JP3046886B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP3046886B2
JP3046886B2 JP5002585A JP258593A JP3046886B2 JP 3046886 B2 JP3046886 B2 JP 3046886B2 JP 5002585 A JP5002585 A JP 5002585A JP 258593 A JP258593 A JP 258593A JP 3046886 B2 JP3046886 B2 JP 3046886B2
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幸司 下村
博 岡本
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3板式カラーカメラ
に用いられる固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を3個使い、ダイクロイッ
クプリズムでRGB3色光を得る3板式カラーカメラは
高画質なカラー画像を得られることから、放送用や業務
用を中心に広く用いられている。この固体撮像素子の構
造は、1個でカラー化を行う固体撮像素子と比較して、
固体撮像素子にRGBまたは補色により構成されたカラ
ーフィルタを有していないことが特徴である。
【0003】以下に従来の固体撮像装置について説明す
る。図22は従来の固体撮像装置の要部断面図である。
図22において、1は固体撮像装置が形成された半導体
基板、2は受光部、3は遮光メタル、4は電荷転送部、
5は接着層、6は遮光膜、7は遮光膜6を表面に形成し
たガラス基板である。
【0004】図22に示すように、半導体基板1の表面
に接着剤を塗布する。つぎに、接着剤が硬化する前に、
遮光層6が表面上に形成されたガラス基板7を接着剤の
表面に接触させる。接着剤はガラス基板7に押さえつけ
られることにより、段差の激しい半導体基板1を平坦化
し、接着層5を形成する。また、ガラス基板7は接着剤
が硬化し、半導体基板1に接着される。遮光膜6はガラ
ス基板7上面に形成された光吸収層または光反射層であ
る。この遮光膜6は、受光部2を通過しない光を遮光す
ることにより、電荷転送部4の電荷発生による画像不良
(以下スミア不良と呼ぶ)を防止する。この従来の方法
は張り付け式と呼ばれている。
【0005】 固体撮像装置において、チップサイズの小
型化および多画素化による受光部2の面積の縮小による
固体撮像装置の感度低下が大きな問題となる。このた
め、固体撮像装置の感度向上が必然的に重要な課題とな
っている。このため、図23に示すように、固体撮像装
置における受光部2の実効開口率を向上させる方法とし
て、高分子樹脂により形成された透明膜層8の上にマイ
クロレンズ9を形成する方法が提案されている。
【0006】しかし、段差の激しい半導体基板1表面に
透明膜材料を回転塗布しても、平坦な透明膜層8を形成
することはできない。また、固体撮像装置の上に透明膜
8を形成し、マイクロレンズ9を形成した場合、受光
部2を通過しない光が電荷転送部4に到達する。したが
って、スミア特性が低下する。
【0007】また、透明膜層8内に遮光膜を形成した場
合、この遮光膜の形状が悪いと、完全に光を遮光するこ
とができない。したがって、スミア特性が悪化する。ま
た、形状の崩れた遮光膜は、受光部2を覆うこととな
り、感度も低下する。また、半導体基板1表面に形成さ
れているスクライブラインとボンディングパッドとの上
面に形成された透明膜層8の除去に、酸素プラズマなど
のO2 アッシングなどのドライエッチング手段が提案さ
れている。しかし、この場合、露光、現像処理による除
去よりも、パーティクルの発生が多く、画像不良を起こ
す。またプラズマによる固体撮像装置へのダメージは傷
などの画像不良を起こす。
【0008】上記の理由により、固体撮像装置上にマイ
クロレンズ9を形成する方法は、張り付け式と比較して
マイクロレンズ9により感度向上は期待できる。しか
し、張り付け式には存在しない新たな問題を有してい
た。そこで、このような問題に鑑み、チップサイズの小
型化および多画素化に対しても、優れた画像特性を示す
固体撮像装置が提案されている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】以下、固体撮像装置の提案例について、図
面を参照しながら説明する。図1は、固体撮像装置の提
案例における構造を示すものである。この固体撮像装置
において、半導体基板10はP形、受光部11はN形で
ある。また、12はボンディングパッド、13はスクラ
イブラインである。受光部11と受光部11に挟まれた
電荷転送部14の半導体基板10上には、2層の転送電
極15がSiO2 などの絶縁膜を介して形成されてい
る。そして、転送電極15の上面には遮光メタル16が
被着形成され、電荷転送部14には外光が入射しないよ
うにされている。
【0016】受光部11の上面には遮光メタル16との
高さを揃えるために、透明穴埋め層17を形成する。透
明穴埋め層17と遮光メタル16との段差をさらに精度
良く平坦化するために、透明穴埋め層17と遮光メタル
16との上面に透明平坦膜層18Aを形成する。そし
て、透明平坦膜層18Aの上面に遮光膜19が形成され
ている。遮光膜19は遮光メタル16に対峙するように
形成する。
【0017】さらに、遮光膜19により発生した段差の
抑制と、マイクロレンズ20の集光率を制御するために
透明平坦膜層18Bを形成する。透明平坦膜層18Bの
上面にはマイクロレンズ20が形成されている。遮光膜
19を形成するには、遮光パターンを形成し、そのパタ
ーンを黒染料により染色する。その遮光膜19を形成す
る材料として染色性に優れたゼラチン、カゼインなどの
天然蛋白に、感光材として重クロム酸を組み合わせた材
料がある。しかし、感光材として使用するクロムの処
理、天然蛋白の品質ばらつき、天然蛋白に重クロム酸を
添加した後の保存期間の短さ、すなわち暗反応など材料
の特性として多くの問題点がある。
【0018】また、天然蛋白に重クロム酸を組み合わせ
た材料は水溶性で非ニュートン特性を示す。このため、
回転塗布において回転数の変化に対してずり応力の不均
一な変化がある。さらに、天然蛋白の熱に対する鋭敏性
などが原因により、平坦性の優れた膜を形成することが
できない。したがって、固体撮像装置の遮光膜19とし
て十分な特性を得ることができない。
【0019】これらの欠点を解決するために、合成感光
性材料を用いる方法が提案されている。合成感光性材料
は遮光膜19として必要な機能をもつ物質を結合、また
は分散させることにより構成される。例えば、4級アン
モニウム塩などの染料と結合する物質を組み合わせるこ
とにより染色可能な材料が合成される。また黒色の染料
または顔料を、材料中に結合または分散させることによ
り着色材料が合成される。
【0020】以上のように合成感光性材料の遮光膜19
により構成された固体撮像装置の一例について、その動
作を製造方法とともに図2から図13までを用いて説明
する。はじめに、図2に示すように、シリコンなどのP
型半導体基板10の所定位置からN型不純物をドー
て、受光部11が形成される。そして、半導体基板10
の上面には転送電極15および遮光メタル16が形成さ
れる。
【0021】つぎに、図3に示すように、固体撮像装置
内で最も段差の大きいスクライブライン13と遮光メタ
ル16との段差を埋めるために、穴埋め層21を回転塗
布により形成する。穴埋め層材料は穴埋め層21と遮光
メタル16との上面が同一線上になるようにする。つぎ
に回転塗布したのち、材料中の溶媒を蒸発させるために
加熱処理を行う。そして、スクライブライン13と遮光
メタル16との段差以外の部分は露光、現像処理により
除去する。
【0022】また、上記の工程で用いた穴埋め層材料
は、最終工程でスクライブライン13とボンディングパ
ッド12上の透明平坦膜層18Aとともに一括で露光、
現像処理により除去される。このため、穴埋め層材料は
加熱処理により硬化が進み、かつポジ型感光性である材
料(以下ポジ型感光性熱硬化材料と呼ぶ)を用いる。こ
提案例ではポジ型感光性熱硬化材料としてポリグリシ
ルメタクリレート(以下PGMAと呼ぶ)とポリメチル
メタクリレート(以下PMMAと呼ぶ)を基本構造とし
た材料を用いる。PMMAはDeep−UVなどの短紫
外線を照射すると、主鎖切断が起きる。したがって、こ
の材料はポジ型の特性を持つ。ただし、g線やi線には
感度がなく、パターニングされない。また、この材料は
可視光領域において無色透明である。
【0023】つぎに、図4に示すように受光部11とボ
ンディングパッド12と遮光メタル16との段差を埋め
るために、透明穴埋め層17を回転塗布により形成す
る。この方法により透明穴埋め層17に用いた材料は前
記のスクライブライン13と遮光メタル16との段差を
埋める図3の工程と同一である。つぎに、図5に示すよ
うに、図3と図4との工程により形成された穴埋め層2
1と透明穴埋め層17は遮光メタル16と同一平面上に
なく、平坦度が低い。このため、穴埋め層21と透明穴
埋め層17と遮光メタル16との段差をさらに同一平面
上に揃えるために、さらに透明平坦膜層18Aを回転塗
布により形成し、固体撮像装置表面を凸凹のない平坦な
表面状態とする。透明平坦膜材料を回転塗布したのち、
材料中の溶媒を蒸発させるために加熱処理を行う。この
工程において透明平坦膜材料として用いた材料は、前記
工程の穴埋め層21と透明穴埋め層17に用いたポシ型
感光性熱硬化材料と同一である。
【0024】引続き図6に示すように透明平坦膜層18
Aの上面に遮光膜層22を回転塗布により形成する。つ
ぎに、材料中の溶媒を蒸発させるために70〜100℃
の加熱処理を数分行う。遮光膜19を形成する合成感光
性材料は、合成方法、材料の選択により水溶性にも非水
溶性にもなる。また合成感光性材料は合成方法、材料と
さらに感光材の選択により、天然蛋白と重クロム酸を組
み合わせた光架橋型のネガ型のみでなくポジ型にも合成
ができる。
【0025】しかし、上記の工程で用いた透明平坦膜層
18Aの上に、溶媒が有機溶剤である合成感光性材料の
塗布を行うと、透明平坦膜層18Aが有機溶剤に溶解
し、透明平坦膜層18Aと遮光膜層22との間に両方が
混ざり合った混合層ができる場合がある。これは透明平
坦膜材料に用いたポジ型感光性熱硬化材料は、膜硬度が
低く、耐有機溶剤性が低いためである。
【0026】この提案例で用いた材料においても、PG
MAは加熱処理により架橋が起きる。しかし、PMMA
はPGMAと比較すると、加熱処理による架橋反応は低
い。したがって、短紫外線光に対しポジ型の感光性を得
るために配合されたPMMAにより、膜硬度と耐有機溶
剤性は低下する。そのため、遮光膜層22形成後の加熱
処理、光照射、現像、現像後加熱処理により遮光膜19
を形成した場合、未照射部分に形成された混合層を除去
できない。
【0027】これは固体撮像装置の感度低下の原因とな
る。また、受光部11上に形成された混合層膜厚が均一
でない場合、個々の受光部11に入射する光が不均一と
なる。したがって画像不良(以下ざら不良と呼ぶ)が起
きる。この提案例では合成感光性材料において溶媒に水
を使用した材料を用いることを特徴とする。水溶性の合
成感光性材料を用いることにより、混合層の形成を防止
する。
【0028】この提案例で用いた遮光膜材料は染料と結
合する物質を組み合わせた染色可能な水可溶型合成感光
性材料である。材料構成はヒドロキシメタアクリレー
ト、ジメチルアミノメタクリレートを基本構造としたア
クリレート共重合体である。また架橋材としてi線を照
射するアクリレートの架橋を行うジアゾ化合物を組み合
わせた。溶媒は水を使用した。
【0029】つぎに、図7に示すように、遮光膜層22
に所望のパターンを有するマスクをフォトマスクとして
用いて、i線照射を行う。つぎに、図8に示すように遮
光膜層22のうち紫外線の未照射場所を現像液である水
に溶解させる。溶解終了後に現像液を除去し、150℃
前後の加熱処理を数分行う。この工程により、遮光膜パ
ターン23が形成される。
【0030】つぎに、図9に示すように、形成された遮
光膜パターン23を黒色染料に浸漬し、水洗、乾燥処理
を行う。遮光膜パターン23の染色基と染料が結合する
ことにより染色が行われ、遮光膜19を形成する。つぎ
に、図10に示すように、遮光膜19を形成した後に、
遮光膜19上面に透明平坦膜層18Bを形成する。この
場合、遮光膜19と透明平坦膜層18Aにより段差が形
成されている。しかし、透明平坦膜層18Aと遮光膜1
9はともに有機材料である。したがって、透明平坦膜層
18Bを1度の回転塗布により形成するのではなく、2
回以上の重ね塗りを行うことにより、穴埋め層を形成せ
ずに、平坦化を行うことができる。
【0031】つぎに、図11に示すように固体撮像装置
の感度向上のために、マイクロレンズ20を形成する。
マイクロレンズ20の形成工程はマイクロレンズ材料に
よる樹脂層を透明平坦膜層18Bに形成する。つぎに、
露光、現像工程により受光部11上のみに残るようにパ
ターニングを行う。さらに、このパターニングされた樹
脂層に熱処理を行うことにより、樹脂層を変形させ、球
形のマイクロレンズ20を形成する。
【0032】つぎに、図12に示すように、スクライブ
ライン13上の穴埋め層21と透明平坦膜層18と、ボ
ンディングパッド12上の透明穴埋め層17と透明平坦
膜層18とを除去するためにフォトマスクを用いて、D
eep−UVの照射を行う。つぎに、図13に示すよう
に、Deep−UVの照射場所の穴埋め層21と透明穴
埋め層17と透明平坦膜層18を現像液であるメチルエ
チルケトンとイソプロピルアルコールとの混合液に溶解
させる。溶解終了後に現像液を除去し、150℃前後の
加熱処理を数分行う。この工程によりボンディングパッ
ド12とスクライブライン13と上面に形成された透明
平坦膜層18と穴埋め層21と透明穴埋め層17の除去
が一括で行われる。
【0033】以上の工程により形成された固体撮像装置
は、透明平坦膜層18内の遮光膜19によるスミア特性
と、かつマイクロレンズ20を形成することによる感度
アップとの、双方の特性を向上させている。また、固体
撮像装置は表面上の遮光メタル16と受光部11とスク
ライブライン13とボンディングパッド12との段差が
精度よく平坦化されている。
【0034】この精度よく平坦化させた透明平坦膜層1
8の上面に塗布均一性の優れた合成樹脂材料を回転塗布
することにより、凸凹のない遮光膜層22が形成され
る。また、スクライブライン13とボンディングパッド
12との上面の透明平坦膜層18と穴埋め層21と透明
穴埋め層17の除去を最後に行うことにより、遮光膜材
料の回転塗布時における塗布むらの発生と段差の近接し
ている部分の遮光膜層19の膜厚が薄くなることを防
ぐ。したがって、上記の凸凹のない遮光膜層22から形
成された遮光膜19は形状均一性に優れる。
【0035】またゼラチン,カゼインなどの天然蛋白
に、感光材として重クロム酸を組み合わせた材料を用い
遮光膜19を形成した場合、遮光膜19形成中の暗反応
による経時変化は大きい。したがって、塗布、露光、現
像、染色の工程を分刻みで管理をしても、固体撮像装置
上の遮光膜19を均一に製造することは困難である。し
かし、合成感光性材料に用いたジアゾ化合物の経時変化
は重クロム酸と天然蛋白との材料の暗反応と比較して極
めて遅く、遮光膜19製造時はほとんど変化は起きな
い。したがって、装置内に形成された遮光膜19は装置
内の形状均一性が優れる。さらに、染色性も材料形成変
化による特性のばらつきがない。
【0036】上記の理由により固体撮像装置上に形成さ
れた遮光膜19は形状、分光ともに均一性の優れたもの
となる。したがって、固体撮像装置として感度低下がな
く、またざら特性に優れる。また、遮光膜材料に水溶性
材料を用いることにより混合層の形成を防ぐ。このた
め、着色された混合層が原因による混色画像不良は起き
ない。
【0037】また、ボンディングパッド12とスクライ
ブライン13との上面に形成された透明平坦膜層18と
穴埋め層21と透明穴埋め層17との除去露光、現像
により行うことにより、ドライエッチング処理と比較し
てパーティクルの発生が低減され、画像不良を防止する
ことができる。この提案例で使用した水溶性の合成感光
性材料は、光架橋型の特性を持つ。水溶性の光架橋型感
光材は、重クロム酸を除くと、ジアゾ化合物、アジド化
合物が知られている。ジアゾ化合物は構造により感光波
長領域、熱的安定性、架橋可能な高分子の選択が異な
る。また、対アニオンの種類により、水溶性、あるいは
有機溶剤可溶性にすることができる。アジド化合物もジ
アド化合物同様に、構造により感光波長領域、熱的安定
性、架橋可能なポリマーの選択が異なる。また、非水溶
性高分子に対しては最も架橋性がよい。
【0038】この中でジアゾ化合物は遮光膜材料として
合成した水溶性高分子に対し高い架橋効率を示し、優れ
た解像性が得られる。これは天然蛋白と重クロム酸を組
み合わせた遮光膜材料と比較しても、優れた特性を示
す。
【発明が解決しようとする課題】 上記した提案例のもの
では、 遮光膜19は単層で形成されている。その構造で
求めるスミア特性を満足できない場合がある。
【0039】この原因は図7の工程で露光を行った場
合、段差の激しい半導体基板10から反射した光(以下
ハレーション光と呼ぶ)が再度遮光膜層22に到達する
ためである。またハレーション光は半導体基板10の形
状と表面状態に大きく影響を受けるため、固体撮像装置
面内において均一なハレーション光を受けない場合があ
る。したがって、形成された遮光膜パターン23は位置
により露光量のばらつきがあり、ハレーション光を完全
に防止した場合と比較すると、形状均一性は悪化する。
さらに黒染料により染色した場合、遮光率も不均一とな
る。
【0040】また、スミア特性をさらに向上させるに
は、受光部11に通過しない光の遮光率をさらに高くし
なければならない。このためには、遮光膜19の膜厚を
さらに厚くし、遮光膜の透過率をさらに低下させなけれ
ばならない。しかし、遮光膜19の膜厚を厚くすると、
ハレーション光の影響を大きく受けることになり、形状
の優れた遮光膜19を形成することができない。このた
め、スミア特性は向上するが、遮光膜19は受光部11
を覆うようになり、感度低下やざら不良が起きる。
【0041】したがって、本発明の目的は、スミア特性
をさらに向上させることができ、しかも感度低下やざら
不良を防止することができる固体撮像装置を提供するこ
とである。
【課題を解決するための手段】 請求項1の固体撮像装置
は、受光部および遮光メタルの上に形成された第1の透
明平坦膜層と、この第1の透明平坦膜層の上面の前記遮
光メタルに対応する位置に形成された遮光膜と、この遮
光膜および前記第1の透明平坦膜層の上面に形成された
第2の透明平坦膜層と、この第2の透明平坦膜層の上面
の前記受光部に対応する位置に形成されたマイクロレン
ズと、遮光膜の真下に形成されたハレーション防止膜と
を備えている。 請求項2記載の固体撮像装置は、請求項
1記載の固体撮像装置において、遮光膜およびハレーシ
ョン防止膜を、感光材として光架橋を行うジアゾ化合物
を用いた水溶性の合成感光性材料により形成している。
【作用】 この発明の固体撮像装置によれば、ハレーショ
ン防止膜を遮光膜の真下に形成しているので、透明平坦
膜層内に形成された遮光膜によるスミア特性およびマイ
クロレンズ形成による感度アップとの双方の特性を向上
させている。合成感光性材料により形成された遮光膜ま
たは合成感光性材料により形成されたハレーション防止
膜の上面に形成された遮光膜は、固体撮像装置の小型化
および多画素化に対しても、形状および分光ともに均一
性の優れたものとなる。遮光膜の形状不均一や分光ばら
つきが原因となる感度低下およびザラ不良のない、極め
て優れた画像特性を得ることができる。
【実施例】 以下この発明の固体撮像装置の一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。 上記の問題点を解
決するには、図14に示すように遮光膜19の下部にハ
レーション防止膜24を形成する。以下に実施例の固体
撮像装置について、その動作を製造方法とともに図15
から図20までを用いて説明する。この場合、半導体基
板の平坦化の工程は、図2から図5までの提案例と同一
である。
【0042】図15に示すように、ハレーション防止膜
層25を形成する。ハレーション防止膜24を形成する
材料は、遮光膜19を形成する材料と同一である。ハレ
ーション防止膜層25の塗布膜厚は0.3μm以下にす
る。これは、遮光メタル16の幅が1〜2μm程度の場
合、塗布膜厚が0.3μmより厚いと、受光部11を覆
わないようにハレーション防止膜24を形成することが
できない。また、有機溶剤可溶性の合成感光性材料は溶
媒にエチルセロソルブ、現像液にイソプロピルアルコー
ルの例のように溶解性の異なる有機溶媒を使用し、パタ
ーンの膨潤を抑えることが可能である。しかし、この
例に用いる合成感光性の遮光膜材料は、溶媒、現像液
ともに同一の水を使用している。このため、有機溶剤可
溶性の合成感光性材料と比較すると、膨潤が発生しやす
い。上記の理由によりハレーション防止膜層25は0.
3μm以下にする。
【0043】つぎに、図16に示すように、提案例(図
7、8、9)と同様に、露光、現像、染色工程を行い、
ハレーション防止膜24を形成する。つぎに、図17に
示すハレーション防止膜24により形成された段差を平
坦にするため、透明平坦膜層18Cを形成する。ハレー
ション防止膜24の膜厚が0.3μmの場合は透明平坦
膜18Cは単層1μmで平坦になる。
【0044】つぎに、図18に示すように、遮光膜層2
2を形成する。ハレーション防止膜24が0.3μmで
形成し、遮光率が50%の場合、遮光膜19は0.6μ
mから1.0μmの塗布ができる。つぎに、図19に示
すように、提案例(図7、8、9)と同様に、露光、現
像、染色工程を行い、遮光膜19を形成する。この場
合、ハレーション防止膜24がハレーション光の影響に
より長方形形状が崩れても、遮光膜19はハレーション
光の影響をうけない。したがって、ハレーション防止膜
24より厚い膜厚においても、受光部11を覆うことな
く、形状の優れた遮光膜19を得ることができる。
【0045】つぎに、図20に示すように、提案例(図
10〜13)と同一の工程により、マイクロレンズ20
の形成とスクライブライン13とボンディングパッド1
2との上面の穴埋め層21と透明穴埋め層17と透明平
坦膜層18との除去を行う。上記の工程により形成され
た遮光膜19は、ハレーション防止膜24を形成するこ
とにより、提案例より厚膜で遮光膜19を形成すること
ができる。このため、スミア特性はさらに優れたものと
なる。
【0046】また、上記実施例では遮光膜19を単層で
形成したが、図21に示すよう図18と図19のに工程
を繰り返すことにより、2段、3段の遮光膜19を形成
することも可能である。この場合、さらにスミア特性が
優れたものとなる。前述した発明は理解を明瞭にするた
めに図解および例示の方法によって詳細に説明したが、
ある変化およびある変形は添付した特許請求の範囲で行
われ得ることは明らかである。
【0047】
【発明の効果】この発明の固体撮像装置は、ハレーショ
ン防止膜を遮光膜の真下に形成しているので、透明平坦
膜層内に形成された遮光膜によるスミア特性およびマイ
クロレンズ形成による感度アップの双方の特性を向上さ
せることができる。合成感光性材料により形成された遮
光膜または合成感光性材料により形成されたハレーショ
ン防止膜上面に形成された遮光膜は、固体撮像装置の小
型化および多画素化に対しても、形状、分光ともに均一
性の優れたものとなる。固体撮像装置として遮光膜の形
状不均一や分光ばらつきが原因による感度低下およびザ
ラ不良のない、極めて優れた画像特性を得ることができ
る。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の固体撮像装置の提案例における構成
図である。
【図2】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図3】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図4】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図5】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図6】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図7】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図8】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図9】この発明の固体撮像装置の提案例における製造
工程図である。
【図10】この発明の固体撮像装置の提案例における製
造工程図である。
【図11】この発明の固体撮像装置の提案例における製
造工程図である。
【図12】この発明の固体撮像装置の提案例における製
造工程図である。
【図13】この発明の固体撮像装置の提案例における製
造工程図である。
【図14】この発明の固体撮像装置の実施例における
構成図である。
【図15】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図16】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図17】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図18】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図19】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図20】この発明の固体撮像装置の実施例における
製造工程図である。
【図21】この発明の固体撮像装置の他の実施例におけ
る構成図である。
【図22】従来の固体撮像装置の構成図である。
【図23】従来の固体撮像装置の構成図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 受光部 12 ボンディングパッド 13 スクライブライン 14 電荷転送部 15 転送電極 16 遮光メタル 17 透明穴埋め層 18 透明平坦膜層 19 遮光膜 20 マイクロレンズ 21 穴埋め層 22 遮光膜層 23 遮光膜パターン 24 ハレーション防止膜 25 ハレーション防止膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−129268(JP,A) 特開 昭63−273352(JP,A) 特開 平4−233273(JP,A) 特開 平2−94475(JP,A) 特開 平6−61463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光部および遮光メタルの上に形成され
    た第1の透明平坦膜層と、この第1の透明平坦膜層の上
    面の前記遮光メタルに対応する位置に形成された遮光膜
    と、この遮光膜および前記第1の透明平坦膜層の上面に
    形成された第2の透明平坦膜層と、この第2の透明平坦
    膜層の上面の前記受光部に対応する位置に形成されたマ
    イクロレンズと、前記遮光膜の真下に形成されたハレー
    ション防止膜とを備えた固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 遮光膜およびハレーション防止膜を、感
    光材として光架橋を行うジアゾ化合物を用いた水溶性の
    合成感光性材料により形成した請求項記載の固体撮像
    装置。
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