JP3048965B2 - 論理回路のテストパタン生成装置および生成方法 - Google Patents
論理回路のテストパタン生成装置および生成方法Info
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- JP3048965B2 JP3048965B2 JP9168219A JP16821997A JP3048965B2 JP 3048965 B2 JP3048965 B2 JP 3048965B2 JP 9168219 A JP9168219 A JP 9168219A JP 16821997 A JP16821997 A JP 16821997A JP 3048965 B2 JP3048965 B2 JP 3048965B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テストパタンの生
成装置および方法に関し、特に論理回路用テストパタン
生成装置におけるパタン圧縮に関する。
成装置および方法に関し、特に論理回路用テストパタン
生成装置におけるパタン圧縮に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの論理回路に対して定義さ
れた故障群を検出するためのテストパタン系列は、その
ままLSI試験機には入力されず、そのテストパタン系
列における故障検出率を低下させることなくテストパタ
ン総数を減少させるパタン圧縮という工程を経て、LS
I試験機に入力する形態が一般的になっている。これ
は、近年のLSIの大規模化に伴い、テストパタンの規
模も大規模化しているために、パタン圧縮の工程を経な
いと大規模なLSIに対するテストパタン系列がLSI
試験機に入力できなくなっているからである。
れた故障群を検出するためのテストパタン系列は、その
ままLSI試験機には入力されず、そのテストパタン系
列における故障検出率を低下させることなくテストパタ
ン総数を減少させるパタン圧縮という工程を経て、LS
I試験機に入力する形態が一般的になっている。これ
は、近年のLSIの大規模化に伴い、テストパタンの規
模も大規模化しているために、パタン圧縮の工程を経な
いと大規模なLSIに対するテストパタン系列がLSI
試験機に入力できなくなっているからである。
【0003】このテストパタン圧縮を計算機上で行う
際、論理回路が大規模になるとテストパタンも大規模と
なり、テストパタンを記憶するために必要なメモリ使用
量も大規模なものとなる。このテストパタン圧縮を計算
機上で行う際に、テストパタン全体は、磁気ディスク装
置等に記録しておき、必要な時にメモリ上に展開し、圧
縮処理等を行う方法もあるが、この方法では、メモリア
クセス時間(μs単位)に比べてはるかに時間のかかる
ディスクアクセス(ms以上)等が頻繁に発生し、圧縮
処理に要する時間が長くなる傾向がある。従って、圧縮
処理時間を短縮化するためには、テストパタン全体をメ
モリ中に保持しておくことが鍵となる。
際、論理回路が大規模になるとテストパタンも大規模と
なり、テストパタンを記憶するために必要なメモリ使用
量も大規模なものとなる。このテストパタン圧縮を計算
機上で行う際に、テストパタン全体は、磁気ディスク装
置等に記録しておき、必要な時にメモリ上に展開し、圧
縮処理等を行う方法もあるが、この方法では、メモリア
クセス時間(μs単位)に比べてはるかに時間のかかる
ディスクアクセス(ms以上)等が頻繁に発生し、圧縮
処理に要する時間が長くなる傾向がある。従って、圧縮
処理時間を短縮化するためには、テストパタン全体をメ
モリ中に保持しておくことが鍵となる。
【0004】従来、論理回路の入出力端子の論理値集合
であるテストパタンをメモリ上に記憶するには、入出力
端子1つの論理値を1バイトに対応付けて保持する方法
が一般的である。しかし、LSIの大規模化により、扱
うテストパタンの量も膨大なものになってきている。例
えば、フルスキャン回路等では、回路構成上、入出力端
子が数万端子、テストパタン数も数万パタンというもの
も存在しており、それらを従来の方法でメモリ中に記憶
させるには、数Gバイトものメモリ容量が必要になって
きている。しかし、計算機の構成上、内蔵できるメモリ
容量には限界があり、更に、メモリそのものも高価であ
るために、計算機上に十分なメモリを装備できないこと
も多い。
であるテストパタンをメモリ上に記憶するには、入出力
端子1つの論理値を1バイトに対応付けて保持する方法
が一般的である。しかし、LSIの大規模化により、扱
うテストパタンの量も膨大なものになってきている。例
えば、フルスキャン回路等では、回路構成上、入出力端
子が数万端子、テストパタン数も数万パタンというもの
も存在しており、それらを従来の方法でメモリ中に記憶
させるには、数Gバイトものメモリ容量が必要になって
きている。しかし、計算機の構成上、内蔵できるメモリ
容量には限界があり、更に、メモリそのものも高価であ
るために、計算機上に十分なメモリを装備できないこと
も多い。
【0005】また、従来のテストパタン圧縮のために行
う併合処理では、各テストパタン間が併合可能か否かを
判断するために、各テストパタンを総当たり性で比較
し、かつ、それらのテストパタンを構成している各入出
力端子の論理値同士を一つずつ全ての端子に対して比較
を行い、その結果が併合可能であるならば、それらのテ
ストパタンを一つに併合するという方法を採っていた。
この方法では、テストパタンのサイズが大規模になる
と、膨大な処理時間を要していた。
う併合処理では、各テストパタン間が併合可能か否かを
判断するために、各テストパタンを総当たり性で比較
し、かつ、それらのテストパタンを構成している各入出
力端子の論理値同士を一つずつ全ての端子に対して比較
を行い、その結果が併合可能であるならば、それらのテ
ストパタンを一つに併合するという方法を採っていた。
この方法では、テストパタンのサイズが大規模になる
と、膨大な処理時間を要していた。
【0006】従来、テストパタン圧縮を計算機上で行う
際、テストパタンをどのようにメモリ上に保持しつつ、
テストパタン圧縮が行われたか図面を用いて説明する。
際、テストパタンをどのようにメモリ上に保持しつつ、
テストパタン圧縮が行われたか図面を用いて説明する。
【0007】図8および図9は、従来のテストパタン生
成装置の構成およびテストパタン圧縮のための併合処理
フローを示した図である。ここで、図8は、従来のテス
トパタン生成装置の構成がどのようになっているかを示
したブロック図であり、図9は、テストパタン圧縮のた
めの併合処理フローを示したフローチャートである。図
10は、従来のテストパタン生成装置内において、テス
トパタン圧縮のためにテストパタンをメモリ中に保持す
るイメージ図である。図11は、テストパタンの併合を
説明するイメージ図である。図12は、従来のテストパ
タン生成装置内において、テストパタン圧縮のためのテ
ストパタン間の比較方法を示したイメージ図である。
成装置の構成およびテストパタン圧縮のための併合処理
フローを示した図である。ここで、図8は、従来のテス
トパタン生成装置の構成がどのようになっているかを示
したブロック図であり、図9は、テストパタン圧縮のた
めの併合処理フローを示したフローチャートである。図
10は、従来のテストパタン生成装置内において、テス
トパタン圧縮のためにテストパタンをメモリ中に保持す
るイメージ図である。図11は、テストパタンの併合を
説明するイメージ図である。図12は、従来のテストパ
タン生成装置内において、テストパタン圧縮のためのテ
ストパタン間の比較方法を示したイメージ図である。
【0008】まず、図8について説明する。従来の一般
的なテストパタン生成装置は、論理回路の接続情報およ
び故障定義情報を入力する手段501と、論理回路の接
続情報と故障定義情報から定義された、故障を検出する
ための初期テストパタンをATG(自動テストパタン生
成)手法等によって生成する手段502と、初期テスト
パタンの故障検出能力を低下させることなくテストパタ
ン数を削減し圧縮後テストパタンを生成するテストパタ
ン圧縮手段503と、圧縮後テストパタンを出力する圧
縮後テストパタン出力手段504とを有している。
的なテストパタン生成装置は、論理回路の接続情報およ
び故障定義情報を入力する手段501と、論理回路の接
続情報と故障定義情報から定義された、故障を検出する
ための初期テストパタンをATG(自動テストパタン生
成)手法等によって生成する手段502と、初期テスト
パタンの故障検出能力を低下させることなくテストパタ
ン数を削減し圧縮後テストパタンを生成するテストパタ
ン圧縮手段503と、圧縮後テストパタンを出力する圧
縮後テストパタン出力手段504とを有している。
【0009】特に初期テストパタンを圧縮するテストパ
タン圧縮手段503の中で、テストパタンの併合処理の
動作は、図9に示すようになっている。以下、この併合
処理の動作を説明する。ステップ511で処理を開始
し、ステップ512で初期テストのパタンのリストを作
成する。ステップ513でテストパタンリスト中に比較
基準パタンとして選択されていないテストパタンが存在
するか否かを判定する。その結果、選択されていないテ
ストパタンが存在すれば、ステップ514で選択されて
いないテストパタンを比較基準パタンとして設定し、そ
のテストパタンをテストパタンリストから削除する。そ
して、ステップ515でテストパタンリスト中に比較対
象パタンとして選択されていないテストパタンが存在す
るか否かを判定する。その結果、選択されていないテス
トパタンが存在すれば、ステップ516で選択されてい
ないテストパタンを比較対象パタンとして設定する。そ
の後、ステップ517で比較基準パタンと比較対象パタ
ンを1端子分ずつ、全ての端子について比較する。ステ
ップ517の比較の結果に基づいて、ステップ518で
比較基準パタンと比較対象パタンが併合可能かどうか判
定する。ステップ518の判定の結果、併合可能な場合
には、ステップ519で比較対象パタンを比較基準パタ
ンに併合し、比較対象パタンをテストパタンリストから
削除する。ステップ515の判定の結果、テストパタン
リスト中にステップ514で設定された比較基準パタン
に対する比較対象パタンが存在しない時には、ステップ
520で当該比較基準パタンを圧縮後テストパタンとし
て抽出する。そして、ステップ513の判定の結果、テ
ストパタンリストに比較基準パタンとして設定できるテ
ストパタンが存在しなくなると、ステップ521にて処
理を終了する。
タン圧縮手段503の中で、テストパタンの併合処理の
動作は、図9に示すようになっている。以下、この併合
処理の動作を説明する。ステップ511で処理を開始
し、ステップ512で初期テストのパタンのリストを作
成する。ステップ513でテストパタンリスト中に比較
基準パタンとして選択されていないテストパタンが存在
するか否かを判定する。その結果、選択されていないテ
ストパタンが存在すれば、ステップ514で選択されて
いないテストパタンを比較基準パタンとして設定し、そ
のテストパタンをテストパタンリストから削除する。そ
して、ステップ515でテストパタンリスト中に比較対
象パタンとして選択されていないテストパタンが存在す
るか否かを判定する。その結果、選択されていないテス
トパタンが存在すれば、ステップ516で選択されてい
ないテストパタンを比較対象パタンとして設定する。そ
の後、ステップ517で比較基準パタンと比較対象パタ
ンを1端子分ずつ、全ての端子について比較する。ステ
ップ517の比較の結果に基づいて、ステップ518で
比較基準パタンと比較対象パタンが併合可能かどうか判
定する。ステップ518の判定の結果、併合可能な場合
には、ステップ519で比較対象パタンを比較基準パタ
ンに併合し、比較対象パタンをテストパタンリストから
削除する。ステップ515の判定の結果、テストパタン
リスト中にステップ514で設定された比較基準パタン
に対する比較対象パタンが存在しない時には、ステップ
520で当該比較基準パタンを圧縮後テストパタンとし
て抽出する。そして、ステップ513の判定の結果、テ
ストパタンリストに比較基準パタンとして設定できるテ
ストパタンが存在しなくなると、ステップ521にて処
理を終了する。
【0010】ここで、従来技術がどのようにテストパタ
ンを計算機上のメモリに保持していたか、図10を用い
て説明する。図10は、論理回路609と、この論理回
路609の入力端子部608と、この入力端子部608
を構成する入力端子610,611,612,613,
614,615と、これら入力端子610,611,6
12,613,614,615の論理値が保持されるメ
モリ601と、このメモリ6014を構成する1バイト
の容量を持つメモリエレメント616,617,61
8,619,620,621と、入力端子610,61
1,612,613,614,615が、どのメモリエ
レメントに対応するかを示す関連線602,603,6
04,605,606,607とを示している。図10
に示すように、従来の各入力端子の論理値は、1対1で
対応した1バイトの容量をもつメモリエレメントに各々
保持される。このことにより、1万端子の入力端子をも
つ論理回路のテストパタンが1万パタン存在する時に使
用するメモリ容量は、100Mバイトとなる。
ンを計算機上のメモリに保持していたか、図10を用い
て説明する。図10は、論理回路609と、この論理回
路609の入力端子部608と、この入力端子部608
を構成する入力端子610,611,612,613,
614,615と、これら入力端子610,611,6
12,613,614,615の論理値が保持されるメ
モリ601と、このメモリ6014を構成する1バイト
の容量を持つメモリエレメント616,617,61
8,619,620,621と、入力端子610,61
1,612,613,614,615が、どのメモリエ
レメントに対応するかを示す関連線602,603,6
04,605,606,607とを示している。図10
に示すように、従来の各入力端子の論理値は、1対1で
対応した1バイトの容量をもつメモリエレメントに各々
保持される。このことにより、1万端子の入力端子をも
つ論理回路のテストパタンが1万パタン存在する時に使
用するメモリ容量は、100Mバイトとなる。
【0011】次に、テストパタンの併合について説明す
る。一般にテストパタン間の併合は、テストパタンを構
成している各入出力端子間の論理値が同じであるか、ま
たは、片側のテストパタンの端子の論理値が不確定値X
(don’t care)であるという条件が全ての端
子間で成立する時に併合可能となる。ここで、不確定値
Xである端子の論理値は、併合する端子の論理値とな
る。図11によると、テストパタン701とテストパタ
ン702は、2つのパタン間の各端子の論理値706,
707,708,709を比較すると、全ての端子間の
論理値の関係が併合可能な関係にある。従って、テスト
パタン701とテストパタン702は、併合されテスト
パタン703になる。一方、テストパタン704とテス
トパタン705は、論理値関係712により、併合条件
を満たしていないため、併合不可能な関係にある。
る。一般にテストパタン間の併合は、テストパタンを構
成している各入出力端子間の論理値が同じであるか、ま
たは、片側のテストパタンの端子の論理値が不確定値X
(don’t care)であるという条件が全ての端
子間で成立する時に併合可能となる。ここで、不確定値
Xである端子の論理値は、併合する端子の論理値とな
る。図11によると、テストパタン701とテストパタ
ン702は、2つのパタン間の各端子の論理値706,
707,708,709を比較すると、全ての端子間の
論理値の関係が併合可能な関係にある。従って、テスト
パタン701とテストパタン702は、併合されテスト
パタン703になる。一方、テストパタン704とテス
トパタン705は、論理値関係712により、併合条件
を満たしていないため、併合不可能な関係にある。
【0012】図11に示したような併合が行えるかどう
か判定する処理を、図12を用いて説明する。図12で
は、3つのテストパタン系列を比較基準側(比較基準パ
タン801,802,803)と、比較対象側(比較対
象パタン804,805,806)とに分け、それらの
テストパタン間を総当たり比較807で併合可能かどう
かの判断をテストパタンレベルで行う。図12に示す例
では、3つのテストパタン系列の場合の総当たり比較回
数は3回となる。因みに、10,000パタン系列の総
当たり比較回数は、49,995,000回となる。更
に、テストパタンレベルでの1回の比較処理では、テス
トパタン808とテストパタン809間の端子数分の端
子間レベル比較810が行われる。これは、10,00
0個の入出力端子をもつ回路のテストパタンが10,0
00パタン存在し、それらが全て併合不可能であるなら
ば、数百億回以上の端子間レベル比較が行われることに
ある可能性がある。
か判定する処理を、図12を用いて説明する。図12で
は、3つのテストパタン系列を比較基準側(比較基準パ
タン801,802,803)と、比較対象側(比較対
象パタン804,805,806)とに分け、それらの
テストパタン間を総当たり比較807で併合可能かどう
かの判断をテストパタンレベルで行う。図12に示す例
では、3つのテストパタン系列の場合の総当たり比較回
数は3回となる。因みに、10,000パタン系列の総
当たり比較回数は、49,995,000回となる。更
に、テストパタンレベルでの1回の比較処理では、テス
トパタン808とテストパタン809間の端子数分の端
子間レベル比較810が行われる。これは、10,00
0個の入出力端子をもつ回路のテストパタンが10,0
00パタン存在し、それらが全て併合不可能であるなら
ば、数百億回以上の端子間レベル比較が行われることに
ある可能性がある。
【0013】次に、図9に示した併合処理の動作をこれ
まで説明した図11,図12を用いて説明する。この併
合処理は、ステップ513,514,515,520を
通る外側ループと、ステップ515,516,517,
518,519を通る内側ループの2重ループから構成
されている。内側ループでは、図11のような併合可否
判断を図12に示すような端子間レベル比較810で行
い、外側ループでは、図12のテストパタンレベル総当
たり比較807を行う。このような端子間レベル比較8
10およびテストパタンレベル総当たり比較807は、
テストパタン間の併合ができなくなるまで繰り返して行
われる。
まで説明した図11,図12を用いて説明する。この併
合処理は、ステップ513,514,515,520を
通る外側ループと、ステップ515,516,517,
518,519を通る内側ループの2重ループから構成
されている。内側ループでは、図11のような併合可否
判断を図12に示すような端子間レベル比較810で行
い、外側ループでは、図12のテストパタンレベル総当
たり比較807を行う。このような端子間レベル比較8
10およびテストパタンレベル総当たり比較807は、
テストパタン間の併合ができなくなるまで繰り返して行
われる。
【0014】図9のステップ517で行われる端子間レ
ベル比較807の詳細を、図13の例を用いて説明す
る。図13では、比較基準パタン902と比較対象パタ
ン901が存在する。これらのパタン間の端子間レベル
比較は、比較903から比較910まで行われる。この
最後の比較910では、併合条件に違反しているため、
これらのテストパタン901と902の併合はできな
い。この結論を導き出すまでに、従来の方法では8回の
端子間レベル比較を行う必要がある。ここで、仮にテス
トパタン901の端子911の論理値912が論理値1
であるならばステップ518でテストパタン901と9
02は併合可と判定され、図9のステップ519で併合
されテストパタン913となる。
ベル比較807の詳細を、図13の例を用いて説明す
る。図13では、比較基準パタン902と比較対象パタ
ン901が存在する。これらのパタン間の端子間レベル
比較は、比較903から比較910まで行われる。この
最後の比較910では、併合条件に違反しているため、
これらのテストパタン901と902の併合はできな
い。この結論を導き出すまでに、従来の方法では8回の
端子間レベル比較を行う必要がある。ここで、仮にテス
トパタン901の端子911の論理値912が論理値1
であるならばステップ518でテストパタン901と9
02は併合可と判定され、図9のステップ519で併合
されテストパタン913となる。
【0015】図9のステップ513,514,515,
520から構成される外側ループで行われるテストパタ
ンレベル総当たり比較の例を、図14を用いて説明す
る。ステップ512でテストパタン901,902,9
21から構成されるテストパタンリスト933が作成さ
れる。ステップ513,514,515を経て、テスト
パタンリスト933は、比較基準テストパタン923と
比較対象テストパタンリスト926に分けられる。そし
て、比較基準テストパタンであるテストパタン902
と、比較対象テストパタンであるテストパタン901,
921間でテストパタンレベル比較930,931が行
われる。
520から構成される外側ループで行われるテストパタ
ンレベル総当たり比較の例を、図14を用いて説明す
る。ステップ512でテストパタン901,902,9
21から構成されるテストパタンリスト933が作成さ
れる。ステップ513,514,515を経て、テスト
パタンリスト933は、比較基準テストパタン923と
比較対象テストパタンリスト926に分けられる。そし
て、比較基準テストパタンであるテストパタン902
と、比較対象テストパタンであるテストパタン901,
921間でテストパタンレベル比較930,931が行
われる。
【0016】このテストパタンレベル比較930,93
1の実際の処理は、図13に示す端子間レベル比較その
ものである。第1回目の外側ループでは、比較基準パタ
ン923は、どの比較対象パタンとも併合できない。そ
の結果、比較基準パタン923であるテストパタン90
2がそのまま圧縮後テストパタンリスト928を構成す
る最初のテストパタンとなる。続いて、第2回目の外側
ループ処理では、残された比較対象テストパタンリスト
926が、比較基準テストパタン924と比較対象テス
トパタンリスト927として設定される。ここで、比較
基準テストパタン924は、テストパタン901であ
り、比較対象パタンリスト927は、テストパタン92
1である。そして、ステップ517に相当する比較93
2が行われ、この場合併合可とステップ518で判定さ
れ、ステップ519のようにテストパタン921をテス
トパタン901に併合し、比較対象テストパタンリスト
から削除する。その結果、併合後比較基準テストパタン
922を得ることができる。他の比較対象テストパタン
が存在しなくなってから、併合後比較基準テストパタン
922は圧縮テストパタンリスト929の一つとなる。
次の外側ループ処理では、テストパタンリストそのもの
が全て存在しなくなるので処理を終了し、終了ステップ
521に移り、併合処理そのものが終了する。
1の実際の処理は、図13に示す端子間レベル比較その
ものである。第1回目の外側ループでは、比較基準パタ
ン923は、どの比較対象パタンとも併合できない。そ
の結果、比較基準パタン923であるテストパタン90
2がそのまま圧縮後テストパタンリスト928を構成す
る最初のテストパタンとなる。続いて、第2回目の外側
ループ処理では、残された比較対象テストパタンリスト
926が、比較基準テストパタン924と比較対象テス
トパタンリスト927として設定される。ここで、比較
基準テストパタン924は、テストパタン901であ
り、比較対象パタンリスト927は、テストパタン92
1である。そして、ステップ517に相当する比較93
2が行われ、この場合併合可とステップ518で判定さ
れ、ステップ519のようにテストパタン921をテス
トパタン901に併合し、比較対象テストパタンリスト
から削除する。その結果、併合後比較基準テストパタン
922を得ることができる。他の比較対象テストパタン
が存在しなくなってから、併合後比較基準テストパタン
922は圧縮テストパタンリスト929の一つとなる。
次の外側ループ処理では、テストパタンリストそのもの
が全て存在しなくなるので処理を終了し、終了ステップ
521に移り、併合処理そのものが終了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この従来の論理回路の
テストパタン生成装置では、扱う論理回路の規模が大規
模になると、テストパタン圧縮を行う際に全てのテスト
パタンをメモリ上に保持できなくなる。理由は、テスト
パタンを構成する入出力端子を1バイトで保持してお
り、数万端子からなる数万個のテストパタンを保持する
ために数Gバイトものメモリ容量が必要となるからであ
る。
テストパタン生成装置では、扱う論理回路の規模が大規
模になると、テストパタン圧縮を行う際に全てのテスト
パタンをメモリ上に保持できなくなる。理由は、テスト
パタンを構成する入出力端子を1バイトで保持してお
り、数万端子からなる数万個のテストパタンを保持する
ために数Gバイトものメモリ容量が必要となるからであ
る。
【0018】また、従来のテストパタン併合方法では、
回路が大規模になるとテストパタン圧縮のための併合時
間が長くなる。理由は、全てのテストパタン間レベル比
較を行う際、全ての端子を1つずつ端子間レベル比較を
行うため、回路の規模に対して自乗オーダー的に比較回
数が増加し併合時間が長くなるからである。
回路が大規模になるとテストパタン圧縮のための併合時
間が長くなる。理由は、全てのテストパタン間レベル比
較を行う際、全ての端子を1つずつ端子間レベル比較を
行うため、回路の規模に対して自乗オーダー的に比較回
数が増加し併合時間が長くなるからである。
【0019】本発明の目的は、論理回路の試験装置に入
力するためのテストパタン計算機にて生成する時の消費
メモリを減少させ、生成速度を高速にすることにある。
力するためのテストパタン計算機にて生成する時の消費
メモリを減少させ、生成速度を高速にすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明による論理回路のテストパタン生成装
置は、論理回路の接続情報および故障定義情報の入力手
段と、前記接続情報および故障定義情報から、故障を検
出するテストパタンを生成する発生手段と、前記テスト
パタンを故障検出率を低下させることなく併合する併合
手段と、前記併合されたテストパタンの出力手段と、を
備える論理回路のテストパタン生成装置において、生成
されたテストパタンを論理値記述部と繰り返し数記述部
からなる圧縮コードで表現されるテストパタンに変換し
計算機上の主記憶上に保持する手段と、前記圧縮コード
を応用して、前記テストパタンを構成している端子の情
報の中で、確定値をもつ端子の情報を圧縮コードで表現
し、前記圧縮コードが示す端子群の中の最小のインデッ
クス値を、前記圧縮コードとの組み合わせとして持つ比
較用データ構造を生成する手段と、前記比較用データ構
造を使用して、テストパタンの併合処理を行う併合手段
と、を備えている。
るために、本発明による論理回路のテストパタン生成装
置は、論理回路の接続情報および故障定義情報の入力手
段と、前記接続情報および故障定義情報から、故障を検
出するテストパタンを生成する発生手段と、前記テスト
パタンを故障検出率を低下させることなく併合する併合
手段と、前記併合されたテストパタンの出力手段と、を
備える論理回路のテストパタン生成装置において、生成
されたテストパタンを論理値記述部と繰り返し数記述部
からなる圧縮コードで表現されるテストパタンに変換し
計算機上の主記憶上に保持する手段と、前記圧縮コード
を応用して、前記テストパタンを構成している端子の情
報の中で、確定値をもつ端子の情報を圧縮コードで表現
し、前記圧縮コードが示す端子群の中の最小のインデッ
クス値を、前記圧縮コードとの組み合わせとして持つ比
較用データ構造を生成する手段と、前記比較用データ構
造を使用して、テストパタンの併合処理を行う併合手段
と、を備えている。
【0021】また、本発明の論理回路のテストパタン生
成方法は、圧縮コードを利用して、テストパタンを構成
している端子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報を
圧縮コードで表現し、前記圧縮コードが示す端子群の中
の最小のインデックス値を、前記圧縮コードとの組み合
わせとして持つ比較用データ構造を有する論理回路のテ
ストパタン生成装置における論理回路のテストパタン生
成方法であって、論理回路の接続情報および故障定義情
報を入力するステップと、前記接続情報および故障定義
情報から、故障を検出するテストパタンを生成するステ
ップと、前記生成したテストパタンを論理値記述部と繰
り返し数記述部からなる圧縮コードによるテストパタン
に変換するステップと、前記圧縮コードから前記テスト
パタンをマージする際に使用する前記比較用データ構造
を生成するステップと、前記テストパタンを前記比較用
データ構造を用いて併合するステップと、を含むことを
特徴とする。
成方法は、圧縮コードを利用して、テストパタンを構成
している端子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報を
圧縮コードで表現し、前記圧縮コードが示す端子群の中
の最小のインデックス値を、前記圧縮コードとの組み合
わせとして持つ比較用データ構造を有する論理回路のテ
ストパタン生成装置における論理回路のテストパタン生
成方法であって、論理回路の接続情報および故障定義情
報を入力するステップと、前記接続情報および故障定義
情報から、故障を検出するテストパタンを生成するステ
ップと、前記生成したテストパタンを論理値記述部と繰
り返し数記述部からなる圧縮コードによるテストパタン
に変換するステップと、前記圧縮コードから前記テスト
パタンをマージする際に使用する前記比較用データ構造
を生成するステップと、前記テストパタンを前記比較用
データ構造を用いて併合するステップと、を含むことを
特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明のテストパタン生成装置の
機能構成を示したブロック図である。図2は、本発明を
最も特徴付ける圧縮コードおよび比較用データ構造を用
いたテストパタン圧縮のための併合処理のフローチャー
トである。図3は、本発明の鍵となる圧縮コードの説明
図である。図4は、本発明の圧縮コードを用いた場合の
テストパタンのメモリ上における格納例を示したイメー
ジ図である。図5は、従来の通常コードによるテストパ
タンと本発明の圧縮コードによるテストパタンの関係、
および、本発明のもう一つの鍵である比較用データ構造
を示したイメージ図である。
て説明する。図1は、本発明のテストパタン生成装置の
機能構成を示したブロック図である。図2は、本発明を
最も特徴付ける圧縮コードおよび比較用データ構造を用
いたテストパタン圧縮のための併合処理のフローチャー
トである。図3は、本発明の鍵となる圧縮コードの説明
図である。図4は、本発明の圧縮コードを用いた場合の
テストパタンのメモリ上における格納例を示したイメー
ジ図である。図5は、従来の通常コードによるテストパ
タンと本発明の圧縮コードによるテストパタンの関係、
および、本発明のもう一つの鍵である比較用データ構造
を示したイメージ図である。
【0023】図1を参照して、本発明のテストパタン生
成装置の第1の実施の形態の構成を説明する。図1に示
すように本発明のテストパタン生成装置は、論理回路の
接続情報および故障定義情報を入力する手段101と、
論理回路の接続情報と故障定義情報から定義された故障
を検出するための初期テストパタンをATG(自動テス
トパタン生成)手法等によって生成する手段102と、
初期テストパタンを圧縮コードテストパタンに変換する
手段103と、圧縮コードを利用して、テストパタン併
合処理で使用する比較用データ構造を生成する手段10
4と、圧縮コードテストパタンおよび比較用データ構造
を使用して初期テストパタンの故障検出能力を低下させ
ることなくテストパタン数を削減し圧縮後テストパタン
を生成するテストパタン圧縮手段105と、圧縮後テス
トパタンを出力する圧縮後テストパタン出力手段106
とから構成されている。
成装置の第1の実施の形態の構成を説明する。図1に示
すように本発明のテストパタン生成装置は、論理回路の
接続情報および故障定義情報を入力する手段101と、
論理回路の接続情報と故障定義情報から定義された故障
を検出するための初期テストパタンをATG(自動テス
トパタン生成)手法等によって生成する手段102と、
初期テストパタンを圧縮コードテストパタンに変換する
手段103と、圧縮コードを利用して、テストパタン併
合処理で使用する比較用データ構造を生成する手段10
4と、圧縮コードテストパタンおよび比較用データ構造
を使用して初期テストパタンの故障検出能力を低下させ
ることなくテストパタン数を削減し圧縮後テストパタン
を生成するテストパタン圧縮手段105と、圧縮後テス
トパタンを出力する圧縮後テストパタン出力手段106
とから構成されている。
【0024】ここで、図3および図4を用いて、初期テ
ストパタンを圧縮コードテストパタンに変換する手段1
03で使用する圧縮コード、および圧縮コードを用いた
テストパタンの構造例を説明する。図3は、圧縮コード
の構造例を示している。この例では、圧縮コードは、8
ビットで構成される1バイトの領域201を、論理値記
述部と、その論理値が隣り合う端子間で何端子分繰り返
しているかを記す繰り返し数記述部とに分割し、それら
を1バイトにまとめて記述する構造となっている。
ストパタンを圧縮コードテストパタンに変換する手段1
03で使用する圧縮コード、および圧縮コードを用いた
テストパタンの構造例を説明する。図3は、圧縮コード
の構造例を示している。この例では、圧縮コードは、8
ビットで構成される1バイトの領域201を、論理値記
述部と、その論理値が隣り合う端子間で何端子分繰り返
しているかを記す繰り返し数記述部とに分割し、それら
を1バイトにまとめて記述する構造となっている。
【0025】論理値記述部202は、論理回路の論理値
を4値(1,0,X,Z)で表現する際の論理値記述部
であり2ビットの領域を必要とする。繰り返し数記述部
205は、論理値記述部202に対する繰り返し数記述
部であり、論理値記述部202で示した論理値をもつ連
続した端子を最大6ビット分記述できる。つまり、4値
表現で示される論理回路の論理値は、この圧縮コードを
使用すると、同じ論理値が連続する64端子分の論理値
を1バイトで表現可能になるということである。従来の
方法では、1バイトで1端子分の論理値しか記述できな
かったため、同じ論理値が連続する64端子分の論理値
を記述するには64バイトの容量が必要であった。この
ように、論理値記述(保持)に圧縮コードを用いること
によって、複数端子分の論理値を1バイトで表現できる
ようになる。一般に、故障を検出するためにATG(自
動テストパタン生成)手法等によって生成された初期テ
ストパタンを構成する入出力端子は、扱う回路規模が大
きくなればなるほど、故障を検出するのに関係のない入
出力端子が多くなるため、それらの端子の論理値を不確
定値Xとして設定できる。つまり、初期テストパタン中
には、不確定値Xが非常に多く連続して存在できること
になり、この圧縮コードを用いることによって、一つの
初期テストパタン長が、従来の方法に比べて大幅に短く
なる。
を4値(1,0,X,Z)で表現する際の論理値記述部
であり2ビットの領域を必要とする。繰り返し数記述部
205は、論理値記述部202に対する繰り返し数記述
部であり、論理値記述部202で示した論理値をもつ連
続した端子を最大6ビット分記述できる。つまり、4値
表現で示される論理回路の論理値は、この圧縮コードを
使用すると、同じ論理値が連続する64端子分の論理値
を1バイトで表現可能になるということである。従来の
方法では、1バイトで1端子分の論理値しか記述できな
かったため、同じ論理値が連続する64端子分の論理値
を記述するには64バイトの容量が必要であった。この
ように、論理値記述(保持)に圧縮コードを用いること
によって、複数端子分の論理値を1バイトで表現できる
ようになる。一般に、故障を検出するためにATG(自
動テストパタン生成)手法等によって生成された初期テ
ストパタンを構成する入出力端子は、扱う回路規模が大
きくなればなるほど、故障を検出するのに関係のない入
出力端子が多くなるため、それらの端子の論理値を不確
定値Xとして設定できる。つまり、初期テストパタン中
には、不確定値Xが非常に多く連続して存在できること
になり、この圧縮コードを用いることによって、一つの
初期テストパタン長が、従来の方法に比べて大幅に短く
なる。
【0026】図3において、論理回路の論理値が8値表
現である場合は、論理値記述部203と繰り返し数記述
部206の組合せとなり、16値表現の場合は、論理値
記述部204と繰り返し数記述部207の組合せにな
る。
現である場合は、論理値記述部203と繰り返し数記述
部206の組合せとなり、16値表現の場合は、論理値
記述部204と繰り返し数記述部207の組合せにな
る。
【0027】その他にも、圧縮コードは、複数バイトに
よる構成や、“01”,“1Z”,“0Z”というよう
なハイブリッドは論理値記述部とし、繰り返し数記述部
を可変ビット領域を繰り返し記述部とするような構成も
考えられる。
よる構成や、“01”,“1Z”,“0Z”というよう
なハイブリッドは論理値記述部とし、繰り返し数記述部
を可変ビット領域を繰り返し記述部とするような構成も
考えられる。
【0028】図4は、圧縮コードを用いてテストパタン
をメモリ上で保持した例を示したものである。入力端子
群218は、端子220,221,222,223,2
24,225から構成される。これらの入力端子が示す
テストパタンは、“11XXX0”である。これを圧縮
コードで示すと、連続する端子220と221は同じ論
理値“1”であるため、これらは1バイトで表現できそ
れらを矢印212,213が示すようにメモリ211上
のメモリエレメント226に格納できる。同様に、連続
する端子222,223,224は、矢印214,21
5,216が示すようにメモリエレメント227に格納
でき、最後の端子225は、矢印217が示すようにメ
モリエレメント228に格納できる。このように、この
例では従来6バイト分の容量が必要であったテストパタ
ン長が3バイト分の容量で済み省メモリ化できる。一般
入力,回路規模が大きくなるほど、1つのテストパタン
中で不確定値Xが占める論理値の割合が非常に高く(9
0%以上に)なる傾向があるため、圧縮コードを用いる
ことによるメモリ使用量縮小化率は増加する。
をメモリ上で保持した例を示したものである。入力端子
群218は、端子220,221,222,223,2
24,225から構成される。これらの入力端子が示す
テストパタンは、“11XXX0”である。これを圧縮
コードで示すと、連続する端子220と221は同じ論
理値“1”であるため、これらは1バイトで表現できそ
れらを矢印212,213が示すようにメモリ211上
のメモリエレメント226に格納できる。同様に、連続
する端子222,223,224は、矢印214,21
5,216が示すようにメモリエレメント227に格納
でき、最後の端子225は、矢印217が示すようにメ
モリエレメント228に格納できる。このように、この
例では従来6バイト分の容量が必要であったテストパタ
ン長が3バイト分の容量で済み省メモリ化できる。一般
入力,回路規模が大きくなるほど、1つのテストパタン
中で不確定値Xが占める論理値の割合が非常に高く(9
0%以上に)なる傾向があるため、圧縮コードを用いる
ことによるメモリ使用量縮小化率は増加する。
【0029】次に、比較用データ構造を生成する手段1
04の中で示される比較用データ構造を説明する。ま
ず、2つのテストパタンが併合可能かどうかを示す併合
条件を整理すると以下のようになる。
04の中で示される比較用データ構造を説明する。ま
ず、2つのテストパタンが併合可能かどうかを示す併合
条件を整理すると以下のようになる。
【0030】『2つのテストパタンをそれぞれTP
a ,TPb とし、テストパタンを構成する端子を示す
インデックスをiとした時に、テストパタンTPa の
i番目の端子の論理値をLV(TPa (i))、テス
トパタンTPb のi番目の端子の論理値をLV(TP
b (i))で表現すると仮定する。この時、 1.LV(TPa (i))とLV(TPb (i))が
等しい。
a ,TPb とし、テストパタンを構成する端子を示す
インデックスをiとした時に、テストパタンTPa の
i番目の端子の論理値をLV(TPa (i))、テス
トパタンTPb のi番目の端子の論理値をLV(TP
b (i))で表現すると仮定する。この時、 1.LV(TPa (i))とLV(TPb (i))が
等しい。
【0031】2.LV(TPa (i))が不確定値X
である。
である。
【0032】3.LV(TPb (i))が不確定値Xで
ある。 のいずれかの条件が全て端子間で成立すれば、テストパ
タンTPa とTPb は併合可能である。』これを言い
替えるならば、いずれかの端子において、上記条件の全
てが成立しない時には、併合不可能である。そこで、こ
の併合可能であるかという併合条件を併合不可能である
かという条件におきかえてみると、『いずれかの端子
で、 1.LV(TPa (i))とLV(TPb (i))が
不確定値Xでない。
ある。 のいずれかの条件が全て端子間で成立すれば、テストパ
タンTPa とTPb は併合可能である。』これを言い
替えるならば、いずれかの端子において、上記条件の全
てが成立しない時には、併合不可能である。そこで、こ
の併合可能であるかという併合条件を併合不可能である
かという条件におきかえてみると、『いずれかの端子
で、 1.LV(TPa (i))とLV(TPb (i))が
不確定値Xでない。
【0033】2.LV(TPa (i))とLV(TP
b (i))が等しくない。 の全ての条件が成立すれば、テストパタンTPa とT
Pb は併合不可能である。』となる。つまり、『併合
可能かどうかを判断するためには、テストパタンTPa
を構成する端子の中で、不確定値でない論理値をもつ
端子と、その端子に対応する他のテストパタンTPb
の端子との組合せのみを比較すればよい。』※1 ということになる。
b (i))が等しくない。 の全ての条件が成立すれば、テストパタンTPa とT
Pb は併合不可能である。』となる。つまり、『併合
可能かどうかを判断するためには、テストパタンTPa
を構成する端子の中で、不確定値でない論理値をもつ
端子と、その端子に対応する他のテストパタンTPb
の端子との組合せのみを比較すればよい。』※1 ということになる。
【0034】また、比較するテストパタンは、比較基準
パタンと、比較対象パタンに分けられる。比較基準パタ
ンは、テストパタンリスト中の他のテストパタンを比較
対象として、併合可能かどうか比較判定され、必要に応
じて比較対象パタンを併合していく。これは、併合処理
が多くなれば、比較基準パタン中の不確定値Xの数は減
少し確定値の数が増えるので、確定値をもつ端子をキー
として併合可能かどうかを判定するには時間がかかるよ
うになる。この問題を解決するため、本発明では、※1
の中におけるテストパタンTPaとして、比較対象パタ
ンを使用する。
パタンと、比較対象パタンに分けられる。比較基準パタ
ンは、テストパタンリスト中の他のテストパタンを比較
対象として、併合可能かどうか比較判定され、必要に応
じて比較対象パタンを併合していく。これは、併合処理
が多くなれば、比較基準パタン中の不確定値Xの数は減
少し確定値の数が増えるので、確定値をもつ端子をキー
として併合可能かどうかを判定するには時間がかかるよ
うになる。この問題を解決するため、本発明では、※1
の中におけるテストパタンTPaとして、比較対象パタ
ンを使用する。
【0035】比較用データ構造とは、上記根拠に基づ
き、2つのテストパタンが併合不可能かどうかを早期に
判定するために使用されるものであり、全てのテストパ
タン毎に必要となる。比較用データ構造は、テストパタ
ンを構成している端子の中で、確定値をもつ端子のみを
圧縮コードで表現し、その圧縮コードが示す端子群の中
の最小のインデックス値を、その圧縮コードとの対(組
合せ)としてもつデータ構造である。この比較用データ
構造から、そのテストパタンの全ての確定値をもつ端子
がどれであるか識別することができるようになる。従っ
て、図5では比較用圧縮コードパタン304と入出力端
子インデックス配列305を合わせたものが、比較用デ
ータ構造となる。図5の圧縮コードテストパタン303
で論理値として示している。A,B,C,D,E,F
は、圧縮コードを便宜的に表現したものである。ここ
で、Aは、論理値Xが4端子分続いていることを示し、
Bは論理値1が2端子分、Cは論理値Xが1端子分、D
は論理値1が1端子分、Eは論理値0が2端子分、Fは
論理値Xが2端子分、続いていることを示している。比
較対象パタン306は、比較基準パタン307との間
で、6回の端子間レベル比較308を行えばよいことに
なる。これは、従来の手法では15回の比較を行ってい
た点に比べると、半数以下の比較回数で済み高速化でき
る。また、更に、比較用データ構造304,306は、
圧縮コードで表現されているために、必要以上のメモリ
は消費しない。
き、2つのテストパタンが併合不可能かどうかを早期に
判定するために使用されるものであり、全てのテストパ
タン毎に必要となる。比較用データ構造は、テストパタ
ンを構成している端子の中で、確定値をもつ端子のみを
圧縮コードで表現し、その圧縮コードが示す端子群の中
の最小のインデックス値を、その圧縮コードとの対(組
合せ)としてもつデータ構造である。この比較用データ
構造から、そのテストパタンの全ての確定値をもつ端子
がどれであるか識別することができるようになる。従っ
て、図5では比較用圧縮コードパタン304と入出力端
子インデックス配列305を合わせたものが、比較用デ
ータ構造となる。図5の圧縮コードテストパタン303
で論理値として示している。A,B,C,D,E,F
は、圧縮コードを便宜的に表現したものである。ここ
で、Aは、論理値Xが4端子分続いていることを示し、
Bは論理値1が2端子分、Cは論理値Xが1端子分、D
は論理値1が1端子分、Eは論理値0が2端子分、Fは
論理値Xが2端子分、続いていることを示している。比
較対象パタン306は、比較基準パタン307との間
で、6回の端子間レベル比較308を行えばよいことに
なる。これは、従来の手法では15回の比較を行ってい
た点に比べると、半数以下の比較回数で済み高速化でき
る。また、更に、比較用データ構造304,306は、
圧縮コードで表現されているために、必要以上のメモリ
は消費しない。
【0036】次に、図1,図2,図5を参照して、本発
明の実施の形態の動作を説明する。論理回路接続情報お
よび故障定義情報を入力し、ATG(自動テストパタン
生成)手法等を用いて定義された故障を検出するための
初期テストパタンを生成し、初期テストパタンの併合処
理に入る。これより、本発明を最も特徴付ける初期テス
トパタンに対する併合処理の動作を説明する。
明の実施の形態の動作を説明する。論理回路接続情報お
よび故障定義情報を入力し、ATG(自動テストパタン
生成)手法等を用いて定義された故障を検出するための
初期テストパタンを生成し、初期テストパタンの併合処
理に入る。これより、本発明を最も特徴付ける初期テス
トパタンに対する併合処理の動作を説明する。
【0037】まず、ステップ111より併合処理を開始
し、初期テストパタンを圧縮コードより構成される圧縮
コードテストパタンに変換し、圧縮構成テストパタンリ
ストを作成する(ステップ112)。続いて、全てのテ
ストパタンに対して、端子間レベル比較のために圧縮コ
ードを利用した比較用データ構造を作成する(ステップ
113)。その後、ステップ112で作成された圧縮コ
ードテストパタンリストに、比較基準パタンとして選択
されていない圧縮コードテストパタンが存在するか否か
を判定する(ステップ114)。ステップ114にて、
比較基準パタンとして選択されていない圧縮コードテス
トパタンが存在する場合、その圧縮コードテストパタン
リストから削除し、比較基準パタンとして設定する(ス
テップ115)。ステップ115にて、比較基準パタン
として設定された圧縮コードテストパタンを、通常コー
ドテストパタンに戻す(ステップ116)。ここまでの
ステップで、比較基準パタンが設定されている。
し、初期テストパタンを圧縮コードより構成される圧縮
コードテストパタンに変換し、圧縮構成テストパタンリ
ストを作成する(ステップ112)。続いて、全てのテ
ストパタンに対して、端子間レベル比較のために圧縮コ
ードを利用した比較用データ構造を作成する(ステップ
113)。その後、ステップ112で作成された圧縮コ
ードテストパタンリストに、比較基準パタンとして選択
されていない圧縮コードテストパタンが存在するか否か
を判定する(ステップ114)。ステップ114にて、
比較基準パタンとして選択されていない圧縮コードテス
トパタンが存在する場合、その圧縮コードテストパタン
リストから削除し、比較基準パタンとして設定する(ス
テップ115)。ステップ115にて、比較基準パタン
として設定された圧縮コードテストパタンを、通常コー
ドテストパタンに戻す(ステップ116)。ここまでの
ステップで、比較基準パタンが設定されている。
【0038】次に、圧縮コードテストパタンリストから
比較対象パタンとして選択されていない圧縮コードテス
トパタンが存在するか否かを判定する(ステップ11
7)。ステップ117にて、比較対象パタンとして選択
されていない圧縮コードテストパタンが存在する場合、
その圧縮コードテストパタンに対する比較用データ構造
を比較対象パタンとして設定する(ステップ118)。
続いて、ステップ116で設定された比較基準パタンお
よびステップ119で設定された比較基準パタン間で、
図5に示す端子間レベル比較308のような端子間レベ
ル比較を行う(ステップ119)。ステップ119の端
子間レベル比較の結果、比較対象パタンを比較基準パタ
ンに併合可能か否かを判断する(ステップ120)。ス
テップ120により、比較対象パタンを比較基準パタン
に併合可能であるならば、比較対象パタンに対応する圧
縮コードテストパタンを圧縮コードテストパタンリスト
から削除し、比較対象パタンを比較基準パタンに併合す
る(ステップ121)。ステップ120により、比較対
象パタンを比較基準パタンに併合できなければ、ステッ
プ117に戻る。ステップ117により、ステップ11
6で設定された比較基準パタンと比較するための比較対
象パタンとして選択されていない圧縮コードテストパタ
ンが存在しなければ、その比較基準パタンを圧縮後テス
トパタンの一つとして抽出する(ステップ122)。ス
テップ114より、圧縮コードテストパタンリストに比
較基準パタンとして設定できる圧縮コードテストパタン
が存在しなければ併合処理を終了する(ステップ12
3)。
比較対象パタンとして選択されていない圧縮コードテス
トパタンが存在するか否かを判定する(ステップ11
7)。ステップ117にて、比較対象パタンとして選択
されていない圧縮コードテストパタンが存在する場合、
その圧縮コードテストパタンに対する比較用データ構造
を比較対象パタンとして設定する(ステップ118)。
続いて、ステップ116で設定された比較基準パタンお
よびステップ119で設定された比較基準パタン間で、
図5に示す端子間レベル比較308のような端子間レベ
ル比較を行う(ステップ119)。ステップ119の端
子間レベル比較の結果、比較対象パタンを比較基準パタ
ンに併合可能か否かを判断する(ステップ120)。ス
テップ120により、比較対象パタンを比較基準パタン
に併合可能であるならば、比較対象パタンに対応する圧
縮コードテストパタンを圧縮コードテストパタンリスト
から削除し、比較対象パタンを比較基準パタンに併合す
る(ステップ121)。ステップ120により、比較対
象パタンを比較基準パタンに併合できなければ、ステッ
プ117に戻る。ステップ117により、ステップ11
6で設定された比較基準パタンと比較するための比較対
象パタンとして選択されていない圧縮コードテストパタ
ンが存在しなければ、その比較基準パタンを圧縮後テス
トパタンの一つとして抽出する(ステップ122)。ス
テップ114より、圧縮コードテストパタンリストに比
較基準パタンとして設定できる圧縮コードテストパタン
が存在しなければ併合処理を終了する(ステップ12
3)。
【0039】ここで、ステップ115,116におい
て、圧縮コードで記述されているテストパタンを通常コ
ードで記述されるテストパタンに変換して比較基準パタ
ンとして設定する理由を述べる。その理由は、端子間レ
ベル比較の間、比較基準パタンは、そのパタンを構成す
る端子の論理値を何度も参照する必要があり、その参照
を可能な限り容易化するためである。この時、比較基準
パタンは、端子間レベル比較が終了すると直ちに、圧縮
後テストパタンとして抽出されるため、併合処理部にお
けるメモリ使用量を増加させることはない。
て、圧縮コードで記述されているテストパタンを通常コ
ードで記述されるテストパタンに変換して比較基準パタ
ンとして設定する理由を述べる。その理由は、端子間レ
ベル比較の間、比較基準パタンは、そのパタンを構成す
る端子の論理値を何度も参照する必要があり、その参照
を可能な限り容易化するためである。この時、比較基準
パタンは、端子間レベル比較が終了すると直ちに、圧縮
後テストパタンとして抽出されるため、併合処理部にお
けるメモリ使用量を増加させることはない。
【0040】次に、本発明の第1の実施の形態の一実施
例を詳細に説明する。本実施例も従来の方法と同じよう
に、併合処理部におけるテストパタンの比較には、テス
トパタンレベル比較と端子間レベル比較という2つの段
階がある。図15は、図14に示した従来の技術のテス
トパタンレベル比較の内容を本発明に適用した場合の例
である。従来の技術における通常コードテストパタンリ
スト933は、圧縮コードテストパタンリスト1009
と比較用データ構造リスト1012に変化する。そし
て、比較基準パタン1015として選択される圧縮コー
ドテストパタン1006は、従来技術の通常コードテス
トパタンの比較基準パタン923と同じように通常コー
ドテストパタン1002に展開される。残された圧縮コ
ードテストパタン1007と1008は、比較用データ
構造1005と1011と共に比較対象パタン1016
となる。比較基準パタンと比較対象パタン間のテストパ
タンレベル比較は、通常コードテストパタン1002
と、比較用データ構造1010,1011とを復号化し
ながら、テストパタンレベル比較1025,1026が
行われる。しかし、この比較では、比較基準パタン10
15に併合できる比較対象パタン1016は存在しない
ため、比較基準パタン1015は、そのまま圧縮後パタ
ンリスト1022として、磁気ディスク等の外部記憶装
置に出力される。その後、残された圧縮コードテストパ
タンリスト1009から圧縮コードテストパタン100
7が、比較基準パタン1017として選択される。この
時、圧縮コードテストパタン1007は、通常コードテ
ストパタン1001に戻される。残された圧縮コードテ
ストパタン1008が比較対象パタン1018として設
定され、その比較用データ構造1011との間でテスト
パタンレベル比較が行われる。その結果、併合条件を満
たすために、比較対象パタン1018を構成する圧縮コ
ードテストパタン1008は、比較基準パタン1017
である通常コードテストパタン1019に復号された上
で併合される。そして、比較基準パタン1017は、併
合後比較基準パタン1020になる。もう他に、比較対
象パタンが存在しないため、併合後比較基準パタン10
20は、圧縮後パタンリスト1024を構成する通常コ
ードテストパタン1023として、磁気ディスク等の外
部記憶装置に出力される。以上が、一実施例におけるテ
ストパタン間レベルの比較処理の動作となる。
例を詳細に説明する。本実施例も従来の方法と同じよう
に、併合処理部におけるテストパタンの比較には、テス
トパタンレベル比較と端子間レベル比較という2つの段
階がある。図15は、図14に示した従来の技術のテス
トパタンレベル比較の内容を本発明に適用した場合の例
である。従来の技術における通常コードテストパタンリ
スト933は、圧縮コードテストパタンリスト1009
と比較用データ構造リスト1012に変化する。そし
て、比較基準パタン1015として選択される圧縮コー
ドテストパタン1006は、従来技術の通常コードテス
トパタンの比較基準パタン923と同じように通常コー
ドテストパタン1002に展開される。残された圧縮コ
ードテストパタン1007と1008は、比較用データ
構造1005と1011と共に比較対象パタン1016
となる。比較基準パタンと比較対象パタン間のテストパ
タンレベル比較は、通常コードテストパタン1002
と、比較用データ構造1010,1011とを復号化し
ながら、テストパタンレベル比較1025,1026が
行われる。しかし、この比較では、比較基準パタン10
15に併合できる比較対象パタン1016は存在しない
ため、比較基準パタン1015は、そのまま圧縮後パタ
ンリスト1022として、磁気ディスク等の外部記憶装
置に出力される。その後、残された圧縮コードテストパ
タンリスト1009から圧縮コードテストパタン100
7が、比較基準パタン1017として選択される。この
時、圧縮コードテストパタン1007は、通常コードテ
ストパタン1001に戻される。残された圧縮コードテ
ストパタン1008が比較対象パタン1018として設
定され、その比較用データ構造1011との間でテスト
パタンレベル比較が行われる。その結果、併合条件を満
たすために、比較対象パタン1018を構成する圧縮コ
ードテストパタン1008は、比較基準パタン1017
である通常コードテストパタン1019に復号された上
で併合される。そして、比較基準パタン1017は、併
合後比較基準パタン1020になる。もう他に、比較対
象パタンが存在しないため、併合後比較基準パタン10
20は、圧縮後パタンリスト1024を構成する通常コ
ードテストパタン1023として、磁気ディスク等の外
部記憶装置に出力される。以上が、一実施例におけるテ
ストパタン間レベルの比較処理の動作となる。
【0041】次に、端子間レベル比較の例を、図13,
図14,図15,図16を用いて説明する。従来の方法
では、図13の端子間レベル比較を例に示すように、テ
ストパタン901は比較対象パタンとして扱われるが、
本発明では図15の比較用データ構造1005が比較対
象パタンとして使用される。この比較用データ構造10
05は、論理値0が1つ連続していること示す圧縮コー
ドdと、その圧縮コードの論理値をもつ最初の端子がど
れであるかを示す端子インデックス1との対(組合せ)
と、論理値1が1つ連続していることを示す圧縮コード
bと、その圧縮コードの論理値をもつ最初の端子がどれ
であるかを示す端子インデックス8との対(組合せ)か
ら構成されている。従来、端子間レベル比較は、図13
のように端子間比較903から910までの8回の比較
を行っていた。しかし、図15の比較用データ構造10
05は、比較の必要性のある端子だけ記述されているた
め、端子インデックス1と8の端子間比較1003と1
004の2回のみを行えばよく、従来の方法に比べ大幅
に比較回数を少なくできる。ここで、図15,図16で
使用した圧縮コード(a,b,c,d,e,f)は、便
宜的に使用したものであり、それぞれ次の意味をもつ圧
縮コードを表現したものにすぎない。
図14,図15,図16を用いて説明する。従来の方法
では、図13の端子間レベル比較を例に示すように、テ
ストパタン901は比較対象パタンとして扱われるが、
本発明では図15の比較用データ構造1005が比較対
象パタンとして使用される。この比較用データ構造10
05は、論理値0が1つ連続していること示す圧縮コー
ドdと、その圧縮コードの論理値をもつ最初の端子がど
れであるかを示す端子インデックス1との対(組合せ)
と、論理値1が1つ連続していることを示す圧縮コード
bと、その圧縮コードの論理値をもつ最初の端子がどれ
であるかを示す端子インデックス8との対(組合せ)か
ら構成されている。従来、端子間レベル比較は、図13
のように端子間比較903から910までの8回の比較
を行っていた。しかし、図15の比較用データ構造10
05は、比較の必要性のある端子だけ記述されているた
め、端子インデックス1と8の端子間比較1003と1
004の2回のみを行えばよく、従来の方法に比べ大幅
に比較回数を少なくできる。ここで、図15,図16で
使用した圧縮コード(a,b,c,d,e,f)は、便
宜的に使用したものであり、それぞれ次の意味をもつ圧
縮コードを表現したものにすぎない。
【0042】a:論理値Xが5回連続するコード b:論理値1が1回連続するコード c:論理値0が2回連続するコード d:論理値0が1回連続するコード e:論理値Xが6回連続するコード f:論理値Xが1回連続するコード g:論理値Xが2回連続するコード 次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態の構
成について説明する。図6に示す第2の実施の形態は、
図1に示す第1の実施の形態とは、比較用データ構造生
成手段がエラー端子情報付き比較用データ構造生成手段
になっている点、および、テストパタン圧縮手段が事前
判定機能付きのテストパタン圧縮手段になっている点で
異なる。一般にATG(自動テストパタン生成)におい
て、回路のある部分に定義された複数の故障に対して生
成された複数のテストパタンは、テストパタン中のごく
限られた部分の入力端子の値が異なり、その不一致場所
が偏る場合が多い。そこで、この事前判定機能とは、端
子間レベル比較を行う時に、併合不可能と判定される原
因となった比較対象パタンの端子とその論理値をエラー
端子情報として比較用データ構造に保持しておき、その
情報を2回目以降の異なる比較基準パタンとの端子間レ
ベル比較を行う前に、その比較対象パタンが比較基準パ
タンと併合不可能かどうかの事前判定を行うことを意味
する。この事前判定を行うことにより、併合不可能なパ
タン間の端子間レベル比較回数を大幅に削減し処理速度
を向上させる。
成について説明する。図6に示す第2の実施の形態は、
図1に示す第1の実施の形態とは、比較用データ構造生
成手段がエラー端子情報付き比較用データ構造生成手段
になっている点、および、テストパタン圧縮手段が事前
判定機能付きのテストパタン圧縮手段になっている点で
異なる。一般にATG(自動テストパタン生成)におい
て、回路のある部分に定義された複数の故障に対して生
成された複数のテストパタンは、テストパタン中のごく
限られた部分の入力端子の値が異なり、その不一致場所
が偏る場合が多い。そこで、この事前判定機能とは、端
子間レベル比較を行う時に、併合不可能と判定される原
因となった比較対象パタンの端子とその論理値をエラー
端子情報として比較用データ構造に保持しておき、その
情報を2回目以降の異なる比較基準パタンとの端子間レ
ベル比較を行う前に、その比較対象パタンが比較基準パ
タンと併合不可能かどうかの事前判定を行うことを意味
する。この事前判定を行うことにより、併合不可能なパ
タン間の端子間レベル比較回数を大幅に削減し処理速度
を向上させる。
【0043】次に、図7を参照して、本発明の第2の実
施の形態の動作を説明する。図7に示す第2の実施の形
態の動作は、図2に示す第1の実施の形態の動作とは、
比較用データ構造を作成する時にエラー端子情報領域も
作成するようにステップ413が変更された点と、端子
間レベル比較の結果を判定するステップ421の後に併
合条件を満足しなかった端子とその論理値をエラー端子
として比較用データ構造に追加するステップ423が追
加されている点と、そのステップ423で生成したエラ
ー端子情報を基に端子間レベル比較を行うステップ42
0の前に、その比較対象パタンにエラー端子が設定さ
れ、かつエラー端子の論理値が比較基準パタンの対応す
る端子の論理値とでは併合不可能であるかを判定するス
テップ419が追加されている点が異なる。
施の形態の動作を説明する。図7に示す第2の実施の形
態の動作は、図2に示す第1の実施の形態の動作とは、
比較用データ構造を作成する時にエラー端子情報領域も
作成するようにステップ413が変更された点と、端子
間レベル比較の結果を判定するステップ421の後に併
合条件を満足しなかった端子とその論理値をエラー端子
として比較用データ構造に追加するステップ423が追
加されている点と、そのステップ423で生成したエラ
ー端子情報を基に端子間レベル比較を行うステップ42
0の前に、その比較対象パタンにエラー端子が設定さ
れ、かつエラー端子の論理値が比較基準パタンの対応す
る端子の論理値とでは併合不可能であるかを判定するス
テップ419が追加されている点が異なる。
【0044】第1の実施の形態の場合、いずれのテスト
パタンとも併合できないテストパタンが存在すると、併
合できないにも拘わらず、各比較基準パタン間の端子間
レベル比較が行われることになる。しかし、これは全く
無駄な処理である。時として、併合不可能と判定される
原因となる端子は、いくつか限定される。この限定され
た併合不可能な端子をエラー端子として抽出し(ステッ
プ423)、そのテストパタンに対する端子間レベル比
較を行う前に、そのエラー端子のみの比較を行いそのテ
ストパタンが比較基準パタンとの間で併合不可能である
かを早期に判定することによって、端子間レベル比較を
行わなくてすむようにする(ステップ419)。
パタンとも併合できないテストパタンが存在すると、併
合できないにも拘わらず、各比較基準パタン間の端子間
レベル比較が行われることになる。しかし、これは全く
無駄な処理である。時として、併合不可能と判定される
原因となる端子は、いくつか限定される。この限定され
た併合不可能な端子をエラー端子として抽出し(ステッ
プ423)、そのテストパタンに対する端子間レベル比
較を行う前に、そのエラー端子のみの比較を行いそのテ
ストパタンが比較基準パタンとの間で併合不可能である
かを早期に判定することによって、端子間レベル比較を
行わなくてすむようにする(ステップ419)。
【0045】次に、実施例について説明する。図16に
おいて、テストパタン1001の端子1028の論理値
1が論理値1029で示す論理値0であると仮定する。
この時、テストパタン1002,1001,1013は
いずれとも併合できない。テストパタンレベル比較10
26の端子間レベル比較の結果、比較対象パタンである
テストパタン1013のエラー端子は端子1030とな
り、その論理値1031と共にエラー端子情報として比
較用データ構造のエラー端子情報領域に記憶される。次
のテストパタンレベル比較1027の端子間レベル比較
を行う前に、エラー端子情報に基づく併合可否判定(ス
テップ419)を行うと、直ちにテストパタン1013
は比較基準パタン1017として選択されているテスト
パタン1001とは併合できないと判定され、端子間レ
ベル比較を行う必要がなくなる。
おいて、テストパタン1001の端子1028の論理値
1が論理値1029で示す論理値0であると仮定する。
この時、テストパタン1002,1001,1013は
いずれとも併合できない。テストパタンレベル比較10
26の端子間レベル比較の結果、比較対象パタンである
テストパタン1013のエラー端子は端子1030とな
り、その論理値1031と共にエラー端子情報として比
較用データ構造のエラー端子情報領域に記憶される。次
のテストパタンレベル比較1027の端子間レベル比較
を行う前に、エラー端子情報に基づく併合可否判定(ス
テップ419)を行うと、直ちにテストパタン1013
は比較基準パタン1017として選択されているテスト
パタン1001とは併合できないと判定され、端子間レ
ベル比較を行う必要がなくなる。
【0046】次に実施例の変形例を示す。これまで述べ
たように、エラー端子情報を併合条件判定に利用するこ
とにより、端子間レベル比較回数を大幅に削減できる。
このエラー端子情報は、早期に併合不可能なパタンを見
つけるために使用するものであり、その形態には、上記
実施例で説明した1つのエラー端子の情報を格納する以
外に、比較用データ構造内の端子情報の並びを、併合不
可能であると判定される鍵となった端子のエラー発生頻
度順に並べるための情報を格納する場合もある。このよ
うにすることにより、端子間レベル比較は、エラーの発
生しやすい端子から比較されることにより、早期に併合
不可能かどうかの判定ができるようになる。このような
エラー端子情報の形態をとる場合、図16において、比
較用データ構造1011は、1回目のテストパタンレベ
ル1032における端子間レベル比較1026で、端子
1030がエラー端子となり、比較基準パタン1015
を構成するテストパタン1002とは併合できない。そ
の結果、ステップ420では、比較用データ構造101
1が比較用データ構造1034になるような、端子並び
情報がエラー端子情報領域に貯えられる。そして、2回
目のテストパタンレベル比較1033における端子間レ
ベル比較1027では、比較用データ構造1034と、
端子1028が論理値1029として設定されたテスト
パタン1001が比較される。この比較では、真っ先に
エラー端子1030が比較され、1回目の端子レベル比
較時に併合不可能と判定できるようになる。そして、こ
のようなエラー端子情報の形態を採る時には、ステップ
419は、ステップ420に併合された形となる。
たように、エラー端子情報を併合条件判定に利用するこ
とにより、端子間レベル比較回数を大幅に削減できる。
このエラー端子情報は、早期に併合不可能なパタンを見
つけるために使用するものであり、その形態には、上記
実施例で説明した1つのエラー端子の情報を格納する以
外に、比較用データ構造内の端子情報の並びを、併合不
可能であると判定される鍵となった端子のエラー発生頻
度順に並べるための情報を格納する場合もある。このよ
うにすることにより、端子間レベル比較は、エラーの発
生しやすい端子から比較されることにより、早期に併合
不可能かどうかの判定ができるようになる。このような
エラー端子情報の形態をとる場合、図16において、比
較用データ構造1011は、1回目のテストパタンレベ
ル1032における端子間レベル比較1026で、端子
1030がエラー端子となり、比較基準パタン1015
を構成するテストパタン1002とは併合できない。そ
の結果、ステップ420では、比較用データ構造101
1が比較用データ構造1034になるような、端子並び
情報がエラー端子情報領域に貯えられる。そして、2回
目のテストパタンレベル比較1033における端子間レ
ベル比較1027では、比較用データ構造1034と、
端子1028が論理値1029として設定されたテスト
パタン1001が比較される。この比較では、真っ先に
エラー端子1030が比較され、1回目の端子レベル比
較時に併合不可能と判定できるようになる。そして、こ
のようなエラー端子情報の形態を採る時には、ステップ
419は、ステップ420に併合された形となる。
【0047】以上、説明したように、第2の実施の形態
は、第1の実施の形態以上に比較回数を減少できるた
め、併合処理時間を削減できる。
は、第1の実施の形態以上に比較回数を減少できるた
め、併合処理時間を削減できる。
【0048】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、テストパタン生
成の際に、テストパタンの併合処理に要する計算機上の
使用メモリ量を削減できることである。その理由は、テ
ストパタンを圧縮コードを用いて表現し、計算機上に保
持した上で、併合処理を行うからである。
成の際に、テストパタンの併合処理に要する計算機上の
使用メモリ量を削減できることである。その理由は、テ
ストパタンを圧縮コードを用いて表現し、計算機上に保
持した上で、併合処理を行うからである。
【0049】例えば、フルスキャン回路で20000個
の入出力端子をもつ回路に対して50000パタンのテ
ストパタン系列が生成された時、コレクタを従来の技術
で、計算機上のメモリに保持するためには、1GBのメ
モリ量が必要であったが、本発明を用いることにより、
1パタン中の不確定値Xの数が90%であると最悪でも
約100MB程度のメモリ量ですむ。
の入出力端子をもつ回路に対して50000パタンのテ
ストパタン系列が生成された時、コレクタを従来の技術
で、計算機上のメモリに保持するためには、1GBのメ
モリ量が必要であったが、本発明を用いることにより、
1パタン中の不確定値Xの数が90%であると最悪でも
約100MB程度のメモリ量ですむ。
【0050】本発明の第2の効果は、テストパタンの併
合処理速度を向上できることである。その理由は、テス
トパタンの併合処理を行う際に、圧縮コードを応用した
比較用データ構造を利用し、併合処理のための端子間レ
ベル比較回数を削減でき、更に、併合処理に失敗した端
子をエラー端子情報として記憶し、その情報から次回以
降の併合可否判定効率を高め併合可否判定のためのテス
トパタンの比較回数を削減できるからである。
合処理速度を向上できることである。その理由は、テス
トパタンの併合処理を行う際に、圧縮コードを応用した
比較用データ構造を利用し、併合処理のための端子間レ
ベル比較回数を削減でき、更に、併合処理に失敗した端
子をエラー端子情報として記憶し、その情報から次回以
降の併合可否判定効率を高め併合可否判定のためのテス
トパタンの比較回数を削減できるからである。
【0051】例えば、フルスキャン回路で20000個
の入出力端子をもつ回路に対して50000パタンのテ
ストパタン系列が生成された時、これらのパタンが全て
併合不可能であると仮定すると、従来手法では、併合処
理が行われる端子間レベル総比較回数は、数百億回以上
行われるが、本発明では、併合不可能なパタン間の判定
が数回以下の比較回数で行われるため、端子間レベル総
比較回数は数百万回まで削減できる。
の入出力端子をもつ回路に対して50000パタンのテ
ストパタン系列が生成された時、これらのパタンが全て
併合不可能であると仮定すると、従来手法では、併合処
理が行われる端子間レベル総比較回数は、数百億回以上
行われるが、本発明では、併合不可能なパタン間の判定
が数回以下の比較回数で行われるため、端子間レベル総
比較回数は数百万回まで削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のテストパタン生成
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のテストパタン生成装置の動作を示す図
である。
である。
【図3】本発明における圧縮コードの構造例を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明における圧縮コードの使用例を示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明における圧縮コードパタンおよび比較用
データ構造の例を示す図である。
データ構造の例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成を示す図であ
る。
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態の動作を示す図であ
る。
る。
【図8】従来の一般的テストパタン生成装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図9】従来の一般的テストパタン生成装置の動作を示
す図である。
す図である。
【図10】従来のテストパタン保持の例を示す図であ
る。
る。
【図11】一般的テストパタン併合を説明する図であ
る。
る。
【図12】従来のテストパタン併合処理時の比較方法を
説明する図である。
説明する図である。
【図13】従来の端子間レベル比較の例を説明するため
の図である。
の図である。
【図14】従来のテストパタンレベル比較の例を説明す
るための図である。
るための図である。
【図15】本発明の実施例における端子間レベル比較の
例を説明するための図である。
例を説明するための図である。
【図16】本発明の実施例におけるテストパタンレベル
比較の例を説明するための図である。
比較の例を説明するための図である。
101〜106 機能手段 111〜123 処理ステップ 201 1バイトのメモリエレメント 202〜204 論理値記述部 205〜206 繰り返し数記述部 211 メモリのイメージ 212〜217 対応を示す矢印 218 入力端子 219 論理回路のイメージ 220〜225 各入力端子の論理値 226〜228 圧縮コードが入るメモリエレメント 301 入出力端子インデックス 302 通常コードによるテストパタン 303 圧縮コードによるテストパタン 304 比較用データ構造を構成する圧縮コード部 305 比較用データ構造を構成する入出力インデック
ス部 306 比較対象パタンとしての比較用データ構造 307 通常コードである比較基準パタン 401〜406 第2の実施の形態の機能手段 411〜425 第2の実施の形態の処理ステップ 501〜504 従来の機能手段 511〜521 従来の処理ステップ 601 メモリのイメージ 602〜607 対応を示す矢印 608 入力端子 609 論理回路のイメージ 610〜615 各入力端子の論理値 616〜621 通常コードが入るメモリエレメント 701〜705 テストパタン 706〜711,713 併合可能な端子 712 併合不可能な端子 801〜806 テストパタン 807 テストパタンレベル比較 808,809 テストパタン 810 端子間レベル比較 901,902,921 通常コードテストパタン 903〜910 従来の端子間レベル比較 911 テストパタンを構成する一つの端子 912 仮定する論理値 913 仮定する論理値で併合できた時のテストパタン 922 併合後のテストパタン 923〜925 比較基準パタン 926,927 比較対象パタン 928,929 圧縮後パタンリスト 930〜932 テストパタンレベル比較 933 1回目テストパタンレベル比較 934 2回目テストパタンレベル比較 1001,1002,1013 通常コードテストパタ
ン 1003,1004 本発明の端子間レベル比較 1005,1010,1011 比較用データ構造 1006〜1008 圧縮コードテストパタン 1009 圧縮コードテストパタンリスト 1012 比較用データ構造リスト 1014 圧縮コードテストパタンリストに対応する通
常コードテストパタンリスト 1015,1017 比較基準パタン 1016,1018 比較対象パタン 1019 併合された通常コードテストパタン 1020 併合後比較基準パタン 1021,1023 圧縮後パタン 1022,1024 圧縮後パタンリスト 1028 仮定する端子 1029 仮定する端子の値 1030 仮定するエラー端子 1031 仮定するエラー端子の値 1032 1回目テストパタンレベル比較 1033 2回目テストパタンレベル比較 1034 エラー端子が最初に比較されるように端子の
並びを変更した比較用データ構造の例
ス部 306 比較対象パタンとしての比較用データ構造 307 通常コードである比較基準パタン 401〜406 第2の実施の形態の機能手段 411〜425 第2の実施の形態の処理ステップ 501〜504 従来の機能手段 511〜521 従来の処理ステップ 601 メモリのイメージ 602〜607 対応を示す矢印 608 入力端子 609 論理回路のイメージ 610〜615 各入力端子の論理値 616〜621 通常コードが入るメモリエレメント 701〜705 テストパタン 706〜711,713 併合可能な端子 712 併合不可能な端子 801〜806 テストパタン 807 テストパタンレベル比較 808,809 テストパタン 810 端子間レベル比較 901,902,921 通常コードテストパタン 903〜910 従来の端子間レベル比較 911 テストパタンを構成する一つの端子 912 仮定する論理値 913 仮定する論理値で併合できた時のテストパタン 922 併合後のテストパタン 923〜925 比較基準パタン 926,927 比較対象パタン 928,929 圧縮後パタンリスト 930〜932 テストパタンレベル比較 933 1回目テストパタンレベル比較 934 2回目テストパタンレベル比較 1001,1002,1013 通常コードテストパタ
ン 1003,1004 本発明の端子間レベル比較 1005,1010,1011 比較用データ構造 1006〜1008 圧縮コードテストパタン 1009 圧縮コードテストパタンリスト 1012 比較用データ構造リスト 1014 圧縮コードテストパタンリストに対応する通
常コードテストパタンリスト 1015,1017 比較基準パタン 1016,1018 比較対象パタン 1019 併合された通常コードテストパタン 1020 併合後比較基準パタン 1021,1023 圧縮後パタン 1022,1024 圧縮後パタンリスト 1028 仮定する端子 1029 仮定する端子の値 1030 仮定するエラー端子 1031 仮定するエラー端子の値 1032 1回目テストパタンレベル比較 1033 2回目テストパタンレベル比較 1034 エラー端子が最初に比較されるように端子の
並びを変更した比較用データ構造の例
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/3183 G06F 1/22 310
Claims (5)
- 【請求項1】論理回路の接続情報および故障定義情報の
入力手段と、 前記接続情報および故障定義情報から、故障を検出する
テストパタンを生成する発生手段と、 前記テストパタンを故障検出率を低下させることなく併
合する併合手段と、 前記併合されたテストパタンの出力手段と、 を備える論理回路のテストパタン生成装置において、 生成されたテストパタンを論理値記述部と繰り返し数記
述部からなる圧縮コードで表現されるテストパタンに変
換し計算機上の主記憶上に保持する手段と、前記圧縮コードを応用して、前記テストパタンを構成し
ている端子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報を圧
縮コードで表現し、前記圧縮コードが示す端子群の中の
最小のインデックス値を、前記圧縮コードとの組み合わ
せとして持つ比較用データ構造を生成する手段と、 前記比較用データ構造を使用して、テストパタンの併合
処理を行う併合手段と、 を更に備えることを特徴とする論理回路のテストパタン
生成装置。 - 【請求項2】論理回路の接続情報および故障定義情報を
入力する手段と、 前記論理回路の接続情報と故障定義情報から定義された
故障を検出するための初期テストパタンを生成する手段
と、 前記初期テストパタンを圧縮コードテストパタンに変換
する手段と、圧縮コードを利用して、テストパタンを構成している端
子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報を圧縮コード
で表現し、前記圧縮コードが示す端子群の中の最小のイ
ンデックス値を、前記圧縮コードとの組み合わせとして
持ち、テストパタン併合処理で使用する比較用データ構
造を生成する手段と、 前記圧縮コードテストパタンおよび前記比較用データ構
造を使用して、前記初期テストパタンの故障検出能力を
低下させることなくテストパタン数を削減し、圧縮後テ
ストパタンを生成するテストパタン圧縮手段と、 前記圧縮後テストパタンを出力する圧縮後テストパタン
出力手段と、 を備えることを特徴とする論理回路のテストパタン生成
装置。 - 【請求項3】前記比較用データ構造が、前記初期テスト
パタンを構成している端子の中で、確定値をもつ端子の
みを圧縮コードで表現し、その圧縮コードが示す端子群
の中の最小のインデックス値を、その圧縮コードとの対
としてもつデータ構造であることを特徴とする請求項2
記載の論理回路のテストパタン生成装置。 - 【請求項4】圧縮コードを利用して、テストパタンを構
成している端子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報
を圧縮コードで表現し、前記圧縮コードが示す端子群の
中の最小のインデックス値を、前記圧縮コードとの組み
合わせとして持つ比較用データ構造を有する論理回路の
テストパタン生成装置において、 論理回路の接続情報および故障定義情報を入力する手段
と、 前記論理回路の接続情報と故障定義情報から定義された
故障を検出するための初期テストパタンを生成する手段
と、 前記初期テストパタンを圧縮コードテストパタンに変換
する手段と、前記 圧縮コードを利用して、テストパタン併合処理で使
用する前記比較用データ構造を生成すると共に、エラー
端子情報領域も作成するエラー端子情報付き比較用デー
タ構造生成手段と、 前記圧縮コードテストパタンおよび前記エラー端子情報
付き比較用データ構造を使用して事前判定を行いなが
ら、前記初期テストパタンの故障検出能力を低下させる
ことなくテストパタン数を削減し、圧縮後テストパタン
を生成するテストパタン圧縮手段と、 前記圧縮後テストパタンを出力する圧縮後テストパタン
出力手段と、 を備えることを特徴とする論理回路のテストパタン生成
装置。 - 【請求項5】圧縮コードを利用して、テストパタンを構
成している端子の情報の中で、確定値をもつ端子の情報
を圧縮コードで表現し、前記圧縮コードが示す端子群の
中の最小のインデックス値を、前記圧縮コードとの組み
合わせとして持つ比較用デー タ構造を有する論理回路の
テストパタン生成装置における論理回路のテストパタン
生成方法であって、 論理回路の接続情報および故障定義情報を入力するステ
ップと、 前記接続情報および故障定義情報から、故障を検出する
テストパタンを生成するステップと、 前記生成したテストパタンを論理値記述部と繰り返し数
記述部からなる圧縮コードによるテストパタンに変換す
るステップと、 前記圧縮コードから前記テストパタンをマージする際に
使用する前記比較用データ構造を生成するステップと、 前記テストパタンを前記比較用データ構造を用いて併合
するステップと、 を含むことを特徴とする論理回路のテストパタン生成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9168219A JP3048965B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 論理回路のテストパタン生成装置および生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9168219A JP3048965B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 論理回路のテストパタン生成装置および生成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114712A JPH1114712A (ja) | 1999-01-22 |
JP3048965B2 true JP3048965B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=15864004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9168219A Expired - Lifetime JP3048965B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 論理回路のテストパタン生成装置および生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048965B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170873A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Fujitsu Ltd | 情報処理装置、情報処理装置のテストパターンデータ圧縮方法及びプログラム |
JP4817121B2 (ja) * | 2006-10-27 | 2011-11-16 | 横河電機株式会社 | デバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法 |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP9168219A patent/JP3048965B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1114712A (ja) | 1999-01-22 |
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