JP3047718B2 - レバースイッチ装置 - Google Patents

レバースイッチ装置

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JP3047718B2
JP3047718B2 JP5314568A JP31456893A JP3047718B2 JP 3047718 B2 JP3047718 B2 JP 3047718B2 JP 5314568 A JP5314568 A JP 5314568A JP 31456893 A JP31456893 A JP 31456893A JP 3047718 B2 JP3047718 B2 JP 3047718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作レバーの長さ方向
の押し操作または傾動操作によってスイッチを作動させ
るようにしたレバースイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレバースイッチ装置の一例とし
ては、実開昭61−201244号公報に開示されてい
るものがある。これは、図5に示すように、ハウジング
70の中空内上部の半球形案内面71に摺接して回動自
由に案内された略半球形の回動体73と、この回動体7
3にその中心を通るように摺動自由に嵌通した摺動棒7
4とからなる操作レバー72を備えている。
【0003】この操作レバー72の中立状態においてそ
の摺動棒74の上端のノブ75を押し操作すると、摺動
棒74の下端が作動ピン76を押し下げ、もってこの作
動ピン76の下に配置したスイッチ77が作動する。ノ
ブ75から手を離すと、戻しバネ80により操作レバー
72が元の状態に復動する。また、操作レバー72を中
立状態から傾動操作すると、その摺動棒74と回動体7
3とが一体となって回動することにより回動体73の下
面の外周縁が作動ピン78を押し下げ、もってこの作動
ピン78の下に配置したスイッチ79が作動し、操作レ
バー72から手を離すと戻しバネ81により操作レバー
72が中立状態に復動するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のレバースイ
ッチ構造では、操作レバー72を押し操作してノブ75
を押し下げた状態で摺動棒74と回動体73を一体に回
動させることが可能であり、操作レバー72を傾動操作
して摺動棒74と回動体73を一体回動させた状態でノ
ブ75を押し下げることが可能となっている。即ち、操
作レバー72の押し操作と傾動操作の両方が重複して行
われることを阻止するための手段は講じられていなかっ
た。
【0005】このため、押し操作によって作動するスイ
ッチ76と傾動操作によって作動するスイッチ79とが
同時に作動することがあり、その結果、これらのスイッ
チ76,79の作動に応じて機能する回路が誤動作する
おそれがあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、操作レバーの押し操作と傾動操作とが重複して
行われることを防止できるレバースイッチ装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるレバース
イッチ装置は、上記課題を解決するための手段として、
請求項1に記載のように、操作レバーがその長さ方向の
押し操作及び傾動操作を可能に設けられていると共に、
前記操作レバーの押し操作により作動するスイッチと前
記操作レバーの傾動操作により作動するスイッチとが設
けられているものにおいて、前記操作レバーに拡径方向
に広がって一体に変位する拡出部を形成すると共に、前
記操作レバーを支持するベースに、前記操作レバーの押
し操作と傾動操作のいずれの操作によっても前記拡出部
が近接するストッパを設けて構成され、前記押し操作及
び前記傾動操作のうちの一方のみの操作に伴う前記操作
レバーの変位は許容し、且つ両方の重複操作に伴う前記
操作レバーの変位は前記拡出部の前記ストッパへの当接
によって阻止する操作規制手段が設けられているところ
に特徴を有するものである。
【0008】請求項2にかかるレバースイッチ装置は、
請求項1にかかる発明において、前記操作レバーが、傾
動可能に支持された傾動体に相対移動可能に貫通して嵌
装されることにより押し操作可能となっており、前記操
作レバーと前記傾動体との嵌装部分の断面形状を非円形
としたところに特徴を有するものである。
【0009】
【0010】
【作用】本発明にかかるレバースイッチ構造において
は、操作レバーを押し操作と傾動操作のうちの一方の操
作だけを行おうとするときに、操作規制手段がその操作
に伴う操作レバーの変位を妨げることがなく、押し操作
側のスイッチと傾動操作側のスイッチのうちの一方のみ
が作動することとなる。押し操作している状態でそのま
ま傾動操作を行おうとした場合、傾動操作している状態
でそのまま押し操作を行おうとした場合、または、両方
の操作を同時に行おうとした場合には、その操作に伴う
操作レバーの変位は、操作規制手段、即ち拡出部がスト
ッパに当接することによって阻止される。
【0011】請求項2にかかる発明においては、操作レ
バーと傾動体との嵌装部分が非円形であるため、操作レ
バーは傾動体に対して回転不能となっている。
【0012】
【0013】
【発明の効果】上記作用によって説明したように、本発
明は、押し操作している状態でそのまま傾動操作を行お
うとした場合、傾動操作している状態でそのまま押し操
作を行おうとした場合、または、両方の操作を同時に行
おうとした場合に、その操作に伴う操作レバーの変位は
操作規制手段によって阻止されるため、押し操作と傾動
操作を重複して行うことができないようになっており、
押し操作によって作動するスイッチと傾動操作によって
作動するスイッチとが同時に作動してしまうことを防止
し、複数のスイッチの同時作動に起因する誤動作の発生
を回避することができるという効果が得られる。
【0014】また、押し操作している状態からの傾動操
作の阻止、傾動操作している状態からの押し操作の阻
止、及び、押し操作と傾動操作の同時操作の阻止を、全
て共通のストッパによって行うことが可能であるため、
これらを各別のストッパで行う場合に比べると、コスト
低減と省スペース化を図ることができる。
【0015】更に、請求項2にかかる発明は、操作レバ
ーが傾動体に対して回転不能となっているため、操作レ
バーを誤って回転させてしまうことによって間違った方
向へ傾動させるといった操作ミスが防止されると共に、
操作レバーに傾動方向を示す等の表示を行うことによっ
て操作性の向上を図ることが可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図4を参照して説明する。浅い盆状をなす方形のケー
ス1内には、裏面に図示しないIC、トランジスタ、抵
抗、コンデンサ等の回路構成部品が取り付けられている
方形のプリント基板2が固定されている。このプリント
基板2の表面には、1対のセットスイッチ用固定接触子
3aが配置されていると共に、このセットスイッチ用固
定接触子3aを中心とする円周上に45°の等角度間隔
を空けて8対のセレクトスイッチ用固定接触子3bが配
置されている。
【0017】このプリント基板2の上には、電気絶縁性
及び弾力性を有するゴム製のスイッチカバー4が固着さ
れている。このスイッチカバー4は、全体としてはプリ
ント基板2の全面を覆う方形の薄板状をなしており、上
記した1対のセットスイッチ用固定接触子3a及び8対
のセレクトスイッチ用固定接触子3bの各々と対応する
合計9カ所の位置に、常にはプリント基板2の表面から
離間するように膨出したスイッチ作動部5a,5bが形
成されている。各スイッチ作動部5a,5bは、スイッ
チカバー4の表面から各固定接触子3a,3bを囲むよ
うにテーパ筒状に立ち上がった肉薄の弾性立上り部6
a,6bと、この弾性立上り部6a,6bの突出端に位
置する円形の頭部7a,7bとからなっている。これら
の頭部7a,7bの裏面には、導電性を有するゴム材料
からなる円板形の可動短絡子8a,8bが固着されてい
る。かかるスイッチ作動部5a,5bは、常には弾性立
上り部6a,6bが立ち上がって可動短絡子8a,8b
を固定接触子3a,3bから離間させた非作動状態にあ
り、頭部7aまたは7bが押されると弾性立上り部6a
または6bの弾性変形を伴いつつ可動短絡子8aまたは
8bを各対の両固定接触子3aまたは3bに接触させて
その両固定接触子3a間または3b間を導通させるよう
になっている。また、頭部7a,7bへの押圧が解除さ
れると、弾性立上り部6a,6bの弾性復元力によって
可動短絡子8a,8bが固定接触子3a,3bから離間
する非作動状態に復帰するようになっている。
【0018】上述したように、固定接触子3a、スイッ
チ作動部5a及び可動短絡子8aからなる1つのセット
スイッチ3Aが構成されていると共に、固定接触子3
b、スイッチ作動部5b及び可動短絡子8bからなる8
つのセレクトスイッチ3Bが構成されている。
【0019】スイッチカバー4の表面には、そのセット
スイッチ3Aを中心とする8対のセレクトスイッチ3B
の配置円と同心の円形をなすベース10が、その周縁部
を後述するカバー50の押さえ部51によって位置決め
された状態で固定されている。このベース10は、底板
部11の表面側にセレクトスイッチ3Bの配置円よりも
大径の円筒形のストッパ12を形成した形状をなしてい
る。
【0020】ベース10の底板部11のセレクトスイッ
チ3Bと対応する8カ所の位置においては、底板部11
の裏面を凹ませることによって各スイッチ作動部5bと
の干渉を回避する逃がし部13が形成されていると共
に、その逃がし部13の中空内から底板部11の表面に
連通する案内孔14が形成されている。案内孔14に
は、基端に係止鍔16の形成された作動ピン15が、そ
の先端を底板部11の表面側へ突出させた状態でプリン
ト基板2に対する直角方向の移動を自由に嵌装されてい
る。この作動ピン15は、常には、スイッチ作動部5
a,5bの弾性立上り部6a,6bの弾性復元力によっ
てその頭部7a,7bで押されることにより、係止鍔1
6を逃がし部13の奥端面に押圧させると共に先端を最
も突出させた状態に保持されている。
【0021】また、底板部11の中心には、セットスイ
ッチ3Aを囲むように開口する方形の貫通孔17が形成
されている。この貫通孔17の表面側の孔縁には、その
互いに平行な2辺の立上り部分から貫通孔17の内側に
突出する互いに同軸の支持軸18,18が形成されてい
る。この両支持軸18,18の共通軸線は、プリント基
板2の板面上において8対のセレクトスイッチ3Bの配
置円の中心を通る直線と平行をなしている。
【0022】かかるベース10には、角筒状をなす軸受
体20が、その互いに平行な2面に同軸に形成した軸受
孔21,21を上記貫通孔17の支持軸18,18に嵌
装させることにより回動自由に支持されている。この軸
受体20の軸受孔21が形成されていない他の平行な2
面には、互いに同軸の軸嵌孔22,22が形成されてい
る。この両軸嵌孔22,22の共通軸線は、プリント基
板2の板面と平行な面内において支持軸18の軸線と直
角に交差し、その両軸線の交点は8対のセレクトスイッ
チ3Bの配置円の中心と合致している。
【0023】かかる軸受体20には、外周が円形の棒状
をなして先端部をベース10のストッパ12から突出さ
せた傾動体30が、その基端部に突成した回動軸31,
31を軸嵌孔22,22に嵌装することによって回動自
由に支持されている。この傾動体30は、互いに直交す
る支持軸18と回動軸31とによって支持されているた
め、プリント基板2と直角な中立姿勢を基準として両軸
18,21の軸線の交点を中心にベース10に対する任
意方向への傾動が可能となっている。
【0024】傾動体30の外周にはフランジ32が形成
されている。このフランジ32は、傾動体30がプリン
ト基板2に対して直角な方向をむいている中立状態にお
いて、ベース10に嵌装した8本の作動ピン15の先端
の全てに同時に当接する。各作動ピン15は上記のよう
にスイッチ作動部5a,5bの弾性復元力によって突出
方向に付勢されていることから、傾動体30は、常に
は、全作動ピン15に当接して周方向において均等に押
されることにより中立状態に保持されている。この傾動
体30が傾動すると、8本の作動ピン15のいずれかが
フランジ32で押されて逃がし部13側へ後退すると共
にその作動ピン15に当接しているスイッチ作動部5b
が弾性立上り部6bの弾力に抗してプリント基板2側へ
移動するようになっている。また、傾動体30に作用す
る傾動力が解除されると、弾性立上り部6bの弾性復元
力によって作動ピン15が復動し、傾動体30は中立状
態に復帰するようになっている。
【0025】傾動体30には、その長さ方向に沿って先
端面から基端面に達するように貫通する支持孔33が形
成されている。この支持孔33は断面が十字形をなして
いる。また、傾動体30の基端部にはその外周から支持
孔33の内周に達する切欠部34が形成されている。か
かる傾動体30の支持孔33には、十字形断面の脚部4
1の先端にテーパ筒状の摘み部42を形成してなる操作
レバー40の脚部41が嵌入されている。これにより、
操作レバー40は、傾動体30に対して脚部41の長さ
方向の移動を自由に、且つ、その長さ方向を軸とする回
転を不能に支持され、また、操作レバー40は傾動体3
0と一体となって傾動するようになっている。
【0026】操作レバー40は、その脚部41に外嵌さ
れて摘み部42の内周のバネ受部43と傾動体30の先
端面との間に装着した圧縮コイルばねからなる戻しバネ
44により、先端側へ突出する方向に付勢されていて、
常には、脚部41の基端に形成した係止部45を傾動体
30の切欠部34に係止させた非作動状態に保持されて
いる。この非作動状態にある操作レバー40の脚部41
の基端面41aは、セットスイッチ3Aのスイッチ作動
部5aの頭部7aとの間に所定の間隔を空けて対応して
いる。操作レバー40が戻しバネ44の付勢力に抗して
脚部41を傾動体30内に押し込む方向へ移動させる
と、脚部41の基端面41aがスイッチ作動部5aの頭
部7aに当接してこれをプリント基板2側へ押すように
なっている。
【0027】さて、操作レバー40には、その摘み部4
2をベース10側に向かって傘状に広げることにより拡
出部46が形成されている。この拡出部46の外面は、
上記支持軸18と回動軸31の両軸線の直交点を中心と
する球面となっている。また、操作レバー40がプリン
ト基板2と直角な中立状態であり且つ非作動状態である
ときに、拡出部46の外周縁の端面46aは、ベース1
0のストッパ12の先端面12aに対して全周に亘って
均一な所定の間隔を空けて対向するようになっている。
このときの拡出部46とストッパ12との間隔は、操作
レバー40の脚部41の基端面41aとスイッチ作動部
5aの頭部7aとの間隔と、その頭部7aの可動短絡子
8aとプリント基板2のセットスイッチ用固定接触子3
aとの間隔の両方の間隔を合わせた寸法よりも僅かに大
きい寸法となっている。
【0028】上述した操作レバー40に形成した拡出部
46と前記したストッパ12とによって操作規制手段9
が構成されている。この操作規制手段9は、詳しくは後
述するように、セットスイッチ3A及びセレクトスイッ
チ3Bが同時に作動してしまうことを防止する機能を有
する。
【0029】なお、前記ケース1には、上記の各構成部
材を覆うようにカバー50が被せられて固定されてい
る。このカバー50の正面にはベース10と同心の円形
をなして操作レバー40の摘み部42よりも大径の窓孔
52が形成されており、この窓孔52からは摘み部42
が露出している。また、窓孔52の孔縁から擂り鉢状に
延出したテーパ部53は拡出部46の外面と僅かな隙間
を空けて対応している。
【0030】次に、上記構成になるレバースイッチ装置
の作動について説明する。操作レバー40は、常には、
図2に示すように、1つのセットスイッチ3A及び8つ
のセレクトスイッチ3Bのいずれもが非導通のオフ状態
にある。この状態から、操作レバー40の摘み部42を
摘んでこれを戻しバネ44の付勢力に抗して押し込む
と、その脚部41の基端面41aがスイッチ作動部5a
の弾性立上り部6aを弾性変形させつつ頭部7aをプリ
ント基板2側へ押し、これによって、その可動短絡子8
aが図4に示すようにセットスイッチ用固定接触子3a
に接触し、このセットスイッチ用固定接触子3aが導通
してセットスイッチ3Aがオン状態となる。この状態か
ら操作レバー40の押し操作を解除すると、戻しバネ4
4により操作レバー40が非作動状態に復帰すると共
に、スイッチ作動部5aが弾性立上り部6aの弾性復元
力により非作動状態に復帰し、可動短絡子8aがセット
スイッチ用固定接触子3aから離間してセットスイッチ
3Aがオフ状態となる。
【0031】また、中立状態にある操作レバー40の摘
み部42を8方向のうちの任意の方向に傾けると、操作
レバー40及び傾動体30が一体的に傾動してそのフラ
ンジ32が傾動方向に位置する作動ピン15を押し込
み、この作動ピン15に押されて弾性変形したスイッチ
作動部5bの可動短絡子8bが図3に示すようにセレク
トスイッチ用固定接触子3bに接触し、このセレクトス
イッチ用固定接触子3bが導通してセレクトスイッチ3
Bがオン状態となる。この状態から操作レバー40の摘
み部42を離すと、スイッチ作動部5bの弾性復元力に
より傾動体30及び操作レバー40が傾動姿勢から中立
状態に復帰すると共に、その弾性復帰したスイッチ作動
部5bの可動短絡子8bがセレクトスイッチ用固定接触
子3bから離間してセレクトスイッチ3Bがオフ状態と
なる。なお、操作レバー40の傾動時においては、拡出
部46の外面はその傾動中心と同心の球面となっている
ため、カバー50のテーパ部53と干渉することがな
い。また、操作レバー40の傾動中は、拡出部46とテ
ーパ部53との間が常に一定の僅かな隙間しか空かない
ようになっているため、この隙間から内部に異物が侵入
するおそれは少ない。
【0032】さて、操作レバー40によるスイッチ操作
の際に、操作レバー40を傾動させてセレクトスイッチ
3Bをオンにしている状態のままで押し操作を行おうと
すると、その脚部41の基端面41aがスイッチ作動部
5aを弾性変形させる状態に至るより前に、図3に鎖線
で示すように拡出部46の外周縁の端面46aがストッ
パ12の端面12aに当接する。このため、操作レバー
40のそれ以上の押込みは不能となり、セットスイッチ
3Aがオンになることがない。また、操作レバー40を
押し操作してセットスイッチ3Aをオンにしている状態
で傾動操作を行おうとすると、そのフランジ32で押さ
れたスイッチ作動部5bがその可動短絡子8bをセレク
トスイッチ用固定接触子3bに接触させるに至らない僅
かな弾性変形を生じたところで、図4に鎖線で示すよう
に、拡出部46の端面46aがストッパ12の端面12
aに当接する。このため、操作レバー40のそれ以上の
傾動は不能となり、セレクトスイッチ3Bがオンになる
ことはない。このように、本実施例によれば、セットス
イッチ3Aとセレクトスイッチ3Bとが同時にオン状態
になることがないため、両方のスイッチ3A,3Bが同
時にオン状態になることに起因する誤動作の発生等のト
ラブルを確実に防止することができる。
【0033】なお、本実施例においては、傾動体30の
支持孔33及びこれに嵌入される操作レバー40の脚部
41の断面形状を十字形として操作レバー40の傾動体
30に対する回転を阻止する構成としたから、操作レバ
ー40の摘み部42を摘んだときにこれを誤って回転さ
せてしまう結果、操作レバー40を間違った方向に傾動
させるという操作ミスが生じるおそれはない。
【0034】また、本実施例においては、プリント基板
2に上記のセットスイッチ用固定接触子3a及びセレク
トスイッチ用固定接触子3bとは別に2対の操作スイッ
チ用固定接触子3cが設けられている。これらの操作ス
イッチ用固定接触子3cは、カバー50の窓孔55から
露出させて設けた操作釦56の押し操作及びその解除に
伴い、スイッチカバー4のスイッチ作動部5cに設けた
図示しない可動短絡子をそれらの固定接触子3cに対し
て接触・離間させることによってオン・オフされる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変形して実施することも
可能である。 (イ)本発明において操作レバーの押し操作または傾動
操作によりオン・オフされるスイッチは、上記実施例の
スイッチ要素に限定されるものではなく、タクトスイッ
チ等の他のスイッチ要素を含むものである。 (ロ)上記実施例においては、環状領域にに配置したス
イッチの数が8個である場合について説明したが、本発
明は、スイッチの数が8個以外の他の個数である場合に
も適用することができるのものである。 (ハ)上記実施例においては、傾動体30の支持孔33
及びこれに嵌入される操作レバー40の脚部41の断面
形状を十字形として操作レバー40の傾動体30に対す
る回転を阻止する構成とした場合について説明したが、
本発明は、支持孔と脚部の断面形状が十字形以外の非円
形である場合にも適用することができるものである。ま
た、操作レバーを傾動体に対して回転不能にする必要が
ない場合において断面形状を円形とした場合にも適用す
ることが可能である。 (ニ)上記実施例において、円周上に配置したセレクト
スイッチ3Bのスイッチ作動部5bが弾性変形する際
に、その弾性変形が一定の撓み量を越えたときに弾性変
形に要する押圧力が急激に軽減されるようにスイッチ作
動部5bを形成するようにしてもよい。このようにした
場合には、操作レバー40を傾動操作したときに作業者
が節度感(クリック感)を感得することができるため、
良好な操作フィーリングを得ることができると共に、操
作ミスが発生し難くなる。 (ホ)上記実施例において、セットスイッチ3Aをオン
状態にするために操作レバー40を押し操作する際に、
そのセットスイッチ3Aのスイッチ作動部5aの弾性変
形に要する押圧力が極力小さくて済むようにしてもよ
い。このようにすると、操作レバー40の押し操作中に
その脚部41の基端面41aがスイッチ作動部5aの頭
部7aに当接したところで操作が急に重くなるという事
態を回避することができ、良好な操作フィーリングが得
られる。 (ヘ)上記実施例においては、操作レバー40の回転が
不能となっているため、操作レバー40の摘み部42の
正面に傾動方向を示す等の表示を行うようにすることが
可能である。このような表示を付すことにより、傾動方
向を案内したりすること等が可能となるため操作性の向
上を図ることができる。 (ト)上記実施例においては、操作規制手段がベースに
形成したストッパと操作レバーに形成した拡出部とによ
って構成されている場合について説明したが、本発明の
構成要素である操作規制手段は、上記実施例のものに限
定されるものではなく、例えば、押し操作している状態
から傾動操作が行われることを阻止する操作規制手段、
傾動操作している状態から押し操作が行われることを阻
止する操作規制手段、及び、両方の操作が同時に行われ
ることを阻止する操作規制手段を各別に設ける等、他の
構成になる操作規制手段を含むものである。
【0036】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分解斜視図
【図2】非作動状態の断面図
【図3】操作レバーを傾動操作した状態の断面図
【図4】操作レバーを押し操作した状態の断面図
【図5】従来例の断面図
【符号の説明】
3A…セットスイッチ 3B…セレクトスイッチ 9…操作規制手段 12…ストッパ 40…操作レバー 46…拡出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーがその長さ方向の押し操作及
    び傾動操作を可能に設けられていると共に、前記操作レ
    バーの押し操作により作動するスイッチと前記操作レバ
    ーの傾動操作により作動するスイッチとが設けられてい
    るものにおいて、前記操作レバーに拡径方向に広がって一体に変位する拡
    出部を形成すると共に、前記操作レバーを支持するベー
    スに、前記操作レバーの押し操作と傾動操作のいずれの
    操作によっても前記拡出部が近接するストッパを設けて
    構成され、 前記押し操作及び前記傾動操作のうちの一方
    のみの操作に伴う前記操作レバーの変位は許容し、且つ
    両方の重複操作に伴う前記操作レバーの変位は前記拡出
    部の前記ストッパへの当接によって阻止する操作規制手
    段が設けられていることを特徴とするレバースイッチ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーが、傾動可能に支持され
    た傾動体に相対移動可能に貫通して嵌装されることによ
    り押し操作可能となっており、前記操作レバーと前記傾
    動体との嵌装部分の断面形状を非円形としたことを特徴
    とする請求項1記載のレバースイッチ装置。
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