JP3047955B2 - 難燃性ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

難燃性ポリカーボネートの製造方法

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JP3047955B2 JP6105837A JP10583794A JP3047955B2 JP 3047955 B2 JP3047955 B2 JP 3047955B2 JP 6105837 A JP6105837 A JP 6105837A JP 10583794 A JP10583794 A JP 10583794A JP 3047955 B2 JP3047955 B2 JP 3047955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縮合したポリハロ芳香
族カーボネート単位を有する難燃性のポリカーボネート
を製造するための方法に係る。さらに詳細にいうと本発
明は、第三級有機アミンと相間移動触媒の混合物を有効
量で存在させて、ポリハロ置換ビスフェノールを約50
モル%まで有するビスフェノール混合物をホスゲン化す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第3,912,687号に示さ
れているように、二段階反応器で比較的大量のトリアル
キルアミン触媒を使用して界面反応条件下でテトラハロ
ビスフェノールを重合することができる。しかし、かな
り低い分子量のポリカーボネートが生成することが多
い。それより高い分子量を有するポリハロビスフェノー
ルポリカーボネートは、ホー(Ho)らの米国特許第4,7
94,156号に示されている方法によって作成するこ
とができる。アルカリ金属ポリハロビスフェネート塩に
ホスゲンを添加して対応するクロロホルメートを生成さ
せる。次に、活性化されたピリジン、たとえば4‐ジメ
チルアミノピリジン、または2‐置換ピリジンを添加し
て、得られたポリカーボネートの分子量を増大させる。
【0003】ジフェノールとテトラハロゲン化ジフェノ
ールから界面反応条件下のホスゲン化によってブロック
コポリカーボネートを製造する方法がマークス(Marks)
の米国特許第4,902,758号に示されている。ビ
スフェノールとテトラハロゲン化ビスフェノールの混合
物を界面反応条件下いろいろなpHでホスゲン化してク
ロロホルメート末端基を有するビスフェノールポリカー
ボネートオリゴマーとテトラハロゲン化されたビスフェ
ノールクロロホルメートモノマーを形成する。その後の
ステップの間にこのクロロホルメートオリゴマーとモノ
マーは、活性化されたピリジン触媒を利用してカップリ
ングされる。分子量調整剤としてペンタハロゲノフェノ
ールを利用してビスフェノールAとハロゲン化されたビ
スフェノールのコポリマーを製造する別の方法がコマツ
(Komatsu) らの米国特許第4,918,155号に示さ
れている。
【0004】ポリハロビスフェノール、およびポリハロ
ビスフェノールと芳香環に置換されたハロゲン基をほと
んど含まないビスフェノールとの混合物をホスゲン化す
るにはさまざまな方法が使われて来ているが、得られる
ポリカーボネートの分子量は期待したより低いことが多
く、また必要なホスゲンの量も多過ぎることが多い。し
たがって、ポリハロカーボネート単位を有するポリカー
ボネートの分子量を改善しつつホスゲンの使用量を最小
にするために、より効率的な縮合触媒が常に検討され続
けている。
【0005】
【発明の概要】本発明の基礎となった発見は、50モル
%までのポリハロビスフェノールを有するビスフェノー
ル混合物のホスゲン化の間の縮合触媒として、詳細は後
述する相間移動触媒と第三級有機アミンの混合物を使用
すると、ホスゲンを過剰に使用することなくこのような
ビスフェノールのポリカーボネートへの変換を向上する
ことができるということである。さらに、得られるポリ
ハロゲン化ビスフェノールポリカーボネートの分子量を
増大させることができることも多い。
【0006】
【発明の詳細な開示】本発明によって、難燃性のポリカ
ーボネートを製造するための方法が提供される。この方
法は、(1)約50モル%までの式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、X〜X3 はハロゲン原子であり、
Yは式
【0009】
【化4】
【0010】(式中、RはC(1-4) アルキル基である)
の基であることができる]のビスフェノールを含むテト
ラハロビスフェノール混合物を、pHが約9〜約11の
範囲の界面反応条件下で、第三級有機アミンと相間移動
触媒の混合物を含む縮合触媒を有効量で存在させて、混
合物中の利用可能な(反応に利用可能な)フェノール性
ヒドロキシ基と反応するのに必要なホスゲンの約90モ
ル%までが導入されるまで、ホスゲン化し、(2)
(1)で得られた反応混合物のpHを約10.5〜12
の範囲に変えて、混合物中のクロロホルメート基を実質
的に除去し、(3)(2)の混合物中に、(1)のビス
フェノール混合物中のフェノール性ヒドロキシ基の総モ
ル数に対して少なくとも化学量論量であって約3モル%
過剰までのホスゲンをさらに導入することを含む。
【0011】式(1)に包含されるハロゲン化されたビ
スフェノールとしては、たとえば、2,2‐ビス(3,
5‐ジクロロ‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2‐ビス(3,5‐ジブロモ‐4‐ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2‐ビス(3‐クロロ‐4‐ヒド
ロキシフェニル)プロパン、および2,2‐ビス(3‐
ブロモ‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパンがある。
【0012】式(1)のハロゲン化されたビスフェノー
ルと共に共重合することができるビスフェノール類とし
ては、次式に包含される化合物が好ましい。
【0013】
【化5】
【0014】ここで、R1 は同じかまたは異なるC
(1-4) アルキル基の中から選択される。式(1)のテト
ラハロビスフェノールと共重合することができるビスフ
ェノールの例をいくつか以下に挙げる。 レゾルシノール、4‐ブロモレゾルシノール、ヒドロキ
ノン、4,4′‐ジヒドロキシビフェニル、1,6‐ジ
ヒドロキシナフタレン、2,6‐ジヒドロキシナフタレ
ン、ビス(4‐ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4‐
ヒドロキシフェニル)‐1‐ナフチルメタン、1,1‐
ビス(4‐ヒドロキシフェニル)エタン、1,2‐ビス
(4‐ヒドロキシフェニル)エタン、1,1‐ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)‐1‐フェニルエタン、2,2
‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン(すなわ
ち、「ビスフェノールA」)、2‐(4‐ヒドロキシフ
ェニル)‐2‐(3‐ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ブタン、1,
1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)イソブタン、1,
1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1,1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)シクロドデカ
ン、trans‐2,3‐ビス(4‐ヒドロキシフェニ
ル)‐2‐ブテン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェ
ニル)アダマンタン、α,α′‐ビス(4‐ヒドロキシ
フェニル)トルエン、ビス(4‐ヒドロキシフェニル)
アセトニトリル、2,2‐ビス(3‐メチル‐4‐ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス(3‐エチル
‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス
(3‐n‐プロピル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2‐ビス(3‐イソプロピル‐4‐ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2‐ビス(3‐sec‐ブチ
ル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス
(3‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2‐ビス(3‐シクロヘキシル‐4‐ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2‐ビス(3‐アリル‐4
‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス(3‐
メトキシ‐4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、1,1‐ジクロロ‐2,2‐ビス(4‐ヒドロキ
シフェニル)エチレン、1,1‐ジブロモ‐2,2‐ビ
ス(4‐ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1‐ジク
ロロ‐2,2‐ビス(5‐フェノキシ‐4‐ヒドロキシ
フェニル)エチレン、4,4′‐ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、3,3‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)‐2
‐ブタノン、1,6‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)
‐1,6‐ヘキサンジオン、エチレングリコールビス
(4‐ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4‐ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(4‐ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシド、ビス(4‐ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、9,9‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、2,7‐ジヒドロキシピレン、6,6′‐ジヒドロ
キシ‐3,3,3′,3′‐テトラメチルスピロ(ビ
ス)インダン(すなわち、「スピロビインダンビスフェ
ノール」)、3,3‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)
フタリド、2,6‐ジヒドロキシジベンゾ‐p‐ジオキ
シン、2,6‐ジヒドロキシチアントレン、2,7‐ジ
ヒドロキシフェノキサチイン、2,7‐ジヒドロキシ‐
9,10‐ジメチルフェナジン、3,6‐ジヒドロキシ
ジベンゾフラン、3,6‐ジヒドロキシジベンゾチオフ
ェン、2,7‐ジヒドロキシカルバゾール。
【0015】本発明を実施する際に使用することができ
る相間移動触媒としては、たとえば次式のものがある。 [CH3 (CH2 3 4 NX [CH3 (CH2 3 4 PX [CH3 (CH2 5 4 NX [CH3 (CH2 6 4 NX [CH3 (CH2 4 4 NX ここで、XはCl、Brおよび−OR2 の群の中から選
択されるものであり、R 2 は水素、C(1-8) アルキルお
よびC(10-18) アリールの中から選択される。
【0016】本発明の実施の際に利用することができる
第三級有機アミンの例としては次のものがある。 トリエチルアミン、トリブチルアミン、N‐メチルジエ
チルアミン、N,N‐ジメチルブチルアミン、トリプロ
ピルアミン、N‐エチルピペリジン、N‐メチルピペリ
ジン。
【0017】縮合触媒としては、相間移動触媒1モル当
たり約0.25〜4.0モルの第三級有機アミンを使用
することができ、相間移動触媒1モル当たり約0.5〜
1.5モルの第三級有機アミンを使用するのが好まし
い。ビスフェノール混合物のホスゲン化の間利用するこ
とができる縮合触媒の有効量は、ビスフェノールの重量
に対して約0.1〜10重量%であり、0.5〜2重量
%が好ましい。
【0018】本発明の好ましい方法を実施するには、式
(1)のハロゲン化されたビスフェノール約1〜約50
モル%と式(2)のビスフェノール約50〜約99モル
%との混合物をフェノール系連鎖停止剤と共に使用する
ことができる。このフェノール混合物は有機溶媒と有効
量の縮合触媒の存在下界面反応条件下でホスゲン化する
ことができる。ホスゲン化は約9〜11の範囲のpHで
実施することができる。使用することができる適切な有
機溶媒は、たとえば、メチレンクロライド、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、
テトラクロロエタン、ジクロロプロパンおよび1,2‐
ジクロロエチレンのような塩素化された脂肪族炭化水
素、クロロベンゼン、o‐ジクロロベンゼン、および各
種クロロトルエンのような置換芳香族炭化水素である。
塩素化された脂肪族炭化水素、特にメチレンクロライド
が好ましい。
【0019】ホスゲン化に先立ってビスフェノール反応
混合物のpHを約9〜10の値に上げてビスフェノール
のいくらかを水性相中に溶解させるのに充分なアルカリ
金属水酸化物を利用することができる。ホスゲン化反応
混合物のpHを設定されたpH値に保つには水性のアル
カリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物を使
用することができる。使用することができるアルカリ金
属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の例をいく
つか挙げると、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムおよび水酸化カルシウムがある。水酸化ナトリウム
と水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
利用するアルカリ水酸化物溶液の濃度は特に限定される
ことはなく、約0.2〜19Mとすることができる。少
なくとも5Mの水性アルカリ金属水酸化物濃度が好まし
い。
【0020】ポリハロビスフェノールポリカーボネート
は、バッチ式か連続式の各種反応器で製造することがで
きる。このような反応器はたとえば攪拌式槽型反応装置
であり、これはバッチまたは連続流のいずれとすること
もできる。別の反応器として、攪拌カラムおよび再循環
ループ連続式反応装置がある。ホスゲン化反応の間およ
びその終了時の水性相と有機相の容積比は約0.2〜
1:1の範囲とすることができる。反応温度は約15〜
50℃の範囲とすることができる。メチレンクロライド
を使用する場合反応は35〜42℃となり得る還流温度
で実施できる。反応は大気圧で行なうことができるが、
所望により大気圧以下の減圧でもまたは大気圧以上の加
圧でも使用できる。
【0021】ホスゲン化の間、たとえばスターラーやそ
の他常用の器具・装置を用いて、混合物を攪拌する。ホ
スゲン化速度はビスフェノール1モル当たりホスゲンが
毎分約0.02〜0.2モルの間で変化することができ
る。
【0022】
【実施例の記載】当業者が本発明を容易に実施できるよ
うに、限定ではなく例示の意味で以下に実施例を挙げ
る。特に断わらない限り部とあるのはすべて重量によ
る。実施例1 メカニカルスターラー、pH電極、NaOH添加用浸漬
管、ホスゲン添加用浸漬管および冷水コンデンサーを備
えた2リットルの五ツ首モートン(Morton)フラスコに、
ビスフェノールAを79.8g(0.350モル)、
2,2‐ビス‐(3,5‐ジブロモ‐4‐ヒドロキシフ
ェニル)プロパンを79.8g(0.147モル)、ク
ミルフェノールを4.0g(0.0188モル、3.8
モル%)、CH2 Cl2 を800ml、水を200m
l、トリエチルアミンを0.50ml(0.0035モ
ル、0.7モル%)、そして40重量%水酸化テトラブ
チルアンモニウム溶液を2.2ml(0.0035モ
ル、0.7モル%)仕込んだ。pHが所望の設定値より
落ちたときには、pHコントローラーに接続されたぜん
動ポンプを使用してNaOH水溶液(9.94M)を反
応混合物に添加した。最初はpHを9.5に保ちながら
ホスゲン46gを3.0g/分で添加した。次に、pH
を10.8に調整し、クロロホルメートが検出されなく
なるまで8〜10分攪拌を続けた。pH10.8で2.
5分間かけて追加のホスゲン5.0gを添加した。こう
して、全部で51.0gのホスゲン(フェノール類に対
して1.02当量)を反応混合物に添加した。通常の後
処理と単離によりMwが42,100のポリマーが得ら
れた。
【0023】水酸化テトラブチルアンモニウムを使用し
なかった以外は上記の手順を繰り返した。トリエチルア
ミンを0.7モル%使用した。初期ホスゲン化の後3.
5時間後にもクロロホルメートがなお存在していた。必
要なホスゲンの90%のみが添加されていても、クロロ
ホルメートより多くのフェノール類がなお残存してい
た。
【0024】水酸化テトラブチルアンモニウムを存在さ
せないで追加のホスゲン化実験を行なった。しかし、縮
合触媒として、ずっと大量(6.0モル%)のトリエチ
ルアミンを使用した。メカニカルスターラー、pH電
極、NaOH添加用浸漬管、ホスゲン添加用浸漬管およ
び冷水コンデンサーを備えた2リットルの五ツ首モート
ン(Morton)フラスコを使用した。ビスフェノールAを7
9.8g(0.350モル)、テトラブロモビスフェノ
ールAを79.8g(0.147モル)、クミルフェノ
ールを4.0g(0.0188モル、3.8モル%)、
CH2 Cl2 を800ml、水を200ml、そしてト
リエチルアミンを4.3ml(0.030モル、6.0
モル%)仕込んだ。pHが所望の設定値より落ちたとき
には、pHコントローラーに接続されたぜん動ポンプを
使用してNaOH水溶液(9.94M)を反応混合物に
添加した。最初、pHを9.5に保ちながらホスゲン4
6gを3.0g/分で添加した。次に、pHを10.8
に調整し、全部で65.0gのホスゲン(1.30当
量)が反応混合物に添加されるまで2.0g/分でホス
ゲン化を続けた。この場合クロロホルメートは約5分間
存続していた。ホスゲンを2.0g添加してもクロロホ
ルメートの生成は観察されなかった。これは反応が完了
していたことを示している。通常の後処理と単離により
Mwが39,700のポリマーが得られた。
【0025】上記実施例は本発明の方法の実施の際に使
用することができる非常に多くの変形のうちのほんの
二、三に関するのみであるが、本発明の方法は、相間移
動触媒と第三級有機アミンの混合物の形態の縮合触媒の
存在下における式(1)と式(2)のビスフェノールの
混合物のホスゲン化の結果得られるずっと広範囲の難燃
性ポリカーボネートコポリマーに関するものと理解され
たい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭41−14597(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/10 C08G 64/20 - 64/38 WPI/L

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性ポリカーボネートを製造するため
    の方法であって、 (1)50モル%までの式 【化1】 [式中、X〜X3 はハロゲン原子であり、Yは式 【化2】 (式中、RはC(1-4) アルキル基である)の基より成る
    群の中から選択されるものである]のビスフェノールを
    含むテトラハロビスフェノール混合物、pHが9〜1
    の範囲の界面反応条件下で、第三級有機アミンと相間
    移動触媒の混合物を含む縮合触媒を有効量で存在させ
    て、混合物中の利用可能なフェノール性ヒドロキシ基と
    反応するのに必要なホスゲンの90モル%までが導入さ
    れるまで、ホスゲンを添加し、 (2)(1)で得られた反応混合物のpHを10.5〜
    12の範囲に変えて、混合物中のクロロホルメート基を
    実質的に除去し、 (3)(2)の混合物中に、(1)のビスフェノール混
    合物中のフェノール性ヒドロキシ基の総モル数を基準に
    して少なくとも化学量論量であってモル%過剰までの
    ホスゲンをさらに導入することを含む方法。
  2. 【請求項2】 ホスゲン化されるビスフェノール混合物
    が本質的にテトラブロモビスフェノール‐Aとビスフェ
    ノール‐Aとから成る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 縮合触媒が、水酸化テトラブチルアンモ
    ニウムとトリエチルアミンの混合物から成る、請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 連鎖停止剤としてクミルフェノールを使
    用する、請求項1記載の方法。
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