JP3046724B2 - ウエハの厚さ測定方法 - Google Patents

ウエハの厚さ測定方法

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JP3046724B2
JP3046724B2 JP26324794A JP26324794A JP3046724B2 JP 3046724 B2 JP3046724 B2 JP 3046724B2 JP 26324794 A JP26324794 A JP 26324794A JP 26324794 A JP26324794 A JP 26324794A JP 3046724 B2 JP3046724 B2 JP 3046724B2
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広幸 斎藤
宏 白井
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東芝セラミックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハたとえばシリコ
ンウエハの厚さ測定方法に関し、たとえば、赤外分光器
を使用してシリコンウエハの厚さを測定する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシリコンウエハの厚さ測定方法と
して、次に順に説明する接触式の測定方法や非接触式の
測定方法が行われている。
【0003】接触式の測定方法は、通常のダイヤルゲー
ジ等、厚さ測定用の器具を用いて、シリコンウエハの厚
さを求める測定方法である。
【0004】非接触式の測定方法は、静電容量方式の測
定方法や、赤外スペクトルを用いた測定方法である。
【0005】静電容量方式の測定方法は、赤外スペクト
ル測定とは別の種類の厚さ測定方法である。
【0006】赤外スペクトルを用いた測定方法は、測定
ウエハのフォノン(phonon:Siの格子振動)・
スペクトル吸光強度を用いる方式である。
【0007】従来のシリコンウエハの厚さ測定方法は、
例えば赤外スペクトルを用いたシリコンウエハの格子間
酸素又は置換型炭素濃度測定方法において、基準の両面
鏡面研磨された浮遊帯域(FZ)シリコンウエハ(以
下、単に基準ウエハという)と、測定対象の引上(C
Z)シリコンウエハ(以下、単に測定ウエハという)の
それぞれの厚さを測定するために行われている。
【0008】次に、この濃度測定方法について説明す
る。
【0009】まず、基準ウエハおよび測定ウエハに平行
偏光をブリュースター角で入射して、各々の透過光強度
を測定して、その結果から差吸光度スペクトルを求め
る。
【0010】この場合、原理的には基準ウエハと測定ウ
エハの厚さは同じである。
【0011】平行偏光ブリュースター角入射法を用いる
ことにより、ウエハ内での多重反射が防止され、厚さが
異なる場合でも厚さが既知であれば同じ厚さの場合への
計算上の補正が可能となる。
【0012】厚さが異なる場合、差吸光度スペクトルを
求める計算式には、基準ウエハの厚さの項および測定ウ
エハの厚さの項が必要となる。この厚さの項による厚さ
補正によって、得られた差吸光度スペクトルは原理的に
は同じ厚さで測定された場合と同じ差吸光度スペクトル
となる。
【0013】この厚さの補正後の差吸光度スペクトルを
用いて、ウエハ中の酸素濃度や炭素濃度を測定する。
【0014】したがって、従来この濃度測定方法におい
ては、基準ウエハおよび測定ウエハの厚さが既知でなけ
ればならなかった。
【0015】たとえば、酸素濃度を求める場合には、厚
さ補正後の差吸光度スペクトルにおける酸素の局在振動
バンドのピーク強度から酸素振動の吸収係数αE を求め
る。さらに、次の数式1に示すように、吸収係数αE
換算係数kをかけて、格子間酸素濃度〔Oi〕を求め
る。
【0016】
【数1】 現在、もっとも好ましいと考えられている換算係数kの
値は、3.14×1017atoms/cm2 である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述のダイヤルゲージ
等を用いた接触式の厚さ測定方法では、測定ウエハにダ
イヤルゲージなどの器具を接触させなければならない。
そのため、測定ウエハに傷がつき易いなどの問題があ
る。
【0018】また、濃度測定においては、必ずしも測定
ウエハ面における格子間酸素濃度〔Oi〕測定の光の入
射位置と、厚さ測定の位置が一致しない。そのため、濃
度測定が不正確になり易いという問題がある。
【0019】特に、測定ウエハの表面における格子間酸
素濃度〔Oi〕の分布を測定する場合に問題である。
【0020】また、前述の2つの方式の非接触式測定方
法には、それぞれ次の問題がある。
【0021】静電容量方式においては、厚さ測定用のセ
ンサーを別に取り付けなければならない点、及び赤外測
定とはべつに厚さ測定しなければならない点が問題であ
る。
【0022】赤外スペクトルを用いる方式においては、
赤外スペクトル上のSiのフォノン吸収バンド強度を用
いて測定するので、精度上、不十分である点が問題であ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本願の第1発明は、次のとおりである。すなわち、
平行偏光赤外光をブリュースター角で入射したときの基
準ウエハおよび測定ウエハを透過した光の透過後スペク
トルを測定する工程と、透過前のスペクトルと、基準ウ
エハの透過後スペクトルと、測定ウエハの透過後スペク
トルと基準ウエハの厚さとから、測定ウエハの厚さを変
数として変化させた仮の差吸光度スペクトルを複数求め
る工程と、求めた複数の仮の差吸光度スペクトルの所定
範囲の波長において、フォノン吸収に基づくピークが差
吸光度スペクトル上で消えるときの測定ウエハの厚さ変
数から測定ウエハの厚さを求める工程、とを含むことを
特徴とするウエハの厚さ測定方法。
【0024】また、本願の第2発明は、次のとおりであ
る。すなわち、次の諸工程を含む、ウエハの厚さ測定方
法。
【0025】(a)透過前の平行偏光のスペクトルを測
定する工程(イ)と、(b)測定ウエハに対し平行偏光
をブリュースター角で入射させて透過させ、その透過後
のスペクトルを測定する工程(ロ)と、(c)基準ウエ
ハに対し平行偏光赤外光をブリュースター角で入射させ
て透過させ、その透過後のスペクトルを測定する工程
(ハ)と、(d)工程(イ)によって測定された平行偏
光赤外光のスペクトルと、工程(ロ)によって測定され
た測定ウエハの透過後スペクトルと、工程(ハ)によっ
て測定された基準ウエハの透過後スペクトルと、基準ウ
エハの厚みとから、測定ウエハの厚さを変数として変化
させた基準ウエハに対する測定ウエハの仮の差吸光度ス
ペクトルを複数求める工程(ニ)と、(e)工程(ニ)
で求めた複数の仮の差吸光度スペクトルの所定範囲の波
長において、フォノン吸収に基づくピークが差吸光度ス
ペクトル上で消えるときの測定ウエハの厚さ変数から測
定ウエハの厚さを求める工程(ホ)。
【0026】
【実施例】差吸光度スペクトルとウエハの厚さの関係に
ついて説明する。
【0027】シリコンウエハの赤外光透過光のスペクト
ルを観察した場合、シリコンウエハを構成するシリコン
の格子振動(Si−Si)のフォノン吸収に基づくピー
クは決まった波数に生じる。したがって、2つのウエハ
の赤外光透過光の差吸光度スペクトルを求めた時、同じ
厚さであれば、吸収される光強度も同じとなり、上記ピ
ークは消失する。消失しないときは両者の厚さが相違し
ていると考えられる。したがってその点に着目して測定
ウエハの厚さを測定できることを本発明者らは見いだし
て本発明を完成した。
【0028】すなわち、厚さの解っている基準ウエハと
厚さが未知の測定ウエハを使用して両者のP偏光ブリュ
ースター角入射法(以下、PPBという)による差吸光
度スペクトルを求める場合、差吸光度スペクトルはその
ままでは得られない。差吸光度スペクトルを得るために
は厚さ補正が必要であり、厚さ補正のためには両者の厚
さが必要なためである。この厚さ補正された差吸光度ス
ペクトルがウエハ中の酸素濃度測定などで必要とされる
ものである。差吸光度スペクトルを求める計算式には、
両者のウエハの厚さの項が入っており、両者のウエハの
厚さが既知であれば、従来、その厚さおよび測定された
両者ウエハの差吸光度スペクトルにより厚さ補正された
差吸光度スペクトルは求められていた。
【0029】そこで、本発明においては、測定ウエハの
厚さを変数とし、その変数を変化させた場合の仮の複数
の差吸光度スペクトルを求める。その複数の仮の差吸光
度スペクトルを比較観察したときに、ある変数の場合、
上述のシリコンのフォノン吸収に基づくピークが消失す
る差吸光度スペクトルが存在することになる。この時の
測定ウエハの厚さ変数から実際の厚さを求める。
【0030】ピークが消失する場合の変数を求める際
に、実際に複数の差吸光度スペクトルを出力して比較し
ても良いし、計算機上で自動的に比較し決定しても良
い。
【0031】次に、本発明の第1実施例〜第4実施例に
ついて順に説明する。
【0032】第1実施例 本発明の第1実施例によるウエハの厚さ測定方法につい
て説明する。この厚さ測定方法は、非接触式の測定方法
である。
【0033】まず、片面鏡面研磨された測定ウエハにお
ける入射光(ブリュースター角で入射された平行偏光)
に対する吸光度スペクトルln(Io /ICZ)と、両面
鏡面研磨された基準ウエハにおける入射光に対する吸光
度スペクトルln(Io /IFZ)を測定する。ただし、
lnは自然対数である。吸光度スペクトルは、透過前の
スペクトルと透過後のスペクトルから求めることができ
る。
【0034】さらに、基準ウエハの厚みdFZを測定す
る。この基準ウエハの厚さ測定方法は、従来の厚さ測定
方法と同様にダイヤルゲージその他を採用できる。
【0035】前述の測定結果から、差吸光度スペクトル
は次の数式2にしたがって計算される。
【0036】
【数2】 ただし、数式1の各変数は次のものを示す。
【0037】Io :ブリュースター角(73.7°)入
射平行偏光強度 ICZ:測定ウエハの透過光強度 IFZ:基準ウエハの透過光強度 dCZ:測定ウエハの厚み dFZ:基準ウエハの厚み αE :格子間酸素の局在振動の吸光係数 θ:ブリュースター角で入射された平行偏光のウエハ内
の屈折角(16.3°) β:測定ウエハの裏面における光散乱率。
【0038】なお、ここでは透過前のスペクトルとして
入射平行偏光強度を使用し、透過後スペクトルとして透
過光強度を使用している。
【0039】このように、測定ウエハと基準ウエハの厚
さが異なる場合も、PPBの場合厚さ補正をする項(d
CZ/dFZ)が入っているので、厚さが同じ場合と同様に
差吸光度スペクトルを正確に得ることができる。
【0040】また、測定ウエハがエッチングウエハの場
合には、数式2の右辺第2項のln(1−β)-1をln
(1−β)-2にすれば数式3のとおり差吸光度スペクト
ルが得られる。
【0041】
【数3】 600〜1000cm-1の範囲の波長において、フォノ
ン・ピークが、差吸光度スペクトル上で消えるように、
CZ/dFZ、すなわちγを変数として、数式4を最適化
する。
【0042】この時、この差吸光度スペクトル上から
は、フォノン・ピークはすべて消えている。フォノン・
ピークは、シリコン(Si)のフォノン吸収に基づくピ
ークである。
【0043】
【数4】 最適化したγ(=γo )は、条件式γo =dCZ/dFZ
満足する。したがって、数式5により測定ウエハの厚み
CZを求めることができる。
【0044】
【数5】 つまり、基準ウエハの厚さdFZがわかっていれば、差吸
光度スペクトル上でフォノン・ピークが消えるように最
適化したときのγを用いて、前述の数式5により、測定
ウエハの厚みdCZが求められる。しかも、この測定ウエ
ハの厚みを用いて数式2を計算することにより、厚さ補
正したPPB差吸光度スペクトルが求まるのである。
【0045】ここで、P偏光ブリュースター角入射(P
PB)の場合には、ウエハ内で入射光が多重反射しない
ために、ウエハの表面加工状態にかかわらず、前述の数
式2が正確に成立する。
【0046】したがって、本発明による厚さ測定方法
は、正確である。
【0047】また、本発明は、後述の格子間酸素濃度
〔Oi〕測定を行なう場合に、ウエハ表面の濃度測定位
置において、厚さ測定を非接触で正しく行えるという利
点がある。
【0048】次に、格子間酸素濃度〔Oi〕測定につい
て説明する。
【0049】前述のように最適化したγを使って数式2
に基づいて、基準ウエハに対する測定ウエハの厚さ補正
差吸光度スペクトルを計算した。その差吸光度スペクト
ルを、図1に示す。
【0050】図1を参照すると、差吸光度スペクトルの
1106cm-1の波数付近におけるベースライン100
から上の部分が、酸素の局在振動バンドであり、そのピ
ークの強度101は、数式6で表される。
【0051】
【数6】 この強度101を差吸光度スペクトルから求め、前述の
数式5によって求めたdCZを数式6に代入して酸素振動
の吸光係数αE を求め、さらに数式1によって、格子間
酸素濃度〔Oi〕を求めることができる。
【0052】なお、本発明が、測定ウエハの厚みを非接
触で測定するのに対し、従来は、もっとも基本的な方式
としてダイヤルゲージによる方式で測定する。
【0053】第2実施例 本発明の第2実施例について説明する。
【0054】605.8μm厚(以下、実測サンプル厚
という)の測定ウエハと620μm厚の基準ウエハのそ
れぞれの平行偏光ブリュースター角入射法によるスペク
トル(透過後スペクトル)を測定した。ただし、測定ウ
エハと基準ウエハは、それぞれ両面鏡面研磨されてい
る。
【0055】ただし、FTIRの光束の開口径(アパー
チャーともいう)APTの値を12とした。この開口径
APTの値が大きくなると光量が増す。
【0056】さらに、入射光のスペクトルを測定した。
【0057】これらの測定結果を用いて、次に示す各定
数γ1 〜γ9 をγとして、前述の数式4にしたがって、
複数の仮の差吸光度スペクトルを計算機によって求め
た。それらの差吸光度スペクトルを、図2〜図10にそ
れぞれ示す。
【0058】γ1 =589μm/620μm=0.95 γ2 =595.2μm/620μm=0.96 γ3 =601.4μm/620μm=0.97 γ4 =604.5μm/620μm=0.975 γ5 =606.05μm/620μm=0.9775 γ6 =607.6μm/620μm=0.98 γ7 =610.7μm/620μm=0.985 γ8 =613.8μm/620μm=0.99 γ9 =620μm/620μm=1.00 610cm-1の波数において、差吸光度スペクトル上で
強いフォノン・ピーク(フォノン・スペクトルともい
う)が消えるγの値を求める。そのγの値は、測定ウエ
ハの厚さを605〜606μmに設定した時の値であ
る。これにより、測定ウエハの厚さは605〜606μ
mであることがわかる。図2〜図10に、このフォノン
・ピークを参照符号Sで示す。
【0059】つまり、測定ウエハの厚みを実測サンプル
厚にほぼ等しく設定したときが、もっともよくフォノン
・ピーク(フォノン・バンドともいう)が消えているこ
とがわかる。
【0060】したがって、前述のように、正確に測定ウ
エハの厚みを求めることができる。
【0061】この実施例においては、本発明による厚さ
測定の正確さを示すために、参考として実測サンプル厚
を示したが、実際の厚さ測定では本発明の方法により厚
さが測定される。
【0062】第3実施例 606.0μm厚の実測サンプル厚を有する測定ウエハ
を用い、次に示す各定数γ10〜γ14をγとし、開口AP
Tの値を6とした他は、前述の第2実施例と同様にして
複数の仮の差吸光度スペクトルを求めた。それらの差吸
光度スペクトルを、図11〜図15にそれぞれ示す。
【0063】 γ10=595μm/620μm=0.95967 γ11=605μm/620μm=0.97580 γ12=606μm/620μm=0.9774 γ13=610μm/620μm=0.9839 γ14=615μm/620μm=0.9919 図11〜15を比較すれば明らかなように、γ12(図1
3)の場合に最もフォノンピークSが消えていることが
わかる。γ12のときのdCZの値は606μmであり、実
測値と一致している。第3実施例においても、前述の第
2実施例と同様に、光量を減少させ、感度を低くしても
測定ウエハの厚みを正確に測定できる。
【0064】第4実施例 本発明の第4実施例によるシリコンウエハの厚さ測定方
法について説明する。この厚さ測定方法は、次に説明す
る格子間酸素濃度測定方法において用いられるものであ
る。
【0065】図16を参照しつつ、シリコンウエハの格
子間酸素濃度測定方法について、その構成および作用を
詳細に説明する。
【0066】10は、本発明によるシリコンウエハの格
子間酸素濃度測定方法を実行するための測定装置であっ
て、グローバー灯などの光源11と、光源11から与え
られた光を半透明鏡12Aによって2つに分けて可動鏡
12Bおよび固定鏡12Cによって反射せしめたのち重
ね合わせることにより干渉光を形成するマイケルソン干
渉計12と、マイケルソン干渉計12から与えられた光
(すなわち干渉光)を偏光せしめて得た平行偏光を測定
ウエハMおよび基準ウエハRに与えるための偏光子13
と、入射平行偏光強度Io 、測定ウエハMの光透過特性
(平行偏光の透過光強度ICZ)および基準ウエハRの光
透過特性(平行偏光の透過光強度IFZ)を検出するため
の検出器14と、検出器14に接続されており入射平行
偏光強度Io と測定ウエハMの光透過特性(すなわち透
過光強度ICZ)と基準ウエハRの光透過特性(すなわち
透過光強度IFZ)とから厚さ補正を行って吸光度特性を
算出したのち測定ウエハMの格子間酸素濃度を算出する
ための計算装置15と、計算装置15によって算出され
た格子間酸素濃度を基準値(たとえば上限基準値および
下限基準値)と比較するための比較装置16とを備えて
いる。測定ウエハMおよび基準ウエハRと検出器14と
の間には、必要に応じ、反射鏡17A,17Bが挿入さ
れている。マイケルソン干渉計12と偏光子13との間
には、必要に応じ、反射鏡(図示せず)が挿入されてい
てもよい。
【0067】又、測定装置10は、比較装置16による
比較の結果に応じて測定ウエハMの判定を行う判定装置
18を備えている。たとえば判定装置18は、格子間酸
素濃度が上限の基準値を超えた測定ウエハMを不良と判
定し、格子間酸素濃度が上限の基準値と下限の基準値と
の間にある測定ウエハMを良好と判定し、格子間酸素濃
度が下限の基準値に達しない測定ウエハMを不良と判定
する。
【0068】さらに、検出器14および計算装置15に
は、それぞれ厚さ測定装置19が接続されている。
【0069】厚さ測定装置19は、ダイヤルゲージな
ど、従来の厚さ測定手段を備え、それによって、基準ウ
エハRの厚みdFZを予め測定する。
【0070】好ましい、シリコンウエハの製造方法で
は、製造ライン中の化学研磨(エッチング)工程に付随
して実行される洗浄工程ののち、ゲッタリング工程およ
び鏡面研磨工程に先行して格子間酸素濃度の測定工程が
実行される。これに限定されず、製造ライン中の所望の
箇所や製造ライン外で濃度の測定工程を実行することが
できる。たとえばラップ工程の次に濃度の測定を実施し
てもよい。
【0071】シリコンウエハの製造方法における測定工
程は、次に述べる第1〜6工程を含む。すなわち、第1
工程は、入射平行偏光強度Io を測定するための工程で
ある。第2工程は、表裏両面が鏡面研磨された基準の浮
遊帯域シリコンウエハRに対し平行偏光をブリュースタ
ー角Bで入射せしめることにより基準ウエハRの光透過
特性(透過光強度IFZ)を検出器14で検出するための
工程である。第3工程は、製造ライン(図示せず)中の
化学研磨工程によって表裏両面が化学研磨され洗浄工程
で洗浄された測定ウエハMに対し平行偏光をブリュース
ター角Bで入射せしめることにより測定ウエハMの光透
過特性(透過光強度ICZ)を検出器14で検出するため
の工程である。
【0072】その後、検出器14は、入射平行偏向強度
o 、測定ウエハMの透過光強度ICZ、基準ウエハRの
透過光強度IFZを厚さ測定装置19に入力する。
【0073】そして、厚さ測定装置19は、基準ウエハ
Rの厚みdFZと、検出器14の測定結果から、前述の各
実施例と同様にして測定ウエハMの厚みdCZを求める。
【0074】厚み測定装置19は、基準ウエハRの厚み
FZと測定ウエハMの厚みdCZを計算装置15に入力す
る。
【0075】第4工程は、測定ウエハMと基準ウエハR
の厚みが相違するとき厚さ測定装置19から入力された
測定ウエハMおよび基準ウエハRの厚みと、第1工程に
よって測定された入射平行偏光強度Io と、第2工程に
よって測定された基準ウエハRの光透過特性(透過光強
度IFZ)と、第3工程によって測定された測定ウエハM
の光透過特性(透過光強度ICZ)とから、測定ウエハM
の格子間酸素濃度〔OiC〕を厚さ補正をして計算装置1
5で算出するための工程である。第5工程は、第4工程
によって算出された測定ウエハMの格子間酸素濃度〔O
iC〕を比較装置16で基準値と比較するための工程であ
る。第6工程は、第5工程によって比較された結果に応
じて格子間酸素濃度〔OiC〕が不良の(たとえば基準値
を超えた)測定ウエハMを判定装置18で判定するため
の工程である。
【0076】第2,第3工程で、それぞれ基準ウエハR
および測定ウエハMに対してそれぞれブリュースター角
Bで平行偏光を入射させる根拠は、測定ウエハMおよび
基準ウエハRへの平行偏光の入射および出射に際して反
射が生じることを実質的に阻止し、測定ウエハMおよび
基準ウエハRの内部で多重反射が生じることを防止する
ことにある。
【0077】ここで、平行偏光とは、入射対象(ここで
は測定ウエハMならびに基準ウエハR)への入射面に平
行な成分のみを有する偏光すなわちP偏光である。
【0078】また、引上シリコンウエハとは、引上法
(いわゆる“チョクラルスキー法”)によって製造され
たシリコン単結晶から切り出されたウエハに対し一連の
処理工程を施すことにより加工されたシリコンウエハで
あり、測定ウエハとなっており、例えば、シリコン単結
晶の切断工程によって発生した表裏両面の破砕層を除去
するために機械研磨工程ののちに化学研磨されている。
【0079】更に、浮遊帯域シリコンウエハとは、浮遊
帯域溶融法によって製造されたシリコン単結晶から作成
されたシリコンウエハであり、基準ウエハとして使用し
ている。
【0080】第2工程で、浮遊帯域シリコンウエハを基
準ウエハとして採用する根拠は、その格子間酸素濃度
〔OiF〕が引上シリコンウエハの格子間酸素濃度
〔OiC〕に比べて極めて小さく、格子間酸素濃度
〔OiF〕をゼロとみなすことができるからである。ま
た、基準ウエハの表裏両面が鏡面研磨されている根拠
は、入射光(平行偏光)が表裏両面で散乱されることを
防止することにある。
【0081】第4工程で、第1工程によって測定された
入射平行偏光強度Io と第2工程によって測定された基
準ウエハRの光透過特性(ここでは透過光強度IFZ)と
第3工程によって測定された測定ウエハMの光透過特性
(透過光強度ICZ)とから測定ウエハMの格子間酸素濃
度〔OiC〕を算出する要領は、以下のとおりである。
【0082】測定ウエハMの格子間酸素濃度〔OiC
は、測定ウエハMの格子間酸素の振動に起因した光吸収
係数αE と変換係数k(現在3.14×1017個/cm
2 が好ましいと考えられている)とを用いて、数式7の
ごとく表現できる。ここで、測定ウエハMの格子間酸素
の振動に起因した光吸収係数αE は、格子間酸素の振動
に起因した波数1106cm-1における肉厚dCZの測定
ウエハMの格子間酸素の局在振動に由来する吸光度Aと
ブリュースター角Bで入射された平行偏光の光路長Lと
ウエハ内の屈折角θを用いて、ランベルトーベールの法
則から、数式8のごとく表現できる。
【0083】
【数7】
【0084】
【数8】 数式9は、測定ウエハMと基準ウエハRの厚さが同じ場
合の測定ウエハMの吸光度AOBS をもとめる式である。
吸光度Aと吸光度AOBS の関係は後述する。
【0085】
【数9】 次に、測定ウエハMの表裏両面の研磨状態を以下の実施
例(a)〜(c)の3つの場合に分けて、それぞれの場
合における本発明の測定方法の具体例について説明す
る。
【0086】実施例(a):両面鏡面研磨の場合 最初に、測定ウエハMの表裏両面が鏡面研磨されている
場合を説明する。
【0087】図17および図18は、平行偏光IO 、測
定ウエハM、基準ウエハRを模式的に示す。この場合、
基準ウエハRの厚みは測定ウエハMの2倍であるが、こ
れは便宜的なもので、本発明はこれに限定されない。ま
た、図17および18においては図の簡明化のために垂
直入射の形で図示してあるが、本発明ではブリュ―スタ
―角入射である。図17と図18でLと2Lはウエハの
厚みでなく「ウエハ内の光路長」を意味する。
【0088】測定ウエハMの透過光強度ICZと基準ウエ
ハRの透過光強度IFZはそれぞれ数式10と数式11に
表される。ここでαI はSiの格子振動(フォノン)の
吸収係数である。数式12〜16に基づいて厚さ補正を
行って、吸光度AOBS を求める。なお、測定パラメ―タ
O 、IFZ、ICZはスペクトルであり、波数の関数であ
る。実際に測定されるのは、F(ν)×IO (ν)、F
(ν)×IFZ(ν)、F(ν)×ICZ(ν)である。ν
は波数(cm-1)を意味し、F(ν)は装置関数を意味
する。
【0089】
【数10】
【0090】
【数11】
【0091】
【数12】
【0092】
【数13】
【0093】
【数14】
【0094】
【数15】
【0095】
【数16】 測定ウエハMの表裏両面での光散乱がないので、格子間
酸素の局在振動に由来する吸光度Aは測定ウエハMの吸
光度AOBS と等しい。
【0096】通常のCZシリコンウエハでもCZシリコ
ンウエハ内のフリーキァリアの吸収が無視し得ないほど
その濃度が高い場合には、(数10)のαI がαI +α
F (αF はフリーキャリアの吸収係数)となり、それに
したがって、以下の数式中のαI はαI +αF とかわる
が、本特許では一貫してフリーキャリア吸収の影響は無
視し得るとして取り扱う。参考のために、測定ウエハM
と基準ウエハRの厚さが同じ場合の測定ウエハMの吸光
度A′が数式17および18で表されている。数式16
と数式18を比較すれば明らかなように、吸光度AOBS
とA′は同じ値である。つまり、厚さ補正により、基準
ウエハRと測定ウエハMとが同じ厚さの場合と同じスペ
クトルが得られるのである。
【0097】
【数17】
【0098】
【数18】 実施例(b):両面が鏡面研磨されていない場合 次に、測定ウエハMの表裏両面が鏡面研磨されていない
場合を説明する。ここでは、シリコン単結晶の切断工程
によって発生した表裏両面の破砕層を除去するために機
械研磨工程ののちに化学研磨されている場合について説
明する。
【0099】図19および図20は、平行偏光IO 、測
定ウエハM、基準ウエハRを模式的に示す。図19およ
び20においては図の簡明化のために垂直入射の形で図
示してあるが、本発明ではブリュ―スタ―角入射であ
る。図19と図20でLと2Lはウエハの厚みでなく
「ウエハ内の光路長」を意味する。
【0100】測定ウエハMの透過光強度ICZおよび基準
ウエハRの透過光強度IFZはそれぞれ数式19および2
0に表される。数式21〜25に基づいて厚さ補正を行
って、測定ウエハMの吸光度AOBS を求める。数式25
が示すように、格子間酸素の局在振動に由来する吸光度
Aは、測定ウエハMの吸光度AOBS から光散乱による寄
与(ベースライン)を分離して求める。ただし、βは、
波数1106cm-1おける測定ウエハMの表裏面での光
散乱率である。
【0101】
【数19】
【0102】
【数20】
【0103】
【数21】
【0104】
【数22】
【0105】
【数23】
【0106】
【数24】
【0107】
【数25】 参考のために述べると、測定ウエハMと基準ウエハRの
厚さが同じ場合の測定ウエハMの吸光度A′は数式26
および27で表される。
【0108】
【数26】
【0109】
【数27】 数式25と数式27を比較すれば明らかなように、吸光
度AOBS とA′は同じ値である。つまり、厚さ補正によ
り基準ウエハRと測定ウエハMとが同じ厚さの場合と同
じスペクトルが得られる。
【0110】この他に、鏡面研磨されていない場合とし
ては、化学研磨工程に先立ち平坦度を確保するために表
裏両面が機械研磨されている場合や、化学研磨に先立つ
機械研磨が未だ施されていない場合があるが、これらの
場合も同様に、厚さ補正によって、基準ウエハRと測定
ウエハMの厚さが同じ場合と同じスペクトルを得ること
ができる。
【0111】実施例(c):片面のみが鏡面研磨されて
いる場合 次に、測定ウエハMの表面が鏡面研磨され、裏面が後続
のウエハ処理工程において表裏両面の識別を容易とする
ために粗面のまま放置されている場合について説明す
る。この場合、例えば、測定ウエハMの裏面はエッチン
グされている。また、ここでは、測定ウエハMおよび基
準ウエハRの厚みをそれぞれdCZ、dFZとして説明す
る。
【0112】ブリュースター角入射平行偏光IO を測定
ウエハMに入射した場合、測定ウエハMの透過光強度I
CZは数式28で表される。ただし、βは波数1106c
-1における測定ウエハMの裏面での光散乱率である。
【0113】
【数28】 同様に、入射光IO を基準ウエハRに入射した場合、基
準ウエハRの透過光強度IFZは数式29で表される。
【0114】
【数29】 平行偏光ブリュースター角入射では、測定ウエハMの内
部で多重反射がおきない。したがって、測定ウエハMと
基準ウエハRとで厚さが異なる場合でも、数式30に基
づいて厚さ補正すれば、測定ウエハMと基準ウエハRが
同じ厚さの場合と同じスペクトルがえられる。
【0115】
【数30】 実際に、数式30の右辺は、測定ウエハMと基準ウエハ
Rが同じ厚さの場合の測定ウエハMの吸光度AOBS であ
る。
【0116】なお、念のために述べれば、片面のみが鏡
面研磨の場合は、前述の(b)において表面の光散乱率
βをゼロとした場合に相当する。したがって、前述の
(b)と同様の理由により、互いに厚みの異なる基準ウ
エハRと測定ウエハMの吸光度は同じ値であり、厚さ補
正により基準ウエハRと測定ウエハMとが同じ厚さの場
合と同じスペクトルが得られるのである。
【0117】また、前述の実施例(b)の場合と同様
に、格子間酸素の局在振動に由来する吸光度Aは、測定
ウエハMの吸光度AOBS から光散乱による寄与(ベース
ライン)を分離して求める。
【0118】また、本発明の厚さ測定方法は、測定ウエ
ハ中の格子間酸素濃度と同様にして置換型炭素濃度を測
定する方法にも適用できる。その場合、それぞれ、振動
に起因した波数を1106cm-1の代りに605cm-1
にし、変換係数kを3.14×1017個/cm2 の代り
に0.81×1017個/cm2 にする。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、従来の厚さ測定方法と
比較して、高精度に測定できる。
【0120】本発明は、格子間酸素濃度測定に適用でき
る。その場合、濃度の赤外測定とは別に厚さ測定を行な
わなくてもウエハ表面上の格子間酸素濃度〔Oi〕測定
スポットにおいて高精度で測定ウエハの厚さ測定ができ
る。
【0121】しかも、ウエハ面内の格子間酸素濃度〔O
i〕分布を測定する場合、高精度化、迅速化に大いに役
立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における、厚さ補正した差
吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図2】本発明の第2実施例における、γ=γ1 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図3】本発明の第2実施例における、γ=γ2 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図4】本発明の第2実施例における、γ=γ3 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図5】本発明の第2実施例における、γ=γ4 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図6】本発明の第2実施例における、γ=γ5 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図7】本発明の第2実施例における、γ=γ6 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図8】本発明の第2実施例における、γ=γ7 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図9】本発明の第2実施例における、γ=γ8 とした
時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図10】本発明の第2実施例における、γ=γ9 とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図11】本発明の第3実施例における、γ=γ10とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図12】本発明の第3実施例における、γ=γ11とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図13】本発明の第3実施例における、γ=γ12とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図14】本発明の第3実施例における、γ=γ13とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図15】本発明の第3実施例における、γ=γ14とし
た時の差吸光度スペクトルの一例を示すグラフ。
【図16】本発明方法を実施するための好適な装置の一
例を示す概略図。
【図17】本発明の第4実施例の実施例(a)における
測定ウエハと入射光の関係を説明するための模式図。
【図18】本発明の第4実施例の実施例(a)における
基準ウエハと入射光の関係を説明するための模式図。
【図19】本発明の第4実施例の実施例(b)における
測定ウエハと入射光との関係を説明するための模式図。
【図20】本発明の第4実施例の実施例(b)における
基準ウエハと入射光との関係を説明するための模式図。
【符号の説明】
10 測定装置 11 光源 12 マイケルソン干渉計 12A 半透明鏡 12B 可動鏡 12C 固定鏡 13 偏光子 14 検出器 15 計算装置 16 比較装置 17A,17B 反射鏡 18 判定装置 19 厚さ測定装置 M 測定ウエハ R 基準ウエハ 100 ベースライン 101 酸素の局在振動バンドのピーク強度 S 610cm-1の波長におけるフォノン
・ピーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/17 - 21/61 H01L 21/64 - 21/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行偏光赤外光をブリュースター角で入
    射したときの基準ウエハおよび測定ウエハを透過した光
    の透過後スペクトルを測定する工程と、 透過前のスペクトルと、基準ウエハの透過後スペクトル
    と、測定ウエハの透過後スペクトルと基準ウエハの厚さ
    とから、測定ウエハの厚さを変数として変化させた仮の
    差吸光度スペクトルを複数求める工程と、 求めた複数の仮の差吸光度スペクトルの所定範囲の波長
    において、フォノン吸収に基づくピークが差吸光度スペ
    クトル上で消えるときの測定ウエハの厚さ変数から測定
    ウエハの厚さを求める工程、 とを含むことを特徴とするウエハの厚さ測定方法。
  2. 【請求項2】 次の諸工程を含む、ウエハの厚さ測定方
    法。 (a)透過前の平行偏光赤外光のスペクトルを測定する
    工程(イ)と、 (b)測定ウエハに対し平行偏光赤外光をブリュースタ
    ー角で入射させて透過させ、その透過後のスペクトルを
    測定する工程(ロ)と、 (c)基準ウエハに対し平行偏光赤外光をブリュースタ
    ー角で入射させて透過させ、その透過後のスペクトルを
    測定する工程(ハ)と、 (d)工程(イ)によって測定された平行偏光赤外光の
    スペクトルと、工程(ロ)によって測定された測定ウエ
    ハの透過後スペクトルと、工程(ハ)によって測定され
    た基準ウエハの透過後スペクトルと、基準ウエハの厚み
    とから、測定ウエハの厚さを変数として変化させた基準
    ウエハに対する測定ウエハの仮の差吸光度スペクトルを
    複数求める工程(ニ)と、 (e)工程(ニ)で求めた複数の仮の差吸光度スペクト
    ルの所定範囲の波長において、フォノン吸収に基づくピ
    ークが差吸光度スペクトル上で消えるときの測定ウエハ
    の厚さ変数から測定ウエハの厚さを求める工程(ホ)。
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