JP3046985B2 - サーマルヘッドアレイ - Google Patents

サーマルヘッドアレイ

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JP3046985B2 JP22438890A JP22438890A JP3046985B2 JP 3046985 B2 JP3046985 B2 JP 3046985B2 JP 22438890 A JP22438890 A JP 22438890A JP 22438890 A JP22438890 A JP 22438890A JP 3046985 B2 JP3046985 B2 JP 3046985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は感熱記録装置に使用するサーマルヘッドア
レイに関するものである。
[従来の技術] 第5図は従来のサーマルヘッドアレイの回路構成を示
す接続図で、図において、(1)はサーマルヘッドアレ
イの発熱抵抗体、(2)はシフトレジスタ、(3)はラ
ッチ、(4)はドライバ、(5)は直流電源、(7)は
スイッチ、(70),(71),(72)はそれぞれスイッチ
(7)の接点、(8−1),(8−2)・・・はそれぞ
れ逆流阻止用ダイオード、(9−1),(9−2)・・
・はそれぞれ電源側リード導体、(10−1),(10−
2)・・・はそれぞれ接地側リード導体である。なお、
シフトレジスタ(2)には外部回路からデータ信号とク
ロック信号が入力され、ラッチ(3)にはシフトレジス
タ(2)のデータをラッチ(3)へ書き込む時点を制御
するラッチ信号が入力され、ドライバ(4)には対応す
るラッチ(3)の論理に従ってドライバ(4)が動作す
る時間を制御するストローブ信号が入力される。
シフトレジスタ(2),ラッチ(3),ドライバ
(4)の動作によって、複数の接地側リード導体のうち
のどのリード導体を接地するかを制御する。シフトレジ
スタ(2),ラッチ(3),ドライバ(4)は、通常IC
で構成されるので、これらを総称して制御回路IC(6)
と言うととする。
たとえば、スイッチ(7)において接点(70)と(7
1)が接続されているとき{接点(71)側の電源を仮に
A相電源、接点(72)側の電源を仮にB相電源と言うこ
ととする}、制御回路IC(6)によって接地側リード導
体(10−1)を接地するとすれば、電流は(9−1)〜
R1〜(10−1)に流れ、発熱抵抗体(1)のR1の部分が
発熱する。また、このときスイッチ(7)において接点
(70)と(72)を接続してB相電源に給電したときは、
発熱抵抗体(1)のR2の部分が発熱する。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来のサーマルヘッドアレイは以上のよ
うに構成されており、多くの場合逆流阻止用ダイオード
(8−1),(8−2)・・・は複数個のダイオードが
集められてダイオードアレイを構成し、1個のダイオー
ドアレイにはA相電源用の逆流阻止用ダイオードとB相
電源用の逆流阻止用ダイオードとが共に含まれることに
なるが、同一のIC内においてA相電源とB相電源との間
の絶縁抵抗を十分に大きくすることが難しいという問題
がある。
また、第5図に示す従来の回路では、発熱抵抗体
(1)内の各2区画(R1,R2・・・で示される部分がそ
れぞれ1区画)に対応してそれぞれ1個のドライバ
(4)が設けられており、どのドライバをオンにするか
はA相電源印加時とB相電源印加時とによって異なり、
シフトレジスタ(2)内のデータはホストコンピュータ
(図示せず)から与えられるデータを、A相電源印加時
とB相電源印加時とに分けて配列しなければならず、こ
の分配配列が繁雑になる等の問題点があった。
この発明はかかる課題を解決するためになされたもの
で、ダイオードアレイのICはA相電源かまたはB相電源
かのいずれかに対する逆流阻止用ダイオードしか含ま
ず、且つシフトレジスタへのデータの分配配列の容易な
サーマルヘッドアレイを得ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] この発明に係わるサーマルヘッドアレイは、発熱抵抗
体の直線の両方の側(仮に上方側および下方側とする)
の基板を利用し、ダイオードアレイも制御回路ICも2群
に分け、そのうちの1群を上方側へ、他の1群を下方側
へ配置することとした。
[作用] たとえば、上方側のダイオードアレイにはA相電源用
逆流阻止用ダイオードだけを、下方側のダイオードアレ
イにはB相電源用逆流阻止用ダイオードだけを集めれ
ば、A相電源とB相電源との間の絶縁を向上させること
ができる。また、シフトレジスタが2回路に分かれるの
でデータの分配配列が簡単になる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面を用いて説明する。第
1図はこの発明の一実施例を示す接続図で、図において
第5図と同一符号は同一または相当部分を示し、R(4
n),R(4n+1),R(4n+2),R(4n+3),R{4(n
+1)}・・・は、それぞれ発熱抵抗体(1)における
4n,4n+1,4n+2,4n+3,4(n+1)番目の区画(但しn
=0,1,2・・・)を示し、60(n),61(n)は発熱抵抗
体(1)の区画の4n,4n+1,4n+2,4n+3に対応して設
けられる制御回路IC(6)の区画の番号を表す。但し、
60は上方側に設けられる制御回路IC(6),61は下方側
に設けられる制御回路IC(6)の区画であることを示
す。
なお、以下の記述では制御回路IC(6)の区画を略称
して接地スイッチ(60(n))等と言うこととする。
第1図に示すようにA相電源用逆流阻止用ダイオード
(8a)は上方側に、B相電源用逆流阻止用ダイオード
(8b)は下方側に設けられ、また、接地側リード導体
(10)は1本おきに上方側の制御回路ICと下方側の制御
回路ICに接続される。
第2図は第1図に対応する部品配置を示す略平面図
で、第2図において第1図と同一符号は同一部分を示
し、(60),(61)はそれぞれ制御回路ICの一つのブロ
ック、(80),(81)はそれぞれダイオードアレイの一
つのブロックである。第1図と第2図から、ダイオード
アレイ(80)はA相電源用逆流阻止用ダイオードだけか
ら構成され、ダイオードアレイ(81)はB相電源用逆流
阻止用ダイオードだけから構成されることがわかる。こ
のようにしてA相電源とB相電源との絶縁を十分に向上
させることができる。
第3図は発熱抵抗体(1)の各区画と当該区画を発熱
するために印加する電源の相、接地すべき接地スイッチ
の番号を示す説明図であり、第1図から見てnの値に関
係なく第3図の関係が成立し、且つnの一つの値に対し
接地スイッチは上方側に1個(60(n)で表す)、下方
側に1個(61(n)で表す)設けられることが分かる。
第3図から明らかなように、A相電源印加のときは、
R(4n)のデータでスイッチ60(n)を、R(4n+3)
のデータでスイッチ61(n)を制御すればよく、B相電
源印加のときは、R(4n+1)のデータでスイッチ60
(n)を、R(4n+2)のデータでスイッチ61(n)を
制御すればよく、データの分配配列が簡単になる。
第4図は第1図に示すサーマルヘッドアレイによる印
字制御の順序を示す動作図であって、第4図第1行はホ
ストコンピュータから与えられるデータ、第2〜3行は
A相電源印加時、第4〜5行はB相電源印加時の状態を
表す。データとしてR(4n)〜R(4n+7)の8区間に
対し、LHHLLHLH(Lは非加熱、Hは加熱を表す)が与え
られたとする。
最初に4n番のデータを接地スイッチ(60(n))に対
応する上方側のシフトレジスタのビットに、4n+4=4
(n+1)番のデータを接地スイッチ(60(n+1))
に対応する上方側のシフトレジスタのビットに、4n+3
番のデータを接地スイッチ(61(n)に対応する下方側
のシフトレジスタのビットに、4n+7=4(n+1)+
3番のデータを接地スイッチ(61(n+1))に対応す
る下方側のシフトレジスタのビットにそれぞれセットす
る。このようにセットしたデータで、接地スイッチ(6
0),(61)を制御しA相電源を印加すると、第4図第
2〜3行に示すとおりR(4n+7)の区画だけが発熱す
る。
次に、4n+1番のデータを接地スイッチ(60(n))
に対応する上方側のシフトレジスタのビットに、4n+5
=4(n+1)+1番のデータを接地スイッチ(60(n
+1))に対応する上方側のシフトレジスタのビット
に、4n+2番のデータを接地スイッチ(61(n))に対
応する下方側のシフトレジスタのビットに、4n+6=4
(n+1)+2番のデータを接地スイッチ(61(n+
1))に対応する下方側のシフトレジスタのビットにそ
れぞれセットする。このようにセットしたデータで接地
スイッチ(60),(61)を制御しB相電源を印加する
と、第4図第4〜5行に示すとおりR(4n+1),R(4n
+2),R(4n+5)の区画が発熱する。
以上の説明から明らかなように、第5図に示すシフト
レジスタ(2)の部分が2分されて上方側の制御回路IC
(60)と下方側の制御回路IC(61)とに入っているので
制御データの分配配列が簡単になる。
このことを更に詳しく説明すれば、一般にホストコン
ピュータから与えられるデータは、最初の区画R(0)
からR(1)、R(2)、R(3)、・・・、R(4
n)、R(4n+1)、R(4n+2)、R(4n+3)、・
・・のように順番通りとなっている。第5図に示すよう
な従来装置では、A相駆動時にはそのシフトレジスタに
R(0)、R(3)、R(4)、R(7)、・・・とい
うように、R(n)とR(n+3)に対応するものをセ
ットし、B相駆動時にはそのシフトレジスタにR
(1)、R(2)、R(5)、R(6)、・・・という
ように、R(n+1)とR(n+2)に対応するものを
セットする。これに対して、本願発明のものでは、先に
説明したように、A相駆動時には上方側シフトレジスタ
及び下方側シフトレジスタにR(0)、R(4)、R
(8)、R(12)、・・・というようなR(n)に対応
するもの及びR(3)、R(7)、R(11)、R(1
5)、・・・というようなR(n+3)に対応するもの
をそれぞれセットし、B相駆動時には上方側シフトレジ
スタ及び下方側シフトレジスタにR(1)、R(5)、
R(9)、R(13)、・・・というようなR(n+1)
に対応するもの及びR(2)、R(6)、R(10)、R
(14)、・・・というようなR(n+2)に対応するも
のをそれぞれセットする。このように本願発明のもので
は、上方側及び下方側のシフトレジスタへのデータすな
わち接地スイッチデータはそれぞれ4個おきに入力すれ
ばよいのでその分入力分配が簡単になる。
[発明の効果] この発明は以上説明したように、A相電源とB相電源
との間の絶縁を向上することができ、接地スイッチに対
する制御信号の分配配列が簡単になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す接続図、第2図は第
1図に対応する部品配列を示す略平面図、第3図は発熱
抵抗体の各区画と当該区画を発熱するために印加する電
源の相、接地すべき接地スイッチの番号を示す説明図、
第4図は第1図に示すサーマルヘッドアレイによる印字
順序を示す動作図、第5図は従来のサーマルヘッドアレ
イの回路構成を示す接続図。 1……発熱抵抗体、7……スイッチ、8……逆流阻止用
ダイオード、9……電源側リード導体、10……接地側リ
ード導体、60……上方側の制御回路IC、61……下方側の
制御回路IC、80……A相電源用ダイオードアレイ、81…
…B相電源用ダイオードアレイ。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/345 B41J 9/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に直線状の発熱抵抗体を形成し、こ
    の発熱抵抗体に等間隔に接続されるリード導体を形成し
    て構成されるサーマルヘッドアレイにおいて、 上記等間隔のリード導体を1本おきに交互に接続側リー
    ド導体および電源側リード導体とし、さらに電源側リー
    ド導体を1本おきにA相電源用リード導体およびB相電
    源用リード導体とし、A相電源用リード導体をそれぞれ
    上記発熱体の直線の一方の側(仮に上方側とする)に引
    き出してA相電源に接続し、B相電源用リード導体をそ
    れぞれ上記発熱抵抗体の直線の他方の側(仮に下方側と
    する)に引き出してB相電源に接続する電源側接続回
    路、 接地側リード導体中の選択したリード導体を接地するよ
    う制御する制御回路ICを2群に分かち、そのうちの1群
    を上記発熱抵抗体の上方側に、他の群を上記発熱抵抗体
    の下方側に設け、上記接地側リード導体を1本おきに上
    方側リード導体および下方側リード導体とし、上方側リ
    ード導体を上方側に設けられた制御回路ICに接続し、下
    方側リード導体を下方側に設けられた制御回路ICに接続
    する接地側接続回路、 を備えたことを特徴とするサーマルヘッドアレイ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載されたサーマ
    ルヘッドアレイにおいて、 上方側に引き出されるA相電源用リード導体は逆流阻止
    用ダイオードを介してA相電源にそれぞれ接続され、下
    方側に引き出されるB相電源用リード導体は逆流阻止用
    ダイーオドを介してB相電源にそれぞれ接続されている
    ことを特徴とするサーマルヘッドアレイ。
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