JP3048154U - 額用連結具 - Google Patents

額用連結具

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JP3048154U JP1997008788U JP878897U JP3048154U JP 3048154 U JP3048154 U JP 3048154U JP 1997008788 U JP1997008788 U JP 1997008788U JP 878897 U JP878897 U JP 878897U JP 3048154 U JP3048154 U JP 3048154U
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紘 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】額を構成する枠体端部を確実且つ強固に連結固
定することができ、その枠体の連結及び分離が容易に行
なえる額用連結具を提供する。 【解決手段】長辺側枠体の溝部に固定した連結部材の突
出側端部を短辺側枠体の連結溝に差込み、短辺側枠体の
溝部に固定した固定部材の凹状係止部に係止する。操作
部材をスライド操作して連結部材の突出側端部を係止部
材で押上げ、同側端部に形成した係止突起を、凹状係止
部に形成した係止凹部に係合した後、操作部材に対して
保護カバーを被覆及び係合するので、何等かの物体が操
作部材に接触又は当接したり、引っ掛かったりするのを
防止することができる。且つ、振動又は衝撃が付与され
ても、操作部材が解除側に移動したりせず、額を構成す
る枠体を確実且つ強固に連結固定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば、写真、絵画、賞状、書類等の展示に用いられる額の枠体 を連結するために用いられる額用連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような額を構成する枠体を連結するための連結具としては、例 えば、図10に示すような構造を有する連結具21がある。この連結具21は、 L字形に形成した連結板22の両端部を、額Aを構成する枠体Aa,Aaの連結 溝Ac,Acに差込んだ後、一方の枠体Aa側に差込まれた連結板22の端部を ネジ部材(図示省略)により固定し、他方の枠体Aa側に差込まれた連結板22 の端部を、同側端部に取付けたロックレバー23を枠体Aaの溝部Abに沿った 方向に傾倒操作して、ロックレバー23の基端部に形成した偏心部24を、連結 溝Acの内壁面に対して食い込ませた状態に圧接固定する構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにロックレバー23に形成した偏心部24を、枠体Aaに 形成した連結溝Acの内壁面に対して圧接固定する場合、偏心部24が枠体Aa の連結溝Acに食い込むこととなり、枠体Aa…の連結及び分離を繰り返すうち に、偏心部24の食い込み時に生じる反力により連結溝Acの内壁面が拡張され 、偏心部24の食い込み量が徐々に浅くなるため、ロックレバー23による固定 が不確実となる。額Aに振動又は衝撃が付与されたとき、ロックレバー23が起 立し、枠体Aa…の固定が解除されることがある。偏心部24を食い込み固定す るのに適した溝深さが必要であるため、連結溝Abの深さが異なる場合、上述し た連結具21により枠体Aa…を連結することができないという問題点を有して いる。
【0004】 また、偏心部24の食い込み部分に生じる圧接抵抗に抗してロックレバー23 を回動操作するので、偏心部24の食い込み量が深くなると、ロックレバー23 を大きな力で回動操作しなければならず、その操作が大変煩わしく、枠体Aa… の連結及び分離する作業に手間が掛かる。且つ、枠体Aaに形成した溝部Abよ りも外側にロックレバー23が突出した状態に取り付けられているので、額Aを 起立したり、吊下げたりするとき、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が ロックレバー23に接触又は当接したり、引っ掛かりやすく、ロックレバー23 が不測に起立されることがあるため、額Aを構成する枠体Aa…の連結状態を維 持することが困難であるという問題点も有している。
【0005】 この考案は上記問題に鑑み、操作部材をスライド操作して、一側枠体の開放側 溝部に固定した連結部材の突出側端部と、他側枠体の開放側溝部に固定した固定 部材の凹状係止部とを係止手段により互いに係止固定するので、様々な大きさ及 び形状に形成された枠体を連結するのに用いることができる。且つ、額を構成す る枠体の連結及び分離が容易に行なえる額用連結具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、額を構成する複数の枠体を互いに連結固定するための 額用連結具であって、上記枠体相互を連結する連結部材の一端側を、一側枠体に 形成した開放側溝部に対して固定可能に設け、該連結部材の他端側を、他側枠体 に形成した連結溝に対して差込み可能に設け、上記連結部材の突出側端部と対向 して、上記他側枠体に形成した開放側溝部に対して固定部材を固定可能に設け、 該固定部材に上記連結部材の突出側端部を係止するための凹状係止部を形成し、 上記連結部材の突出側端部に、上記固定部材の凹状係止部に対して係止される方 向に操作部材を移動可能に取付け、上記操作部材に形成した係止部を、上記連結 部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対向面間に対して差込み可能に設 けると共に、上記連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対接面に係 止手段を設けた額用連結具であることを特徴とする。
【0007】 請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記係止手段を、 上記連結部材の突出側端部と、上記固定部材の凹状係止部との対接面に互いに係 止される凹部と凸部とを形成して構成した額用連結具であることを特徴とする。
【0008】 請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記固定部 材に、該固定部材に係止された操作部材と対向する方向に対して被覆部材を回動 可能に枢着し、上記被覆部材を、上記固定部材に係止された操作部材が覆われる 大きさに形成した額用連結具であることを特徴とする。
【0009】 請求項4記載の考案は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記被 覆部材を、上記固定部材に係止された操作部材に対して係止可能に設けた額用連 結具であることを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の額用連結具は、連結部材の一端側を、額を構成する一側枠体に 形成した開放側溝部に対してネジ等で固定し、連結部材の他端側を、他側枠体に 形成した連結溝に対して差込み可能な状態に突設する。一方、連結部材の突出側 端部と対向して、他側枠体に形成した開放側溝部に対して固定部材をネジ等で固 定した後、一側枠体に固定した連結部材の突出側端部を、他側枠体に形成した連 結溝に差込み、その連結溝に固定した固定部材の凹状係止部に係止する。次に、 操作部材をスライド操作して、連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部と の対向面間に係止部を差込み、その反力により、連結部材の突出側端部と固定部 材の凹状係止部との対接面を係止手段により係止するので、従来例のようにロッ クレバーを圧接抵抗に抗して傾倒するような煩わしさがなく、その操作部材のス ライド操作が小さな力で行えるため、額を構成する枠体の連結及び分離が簡単且 つ容易に行える。
【0011】 請求項2記載の額用連結具は、上記請求項1記載の作用と併せて、固定部材の 凹状係止部に対して連結部材の突出側端部を係止したとき、操作部材をスライド 操作して、固定部材の凹状係止部と連結部材の突出側端部との対向面間に係止部 材を差込み、その反力により、凹状係止部の係止面に対して近接又は圧接される 方向に連結部材の突出側端部を変位させ、固定部材の凹状係止部と、連結部材の 突出側端部とに形成した凹部と凸部とを互いに係止するので、連結部材を引抜き 不可に差込み固定することができ、額を構成する枠体を確実且つ強固に連結固定 することができる。
【0012】 請求項3記載の額用連結具は、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、固定 部材に枢着した被覆部材を回動操作して、固定部材に係止した操作部材を被覆部 材により被覆保護するので、額取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装 飾品等の何等かの物体が操作部材に接触又は当接したり、引っ掛かったりせず、 枠体の連結固定が解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額の背面 側がシンプルとなるため、額全体の意匠性が向上する。
【0013】 請求項4記載の額用連結具は、上記請求項1,2又は3記載の作用と併せて、 固定部材に係止された操作部材に被覆部材を被覆して、操作部材と被覆部材とを 互いに係止するので、固定部材と操作部材とが係止した状態にロック固定され、 相互の係止が解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額に振動又は 衝撃が付与されても、操作部材が解除側に移動したりせず、額を構成する枠体の 連結状態を維持することができる。
【0014】
【考案の効果】
この考案によれば、操作部材をスライド操作して、一側枠体の開放側溝部に固 定した連結部材の突出側端部と、他側枠体の開放側溝部に固定した固定部材の凹 状係止部とを係止手段により互いに係止固定するので、枠体に形成された連結溝 の深さに関係なく、連結溝の開放側に形成された溝部の幅が略同一であれば、様 々な大きさ及び形状に形成された枠体を連結するための額用連結具として併用す ることができ、適用範囲が広くなる。
【0015】 しかも、連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対向面間に係止部 を差込み、その反力により、固定部材の凹状係止部と、連結部材の突出側端部と の対接面を互いに係止又は対接面に形成した凹部と凸部とを互いに係止するので 、凹状係止部に対して連結部材が引抜き不可に係止固定され、額を構成する枠体 を確実且つ強固に連結固定することができる。且つ、操作部材をスライド操作す るだけで、固定部材と連結部材とを互いに係止固定及び係止解除することができ 、従来例のようにロックレバー23を圧接抵抗に抗して傾倒するような煩わしさ がなく、その操作に大きな力を必要とせず、額を構成する枠体の連結及び分離が 簡単且つ容易に行える。
【0016】 さらに、固定部材に係止された操作部材を被覆部材により被覆保護するので、 額取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が操作部材に接 触又は当接したり、引っ掛かったりせず、従来例のように枠体の連結固定が不測 に解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額の背面側がシンプルと なるため、額全体の意匠性が向上する。
【0017】 さらにまた、操作部材と被覆部材とを互いに係止して、固定部材と操作部材と を係止した状態にロック固定するので、相互の係止が解除されるのを確実に防止 することができ、額に振動又は衝撃が付与されても、操作部材が解除側に移動し たりせず、額を構成する枠体の連結状態を維持することができ、連結具として信 頼性が向上する。
【0018】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は長方形の額を構成する枠体のコーナー部分を略直角に連結固定するとき に用いられる額用連結具を示し、図1及び図2に於いて、この額用連結具1は、 連結部材2と、操作部材3と、係止部材4と、固定部材5と、保護カバー6とか ら構成され、連結部材2は、例えば、スチール(鉄)、アルミニウム等の単一金 属又は複合金属により形成し、操作部材3、固定部材5、係止部材4は、例えば 、亜鉛合金、アルミニウム合金等の複合金属によりダイキャスト成型し、保護カ バー6は、例えば、塩化ビニル(ABS)、ポリカーボネート等の合成樹脂によ り形成している。なお、部材2,3,4,5を、上述した合成樹脂で形成し、保 護カバー6を上述した金属で形成してもよい。
【0019】 上述した連結部材2は、図3、図4、図5にも示すように、部材本体2aを、 額Aを構成する枠体Aa…のコーナー部分と対応する角度(例えば、約90度) 及び形状(例えば、L字形)に形成し、枠体Aaの後面側全長に形成した開放側 溝部Abよりも幅広であって、連結溝Acに対して差込み可能な幅及び厚みに形 成している。一方の枠体Aa側に差込み固定される部材本体2aの固定側端部に は、ネジ部材7を螺合するためのネジ孔2bを長さ方向に対して所定間隔に隔て て複数形成している。他方の枠体Aa側に抜止め固定される部材本体2aの突出 側端部には、その突出側端部に形成したガイド溝2cを介して、後述する操作部 材3及び係止部材4を前後移動可能に取付けている。ネジ部材7は、枠体Aaに 形成した溝部Abに対して差込み可能であって、溝部Abの両側縁部に対して係 止される大きさ及び形状に形成している。
【0020】 且つ、ガイド溝2cの内側縁部には、後述する操作部材3の段部3c側面に形 成した突起3hと対向して凹部2d,2dを所定間隔に隔てて形成し、固定部材 5の凹状係止部5dに対して係止される部材本体2aの係止側先端部には、凹状 係止部5dに形成した係止凹部5eと対向して係止突起2eを形成している。そ の係止突起2eは、適宜高さに形成された頂部を中心として、前後方向に対して 徐々に低くなる斜面形状又は曲面形状に形成している。
【0021】 前述した操作部材3は、図9にも示すように、部材本体3aの下面側中央部に 垂設した係合部3bを、枠体Aaの溝部Abに対して差込み許容される幅及び形 状に形成し、係合部3bの下端側に形成した段部3cを、連結部材2のガイド溝 2cに対して差込み許容される幅及び形状に形成している。組付け時に於いて、 部材本体3aに形成した段部3cは、連結部材2に形成したガイド溝2cに対し て前後移動可能に差込み、段部3cの下面側に形成した突起3d,3dをガイド 溝2cよりも下方に突出する。一方、連結部材2の係止側下面に上述したガイド 溝2cと対向して係止部材4を装着し、段部3cに形成した突起3d,3dを、 係止部材4の上面側前後部に形成した孔部4b,4bに差込み固定する。
【0022】 且つ、係止部材4の下面側中央部に形成した孔部4cを介して、係合部3bの 下面側中央部に形成したネジ孔3eにネジ部材8を螺合して、操作部材3と係止 部材4とを一体的に固定する。なお、上述した操作部材3と係止部材4とを、例 えば、溶着、接着、嵌着等の他の固定手段により一体的に固定又は一体的に形成 してもよい。
【0023】 操作部材3を、後述する固定部材5の凹状係止部5dに対して係止部材4が係 合される方向に移動したとき、ガイド溝2cの係止側に形成した凹部2dに対し て突起3hが係合され、操作部材3を係合位置に保持することができる。一方、 固定部材5の凹状係止部5dに対して係止部材4の係合が解除される方向に移動 したとき、解除側に形成した凹部2dに対して突起3hが係合され、操作部材3 を解除位置に保持することができる。
【0024】 部材本体3aの上端側操作部3fは、枠体Aaに形成した溝部Abの両側縁部 に対して係止され、後述する保護カバー6が被覆される大きさ及び形状に形成し ている。その操作部3fの解除側先端部には、保護カバー6の遊端側に形成した 係止縁部6dに対して係止される突起3gを形成している。操作部3fには、例 えば、平目ローレット等の凹凸を刻設し、又は、合成ゴム等の接触抵抗の大きな 部材を貼着してなる滑止め面を形成している。なお、操作部3fに、例えば、O PEN、矢印等の表示を刻設又は印刷してもよい。
【0025】 前述した係止部材4は、部材本体4aを、枠体Aaに形成した連結溝Acと、 連結溝Acに差込まれた連結部材2との対向面間に対して前後移動可能に挿入さ れ、部材本体4aの上面側には、上述した孔部4b,4cを形成し、部材本体4 aの突出側端部は、固定部材5の凹状係止部5dと、凹状係止部5dに係止され た連結部材2との対向面間に対して係合可能な大きさ及び形状、厚みに形成され 、その突出側端部には、上述した対向面間に対して係合ガイドされる方向に向け てガイド面4dを形成している。
【0026】 前述した固定部材5は、図8にも示すように、部材本体5aを、枠体Aaに形 成した溝部Abよりも幅広であって、連結溝Acに対して差込み可能な大きさ及 び形状に形成し、部材本体5aの上面側前端部に立設した係合部5bと、上面側 後端部に立設した枢支部5cとを、溝部Abの両側縁部に対して係止される大き さ及び形状に形成している。枠体Aaの溝部Abよりも外側に突出した枢支部5 cには、後述する保護カバー6を開閉可能に枢着している。
【0027】 係合部5bは、部材本体5aの前端側中央縁部に形成した支持部5dの上端側 に連設され、枢支部5cは、部材本体5aの後端側中央縁部に形成した支持部5 eの上端側に連設され、支持部5d,5eは、枠体Aaの溝部Abに対して差込 み許容される幅及び形状に形成している。
【0028】 部材本体5aの前端側下縁部を前方に延出して形成した受け部5fは、上述し た支持部5dの延出側下面部と対向して形成され、上述した係止部材4の突出側 端部が支持される大きさ及び形状に形成している。且つ、支持部5dと、受け部 5fとの対向面間に形成した凹状係止部5gは、連結部材2及び係止部材4の突 出側端部を互いに重合した状態に係合可能な大きさ及び形状に形成している。
【0029】 凹状係止部5gを構成する支持部5dの延出側下面部には、連結部材2の突出 側端部に形成した係止突起2eと対向して係止凹部5hを形成し、受け部5fの 前端部には、固定部材5の凹状係止部5gと、凹状係止部5gに係止された連結 部材2との対向面間に対して係止部材4が係合ガイドされる方向に向けてガイド 面5iを形成している。且つ、部材本体5aの上面側中央部には、ネジ部材9を 螺合するためのネジ孔5jを形成している。ネジ部材9は、枠体Aaの溝部Ab に対して差込み可能であって、溝部Abの両側縁部に対して係止される大きさ及 び形状に形成している。
【0030】 なお、実施例では、連結部材2の突出側端部に形成した係止突起2eを、固定 部材5の支持部5dに形成した係止凹部5hに対して係止するが、例えば、連結 部材2側に形成した係止凹部(図示省略)に、固定部材5の凹状係止部5g側に 形成した係止突起(図示省略)を係止してもよい。
【0031】 前述した保護カバー6は、図6、図7にも示すように、カバー本体6aを、枠 体Aaの溝部Abよりも外側に突出した固定部材5の係合部5b及び枢支部5c と、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係合される位置に移動し た操作部材3の操作部3fとが覆われる大きさ及び形状に形成している。カバー 本体6aの基端側縁部に形成した切欠き部6bは、固定部材5の枢支部5cに対 して回動可能に遊嵌され、切欠き部6bの対向縁部に形成した軸部6c,6cを 、枢支部5cに形成した軸受孔5kに係止して、その軸部6c,6cを中心とし て、係止側に移動した操作部材3の操作部3fに対して係合される閉位置と、そ の係合が解除される開位置とに開閉回動可能に取付けている。
【0032】 且つ、カバー本体6aの遊端側内縁部に形成した係止縁部6dは、係止側に移 動した操作部材3の操作部3fに対して係合したとき、その操作部3fに形成し た突起3gに対して係止され、操作部材3が解除方向に移動するのを阻止し、ロ ック固定する。同時に、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の何等かの物体が操 作部材3に接触又は当接、引っ掛かるのを防止する。
【0033】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、上述した額用連結具1に より額Aを構成する枠体Aa…を連結するときの方法を説明する。 先ず、図3に示すように、連結部材2の固定側端部を長辺側枠体Aaの連結溝 Acに対して差込み、枠体Aaの溝部Abに対して、連結部材2の固定側端部に 形成したネジ孔2b,2bにネジ部材7を螺合して固定すると共に、連結部材2 の突出側端部に取付けられた操作部材3及び係止部材4を、短辺側枠体Aaの溝 部Ab及び連結溝Acに対して差込み可能に突出する。
【0034】 一方、固定部材5を短辺側枠体Aaの連結溝Acに対して差込み、枠体Aaの 溝部Abに対して、固定部材5に形成したネジ孔5jにネジ部材9を螺合して固 定する。且つ、固定部材5を、枠体Aa,Aaの連結側端部を直角した状態に当 接したとき、長辺側枠体Aaに固定した連結部材2の突出側端部と、短辺側枠体 Aaに固定した固定部材5の凹状係止部5gとが互いに係合されるように位置調 節する。
【0035】 次に、図4、図5に示すように、長辺側枠体Aaと短辺側枠体Aaとの連結側 端部を直交する方向に対向して、連結部材2の突出側端部と、同側端部に取付け た操作部材3及び係止部材4を、短辺側枠体Aaの溝部Ab及び連結溝Acに対 して差込むと共に、連結部材2の突出側端部を、枠体Aaの溝部Abに固定され た固定部材5の凹状係止部5gに差込み、図6に示すように、連結部材2に形成 した係止突起2eと、固定部材5の支持部5dに形成した係止凹部5hとが相対 向される状態に差込みセットする。
【0036】 次に、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係合される方向(矢 印方向)に操作部材3をスライド操作し、固定部材5の受け部5fと、凹状係止 部5gに係止された連結部材2の突出側端部との対向面間に対して係止部材4を 強制的に差込み、その反力により、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突 出側端部を係止部材4により押上げて、図7、図8に示すように、連結部材2に 形成した係止突起2eを、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5h に対して係合する。この時、操作部材3の段部3cに形成した突起3dと、連結 部材2のガイド溝2cに形成した係止側の凹部2dとが係合され、操作部材3が 係合位置に保持されるため、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及 び係止部材4の突出側端部が重合した状態のまま係合保持することができる。
【0037】 なお、固定部材5に形成した支持部5dを、枠体Aaに形成した溝部Abより も下方に若干突出される大きさ及び形状に形成し、溝部Abの下方に突出された 支持部5dの下面側に、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突出側端部を 係止部材4により圧接固定してもよい。
【0038】 次に、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及び係止部材4を係合 した状態のまま、保護カバー6を閉方向に回動操作して、短辺側枠体Aaの溝部 Abよりも外側に突出した固定部材5の係合部5b及び枢支部5cと、操作部材 3の操作部3fとに対して保護カバー6を被覆する。同時に、操作部材3の操作 部3fに形成した突起3gに、保護カバー6に形成した係止縁部6dを係止して 閉状態に回動固定すると共に、操作部材3が解除方向に移動するのを阻止し、ロ ック固定する。
【0039】 上述と同様にして、額Aを構成する枠体Aa…の残りのコーナー部分を額用連 結具1…により連結固定することで、図1に示すように、額Aの組立て作業が完 了する。なお、実施例では、左右対称に形成した額用連結具1…で額Aを構成す る枠体Aa…のコーナー部分を連結するが、同一形状に形成した額用連結具1… で連結してもよい。また、短辺側枠体Aaの溝部Abに連結部材2の固定側端部 を差込み固定してもよい。左右対称の額用連結具1…は、右側の保護カバー6は 左側面を開放し、左側の保護カバー6は左側面を開放している。また、保護カバ ー6の反対側の面を開放してもよい。
【0040】 額Aを構成する枠体Aa…を分離する場合、保護カバー6を開方向に回動操作 し、操作部材3を固定解除した後、操作部材3を解除位置にスライド操作して、 固定部材5の受け部5fと、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突出側端 部との間から係止部材4を抜取ることで、連結部材2に形成した係止突起2eと 、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとの係合が解除され、長 辺側枠体Aaと短辺側枠体Aaとを相対分離することができる。上述と同様にし て、額Aを構成する枠体Aa…の残りのコーナー部分に取付けられた額用連結具 1…を連結解除するので、枠体Aa…を簡単且つ容易に分離することができる。
【0041】 以上のように、長辺側枠体Aaの溝部Abに固定した連結部材2の突出側端部 を、短辺側枠体Aaの溝部Abに固定した固定部材5の凹状係止部5gに係止し て、操作部材3のスライド操作により連結部材2に形成した係止突起2eと、固 定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとを互い係止固定するので、 枠体Aaに形成された連結溝Acの深さに関係なく、溝部Abの幅が略同一であ れば、様々な大きさ及び形状に形成された額Aの枠体Aa…を連結するための額 用連結具1として用いることができ、適用範囲が広くなる。
【0042】 しかも、固定部材5の凹状係止部5gと、連結部材2の突出側端部との対向面 間に係止部材4を強制的に差込み、その反力により、連結部材2に形成した係止 突起2eと、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとを互いに係 止するので、連結部材2が引抜き不可に差込み固定され、額Aを構成する枠体A a…を確実且つ強固に連結固定することができる。且つ、操作部材3をスライド 操作するだけで、固定部材5と連結部材2とを互いに係止固定及び係止解除する ことができ、従来例のようにロックレバー23を圧接抵抗に抗して傾倒するよう な煩わしさがなく、その操作に大きな力を必要とせず、額を構成する枠体の連結 及び分離が簡単且つ容易に行える。
【0043】 さらに、固定部材5に係止された操作部材4を被覆部材6により被覆保護する ので、額Aの取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が操 作部材3に接触又は当接したり、引っ掛かったりせず、従来例のように枠体Aa …の連結固定が不測に解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額A の背面側がシンプルとなるため、額A全体の意匠性が向上する。
【0044】 さらにまた、固定部材5に係止された操作部材3と被覆部材6とを互いに係止 して、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及び係止部材4を係止し た状態にロック固定するので、相互の係止が解除されるのを確実に防止すること ができ、額Aに振動又は衝撃が付与されても、操作部材3及び係止部材4が解除 側に移動したりせず、額Aを構成する枠体Aa…の連結状態を維持することがで き、額用連結具1として信頼性が向上する。
【0045】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の係止部は、実施例の係止部材4に対応し、 以下同様に、 係止手段を構成する凹部は、固定部材5の係止凹部5hに対応し、 凸部は、連結部材2の係止突起2eに対応し、 被覆部材は、保護カバー6に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】 上述した実施例では、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係止 される方向に操作部材3を指でスライド操作するが、例えば、バネ部材、ゴム部 材等の弾性体により固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係止され る方向に付勢してもよく、係止部材4が係止解除方向に移動するのを積極的に防 止することができる。
【0047】 また、額用連結具1を、長方形の額Aを構成する枠体Aa,Aaのコーナー部 分をL字形に連結する例を説明したが、例えば、枠体Aa…の連結部分に対応し て連結部材2を任意形状に形成することで、横長形状、楕円形状、円形状等の方 形に形成された額Aを構成する枠体Aaの曲線部又は直線部を連結するときにも 用いることができ、実施例のような連結構造のみに限定されるものではない。
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば、写真、絵画、賞状、書類等の展示に用いられる額の枠体 を連結するために用いられる額用連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような額を構成する枠体を連結するための連結具としては、例 えば、図10に示すような構造を有する連結具21がある。この連結具21は、 L字形に形成した連結板22の両端部を、額Aを構成する枠体Aa,Aaの連結 溝Ac,Acに差込んだ後、一方の枠体Aa側に差込まれた連結板22の端部を ネジ部材(図示省略)により固定し、他方の枠体Aa側に差込まれた連結板22 の端部を、同側端部に取付けたロックレバー23を枠体Aaの溝部Abに沿った 方向に傾倒操作して、ロックレバー23の基端部に形成した偏心部24を、連結 溝Acの内壁面に対して食い込ませた状態に圧接固定する構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにロックレバー23に形成した偏心部24を、枠体Aaに 形成した連結溝Acの内壁面に対して圧接固定する場合、偏心部24が枠体Aa の連結溝Acに食い込むこととなり、枠体Aa…の連結及び分離を繰り返すうち に、偏心部24の食い込み時に生じる反力により連結溝Acの内壁面が拡張され 、偏心部24の食い込み量が徐々に浅くなるため、ロックレバー23による固定 が不確実となる。額Aに振動又は衝撃が付与されたとき、ロックレバー23が起 立し、枠体Aa…の固定が解除されることがある。偏心部24を食い込み固定す るのに適した溝深さが必要であるため、連結溝Abの深さが異なる場合、上述し た連結具21により枠体Aa…を連結することができないという問題点を有して いる。
【0004】 また、偏心部24の食い込み部分に生じる圧接抵抗に抗してロックレバー23 を回動操作するので、偏心部24の食い込み量が深くなると、ロックレバー23 を大きな力で回動操作しなければならず、その操作が大変煩わしく、枠体Aa… の連結及び分離する作業に手間が掛かる。且つ、枠体Aaに形成した溝部Abよ りも外側にロックレバー23が突出した状態に取り付けられているので、額Aを 起立したり、吊下げたりするとき、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が ロックレバー23に接触又は当接したり、引っ掛かりやすく、ロックレバー23 が不測に起立されることがあるため、額Aを構成する枠体Aa…の連結状態を維 持することが困難であるという問題点も有している。
【0005】 この考案は上記問題に鑑み、操作部材をスライド操作して、一側枠体の開放側 溝部に固定した連結部材の突出側端部と、他側枠体の開放側溝部に固定した固定 部材の凹状係止部とを係止手段により互いに係止固定するので、様々な大きさ及 び形状に形成された枠体を連結するのに用いることができる。且つ、額を構成す る枠体の連結及び分離が容易に行なえる額用連結具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、額を構成する複数の枠体を互いに連結固定するための 額用連結具であって、上記枠体相互を連結する連結部材の一端側を、一側枠体に 形成した開放側溝部に対して固定可能に設け、該連結部材の他端側を、他側枠体 に形成した連結溝に対して差込み可能に設け、上記連結部材の突出側端部と対向 して、上記他側枠体に形成した開放側溝部に対して固定部材を固定可能に設け、 該固定部材に上記連結部材の突出側端部を係止するための凹状係止部を形成し、 上記連結部材の突出側端部に、上記固定部材の凹状係止部に対して係止される方 向に操作部材を移動可能に取付け、上記操作部材に形成した係止部を、上記連結 部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対向面間に対して差込み可能に設 けると共に、上記連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対接面に係 止手段を設けた額用連結具であることを特徴とする。
【0007】 請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記係止手段を、 上記連結部材の突出側端部と、上記固定部材の凹状係止部との対接面に互いに係 止される凹部と凸部とを形成して構成した額用連結具であることを特徴とする。
【0008】 請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記固定部 材に、該固定部材に係止された操作部材と対向する方向に対して被覆部材を回動 可能に枢着し、上記被覆部材を、上記固定部材に係止された操作部材が覆われる 大きさに形成した額用連結具であることを特徴とする。
【0009】 請求項4記載の考案は、上記請求項3記載の構成と併せて、上記被覆部材を、 上記固定部材に係止された操作部材に対して係止可能に設けた額用連結具である ことを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の額用連結具は、連結部材の一端側を、額を構成する一側枠体に 形成した開放側溝部に対してネジ等で固定し、連結部材の他端側を、他側枠体に 形成した連結溝に対して差込み可能な状態に突設する。一方、連結部材の突出側 端部と対向して、他側枠体に形成した開放側溝部に対して固定部材をネジ等で固 定した後、一側枠体に固定した連結部材の突出側端部を、他側枠体に形成した連 結溝に差込み、その連結溝に固定した固定部材の凹状係止部に係止する。次に、 操作部材をスライド操作して、連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部と の対向面間に係止部を差込み、その反力により、連結部材の突出側端部と固定部 材の凹状係止部との対接面を係止手段により係止するので、従来例のようにロッ クレバーを圧接抵抗に抗して傾倒するような煩わしさがなく、その操作部材のス ライド操作が小さな力で行えるため、額を構成する枠体の連結及び分離が簡単且 つ容易に行える。
【0011】 請求項2記載の額用連結具は、上記請求項1記載の作用と併せて、固定部材の 凹状係止部に対して連結部材の突出側端部を係止したとき、操作部材をスライド 操作して、固定部材の凹状係止部と連結部材の突出側端部との対向面間に係止部 材を差込み、その反力により、凹状係止部の係止面に対して近接又は圧接される 方向に連結部材の突出側端部を変位させ、固定部材の凹状係止部と、連結部材の 突出側端部とに形成した凹部と凸部とを互いに係止するので、連結部材を引抜き 不可に差込み固定することができ、額を構成する枠体を確実且つ強固に連結固定 することができる。
【0012】 請求項3記載の額用連結具は、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、固定 部材に枢着した被覆部材を回動操作して、固定部材に係止した操作部材を被覆部 材により被覆保護するので、額取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装 飾品等の何等かの物体が操作部材に接触又は当接したり、引っ掛かったりせず、 枠体の連結固定が解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額の背面 側がシンプルとなるため、額全体の意匠性が向上する。
【0013】 請求項4記載の額用連結具は、上記請求項3記載の作用と併せて、固定部材に 係止された操作部材に被覆部材を被覆して、操作部材と被覆部材とを互いに係止 するので、固定部材と操作部材とが係止した状態にロック固定され、相互の係止 が解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額に振動又は衝撃が付与 されても、操作部材が解除側に移動したりせず、額を構成する枠体の連結状態を 維持することができる。
【0014】
【考案の効果】
この考案によれば、操作部材をスライド操作して、一側枠体の開放側溝部に固 定した連結部材の突出側端部と、他側枠体の開放側溝部に固定した固定部材の凹 状係止部とを係止手段により互いに係止固定するので、枠体に形成された連結溝 の深さに関係なく、連結溝の開放側に形成された溝部の幅が略同一であれば、様 々な大きさ及び形状に形成された枠体を連結するための額用連結具として併用す ることができ、適用範囲が広くなる。
【0015】 しかも、連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対向面間に係止部 を差込み、その反力により、固定部材の凹状係止部と、連結部材の突出側端部と の対接面を互いに係止又は対接面に形成した凹部と凸部とを互いに係止するので 、凹状係止部に対して連結部材が引抜き不可に係止固定され、額を構成する枠体 を確実且つ強固に連結固定することができる。且つ、操作部材をスライド操作す るだけで、固定部材と連結部材とを互いに係止固定及び係止解除することができ 、従来例のようにロックレバー23を圧接抵抗に抗して傾倒するような煩わしさ がなく、その操作に大きな力を必要とせず、額を構成する枠体の連結及び分離が 簡単且つ容易に行える。
【0016】 さらに、固定部材に係止された操作部材を被覆部材により被覆保護するので、 額取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が操作部材に接 触又は当接したり、引っ掛かったりせず、従来例のように枠体の連結固定が不測 に解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額の背面側がシンプルと なるため、額全体の意匠性が向上する。
【0017】 さらにまた、操作部材と被覆部材とを互いに係止して、固定部材と操作部材と を係止した状態にロック固定するので、相互の係止が解除されるのを確実に防止 することができ、額に振動又は衝撃が付与されても、操作部材が解除側に移動し たりせず、額を構成する枠体の連結状態を維持することができ、連結具として信 頼性が向上する。
【0018】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は長方形の額を構成する枠体のコーナー部分を略直角に連結固定するとき に用いられる額用連結具を示し、図1及び図2に於いて、この額用連結具1は、 連結部材2と、操作部材3と、係止部材4と、固定部材5と、保護カバー6とか ら構成され、連結部材2は、例えば、スチール(鉄)、アルミニウム等の単一金 属又は複合金属により形成し、操作部材3、固定部材5、係止部材4は、例えば 、亜鉛合金、アルミニウム合金等の複合金属によりダイキャスト成型し、保護カ バー6は、例えば、塩化ビニル(ABS)、ポリカーボネート等の合成樹脂によ り形成している。なお、部材2,3,4,5を、上述した合成樹脂で形成し、保 護カバー6を上述した金属で形成してもよい。
【0019】 上述した連結部材2は、図3、図4、図5にも示すように、部材本体2aを、 額Aを構成する枠体Aa…のコーナー部分と対応する角度(例えば、約90度) 及び形状(例えば、L字形)に形成し、枠体Aaの後面側全長に形成した開放側 溝部Abよりも幅広であって、連結溝Acに対して差込み可能な幅及び厚みに形 成している。一方の枠体Aa側に差込み固定される部材本体2aの固定側端部に は、ネジ部材7を螺合するためのネジ孔2bを長さ方向に対して所定間隔に隔て て複数形成している。他方の枠体Aa側に抜止め固定される部材本体2aの突出 側端部には、その突出側端部に形成したガイド溝2cを介して、後述する操作部 材3及び係止部材4を前後移動可能に取付けている。ネジ部材7は、枠体Aaに 形成した溝部Abに対して差込み可能であって、溝部Abの両側縁部に対して係 止される大きさ及び形状に形成している。
【0020】 且つ、ガイド溝2cの内側縁部には、後述する操作部材3の段部3c側面に形 成した突起3hと対向して凹部2d,2dを所定間隔に隔てて形成し、固定部材 5の凹状係止部5dに対して係止される部材本体2aの係止側先端部には、凹状 係止部5dに形成した係止凹部5eと対向して係止突起2eを形成している。そ の係止突起2eは、適宜高さに形成された頂部を中心として、前後方向に対して 徐々に低くなる斜面形状又は曲面形状に形成している。
【0021】 前述した操作部材3は、図9にも示すように、部材本体3aの下面側中央部に 垂設した係合部3bを、枠体Aaの溝部Abに対して差込み許容される幅及び形 状に形成し、係合部3bの下端側に形成した段部3cを、連結部材2のガイド溝 2cに対して差込み許容される幅及び形状に形成している。組付け時に於いて、 部材本体3aに形成した段部3cは、連結部材2に形成したガイド溝2cに対し て前後移動可能に差込み、段部3cの下面側に形成した突起3d,3dをガイド 溝2cよりも下方に突出する。一方、連結部材2の係止側下面に上述したガイド 溝2cと対向して係止部材4を装着し、段部3cに形成した突起3d,3dを、 係止部材4の上面側前後部に形成した孔部4b,4bに差込み固定する。
【0022】 且つ、係止部材4の下面側中央部に形成した孔部4cを介して、係合部3bの 下面側中央部に形成したネジ孔3eにネジ部材8を螺合して、操作部材3と係止 部材4とを一体的に固定する。なお、上述した操作部材3と係止部材4とを、例 えば、溶着、接着、嵌着等の他の固定手段により一体的に固定又は一体的に形成 してもよい。
【0023】 操作部材3を、後述する固定部材5の凹状係止部5dに対して係止部材4が係 合される方向に移動したとき、ガイド溝2cの係止側に形成した凹部2dに対し て突起3hが係合され、操作部材3を係合位置に保持することができる。一方、 固定部材5の凹状係止部5dに対して係止部材4の係合が解除される方向に移動 したとき、解除側に形成した凹部2dに対して突起3hが係合され、操作部材3 を解除位置に保持することができる。
【0024】 部材本体3aの上端側操作部3fは、枠体Aaに形成した溝部Abの両側縁部 に対して係止され、後述する保護カバー6が被覆される大きさ及び形状に形成し ている。その操作部3fの解除側先端部には、保護カバー6の遊端側に形成した 係止縁部6dに対して係止される突起3gを形成している。操作部3fには、例 えば、平目ローレット等の凹凸を刻設し、又は、合成ゴム等の接触抵抗の大きな 部材を貼着してなる滑止め面を形成している。なお、操作部3fに、例えば、O PEN、矢印等の表示を刻設又は印刷してもよい。
【0025】 前述した係止部材4は、部材本体4aを、枠体Aaに形成した連結溝Acと、 連結溝Acに差込まれた連結部材2との対向面間に対して前後移動可能に挿入さ れ、部材本体4aの上面側には、上述した孔部4b,4cを形成し、部材本体4 aの突出側端部は、固定部材5の凹状係止部5dと、凹状係止部5dに係止され た連結部材2との対向面間に対して係合可能な大きさ及び形状、厚みに形成され 、その突出側端部には、上述した対向面間に対して係合ガイドされる方向に向け てガイド面4dを形成している。
【0026】 前述した固定部材5は、図8にも示すように、部材本体5aを、枠体Aaに形 成した溝部Abよりも幅広であって、連結溝Acに対して差込み可能な大きさ及 び形状に形成し、部材本体5aの上面側前端部に立設した係合部5bと、上面側 後端部に立設した枢支部5cとを、溝部Abの両側縁部に対して係止される大き さ及び形状に形成している。枠体Aaの溝部Abよりも外側に突出した枢支部5 cには、後述する保護カバー6を開閉可能に枢着している。
【0027】 係合部5bは、部材本体5aの前端側中央縁部に形成した支持部5dの上端側 に連設され、枢支部5cは、部材本体5aの後端側中央縁部に形成した支持部5 eの上端側に連設され、支持部5d,5eは、枠体Aaの溝部Abに対して差込 み許容される幅及び形状に形成している。
【0028】 部材本体5aの前端側下縁部を前方に延出して形成した受け部5fは、上述し た支持部5dの延出側下面部と対向して形成され、上述した係止部材4の突出側 端部が支持される大きさ及び形状に形成している。且つ、支持部5dと、受け部 5fとの対向面間に形成した凹状係止部5gは、連結部材2及び係止部材4の突 出側端部を互いに重合した状態に係合可能な大きさ及び形状に形成している。
【0029】 凹状係止部5gを構成する支持部5dの延出側下面部には、連結部材2の突出 側端部に形成した係止突起2eと対向して係止凹部5hを形成し、受け部5fの 前端部には、固定部材5の凹状係止部5gと、凹状係止部5gに係止された連結 部材2との対向面間に対して係止部材4が係合ガイドされる方向に向けてガイド 面5iを形成している。且つ、部材本体5aの上面側中央部には、ネジ部材9を 螺合するためのネジ孔5jを形成している。ネジ部材9は、枠体Aaの溝部Ab に対して差込み可能であって、溝部Abの両側縁部に対して係止される大きさ及 び形状に形成している。
【0030】 なお、実施例では、連結部材2の突出側端部に形成した係止突起2eを、固定 部材5の支持部5dに形成した係止凹部5hに対して係止するが、例えば、連結 部材2側に形成した係止凹部(図示省略)に、固定部材5の凹状係止部5g側に 形成した係止突起(図示省略)を係止してもよい。
【0031】 前述した保護カバー6は、図6、図7にも示すように、カバー本体6aを、枠 体Aaの溝部Abよりも外側に突出した固定部材5の係合部5b及び枢支部5c と、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係合される位置に移動し た操作部材3の操作部3fとが覆われる大きさ及び形状に形成している。カバー 本体6aの基端側縁部に形成した切欠き部6bは、固定部材5の枢支部5cに対 して回動可能に遊嵌され、切欠き部6bの対向縁部に形成した軸部6c,6cを 、枢支部5cに形成した軸受孔5kに係止して、その軸部6c,6cを中心とし て、係止側に移動した操作部材3の操作部3fに対して係合される閉位置と、そ の係合が解除される開位置とに開閉回動可能に取付けている。
【0032】 且つ、カバー本体6aの遊端側内縁部に形成した係止縁部6dは、係止側に移 動した操作部材3の操作部3fに対して係合したとき、その操作部3fに形成し た突起3gに対して係止され、操作部材3が解除方向に移動するのを阻止し、ロ ック固定する。同時に、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の何等かの物体が操 作部材3に接触又は当接、引っ掛かるのを防止する。
【0033】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、上述した額用連結具1に より額Aを構成する枠体Aa…を連結するときの方法を説明する。 先ず、図3に示すように、連結部材2の固定側端部を長辺側枠体Aaの連結溝 Acに対して差込み、枠体Aaの溝部Abに対して、連結部材2の固定側端部に 形成したネジ孔2b,2bにネジ部材7を螺合して固定すると共に、連結部材2 の突出側端部に取付けられた操作部材3及び係止部材4を、短辺側枠体Aaの溝 部Ab及び連結溝Acに対して差込み可能に突出する。
【0034】 一方、固定部材5を短辺側枠体Aaの連結溝Acに対して差込み、枠体Aaの 溝部Abに対して、固定部材5に形成したネジ孔5jにネジ部材9を螺合して固 定する。且つ、固定部材5を、枠体Aa,Aaの連結側端部を直角した状態に当 接したとき、長辺側枠体Aaに固定した連結部材2の突出側端部と、短辺側枠体 Aaに固定した固定部材5の凹状係止部5gとが互いに係合されるように位置調 節する。
【0035】 次に、図4、図5に示すように、長辺側枠体Aaと短辺側枠体Aaとの連結側 端部を直交する方向に対向して、連結部材2の突出側端部と、同側端部に取付け た操作部材3及び係止部材4を、短辺側枠体Aaの溝部Ab及び連結溝Acに対 して差込むと共に、連結部材2の突出側端部を、枠体Aaの溝部Abに固定され た固定部材5の凹状係止部5gに差込み、図6に示すように、連結部材2に形成 した係止突起2eと、固定部材5の支持部5dに形成した係止凹部5hとが相対 向される状態に差込みセットする。
【0036】 次に、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係合される方向(矢 印方向)に操作部材3をスライド操作し、固定部材5の受け部5fと、凹状係止 部5gに係止された連結部材2の突出側端部との対向面間に対して係止部材4を 強制的に差込み、その反力により、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突 出側端部を係止部材4により押上げて、図7、図8に示すように、連結部材2に 形成した係止突起2eを、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5h に対して係合する。この時、操作部材3の段部3cに形成した突起3dと、連結 部材2のガイド溝2cに形成した係止側の凹部2dとが係合され、操作部材3が 係合位置に保持されるため、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及 び係止部材4の突出側端部が重合した状態のまま係合保持することができる。
【0037】 なお、固定部材5に形成した支持部5dを、枠体Aaに形成した溝部Abより も下方に若干突出される大きさ及び形状に形成し、溝部Abの下方に突出された 支持部5dの下面側に、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突出側端部を 係止部材4により圧接固定してもよい。
【0038】 次に、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及び係止部材4を係合 した状態のまま、保護カバー6を閉方向に回動操作して、短辺側枠体Aaの溝部 Abよりも外側に突出した固定部材5の係合部5b及び枢支部5cと、操作部材 3の操作部3fとに対して保護カバー6を被覆する。同時に、操作部材3の操作 部3fに形成した突起3gに、保護カバー6に形成した係止縁部6dを係止して 閉状態に回動固定すると共に、操作部材3が解除方向に移動するのを阻止し、ロ ック固定する。
【0039】 上述と同様にして、額Aを構成する枠体Aa…の残りのコーナー部分を額用連 結具1…により連結固定することで、図1に示すように、額Aの組立て作業が完 了する。なお、実施例では、左右対称に形成した額用連結具1…で額Aを構成す る枠体Aa…のコーナー部分を連結するが、同一形状に形成した額用連結具1… で連結してもよい。また、短辺側枠体Aaの溝部Abに連結部材2の固定側端部 を差込み固定してもよい。左右対称の額用連結具1…は、右側の保護カバー6は 左側面を開放し、左側の保護カバー6は左側面を開放している。また、保護カバ ー6の反対側の面を開放してもよい。
【0040】 額Aを構成する枠体Aa…を分離する場合、保護カバー6を開方向に回動操作 し、操作部材3を固定解除した後、操作部材3を解除位置にスライド操作して、 固定部材5の受け部5fと、凹状係止部5gに係止された連結部材2の突出側端 部との間から係止部材4を抜取ることで、連結部材2に形成した係止突起2eと 、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとの係合が解除され、長 辺側枠体Aaと短辺側枠体Aaとを相対分離することができる。上述と同様にし て、額Aを構成する枠体Aa…の残りのコーナー部分に取付けられた額用連結具 1…を連結解除するので、枠体Aa…を簡単且つ容易に分離することができる。
【0041】 以上のように、長辺側枠体Aaの溝部Abに固定した連結部材2の突出側端部 を、短辺側枠体Aaの溝部Abに固定した固定部材5の凹状係止部5gに係止し て、操作部材3のスライド操作により連結部材2に形成した係止突起2eと、固 定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとを互い係止固定するので、 枠体Aaに形成された連結溝Acの深さに関係なく、溝部Abの幅が略同一であ れば、様々な大きさ及び形状に形成された額Aの枠体Aa…を連結するための額 用連結具1として用いることができ、適用範囲が広くなる。
【0042】 しかも、固定部材5の凹状係止部5gと、連結部材2の突出側端部との対向面 間に係止部材4を強制的に差込み、その反力により、連結部材2に形成した係止 突起2eと、固定部材5の凹状係止部5gに形成した係止凹部5hとを互いに係 止するので、連結部材2が引抜き不可に差込み固定され、額Aを構成する枠体A a…を確実且つ強固に連結固定することができる。且つ、操作部材3をスライド 操作するだけで、固定部材5と連結部材2とを互いに係止固定及び係止解除する ことができ、従来例のようにロックレバー23を圧接抵抗に抗して傾倒するよう な煩わしさがなく、その操作に大きな力を必要とせず、額を構成する枠体の連結 及び分離が簡単且つ容易に行える。
【0043】 さらに、固定部材5に係止された操作部材4を被覆部材6により被覆保護する ので、額Aの取扱い時に於いて、例えば、指、衣服、家具、装飾品等の物体が操 作部材3に接触又は当接したり、引っ掛かったりせず、従来例のように枠体Aa …の連結固定が不測に解除されるのを確実に防止することができる。且つ、額A の背面側がシンプルとなるため、額A全体の意匠性が向上する。
【0044】 さらにまた、固定部材5に係止された操作部材3と被覆部材6とを互いに係止 して、固定部材5の凹状係止部5gに対して連結部材2及び係止部材4を係止し た状態にロック固定するので、相互の係止が解除されるのを確実に防止すること ができ、額Aに振動又は衝撃が付与されても、操作部材3及び係止部材4が解除 側に移動したりせず、額Aを構成する枠体Aa…の連結状態を維持することがで き、額用連結具1として信頼性が向上する。
【0045】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の係止部は、実施例の係止部材4に対応し、 以下同様に、 係止手段を構成する凹部は、固定部材5の係止凹部5hに対応し、 凸部は、連結部材2の係止突起2eに対応し、 被覆部材は、保護カバー6に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】 上述した実施例では、固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係止 される方向に操作部材3を指でスライド操作するが、例えば、バネ部材、ゴム部 材等の弾性体により固定部材5の凹状係止部5gに対して係止部材4が係止され る方向に付勢してもよく、係止部材4が係止解除方向に移動するのを積極的に防 止することができる。
【0047】 また、額用連結具1を、長方形の額Aを構成する枠体Aa,Aaのコーナー部 分をL字形に連結する例を説明したが、例えば、枠体Aa…の連結部分に対応し て連結部材2を任意形状に形成することで、横長形状、楕円形状、円形状等の方 形に形成された額Aを構成する枠体Aaの曲線部又は直線部を連結するときにも 用いることができ、実施例のような連結構造のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 額用連結具による額の連結状態を示す背面
図。
【図2】 額用連結具を構成する各部材の分離状態を示
す斜視図。
【図3】 額用連結具を構成する各部材の取付け状態を
示す背面図。
【図4】 額を構成する枠体の連結状態を示す背面図。
【図5】 連結部材の差込み状態を示す縦断側面図。
【図6】 連結部材と固定部材との係止状態を示す縦断
側面図。
【図7】 各部材の係合状態を示す縦断側面図。
【図8】 図1に示すB−B線矢視断面図。
【図9】 図1に示すC−C線矢視断面図。
【図10】 従来例の額用連結具による額の連結状態を
示す断面図。
【符号の説明】
A…額 Aa…枠体 Ab…溝部 Ac…連結溝 1…額用連結具 2…連結部材 2c…ガイド溝 2e…係止突起 3…操作部材 3g…突起 4…係止部材 5…固定部材 5d…支持部 5f…受け部 5g…凹状係止部 5h…係止凹部 6…保護カバー 6d…係止部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 額用連結具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 額用連結具による額の連結状態を示す背面
図。
【図2】 額用連結具を構成する各部材の分離状態を示
す斜視図。
【図3】 額用連結具を構成する各部材の取付け状態を
示す背面図。
【図4】 額を構成する枠体の連結状態を示す背面図。
【図5】 連結部材の差込み状態を示す縦断側面図。
【図6】 連結部材と固定部材との係止状態を示す縦断
側面図。
【図7】 各部材の係合状態を示す縦断側面図。
【図8】 図1に示すB−B線矢視断面図。
【図9】 図1に示すC−C線矢視断面図。
【図10】 従来例の額用連結具による額の連結状態を
示す断面図。
【符号の説明】 A…額 Aa…枠体 Ab…溝部 Ac…連結溝 1…額用連結具 2…連結部材 2c…ガイド溝 2e…係止突起 3…操作部材 3g…突起 4…係止部材 5…固定部材 5d…支持部 5f…受け部 5g…凹状係止部 5h…係止凹部 6…保護カバー 6d…係止部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】額を構成する複数の枠体を互いに連結固定
    するための額用連結具であって、上記枠体相互を連結す
    る連結部材の一端側を、一側枠体に形成した開放側溝部
    に対して固定可能に設け、該連結部材の他端側を、他側
    枠体に形成した連結溝に対して差込み可能に設け、上記
    連結部材の突出側端部と対向して、上記他側枠体に形成
    した開放側溝部に対して固定部材を固定可能に設け、該
    固定部材に上記連結部材の突出側端部を係止するための
    凹状係止部を形成し、上記連結部材の突出側端部に、上
    記固定部材の凹状係止部に対して係止される方向に操作
    部材を移動可能に取付け、上記操作部材に形成した係止
    部を、上記連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止
    部との対向面間に対して差込み可能に設けると共に、上
    記連結部材の突出側端部と固定部材の凹状係止部との対
    接面に係止手段を設けた額用連結具。
  2. 【請求項2】上記係止手段を、上記連結部材の係止側端
    部と、上記固定部材の凹状係止部との対接面に互いに係
    止される凹部と凸部とを形成して構成した請求項1記載
    の額用連結具。
  3. 【請求項3】上記固定部材に、該固定部材に係止された
    操作部材と対向する方向に対して被覆部材を回動可能に
    枢着し、上記被覆部材を、上記固定部材に係止された操
    作部材が覆われる大きさに形成した請求項1又は2記載
    の額用連結具。
  4. 【請求項4】上記被覆部材を、上記固定部材に係止され
    た操作部材に対して係止可能に設けた請求項1,2又は
    3記載の額用連結具。
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