JP3048700U - 可動式ゴルフ練習装置並びに当該装置の傾斜角連続表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本装置は、ゴルフ練習場に設置し実際のゴル
フコースの起伏（爪先下がり、上がり、右足下がり、上
がり）を模擬させ、又この起伏における角度も操作スタ
ンドの角度表示計に表示させ、練習者の技術向上を計る
練習台である。 【解決手段】 練習台となる可動台２の中央下部に昇
降装置を設け、該可動台２の四辺周囲に固定ピン１２
Ａ、１２Ｂ、１２Ｃ、１２Ｄを配置し、この固定ピン１
２Ａ、１２Ｂ、１２Ｃ、１２Ｄの内の任意の一辺の固定
ピンをピン穴１８に差込み固定し、他辺の固定ピンを解
放して任意の方向に可動台を傾斜させる。又、可動台２
の昇降装置７を駆動する電動モーター３の回転数をロー
タリーエンコーダー５で連動して傾斜角度を表示させる
装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本装置は、ゴルフ練習場に設置し実際のゴルフコースの起伏（爪先下がり、上 がり、右足下がり、上がり）を模擬させ、又この起伏における角度も操作スタン ドの角度表示計に表示させ、練習者の技術向上を計る練習台である。

【０００２】

【従来の技術】

これまでも様々な方式の練習台が考案されているが、外観上の違和感並びに耐 久性・操作性及び安全面で課題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本体構造は、制御装置の簡素化（一般汎用品の応用）・操作性の向上及び安全 性の配慮を重点に置き、次のような問題点を解決した。平坦及び傾斜中で、可 動台がグラグラして安定していない。外観に一般機器との違いによる違和感が あった。可動台下降中に台と床の間に足などを挟まれる。右足上がりや爪先 下がりの場合、左側縁や前側縁が床より低くなり、床と可動台とに段差が生じ、 打った打球がこの段差に当り跳ね返る。可動台の角度が判らなかった。これら の解決により幅広い年齢層にも安心して利用できる練習台である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

練習台の外観は、本体上部に４面の縁取りがあり設置しようとする既設床（コ ンクリート等）に開口部をあけ、この開口部にはめる（据え置く）構造で、床レ ベルと同一で全体重量を本体縁取り４辺で床に固定させ、制御機器が床下部に収 納されているため、一般の練習機器の外観と変わりなく違和感もない。

【０００５】 練習台の可動台を傾斜させた時、上昇している側の縁にアールを持たせた金属 性被いを取付、床との隙間にはゴムブッシングで被いと接触させ、隙間部分を無 くしている。これにより、足などを挟み込んだり、異物の混入も防いでいる。

【０００６】 可動台の傾斜が右足上がり及び爪先下がりのいかなる場合でも、上昇させる面 の反対側の１辺を、床に固定させているため段差が生じない構造になっており、 ミスショットの時の打球がこれに当る様なことがない。

【０００７】 可動台の昇降装置を駆動する電動モーターの回転数をロータリーエンコーダー に連動して傾斜角度を表示させる。この角度計により、可動台を好みの角度に自 由に設定できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

練習台の可動台中央下部に、昇降装置を設けた可動台の四辺周囲に固定ピンを 配置し、この固定ピンの内の任意の一辺の固定ピンをピン穴に差し込み固定し、 他辺の固定ピンを開放して任意の方向に可動台を傾斜させる。これにより練習台 から少し離れたところにある操作スタンドで、各々のスイッチを操作し、任意の 可動台角度（爪先下がり、上がり、右足下がり、上がり）を角度表示計で確認し ながら、練習したい角度で停止させ練習に入る。角度調整は、各々の傾斜に対し て０〜１０度の角度まで可能である。尚、スタンスを決める位置には通常の人口 芝マットを張っているが、玉を打つ位置には長めの人口芝マットを張っているた め、傾斜中でも球が転がり落ちないようになっている。

【０００９】

【実施例】

可動台の傾斜方法は、操作スタンド図５の操作により行い、可動台２の４辺の うち、いずれか１辺が固定されたまま他の３辺が上昇し傾斜が始まる。

【００１０】 昇降用電動モーター３、電磁ブレーキ４により電動モーターの回転力を、ラッ クピニオンギヤー（かさ歯車）６に連結し、このギヤーに昇降用スクリューロッ ド７を連結し、電動機の回転力を上下方向に替えている。このスクリューロッド に可動台中央下部に取り付けたピロブロック式ベアリング８にはめ込んでいる。 可動台を傾けたとき、このピロブロック式ベアリングの精度によりガタ付きも無 く傾斜角を維持する。

【００１１】 可動台の４辺にピン固定用電動モーター９が４台取り付けてあり、前後移動用 カム１１を連結し、これに前後移動用スクリューロッド１０をはめ込み、回転運 動を前後運動に替え、モーターの正逆転により前後に移動する。この前後移動量 により、前後移動用カム１１に連結された前後移動用ロッド１４を前後に移動さ せ、これに連結されたピン用カム１７が移動し、この溝に接触している固定用ピ ン１２が左右方向に移動し、可動台のピン穴１８にはまり、ピン固定用電動モー ター９の作動した側の可動台の縁を床に固定する。ピン固定用電動モーターは、 それぞれの動作に対してインターロック機能を設けてある。

【００１２】 昇降用電動モーター３には、ロータリーエンコーダー５が取り付けてあり、制 御用機器を経由して操作スタンドの角度表示計аに表示させる。操作スタンドの 操作は、盤面の矢印釦スイッチｂ、ｃ、ｄ、ｅを押すことにより昇降し始め、離 すことにより停止する。好みの傾斜面及び傾斜角度を自由に設定できる。

【００１３】

【考案の効果】

可動台を操作スタンドにより簡単に操作又設定が出来るため、誰にでも扱える 機器である。又、安全性にも配慮し、安心してイレギュラーショットの練習が出 来るため、飛躍的にゴルファーの技術が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体の構成を示す説明図である。

【図２】本考案の固定ピンの作動機構を示す説明図であ
る。

【図３】図２の正面図である。

【図４】本考案の平面図である。

【図５】本考案に係わる操作スタンドの主要部を示す説
明図である。

【符号の説明】

１ 既設床面 ２ 可動台 ３ 昇降用電動モーター ４ 電磁ブレーキ ５ ロータリーエンコーダー ６ ラックピニオンギヤー ７ 昇降用スクリューロッド ８ ピロブロック式ベアリング ９ ピン固定用電動モーター 10 前後移動用スクリューロッド 11 前後移動用カム 12 固定用ピン 13 可動台被い 14 前後移動用ロッド 15 練習台縁 16 練習台本体 17 ピン固定用カム 18 ピン穴 19 人口芝マット 20 長め人口芝マット ａ 角度表示計 ｂ 爪先上がり昇降押し釦スイッチ ｃ 右足下がり昇降押し釦スイッチ ｄ 爪先下がり昇降押し釦スイッチ ｅ 右足上がり昇降押し釦スイッチ ｆ 水平位置戻り押し釦スイッチ

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１１月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央部に昇降装置７を設けた可動台２の
   四辺周囲に、固定ピン１２Ａ、１２Ｂ、１２Ｃ、１２Ｄ
   を配置し、この固定ピン１２Ａ、１２Ｂ、１２Ｃ、１２
   Ｄの内の任意の一辺の固定ピンをピン穴１８に差込み固
   定し、他辺の固定ピンを解放して任意の方向に可動台２
   を傾斜させるように構成した可動式ゴルフ練習装置。
2. 【請求項２】 可動台２の昇降装置７を駆動する電動モ
   ーター３の回転数をロータリーエンコーダー５に連動し
   て傾斜角度を表示させるように構成した請求項１記載の
   傾斜角連続表示装置。