JP3048635U - ゴルフ練習台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の方向に任意角度だけ傾けることができ
るゴルフの打球練習台を実現する。 【解決手段】 天板４の下面の中心を自在接手機構３に
よって基板１上に支持し、上記中心から見て直角方向に
ある位置において基板１と天板４との間に電動昇降機構
１０、１１を設け、これら電動昇降機構を、上下端リン
クピン１３、１４が天板４及び基板１にそれぞれ連結さ
れたパンタグラフ１２、１２と、パンタグラフの中間リ
ンクピン２１に結合された減速機付可逆電動機２２と、
電動機２２の回転軸２３に刻設した螺条に螺合し中間リ
ンクピン２４に結合されたナット部材２５とにより構成
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、練習者があらゆる傾斜の地形での打球に習熟するための傾斜を所望 の方向に所望の角度に調節できる練習台に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

従来、練習者が台上に乗って、台を所望の方向および角度に自由かつ簡単に傾 斜させることができる打球の練習台は存在しなかったので、本考案はこのような ゴルフ練習台を実現しようとするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案のゴルフ練習台は、基板と、練習者がその上に乗って打球練習をするた めの天板と、上記基板と上記天板との間に介在する支持機構及び一対の電動昇降 機構とを有する。上記支持機構は、例えば自在接手機構のように、支持点を中心 に天板を所望の方向に所望の角度だけ自由に傾動させることのできる機構であり 、望ましくは天板の中心に設けられる。上記電動昇降機構は上記支持点から見て 直交する方向に位置して基板と天板との間に介在し、電動によって天板を押上げ または引下げる。

【０００４】 上記電動昇降機構としては、パンタグラフを有し、このパンタグラフの中間に 位置するリンクピンの一方に減速機付可逆電動機を結合し、この電動機の回転軸 には雄螺条を刻設しておき、中間に位置するリンクピンの他方を上記回転軸に螺 合するナット部材に連結したジャッキ機構が適当である。パンタグラフの上下端 のリンクピンは、天板の傾きに対応できるように、自在接手のような自由に傾動 できる機構を介して天板及び基板に結合される。

【０００５】 本考案は上述のように構成した結果、一方の昇降機構の電動機を正転または逆 転させれば、天板は或る方向に、またはその逆方向に傾き、他方の昇降機構の電 動機を正転または逆転させれば、天板は上記と直交する方向に、またはその逆方 向に傾く。従って２個の昇降機構における電動機の回転方向及び回転量を調節す ることにより、練習者を乗せたまま天板は所望方向に所望角度だけ傾き、練習者 はその上で打球の練習をすることができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

練習者が乗ってボールを打つための天板は、正方形、円形など形状は適宜であ り、その上面には土或いはスポンジ板を敷き、その上を人口芝で覆うなどして、 自然に近い感触が得られるようにすることが望ましい。天板は、前後左右の何れ の方向にも傾動可能に一点を支持されるが、そのための支持機構としては、自在 接手機構、ジンバル機構、球面と凹球面よりなる支持機構など、適宜のものを採 用することができる。この天板の支持点は、天板の中心位置に設けることが望ま しいが、打球方向について天板の前端附近或いは後端附近、または練習者の重心 附近など、必ずしも天板の中心に限定されない。

【０００７】 天板を所望方向に傾けるための電動昇降機構は、天板の支持点を中心に直角方 向にある２箇所に設けられ、その操作を十字キースイッチで行い得るようにする ことが望ましい。この十字キースイッチは、天板上の適所または天板に接近した 箇所に設けられる。電動昇降機構は十字キースイッチ等により所望量だけ電動に より上昇または下降させ得るものであり、自動車用のジャッキに類似した機構が 適切である。

【０００８】

【実施例】

図１乃至図３において、基板１の中央に設けた支持台２上には自在接手機構３ によって天板４の中心部が支持されている。天板４は上面に土を置き、これを人 工芝で覆っている。自在接手機構３は支持台２に設けた軸受部材５によって両端 を支持されている軸６と、天板４の下面に設けた軸受部材７によって両端を支持 されている軸８と、軸６及び８を互いに直交させて結合している環状結合部材９ とからなり、天板４を前後左右及び斜方向に自由に傾けることができる。

【０００９】 自在接手機構３を中心として互いに直交する方向では、基板１と天板４との間 に昇降機構１０及び１１が設けられている。各昇降機構はそれぞれ１対のパンタ グラフ１２、１２を有し、その上下端のリンクピン１３、１４にはそれぞれ結合 部材１５、１６によって直交する水平軸１７、１８が結合され、上方の水平軸１ ７は軸受部材１９によって天板４に、下方の水平軸１８は軸受部材２０によって 基板１に支持されている。また、中間のリンクピンの一方２１には減速機付可逆 電動機２２が取付けられていて、これから伸延する回転軸２３には雄螺条が刻設 されている。そして、中間のリンクピンの他方２４には、回転軸２３に螺合する ナット部材２５が支持されている。

【００１０】 ２６は十字キー２７を有するスイッチで、例えば図１におけるキー２７の上端 を押圧するときは昇降機構１０の電動機２２が正方向に回転して天板４の図１に おける上部が徐々に下降し、キー２７の押圧を中止した高さで停止し、逆にキー ２７の下端を押圧したときは電動機２２が逆方向に回転して天板４の図１におけ る下部を下降させる。同様にキー２７の図１における右端を押圧すれば昇降機構 １１の電動機２２が正方向に回転して天板４の右側が下降し、左端を押圧すれば 天板４の左側が下降する。このうように十字キー２７を操作することにより、天 板４を所望の方向に所望量だけ傾け、その状態で打撃の練習をすることができる 。

【００１１】 ２８、２８、２８、２８は支持台２の各辺の中心付近に植立したストッパーで 、天板４が当接した際に昇降機構１０または１１の電動機２２を停止させるため のセンサーを有し、かつ昇降機構１０、１１の故障などによって天板４が過度に 傾くのを防いでいる。

【００１２】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案によれば、練習者が練習台に乗った まま、これを任意の方向に任意の角度だけ傾け、その上で打球の練習をすること ができるので、あらゆる傾斜の地形での打球を簡単に習熟することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の天板を除去した平面図であ
る。

【図２】上記実施例の正面図である。

【図３】上記実施例の右側面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 支持台 ３ 自在接手機構 ４ 天板 １０、１１ 昇降機構 １２ パンタグラフ ２２ 減速機付可逆電動機 ２３ 螺条付回転軸 ２４ ナット部材

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の下面の一点を基板に対し全方向に
   傾動可能に支持すると共に、この支持点から見て直交方
   向にある位置において上記基板と天板との間にそれぞれ
   電動昇降機構を設けてなるゴルフ練習台。
2. 【請求項２】 上記天板の中心附近が上記基板に支持さ
   れていることを特徴とする請求項１記載のゴルフ練習台
3. 【請求項３】 上記天板は自在接手機構により上記基板
   に支持されていることを特徴とする請求項１記載のゴル
   フ練習台。
4. 【請求項４】 上記電動昇降機構はパンタグラを有し、
   このパンタグラフの上下端に存在するリンクピンは上記
   天板及び上記基板にそれぞれ結合され、上記パンタグラ
   フの中間に存在するリンクピンの一方に減速機付可逆電
   動機が結合され、この電動機の回転軸に設けた雄螺条に
   螺合するナット部材が上記パンタグラフの中間に存在す
   る他方のリンクピンに結合されていることを特徴とする
   請求項１記載のゴルフ練習台。
5. 【請求項５】 上記パンタグラフの上下端に存在するリ
   ンクピンは、それぞれ自在接手機構によって上記天板及
   び上記基板に結合されていることを特徴とする請求項４
   記載のゴルフ練習台。
6. 【請求項６】 上記ゴルフ練習台は十字キースイッチを
   有し、この十字キーの第１の方向の一端を押下するとき
   は上記電動昇降機構の一方が上昇動作を、他端を押下す
   るときはこの電動昇降機構が下降動作を営み、上記十字
   キーの第２の方向の一端を押下するときは上記電動昇降
   機構の他方が上昇動作を、他端を押下するときはこの電
   動昇降機構が下降動作を営むよう構成されていることを
   特徴とする請求項１記載のゴルフ練習台。