JP3132936U - チルトテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】テーブル本体の傾動にかかわらず被検者の上腕又は手を常に心臓の高さに維持することができるチルトテーブルを提供する。
【解決手段】チルトテーブル1は、被検者が載るテーブル本体2と、テーブル本体2を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段21と、テーブル本体2を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するテーブル昇降駆動手段31と、テーブル本体2の両側又は片側において、テーブル本体2上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、テーブル本体2に対して相対回転可能で上下動可能に配置した腕載置用アーム41と、腕載置用アーム41を、テーブル本体2の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するアーム位置維持機構部とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、チルトテーブルに関し、詳しくは、医療分野におけるリハビリテーション領域をはじめとして循環器内科及び神経内科の診療等々に適用して好適なチルトテーブルに関するものである。
医療分野における循環器内科及び神経内科の診療において、チルトテーブルに被検者を載せ、この被検者に対して神経調節性失神を誘発する検査として、ヘッドアップチルトテストが行われている。このテストでは、血圧及び心拍数をモニターすることが必要であり、特に血圧は、チルトテーブル上の被検者の腕又は手を常に心臓の高さに維持しないと正確な測定ができない。
また、被検者が神経調節性失神発作を誘発した場合には、極めて短時間に水平位にチルトテーブルを戻し、治療を開始する必要がある。しかし、このような機能を有するチルトテーブルは見当たらないのが現状である。
特許文献1には、マット部を傾動させる傾動機構部をモータ駆動とし、モータの回転速度を所定の速度になるように制御してマットを所定の速度で傾動させるように構成したチルトテーブルが提案されている。
特許文献2には、テーブルの外周に沿って移動自在なレールを設けるとともに、テーブルの昇降・回動駆動手段を備えた移動手摺り付きチルトテーブルが提案されている。
しかし、特許文献1、2のいずれの場合も、チルトテーブル上の被検者の腕又は手を常に心臓の高さに維持し得るような構成を備えたものではない。
特開2001−327561公報 特開平4−40629号公報
本考案が解決しようとする問題点は、被検者の上腕又は手を常に心臓の高さに維持することができ、かつ、極めて短時間に水平位に戻す機能を具備したチルトテーブルが存在しない点である。
本考案のチルトテーブルは、被検者が載るテーブル本体と、前記テーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段と、このテーブル本体を昇降駆動するテーブル昇降駆動手段と、前記テーブル本体の両側又は片側において、テーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能に配置した腕載置用アームと、前記腕載置用アームを、前記テーブル本体の傾動角度の如何にかかわらず任意の位置に維持するアーム位置維持機構部とを有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、テーブル傾動駆動手段により被検者が載るテーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するとともに、テーブル昇降駆動手段により前記テーブル本体を昇降駆動し、前記テーブル本体の両側又は片側において被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能に配置した腕載置用アームを、アーム位置維持機構部によりテーブル本体の傾動角度の如何にかかわらず任意の位置に維持するように構成したので、前記腕載置用アーム上の被検者の上腕又は手を常に任意の位置、例えば水平位置として心臓の高さに維持することができ、正確な血圧測定を実行し得るチルトテーブルを提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、テーブル傾動駆動手段により被検者が載るテーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するとともに、テーブル昇降駆動手段により前記テーブル本体を初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動し、前記テーブル本体の両側又は片側において被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能で上下動可能に配置した腕載置用アームを、アーム位置維持機構部によりテーブル本体の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するように構成したので、前記腕載置用アーム上の被検者の上腕又は手を常に水平位置として心臓の高さに維持することができ、正確な血圧測定を実行し得るチルトテーブルを提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な効果を奏することに加え、足部持上手段により、テーブル本体の足先載せ部を、被検者の足先部分が持ち上げる方向に変位させる構成としているので、被検者の失神状態に対応しその足先部分を持ち上げた状態での治療を実行することが可能であり、更に、キャスタ付きの基台によりテーブル昇降駆動手段を介して前記テーブル本体を支持するように構成しているので、前記テーブル本体の任意の位置への移動操作も容易なチルトテーブルを提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項3記載の考案と同様な効果を奏することに加えて、テーブル傾動駆動手段としてモータを利用し、テーブル昇降駆動手段としてパンタグラフ機構及びリニアモータを利用した構成を採用しているので、必要に応じて極めて短時間にテーブル本体を水平位に戻し、被検者に対する所要の治療を施すことが可能なチルトテーブルを提供することができる。更に、テーブル本体における足先載せ部の末端に足踏み板を備えているので、テーブル本体上の被検者の足を安定して支持しつつテーブル本体を傾動させることができるチルトテーブルを提供することができる。
本考案は、テーブル本体の傾動にかかわらず被検者の上腕又は手を常に心臓の高さに維持することができる機能を具備したチルトテーブルを提供するという目的を、被検者が載るテーブル本体と、前記テーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段と、このテーブル本体を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するテーブル昇降駆動手段と、前記テーブル本体の両側又は片側において、テーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能に配置した腕載置用アームと、前記腕載置用アームを、前記テーブル本体の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するアーム位置維持機構部と、を有する構成により実現した。
以下に、本考案の実施例に係るチルトテーブル1について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係るチルトテーブル1は、図1に示すように、平面長方形状で、例えば底部四隅にキャスタ101を備えた基台100と、被検者Mの足先部分以外の身体が載るテーブル主要部3と、被検者Mの足先部分が載る足先載せ部4とを分割配置に軸連結したテーブル本体2と、前記テーブル本体2の水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段21と、基台100上に配置され、前記テーブル本体2を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するテーブル昇降駆動手段31と、前記テーブル本体2の両側において、テーブル本体2上の被検者Mの心臓位置に相当する位置にその腕(前腕、手等)を載置可能に、かつ、前記テーブル本体2に対して相対回転可能で上下動可能に配置した一対の腕載置用アーム41と、前記腕載置用アーム41を、前記テーブル本体2の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するアーム位置維持機構部51と、前記テーブル本体2の足先載せ部4を、被検者Mの足先部分が持ち上げる方向に変位させる足部持上手段61と、を有している。
なお、本考案においては、各部における駆動手段としては、図示例に限定するものではなくこの他の各種駆動手段を用いても良く、更に駆動手段としては手動でも良い。
前記テーブル本体2は、その全体寸法が例えば長さ2m、幅60cm程度を有するような直方体状に形成している。
また、テーブル本体2におけるテーブル主要部3は、主要部支持板5上に主要部マット6を取り付けて構成し、足先載せ部4は足先載せ部支持板7上に足先載せマット8を取り付けて構成している。そして、主要部支持板5と足先載せ部支持板7とが対向する端部同士を軸体9により連結し、テーブル主要部3に対して足先載せ部4を後述するように回動可能としている。
更に、前記足先載せ部支持板7における主要部支持板5とは反対側の端部には、被検者Mの両足を安定して支持するための足踏み片10、10を取り付けている。
前記テーブル昇降駆動手段31は、前記基台100上において、前記テーブル本体2の両側位置に対向配置され、テーブル本体2を、図8に示すような初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で、昇降駆動するように構成している。前記テーブル昇降駆動手段31の具体的構成としては、例えば図5に示すような公知のパンタグラフ機構を採用している。
すなわち、前記テーブル昇降駆動手段31は、平面長方形状の底板32と、この底板32上に配置した複数のアームを組み合わせた昇降アーム部33と、昇降アーム部33の上端に取り付けた平面長方形状の天板34と、昇降用リニアモータ35と、昇降アーム部33の周りを包囲するアームカバー部36とを具備している。
また、昇降アーム部33を構成する原動アーム33aの下端部を底板32に設けた長溝37に滑動自在に装着するとともに、昇降アーム部33を構成する従動アーム33bを底板32に回動可能に取り付け、原動アーム33aに連結した昇降用リニアモータ35の駆動ロッド35aを、図5に示す矢印方向に伸縮させることにより、原動アーム33aの下端を長溝37内で滑動させつつ回動させ、これに伴い従動アーム33bも回動させて、前記天板34を昇降させるように構成している。なお、図示する実施例では、昇降用リニアモータ35を具備してテーブル昇降駆動手段31を駆動する構成としているが、本考案においては、テーブル昇降駆動手段31を駆動する手段としては、昇降用リニアモータ35に限定することなく、その他の各種駆動手段を用いても良く、更に当該駆動手段としては手動でも良い。
前記テーブル傾動駆動手段21は、図2に示すように、前記テーブル昇降駆動手段31上に固定配置され、前記テーブル本体2を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するように構成している。
すなわち、前記テーブル傾動駆動手段21は、前記テーブル本体2を構成する主要部支持板5を幅方向に貫通し、更に後述する一対の腕載置用アーム41の基端側も各々貫通して両側に突出するようにテーブル軸22を配置(又は図示例の他当該一対の腕載置用アーム41が相対回転可能で上下動可能に配置)するとともに、図2において手前側に突出するテーブル軸22の突出端側に傾動用モータ23、減速機24、例えばロータリーエンコーダからなる角度検出部25を同軸配置に取り付けている。前記傾動用モータ23、減速機24を介してテーブル軸22、従って前記テーブル本体2を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するようになっている。また、前記テーブル本体2の回転角度を、前記角度検出部25により検出するようになっている。
更に、前記傾動用モータ23は、前記テーブル昇降駆動手段31上に固定した前記腕載置用アーム41用のアーム支持片26aを水平配置に具備するモータ載置台26上に固着している。腕載置用アーム41は、相対回転可能で上下動可能(図示せず)に配置されている。
前記テーブル傾動駆動手段21は、更に、前記傾動用モータ23、減速機24、角度検出部25の周りを包囲するモータカバー部27を具備している。
前記テーブル本体2の側部から前記傾動用モータ23とは反対側にテーブル軸22の突出端側は、図4に示すように、反対側の腕載置用アーム41の基端側を貫通して外方に突出し、その突出部分を同じく反対側に配置した軸受カバー部28内に配置した図示しない軸受により軸支している。なお、前記したように、一対の腕載置用アーム41は、相対回転可能で上下動可能(図示せず)に配置されている。
軸受カバー部28は、反対側のテーブル昇降駆動手段31上に固定されるとともに、上述した場合と同様前記腕載置用アーム41用のアーム支持片28aを水平配置に具備している。
次に、図3を参照して、前記腕載置用アーム41及びアーム位置維持機構部51について説明する。前記腕載置用アーム41は、被検者Mがテーブル本体2上に身体を真っすぐに伸ばして載った場合に、テーブル本体2上の被検者Mの心臓位置に相当する位置にその腕(前腕、手等)を載置可能な配置としている。
また、前記腕載置用アーム41は、その基端側を前記テーブル軸22に対して回動可能に遊嵌しつつ上下動可能に構成されてアーム位置維持機構部51の一部を構成している。
更に、図3に示す手前側の腕載置用アーム41の平坦な底部41aを、アーム位置維持機構部51を構成する前記アーム支持片26aの平坦な上面に当接させている。また、図4に示す反対側の腕載置用アーム41の平坦な底部41aを、アーム位置維持機構部51を構成する前記アーム支持片28aの平坦な上面に当接させている。
このようなアーム位置維持機構部51の構成により、一対の腕載置用アーム41は、前記テーブル本体2が水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの位置に傾動しても、テーブル軸22及びテーブル本体2には連動せず、上下動可能に常に所望の水平位置を維持するようになっている。
前記足部持上手段61は、前記テーブル本体2の足先載せ部4を、被検者Mの足先部分が上方に持ち上げる方向に変位させる機能を具備している。
すなわち、図6に示すように、前記軸体9の近傍位置において主要部支持板5から垂下した垂下片62に持上用アクチェータ64の本体65側を軸体63を用いて回動可能に取り付け、持上用アクチェータ64の駆動ロッド66の先端を前記足先載せ部支持板7に軸体67を用いて回動可能に取り付け、持上用アクチェータ64を動作させることで、足先載せ部4を水平位置から被検者Mの足先部分が上方に持ち上げる方向に例えば40cm程度持ち上げ可能に構成している。
次に、本実施例に係るチルトテーブル1の制御系について図7を参照して説明する。
本実施例に係るチルトテーブル1は、予めこのチルトテーブル1の動作プラグラムを格納したプログラムメモリ72と、前記動作プラグラムに基づいて各要素の制御を行う制御部71とを有し、制御部71は前記角度検出部25の検出信号に応じて前記テーブル本体2を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動させるようように前記傾動用モータ23の回転制御を行うようになっている。
また、前記制御部71により、前記2個の昇降用リニアモータ35、持上用アクチェータ64の駆動制御を各々行うようになっている。更に、前記テーブル本体2の昇降や傾動動作の開始、停止、初期位置への復帰操作、足持上操作等を行うための操作キー、テーブル本体2の傾動角度、傾動速度の設定、前記テーブル本体2の昇降位置設定、昇降速度設定等、各種の設定入力を行うための数字キー、文字キーを具備するキーボード等のような操作設定部73を備えている。
次に、本実施例に係るチルトテーブル1の動作を、前記テーブル傾動駆動手段21、テーブル昇降駆動手段31、アーム位置維持機構部51の動作を主にし、図8をも参照して説明する。
本実施例に係るチルトテーブル1の初期位置においては、図1、図8上欄に示すように、前記テーブル本体2は水平位置に有り、このとき、前記角度検出部25は0度の検出信号(基準信号)を出力しているものとする。
この状態では、前記テーブル本体2上に身体を真っすぐに伸ばして横臥した被検者Mの腕(前腕、手)は上下動可能な前記一対の腕載置用アーム41上に載置されて、被検者M自身の心臓に相当する位置に存在する。
次に、前記傾動用モータ23によりテーブル軸22を回動転させ、前記テーブル本体2を水平位置から例えば図8中欄に示すような45度の傾斜位置まで傾動させると、このとき、前記テーブル本体2の傾動に伴い被検者Mの身体も同様に45度の傾斜角度まで傾動する。
しかし、既述したように、前記一対の腕載置用アーム41は、アーム位置維持機構部51の作用により水平位置を維持するので、被検者Mの腕(前腕、手)も、図8中欄に示すように水平位置を維持し、これにより腕(前腕、手)は上述した場合と同様な被検者M自身の心臓に相当する位置に存在する。
前記傾動用モータ23により更にテーブル軸22を回動転させ、前記テーブル本体2を45度傾斜位置から例えば図8下欄に示すような略垂直位置(例えば80乃至85度)まで傾動させると、このとき、前記テーブル本体2の傾動に伴い被検者Mの身体も同様に傾斜角度まで傾動する。
しかし、既述したように、前記一対の腕載置用アーム41は、アーム位置維持機構部51の作用により水平位置を維持するので、被検者Mの腕(前腕、手)も、図8下欄に示すように水平位置を維持し、これにより腕(前腕、手)は上述した場合と同様な被検者M自身の心臓に相当する位置に存在する。
このようにして、前記テーブル本体2が、水平位置から略垂直位置に至る範囲で如何なる傾斜位置を占める場合でも、被検者Mの腕(前腕、手)を被検者M自身の心臓に相当する位置に存在させることができる。
この結果、循環器内科、神経内科等々の診療において、被検者Mの血圧測定を行う際に、当該被検者Mの腕(前腕、手)を被検者M自身の心臓に相当する位置に維持しつつ正確な血圧測定を実行することができる。
また、被検者Mが神経調節性失神発作を誘発したような場合には、オペレータが前記操作設定部73により復帰操作を行うだけで前記テーブル本体2を速やかに水平位置に戻し、所要の治療を開始することができる。
なお、上述したテーブル本体2の水平位置から傾斜位置、略垂直位置への傾動に伴って、前記テーブル昇降駆動手段31の昇降用リニアモータ35が制御部71の制御の基に動作し、テーブル本体2の足先載せ部4の末端が基台100に接触しないように、すなわち、テーブル本体2の傾動に支障を生じないようにこのテーブル本体2を上方に移動させ、また、テーブル本体2が略垂直位置から水平位置に戻る場合にも昇降用リニアモータ35が制御部71の制御の基に動作し、テーブル本体2を徐々に下降させることはいうまでもない。
次に、図9を参照して、足部持上手段61の動作を説明する。
被検者Mの失神状態に対応した治療を行う場合には、前記操作設定部73を操作し、制御部71の制御の基に持上用アクチェータ64を動作させて、駆動ロッド66を伸ばし足先載せ部支持板7の先端を斜め上方に例えば40cm程度押し上げる。これにより、被検者Mの失神状態に対応しその足先部分を持ち上げた状態での治療を実行することが可能となる。
本考案に係るチルトテーブル1の構成は、上述した場合の他、種々の変形、展開が可能である。
例えば、上述したチルトテーブル1において、テーブル本体2に被検者M用の拘束ベルトを付加した構成とするともできる。また、前記腕載置用アーム41は上述したようにテーブル本体2の両側に配置する場合の他、いずれか一方の側にのみ配置する構成とすることもできる。
また、前記腕載置用アーム41におけるテーブル軸22の貫通部分に、手動式の角度微調整機構を組み込み、腕載置用アーム41を水平位置近傍の角度に微調整するようにすることもできる。
前記テーブル昇降駆動手段31としては、上述した場合の他、ラック、ピニオン及びモータを組み合わせた機構としたり、ラック、ピニオン及び手動ハンドルを組み合わせた手動式としたりすることもできる。
前記テーブル傾動駆動手段21としては、上述した場合の他、モータと歯車機構を組み合わせた機構とすることもできる。
前記足部持上手段61としては、上述した場合の他、手動操作ハンドル、歯車機構等を組み合わせた手動式とすることもできる。
本考案は、リハビリテーション室における歩行、循環器内科、神経内科等の診療時に使用する場合に適用する他、例えば歩行困難者の起立訓練用としても適用可能である。
本考案の実施例に係るチルトテーブルの全体構成を示す概略斜視図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルのテーブル本体、腕載置用アーム、テーブル傾動駆動手段、テーブル昇降駆動手段の構成を示す部分拡大斜視図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルの一方側の腕載置用アーム、アーム位置維持機構部、テーブル本体の構成を示す部分拡大側面図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルの他方側の腕載置用アーム、アーム位置維持機構部の構成を示す部分拡大斜視図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルのテーブル昇降駆動手段の構成を示す概略側面図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルの足部持上手段の構成を示す部分拡大側面図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルの制御系を示すブロック図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルのテーブル本体の水平又は傾動状態と腕載置用アームの位置との関係を示す説明図である。 本考案の実施例に係るチルトテーブルの足部持上手段の動作を示す説明図である。
符号の説明
M 被検者
1 チルトテーブル
2 テーブル本体
3 テーブル主要部
4 足先載せ部
5 主要部支持板
6 主要部マット
7 足先載せ部支持板
8 足先載せマット
9 軸体
10 足踏み片
21 テーブル傾動駆動手段
22 テーブル軸
23 傾動用モータ
24 減速機
25 角度検出部
26 モータ載置台
26a アーム支持片
27 モータカバー部
28 軸受カバー部
28a アーム支持片
31 テーブル昇降駆動手段
32 底板
33 昇降アーム部
33a 原動アーム
33b 従動アーム
34 天板
35 昇降用リニアモータ
35a 駆動ロッド
36 アームカバー部
37 長溝
41 腕載置用アーム
41a 底部
51 アーム位置維持機構部
61 足部持上手段
62 垂下片
63 軸体
64 持上用アクチェータ
65 本体
66 駆動ロッド
67 軸体
71 制御部
72 プログラムメモリ
73 操作設定部
100 基台
101 キャスタ

Claims (4)

  1. 被検者が載るテーブル本体と、
    前記テーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段と、
    前記テーブル本体を昇降駆動するテーブル昇降駆動手段と、
    前記テーブル本体の両側又は片側において、テーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能に配置した腕載置用アームと、
    前記腕載置用アームを、前記テーブル本体の傾動角度の如何にかかわらず任意の位置に維持するアーム位置維持機構部と、
    を有することを特徴とするチルトテーブル。
  2. 被検者が載るテーブル本体と、
    前記テーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段と、
    前記テーブル本体を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するテーブル昇降駆動手段と、
    前記テーブル本体の両側又は片側において、テーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能で上下動可能に配置した腕載置用アームと、
    前記腕載置用アームを、前記テーブル本体の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するアーム位置維持機構部と、
    を有することを特徴とするチルトテーブル。
  3. 被検者の足先部分以外の身体が載るテーブル主要部と、被検者の足先部分が載る足先載せ部とを分割配置に軸連結したテーブル本体と、
    前記テーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するテーブル傾動駆動手段と、
    前記テーブル本体を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するテーブル昇降駆動手段と、
    前記テーブル本体の両側又は片側において、テーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能で上下動可能に配置した腕載置用アームと、
    前記腕載置用アームを、前記テーブル本体の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず水平位置に維持するアーム位置維持機構部と、 前記テーブル本体の足先載せ部を、被検者の足先部分が持ち上げる方向に変位させる足部持上手段と、
    前記テーブル本体の下方に配置され、テーブル昇降駆動手段を介して前記テーブル本体を支持するキャスタ付きの基台と、
    を有することを特徴とするチルトテーブル。
  4. 被検者の足先部分以外の身体が載るテーブル主要部と、被検者の足先部分が載る足先載せ部とを分割配置に軸連結するとともに足先載せ部の末端に足踏み板を備え、幅方向に貫通するテーブル軸を固着した直方体状のテーブル本体と、
    前記テーブル本体のテーブル軸を回転させ、このテーブル本体を水平位置から略垂直位置までの範囲で傾動駆動するモータを利用したテーブル傾動駆動手段と、
    前記テーブル本体を、初期の水平位置から略垂直位置を占める状態の支障にならない高さまでの範囲で昇降駆動するパンタグラフ機構及びリニアモータを利用したテーブル昇降駆動手段と、
    前記テーブル本体の両側又は片側において、前記テーブル軸に遊嵌されテーブル本体上の被検者の心臓位置に相当する位置に腕を載置可能に、かつ、前記テーブル本体に対して相対回転可能で上下動可能に配置した腕載置用アームと、
    前記腕載置用アームを定位置で支持し、前記テーブル本体の水平位置、傾斜位置、略垂直位置のいずれの傾動角度にかかわらず腕載置用アームを水平位置に維持するアーム位置維持機構部と、
    前記テーブル本体のテーブル主要部に軸連結した足先載せ部を、被検者の足先部分が持ち上げる方向に変位させるアクチェータを利用した足部持上手段と、
    前記テーブル本体の下方に配置され、テーブル昇降駆動手段を介して前記テーブル本体を支持するキャスタ付きの基台と、
    を有することを特徴とするチルトテーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012019881A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Toshiba Corp 医療用寝台装置
WO2013125146A1 (ja) * 2012-02-20 2013-08-29 三菱重工業株式会社 患者傾動装置付きカウチ
KR101320168B1 (ko) 2012-02-20 2013-10-23 전남대학교산학협력단 거동불편 와상환자를 위한 다기능 전동침대
JP2016054925A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 酒井医療株式会社 チルトテーブル
CN107349064A (zh) * 2017-08-17 2017-11-17 浙江安吉忠鑫家具有限公司 一种舒适的检查床

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