JP3048035U - 携帯品用ストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストラップ帯体を手で直接把持、またはスト
ラップ帯体をベルト等に通している場合に携帯品を落下
させないと同時に、携帯品を外す場合に手数が掛からず
ワンタッチで固定状態を解除できる携帯品用ストラップ
を提供すること。 【解決手段】 ループ状に形成されたストラップ帯体
(2) と携帯品に係止する取り付け紐(4) とを連結し、前
記ストラップ帯体(2) の外周面の全部もしくは一部に雄
面ファスナー(3a)、雌面ファスナー(3b)のいずれかを備
える。あるいは、帯状のストラップ帯体(2) と携帯品に
係止する取り付け紐(4) を連結し、前記ストラップ帯体
(2) の片面もしくは両面の全部もしくは一部に雄面ファ
スナー(3a)、雌面ファスナー(3b)のいずれかを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話、小型カメラ、鍵等の各種携帯品に取り付けておき、これ らの携帯の便利性、及び不用意な落下の防止のためのストラップに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、携帯電話、小型カメラ、鍵等の各種携帯品には、携帯の便利性、不 用意な落下の防止のためにストラップ帯体をループ状にしたループ状ストラップ や、一端にクリップを有した、クリップ付きストラップ等の携帯品用ストラップ が取り付けられており、前者の場合、ストラップ帯体を手に通して直接把持する か、ズボンのベルト等に通して使用し、後者の場合は衣服のポケット等に携帯品 を収納して、クリップ付きストラップのクリップでポケットの開口縁部等を挟着 して使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ループ状ストラップを手で直接把持して携帯すると不用意に携帯品を 落す危険性が高く、ループ状ストラップをズボンのベルト等に通した場合は携帯 品を落下させることは稀であるが、該ループ状ストラップを装着する場合、ベル トにストラップ帯体を通してからベルトをベルト通しに通す必要があり、外す場 合は逆の手順でループ状ストラップをベルトから抜脱するため、携帯品の着脱に 手数が掛かり、緊急に着脱する必要のある携帯電話等には不向きである。一方、 クリップ付きストラップは衣服等に挟着しているクリップが不用意に離脱するの みならず、クリップによる挟着部分が限られており、繰り返し挟着されることか ら衣服の生地に損傷を与えるという欠点があった。

【０００４】 また、携帯品を机の上や自動車のダッシュボード等に載置する場合、携帯品を 載置する場所は特に決められておらず、固定手段も設けられていないため、携帯 品は不安定な状態に置かれることとなり、また携帯品用ストラップは携帯品の固 定作用を有していないため、特に自動車のダッシュボード等の激しく振動する場 所に置かれたときは携帯品が不用意に移動、落下してしまう虞があった。

【０００５】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、ストラップ帯体を手で直接把持した場合 の携帯品の不用意な落下を防止し、ストラップ帯体をベルト等に通したり、挟着 した場合に携帯品を落下させないと同時に、携帯品を迅速に装着及び離脱するこ とができ、また、携帯品を激しく振動する場所に置く場合でも、携帯品を載置す る場所に、あらかじめ一定の固定手段を設けておき、該固定手段にストラップ帯 体をワンタッチで確実に固定することで、携帯品の不用意な移動、落下を防止し 、携帯品を取り外す場合にもワンタッチで固定状態を解除できる、携帯品用スト ラップを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本発明は、ループ状に形成されたストラップ帯体と携帯品に係止する取り付け 紐とを連結してなる携帯品用ストラップであって、前記ストラップ帯体の外周面 の全面もしくは一部に雄面ファスナー、雌面ファスナーのいずれかを備えたこと を特徴とする携帯品用ストラップを基本とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】及び

【実施例】

（実施例１） 本考案に係る携帯品用ストラップの実施例１について図を用いて説明すると、 図１は本考案に係る携帯品用ストラップ(1) の正面図、図２は図１の平面図であ って、折り返し長さ１３０ｍｍ、巾７ｍｍの長い巾狭の帯体の外面に雄面ファス ナー(3a)を形成し、端部を揃えてループ形状のストラップ帯体(2) とし、一方、 長さ８０ｍｍのリリヤン紐を長手方向中央部で折り返してループ形状の取り付け 紐(4) とし、該取り付け紐(4) の端部を前記ストラップ帯体(2) の端部と重ね、 樹脂製のカバー基体(5a)及びカバー蓋体(5b)からなるカバー(5) を該重ね合わせ 部に覆設してストラップ帯体(2) 及び取り付け紐(4) を連結する。

【０００８】 次に実施例１の携帯品用ストラップ(1) を携帯電話に係止して使用する場合に ついて説明すると、ストラップ帯体(2) の外周面に雄面ファスナー(3a)を形成し たことにより、該ストラップ帯体(2) を手で直接把持した場合に適度な摩擦力を 生じさせ、滑り止めになって携帯電話の不用意な落下を防止するだけでなく、ス トラップ帯体(2) の一部をズボンのウエスト帯とベルトとの間に挟み込むように し、携帯電話をポケット等に収納しても、ストラップ帯体(2) とズボン生地表面 との間に大きな摩擦抵抗が作用するようになるため抜けることはなく、携帯電話 の不用意な落下を防止できるとともに、腹部をへこめて挟着力を弱めてから、や や強く引き抜くようにして、手数を掛けずに迅速に取り外すことができる。

【０００９】 更に、携帯電話を自動車のダッシュボード等、振動の激しい場所に置く場合に は、携帯品を載置する場所に、あらかじめ雌面ファスナーを両面粘着テープ等で 取り付けておけば、ストラップ帯体(2) の雄面ファスナー(3a)をワンタッチで係 着することができることから、携帯電話は安定な状態に固定されて携帯電話の不 用意な移動や落下を防止でき、取り外す場合は剥すように引くだけでワンタッチ で固定状態を解除することができる。

【００１０】 （実施例２） 本考案に係る携帯品用ストラップの実施例２について図を用いて説明すると、 図３は本考案に係る携帯品用ストラップ(1) の正面図、図４は図３の平面図であ って、折り返し長さ７０ｍｍ、巾２０ｍｍの短い巾広の帯体の外面に雌面ファス ナー(3b)を形成し、端部を揃えてループ形状のストラップ帯体(2) とし、一方、 長さ８０ｍｍのリリヤン紐を長手方向中央部で折り返してループ形状の取り付け 紐(4) とし、該取り付け紐(4) の端部を前記帯体の端部と重ね、樹脂製のカバー 基体(5a)及びカバー蓋体(5b)からなるカバー(5) を該重ね合わせ部に覆設してス トラップ帯体(2) 及び取り付け紐(4) を連結する。

【００１１】 次に実施例２の携帯品用ストラップ(1) を自動車の鍵に係止して使用する場合 について説明すると、ストラップ帯体(2) の外周面に雌面ファスナー(3b)を形成 したことにより、該ストラップ帯体(2) を手で直接把持した場合に手触りがよく 適度な摩擦力を生じさせ、滑り止めになって自動車の鍵の不用意な落下を防止す るだけでなく、自動車の鍵をポケット等に収納してもポケットの生地表面との摩 擦により不用意な落下を防止できる。

【００１２】 更に、自動車の鍵を玄関付近の壁等に掛ける場合には、自動車の鍵を掛ける場 所に、あらかじめ雄面ファスナーを両面粘着テープ等で取り付けておけば、ワン タッチで自動車の鍵は壁に固定され、しかもストラップ帯体(2) を巾広として係 着面を広く確保し、係着を確実なものとしたので、自動車の鍵が不用意な移動、 落下により紛失する虞がなく、自動車の鍵を取り外す場合は手指をストラップ帯 体(2) に掛けて引っ張るだけでワンタッチで固定状態を解除でき、そのまま持ち 歩くこともできるため、掌に汗ばむことなく携行することができる。

【００１３】 （実施例３） 本考案に係る携帯品用ストラップの実施例３について図を用いて説明すると、 図５は本考案に係る携帯品用ストラップ(1) の正面図、図６は図５の平面図であ って、ループを形成しない長さ１００ｍｍ、巾１０ｍｍの帯体の両面に雌面ファ スナー(3b)を形成してストラップ帯体(2) とし、一方、長さ８０ｍｍのリリヤン 紐を長手方向中央部で折り返してループ形状の取りつけ紐(4) とし、該取り付け 紐(4) の端部を前記ストラップ帯体(2) の端部と重ね、樹脂製のカバー基体(5a) 及びカバー蓋体(5b)からなるカバー(5) を該重ね合わせ部に覆設してストラップ 帯体(2) 及び取り付け紐(4) を連結する。

【００１４】 次に実施例３の携帯品用ストラップ(1) を自動車の鍵に係止して使用する場合 は段落番号「００１１」の記載と同様の効果を、更に、自動車の鍵を玄関の壁等 に掛ける場合には、段落番号「００１２」の記載と同様の効果を得ることができ る。

【００１５】 （実施例４） 本考案に係る携帯品用ストラップの実施例４について図を用いて説明すると、 図７は本考案に係る携帯品用ストラップ(1) の正面図、図８は図７の平面図であ って、長さ２５０ｍｍ、巾１０ｍｍの帯体の両面に雌雄素子混在の雌雄両用面フ ァスナー(3c)を形成してストラップ帯体(2) とし、一方、長さ８０ｍｍのリリヤ ン紐を長手方向中央部で折り返してループ形状の取り付け紐(4) とし、該取り付 け紐(4) の端部を前記ストラップ帯体(2) の端部と重ね、樹脂製のカバー基体(5 a)及びカバー蓋体(5b)からなるカバー(5) を該重ね合わせ部に覆設してストラッ プ帯体(2) 及び取り付け紐(4) を連結する。

【００１６】 次に実施例４の携帯品用ストラップを携帯電話に係止して使用する場合につい て説明すると、ストラップ帯体(2) の両面に雌雄両用面ファスナー(3c)を形成し たことにより、該ストラップ帯体(2) を手で直接把持した場合に手触りがよいと ともに、適度な摩擦力を生じさせ、滑り止めになって携帯電話の不用意な落下を 防止することができる。

【００１７】 また、ストラップ帯体(2) の端部(2a)をズボンのベルトに通して折り返し、該 端部(2a)を該ストラップ帯体(2) の付け根部分(2b)に係着して、ストラップ帯体 (2) をループ形状とすると、携帯電話は確実にベルトに固定されて不用意な落下 が防止され、また、前記端部を係止する位置を変えてループの大きさを変更する とストラップ帯体(2) の長さを調節することができるため、ストラップ帯体(2) をベルトに通したまま携帯電話をポケット等に収納することができる。そして、 ストラップ帯体(2) をベルトより取り外したい場合は、雌雄両用面ファスナー(3 c)の係合部分を剥すようにして、手数を掛けずに迅速に取り外すことができる。

【００１８】 更に、携帯電話を自動車のダッシュボード等、激しい振動状態に置く場合には 、段落番号「０００９」の記載と同様の効果を得ることができる。

【００１９】

【考案の効果】 以上説明した携帯品用ストラップ(1) によれば、ループ状に形成され、外周面 に雄面ファスナー(3a)または雌面ファスナー(3b)を取り付けたストラップ帯体(2 ) 、または帯状のストラップ帯体(2) の片面または両面の全部または一部に雄面 ファスナー(3a)、雌面ファスナー(3b)、あるいは雌雄両用面ファスナー(3c)を取 り付けたストラップ帯体(2) に、携帯品と係止する取り付け紐(4) を連結してな り、ストラップ帯体(2) を手で直接把持した場合の携帯品の不用意な落下を防止 することができる。

【００２０】 ストラップ帯体(2) をズボンのベルトとウエスト部で挟着している場合やベル ト等に通した場合は携帯品を落下させないと同時に、携帯品を外す場合に手数が 掛からず迅速に装着及び離脱することができ、また、携帯品を激しく振動する場 所に置く場合でも、携帯品を載置する場所に、あらかじめ雄面ファスナー、雌面 ファスナーあるいは雌雄両用面ファスナー等の固定手段を設置することにより、 ワンタッチで携帯品は安定な状態に固定されて携帯品が不用意に移動、落下して しまう虞がなく、取り外す場合はワンタッチで固定状態を解除できる携帯品用ス トラップを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る実施例１の携帯品用ストラップの
正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】本考案に係る実施例２の携帯品用ストラップの
正面図である。

【図４】図３の平面図である。

【図５】本考案に係る実施例３の携帯品用ストラップの
正面図である。

【図６】図５の平面図である。

【図７】本考案に係る実施例４の携帯品用ストラップの
正面図である。

【図８】図７の平面図である。

【符号の説明】

(1) 携帯品用ストラップ (2) ストラップ帯体 (3a) 雄面ファスナー (3b) 雌面ファスナー (3c) 雌雄両用面ファスナー (4) 取り付け紐 (5a) カバー基体 (5b) カバー蓋体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ループ状に形成されたストラップ帯体
   (2) と携帯品に係止する取り付け紐(4) とを連結してな
   る携帯品用ストラップであって、前記ストラップ帯体
   (2) の外周面の全部もしくは一部に雄面ファスナー(3
   a)、雌面ファスナー(3b)のいずれかを備えたことを特徴
   とする携帯品用ストラップ。
2. 【請求項２】 帯状のストラップ帯体(2) と携帯品に係
   止する取り付け紐(4) を連結してなる携帯品用ストラッ
   プであって、前記ストラップ帯体(2) の片面もしくは両
   面の全部もしくは一部に雄面ファスナー(3a)、雌面ファ
   スナー(3b)のいずれかを備えたことを特徴とする携帯品
   用ストラップ。
3. 【請求項３】 帯状のストラップ帯体(2) と携帯品に係
   止する取り付け紐(4) を連結してなる携帯品用ストラッ
   プであって、前記ストラップ帯体(2) の片面あるいは両
   面の全部もしくは一部に雌雄素子混在の雌雄両用面ファ
   スナー(3c)を備えたことを特徴とする携帯品用ストラッ
   プ。