JP3047829B2 - 移動体通信機のプリペイド方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機の課
金方式に関し、特に移動体通信機におけるプリペイド方
式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、移動体通信機の通話料の精算は、
該移動体通信機に対して交換機系装置で作成される通話
情報を基に、所定の情報系装置にて、通話料の算出、精
算を行っていた。従来方式を模式的に示す図５を参照し
て、従来方式においては、交換機系装置５１が、移動体
通信機５６の通話情報を作成し（５２）、別の情報系装
置５３が、通話料金の算出処理（５４）、及び精算処理
（５５）を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来方式において
は、移動体通信機の通話料の即時計算ができない、とい
う問題点を有している。

【０００４】その理由は、別のノードの装置にて、通話
度数、通話料金の計算を行っているためである。

【０００５】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、移動体通信機に
おいて、通話度数のリアルタイム計算を実現可能とする
方式を提供することにある。

【０００６】また、本発明の他の目的は、移動体通信機
において、プリペイド型の精算を可能とする方式を提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の移動体通信機は、ダイアリングした発着信
電話番号をもとに１度数で通話可能な時間の算出する手
段と、を備え、通話中及び通話終了時に、通話度数及び
残度数を表示するようにしたものである。

【０００８】本発明は、移動体通信機内に、課金テーブ
ルと、通話度数の計算手段と、現通話度数と残通話可能
度数とを表示する手段と、ダイアリングした発着信電話
番号をもとに前記課金テーブルより１度数で通話可能な
時間の算出する手段と、を備え、プリペイド金額に応じ
て予め外部書込装置より設定されている残通話可能度数
から、前記算出した１度数で通話可能な時間経過毎に残
通話可能度数の更新を行う。前記残通話可能度数が一定
度数に達した場合に警告情報を出力し、更に前記残度数
が零となった場合には通話の中断を行うように制御する
構成としてもよい。

【０００９】さらに、前記残度数を書き換え可能とする
手段を備えた構成としてもよい。

【００１０】本発明の概要を以下に説明する。本発明に
おいては、移動体通信機内に課金テーブルを持ち、通話
度数の計算を行う。また、移動体通信機内にプリペイド
度数を持ち、通話度数の累計がプリペイド度数と同じに
なった場合、通話の中断を行う。

【００１１】さらに、移動体通信機に通話度数・残度数
を表示することも他の特徴である。

【００１２】本発明によれば、移動体通信機内で通話度
数の計算を行うように構成したことにより、他の情報処
理装置で通話度数を計算する必要がない。

【００１３】また、移動体通信機内で通話度数をリアル
タイムで計算しているため、即時に通話度数が表示でき
る。

【００１４】さらに、本発明によれば、プリペイド方式
による精算のため、料金の延滞が発生しない。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。

【００１６】図１は、本発明の実施の形態の構成をブロ
ック図にて示したものである。図１を参照すると、本発
明の実施の形態においては、移動体通信機１１は、メッ
セージ出力手段１２、アラーム出力手段１３、及び移動
体通信機内機能１４、を備え、外部書込装置１７に接続
される。

【００１７】移動体通信機内機能１４は、通話度数・通
話可能度数の算出を行い、メッセージ手段１２及びアラ
ーム出力手段１３に出力する通話度数算出・通話可能度
数減算手段１５と、外部書込み装置１７より通話可能度
数を加算する通話可能度数加算手段１６と、を備える。

【００１８】本発明の実施の形態について、図２を参照
してその構成及び動作をより詳細に説明する。

【００１９】通話開始（ステップＡ１）後、発着信電話
番号２１をもとに、課金テーブル２２より、１度数で通
話可能な秒数を算出し、タイマ値２３に設定する（ステ
ップＡ２）。

【００２０】タイマ値２３をもとにタイマを発行する
（ステップＡ３）。

【００２１】タイムアウト発生時に、残通話可能度数２
４から「１」を引いた値を残通話度数に設定し、現通話
度数２５に「１」を足した値を現通話度数２５に設定す
る（ステップＡ４）。

【００２２】そして、現通話度数２５、及び残通話度数
２４をメッセージ表示手段２６に出力する（ステップＡ
５）。

【００２３】その際、残通話可能度数２４が「１」の場
合、アラーム（警報）をアラーム出力手段２７に出力す
る（ステップＡ６）。

【００２４】また、残通話可能度数２４が「０」の場合
は通話を停止する。

【００２５】残通話可能度数２４が「１」以上で、通話
が終了していなければ、再びタイマを発行する（ステッ
プ７）。

【００２６】次に、図３を参照して、通話可能度数の追
加について説明する。

【００２７】外部装置３１より、追加通話可能度数３２
を読み込み（ステップＢ１）、残通話可能度数３３に追
加通話可能度数３２を加算し、残通話可能度数３３に設
定する（ステップＢ２）。外部装置３１には加入者のプ
リペイド額に応じた追加通話可能度数が記憶格納されて
いる。

【００２８】次に、本発明の第２の実施の形態について
図４を参照して説明する。

【００２９】この実施の形態においては、通話開始時
に、交換機系装置４１内の通話度数算出通知手段４２に
より、１度数で通話可能な秒数経過時に移動体通信機４
３に対しメッセージを通知する。

【００３０】移動体通信機内機能４６内の通話度数減算
手段４７により、上記メッセージ通話受信時に通話可能
度数を減算し、残通話可能度数及び通話累計度数をメッ
セージ出力手段４４に出力する。

【００３１】また、残通話可能度数が「１」の場合、ア
ラーム出力手段４５にアラームを出力する。

【００３２】そして残通話可能度数が「０」の場合、通
話の中断を行う。

【００３３】また、外部書込装置４９から、移動体通信
機４３に通話可能度数を書き込むことにより、通話可能
度数加算手段４８により、通話可能度数が加算される。

【００３４】次に、上記した本発明の実施の形態につい
て更に詳細に説明すべく本発明の実施例について図面を
参照して説明する。

【００３５】

【実施例】図１を参照すると、移動体通信機１１とし
て、移動体電話を用いた場合を説明する。

【００３６】メッセージ出力手段１２は、液晶ディスプ
レイで形成される。アラーム出力手段１３はブザー鳴動
装置からなる。

【００３７】移動体通信機内機能１４は、演算処理装置
と補助記憶装置からなり、補助記憶装置内には、通話度
数算出・通話可能度数減算手段１６及び通話可能度数加
算手段１６がプログラムとして記憶されている。

【００３８】外部書込装置１７は、移動体電話１１の補
助記憶装置にデータを書き込む装置である。

【００３９】次に、本発明の実施例の動作について図２
を参照して詳細に説明する。

【００４０】図２を参照すると、通話開始にダイアルさ
れた発着信の電話番号が発着信電話番号２１に出力され
る（ステップＡ１）。

【００４１】発着信電話番号２１を用い、課金テーブル
２２を元に１度数で通話が可能な秒数を算出しタイマ値
２３に設定する（ステップＡ３）。タイマ値２３を使用
し、タイマを発行する（ステップＡ３）。

【００４２】タイムアウト発生時に残通話可能度数２４
から「１」減算し、現通話度数２５に「１」加算する
（ステップＡ４）。

【００４３】残通話可能度数２４及び現通話度数２５を
メッセージ表示手段２６へ表示する（ステップＡ５）。
残通話度数２４が１の場合はアラーム出力手段２７でア
ラーム出力を行う（ステップＡ６）。

【００４４】残通話可能度数が「０」の場合は、通話の
中断を行う（ステップＡ７）。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通話料金の精算が高速化され、即時に精算可能とする、
という効果を奏する。

【００４６】その理由は、移動体通信機で通話料の算出
を行うような構成としたことによる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す図である。

【図２】本発明の一実施例の動作を説明するためにフロ
ーチャートである。

【図３】本発明の実施例におけるプリペイド額加算動作
を説明するためのフローチャートである。

【図４】本発明の他の実施例の構成を示す図である。

【図５】従来の精算方式を示す構成を示す図である。

【符号の説明】

１１ 移動体通信機 １２ メッセージ出力手段 １３ アラーム出力手段 １４ 移動体通信機内機能 １５ 通話度数算出通話可能度数減算手段 １６ 通話可能度数加算手段 １７ 外部書込装置 ２２ 課金テーブル

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】移動体通信機内に、課金テーブルと、通話
   度数の計算手段と、現通話度数と残通話可能度数とを表
   示する手段と、ダイアリングした発着信電話番号をもと
   に前記課金テーブルより１度数で通話可能な時間の算出
   する手段と、を備え、 プリペイド金額に応じて予め外部書込装置より設定され
   ている通話可能度数から、前記算出した１度数で通話可
   能な時間経過毎に残通話可能度数の更新を行う ことを特
   徴とする移動体通信機。
2. 【請求項２】移動体通信機が、通話開始時にダイアリン
   グした発着信電話番号をもとに課金テーブルより１度数
   で通話可能な秒数を算出する手段と、 タイマと、 通話度数及び残度数の計算手段と、 アラーム出力手段と、 メッセージ表示手段と、を備え 、通話開始後、前記算出された１度数で通話可能な前記秒
   数をタイマ値として前記タイマをスタートさせ 、前記タイマのタイムアウト発生時に、前記計算手段は、
   プリペイド金額に応じて予め外部書込装置より設定され
   ている残度数に基づき、残度数を１減算した値に更新す
   るとともに、通話度数を１加算した値に更新し 、前記更新された通話度数及び残度数をメッセージ表示手
   段に出力し、その際、前記残度数が、通話を停止する残
   度数値よりも大の所定度数である場合、前記アラーム出
   力手段からアラームを出力し 、更新後の前記残度数が前記所定度数より大であり且つ通
   話が終了していなければ、再び前記タイマをスタートさ
   せるように制御する 、ことを特徴とする移動体通信機。