JP3047933B2 - ディジタルクロスフェーダ装置 - Google Patents

ディジタルクロスフェーダ装置

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JP3047933B2
JP3047933B2 JP3152666A JP15266691A JP3047933B2 JP 3047933 B2 JP3047933 B2 JP 3047933B2 JP 3152666 A JP3152666 A JP 3152666A JP 15266691 A JP15266691 A JP 15266691A JP 3047933 B2 JP3047933 B2 JP 3047933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル音声信号な
どに対してクロスフェードの処理を行うためのディジタ
ルクロスフェーダ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル音声信号に対して自動的にク
ロスフェード処理を行うディジタルクロスフェーダの手
法としては、テーブル参照方式が知られている。この方
式によれば、あらかじめ作成してROMなどに格納され
ているテーブル中の係数を次々に読み出し、これらに基
づいて所望のクロスフェード波形が得られるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、様々な態様のクロスフェード波形を
得るために膨大な係数のテーブルが必要となり、相当量
の記憶容量が必要となるとともに、生産性も悪いという
不都合がある。これを避けるため、一定の値のインクリ
メント,ディクリメントを行う手法が考えられる。しか
し、これによれば、所望のクロスフェード波形が得られ
にくいばかりでなく、クロスフェード波形が直線的にな
って聴感に合う対数的なクロスフェード特性が得られな
いという不都合がある。
【0004】本発明は、この点に着目したもので、所望
するクロスフェード波形を簡便な構成で良好に得ること
ができるディジタルクロスフェーダ装置を提供すること
を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つは、入力信
号に対してクロスフェード処理を行うディジタルクロス
フェーダ装置において、この装置は第1及び第2の演算
ユニットを各々含み、各演算ユニットは、所定のゲイン
データを出力するゲインデータ出力手段と、所望のフェ
ード処理に対応して設定される第1の係数による乗算を
前記ゲインデータに行う第1の乗算手段と、所望のフェ
ード処理に対応して設定される第2の係数による乗算を
入力データに行う第2の乗算手段と、これら第1及び第
2の乗算手段の出力を加算する加算手段と、これによる
加算出力データをディジタル信号のサンプリング周期に
対応して遅延するとともに、前記第2の乗算手段に供給
する遅延手段とを各々備えており、前記ゲインデータ出
力手段の出力又は係数のいずれかが、各演算ユニットの
出力フェード波形が逆になるように変更されることを特
徴とする。
【0006】他の発明は、入力信号に対してクロスフェ
ード処理を行うディジタルクロスフェーダ装置におい
て、この装置は演算ユニットとゲイン発生手段とを含
み、演算ユニットは、所定のゲインデータを出力するゲ
インデータ出力手段と、所望のフェード処理に対応して
設定される第1の係数による乗算を前記ゲインデータに
行う第1の乗算手段と、所望のフェード処理に対応して
設定される第2の係数による乗算を入力データに行う第
2の乗算手段と、これら第1及び第2の乗算手段の出力
を加算する加算手段と、これによる加算出力データをデ
ィジタル信号のサンプリング周期に対応して遅延すると
ともに、前記第2の乗算手段に供給する遅延手段とを各
々備えており、ゲイン発生手段は、前記ゲインデータ出
力手段の出力又は係数のいずれかを変更することによっ
て前記演算ユニットから出力されるフェード波形に基づ
いて、逆のフェード波形を発生することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、クロスフェード波形は、複数
の演算ユニットか、あるいは演算ユニットとゲイン発生
手段によって生成される。演算ユニットでは、乗算,加
算,遅延の各処理による演算によってフェード波形が得
られる。ゲイン発生手段では、演算ユニットから出力さ
れたフェード波形を利用して逆のフェード波形が得られ
る。このとき、演算ユニットのゲインデータ,あるいは
乗算の係数が必要に応じて設定され、種々の態様のクロ
スフェード波形が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるディジタルクロスフェー
ダ装置の実施例について、添付図面を参照しながら説明
する。 <実施例1>最初に、図1及び図2を参照しながら、本
発明の実施例1について説明する。図1には、実施例1
の構成が示されている。このディジタルクロスフェーダ
装置は、演算ユニット10A,10Bを各々有してい
る。まず、演算ユニット10A側から説明すると、固定
値出力部12Aの出力側は、乗算器14Aの入力側及び
減算器16Aの入力側に各々接続されている。乗算器1
4Aの出力側は、他の加算器18Aの加算入力側に接続
されている。
【0009】加算器18Aの出力側は、一方において演
算ユニット10Aの出力となっているとともに、他方に
おいて遅延回路20Aの入力側に接続されている。この
遅延回路20Aの出力側は他の乗算器22Aの入力側に
接続されており、この乗算器22Aの出力側は加算器1
8Aの他方の加算入力側に接続されている。減算器16
Aの減算入力及び乗算器22Aの係数入力として、係数
CP1が各々入力されている。また、乗算器14Aの係
数入力としては、減算器16Aの出力減算値が入力され
ている。
【0010】他方、演算ユニット10B側も、ほぼ同様
の構成となっているが、固定値出力部12Bの出力側は
乗算器14Bの入力側にのみ接続されている。また、乗
算器14Bには、係数CP2が乗算の係数として入力さ
れている。乗算器22Bには、固定値出力部24Bの出
力から係数CP2が減算器28Bで減算されたものが係
数として入力されている。
【0011】以上の演算ユニット10A,10Bの各出
力側は、乗算器30A,30Bの係数入力側に各々接続
されており、これらの乗算器30A,30Bの出力側
は、加算器32の入力側に各々接続されている。また、
乗算器30A,30Bの入力側は、入力端子TA,TB
に各々接続されており、加算器32の加算出力側は、出
力端TCに接続されている。
【0012】以上の各部のうち、固定値出力部12A,
12Bは、固定値「1」又は「0」を出力するためのも
のであり、固定値出力部24Bは、「1」を出力するた
めのものである。乗算器14A,22Bは、いずれも入
力信号を係数倍して出力する機能を有する。遅延回路2
0A,20Bは、入力信号を1サンプリング時間の遅延
を行って出力するためのものである。各演算ユニット1
0A,10Bには、各部の動作を規定するサンプリング
パルスFsがそれぞれ入力されている。
【0013】また、演算ユニット10A,10Bは、デ
ィジタルシグナルプロセッサ(DSP)を中心として構
成されており、サンプリング周期毎に制御ゲインが演算
できるようになっている。なお、DSPは、等価回路で
表わすと図示のような乗算,加算,減算,遅延の回路要
素として機能するが、実際にはソフト的に実現されてい
る。
【0014】次に、乗算器14A,22Aの各係数をC
1,C2として、DSPの基本的な動作を説明する。たと
えば、乗算器14Aの係数C1が有限の値であり、DS
Pが定常状態にあるときの乗算器14Aの出力をY0
する。ここで、係数C1を0とし、係数C2 を0<C2
1の適宜の値に変更したとする。
【0015】最初のサンプリングタイミングでは、加算
器18AからY0が出力される。次のサンプリングタイ
ミングでは、このY0が遅延回路20Aによる遅延を受
けて乗算器22Aに入力され、ここでC2倍されて加算
器18Aに供給される。この結果、加算器18Aの出力
1は、Y1=C20となる。更にその次のタイミングで
は、 Y2=C21 =C2(C20 =(C220 となる。
【0016】以上の動作が順に繰り返されると、DSP
の一般的な出力Ynは、 Yn=(C2n0 ………………………………………(1) となる。従って、係数C2が1より小さいため、最初の
出力Y0に対して対数的に減少する演算が行われた出力
nが得られることになる。たとえば、入力Y0が「1」
の場合には、(C2nの出力波形が得られることにな
る。この波形は、図2にグラフGAで示すようなフェー
ドアウト波形として利用される。
【0017】次に、C1が「0」であり、DSPの出力
も「0」である定常状態にあるとする。ここで、C1
2をいずれも0<C1<1,0<C2<1の有限値に変
更したとする。最初のサンプリングタイミングでは、加
算器18Aの出力Y1は、 Y1=C1 となる。次のサンプリングタイミングでは、乗算器22
Aの出力が加算されるので、 Y2=C1+C12 となる。
【0018】以下、同様にしてn番目のタイミングで
は、 Yn=C1+C12+C12 2+…… ……+C12 n-1 =C1[(1−C2 n)/(1−C2)] =[C1/(1−C2)](1−C2 n) =k(1−C2 n) ……………………………………(2) となる。ここで、kは定数である。n→∞とすると、C
2 nは対数的に0に近づくことになるので、出力Ynは全
体として対数的に増大することになる。この波形は、図
2にグラフGBで示すようなフェードイン波形に利用さ
れる。
【0019】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、演算ユニット10Aにおいて、乗算器14Aの係
数C1はC1=1−CP1であり、乗算器22Aの係数C2
はCP1である。ここで、固定値「1」を「0」に変更
すれば、(1)式に近似するフェードアウト波形が演算
ユニット10Aから出力されるようになる。このフェー
ドアウト波形は、乗算器30Aの係数として入力されて
いる。このため、入力端子TAに入力された信号には、
フェードアウト波形に対応した乗算が行われることにな
る。
【0020】逆に、固定値「0」を「1」に変更すれ
ば、(2)式に近似するフェードイン波形が演算ユニッ
ト10Aから出力されるようになる。このフェードイン
波形は、乗算器30Aの係数として入力されている。こ
のため、入力端子TAに入力された信号には、フェード
イン波形に対応した乗算が行われることになる。
【0021】演算ユニット10Bにおいても同様であ
り、固定値を「0」から「1」,「1」から「0」のよ
うに適宜設定変更することで、フェードイン,フェード
アウト波形が演算ユニット10Bから出力されることに
なる。これらの波形は、乗算器30Bの係数として入力
されており、入力端子TBの入力信号に対してフェード
イン又はフェードアウトの処理が行われる。
【0022】この場合において、演算ユニット10Aで
フェードイン波形が出力されるときは演算ユニット10
Bでフェードアウト波形が出力されるように係数変更を
行い、逆に、演算ユニット10Aでフェードアウト波形
が出力されるときは演算ユニット10Bでフェードイン
波形が出力されるように固定値の変更を行う。すると、
乗算器30Aのフェード処理信号と乗算器30Bのフェ
ード処理信号がクロスするようになり、これらが加算器
32で加算されると、図2に示すクロスフェード波形が
得られるようになる。
【0023】以上のように、本実施例によれば、各演算
ユニットの入力を変更することによりクロスフェードを
良好に行うことができ、また係数の値を適宜設定するこ
とによって種々のクロスフェード波形が得られるという
利点もある。また、クロスフェード波形の再現性は極め
て良好であり、装置の小型化を図ることもできる。ま
た、遅延回路と乗算器による巡回構成となっているた
め、クロスフェード開始時に係数変更を行えば、その後
のフェード処理中に係数を変化させる必要がない。この
ため、極めて高速のサンプリング周期のディジタルオー
ディオ信号に対しても容易に適用可能である。
【0024】<実施例2>次に、図3を参照しながら、
本発明の実施例2について説明する。なお、上述した実
施例1と同様又は相当する構成部分には、同様の符号を
用いることとする(以下の実施例についても同様)。こ
の実施例2では、演算ユニット40A,40Bにおける
乗算器14A,14B,22A,22Bの各係数が、別
個独立して設定されるようになっている点,及び固定値
出力部12A,12Bの値が一定である他は、実施例1
と同様である。クロスフェード時における係数の基本的
な設定変更の手法は、次の通りである。
【0025】たとえば、クロスフェードの開始前では、
各係数は、 CP11=0,CP12=1(単位ゲイン) CP21=0,CP22=0 に設定されている。この状態からクロスフェード開始時
には、 CP11=0,CP12=k1(0<k1<1) CP21=k2(0<k2<1),CP22=1−k2 に変更される。これによって、図2に示したクロスフェ
ード波形が同様に得られる。この実施例2によれば、各
演算ユニットの乗算器の係数を別個独立して与えること
ができるので、実施例1よりも細かい制御ゲイン設定が
可能となる。
【0026】<実施例3>次に、図4を参照しながら、
本発明の実施例3について説明する。この実施例では、
実施例2に示した演算ユニット40A,40Bに、同様
の構成の演算ユニット42A,42Bがカスケード接続
された構成となっている。
【0027】この実施例では、演算ユニット40Aの出
力波形に演算ユニット42Aによるフェード処理が行わ
れ、両者の波形が重畳されたフェード波形が乗算器30
Aに係数として供給されることになる。演算ユニット4
0B,42Bについても同様である。従って、実施例
1,2とは更に異なるクロスフェード波形が得られるよ
うになる。
【0028】なお、演算ユニット42A,42Bにおい
て、係数CP13,CP23を「1」とし、係数CP14,C
24を「0」とすれば、演算ユニット42A,42Bは
入力信号をそのまま出力することになる。この場合は、
結果的に上述した実施例2と同様となる。
【0029】<実施例4>次に、図5を参照しながら、
本発明の実施例4について説明する。この実施例4で
は、演算ユニットは一系統のみ設けられており、これに
よるフェード波形を利用して他方の系統のフェード波形
が得られるようになっている。
【0030】まず、一方の系統である演算ユニット10
Aについては、実施例1において説明した通りである。
これに対し、他方の系統では、減算器50において、固
定値出力部52から出力された「1」から演算ユニット
10Aのフェード出力が減算される。このため、減算器
50の出力は、演算ユニット10Aの波形変化と逆に変
化するようになる。すなわち、演算ユニット10Aの出
力がフェードアウト波形のときは減算器50の出力はフ
ェードイン波形となり、演算ユニット10Aの出力がフ
ェードイン波形のときは減算器50の出力はフェードア
ウト波形となる。
【0031】減算器50から出力されたフェード波形
は、乗算器30Bに係数として供給される。従って、上
述した実施例と同様にしてクロスフェード処理が行われ
ることになる。この実施例では、構成が簡略化され、他
方の系統のフェード波形は一方の系統のフェード波形に
応じて一義的に決定される。
【0032】<実施例5>次に、図6を参照しながら、
本発明の実施例5について説明する。この実施例5は、
上述した実施例4における演算ユニット10Aの代わり
に演算ユニット40Aを用いるとともに、処理対象の信
号をフェードイン,フェードアウトいずれも2系統とし
たものである。
【0033】乗算器30Aには乗算器60Aが並列に接
続されており、乗算器30Bには乗算器60Bが並列に
接続されている。そして、演算ユニット40Aの出力フ
ェード波形は、乗算器30A,60Aに各々係数として
入力されるようになっており、減算器50の出力フェー
ド波形は、乗算器30B,60Bに各々係数として入力
されるようになっている。
【0034】従って、乗算器30Aにおいてフェードア
ウト処理が行われるときは、入力端子SAから入力され
た信号に対しても乗算器60Aでフェードアウト処理が
行われる。また、乗算器30Bにおいてフェードイン処
理が行われるときは、入力端子SBから入力された信号
に対しても乗算器60Bでフェードイン処理が行われ
る。これらのクロスフェード処理された各系統の信号
は、加算器62によって加算される。
【0035】クロスフェードが次に開始されるときは、 CP11=1−k1,CP12=k1 CP21=0,CP22=1−k2 となるように変更される。
【0036】<実施例6>次に、図7,図8を参照しな
がら、本発明の実施例6について説明する。上述した実
施例では、固定値を変更したり乗算器の係数を変更して
クロスフェード波形を得たが、この実施例6では、乗算
器の入力ゲインを変更してクロスフェード波形が得られ
るようになっている。
【0037】図7において、ゲイン供給部100には、
設定値出力部102,固定値出力部104が各々設けら
れており、設定値出力部102からはたとえば「1」,
固定値出力部104からは「0」が各々出力されるよう
になっている。これら出力部102,104の出力側
は、スイッチ106の切換入力側に各々接続されてお
り、スイッチ106の出力側は演算ユニット110の入
力側乗算器112の入力側に接続されている。
【0038】演算ユニット110の構成は、上述した実
施例と同様であり、乗算器112の出力側に、加算器1
14,遅延回路116,他の乗算器118による閉ルー
プが設けられている。なお、乗算器112,118に
は、各々係数C1,C2が供給されている。
【0039】次に、演算ユニット110の出力側は、他
の系統のクロスフェード波形を発生するためのゲイン発
生部120に接続されている。ゲイン発生部120は、
固定値出力部122の出力側が減算器124の入力側に
接続された構成となっており、この減算器124の減算
入力側に、演算ユニット110の出力側が接続されてい
る。
【0040】他方、クロスフェード処理の対象となる2
つの信号は、記録再生メディア130に格納されてお
り、ディジタル信号再生部132によって読出されるよ
うになっている。このディジタル信号再生部132で
は、読み出された信号の時間軸上の位置を示すタイムコ
ードが生成されており、これが切換制御部134に供給
されるようになっている。この切換制御部134には、
切換リスト136が設けられており、読出し信号がこの
リストに該当する時点で切換用の制御信号がスイッチ1
06に供給されるようになっている。
【0041】ディジタル信号再生部132の2つの信号
出力側は、バス138,140に各々接続されており、
これらのバス138,140は、ビット毎の乗算器を含
む乗算器群142,144の入力側に各々接続されてい
る。これらの乗算器群142,144の係数入力側に
は、演算ユニット110の出力側,ゲイン発生部120
の減算器124の減算出力側が各々接続されており、こ
れによってクロスフェード波形が係数として入力される
ようになっている。また、乗算器群142,144の出
力側は、加算器群146の入力側に接続されており、対
応するビット毎に加算されるようになっている。
【0042】次に、以上のように構成された実施例6の
動作について説明する。まず、演算ユニット110の基
本的な動作を説明する。なお、係数C1,C2は、1以下
の有限の適当な値となっている。最初に、スイッチ10
6が設定値出力部102側に切り換えられて定常状態に
あるものとする。ここで、スイッチ106が固定値出力
部104側に切り換えられると、乗算器112の係数C
2が0に変更された場合と同様となる。このため、演算
ユニット110の出力はほぼ(1)式に示すようにな
り、フェードアウト波形が得られることになる。
【0043】逆に、最初スイッチ106が固定値出力部
104側に切り換えられて定常状態にあるものとする。
ここで、スイッチ106が設定値出力部102側に切り
換えられると、演算ユニット110の出力はほぼ(2)
式に示すようになり、フェードイン波形が得られること
になる。
【0044】これらのフェードアウト,フェードイン波
形が演算ユニット110から出力されると、実施例4と
同様にしてゲイン発生部120から逆のフェードイン,
フェードアウト波形が出力されることになる。
【0045】次に、図8を参照しながら、本実施例の全
体的動作について説明する。なお、図8には、各部の信
号波形がアナログ的に示されている。記録再生メディア
130からは、ディジタル信号再生部132によって二
つのディジタル信号DS1,DS2が各々読み出され、各
々バス138,140に供給される。同図(A),
(B)には、読み出されたディジタル信号DS1,DS2
が各々示されており、それらは所定の時間ΔTD重ねて
読み出されている。なお、このΔTDは、クロスフェー
ド期間ΔTCよりも大きく設定されている。
【0046】他方、この信号読出しとともにディジタル
信号再生部132によって生成されたタイムコードは、
切換制御部134に供給される。切換制御部134で
は、かかるタイムコードと、切換リスト136を参照し
て切換制御信号が生成され、これがゲイン供給部100
のスイッチ106に供給される。これにより、スイッチ
106は、その出力が同図(F)のごとく変化するよう
に切換え制御される。
【0047】すると、上述したように、乗算器112の
入力が1→0と変化したときはフェードアウト、0→1
と変化したときはフェードインの各波形が演算ユニット
110から乗算器群142に出力されることになる。こ
の結果、ディジタル信号DS1に対しては、同図(C)
に示すようなフェード処理が期間ΔTCで行われること
になる。しかし、ゲイン発生部120からは、逆のフェ
ード波形が出力されて乗算器群144に入力される。こ
の結果、ディジタル信号DS2に対しては、同図(D)
に示すようなフェード処理が行われることになる。すな
わち、全体としてディジタル信号DS1,DS2に対し、
クロスフェードの処理が行われたことになり、加算器群
146の出力は同図(E)に示すようになる。
【0048】なお、切換制御部134によって、ゲイン
供給部100の設定値出力部102の値を上述した値
「1」に限らず、他の所望の値に設定することもでき
る。このようにすると、クロスフェード後の出力(同図
(E)参照)の振幅を所望の値に調整することができ
る。この実施例によれば、記録再生メディアからの信号
読出しとクロスフェード処理が、規定の態様ではあるが
簡単に実現できるという利点がある。
【0049】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、たとえば次のような
ものも含まれる。 (1)演算ユニットを構成する乗算器の係数や入力部に
よる入力値は、必要に応じて設定してよく、何ら上記実
施例に限定されるものではない。 (2)また、直列あるいは並列に接続する演算ユニット
の数や処理対象の信号数も任意であり、演算ユニットの
直列,並列接続を組み合わせるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるディ
ジタルクロスフェーダ装置によれば、複数のDSPを用
い、あるいはDSP出力に演算を行うこととしたので、
所望するクロスフェード波形を簡便な構成で良好に得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタルクロスフェーダ装置の
実施例1を示す構成図である。
【図2】クロスフェード波形の例を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例2を示す構成図である。
【図4】本発明の実施例3を示す構成図である。
【図5】本発明の実施例4を示す構成図である。
【図6】本発明の実施例5を示す構成図である。
【図7】本発明の実施例6を示す構成図である。
【図8】実施例6の動作を示す主要部の信号波形のタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
10A,10B,40A,40B,42A,42B,1
10…演算ユニット、12A,12B,104…固定値
出力部(ゲインデータ出力部)、14A,14B,11
2…乗算器(第1の乗算手段)、16A,26B,28
B…減算器、18A,18B,114…加算器(加算手
段)、20A,20B,116…遅延回路(遅延手
段)、22A,22B,118…乗算器(第2の乗算手
段)、24B,52,122…固定値出力部、30A,
30B…乗算器、32…加算器、50,124…減算器
(ゲイン発生手段)、100…ゲイン供給部(ゲインデ
ータ出力手段)、102…設定値出力部(ゲインデータ
出力部)、106…スイッチ、120…ゲイン発生部
(ゲイン発生手段)、130…記録再生メディア、13
2…ディジタル信号再生部、134…切換制御部、13
6…切換リスト、138,140…バス、142,14
4…乗算器群、146…加算器群、GA,GB…グラ
フ、SA,SB,TA,TB,TC…端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−345311(JP,A) 特開 昭57−50112(JP,A) 特開 平4−195585(JP,A) 特開 平4−186907(JP,A) 特開 平4−129311(JP,A) 特開 平3−292008(JP,A) 特開 平2−72772(JP,A) 特開 昭62−5716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/00 G06F 1/02 G06F 7/556

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に対してクロスフェード処理を
    行うディジタルフェーダ装置において、この装置は第1
    及び第2の演算ユニットを各々含み、各演算ユニット
    は、所定のゲインデータを出力するゲインデータ出力手
    段と、所望のフェード処理に対応して設定される第1の
    係数による乗算を前記ゲインデータに行う第1の乗算手
    段と、所望のフェード処理に対応して設定される第2の
    係数による乗算を入力データに行う第2の乗算手段と、
    これら第1及び第2の乗算手段の出力を加算する加算手
    段と、これによる加算出力データをディジタル信号のサ
    ンプリング周期に対応して遅延するとともに、前記第2
    の乗算手段に供給する遅延手段とを各々備えており、前
    記ゲインデータ出力手段の出力又は係数のいずれかが、
    各演算ユニットの出力フェード波形が逆になるように変
    更されることを特徴とするディジタルクロスフェーダ装
    置。
  2. 【請求項2】 入力信号に対してクロスフェード処理を
    行うディジタルフェーダ装置において、この装置は演算
    ユニットとゲイン発生手段とを含み、演算ユニットは、
    所定のゲインデータを出力するゲインデータ出力手段
    と、所望のフェード処理に対応して設定される第1の係
    数による乗算を前記ゲインデータに行う第1の乗算手段
    と、所望のフェード処理に対応して設定される第2の係
    数による乗算を入力データに行う第2の乗算手段と、こ
    れら第1及び第2の乗算手段の出力を加算する加算手段
    と、これによる加算出力データをディジタル信号のサン
    プリング周期に対応して遅延するとともに、前記第2の
    乗算手段に供給する遅延手段とを各々備えており、ゲイ
    ン発生手段は、前記ゲインデータ出力手段の出力又は係
    数のいずれかを変更することによって前記演算ユニット
    から出力されるフェード波形に基づいて、逆のフェード
    波形を発生することを特徴とするディジタルクロスフェ
    ーダ装置。
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