JP4136110B2 - ビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents
ビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及び農園芸用殺菌剤 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及び該誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から多くのカルバミン酸誘導体が報告されているが、本発明化合物のビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体が優れた殺菌作用を有することは知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、新規なビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体、その製法及びそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは新規な農園芸用殺菌剤を創出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明のビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体(以下、本発明化合物という)が文献未記載の新規化合物であり、且つ農園芸用殺菌剤として顕著な効果を示すことを見いだし、本発明に至った。即ち、本発明は、一般式[I]
【0005】
【化3】
{式中、Xはハロゲン原子、(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、(C1−C4)ハロアルキル基又は(C1−C4)ハロアルコキシ基を表し、nは0又は1から4の整数を表し、R1は(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C3−C6)シクロアルキル基又は(C1−C4)ハロアルキル基を表し、R2は水素原子、(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C1−C4)アルコキシ基、(C1−C6)アルコキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C6)アルキルチオ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)ハロアルキル基、(C1−C6)アルキルカルボニル基、フェニルカルボニル基、(C1−C4)アルコキシカルボニル基又はアリ−ル(C1−C4)アルキル基[該基はハロゲン原子、(C1−C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表し、Aは分岐していてもよい(C1−C7)アルキレン基を表し、Gは酸素原子、硫黄原子又は基−NR3−[R3は水素原子又は(C1−C4)アルキル基を表す。]を表し、Qは一般式
【0006】
【化4】
で示される基を表し、上記式中、Yはハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C3−C6)シクロアルキル基、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、(C2−C6)アルケニルオキシ基、(C2−C6)アルキニルオキシ基、(C3−C6)シクロアルコキシ基、(C1−C6)アルキルチオ基、(C1−C6)アルキルスルフィニル基、(C1−C6)アルキルスルホニル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アルキルチオ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)ハロアルキル基、(C1−C4)ハロアルコキシ基、(C1−C4)ハロアルキルチオ基、(C1−C4)ハロアルキルスルフィニル基、(C1−C4)ハロアルキルスルホニル基、(C1−C4)アルキルカルボニル基、(C1−C4)アルコキシカルボニル基、基−CONR4R5[R4及びR5はそれぞれ同一又は異なり、水素原子又は(C1−C4)アルキル基を表す。]、アミノ基、モノ(C1−C4)アルキルアミノ基、ジ(C1−C4)アルキルアミノ基、、(C1−C4)アルキルカルボニルアミノ基、アリール基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]、アリールオキシ基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]、アリール(C1−C4)アルコキシ基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表し、あるいは隣り合う置換基が結合しメチレンジオキシ基を形成してもよく、mは0又は1から5の整数を表す。}で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及びこれらを有効成分とする農園芸用殺菌剤である。
【0007】
本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
【0008】
ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
【0009】
(C1−C6)等の表記は、これに続く置換基の炭素数が、この場合では1〜6であることを示している。
【0010】
(C1−C6)アルキル基とは、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3,3−ジメチルブチル等を挙げることができる。
【0011】
(C3−C6)シクロアルキル基とは、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を挙げることができる。
【0012】
(C1−C4)ハロアルキル基とは、ハロゲン原子によって置換された、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばフルオロメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル等を挙げることができる。
【0013】
(C2−C6)アルケニル基とは、直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えばビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル等を挙げることができる。
【0014】
(C2−C6)アルキニル基とは、直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、4−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル等を挙げることができる。
【0015】
(C1−C6)アルコキシ基とは、アルキル部分が前記の意味を有するアルキルオキシ基を示す。
【0016】
(C2−C6)アルケニルオキシ基とは、アルケニル部分が前記の意味を有するアルケニルオキシ基を示す。
【0017】
(C2−C6)アルキニルオキシ基とは、アルキニル部分が前記の意味を有するアルキニルオキシ基を示す。
【0018】
(C3−C6)シクロアルコキシ基とは、シクロアルキル基部分が前記の意味を有するシクロアルキルオキシ基を示す。
【0019】
(C1−C4)ハロアルコキシ基とは、ハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルオキシ基を示す。
【0020】
(C1−C6)アルキルチオ基とは、アルキル部分が前記の意味を有するアルキルチオ基を示す。
【0021】
(C1−C6)アルキルスルフィニル基とは、アルキル部分が前記の意味を有するアルキルスルフィニル基を示す。
【0022】
(C1−C6)アルキルスルホニル基とはアルキル部分が前記の意味を有するアルキルスルホニル基を示す。
【0023】
(C1−C4)ハロアルキルチオ基とは、ハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルチオ基を示す。
【0024】
(C1−C4)ハロアルキルスルフィニル基とはハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルスルフィニル基を示す。
【0025】
(C1−C4)ハロアルキルスルホニル基とはハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルスルホニル基を示す。
【0026】
分岐していてもよい(C1−C7)アルキレン基とは、例えば−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−等を挙げることができる。
【0027】
アリール基とはフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル等を示す。
【0028】
アリール(C1−C4)アルキル基とはベンジル等を示す。
【0029】
アリールオキシ基とは、フェノキシ、ナフトキシ等を示す。
【0030】
アリール(C1−C4)アルコキシ基とはベンジルオキシ等を示す。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、一般式[I]で示される本発明化合物の具体例を表1〜表53に記載する。しかしながら、本発明化合物はこれらの化合物に限定されるものではない。なお、化合物番号は以後の記載において参照される。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】
【0045】
【表14】
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【表21】
【0053】
【表22】
【0054】
【表23】
【0055】
【表24】
【0056】
【表25】
【0057】
【表26】
【0058】
【表27】
【0059】
【表28】
【0060】
【表29】
【0061】
【表30】
【0062】
【表31】
【0063】
【表32】
【0064】
【表33】
【0065】
【表34】
【0066】
【表35】
【0067】
【表36】
【0068】
【表37】
【0069】
【表38】
【0070】
【表39】
【0071】
【表40】
【0072】
【表41】
【0073】
【表42】
【0074】
【表43】
【0075】
【表44】
【0076】
【表45】
【0077】
【表46】
【0078】
【表47】
【0079】
【表48】
【0080】
【表49】
【0081】
【表50】
【0082】
【表51】
【0083】
【表52】
【0084】
【表53】
【0085】
本発明化合物である一般式[I]で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体の代表的な製造方法を以下に例示する。
製造方法1
【0086】
【化5】
(式中、A、G、Q、R1、R2、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Z1はハロゲン原子を表す。)
化合物[II]と化合物[III]を不活性溶媒中、塩基の存在下、反応させることにより本発明化合物[I]を製造することができる。
【0087】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[II]に対して化合物[III]が0.5〜3.0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜1.5当量である。
【0088】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン、ジメチルスルホキシド等を使用することができ、これらの不活性溶媒は単独でもしくは混合して使用することができる。
【0089】
本反応で使用する塩基としては無機塩基又は有機塩基を使用することができ、例えば無機塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子の炭酸塩もしくは水酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム等のアルカリ金属原子の水素化物を使用することができ、有機塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等を使用することができ、これらの塩基は単独でもしくは混合して使用することもでき、塩基の使用量は化合物[II]に対して0.5〜3.0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜2.0当量がよい。
【0090】
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは−40℃〜40℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
製造方法2
【0091】
【化6】
(式中、A、Q、R1、R2、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
化合物[II]と化合物[IV]を不活性溶媒中で反応させることにより本発明化合物[I−1]を製造することができる。
【0092】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[II]に対して化合物[IV]が0.5〜3.0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜2.0当量である。
【0093】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0094】
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜不活性溶媒の沸点域の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
製造方法3
【0095】
【化7】
(式中、A、G、Q、R1、R2、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Z2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トシルオキシ基又はメシルオキシ基を表す。)
化合物[V]と化合物[VI]を不活性溶媒中、塩基の存在下、反応させることにより本発明化合物[I]を製造することができる。
【0096】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[V]に対して化合物[VI]が0.5〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜2.0当量である。
【0097】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0098】
本反応で使用する塩基としては、製造方法1に例示した塩基を使用することができる。塩基の使用量は化合物[V]に対して1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の範囲がよい。
【0099】
反応温度は−70℃から使用する反応混合物の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜反応混合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
製造方法4
【0100】
【化8】
(式中、A、G、Q、R1、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
化合物[VII]と化合物[VIII]とを不活性溶媒中で反応させることにより本発明化合物[I−2]を製造することができる。
【0101】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[VII]に対して化合物[VIII]が1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.0当量である。
【0102】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0103】
反応温度は−70℃から使用する反応混合物の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜反応混合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
製造方法5
【0104】
【化9】
(式中、A、G、Q、R1、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R2’はR2(前記と同じ意味を表す。)より水素原子を除いた意味を表し、Z2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トシルオキシ基又はメシルオキシ基を表す。)本発明化合物[I−2]と化合物[IX]を不活性溶媒中、塩基の存在下、反応させることにより本発明化合物[I−3]を製造することができる。
【0105】
本反応で使用する原料化合物の使用量は本発明化合物[I−2]に対して化合物[IX]が1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0当量である。
【0106】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0107】
本反応で使用する塩基としては、製造方法1に例示した塩基を使用することができる。塩基の使用量は化合物[I−2]に対して1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の範囲がよい。
【0108】
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
製造方法6
【0109】
【化10】
(式中、A、G、Q、R1、R2、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Z3は臭素原子、ヨウ素原子又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す。)
化合物[X]と化合物[XI]とを0価のパラジウム触媒[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させる公知の方法(例えば、SyntheticCommunications,第11巻,第513頁(1981年))により本発明化合物[I]を製造することができる。
【0110】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[X]に対して化合物[XI]が1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の範囲がよい。
【0111】
本反応で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、水等を使用することができ、これらの溶媒は単独でもしくは混合して使用することができる。
【0112】
本反応で使用できる0価のパラジウム触媒としてはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)等のパラジウム錯体を使用することができ、使用量は化合物[X]に対して0.001当量〜1当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01当量〜0.2当量の範囲がよい。
【0113】
本反応で使用する塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子の炭酸塩もしくは水酸化物等を使用することができ、これらの塩基は単独でもしくは混合して使用することもでき、塩基の使用量は化合物[X]に対して1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の範囲がよい。
【0114】
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは室温〜反応混合物の沸点域の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
【0115】
なお、化合物[XI]のホウ酸誘導体は公知の方法(例えば、実験化学講座第4版,第24巻,第80頁,丸善)により製造することができる。
製造方法7
【0116】
【化11】
(式中、A、G、Q、R1、X、n及びZ2はそれぞれ前記と同じ意味を表し、Mはナトリウム原子又はカリウム原子を表す。)
化合物[V]と化合物[XIII]及び化合物[VIII]を不活性溶媒中で反応させることにより本発明化合物[I−2]を製造することができる。
【0117】
本反応で使用する原料化合物の使用量は化合物[V]に対して化合物[XIII]が1.0〜5.0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0当量であり、化合物[VIII]は化合物[V]に対して1.0〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよい。
【0118】
本反応で使用できる不活性溶媒としては、製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0119】
反応温度は室温から使用する反応混合物の沸点域から選択すればよく、好ましくは30℃〜反応混合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には1時間〜24時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
【0120】
化合物[II]の製造方法
化合物[II]は例えば以下の方法a〜方法dに従って合成されるが、その方法はこの限りではない。
(方法a)
【0121】
【化12】
(式中、A、Q、R2、X、n及びZ3はそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
前記製造方法6に準じて、化合物[XIV]と化合物[XI]とを、化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させることにより化合物[II]を製造することができる。
(方法b)
【0122】
【化13】
(式中、Q、R2、X、n及びZ3はそれぞれ前記と同じ意味を表し、A’は分岐していてもよい(C1−C6)アルキレン基又は結合を表す。)
化合物[XV]を還元した後、得られた化合物[XVI]を前記製造方法6に準じて化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させることにより化合物[II−1]を製造することができる。
【0123】
また、化合物[XV]を前記製造方法6に準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させた後、得られた化合物[XVII]を還元することにより化合物[II−1]を製造することができる。
(方法c)
【0124】
【化14】
(式中、A’、Q、X、n及びZ3はそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
化合物[XVIII]を還元した後、得られた化合物[XIX]を前記製造方法6に準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させることにより化合物[II−2]を製造することができる。
【0125】
また、化合物[XVIII]を前記製造方法6に準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させた後、得られた化合物[XX]を還元することにより化合物[II−2]を製造することができる。(方法d)
【0126】
【化15】
(式中、Q、X、n及びZ3はそれぞれ前記と同じ意味を表し、R6はアルキル基を表す。)
化合物[XXI]を還元アミノ化するか又は化合物[XXI]をヒドロキシルアミン塩酸塩と不活性溶媒中で反応させた後、得られた化合物[XXII]を還元して得られる化合物[XXIII]を前記製造方法6に準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させることにより化合物[II−3]を製造することができる。
化合物[V]の製造方法
【0127】
【化16】
(式中、A、Q、X、n及びZ2はそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
化合物[V]は、化合物[XXV]のハロゲン化又は化合物[XXVI]のハロゲン化、メシル化もしくはトシル化によって製造することができる。
化合物[VII]の製造方法
【0128】
【化17】
(式中、A、Q、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
化合物[VII]は公知の方法(例えば、新実験化学講座,第14巻,第1490頁,丸善)により製造することができる。
【0129】
化合物[X]の製造方法
化合物[X]は、一般式[I]のQがZ3である化合物として製造方法1〜5又は製造方法7に準じて製造することができる。
【0130】
【実施例】
次に、実施例をあげて本発明化合物の製造法、製剤法並びに用途を具体的に説明する。
【0131】
製造例1
N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル(化合物番号1−1)の製造3−フェニルベンジルアミン11.18gのトルエン(250ml)溶液に、室温でピリジン7.24gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロロギ酸メチル9.58gを滴下し、室温に戻して2時間撹拌した。反応終了後、反応液をクエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層をクエン酸水溶液で洗浄してから、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル8.61gを淡黄色結晶として得た。融点49〜52℃
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))3.70(s,3H)、4.43(d,2H)、5.06(br,1H)、7.16−7.59(m,9H)
【0132】
製造例2
N−[3−(3,4−ジクロロフェニル)ベンジル]カルバミン酸メチル(化合物番号1−118)の製造
窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチル1.30g、炭酸ナトリウム0.56gの水溶液(20ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.13gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、3,4−ジクロロフェニルホウ酸1.02gのエタノール溶液(20ml)を添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−[3−(3,4−ジクロロフェニル)ベンジル]カルバミン酸メチル1.45gを黄色透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))3.69(s,3H)、4.40(d,2H)、5.23(br,1H)、7.25−7.63(m,7H)
【0133】
製造例3
N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸イソプロピル(化合物番号1−150)の製造
窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸イソプロピル1.20g、炭酸ナトリウム0.47gの水溶液(20ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.10gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、フェニルホウ酸0.54gのエタノール(20ml)溶液を添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸イソプロピル0.85gを白色結晶として得た。融点61〜64℃
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))1.24(d,6H)、4.43(d,2H)、4.95(br,1H)、4.96(m,1H)、7.26−7.59(m,9H)
【0134】
製造例4
N−(3−フェニルベンジル)−N−(2−プロピニル)カルバミン酸メチル(化合物番号1−178)の製造
N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル0.70gのテトラヒドロフラン(20ml)溶液に室温で60%水素化ナトリウム0.15gを添加し、30分間撹拌した。この溶液に室温でプロパルギルブロミド0.52gを滴下し、一晩撹拌した。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−(3−フェニルベンジル)N−(2−プロピニル)カルバミン酸メチル0.54gを黄色透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))2.24(t,1H)、3.79(s,3H)、3.99−4.10(m,2H)、4.67(s,2H)、7.25−7.59(m,9H)
【0135】
製造例5
N−メトキシメチル−N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル(化合物番号1−192)の製造
N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル1.00gのテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、室温で60%水素化ナトリウム0.22gを添加し、30分間撹拌した。この溶液に室温でメトキシメチルブロミド0.78gを滴下し、一晩撹拌した。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−メトキシメチル−N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル0.90gを淡黄色透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))3.29−3.34(m,3H)、3.77(s,3H)、4.48−4.62(dd,2H)、4.66−4.78(dd,2H)、7.06−7.58(m,9H)
【0136】
製造例6
N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル(化合物番号2−1)の製造
2−メチル−3−フェニルベンジルブロミド3.57g、シアン酸カリウム1.66g及びメタノール7.00gのN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液を80℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル2.01gを無色結晶として得た。融点91〜94℃
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))2.20(s,3H)、3.71(s,3H)、4.43(d,2H)、5.24(br,1H)、7.2−7.4(m,8H)
【0137】
製造例7
N−{1−[3−(4−メトキシフェニル)フェニル]エチル}カルバミン酸メチル(化合物番号3−15)の製造
窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−[1−(3−ブロモフェニル)エチル]カルバミン酸メチル1.00g、炭酸ナトリウム0.41gの水溶液(20ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.09gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、4−メトキシフェニルホウ酸0.59gのエタノール溶液(20ml)を添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−{1−[3−(4−メトキシフェニル)フェニル]エチル}カルバミン酸メチル1.45gを淡黄色結晶として得た。融点117〜119℃
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))1.51(d,3H)、3.66(s,3H)、3.84(s,3H)、4.89(br,1H)、4.99(br,1H)、6.94−7.52(m,8H)
【0138】
製造例8
N−メトキシ−N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル(化合物番号4−22)の製造
N−メトキシカルバミン酸メチル0.40gのN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に室温下で60%水素化ナトリウム0.18gを添加し、30分間撹拌した。この溶液に室温下で2−メチル−3−フェニルベンジルブロミド1.00gを滴下し、3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−メトキシ−N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル0.55gを透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))2.23(s,3H)、3.55(s,3H)、3.83(s,3H)、4.75(s,2H)、7.2−7.5(m,8H)
次に、本発明化合物の例のうちいくつかの1H−NMR(CDCl3/TMS,δ(ppm))データを示す。
【0139】
【表54】
【0140】
【表55】
【0141】
【表56】
【0142】
【表57】
【0143】
【表58】
【0144】
次に本発明化合物合成中間体の製造例を参考例として示す。
参考例1
N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチルの製造
3−ブロモベンジルアミン塩酸塩10.00gのクロロホルム(100ml)懸濁液に室温でトリエチルアミン9.55gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロロギ酸メチル4.67gを滴下し、室温に戻して2時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和食塩水中に注ぎ、有機層を分取して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、常圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離精製し、N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチル9.54gを白色結晶として得た。融点41〜44℃
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))3.69(s,3H)、4.33(d,2H)、5.17(br,1H)、7.16−7.42(m,4H)
【0145】
参考例2
N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸イソプロピルの製造
3−ブロモベンジルアミン塩酸塩3.00gのクロロホルム(20ml)懸濁液に室温でトリエチルアミン2.86gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロロギ酸イソプロピル1.82gを滴下し、室温に戻して2時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和食塩水中に注ぎ、有機層を分取して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、常圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離精製し、N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸イソプロピル3.33gを無色透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm)) 1.24(d,6H)、4.32(d,2H)、4.96(m,1H)、5.02(br,1H)、7.16−7.43(m,4H)
【0146】
参考例3
3−フェニルベンジルアミンの製造
窒素雰囲気下、トルエン(240ml)に3−ブロモベンジルアミン塩酸塩18.25g、炭酸ナトリウム17.39gの水溶液(120ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.90gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、フェニルホウ酸10.00gのエタノール(120ml)溶液を添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。粗生成物として褐色粘稠液体の3−フェニルベンジルアミン11.18gを得た。
【0147】
参考例4
N−[1−(3−ブロモフェニル)エチル]カルバミン酸メチルの製造
3−ブロモ−α−メチルベンジルアミン23.77gのトルエン(120ml)溶液に室温でピリジン14.08gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロロギ酸メチル18.64gを滴下し、室温に戻して2時間撹拌した。反応終了後、反応液をクエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層をクエン酸水溶液で洗浄してから、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって単離精製し、N−[1−(3−ブロモフェニル)エチル]カルバミン酸メチル10.50gを無色透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))1.46(d,3H)、3.65(s,3H)、4.78(br,1H)、5.14(br,1H)、7.16−7.42(m,4H)
【0148】
参考例5
N−メトキシ−N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチルの製造
N−メトキシカルバミン酸メチル2.52gのN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に室温下で60%水素化ナトリウム1.15gを添加し、30分間撹拌した。この溶液に室温で3−ブロモベンジルブロミド1.00gを滴下し、3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−メトキシ−N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチル4.99gを透明粘稠液体として得た。
1H−NMR:(CDCl3/TMS,δ(ppm))3.62(s,3H)、3.81(s,3H)、4.61(s,2H)、7.0−7.6(m,4H)
【0149】
本発明の農園芸用殺菌剤は一般式[I]で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体を有効成分として含有してなる。本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用する場合には、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で用いることができる。通常は有効成分を不活性な液体または固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、その他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤形態で使用できる。
【0150】
好適な担体としては、例えばタルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげられる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤としてはカルボキシメチルセルロース等があげられる。これらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、または直接施用する。
【0151】
本発明の農園芸用殺菌剤は茎葉散布、土壌施用または水面施用等により使用することができる。有効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及び粒剤とする場合は0.1〜20%(重量)、また乳剤及び水和剤とする場合は5〜80%(重量)が適当である。
【0152】
本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1ppm〜10,000ppm、好ましくは10〜3,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
【0153】
本発明による化合物は上記の施用形態により、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、及び担子菌類(Basidiomycetes)に属する菌に起因する植物病を防除できる。次に具体的な菌名を非限定例としてあげる。シュウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)属、例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)、エリシフェ(Erysiphe)属、例えばコムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ベンチュリア(Venturia)属、例えばリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ピリキュラリア(Pyricularia)属、例えばイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、ボトリチス(Botrytis)属、例えば灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、リゾクトニア(Rhizoctonia)属、例えばイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)。
【0154】
さらに、本発明の化合物は必要に応じて殺虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的な製剤例をあげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説明において「%」は重量百分率を示す。
【0155】
製剤例1 粉剤
化合物(2−102)2%、珪藻土5%及びクレ−93%を均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0156】
製剤例2 水和剤
化合物(1−12)50%、珪藻土45%、ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸ナトリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0157】
製剤例3 乳剤
化合物(1−41)30%、シクロヘキサノン20%、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフタレン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0158】
製剤例4 粒剤
化合物(1−1)5%、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86%を均一に混合粉砕する。この混合物に水20%相当量を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。
【0159】
次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果を試験例をあげて具体的に説明する。
【0160】
試験例1 キュウリべと病予防効果試験
9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模半白)を9粒づつ播種し、温室内で7日間育成させた。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分で500ppmになるように水で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に移し、接種7日後に鉢全体の発病面積を調査し、表59の基準により評価した。結果を表60〜表61に示した。
【0161】
【表59】
【0162】
【表60】
【0163】
【表61】
【0164】
試験例2 リンゴ黒星病予防効果試験
9cm×9cmの塩ビ製鉢にリンゴ種子(品種:紅玉)を5粒づつ播種し、温室内で20日間育成させた。本葉が4枚展開した実生苗に、製剤例2に準じて調整した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1鉢当たり20ml散布した。風乾後、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)の胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に48時間入れた。その後、リンゴ苗を温室内に移し発病させ、接種14日後に接種時の上位2葉の発病面積を調査し、表59の基準により評価した。結果を表62〜表66に示した。
【0165】
【表62】
【0166】
【表63】
【0167】
【表64】
【0168】
【表65】
【0169】
【表66】
【0170】
試験例3 コムギうどんこ病予防効果試験
9cm×9cmの塩ビ製鉢に小麦種子(品種:農林61号)を9粒づつ播種し、温室内で8日間育成させ、製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1鉢当たり10ml散布した。風乾後、コムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)の胞子を接種し、25〜30℃の温室内に入れた。接種10日後に鉢全体の第1葉の発病面積を調査し、表59の基準により評価した。結果を表67〜表71に示した。
【0171】
【表67】
【0172】
【表68】
【0173】
【表69】
【0174】
【表70】
【0175】
【表71】
【0176】
試験例4 イネいもち病予防効果試験
直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)を15粒ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉が完全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1鉢当り10ml散布した。風乾後、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に移し、接種5日後に第4葉の病斑数を調査した。数1により防除価を求め、表72の基準により評価した。結果を表73〜表75に示した。
【0177】
【数1】
【0178】
【表72】
【0179】
【表73】
【0180】
【表74】
【0181】
【表75】
【0182】
試験例5 キュウリ灰色かび病予防効果試験
9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模半白)を9粒づつ播種し、温室内で7日間育成させた。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分で500ppmになるよう水で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌糸磨砕液を噴霧接種し、直ちに22℃湿室内に入れた。接種3日後に鉢全体の発病面積を調査し、表59の基準により評価した。結果を表76〜表77に示した。
【0183】
【表76】
【0184】
【表77】
【0185】
試験例6 イネ紋枯病予防効果試験
直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:金南風)を15粒ずつ播種し、温室内で4〜5週間育成した。第5葉が展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1鉢当り10ml散布した。風乾後、モミガラフスマ培地で培養したイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)を株元に接種し、直ちに28℃の湿室内に入れた。6日後にイネ葉鞘部分に形成された病斑の高さを測定し、数2に従い防除価を算出し、表72の基準により評価した。結果を表78〜表79に示した。
【0186】
【数2】
【0187】
【表78】
【0188】
【表79】
【0189】
【発明の効果】
本発明の農園芸用殺菌剤はキュウリべと病、リンゴ黒星病、コムギうどんこ病、イネいもち病、キュウリ灰色かび病及びイネ紋枯病に対して高い防除効果を有し、しかも、作物に薬害を生ずることなく、残効性、耐雨性に優れるという特徴をも併せ持っているため、農園芸用殺菌剤として有用である。
Claims (2)
- 一般式[I]
nは0又は1から4の整数を表し、
R1は(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C3−C6)シクロアルキル基又は(C1−C4)ハロアルキル基を表し、
R2は水素原子、(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C1−C4)アルコキシ基、(C1−C6)アルコキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C6)アルキルチオ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)ハロアルキル基、(C1−C6)アルキルカルボニル基、フェニルカルボニル基、(C1−C4)アルコキシカルボニル基又はアリ−ル(C1−C4)アルキル基[該基はハロゲン原子、(C1−C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表し、
Aは分岐していてもよい(C1−C7)アルキレン基を表し、
Gは酸素原子、硫黄原子又は基−NR3−[R3は水素原子又は(C1−C4)アルキル基を表す。]を表し、
Qは一般式
上記式中、Yはハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、(C1−C6)アルキル基、(C2−C6)アルケニル基、(C2−C6)アルキニル基、(C3−C6)シクロアルキル基、(C3−C6)シクロアルキル(C1−C4)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、(C2−C6)アルケニルオキシ基、(C2−C6)アルキニルオキシ基、(C3−C6)シクロアルコキシ基、(C1−C6)アルキルチオ基、(C1−C6)アルキルスルフィニル基、(C1−C6)アルキルスルホニル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アルキルチオ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)ハロアルキル基、(C1−C4)ハロアルコキシ基、(C1−C4)ハロアルキルチオ基、(C1−C4)ハロアルキルスルフィニル基、(C1−C4)ハロアルキルスルホニル基、(C 1 −C 4 )アルキルカルボニル基、基−CONR 4 R 5 [R4及びR5はそれぞれ同一又は異なり、水素原子又は(C1−C4)アルキル基を表す。]、アミノ基、モノ(C1−C4)アルキルアミノ基、ジ(C1−C4)アルキルアミノ基、(C1−C4)アルキルカルボニルアミノ基、アリール基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]、アリールオキシ基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]、アリール(C1−C4)アルコキシ基[該基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基又は(C1−C4)アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表し、あるいは隣り合う置換基が結合しメチレンジオキシ基を形成してもよく、
mは0又は1から5の整数を表す。
ただし、一般式[A−1]において、Yが3−(C 1 −C 6 )アルコキシ基、4−メチル基、4−ブロモメチル基又は4−tert−ブチルアミノカルボニル基である場合を除く。}で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体。 - 請求項1記載のビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤。
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