JP3048284U - 床暖房装置 - Google Patents

床暖房装置

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JP3048284U
JP3048284U JP1997009365U JP936597U JP3048284U JP 3048284 U JP3048284 U JP 3048284U JP 1997009365 U JP1997009365 U JP 1997009365U JP 936597 U JP936597 U JP 936597U JP 3048284 U JP3048284 U JP 3048284U
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JP
Japan
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floor heating
heat insulating
floor
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JP1997009365U
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English (en)
Inventor
信一 橋本
淳 桑原
Original Assignee
株式会社間組
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な施工を必要としない簡略な構造で、取
り扱いが容易な部材により構成され、しかも暖房効率の
良好な床暖房装置を提供すること。 【解決手段】 コンクリートスラブ17の上に根太を設
けることなく、上面に不燃板15を備えた断熱材16を
コンクリートスラブ17の上に敷設し、この不燃板の上
に発熱シート14を敷設し、この発熱シート14の上に
ワイヤメッシュ13の埋設されたモルタル層12を形成
し、さらに、モルタル層の上に床仕上げ材11を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、床暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の床暖房装置では、図4に示したように、床スラブ17のうえに角材を載 置して根太23を組み、その間に断熱材16を敷設し、これら根太23と断熱材 16との上に荒床22としての合板を敷き、この荒床22の上に発熱ボード21 を敷いて、さらに、その上に床仕上げ材11を設ける構造となっている。ここで 、根太23は、床スラブ17上に生じた凸凹等の調整のため、あるいは荒床22 の取付けのために設けるものであり、また、発熱ボード21とは、発熱体が両面 から絶縁材料(不燃材料)で挟まれて、さらに、この両面に鉄板を設けて形成し 、発熱体に通電することにより、発熱して暖房効果を得るものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の床暖房装置20では、施工に要する作業の種類が多いため施工費用 が高くなるという欠点がある。すなわち、根太23の設置作業は、木材の切断や 組み立て等を伴う木工事であり、発熱ボード21の敷設作業は専門の作業者を要 する設備工事であり、さらに、断熱材16や荒床22の敷設作業は平滑面の精度 を要する熟練工事である。したがって、それぞれに異なる技能を備えた作業者を 要し、施工費用の上昇を招くという欠点がある。また、従来の発熱ボード21は 、厚さが概ね10〜20mm程度であり、縦×横が(450〜900)×(900 〜1800)mm程度で比較的重量が大きく、かさばるため、搬送や取り扱いに手 間が掛かるという欠点がある。
【0004】 本考案は上記問題点を解消せんとしたものであり、その課題は、煩雑な施工を 必要としない、簡略な構造の床暖房装置を提供することにある。
【0005】 また本考案の別の課題は、取り扱いが容易な部材により構成され、しかも暖房 効率の良好な床暖房装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記課題を解決するために、コンクリートスラブの上に根太等の木 材を設けないで形成した床暖房装置であって、コンクリートスラブの上に敷設さ れた断熱材と、該断熱材の上面に設けられた不燃材からなる板体と、前記不燃材 の上に敷設された面状発熱体と、該面状発熱体の上に設けられたモルタル層と、 該モルタル層の上に設けられた床仕上げ材とを備える床暖房装置を提供する。
【0007】 本考案の床暖房装置において、前記面状発熱体としては、通電することにより 発熱する炭素繊維やニクロム線等の材料で形成された通電シートと、この通電シ ートの両端に設けられた銅箔等の金属材からなる電極と、可撓性と強度を備えた 絶縁材からなり通電シートを被覆する被覆材とを備えたものを使用する。かよう な面状発熱体は、厚さが概ね0.8mm以下で薄く、軽量で、さらに円筒状に丸め ることができて取り扱いが容易であるため、床暖房装置を容易に施工することが できる。
【0008】 また前記断熱材としては、発泡樹脂からなる板体を用いるのが好ましく、例え ば、硬質ウレタンフォームまたはスチレンボードから形成されたもの用いる。
【0009】 本考案において、前記モルタル層の内部には網状補強材を埋設しても良く、こ の網状補強材としては、ワイヤメッシュやラス網等の金属製の網を使用すること が好ましい。網状補強材を設けることにより、モルタル層はひび割れ等に対する 耐力が向上する。
【0010】 また前記不燃材からなる板体と前記断熱材としては、両部材間に層状あるいは 点状の接着材が塗布されて、予め一体に形成されたものを使用するのが好ましい 。このように一体に形成された不燃材と断熱材とを使用すれば、両部材を同じ工 程により敷設することができて施工の簡略化が図れる。
【0011】
【実施例】
以下に、この考案の一実施例を図を参照して説明する。図1は本考案の床暖房 装置を示す断面図であり、図2は本考案の床暖房装置に用いた面状発熱体を示す 平面図であり、図3は床暖房装置の制御のための系統図である。図1において、 本考案の床暖房装置10は、コンクリートスラブ17の上に敷設した断熱材16 と、この断熱材16の上面に設けられた不燃板15と、不燃板15の上に敷設さ れた発熱シート14と、この発熱シート14の上に設けられたモルタル層12と 、このモルタル層12の内部に埋設されたワイヤメッシュ13と、モルタル層1 2の上に設けられた床仕上げ材11とを備える。
【0012】 ここで、前記断熱材16としては硬質ウレタンフォームにより板状に形成され た厚さ15〜30mm程度のものを使用し、また前記不燃板15としては厚さ3〜 5mm程度のケイ酸カルシウム板を使用する。これら断熱材16と不燃板15とは 、両部材の間に点状あるいは層状に塗布された接着材により、工場等において予 め一体に形成されたものを使用し、施工現場ではこれを所定の寸法に適宜切断し て敷設する。かような部材を用いれば、施工現場において両部材は同一の工程に より敷設することができるため施工の簡略化が図れる。また硬質ウレタンフォー ムのように軽量な断熱材16は、搬送時および施工時に取り扱いが容易で施工の 迅速化を可能にする。
【0013】 なお、断熱材16を、コンクリートが未硬化な時にコンクリートスラブ17の うえに敷設すれば、コンクリート表面に多少の凹凸がある場合にも、これを平ら に均すことができる。
【0014】 前記発熱シート14は両面テープ等で不燃板15の上に貼着する。また発熱シ ート14は、図2に示したように、炭素繊維またはニクロム線から形成されたシ ート14aと、このシート14aの両端に設けられた銅箔からなる電極14b, 14bと、この電極14bのそれぞれに設けられた各配線接続部14dと、これ ら部材を両面から被覆するポリエチレンフタレート等からなる被覆材14cとを 含んで構成される。かような発熱シート14には、厚さが0.5〜0.8mm程度 の既製の炭素繊維、例えば、東邦レーヨン株式会社製で商品名が「ベスファイト 」の炭素繊維を使用することができる。発熱シート14(面状発熱体)は薄く、 軽量で、さらに円筒状に丸めることができて取り扱いが容易であるため、床暖房 装置の施工を容易にする。
【0015】 なお、図3に示したように、床暖房装置10における各発熱シート14からは 電力配線31,31を延長し、これを制御装置32を介して端子33と接続する 。また、床暖房装置10の各発熱シート14には温度センサー18を設け、この 温度センサー18と制御装置32とを配線30で接続する。ここで、制御装置3 2では、予め設定された条件により、温度センサー18からの検知データによっ て電力のON/OFF操作および電力の強弱制御がなされる。
【0016】 以上のように、本考案の床暖房装置10では、電力を受けて発熱する発熱シー ト14の下面側に敷設された断熱材16と、表面側に打設されたモルタル層12 とを備えるように構成したので、発熱シート14から発生した熱をモルタル層1 2を介して全体に亘り均一に室内側へ輻射させることができ、さらに、モルタル 層12自体の蓄熱作用により、床面全体に亘って緩やで発熱量が均一な暖房を可 能にする。なお、電源ケーブルはコンクリート埋設型ケーブル、例えば、日立電 線株式会社製の商品名「RH−SHVV」を使用する。
【0017】 また、本考案の床暖房装置10では、発熱シート14(面状発熱体)自身が薄 形、軽量であり、断熱材16と不燃板15とは予め一体に形成されており、この 断熱材16と不燃板15に加えてワイヤメッシュ13も、ただ単に敷設するのみ で施工できて、さらに、モルタル層12もセルフレベリング作用のあるものを用 いれば、打設作業以外の手間が掛からず容易に施工することができる。
【0018】 したがって、本考案の床暖房装置10では、従来の床暖房装置に比べると、煩 雑な施工を必要としない簡略な構造で、取り扱いが容易な部材により構成され、 しかも暖房効率の良好な床暖房装置を提供することが可能となった。
【提出日】平成9年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 なお、図3に示したように、床暖房装置10における各発熱シート14からは 電力配線31,31’を延長し、これを制御装置32を介して端子33と接続す る。また、床暖房装置10の各発熱シート14には温度センサー18を設け、こ の温度センサー18と制御装置32とを配線30で接続する。ここで、制御装置 32では、予め設定された条件により、温度センサー18からの検知データによ って電力のON/OFF操作および電力の強弱制御がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の床暖房装置を示す断面図である。
【図2】本考案の床暖房装置に用いた面状発熱体を示す
平面図である。
【図3】本考案の床暖房装置の制御のための系統図であ
る。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 床暖房装置 11 床仕上げ材 12 モルタル層 13 ワイヤメッシュ(網状補強材) 14 発熱シート(面状発熱体) 15 不燃板(不燃材からなる板体) 16 断熱材 17 コンクリートスラブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月19日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートスラブの上に根太等の木材
    を設けないで形成した床暖房装置であって、コンクリー
    トスラブの上に敷設された断熱材と、該断熱材の上面に
    設けられた不燃材からなる板体と、前記不燃材の上に敷
    設された面状発熱体と、該面状発熱体の上に設けられた
    モルタル層と、該モルタル層の上に設けられた床仕上げ
    材とを備える床暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記モルタル層の補強のため、その内部
    に埋設された網状補強材を備える請求項1記載の床暖房
    装置。
  3. 【請求項3】 前記不燃材からなる板体と前記断熱材と
    の間に、層状あるいは点状の接着材を備え、これにより
    該板体と該断熱材とが予め一体に形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の床暖房装置。
JP1997009365U 1997-10-22 1997-10-22 床暖房装置 Expired - Lifetime JP3048284U (ja)

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