JP3047394U - 板材位置決め装置における油圧作動装置 - Google Patents

板材位置決め装置における油圧作動装置

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JP3047394U
JP3047394U JP1997008470U JP847097U JP3047394U JP 3047394 U JP3047394 U JP 3047394U JP 1997008470 U JP1997008470 U JP 1997008470U JP 847097 U JP847097 U JP 847097U JP 3047394 U JP3047394 U JP 3047394U
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晃司 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材位置決め装置における複数の油圧回路2
9,31,33,35のうちいずれかの油圧回路におけ
る油圧ホース部に切れが生じた場合であっても、油の流
出を抑制する。 【解決手段】 第1メイン油圧回路29における分岐部
2 と油圧源27の途中に流出抑制用方向制御弁45を
配設し、メイン油圧回路29,31における油圧ホース
部の切れを検出するため、第1メイン油圧回路29にお
けるシリンダ側部分に所定圧以下になったことを検出す
る圧力スイッチ47を接続し、サブ油圧回路33,35
における油圧ホース部の切れを検出するため、サブ油圧
回路33,35に所定圧以下になったことを検出する圧
力スイッチ49,51を接続し、複数の圧力スイッチ4
7,49,51のうちいずれかの圧力スイッチにより所
定圧以下になったことが検出されると、方向制御弁45
を圧油供給状態から圧油排出状態に切換えるように構成
してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、板材加工機における板材加工部に対して板材の位置決めを行う板材 位置決め装置に係り、特に、板材位置決め装置における油圧作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の板材位置決め装置における油圧作動装置について説明する。
【0003】 パンチプレス等の板材加工機におけるフレームにはx軸方向へ延伸したキャレ ッジベースが板材加工部に対して接近離反するy軸方向へ移動可能に設けてあり 、このキャレッジベースにはキャレッジがx軸方向へ移動可能に設けてある。上 記キャレッジには板材の端部をクランプする複数のワーククランプが設けてあり 、各ワーククランプはキャレッジに対してx軸方向へ位置調節,固定可能に構成 してある。ここで、各ワーククランプをクランプ作動せしめるクランプ用シリン ダがそれぞれ設けてあり、各ワーククランプを上記キャレッジに対してx軸方向 へ移動不能に固定せしめる固定用シリンダがそれぞれ設けてある。
【0004】 複数のクランプ用シリンダ及び複数の固定用シリンダを作動せしめるため、次 のような構成をとっている。すなわち、複数のクランプ用シリンダは共通の油圧 源にメイン油圧回路を介して接続してあり、このメイン油圧回路に分岐接続した サブ油圧回路は複数の固定用シリンダに接続してある。上記メイン油圧回路にお ける分岐部とクランプ用シリンダの間には連通状態と遮断状態とに切換え可能な メイン切換え弁が配設してあり、サブ油圧回路における分岐部と固定用シリンダ の間には連通状態と遮断状態とに切換え可能なサブ切換え弁が配設してある。
【0005】 従って、サブ切換え弁を遮断状態から連通状態に切換えることにより、複数の 固定用シリンダを作動させて、位置調節した複数のワーククランプをキャレッジ に対してx軸方向へ移動不能に固定せしめる。次に、メイン切換え弁を遮断状態 から連通状態に切換えることにより、複数のクランプ用シリンダを作動させて、 板材をクランプする。そして、板材をクランプした状態のもとで、キャレッジを x軸方向へ移動させると共にキャレッジベースをy軸方向へ移動させることによ り、板材を板材加工部に対してx軸方向及びy軸方向へ位置決めすることができ る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、板材の位置決め等を行っている時に、いずれかの油圧回路の一部で る油圧ホース部、特に設置スペースの小さい場所に配置されているサブ油圧回路 における油圧ホース部は、他の部材(他の油圧ホース部を含む)と干渉すること がある。そのため、油圧ホース部に切れが生じて、油圧ホース部における切れ箇 所から油が流出して、作業環境が悪くなるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき、従来の問題点を解決するために、本考案においては、x軸方向 へ延伸したキャレッジベースを板材加工部に対して接近離反するy軸方向へ移動 可能に設け、このキャレッジベースにキャレッジをx軸方向へ移動可能に設け、 このキャレッジに板材の端部をクランプする複数のワーククランプをx軸方向へ 位置調整,固定可能に設け、各ワーククランプをクランプ作動せしめるクランプ 用シリンダをそれぞれ設け、各ワーククランプを上記キャレッジに対してx軸方 向へ移動不能に固定せしめる固定用シリンダをそれぞれ設けてなる板材位置決め 装置における、 上記クランプ用シリンダ及び上記固定用シリンダを作動させる油圧作動装置に おいて、 複数のクランプ用シリンダを共通の油圧源にメイン油圧回路を介して接続し、 このメイン油圧回路に分岐接続したサブ油圧回路を複数の固定用シリンダに接続 し、メイン油圧回路における分岐部と前記クランプ用シリンダの間に連通状態と 遮断状態とに切換え可能なメイン切換え弁を配設し、サブ油圧回路における分岐 部と前記固定用シリンダの間に連通状態と遮断状態とに切換え可能なサブ切換え 弁を配設し、 上記メイン油圧回路における分岐部と上記油圧源の途中に方向制御弁を配設し 、この方向制御弁を、メイン油圧回路における油圧源側部分と分岐部側部分が連 通した圧油供給状態と、メイン油圧回路における油圧源側部分とタンクが連通し た圧油排出状態とに切換え可能に構成し、メイン油圧回路における油圧ホース部 の切れを検出するため、メイン油圧回路におけるシリンダ側部分に所定圧以下に なったことを検出する圧力スイッチを接続し、サブ油圧回路における油圧ホース 部の切れを検出するため、サブ油圧回路の途中に所定圧以下になったことを検出 する圧力スイッチを接続し、複数の圧力スイッチのうちいずれかの圧力スイッチ により所定圧以下になったことが検出されると、上記方向制御弁を圧油供給状態 から圧油排出状態に切換えるように構成してなることを特徴とする。
【0008】 前記の考案特定事項によると、方向制御弁が圧油供給状態にあって、サブ切換 え弁を遮断状態から連通状態に切換えることにより、複数の固定用シリンダを作 動させて、位置調節した複数のワーククランプをキャレッジに対してx軸方向へ 移動不能に固定せしめる。次に、方向制御弁が圧油供給状態にあって、メイン切 換え弁を遮断状態から連通状態に切換えることにより、複数のクランプ用シリン ダを作動させて、複数のワーククランプにより板材の端部をクランプする。そし て、板材をクランプした状態のもとで、キャレッジをx軸方向へ移動させると共 にキャレッジベースをy軸方向へ移動させることにより、キャレッジを板材加工 部に対してx軸方向及びy軸方向へ位置決めすることができる。
【0009】 ここで、板材の位置決め等を行っている時に、いずれかの油圧回路の油圧ホー ス部が他の部材(他の油圧回路における油圧ホース部を含む)と干渉して、いず れかの油圧回路における油圧ホース部に切れが生じると、油圧ホース部の切れ箇 所から油が流出する。一方、油の流出により、いずれかの油圧回路の圧力が所定 圧以下になったことが適宜の圧力スイッチにより検出されると、方向制御弁は圧 油供給状態から圧油排出状態に切換えられる。これによって、油の流出を抑制す ることができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】 図2を参照して、本考案の実施の形態に係る板材位置決め装置1について説明 する。パンチプレスのごとき板材加工機におけるフレーム3にはx軸方向(図2 において紙面に向かって表裏方向)へ延伸したキャレッジベース5が設けてあり 、このキャレッジベース5はy軸サーボモータ(図示省略)の駆動により板材加 工部7に対して接近離反するy軸方向(図2において左右方向)へ移動可能であ る。上記キャレッジベース5にはキャレッジ9が設けてあり、このキャレッジ9 はx軸サーボモータ(図示省略)の駆動によりx軸方向へ移動可能である。上記 キャレッジ9には板材Wの端部をクランプする一対(図面には1つのみ図示)の ワーククランプ11がクランプホルダ13を介してそれぞれ設けてあり、各ワー ククランプ11はx軸方向へ位置調節,固定可能である。
【0012】 ここで、各ワーククランプ11はクランプ用シリンダ15を備えており、クラ ンプ用シリンダ15の作動により上部ジョー17の先端側が下方向(図2におい て下方向)へ揺動して上部ジョー17と下部ジョー19の協働により板材Wの端 部をクランプするものである。又、各クランプホルダ13は固定用シリンダ21 を備えており、固定用シリンダ21の作動により押圧部材23を下方向へ移動さ せてキャレッジ9におけるガイド部9aを押圧するものである。
【0013】 次に、図1を参照して、一対のクランプ用シリンダ15及び一対の固定用シリ ンダ21を備えた油圧作動装置25について説明する。
【0014】 一方のクランプ用シリンダ15は共通の油圧源27に第1メイン油圧回路29 を介して接続してあり、この第1メイン油圧回路29に分岐接続(分岐点B1 参 照)した第2メイン油圧回路31は他方のクランプ用シリンダ15に接続してあ る。又、第1メイン油圧回路29における分岐点B1 と油圧源27の間には第1 ,第2サブ油圧回路33,35が分岐接続してあり(分岐点B2 参照)、第1, 第2サブ油圧回路33,35は対応する固定用シリンダ21にそれぞれ接続して ある。
【0015】 上記第1メイン油圧回路29における分岐点B2 と油圧源27の間には4ポー ト2位置の作動切換え用方向制御弁37が配設してあり、この方向制御弁37は 、第1メイン油圧回路29における油圧源側部分と分岐点側部分が連通(Aポー トとPポートが連通)した圧油供給状態と、第1メイン油圧回路29における分 岐点側部分とタンクTが連通(AポートとTポートが連通)した圧油排出状態と に切換え可能に構成してある。上記第1メイン油圧回路29における分岐点B1 と分岐点B2 の間には連通状態と遮断状態とに切換え可能な3ポート2位置のメ イン切換え弁39が配設してあって、第1サブ油圧回路33における分岐点B2 と一方の固定用シリンダ21の間には連通状態と遮断状態とに切換え可能な3ポ ート2位置の第1サブ切換え弁41が配設してあると共に、第2サブ油圧回路3 5における分岐点B2 と他方の固定用シリンダ21の間には連通状態と遮断状態 とに切換え可能な3ポート2位置の第2サブ切換え弁43が配設してある。更に 、第1メイン油圧回路29における油圧源27と作動切換え用方向制御弁37と の間には流出抑制用方向制御弁45が配設してあり、この方向制御弁45は、第 1メイン油圧回路29における油圧源側部分と分岐点側部分が連通(Aポートと Pポートが連通)した圧力供給状態と、第1メイン油圧回路29における油圧源 側部分とタンクTが連通(PポートとTポートが連通)した圧油排出状態とに切 換え可能に構成してある。
【0016】 第1メイン油圧回路29における油圧ホース部の切れを検出するため、第1メ イン油圧回路29におけるシリンダ側部分の圧力が所定圧以下になったことを検 出する圧力スイッチ47が設けてあり、同様に、第1,第2サブ油圧回路33, 35の油圧ホース部の切れを検出するため、第1,第2サブ油圧回路33,35 の圧力が所定圧以下になったことを検出する圧力スイッチ49,51がそれぞれ 接続してある。尚、第2メイン油圧回路31の圧力が所定圧以下になったことを 検出する圧力スイッチを設けても差支えない。そして、複数の圧力スイッチ47 ,49,51のうちいずれかの圧力スイッチにより所定圧以下になったことが検 出されると、図示省略の制御装置の作動により流出抑制用方向制御弁45が圧油 供給状態から圧油排出状態に切換えるように制御してある。
【0017】 上述の考案特定事項に基づいて本考案の実施の形態の作用について説明する。
【0018】 作動切換え用方向制御弁37及び流出抑制用方向制御弁45がそれぞれ圧油供 給状態にあって、第1,第2サブ切換え弁41,43を遮断状態から連通状態に 切換えることにより、複数の固定用シリンダ21を作動させて、位置調節した複 数のワーククランプ11をキャレッジ9に対してx軸方向へ移動不能に固定せし める。次に、作動切換え用方向制御弁37及び流出抑制用方向制御弁45が圧油 供給状態にあって、メイン切換え弁39を遮断状態から連通状態に切換えること により、複数のクランプ用シリンダ15を作動させて、板材Wの端部をクランプ する。そして、板材Wをクランプした状態のもとで、キャレッジ9をx軸方向へ 移動させると共にキャレッジベース5をy軸方向へ移動させることにより、板材 Wを板材加工部7に対してx軸方向及びy軸方向へ位置決めすることができる。 ここで、メイン,サブ油圧回路29,31,33,35のうちのいずれかの油圧 回路における油圧ホース部が他の部材(他の油圧回路における油圧ホース部を含 む)と干渉して、いずれかの油圧回路における油圧ホース部に切れが生じると、 この油圧ホース部の切れ箇所から油が流出する。一方、油の流出により、複数の 圧力スイッチ47,49,51のうちいずれかの圧力スイッチによっていずれか の油圧回路の圧力が所定圧以下になったことが検出されると、流出抑制用方向制 御弁45が圧油供給状態から圧油排出状態に切換えられ、油の流出を抑制するこ とができる。
【0019】 以上のごとき、本考案の実施の形態によれば、複数の油圧回路29,31,3 3,35のうちいずれかの油圧回路における油圧ホース部に切れが生じた場合で あっても、油の流出を抑制することができるため、作業環境が悪化することを抑 制することができる。
【0020】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、板材の位置決め等を行っている時に、複数の 油圧回路のうちいずれかの油圧回路が他の部材と干渉して、いずれかの油圧回路 における油圧ホース部に切れが生じた場合であっても、油の流出を抑制すること ができ、作業環境の悪化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板材位置決め装置を示す図である。
【図2】油圧作動装置を示す図である。
【符号の説明】
1 板材位置決め装置 5 キャレッジベース 7 板材加工部 9 キャレッジ 11 ワーククランプ 15 クランプ用シリンダ 21 固定用シリンダ 25 油圧作動装置を示す図である。 27 油圧源 29 第1メイン油圧回路 31 第2メイン油圧回路 33 第1サブ油圧回路 35 第2サブ油圧回路 39 メイン切換え弁 41 第1サブ切換え弁 43 第2サブ切換え弁 45 流出抑制用方向制御弁 47,49,51 圧力スイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 x軸方向へ延伸したキャレッジベースを
    板材加工部に対して接近離反するy軸方向へ移動可能に
    設け、このキャレッジベースにキャレッジをx軸方向へ
    移動可能に設け、このキャレッジに板材の端部をクラン
    プする複数のワーククランプをx軸方向へ位置調整,固
    定可能に設け、各ワーククランプをクランプ作動せしめ
    るクランプ用シリンダをそれぞれ設け、各ワーククラン
    プを上記キャレッジに対してx軸方向へ移動不能に固定
    せしめる固定用シリンダをそれぞれ設けてなる板材位置
    決め装置における、 上記クランプ用シリンダ及び上記固定用シリンダを作動
    させる油圧作動装置において、 複数のクランプ用シリンダを共通の油圧源にメイン油圧
    回路を介して接続し、このメイン油圧回路に分岐接続し
    たサブ油圧回路を複数の固定用シリンダに接続し、メイ
    ン油圧回路における分岐部と前記クランプ用シリンダの
    間に連通状態と遮断状態とに切換え可能なメイン切換え
    弁を配設し、サブ油圧回路における分岐部と前記固定用
    シリンダの間に連通状態と遮断状態とに切換え可能なサ
    ブ切換え弁を配設し、 上記メイン油圧回路における分岐部と上記油圧源の途中
    に方向制御弁を配設し、この方向制御弁を、メイン油圧
    回路における油圧源側部分と分岐部側部分が連通した圧
    油供給状態と、メイン油圧回路における油圧源側部分と
    タンクが連通した圧油排出状態とに切換え可能に構成
    し、メイン油圧回路における油圧ホース部の切れを検出
    するため、メイン油圧回路におけるシリンダ側部分に所
    定圧以下になったことを検出する圧力スイッチを接続
    し、サブ油圧回路における油圧ホース部の切れを検出す
    るため、サブ油圧回路の途中に所定圧以下になったこと
    を検出する圧力スイッチを接続し、複数の圧力スイッチ
    のうちいずれかの圧力スイッチにより所定圧以下になっ
    たことが検出されると、上記方向制御弁を圧油供給状態
    から圧油排出状態に切換えるように構成してなることを
    特徴とする板材位置決め装置における油圧作動装置。
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