JP3048080B2 - ピペリジン誘導体、その製法及び植物生長調節剤 - Google Patents

ピペリジン誘導体、その製法及び植物生長調節剤

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JP3048080B2
JP3048080B2 JP3347565A JP34756591A JP3048080B2 JP 3048080 B2 JP3048080 B2 JP 3048080B2 JP 3347565 A JP3347565 A JP 3347565A JP 34756591 A JP34756591 A JP 34756591A JP 3048080 B2 JP3048080 B2 JP 3048080B2
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庄亮 山村
宏司 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物生長調節剤として
有用である新規なピペリジン誘導体、その製法及びその
中間体に関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】本発明のピペリジン誘導体は全く知
られていない化合物であることから、その植物生長調節
剤として有用であることも知られていなかった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、植物生長調
節剤として有用である新規なピペリジン誘導体、その製
法及びその中間体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規化合物を
用いて得られた新規なピペリジン誘導体が、植物に対し
て優れた植物生長調節効果を有することを見出し、本発
明を完成させるに至った。即ち、本発明は次の通りであ
る。第1の発明は、次式の化合物(I):
【0005】
【化8】
【0006】(式中、R1及びR2は、各々独立して低級
アルキル基,低級アルケニル基又は低級アルキニル基を
表し;X,Y及びZは、各々独立して酸素原子又は硫黄
原子を表す。)で示されるピペリジン誘導体に関するも
のである。第2の発明は、 次式の化合物(II):
【0007】
【化9】
【0008】(式中、R2,Y及びZは、前記と同義で
ある。)で示されるピペリジン誘導体に関するものであ
る。第3の発明は、 次式の化合物(III):
【0009】
【化10】
【0010】(式中、R2及びYは、前記と同義であ
る。)で示される化合物と 次式の化合物(IV):
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R3は、置換基を有していてもよ
いフェニル基又は低級アルキル基を表す。)で示される
化合物とを反応させた後、脱スルホン酸することを特徴
とする、前記の式(II)においてZが酸素原子である 次式の化合物(II-1):
【0013】
【化12】
【0014】(式中、R2及びYは、前記と同義であ
る。)で示されるピペリジン誘導体の製法に関するもの
である。第4の発明は、前記の式(II-1)で示される化
合物とローソン試薬とを反応させることを特徴とする、
前記の式(II)においてZが硫黄原子である 次式(II-2):
【0015】
【化13】
【0016】(式中、R2及びYは、前記と同義であ
る。)で示されるピペリジン誘導体の製法に関するもの
である。
【0017】
【化14】
【0018】(式中、R及びXは前記の記載と同義で
ある。)で示される化合物とを反応させることを特徴と
する前記の式(I)で示されるピペリジン誘導体の製法
に関するものである。
【0019】第6の発明は、前記の式(I)で示される
ピペリジン誘導体を有効成分とする植物生長調節剤に関
するものである。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。前記の目
的化合物である新規なピペリジン誘導体及びその合成中
間体〔化合物(I)及び化合物(II)〕,その製造原料
〔化合物(III),(IV)及び(V)〕におけるR1〜R
3,X,Y及びZは、次の通りである。
【0021】R1及びR2としては、低級アルキル基,低
級アルケニル基,低級アルキニル基などを挙げることが
でき;低級アルキル基としては、炭素原子数1〜6個、
好ましくは1〜4個(例えば、メチル基など)の直鎖状
又は分岐状のものがよく;低級アルケニル基及び低級ア
ルキニル基としては、炭素原子数2〜6個、好ましくは
2〜5個の直鎖状又は分岐状のものがよい。
【0022】R3としては、置換基を有していてもよい
フェニル基,低級アルキル基などを挙げることができ;
フェニル基における置換基としては、炭素原子数1〜6
個の直鎖状又は分岐状のアルキル基を挙げることがで
き;低級アルキル基としては、炭素原子数1〜6個、好
ましくは1〜4個(例えば、メチル基など)の直鎖状又
は分岐状のものがよい。
【0023】X,Y及びZとしては、酸素原子,硫黄原
子などを挙げることができる。
【0024】〔化合物(II−1)の合成〕化合物(I
I−1)の合成は、次に示すように、原料の化合物(I
II)と化合物(IV)とを、溶媒中、塩基存在下で反
応させた後、脱スルホン酸することによって行うことが
できる。また、反応を加速させるために、触媒を用いる
ことができる。
【0025】
【化15】
【0026】(式中、R2,R3及びYは、前記と同義で
ある。)溶媒の種類としては、本反応に直接関与しない
ものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン、メチルナフタリン、石油エーテル、リ
グロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼ
ン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロルエタン、ト
リクロルエチレン、シクロヘキサンのような塩素化され
た又はされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテ
ルなどのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トンなどのようなケトン類;N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのようなアミ
ド類;前記溶媒の混合物などを挙げることができる。
【0027】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I
II)の濃度が5〜80、好ましくは20〜50重量%
の濃度範囲になるようにして使用することができる。
【0028】塩基としては、例えば、トリエチルアミ
ン,ピリジン,N,N−ジメチルアミノピリジンなどの
有機塩基;ナトリウムアミド,炭酸カリウム,炭酸ナト
リウム,水素化ナトリウムなどの無機塩基などを挙げる
ことができる。そして、その使用量は、化合物(II
I)に対して1〜3倍モルで使用することができる。
【0029】触媒としては、N,N−ジメチルアミノピ
リミジンなどを挙げることができる。反応温度は、使用
する溶媒の沸点以下で使用する限り特に限定されない
が、0〜50℃、好ましくは20〜40℃である。反応
時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常1
〜20時間で行うことができる。
【0030】原料化合物の使用量は、化合物(III)
に対して化合物(IV)が0.5〜2、好ましくは1〜
1.5倍モルである。
【0031】化合物(III)は、例えば、ベンゼン溶
媒中でジブチルチオンオキサイドを用いて、3,4−ジ
ヒドロキシピペリドンとアルコール類とを反応させるこ
とによって容易に製造することができる。
【0032】化合物(IV)は、市販品として容易に入
手することができる。
【0033】以上のようにして製造された目的の化合物
(II−1)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの
通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマ
トグラフィーなどの公知の手段で適宜精製することがで
きる。
【0034】化合物(II−1)としては、例えば、3
−メトキシピペリドン−3−エン,N−メチルー3−メ
トキシピペリドン−3−エンなどを挙げることができ
る。
【0035】〔化合物(II)の合成〕化合物(II)
の合成は、次に示すように、原料の化合物(II−1)
とローソン試薬とを、溶媒中で反応させることによって
行うことができる。
【0036】
【化16】
【0037】(式中、R2及びYは、前記と同義であ
る。)溶媒としては、ベンゼン、トルエン、クロルベン
ゼン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロルエタンな
どの塩素化された又はされていない芳香族、脂肪族、脂
環式の炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類を挙げることができる。
【0038】反応温度は、使用する溶媒の沸点以下で使
用する限り特に限定されないが、20〜100℃、好ま
しくは50〜80℃である。反応時間は、前記の濃度,
温度によって変化するが、通常1〜20時間で行うこと
ができる。
【0039】原料化合物の使用量は、化合物(II−
1)に対してローソン試薬が0.5〜2、好ましくは1
〜1.5倍モルである。
【0040】ローソン試薬としては、市販品を使用する
ことができる。
【0041】以上のようにして製造された目的の化合物
(II)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常
の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグ
ラフィーなどの公知の手段で適宜精製することができ
る。
【0042】化合物(II)としては、例えば、3−メ
トキシー2−ピペリジンチオン−3−エン、3−メチル
チオ−2−ピペリドン−3−エンなどを挙げることがで
きる。
【0043】〔化合物(I)の合成〕化合物(I)の合
成は、次に示すように、原料の化合物(II)と化合物
(V)とを、溶媒中、塩基存在下で反応させることによ
って行うことができる。また、反応を加速させるため
に、触媒を用いることができる。
【0044】
【化17】
【0045】(式中、R1,R2,X,Y及びZは、前記
と同義である。)溶媒及び塩基としては、化合物(II-
1)の製法に記載と同様のものを使用することができ
る。触媒としては、無水炭酸カリウム,無水炭酸ナトリ
ウム,無水炭酸水素ナトリウムなどを挙げることができ
る。
【0046】反応温度は、使用する溶媒の沸点以下で使
用する限り特に限定されないが、0〜50℃、好ましく
は20〜40℃である。反応時間は、前記の濃度,温度
によって変化するが、通常1〜20時間で行うことがで
きる。
【0047】原料化合物の使用量は、化合物(II)に
対して化合物(V)が0.5〜2、好ましくは1〜1.
5倍モルである。
【0048】化合物(V)としては、市販品を使用する
ことができる。
【0049】以上のようにして製造された目的の化合物
(I)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の
後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラ
フィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。
【0050】化合物(I)としては、例えば、3−メト
キシ−4−メチルチオ−2−ピペリジンチオン、3,4
−ジメチルチオ−2−ピペリドン、N−メチル−3−メ
トキシ−4−メチルチオ−2−ピペリジンチオンなどを
挙げることができる。
【0051】本発明の化合物(I)は、例えば、双子葉
類(レタスなど),単子葉類(チモシーなど)などの植
物に対して生長を調節できる効果を有する。そして、化
合物(I)を有効成分とする植物生長調節剤は、化合物
(I)2mg/l以上(好ましくは3mg/l以上)で
植物の下胚軸、茎、根などの伸長を抑制する効果を表す
ことができる。
【0052】本発明の植物生長調節剤は、化合物(I)
の1種以上を有効成分として含有するものである。化合
物(I)は、単独で使用することもできるが、通常は常
法によって、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを
配合(例えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油
性の懸濁液,エアゾールなどの組成物として調製する)
して使用することが好ましい。
【0053】担体としては、例えば、タルク,ベントナ
イト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイトカーボ
ン,バーミキュライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素な
どの固体担体;炭化水素(ケロシン,鉱油など)、芳香
族炭化水素(ベンゼン,トルエン,キシレンなど)、塩
素化炭化水素(クロロホルム,四塩化炭素など)、エー
テル類(ジオキサン,テトラヒドロフランなど)、ケト
ン類(アセトン,シクロヘキサノン,イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル,エチレングリコールア
セテート,マレイン酸ジブチルなど)、アルコール類
(メタノール,n−ヘキサノール,エチレングリコール
など)、極性溶媒(ジメチルホルムアミド,ジメチルス
ルホキシドなど)、水などの液体担体;空気,窒素,炭
酸ガス,フレオンなどの気体担体(この場合には、混合
噴射することができる)などを挙げることがでる。
【0054】本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤
の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用
できる界面活性剤や分散剤としては、例えば、アルコー
ル硫酸エステル類,アルキルスルホン酸塩,リグニンス
ルホン酸塩,ポリオキシエチレングリコールエーテルな
どを挙げることができる。そして、その製剤の性状を改
善するためには、例えば、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。
【0055】本剤の製造では、前記の担体,界面活性
剤,分散剤及び補助剤をそれぞれの目的に応じて、各々
単独で又は適当に組み合わせて使用することができる。
本発明の化合物(I)を製剤化した場合の有効成分濃度
は、水溶液では通常2mg/1,000ml以上,乳剤
では通常1〜50重量%,粉剤では通常0.3〜25重
量%,水和剤では通常1〜90重量%,粒剤では通常
0.5〜5重量%,油剤では通常0.5〜5重量%,エ
アゾールでは通常0.1〜5重量%である。
【0056】これらの製剤を適当な濃度に希釈して、そ
れぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に
散布するか、又は直接施用することによって各種の用途
に供することができる。
【0057】化合物(I)を有効成分とする本発明の植
物生長調節剤は、植物(例えば、双子葉植物、単子葉植
物など)の生長抑制効果によってその背丈の伸長を抑制
することができるので、強風などによる倒伏を軽減して
作物の生産性の向上を計ることができるものである。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 実施例1〔化合物(I)及び(II)の合成〕 (1)3−メトキシピペリドン−3−エン〔化合物(I
I−1)〕の合成 4−ヒドロキシ−3−メトキシピペリドン(1.45
g、0.05mol)とp−トルエンスルホニルクロラ
イド(1.91g、0.01mol)とを塩化メチレン
(20ml)に溶解し、これにピリジン(0.8g、
0.01mol)と触媒量のN,N−ジメチルアミノピ
リジンとを加え、20℃で10時間攪拌した。
【0059】得られた反応液を水洗し、塩化メチレンを
減圧下で留去して、3−メトキシ−4−(p−トルエン
スルホニルオキシ)ピペリドンを得た。これをメタノー
ル(20ml)に溶解し、無水炭酸カリウム(1.38
g、0.01mol)を加え、20℃で3時間攪拌し
た。この反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、この
酢酸エチル層を水洗して乾燥した後に、減圧下で酢酸エ
チルを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔ワコーゲルC−200、n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1溶出〕によって単離し、無色の
油状物である目的物を0.76g(収率60%)得た。
【0060】〔物 性〕 m/z=127(M);δ(CDCl)2.41
(2H,complex),3.38(1H,t,J=
6.8Hz),3.64(3H,s),5.44(1
H,t,J=4.5Hz),6.63(1H,br,
s)
【0061】(2)3−メトキシ−2−ピペリジンチオ
ン−3−エン〔化合物(II−2)〕の合成 前記(1)の化合物(II−1)(1.27g、0.0
1mol)とローソン試薬(4.04g、0.01mo
l)とをトルエン(20ml)に溶解し、70℃で2時
間撹拌した。この反応液を水洗して乾燥した後に、減圧
下でトルエンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー〔ワコーゲルC−200、n−
ヘキサン:酢酸エチル=3:1溶出〕によって単離し、
無色の油状物である目的物を1.0g(収率70%)得
た。
【0062】〔物 性〕 m/z=143(M);δ(CDCl)2.45
(2H,dt,J=4.9,7.3Hz),3.35
(1H,t,J=7.3Hz),3.36(1H,t,
J=7.3Hz),3.67(3H,s),5.31
(1H,t,J=4.9Hz),8.00(1H,b
r,s)
【0063】(3)3−メトキシ−4−メチルチオ−2
−ピペリジンチオン〔化合物(1)〕(以下、化合物A
と称す。)の合成 前記(2)の化合物(II−2)(1.43g、0.0
1mol)とメチルメルカプタン(30%水溶液1.9
2g、0.012mol)とをメタノール(10ml)
に溶解し、これに触媒量の無水炭酸カリウムを加え、2
0℃で12時間攪拌した。この反応液に水を加えて、酢
酸エチルで抽出し、この酢酸エチル層を水洗して乾燥し
た後に、減圧下で酢酸エチルを留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔ワコーゲルC
−200、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1溶出〕に
よって単離し、無色の油状物である目的物のcis及び
transの幾何異性体を各々0.57g(収率30
%)、0.67g(収率35%)得た。
【0064】〔cis体の物性〕 m/z=191(M);IR(film)3200,
1550cm;δ(CDCl)1.85(1H,
m),2.20(3H,s),2.43(1H,m),
3.13(1H,dt,J=3.9,4.9Hz),
3.35(1H,m),3.45(1H,m),3.6
8(3H,s),4.00(1H,d,J=3.9H
z),8.16(1H,br,s);δ(C)1
4.1(q),22.3(t),43.5(t),4
4.3(q),60.1(d),84.0(d),19
9.5(s)
【0065】〔trans体の物性〕 m/z=191(M);IR(film)3200,
1550cm;δ(CDCl)2.05(1H,
m),2.15(1H,m),2.19(3H,s),
2.89(1H,ddd,J=2.9,4.9,11.
2Hz),3.36(1H,m),3.55(1H,
m),3.70(3H,s),4.12(1H,d,J
=2.9Hz),8.17(1H,br,s);δ(C
)14.0(q),22.2(t),41.0
(t),43.6(q),59.6(d),83.8
(d),198.9(s)
【0066】(4)3,4−ジメチルチオ−2−ピペリ
ドン〔化合物(I)〕(以下、化合物Bと称す。)の合
成 前記(3)において、3−メトキシ−2−ピペリジンチ
オン−3−エンの代わりに3−メチルチオ−2−ピペリ
ドン−3−エンを用いて、同様にして目的化合物を1.
34g(収率は70%)得た。
【0067】実施例2 (1)〔水溶液の調製〕 化合物A(3〜10mg)を水(1,000ml)に溶
解して、3,10,30,100及び300mg/1,
000mlの水溶液を得た。
【0068】(2)〔粒剤の調製〕 化合物Aを8重量部、ベントナイト30重量部、タルク
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
【0069】(3)〔水和剤の調製〕 化合物Aを50重量部、カオリン46重量部、ネオペレ
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0070】(4)〔乳剤の調製〕 化合物Aを30重量部、キシレン60重量部、ジメチル
ホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商品
名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合し、
溶解して乳剤を得た。
【0071】(5)〔粉剤の調製〕 化合物Aを5重量部、タルク50重量部及びクレー45
重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0072】実施例3 (1)〔レタスの生長抑制試験〕 シャーレ(直径が3.3cm)に実施例2に準じて調製
した化合物A又はBの水溶液(1ml)を注ぎ、この中
にレタス種子(10個)を入れた後、24℃の暗所で4
日間培養した。それらの生長抑制効果は、下胚軸の伸長
程度を測定することによって調査した。その結果を表1
に示す。
【0073】
【表1】
【0074】(2)〔チモシーの生長抑制試験〕 シャーレ(直径が3.5cm)に実施例2に準じて調製
した化合物A又はBの水溶液(1ml)を注ぎ、この中
にチモシー黄化芽生え(4日令)を植え換えた後、24
℃の暗所で2日間培養した。それらの生長抑制効果は、
茎及び根の伸長程度を測定することによって調査した。
その結果を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】
【発明の効果】本発明の新規なピペリジン誘導体を有効
成分とする植物生長調節剤は、植物の生長抑制効果によ
ってその背丈の伸長を抑制することができるので、強風
などによる倒伏を軽減することによって作物の生産性の
向上を計ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−124913(JP,A) Plant Physiol.,70 (2),626−8(1982) Tetrahedron Lette rs,32(46),6753−6(1991) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I): 【化1】 (式中、R1及びR2は、各々独立して低級アルキル基,
    低級アルケニル基又は低級アルキニル基を表し;X,Y
    及びZは、各々独立して酸素原子又は硫黄原子を表
    す。)で示されるピペリジン誘導体。
  2. 【請求項2】次式(II): 【化2】 (式中、R2,Y及びZは、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示されるピペリジン誘導体。
  3. 【請求項3】次式(III): 【化3】 (式中、R2及びYは、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示される化合物と 次式(IV): 【化4】 (式中、R3は、置換基を有していてもよいフェニル基
    又は低級アルキル基を表す。)で示される化合物とを反
    応させた後、脱スルホン酸することを特徴とする、請求
    項2記載の式(II)においてZが酸素原子である 次式(II-1): 【化5】 (式中、R2及びYは、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示されるピペリジン誘導体の製法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の式(II-1)で示される化合
    物とローソン試薬とを反応させることを特徴とする、請
    求項2記載の式(II)においてZが硫黄原子である 次式(II-2): 【化6】 (式中、R2及びYは、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示されるピペリジン誘導体の製法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の式(II)で示される化合物
    と 次式(V): 【化7】 (式中、R1及びXは、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示される化合物とを反応させることを特徴とす
    る、請求項1記載の式(I)で示されるピペリジン誘導
    体の製法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の式(I)で示されるピペ
    リジン誘導体を有効成分とする植物生長調節剤。
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