ける。本考案は以上の
ような構造で、この反射式ベスト（１）を着用し、着用
者が作業中など体を動かしたり、風力が加わることによ
り、取付けられた反射材（２）が揺れ動く。これによ
り、反射式ベストに当った光源からの光は、（４）では
光源に向って再帰反射し、（５）のように（４）とは違
った方向からの光源に対しても再帰反射効果を得ること
ができる。しかも、光源から光が当った場合（６）のよ
うな状態で反射材（２）の裏材に反射材ではない素材を
使用している時には、反射材（２）がひる返ることによ
り光がさえぎられ、再帰反射効果が生じない状態になる
が、反射材が動き元の位置に戻ることにより、再び
（６）の光源に対しての再帰反射効果が得られることに
なる。これは、点滅作用に類似した効果となり、着用者
の被視認性が向上する。

【０００７】

【考案の効果】様々な角度や広範囲での再帰反射効果
と、反射光の点滅作用により、着用者の被視認性向上に
加え、被視認者側への注意を促進させることができ、両
者にとりきわめて安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の一部の側面図である。

【図３】本考案の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１・・・反射式ベスト本体 ２・・・反射材 ３・・・反射式ベストに反射材の一辺を取付けた状態の
側面図 ４・・・反射式ベスト本体に当り、再帰反射する光源よ
りの光の様子 ５・・・揺れ動いた状態の反射材に当り、再帰反射する
光源よりの光の様子 ６・・・反射材の裏側に当った光源よりの光の様子

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】反射材や任意の素材で構成される反射式ベ
   スト（１）に、いくつかの反射材（２）を取り付ける
   時、それぞれの反射材が揺れ動くように、各一辺（３）
   を取付けた反射式ベスト。