JP3049020B2 - スリット入りシート状乾物 - Google Patents

スリット入りシート状乾物

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JP3049020B2
JP3049020B2 JP10301347A JP30134798A JP3049020B2 JP 3049020 B2 JP3049020 B2 JP 3049020B2 JP 10301347 A JP10301347 A JP 10301347A JP 30134798 A JP30134798 A JP 30134798A JP 3049020 B2 JP3049020 B2 JP 3049020B2
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秀順 宅間
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株式会社タクマ食品
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状に加工され
た乾物に関し、詳しくは、需用者が所望する量を容易に
千切ることができるスリット入りシート状乾物およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鯣やビーフジャーキーのような食
肉類や海産物を乾燥した食品(以下「乾物(かんぶ
つ)」という。)は、種々の形状に加工されて販売され
ている。特に、近年、シート(薄板)状に加工された乾
物品が普及してきている。例えば、するめいか等を乾燥
・プレスしたシート体や乾燥昆布類からなるシート体、
非常に薄く調製された板状ビーフジャーキー等が販売さ
れている。これらシート状乾物(典型的には方形状に成
形されたシート体)は保管場所をとらず、貯蔵性にも優
れることから飲酒時のおつまみや子供のおやつとして消
費者に好ましく受け入れられている。他方、製造者側に
してみれば、従来の厚みのある乾物に比べ、その形状の
単純さに起因する包装・出荷工程の効率化を図ることが
できる。
【0003】ところで、ライフスタイルの変革やいわゆ
るシングル族の増大に伴って、取り扱いが容易で且つ食
べ易い形状にさらに加工されたシート状乾物(典型的に
は方形シート体を裁断して細長い細片状にしたもの)を
ごく少量づつ個別にパックした商品(以下「個別包装
品」という。)のニーズが増大している。例えば、図4
に示すような、シート状に加工された鯣をさらに細長く
裁断することによって、より食べやすくなったスティッ
ク状の鯣5(長さ10〜15cm、厚み1〜3mm程度
のものが一般的である。)を作製し、それを10〜20
本(5〜10g)ずつ個別に包装袋Pにパッケージング
した鯣入り個別包装品が消費者に好まれている。かかる
個別包装品によれば、細長いスティック状に加工されて
いることによって鯣自体が食べやすくなったことに加
え、適当量のみを開封し食することができる。すなわ
ち、大容量の鯣をパッケージングしている従前のシート
状鯣入り包装品(典型的には100〜200gのシート
状鯣が1枚入った商品)と異なり、開封後の食べ残しが
発生し難い。従って、食べ残しを廃棄したり或いは別容
器で別途保存する必要がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ティック状鯣5のような裁断されて細かくなったシート
状乾物の個別包装品を作製する場合、裁断してバラバラ
になった細片状乾物を所定量ずつまとめて小さな袋に入
れるという繁雑で手間のかかる作業を行う必要があっ
た。かかる作業は、個別包装品の製造プロセス全体の迅
速化および効率化を阻害する要因となり得た。
【0005】本発明は、シート状乾物の個別包装品を作
製する際の上記問題点を解決するとともに上記ニーズに
応えることのできるシート状乾物およびそのような乾物
の製造方法を提供することを目的として創出されたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、乾物シート体の一端側を残して刃物で切
り込み形成され他端側に開放された複数のスリットと、
このスリットによって前記乾物シート体が分割されて形
成された略均一形状の複数の細片部、とを有する、スリ
ット入りシート状乾物(以下、「本発明のスリット入り
シート状乾物」という。)を提供する。また、かかる本
発明のスリット入りシート状乾物を製造するための方法
として、乾物シート体の一端側を残して他端側に開放さ
れる複数のスリットを形成し、これらのスリットによっ
て前記乾物シート体を分割して複数の細片部を形成す
る、スリット入りシート状乾物を製造する方法を提供す
る。本明細書において「シート状に成形された」とは、
通常の成人の手が引き裂くことが可能な程度にまで鰭そ
の他の乾物が薄く成形されていることをいう。また、
「一端部」とは、かかるシート状乾物における端部の一
部分を指す用語であり、シート状乾物全体の2分の1を
超えない比較的狭い一領域(典型的にはシート状乾物全
体の4分の1を超えない一領域)をいう。
【0007】本発明のスリット入りシート状乾物では、
スリットが入れられていない一端部に連なる格好で複数
の細片部がスリットによって相互に分けられて成され
ている。このため、本発明のスリット入りシート状乾物
では、それ1個体(シート体)ずつを個別包装すること
によって、当該細片部数に相当する数のバラバラになっ
た細片状乾物を個別包装するのと同様の効果を奏する個
別包装品を得ることができる。すなわち、本発明のスリ
ット入りシート状乾物は、細片部ごとに手で千切ること
ができるため、需用者は個別包装品を開封し、上記一端
部にながっている細片部を必要な数量だけ千切って食
することができるからである。したがって、需用者にし
てみれば、従来のバラバラになった細片状の乾物が所定
数量入っている個別包装品を開封して当該細片状乾物を
必要数量だけ食するのと実質的に差異がない。さらに、
本発明のスリット入りシート状乾物によれば、摂食時に
鯣等の乾物を千切るという生理的に心地よい刺激(感
触)を需用者に付加することができる。
【0008】また、本発明のスリット入りシート状乾物
では、バラバラになった細片状乾物を個別包装する代わ
りに当該細片状乾物数に相当する数の上記細片部を備え
た1個体(シート体)ずつを個別包装すればよいため、
当該バラバラになった細片状乾物を所定量ずつ個別包装
する際のような面倒で煩雑な作業を行う必要がない。複
数の独立した細片をとりまとめつつ包装するよりも単に
1個体を包装するほうがはるかに容易だからである。こ
のため、個別包装品の製造工程全体の迅速化および効率
化を図ることができる。
【0009】好ましい本発明のスリット入りシート状乾
物は、上記複数の細片部が相互に略均一な形状に形成さ
れたものである。かかる形状の本発明のスリット入りシ
ート状乾物は、上記製造方法において上記複数の細片部
が相互に略均一な形状に形成されるように上記スリット
を略平行且つ等間隔に形成することによって製造するこ
とができる。このように細片部を規則的に形成・配置す
ることで、個々の細片部を千切りやすくすることができ
る。また、1個体(シート体)全体の摂食した分量また
は摂食しようとする分量を総細片部数の整数比で把握す
ることができるため、例えばカロリー計算をしながら細
片部を一つずつ摂食することができる。
【0010】また、特に好ましい本発明のスリット入り
シート状乾物は、全体が短冊状に成形されたシート体で
あって、上記細片部は上記一端部に対して10以上好ま
しくは15以上並列にスティック状(または紙縒状)に
細長く形成されたものである。かかる短冊形状の本発明
のスリット入りシート状乾物は、個別包装しやすく、細
片部が細長いスティック状であるため開封後にごく少量
づつ千切って食することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスリット入りシー
ト状乾物の好適な一典型例として、シート状鯣について
図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、本実施形態
にかかるシート状鯣1の製造プロセスを模式的に示す説
明図である。図2は本シート状鯣1の外観を示す斜視図
である。図3は本シート状鯣1を包装袋Pに入れて製造
された個別包装品を示す平面図である。
【0012】図1(a)に示すように、先ず、鯣のシー
ト状原体10を作製する。すなわち、冷凍されて貯蔵さ
れていた烏賊の鰭9を解凍・洗浄後、種々の調味料(砂
糖、食塩、アミノ酸等)を加えて調味する。典型的には
調味液中に烏賊鰭9を浸漬し、加熱状態で16〜20時
間継続して調味する。その後、概ね45℃で20時間風
乾処理して乾燥させた複数の烏賊鰭9を所定の型枠内に
糊料等を加えつつあまり重ならないようにして並べて配
置し、加熱状態でプレス加工処理する。このことによっ
て、厚さがほぼ1〜3mmのシート状原体10(典型的
には幅10〜15cm、長さ20〜30cm)を成形す
ることができる。
【0013】このようにして供給されたシート状原体1
0を、図1(b)に示すように、所望するサイズ(即ち
包装袋Pに入れ得るサイズ)に裁断する。例えば、幅1
5cm、長さ30cm、平均厚さ2mmのシート状原体
10であれば、これを6等分して幅5cm、長さ15c
mの短冊状のシート体10a(以下「分割シート体10
a」という。)を得ることができる。
【0014】次いで、図1(c)に示すように、得られ
た分割シート体10aに複数のスリット2を形成するこ
とによって、上記一端部1a(以下「結合部1a」とい
う。)に連なる複数の細片部1bが形成される。すなわ
ち、図1(c)に示すように、短冊状の分割シート体1
0aの一方の短辺側の端部における概ね1〜1.5cm
の領域を結合部1aとして残しつつ、他方の短辺に向か
って略平行且つ等間隔に刃物で切れ込みを入れて開放ス
リット2(ここでは計13箇所)とする。これにより、
図2に示すように、スリット2の数に1を加えた数の細
片部1bが形成された、シート状鯣1が作製される。あ
るいは、上記裁断前にシート状原体10の所定領域につ
いて予めスリットを形成しておき、その後裁断処理を行
って本実施形態に係るシート状鯣1を作製してもよい。
【0015】而して、図3に示すように、上記得られた
シート状鯣1を1個ずつ透明または半透明の合成樹脂製
(典型的にはポリエチレン製)筒状包装袋Pに入れ、次
いでヒートシーラー等によって包装袋Pの開口部を接着
する。このことによって、本シート状鯣1が1個入った
個別包装品が製造される。なお、ここで説明した工程以
外にも、従来の乾物製造プロセスと同様、原料調製工
程、異物除去工程、不良品選別工程等が行われ得るが、
これら工程自体は本発明を何ら特定するものではないた
め、詳細な説明は省略する。
【0016】このようにして得られたシート状鯣1にお
ける複数の細片部1bは、スリット2で分けられた細い
スティック状(ここでは長さが13.5〜14cm、幅
が1〜2mm)に形成されており、相互に略均一な形状
および同じサイズである。そして、これら細片部1b
は、分割シート体10aの一端に位置づけられた僅少部
位である上記結合部1aでのみ束ねられている。その結
果、図2に示すように、シート状鯣1を包装袋Pから取
り出した際には、これら細片部1bの先端部分(図2に
おける右端部分)は、比較的自由に相互に引き離すこと
ができる。これにより、需用者は、当該細片部1b単独
あるいは結合部1aの一部を伴って1つずつ手で簡単に
千切ることができる。また、鯣を千切るという行為その
ものも楽しむことができる。
【0017】以上のように、本シート状鯣1によれば、
単純に1個ずつ包装することによって、はじめからバラ
バラになっているスティック状鯣従来品を複数(典型的
には10〜15本)入れた個別包装品と同等またはそれ
以上に需用者に受け入れられる個別包装品を製造するこ
とができることに加え、個別包装品の製造プロセス全体
の迅速化および効率化を実現することができる。
【0018】以上、本発明のスリット入りシート状乾物
の一典型例であるシート状鯣1について詳細に説明した
が、本発明の目的に反しない限り、本発明はこのような
短冊状の鯣シートに限定されるものではなく、種々のシ
ート状乾物、例えばビーフジャーキー、アカエイ等の魚
類を干してシート状にしたもの、あるいは昆布等の海草
類の乾燥シート体に適用し得る。また、シート状乾物の
形状は、上記実施形態におけるような短冊状のものに限
られず、例えば、扇形や半円状に成形されたシート体で
あってもよい。
【0019】また、上記実施形態において形成されたス
リットは、刃物を用いて形成した切れ込みであり、スリ
ット幅はほとんど無いものであったがこれに限られるも
のではなく、例えば、このような幅無しスリット(単な
る切り込み)に代えてシート状乾物の一部を削り取るよ
うにして形成されたやや幅広のスリットを上記一端部を
残して並列に設けたものでもよい。このような幅広スリ
ットによれば、細片部が相互に離れて存在する(即ち隣
接する細片部間の隙間が大きくなっている)ために手で
掴みやすく、需用者が細片部一つ一つを選り分けること
が容易となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、細片状乾物の個別包装
品の製造プロセス全体の迅速化および効率化を実現し得
るスリット入りシート状乾物を提供することができる。
本発明によれば、従来のバラバラになった細片状の乾物
が所定数量入っている個別包装品と実質的に差異のな
い、本発明のスリット入りシート状乾物が1個入った個
別包装品を提供することができる。本発明のスリット入
りシート状乾物は、上記一端部に並んで連なっている細
片部を必要な数量だけ千切って食することができるとと
もに摂食時に鯣等の乾物を千切るという生理的に心地よ
い刺激(感触)を需用者に付加することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一典型例であるシート状鯣の製造プロ
セスを模式的に説明するための図であり、(a)は烏賊
鰭から製造されるシート原体の外観を示し、(b)は該
シート原体から調製される分割シート体の外観を示し、
(c)は該分割シート体から調製される本発明のシート
状鯣の外観を示している。
【図2】本発明の一典型例であるシート状鯣を示す斜視
図である。
【図3】本発明の一典型例であるシート状鯣の個別包装
品を示す平面図である。
【図4】従来のスティック状鯣製品の個別包装品を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 シート状鯣 1a 結合部 1b 細片部 2 スリット 10 シート原体 10a 分割シート体 P 包装袋

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾物シート体の一端側を残して刃物で切り
    込み形成され他端側に開放された複数のスリットと、 このスリットによって前記乾物シート体が分割されて形
    成された略均一形状の複数の細片部、 とを有する、スリット入りシート状乾物。
  2. 【請求項2】前記乾物シート体は、烏賊の鰭を並べて得
    られるシート状体である、請求項記載のスリット入り
    シート状乾物。
  3. 【請求項3】シート状乾物の製造方法であって、 乾物シート体の一端側を残して他端側に開放される複数
    のスリットを形成し、これらのスリットによって前記乾
    物シート体を分割して複数の細片部を形成する、スリッ
    ト入りシート状乾物を製造する方法。
  4. 【請求項4】前記複数の細片部は、略均一な形状であ
    る、請求項3記載の製造方法。
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