JP3047569U - 組立式洋服ダンス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の強化を図り、収納スペースを拡大し、
タンスの移動を容易にするとともに、装飾性を高める。 【解決手段】 金属パイプセット１０、カバー２０、及
びドアセット３０から構成される。金属パイプセット１
０は、前用縦型パイプ１１、後用縦型パイプ１５、前・
後用横型パイプ１３、及び側面用パイプ１２から成り、
これでタンスの骨組みを作る。また、開き戸は、ドア縁
の上部に取り付けられた磁石３５の吸着作用により、金
属パイプに密着するように出来ているので、開き戸がし
っかり閉まる。また、ドア縁３１には、木質のドア板３
２の代わりにビニール布を取り付けることができるの
で、タンスの装飾性が高められた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、従来のファスナー式洋服ダンスの欠点を改良して、構造の強化を図 り、収納スペースを拡大し、移動を容易にするとともに、その装飾性を高めた組 立式洋服ダンスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、一般家庭で使用されている家具は組立式が主流であるが、こうした組立 式家具はコストダウンを図るため大量生産方式がとられており、またその使用価 値を高めるために、分解と運搬がしやすいなどの工夫がされている。しかし、従 来の組立式洋服ダンスは、その開閉にファスナーを使用しているため、使用の際 にタンスの底の部分に物が置きにくく、また取り出しにくいという欠点があった 。さらに、大量生産のためにデザインが限られ、装飾性という点でも、消費者の ニーズに十分応えることができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の組立式洋服ダンスは、金属の骨組みにビニールカバーを被せ、ファスナ ーで開閉を行うというものだが、これは組立・分解、そして移動が大変不便な上 、長く使用すると、ファスナーが破損するという弊害があった。また、従来の組 立式洋服ダンスは、ファスナーにより開閉を行うため、タンスの底の部分に物を 置きにくく、取り出しにくいという欠点があった。さらに、装飾性という点でも 、ビニールカバーのため、表面がでこぼこして平らにならず、室内装飾品として は見栄えが悪く、安定感がないなどの弊害があった。これらの問題点をできるだ け解決するのが、本考案の課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の組立式洋服ダンスは、金属パイプセット、カバー、及びドアセットか ら構成される。金属パイプセットは、前用縦型パイプ、後用縦型パイプ、前・後 用横型パイプ、及び側面用パイプから成り、これでタンスの骨組みを作る。前・ 後用縦型パイプの脚の部分にキャスターを取り付けることで、タンスの移動を容 易にした。そして、タンスの底に底板を敷くことで、収納ケースや洋服カゴが置 けるようになり、収納力が高められた。金属パイプの骨組みにカバーを被せ、タ ンスの開閉は、前用縦型パイプの外側に蝶番とネジで固定された、左右対称のド ア縁と木質のドア板から成る開き戸で行うので、タンスの底に置かれた収納ケー スや洋服カゴの収納物の出し入れが便利になった。また、開き戸は、ドア縁の上 部に取り付けられた磁石の吸着作用により、金属パイプに密着するように出来て いるので、ドアがしっかり閉まる。また、ドア縁には、木質のドア板の代わりに 、カラープリントの絵が美しいビニール布を取り付けこともできるので、タンス の装飾性が高められた。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の組立式洋服ダンスは、図１から図３に示す通り、基本的に金属パイプ セット１０、カバー２０、及びドアセット３０から構成されている。そのうち、 金属パイプセット１０は、２本の前用縦型パイプ１１、２本の後用縦型パイプ１ ５、数本の前・後用横型パイプ１３、及び側面用パイプ１２から構成されている 。また、前・後用縦型パイプ１１、１５と横型パイプ１３、側面用パイプ１２は 、数個のネジ１６で固定され、タンスの骨組みとなり、上部の２本の側面用パイ プには、ネジで洋服掛け用パイプ１４が固定されている。前・後用縦型パイプ１ １、１５の脚の部分には、キャスター１９が取り付けられ、洋服ダンスの移動が しやすくしてある。また、この洋服ダンスの底の部分には、底板１８が敷いてあ り、物を置けるようになっている。カバー２０は金属パイプセット１０で作った 骨組みに被せるもので、幌布、またはビニールの材質である。このカバー２０の 両側面には、側面ポケット２１が設けられており、物が入れられるようになって いる。カバーの前部分は、開いた状態になっており、開き戸を取り付けられるよ うになっている。ドアセット３０は、左右対称のドア縁３１とドア板３２から成 り、ドア縁３１は、本考案の組立式洋服ダンスが開き戸の構成になるように、蝶 番３４とネジ３６により、それぞれ２本の前用縦型パイプの外側に取り付けられ る。このドア縁３１には、木質の感じを出したドア板３２（図１、２、６に示す 通り）を取り付ける。本考案のもう１つの実施例は、ドア縁３１には、木質のド ア板３２の代わりに、幌布３３、またはビニール布（図４、７に示す通り）を取 り付けてもよい。木質のドア板、またはビニール布・幌布表面には、カラープリ ントの美しい絵があり、洋服ダンスの装飾性を高めてある。また、ドア縁３１上 部の適当な位置に磁石３５を取り付けることで、ドア板セット３０が金属パイプ セット１０に吸着するようにしてあり、開き戸がしっかり閉じるようになってい る。

【０００６】 本考案の組立式洋服ダンスの組立方法、及び実際の使用に関しては、各図を参 照にすると分かりやすいが、まず、金属パイプセット１０の各縦型パイプ１１、 １５、横型パイプ１３、側面用パイプ１２、及び洋服掛け用パイプ１４をネジで 固定し、骨組みを作る。さらに、その金属パイプ１０の骨組みの上にカバー２０ を被せ、続いて左右対称のドアセット３０を、開き戸タイプの洋服ダンスになる ように、縦型パイプ１１の外側につける。さらに、図５で示す通り、本考案の洋 服ダンスは洋服がかけられる以外に、底の部分に数段の引き出しタイプの収納ケ ース２５、及び洋服カゴ２６を置くことが出来、収納能力が高められている。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の組立式洋服ダンスは、金属パイプの骨組みの前部分に開き戸を取り付 ける作りで、構造上、組立式洋服ダンスに強度を与え、従来のファスナータイプ の洋服ダンスが使用の際に破損しやすいという欠点を克服した。また、本考案の 組立式洋服ダンスが備える左右対象のドア板には、カラープリントの美しい絵が あり、タンスの装飾性が高まっている。さらに、本考案は開き戸タイプなので、 従来のファスナータイプ洋服ダンスに関する底の部分に物が置きにくく、取り出 しにくいという欠点が改善され、タンスの下の部分に数段の収納ケースや洋服カ ゴを置くことができ、収納力が一段と高められた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組立外観図である。

【図２】本考案の立体構造図である。

【図３】本考案のカバーを骨組みに被せた状態を示す説
明図である。

【図４】本考案のドア板の構成態様を説明する説明図で
ある。

【図５】本考案の使用状態を示す説明図である。

【図６】本考案におけるドア板の他の構成態様を示す部
分拡大断面図である。

【図７】本考案におけるドア板のさらに他の構成態様を
示す部分拡大断面図である。

【符号の説明】

１０ 金属パイプセット １１ 前用縦型パイプ２本 １２ 側面用パイプ １３ 前後用横型パイプ数本 １４ 洋服掛け用パイプ １５ 後用縦型パイプ２本 １６，３６ ネジ数個 １８ 底板 １９ キャスター ２０ カバー ２１ 側面ポケット ２５ 収納ケース ２６ 洋服カゴ ３０ ドアセット ３１ ドア縁 ３２ ドア板 ３３ 幌布 ３４ 蝶番 ３５ 磁石

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属パイプセット、カバー、及びドアセッ
   トから構成されており、金属パイプセットは、前用縦型
   パイプ、後用縦型パイプ、前・後用横型パイプ、側面用
   パイプから成り、これらを数個のネジで固定し、タンス
   の骨組みとし、上部の２本の側面用パイプには、ネジで
   洋服掛け用パイプが固定され、前・後用縦型パイプの脚
   の部分には、キャスターが取り付けられ、タンスの底の
   部分には、数段の収納ケースや洋服カゴを置ける底板を
   敷き、上記カバーは、幌布かビニールからなり、金属パ
   イプの骨組みに被せ、このカバーの両側面には、側面ポ
   ケットがついていて、一方、ドアセットは左右対称のド
   ア縁とドア板から構成されており、ドア縁は、開き戸に
   なるよう、数個の蝶番とネジにより前用縦型パイプの外
   側に固定し、ドア縁には、木質のドア板、またはカラー
   プリントの絵が美しい幌布かビニール布を取り付けるよ
   うになっており、ドア縁の適当な位置に磁石を取り付け
   ることにより、金属パイプセットに吸着し、開き戸が閉
   じるようになっている、ことを特徴とする組立式洋服ダ
   ンス。