JP4817121B2 - デバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法 - Google Patents

デバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、被試験デバイスの電気的試験において、デバイステスタにパターンデータを設定するデバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法に関する。
近年、集積回路(IC:Integrated Circuit)の大容量化、高速化、小型化(高密度化)が進んでいる。かかる集積回路を有するデバイスでは、集積回路の高密度化に伴って、電気的機能試験も高速かつ複雑な工程が要求されている。
このような電気的機能試験を遂行するデバイス試験装置では、被試験デバイス(Device Under Test:以下「DUT」という。)、例えば、各種メモリデバイスに対して、電源電圧マージン、アクセスタイムマージン等を試験する動作マージン試験が行われている。このデバイス試験において、各デバイスのフェイル数、例えば不良ビット数が計数され、その計数結果でメモリデバイスの良否が判定される。その後、かかるメモリデバイスのフェイル数が所定数より多ければ、そのメモリデバイスは不良品と判断されて試験は終了し、所定値より少なければ救済のリペア処理が行われる。
図7は、従来のデバイス試験システムの概略的な構成を示すブロック図である。このようなデバイス試験システム10は、サーバ12と、サーバ12に通信網14を通じて接続されるデバイステスタ16とによって構成される。電気的機能試験は、ユーザの入力に応じてサーバ12で作成されるパターンオブジェクトデータ(POD)に基づくパターンデータに沿って実行される。パターンオブジェクトデータは、機能試験実行前にサーバ12からデバイステスタ16に転送され、デバイステスタ16の本体18に設けられたHDD(Hard Disk Drive)20に一旦格納される。そして、テストヘッド22の各中継カード24のパターンメモリに分配される。分配が完了すると、各中継カード24のパターンジェネレータがパターンメモリを参照してパターンデータに基づく試験信号を生成し、DUT26の電気的試験を遂行する。
このようにパターンオブジェクトデータをパターンメモリに分配するまでには、サーバ12からHDD20、そしてHDD20からパターンメモリといったように2段階の転送を伴うこととなる。また、DUT26の大容量化、高速化が進むにつれそのパターンオブジェクトデータ30も大容量化し、転送時間が試験時間の遅延を招いていた。
このような問題を解決するため、デバイステスタ16のHDD20とパターンメモリとの間に複数のキャッシュメモリを挿入し、各パターンメモリへのパターンオブジェクトデータの分配を並列処理することで転送時間の短縮を図る技術が知られている(例えば、特許文献1)。しかし、かかる技術は、多数のメモリ追加を要する上、以下に示すような問題には対応していない。
図8は、従来のパターンオブジェクトデータのフォーマットを示す説明図である。ここでは、パターンオブジェクトデータから1ワード(32bit)を抽出して説明している。かかるパターンオブジェクトデータ30は、ソフトウェアの処理に利用されるフラグデータ(8bit)32と、端子データ34とからなり、端子データ34には、DUTに対して同時に遂行される、即ち時系列単位に纏められたデバイス端子8端子分(Pin1〜8)のパターンデータ(各3bit)が記されている。パターンオブジェクトデータには、このようなワードが、試験時間分、また、必要デバイス端子分記されている。
図9は、パターンメモリへのパターンオブジェクトデータ30の分配を説明する説明図である。試験対象となる複数のDUT26が同種であれば(マルチサイトテスト)、その複数のDUT26のデバイス端子は、従来、中継カード24に規則的に割り当てられていた。即ち、複数のDUT26のPin1〜8に接続される複数の中継カード24のパターンメモリ50には、同一のパターンデータ(Pin1〜8)をロードすればよく、パターンオブジェクトデータ30のPin1〜8の部分をそのまま繰り返し複数のパターンメモリ50に分配すればよかった。パターンメモリ50は、各デバイス端子の試験パラメータを時系列単位で記憶するので、パターンオブジェクトデータ30のデータ構造をそのままロードすることができる。このように、マルチサイトテストの場合は、その複数のDUT26分のパターンオブジェクトデータ30を準備する必要がなく、1つのDUT26のパターンオブジェクトデータのみあればよかった。
特開2003−035753号公報
現在、DUTのデバイス端子に中継カードのテスト端子を自由に割り当てることが可能なデバイステスタが検討されており、同種のDUTに対しても中継カードのテスト端子が規則的に割り当てられるとは限られなくなった。例えば、1つの中継カードに複数のDUTのデバイス端子が割り当てられるといったこともあり得る。
このような状況下では、同種のDUTにおける重複するデバイス端子があったとしても、パターンメモリ単位ではデバイス端子の並びが不規則になり、パターンオブジェクトデータもパターンメモリの個数分(全DUTの個数分)準備しなくてはならない。従って、パターンオブジェクトデータの容量が増えてしまい、さらなる試験時間の遅延が生じることとなる。
また、上述した複数のキャッシュメモリを追加する技術は、多数のメモリの追加を要す上、HDDとパターンメモリとの間の転送時間の短縮のみに特化した技術なので、サーバからメモリパターンまでの全体的な転送時間の短縮を図ることはできなかった。
本発明は、DUTにテスト端子を自由に割り当て得る新たな技術の導入に伴う上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、デバイス端子がパターンメモリに不規則に割り当てられたとしても、パターンオブジェクトデータが増加するのを抑制し、転送時間の短縮化を図ることが可能な、新規かつ改良されたデバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、サーバと、該サーバに通信網を介して接続され1または2以上の被試験デバイスの電気的試験を遂行するデバイステスタとからなるデバイス試験システムであって、サーバは、1または2以上の被試験デバイスのパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータを生成するパターン生成部と、パターンオブジェクトデータをデバイステスタに送信するサーバ送信部と、を備え、デバイステスタは、パターンオブジェクトデータを受信するテスタ受信部と、受信されたパターンオブジェクトデータのデバイス端子ごとに1時系列単位ずつのデータをパターンメモリにリード・モディファイ・ライトすることにより、デバイス端子単位のパターンオブジェクトデータを、時系列単位で処理できるようにパターンメモリに分配するパターン分配部と、を備えることを特徴とする、デバイス試験システムが提供される。


従来時系列単位で生成されていたパターンオブジェクトデータが、本発明ではデバイス端子単位で生成される。かかる構成により、中継カードへのデバイス端子の不規則な割当による制限を受けることなく、デバイス端子単位でパターンデータをパターンメモリに自由に分配することができるので、複数の同種のDUTに対して複数のパターンオブジェクトデータを準備することなく、重複デバイス端子を1つのパターンオブジェクトデータで補うことができる。
サーバは、生成されたパターンオブジェクトデータを圧縮するパターン圧縮部をさらに備え、デバイステスタは、圧縮されたパターンオブジェクトデータを解凍するパターン解凍部をさらに備えるとしてもよい。
かかる構成により、パターンオブジェクトデータの容量を削減し、転送時間の短縮化を図ることができる。
パターン圧縮部は、パターンオブジェクトデータにおける連続して繰り返されるデータを、繰り返しの最小単位のパターンデータ長と、繰り返し数と、最小単位のパターンデータ列とに分解することによって、パターンオブジェクトデータを圧縮するとしてもよい。
本発明では、パターンオブジェクトデータがデバイス端子単位で生成される。このようなデバイス端子単位におけるパターンデータの時系列データは、時系列単位の複数のパターンデータの偏差と比べて変化に乏しい。即ち、本発明のパターンオブジェクトデータは、繰り返しデータが多いことになる。従って、この繰り返しデータに着目した上述の圧縮を行うことにより高い圧縮率を達成することが可能となる。
パターンオブジェクトデータの各ワードのヘッダまたはフッタには、圧縮の有無を示す圧縮フラグが記されるとしてもよい。
かかる圧縮フラグの構成により、パターンオブジェクトデータに圧縮データと非圧縮データとを混在させることができ、例えば、3ワード以上繰り返されるデータは圧縮し、3ワード未満だと非圧縮といった効率的な圧縮処理を実行することができる。
パターン分配部は、パターンメモリに、最初のデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータをアドレス方向に記憶し、次からのデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータを既に記憶されたデータとの論理和をとってアドレス方向に記憶する(リードモディファイライト)としてもよい。
中継カードは、各デバイス端子の試験パラメータを時系列単位で処理するので、パターンメモリには、パターンオブジェクトデータを時系列単位で記憶する必要がある。上述したリードモディファイライトにより、パターンオブジェクトデータをデバイス端子単位から時系列単位に変換するためのキャッシュメモリを要することなく、デバイス端子単位から時系列単位に直接変換すると同時にパターンメモリのロードを実行することができる。
また、上述したデバイス試験システムにおけるサーバおよびデバイステスタ、および、デバイス試験システムを用いてデバイステスタにパターンデータを設定するパターンデータ設定方法も提供される。上述したデバイス試験システムにおける技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法にも適用可能である。
また、上記サーバの各構成要素をデバイステスタに組み込み、サーバと一体形成されたデバイステスタも提供される。この場合、デバイステスタはスタンドアロンで自己のデバイステスタにパターンデータを設定することとなる。
以上説明したように本発明のデバイス試験システムでは、新しく取り入れたれた技術により、DUTにテスト端子を自由に割り当てることが可能となり、パターンメモリのデバイス端子の並びが不規則になったとしても、それに応じてパターンオブジェクトデータも自由に割り当てることができるので、パターンオブジェクトデータの大容量化を抑制し、転送時間を短縮することができる。従って、試験効率向上および試験コスト削減を図ることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(デバイス試験システム)
図1は、デバイス試験システムの概略的な構成を示すブロック図である。このようなデバイス試験システムは、サーバ80と、サーバ80に通信網90を通じて接続されるデバイステスタ100とによって構成される。
サーバ80は、パーソナルコンピュータ,ワークステーション等の電子機器で構成され、ユーザの入力に応じてデバイステスタ100に関する様々な設定を行う。
デバイステスタ100は、本体110と、テストヘッド120とを含んで構成される。当該テストヘッド120には、パフォーマンスボード130が載設され、パフォーマンスボード130上にDUT140が載設される。
上記本体110は、ユーザインターフェース112を介して設定された試験工程を遂行するテスタ制御部114が設けられている。上記テストヘッド120には、DUT140の各デバイス端子に接続されるテスト端子と、テスト端子に接続され試験機能を遂行するピンモジュールを例えば32個単位で備える中継カード(PE(Pin Electronics)カードともいう。)122とが設けられる。かかる中継カード122は、本体110からの機能試験に関する指令をテスト端子に反映する。
上記パフォーマンスボード130は、テストヘッド120に嵌合可能、かつ、DUT140を載設可能な構造となっており、複数のテスト端子をDUT140のデバイス端子に電気的に接続する。
本実施形態では、上述したデバイス試験システムのサーバ80およびデバイステスタ100を利用して、デバイステスタ100のメモリパターンにパターンデータを設定する。本実施形態は、ワードが時系列単位で記される従来のパターンオブジェクトデータが中継カードへのデバイス端子の不規則な割当に対応できないことに鑑み、時系列単位のパターンオブジェクトデータをデバイス端子単位にしたことを特徴とする。また、かかるデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータは、そのデータ構造が圧縮に適した構造であることから、パターンオブジェクトデータ転送時間の大幅な短縮、ひいては試験効率向上および試験コスト削減を図ることが可能となる。
(サーバ80)
図2は、デバイス試験システムの概略的な機能を示す機能ブロック図である。図2を参照すると、サーバ80は、サーバ制御部210と、入力部212と、パターン生成部214と、パターン圧縮部216と、サーバ送信部218とを含んで構成され、デバイステスタ100は、テスタ受信部250と、HDD252と、テスタ制御部114と、パターン解凍部254、パターン分配部256と、パターンメモリ258と、パターンジェネレータ260とを含んで構成される。
上記サーバ制御部210は、CPU等の半導体集積回路で構成され、サーバ80全体を管理および制御する。
上記入力部212は、キーボードやマウス等のユーザインターフェースで形成され、パターンオブジェクトデータを生成するためのユーザ入力を受け付ける。
上記パターン生成部214は、1または2以上のDUT140のパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータを生成する。
図3は、本実施形態におけるパターンオブジェクトデータ300のフォーマットを示す説明図である。ここでは、パターンオブジェクトデータ300から1ワード(32bit)を抽出して説明している。かかるパターンオブジェクトデータ300は、後述する圧縮フラグ302と、時系列データ304とからなり、時系列データ304には、DUT140のデバイス端子1本(Pin1)のパターンデータ(各3bit)が時系列(時間方向)に10個記されている。ここでは、Pin1のパターンデータが3回目まで「000」であり、4回目以降は「001」に変化するパターンオブジェクトデータが例示されている。パターンオブジェクトデータには、このようなワードが、試験時間分、また、必要デバイス端子分記されている。
かかるパターンデータは、3bitの識別子で構成され、DUTへ出力する試験信号のパターンおよびDUTから入力される信号の期待値パターンと、テーブルを通じて対応付けられている。また、試験遂行においては、所定単位時間の間そのパターンデータが維持され、パターンデータの時系列データを順次処理することでパターンデータが変化する。
本実施形態のデバイス試験システムでは、従来時系列単位で生成されていたパターンオブジェクトデータが、デバイス端子単位で生成される。かかる構成により、中継カード122へのデバイス端子の不規則な割当による制限を受けることなく、デバイス端子単位でパターンデータをパターンメモリ258に分配することができるので、複数の同種のDUT140に対して複数のパターンオブジェクトデータを準備することなく、重複デバイス端子を1つのパターンオブジェクトデータで補うことができる。
上記パターン圧縮部216は、パターン生成部214で生成されたパターンオブジェクトデータを圧縮する。このようなパターン圧縮部216と後述するパターン解凍部254とにより、パターンオブジェクトデータの容量を削減し、転送時間の短縮化を図ることができる。
図4は、パターン圧縮部216による圧縮処理を説明した説明図である。図4(a)には圧縮対象のパターンオブジェクトデータが、図4(b)には図4(a)に対応した圧縮後のパターンオブジェクトデータが示されている。図4(a)のパターンオブジェクトデータは、図3を用いて説明したように圧縮フラグ302と、時系列データ304とからなる。図4(a)の時点ではまだ圧縮がなされていないので、圧縮フラグ302は、非圧縮「00」が記される。また、時系列データ304には、パターンデータ「001」「001」「001」「010」「010」「010」からなる矩形波が以後60ワード分繰り返されている。
図4(b)の圧縮後のパターンオブジェクトデータは、圧縮フラグ302と、繰り返しの最小単位のパターンデータ長410と、繰り返し数412との組み合わせと、圧縮フラグ302と、最小単位のパターンデータ列414との組み合わせの2ワードから構成される。圧縮フラグ302には、圧縮「11」が記され、繰り返しの最小単位のパターンデータ長410には、繰り返しの最小単位のパターンデータ列(「001」「001」「001」「010」「010」「010」)の長さである「6」が2進数で記される。かかる最少単位のパターンデータ列は、本実施形態において10パターン(30bit)としているので、最小単位のパターンデータ長410は4bitあれば足りることとなる。繰り返し数412は、最小単位のパターンデータ列の繰り返し数「100」が2進数で記される。また、最小単位のパターンデータ列414は、上述したデータ列「001」「001」「001」「010」「010」「010」が圧縮フラグ302側に詰める形式420で記され、残りのスペースには「0」422が埋められる。
かかる図4の例を参照すると、デバイス端子1本の試験パラメータが60ワードから4ワードに圧縮されることとなる。
本実施形態のパターン生成部214では、上述したように、パターンオブジェクトデータがデバイス端子単位で生成される。このようなデバイス端子単位におけるパターンデータの時系列データは、図4(a)に示したように、時系列単位の複数のパターンデータの偏差と比べてあまり変化せず、矩形波のような繰り返しパターンが多い。従って、この繰り返しデータに着目した上述の圧縮を行うことにより高い圧縮率を達成することが可能となる。
また、パターンオブジェクトデータ300の各ワードのヘッダまたはフッタには、図3および図4に示したように、圧縮の有無を示す圧縮フラグ302が記されるとしてもよい。
かかる圧縮フラグ302の構成により、パターンオブジェクトデータに圧縮データと非圧縮データとを混在させることができる。例えば、上述した圧縮方法では、圧縮後のデータは少なくとも2ワードを占有してしまうが、圧縮前のパターンオブジェクトデータが3ワード以上繰り返されていれば、かかる圧縮によりデータ容量が少なくなる。従って、3ワード以上繰り返されるデータは圧縮し、3ワード未満だと非圧縮といった処理を行い、圧縮データと非圧縮データとを混在させることで、効率的な圧縮処理を実行することができる。ここで閾値を2ワードとしないのは、2ワードとすると圧縮データの方が圧縮に費やす処理時間分だけ転送速度が遅延するので、閾値として不適切だからである。
上記サーバ送信部218は、パターンオブジェクトデータ300をデバイステスタ100に送信する。
上記テスタ受信部250は、通信網90を通じてサーバ80から送信されたパターンオブジェクトデータ300を受信し、HDD252に格納する。
上記HDD252は、サーバ80からのパターンオブジェクトデータ300の他、テストプログラム等も記憶されている。かかるテストプログラムは、DUT140を試験するためのテストの流れを記述したもので、DUTのピン入出力情報、測定手順、測定条件等が記述される。パターンオブジェクトデータ300は、パターンデータ、期待値パターン等からなる。
上記テスタ制御部114は、CPU等の半導体集積回路で構成され、デバイステスタ100全体を管理および制御する。また、テスタ制御部114は、HDD252から、テストプログラムとパターンオブジェクトデータ300とを読み出して、後述するパターン分配部256にパターンオブジェクトデータ300を分配させ、テストプログラムに従ってDUTの機能試験を遂行させる。
上記パターン解凍部254は、サーバ80のパターン圧縮部216により圧縮されたパターンオブジェクトデータを解凍する。かかるパターン解凍部254と後述するパターン分配部256は、ソフトウェアでも実現可能であるが、より転送速度を向上させるため、本実施形態ではハードウェアで構成することを想定している。
上記パターン分配部256は、受信されたデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータ300を、時系列単位で処理できるようにパターンメモリ258に分配する。
図5は、パターン分配部256によるパターンオブジェクトデータ300のパターンメモリ258への分配を説明する説明図である。パターン分配部256は、パターンメモリ258にワード単位でしかデータの書き込みを行うことができないので、図5(a)に示すように、最初のデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータ、例えばPin1に関するパターンオブジェクトデータをパターンメモリ258のアドレス方向tに3bitずつ記憶する。図中(1)および(10)は、時系列データの最初と最後を示している。
次にパターン分配部256は、Pin2に関するパターンオブジェクトデータをパターンメモリに記憶する。このとき、Pin1と同様の手順でパターンオブジェクトデータ300を書き込むと、Pin1のパターンデータが消去されてしまう。従って、パターン分配部256は、図5(b)に示すように、まず、既にパターンメモリ258記憶されたデータ510を時系列単位で読み出し、時系列単位のPin2に対応する位置にPin2のパターンオブジェクトデータをセットしたデータ512との論理和をとる。そして、その結果514をパターンメモリ258の元の記憶領域に戻す。このような最初に書き込まれたパターンオブジェクトデータを残したまま、該当する次のパターンオブジェクトデータのみを書き換える方式をリードモディファイライトともいう。
かかるリードモディファイライトは、パターンメモリ258内でデバイス端子が不規則に並べられる場合にも適用できる。従って、DUT140にテスト端子が不規則に割り当てられたとしてもパターンメモリ258に確実にパターンデータをロードすることができる。またリードモディファイライトはFPGA(Field Programmable Gate Array)等によりハードウェアで簡単に構成することが可能であるから、転送速度のさらなる高速化を図ることができる。
中継カード122は、各デバイス端子の試験パラメータを時系列単位で処理するので、パターンメモリ258には、パターンオブジェクトデータを時系列単位で記憶する必要がある。上述したリードモディファイライトにより、パターンオブジェクトデータをデバイス端子単位から時系列単位に変換するためのキャッシュ(バッファ)メモリを要することなく、デバイス端子単位から時系列単位に直接変換すると同時にパターンメモリ258のロードを実行することができる。
上記パターンメモリ258は、パターン分配部256で分配されたパターンオブジェクトデータ300を時系列単位で記憶し、後述するパターンジェネレータ260に従って、その記憶したパターンデータを出力する。
上記パターンジェネレータ260は、レートジェネレータからのテストレートでパターンアドレスを生成し、パターンメモリ258のパターンデータに基づいて試験信号の入出力を行う。
(パターンデータ設定方法)
次に、上述したようなデバイス試験システムのサーバ80およびデバイステスタ100を用いてデバイステスタにパターンデータを設定するパターンデータ設定方法を説明する。
図6は、パターンデータ設定方法の処理の流れを示したフローチャートである。サーバ80は、先ず、1または2以上の被試験デバイスのパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータ300を生成し(S600)、パターン圧縮部216は、このパターンオブジェクトデータ300を圧縮して(S602)、デバイステスタ100に送信する(S604)。
デバイステスタ100は、サーバ80からパターンオブジェクトデータ300を受信すると(S610)、一旦パターンオブジェクトデータ300をHDD252に格納する(S612)。そして、パターン解凍部254は、圧縮されたパターンオブジェクトデータ300を解凍し(S614)、各デバイス端子単位のパターンオブジェクトデータ300をそのデバイス端子が試験対象となっているパターンメモリ258に分配する(S616)。
このとき、試験対象として同種のDUTを複数含む等、デバイス端子を重複して設定できる場合には、1つのデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータを複数のパターンメモリ258に分配することができる。従って、マルチサイトテスト等でデバイス端子が中継カードに不規則に割り当てられたとしてもパターンオブジェクトデータの容量は基本的に変化しないので、パターンオブジェクトデータの増加を抑制できる。また、並行して試験するDUTの数が増えたとしても同じデバイス端子のパターンオブジェクトデータを利用することで再コンパイルをする必要もなくなる。
上述したような本実施形態のデバイス試験システムでは、新しく取り入れたれた技術により、DUTにテスト端子を自由に割り当てることが可能となり、パターンメモリのデバイス端子の並びが不規則になったとしても、それに応じてパターンオブジェクトデータも自由に割り当てることができるので、パターンオブジェクトデータの大容量化を抑制し、転送時間を短縮することができる。従って、試験効率向上および試験コスト削減を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書のパターンデータ設定方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしても良い。
本発明は、被試験デバイスの電気的試験において、デバイステスタにパターンデータを設定するデバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法に利用可能である。
デバイス試験システムの概略的な構成を示すブロック図である。 デバイス試験システムの概略的な機能を示す機能ブロック図である。 本実施形態におけるパターンオブジェクトデータのフォーマットを示す説明図である。 パターン圧縮部による圧縮処理を説明した説明図である。 パターン分配部によるパターンオブジェクトデータのパターンメモリへの分配を説明する説明図である。 パターンデータ設定方法の処理の流れを示したフローチャートである。 従来のデバイス試験システムの概略的な構成を示すブロック図である。 従来のパターンオブジェクトデータのフォーマットを示す説明図である。 パターンメモリへのパターンオブジェクトデータの分配を説明する説明図である。
符号の説明
80 サーバ
90 通信網
100 デバイステスタ
114 テスタ制御部
122 中継カード
140 DUT
210 サーバ制御部
214 パターン生成部
216 パターン圧縮部
250 テスタ受信部
252 HDD
254 パターン解凍部
256 パターン分配部
258 パターンメモリ
300 パターンオブジェクトデータ
302 圧縮フラグ
410 最小単位の試験パラメータ長
412 繰り返し数
414 最小単位の試験パラメータ列

Claims (7)

  1. サーバと、該サーバに通信網を介して接続され1または2以上の被試験デバイスの電気的試験を遂行するデバイステスタとからなるデバイス試験システムであって、
    前記サーバは、
    前記1または2以上の被試験デバイスのパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータを生成するパターン生成部と、
    前記パターンオブジェクトデータをデバイステスタに送信するサーバ送信部と、
    を備え、
    前記デバイステスタは、
    前記パターンオブジェクトデータを受信するテスタ受信部と、
    前記受信されたパターンオブジェクトデータのデバイス端子ごとに1時系列単位ずつのデータをパターンメモリにリード・モディファイ・ライトすることにより、デバイス端子単位の前記パターンオブジェクトデータを、時系列単位で処理できるように前記パターンメモリに分配するパターン分配部と、
    を備えることを特徴とする、デバイス試験システム。
  2. 前記サーバは、前記生成されたパターンオブジェクトデータを圧縮するパターン圧縮部をさらに備え、
    前記デバイステスタは、前記圧縮されたパターンオブジェクトデータを解凍するパターン解凍部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス試験システム。
  3. 前記パターン圧縮部は、前記パターンオブジェクトデータにおける連続して繰り返されるデータを、繰り返しの最小単位のパターンデータ長と、繰り返し数と、最小単位のパターンデータ列とに分解することによって、前記パターンオブジェクトデータを圧縮することを特徴とする、請求項2に記載のデバイス試験システム。
  4. 前記パターンオブジェクトデータの各ワードのヘッダまたはフッタには、圧縮の有無を示す圧縮フラグが記されることを特徴とする、請求項2または3に記載のデバイス試験システム。
  5. 前記パターン分配部は、前記パターンメモリに、最初のデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータをアドレス方向に記憶し、次からのデバイス端子単位のパターンオブジェクトデータを既に記憶されたデータとの論理和をとってアドレス方向に記憶することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のデバイス試験システム。
  6. サーバに通信網を介して接続され、1または2以上の被試験デバイスの電気的試験を遂行するデバイステスタであって、
    前記1または2以上の被試験デバイスのパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータを前記サーバから受信するテスタ受信部と、
    前記受信されたパターンオブジェクトデータのデバイス端子ごとに1時系列単位ずつのデータをパターンメモリにリード・モディファイ・ライトすることにより、デバイス端子単位の前記パターンオブジェクトデータを、時系列単位で処理できるように前記パターンメモリに分配するパターン分配部と、
    を備えることを特徴とする、デバイステスタ。
  7. サーバと、該サーバに通信網を介して接続され1または2以上の被試験デバイスの電気的試験を遂行するデバイステスタとを用いて該デバイステスタにパターンデータを設定するパターンデータ設定方法であって、
    前記サーバが、
    前記1または2以上の被試験デバイスのパターンデータがデバイス端子単位の時系列データで記されるパターンオブジェクトデータを生成し、
    前記パターンオブジェクトデータをデバイステスタに送信し、
    前記デバイステスタが、
    前記パターンオブジェクトデータを受信し、
    前記受信されたパターンオブジェクトデータのデバイス端子ごとに1時系列単位ずつのデータをパターンメモリにリード・モディファイ・ライトすることにより、デバイス端子単位の前記パターンオブジェクトデータを、時系列単位で処理できるように前記パターンメモリに分配する、
    ことを特徴とする、パターンデータ設定方法。
JP2006291875A 2006-10-27 2006-10-27 デバイス試験システム、サーバ、デバイステスタ、およびパターンデータ設定方法 Expired - Fee Related JP4817121B2 (ja)

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