JP2909680B2 - シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法 - Google Patents
シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法Info
- Publication number
- JP2909680B2 JP2909680B2 JP4075561A JP7556192A JP2909680B2 JP 2909680 B2 JP2909680 B2 JP 2909680B2 JP 4075561 A JP4075561 A JP 4075561A JP 7556192 A JP7556192 A JP 7556192A JP 2909680 B2 JP2909680 B2 JP 2909680B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- measurement
- thickness
- measuring
- interstitial oxygen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
間酸素又は置換型炭素濃度測定方法に関し、特に、測定
対象の引上シリコンウエハ(以下単に測定ウエハとい
う)と基準の浮遊帯域シリコンウエハ(以下単に基準ウ
エハという)の厚みが相違する場合のシリコンウエハの
格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法に関するもので
ある。
子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法(以下の説明では
便宜上格子間酸素濃度を例にとる)としては、測定ウエ
ハの赤外光透過特性および基準ウエハの赤外光透過特性
を測定して測定ウエハの格子間酸素濃度を求めることが
提案されていた。
面が鏡面研磨されており、しかも、測定ウエハと基準ウ
エハが同一の厚みを有する場合に限られていた。ただ
し、例外的に測定ウエハと基準ウエハの厚みが少し違っ
ている場合にのみ、不正確ではあるが、近似的に厚さ補
正を行うことは提案されていた。
定方法の各々の主な適用可能範囲を示す。本発明はこの
他にも測定ウエハの研磨状態がラッピングのものにも適
用可能である。なお、表1において、測定ウエハと基準
ウエハは厚みが相違している。
来の方法では、光路が厚みの方向にあったので、光路長
と厚みが等しかった。説明の便宜上測定ウエハMおよび
基準ウエハRの厚みすなわち光路長をそれぞれLおよび
2L(つまり2倍)と仮定して説明する。
局在振動の吸収係数をαEとし、波数1106cm-1に
おけるSi格子振動の吸収係数をαIとする。
赤外光IO を垂直に入射していたので、表面での反射お
よび内部での多重反射が生じていた。同様に、基準ウエ
ハRに対しても赤外光IO を垂直に入射していたので、
表面での反射および内部での多重反射が生じていた。そ
のため、数式1に基づいて多重反射補正を行い、測定ウ
エハMの光透過特性(透過光量IS )を測定していた。
同様に、数式2に基づいて多重反射補正を行い、基準ウ
エハRの光透過特性(透過光量IR )を測定していた。
これらの2つの透過光量IS およびIR を使って格子間
酸素濃度を求めた。ただし、γは測定ウエハMおよび基
準ウエハRの各々の表裏面における反射率である。
ある。その理由を以下に説明する。
06cm-1付近)以外の、ベースラインとなる波数領域
についてSiによる吸収を説明する。ベースラインとな
る波数領域における測定ウエハMの透過光量IS および
基準ウエハRの透過光量IRをそれぞれ数式3および4
に示す。
での厚さ補正を数式5で表す。ただし、lnは自然対数
である。
厚さ補正を行ったにもかかわらず、Siによる赤外光の
吸収による部分e−2αI・Lおよびe−2αI・2L
のために、Siの赤外吸収が強い波数領域(すなわち、
αIが大きい波数領域)では、Siの吸収を多重反射効
果のために測定ウエハと基準ウエハとの間で、厚さ補正
しても差し引くことができない。(数式5で、αI=0
とおけば、数式5の右辺=0となる。)このため、図2
に示すように、ベースラインはフラットにならず、Si
の吸収バンドを反映して波うってくる。
ることができない。
含む、シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度
測定方法を要旨としている。すなわち、入射平行偏光強
度を測定する第1工程と、表裏両面が鏡面研磨されてい
る浮遊帯域シリコンウエハを基準ウエハとして使用し、
その基準ウエハに対し前記入射平行偏光強度が測定され
た平行偏光をブリュースター角で入射させることにより
基準ウエハの光透過特性を測定する第2工程と、任意の
表面の研磨状態を有しかつ基準ウエハと厚みが相違する
測定ウエハに対し前記入射平行偏光強度が測定された平
行偏光をブリュースター角で入射させることにより測定
ウエハの光透過特性を測定する第3工程と、第1工程に
よって測定された入射平行偏光強度と第2工程によって
測定された基準ウエハの光透過特性と第3工程によって
測定された測定ウエハの光透過特性とから測定ウエハの
格子間酸素濃度又は置換型炭素濃度を、厚さ補正をして
算出する第4工程。
みだけでなく1mm以上の厚みのものを含む。
エハの格子間酸素濃度測定方法の好適な実施例につい
て、その構成および作用を詳細に説明する。
子間酸素濃度測定方法を実行するための測定装置であっ
て、グローバー灯などの光源11と、光源11から与え
られた光を半透明鏡12Aによって2つに分けて可動鏡
12Bおよび固定鏡12Cによって反射せしめたのち重
ね合わせることにより干渉光を形成するマイケルソン干
渉計12と、マイケルソン干渉計12から与えられた光
(すなわち干渉光)を偏光せしめて得た平行偏光を測定
ウエハMおよび基準ウエハRに与えるための偏光子13
と、入射平行偏光強度Io 、測定ウエハMの光透過特性
(平行偏光の透過光強度ICZ)および基準ウエハRの光
透過特性(平行偏光の透過光強度IFZ)を検出するため
の検出器14と、検出器14に接続されており入射平行
偏光強度Io と測定ウエハMの光透過特性(すなわち透
過光強度ICZ)と基準ウエハRの光透過特性(すなわち
透過光強度IFZ)とから厚さ補正を行って吸光度特性を
算出したのち測定ウエハMの格子間酸素濃度を算出する
ための計算装置15と、計算装置15によって算出され
た格子間酸素濃度を基準値(たとえば上限基準値および
下限基準値)と比較するための比較装置16とを備えて
いる。測定ウエハMおよび基準ウエハRと検出器14と
の間には、必要に応じ、反射鏡17A,17Bが挿入さ
れている。マイケルソン干渉計12と偏光子13との間
には、必要に応じ、反射鏡(図示せず)が挿入されてい
てもよい。
比較の結果に応じて測定ウエハMの判定を行う判定装置
18を備えている。たとえば判定装置18は、格子間酸
素濃度が上限の基準値を超えた測定ウエハMを不良と判
定し、格子間酸素濃度が上限の基準値と下限の基準値と
の間にある測定ウエハMを良好と判定し、格子間酸素濃
度が下限の基準値に達しない測定ウエハMを不良と判定
する。
9が接続されていて、測定ウエハMと基準ウエハRの厚
みを入力できるようになっている。これらの厚みは、手
動で又は自動式に測定する。
は、製造ライン中の化学研磨(エッチング)工程に付随
して実行される洗浄工程ののち、ゲッタリング工程およ
び鏡面研磨工程に先行して格子間酸素濃度の測定工程が
実行される。ただし、本発明はこれに限定されず、製造
ライン中の所望の箇所や製造ライン外で測定工程を実行
することができる。たとえばラップ工程の次に本発明を
実施してもよい。
程は、次に述べる第1〜6工程を含む。すなわち、第1
工程は、入射平行偏光強度Io を測定するための工程で
ある。第2工程は、表裏両面が鏡面研磨された基準の浮
遊帯域シリコンウエハRに対し入射平行偏光強度Io が
測定された平行偏光をブリュースター角Bで入射せしめ
ることにより基準ウエハRの光透過特性(透過光強度I
FZ)を検出器14で検出するための工程である。第3工
程は、製造ライン(図示せず)中の化学研磨工程によっ
て表裏両面が化学研磨され洗浄工程で洗浄された測定ウ
エハMに対し入射平行偏光強度Io が測定された平行偏
光をブリュースター角Bで入射せしめることにより測定
ウエハMの光透過特性(透過光強度ICZ)を検出器14
で検出するための工程である。第4工程は、測定ウエハ
Mと基準ウエハRの厚みが相違するとき厚さ入力装置1
9から入力された測定ウエハMおよび基準ウエハRの厚
みと、第1工程によって測定された入射平行偏光強度I
o と、第2工程によって測定された基準ウエハRの光透
過特性(透過光強度IFZ)と、第3工程によって測定さ
れた測定ウエハMの光透過特性(透過光強度ICZ)とか
ら、測定ウエハMの格子間酸素濃度〔OiC〕を厚さ補正
をして計算装置15で算出するための工程である。第5
工程は、第4工程によって算出された測定ウエハMの格
子間酸素濃度〔OiC〕を比較装置16で基準値と比較す
るための工程である。第6工程は、第5工程によって比
較された結果に応じて格子間酸素濃度〔OiC〕が不良の
(たとえば基準値を超えた)測定ウエハMを判定装置1
8で判定するための工程である。
および測定ウエハMに対してそれぞれブリュースター角
Bで平行偏光を入射させる根拠は、測定ウエハMおよび
基準ウエハRへの平行偏光の入射および出射に際して反
射が生じることを実質的に阻止し、測定ウエハMおよび
基準ウエハRの内部で多重反射が生じることを防止する
ことにある。
は測定ウエハMならびに基準ウエハR)への入射面に平
行な成分のみを有する偏光すなわちP偏光である。
(いわゆる“チョクラルスキー法”)によって製造され
たシリコン単結晶から切り出されたウエハに対し一連の
処理工程を施すことにより加工されたシリコンウエハで
あり、測定ウエハとなっており、例えば、シリコン単結
晶の切断工程によって発生した表裏両面の破砕層を除去
するために機械研磨工程ののちに化学研磨されている。
帯域溶融法によって製造されたシリコン単結晶から作成
されたシリコンウエハであり、基準ウエハとして使用し
ている。
準ウエハとして採用する根拠は、その格子間酸素濃度
〔OiF〕が引上シリコンウエハの格子間酸素濃度
〔OiC〕に比べて極めて小さく、格子間酸素濃度
〔OiF〕をゼロとみなすことができるからである。ま
た、基準ウエハの表裏両面が鏡面研磨されている根拠
は、入射光(平行偏光)が表裏両面で散乱されることを
防止することにある。
入射平行偏光強度Io と第2工程によって測定された基
準ウエハRの光透過特性(ここでは透過光強度IFZ)と
第3工程によって測定された測定ウエハMの光透過特性
(透過光強度ICZ)とから測定ウエハMの格子間酸素濃
度〔OiC〕を算出する要領は、以下のとおりである。
は、測定ウエハMの格子間酸素の振動に起因した光吸収
係数αE と変換係数k(現在3.14×1017個/cm
2 が好ましいと考えられている)とを用いて、数式6の
ごとく表現できる。ここで、測定ウエハMの格子間酸素
の振動に起因した光吸収係数αE は、格子間酸素の振動
に起因した波数1106cm-1における肉厚dCZの測定
ウエハMの格子間酸素の局在振動に由来する吸光度Aと
ブリュースター角Bで入射された平行偏光の光路長Lと
ウエハ内の屈折角θを用いて、ランベルトーベールの法
則から、数式7のごとく表現できる。
合の測定ウエハMの吸光度AOBS をもとめる式である。
吸光度Aと吸光度AOBS の関係は後述する。
例(a)〜(c)の3つの場合に分けて、それぞれの場
合における本発明の測定方法について説明する。
場合について説明する。
エハM、基準ウエハRを模式的に示す。この場合、基準
ウエハRの厚みは測定ウエハMの2倍であるが、これは
便宜的なもので、本発明はこれに限定されない。また、
図4および5においては図の簡明化のために垂直入射の
形で図示してあるが、本発明ではブリュ―スタ―角入射
である。図4と図5でLと2Lはウエハの厚みでなく
「ウエハ内の光路長」を意味する。
ハRの透過光強度IFZはそれぞれ数式9と数式10に表
される。数式11〜15に基づいて厚さ補正を行って、
吸光度AOBS を求める。なお、測定パラメ―タIO 、I
FZ、ICZはスペクトルであり、波数の関数である。実際
に測定されるのは、装置関数(ν)×IO (ν)、装置
関数(ν)×IFZ(ν)、装置関数(ν)×ICZ(ν)
BR>である。νは波数(cm-1)を意味する。
酸素の局在振動に由来する吸光度Aは測定ウエハMの吸
光度AOBS と等しい。
Rの厚さが同じ場合の測定ウエハMの吸光度A′が数式
16および17で表されている。数式15と数式17を
比較すれば明らかなように、吸光度AOBS とA′は同じ
値である。つまり、厚さ補正により、基準ウエハRと測
定ウエハMとが同じ厚さの場合と同じスペクトルが得ら
れるのである。
場合について説明する。ここでは、シリコン単結晶の切
断工程によって発生した表裏両面の破砕層を除去するた
めに機械研磨工程ののちに化学研磨されている場合につ
いて説明する。
エハM、基準ウエハRを模式的に示す。図6および7に
おいては図の簡明化のために垂直入射の形で図示してあ
るが、本発明ではブリュ―スタ―角入射である。図6と
図7でLと2Lはウエハの厚みでなく「ウエハ内の光路
長」を意味する。
ウエハRの透過光強度IFZはそれぞれ数式18および1
9に表される。数式20〜24に基づいて厚さ補正を行
って、測定ウエハMの吸光度AOBS を求める。数式24
が示すように、格子間酸素の局在振動に由来する吸光度
Aは、測定ウエハMの吸光度AOBS から光散乱による寄
与(ベースライン)を分離して求める。ただし、βは、
波数1106cm-1おける測定ウエハMの表裏面での光
散乱率である。
厚さが同じ場合の測定ウエハMの吸光度A′は数式25
および26で表される。
度AOBS とA′は同じ値である。つまり、厚さ補正によ
り基準ウエハRと測定ウエハMとが同じ厚さの場合と同
じスペクトルが得られる。
ては、化学研磨工程に先立ち平坦度を確保するために表
裏両面が機械研磨されている場合や、化学研磨に先立つ
機械研磨が未だ施されていない場合があるが、これらの
場合も同様に、厚さ補正によって、基準ウエハRと測定
ウエハMの厚さが同じ場合と同じスペクトルを得ること
ができる。
いる場合 次に、測定ウエハMの表面が鏡面研磨され、裏面が後続
のウエハ処理工程において表裏両面の識別を容易とする
ために粗面のまま放置されている場合について説明す
る。この場合、例えば、測定ウエハMの裏面はエッチン
グされている。また、ここでは、測定ウエハMおよび基
準ウエハRの厚みをそれぞれdCZ、dFZとして説明す
る。
ウエハMに入射した場合、測定ウエハMの透過光強度I
CZは数式27で表される。ただし、βは波数1106c
m-1における測定ウエハMの裏面での光散乱率である。
準ウエハRの透過光強度IFZは数式28で表される。
部で多重反射がおきない。したがって、測定ウエハMと
基準ウエハRとで厚さが異なる場合でも、数式29に基
づいて厚さ補正すれば、測定ウエハMと基準ウエハRが
同じ厚さの場合と同じスペクトルがえられる。
Rが同じ厚さの場合の測定ウエハMの吸光度AOBS であ
る。
面研磨の場合は、前述の(b)において表面の光散乱率
βをゼロとした場合に相当する。したがって、前述の
(b)と同様の理由により、互いに厚みの異なる基準ウ
エハRと測定ウエハMの吸光度は同じ値であり、厚さ補
正により基準ウエハRと測定ウエハMとが同じ厚さの場
合と同じスペクトルが得られるのである。
に、格子間酸素の局在振動に由来する吸光度Aは、測定
ウエハMの吸光度AOBS から光散乱による寄与(ベース
ライン)を分離して求める。
スター角入射赤外分光法)によるスペクトルの測定 PPBIR法とは、厚さ補正PPBIR法において、厚
さ補正を行わない測定方法である。
トル上で直接確かめるために、片面鏡面研磨測定ウエハ
(面方位(100)、厚さ633μm厚)について、6
20μm厚の両面鏡面研磨基準ウエハと2003μm厚
の両面鏡面研磨基準ウエハを用いて差吸光度スペクトル
を求めた。実際には、平行偏光をブリュースター角で入
射して、測定ウエハ、620μm厚基準ウエハおよび2
003μm厚基準ウエハのシングル・ビーム・スペクト
ルを測定し、同時に入射光(平行偏光)のシングル・ビ
ーム・スペクトルを測定した。620μm厚の基準ウエ
ハを基準として用いる場合には、基準ウエハと測定ウエ
ハの厚さが同じであるとみなして、厚さ補正なしPPB
IR法によって差吸光度スペクトル(数式30の左辺
で、dCZ/dFZ=1とおいて計算する)を求めた。20
03μm厚基準ウエハを基準として用いる場合は、厚さ
補正なしPPB差吸光度スペクトル(PPBIR法によ
って求めた差吸光度スペクトル)と数式30にもとづく
厚さ補正PPB差吸光度スペクトル(厚さ補正PPBI
R法によって求めた差吸光度スペクトル)を求めた。測
定には、BIORAD製FTS−15/90型FTIR
を用い、ビームスプリッターはGe /CS I、検出器1
4(図3)はTGS(トリグリシンサルフェイト)を使
用した。分解能は4cm-1、アパーチャは6mmφ、各
シングル・ビーム・スペクトルの積算回数は200回で
ある。
m厚の基準ウエハを用いて厚さ補正PPB差吸光度スペ
クトルを求めた場合は、数式31に従って格子間酸素濃
度〔Oi c 〕(atoms/cm3 )を求めた。
わち620μm厚の基準ウエハ(片面鏡面研磨測定ウエ
ハと同じ厚さの基準ウエハ)を用いた場合のPPB〔O
i c 〕値(PPBIR法で求めた格子間酸素濃度)と、
2003μm厚の基準ウエハ(測定ウエハと異なる厚さ
の基準ウエハ)を用いた場合の厚さ補正PPB
〔Oi c 〕値(厚さ補正PPBIR法で求めた格子間酸
素濃度)の比較 格子間酸素濃度の異なる片面鏡面研磨測定ウエハ(面方
位(100)、裏面は酸エッチング面あるいはエッチン
グ後BSD処理)を26枚用意し、各測定ウエハについ
て、620μm厚の基準ウエハを用いた場合のPPB
〔Oi c 〕値と、2003μm厚の基準ウエハを用いた
場合の厚さ補正PPB〔Oi c 〕値を求め、比較検討し
た。測定方法と測定条件は前述のi)と同様である。
の測定値、すなわち649μm厚の基準ウエハ(酸エッ
チング測定ウエハと同じ厚さの基準ウエハ)を用いた場
合のPPB〔Oi c 〕値(PPBIR法で求めた格子間
酸素濃度)と、2003μm厚の基準ウエハ(測定ウエ
ハと異なる厚さの基準ウエハ)を用いた場合の厚さ補正
PPB〔Oi c 〕値(厚さ補正PPBIR法で求めた格
子間酸素濃度)の比較 格子間酸素濃度の異なる酸エッチング測定ウエハ(面方
位(100)、表裏面は酸エッチング面あるいはエッチ
ング後BSD処理)を14枚用意し、各測定ウエハにつ
いて、649μm厚の基準ウエハを用いた場合のPPB
〔Oi c 〕値と、2003μm厚の基準ウエハを用いた
場合の厚さ補正PPB〔Oi c 〕値を求め、比較検討し
た。測定方法と測定条件は前述のi)と同様である。
μm厚基準ウエハを用いた場合の片面鏡面研磨測定ウエ
ハ(厚さ633μm)のPPB差吸光度スペクトルを示
し、図9に2003μm厚基準ウエハを用いた場合の厚
さ補正PPB差吸光度スペクトルを示す。図11に、2
003μm厚基準ウエハを用いた場合の厚さ補正なしP
PB差吸光度スペクトルを示す。一般に吸光度はlnT
―1で示すが、図8、9および11の縦軸はlog10
T―1×100の値が示されている。
度は0.979×1018atoms/cm3 であり、図
9の場合は0.973×1018atoms/cm3 であ
る。これらの結果から、2003μm厚基準ウエハを基
準に用いた場合の片面鏡面研磨測定ウエハの厚さ補正P
PB差吸光度スペクトルは、スタンダートである測定ウ
エハと同じ厚みの基準ウエハを用いた場合のPPB差吸
光度スペクトル(厚さ補正なし)とほぼ同じであること
が確認でき、これらの差吸光度スペクトルから求めた格
子間酸素濃度もほぼ同じ値であることがわかる。これ
は、厚さ補正PPBIR法では入射光が測定ウエハおよ
び基準ウエハ内で多重反射しないことに起因する。
行なった測定結果を検討する。表2は、片面鏡面研磨測
定ウエハの、620μm厚基準ウエハを用いた場合のP
PB〔OiC〕値と、2003μm厚基準ウエハを用いた
場合の厚さ補正PPB〔OiC〕値の相関関係を示す。表
3は酸エッチング測定ウエハでの同様のデ―タを示す。
図10はそれらをグラフにしたものである。この図10
から明白なように実用上の全酸素濃度領域において両者
の値が0.013×1018atoms/cm3の誤差の
範囲内で一致する事が分かる。
ハを基準に用いた場合のPPB〔OiC〕測定と、200
3μm厚基準ウエハを基準に用いた場合の厚さ補正PP
B〔OiC〕測定とは同等である。つまり、厚さ補正PP
BIR法を用いることにより、測定ウエハ中の〔OiC〕
を、測定ウエハとは異なった厚さの基準ウエハを基準と
して用いて、測定ウエハと同じ厚さの基準ウエハを用い
た場合と変わりなく〔OiC〕測定が可能である。
厚さの両面鏡面研磨基準ウエハを用いて片面鏡面研磨測
定ウエハおよび酸エッチング測定ウエハ中の格子間酸素
濃度〔OiC〕を、測定ウエハと同じ厚さの基準ウエハを
基準に用いた場合と変わりなく容易に測定できることが
判明した。これは、平行偏光ブリュスター角入射光はウ
エハ内で多重反射しないので、ランベルト・ベール則に
もとづく単純な厚さ補正が厳密に成立することに起因す
る。
発明は測定ウエハ中の格子間酸素濃度と同様にして置換
型炭素濃度を測定する方法にも適用できる。その場合、
それぞれ、振動に起因した波数を1106cm-1の代り
に607cm-1にし、変換係数kを3.14×1017個
/cm2 の代りに0.81×1017個/cm2 にする。
ハが互いに違った表面状態であっても、格子間酸素濃度
や置換型炭素濃度の濃度測定が簡単かつ正確に行える。
しかも、基準ウエハと測定ウエハが互いに違った厚みを
有していても、それらの濃度測定が正確に行える。
関係を説明するための模式図。
示す概略説明図。
を示す概略図。
射光の関係を説明するための模式図。
射光の関係を説明するための模式図。
射光との関係を説明するための模式図。
射光との関係を説明するための模式図。
光度スペクトルを示す図。
光度スペクトルを示す図。
値と比較例のPPB〔Oi c 〕値との相関を示す図。
補正なしPPB差吸光度スペクトルを示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の諸工程を含む、シリコンウエハの格
子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法。 (a)入射平行偏光強度を測定する第1工程と、 (b)表裏両面が鏡面研磨されている浮遊帯域シリコン
ウエハを基準ウエハとして使用し、その基準ウエハに対
し前記入射平行偏光強度が測定された平行偏光をブリュ
ースター角で入射させることにより基準ウエハの光透過
特性を測定する第2工程と、 (c)任意の表面の研磨状態を有しかつ基準ウエハと厚
みが相違する測定ウエハに対し前記入射平行偏光強度が
測定された平行偏光をブリュースター角で入射させるこ
とにより測定ウエハの光透過特性を測定する第3工程
と、 (d)第1工程によって測定された入射平行偏光強度と
第2工程によって測定された基準ウエハの光透過特性と
第3工程によって測定された測定ウエハの光透過特性と
から測定ウエハの格子間酸素濃度又は置換型炭素濃度
を、厚さ補正をして算出する第4工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075561A JP2909680B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075561A JP2909680B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243353A JPH05243353A (ja) | 1993-09-21 |
JP2909680B2 true JP2909680B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=13579720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4075561A Expired - Fee Related JP2909680B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2909680B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004014984B4 (de) * | 2004-03-26 | 2006-05-11 | Wacker Chemie Ag | Verfahren zur Bestimmung des substitutionellen Kohlenstoffgehalts in poly- oder monokristallinem Silicium |
JP7184032B2 (ja) * | 2019-12-27 | 2022-12-06 | 株式会社Sumco | シリコン試料の炭素濃度評価方法およびこの方法に使用される評価装置、シリコンウェーハ製造工程の評価方法、シリコンウェーハの製造方法ならびにシリコン単結晶インゴットの製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5571934A (en) * | 1978-11-24 | 1980-05-30 | Hitachi Ltd | Method of evaluating impurity doping amount in semiconductor |
JPS56154648A (en) * | 1980-04-30 | 1981-11-30 | Fujitsu Ltd | Measurement of semiconductor impurity concentration |
JPS56160643A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-10 | Fujitsu Ltd | Measuring method for impurity concentration and distribution thereof |
JPS6483135A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-28 | Hitachi Ltd | Measuring apparatus of polarized infrared ray for thin film |
JPH01132935A (ja) * | 1987-11-18 | 1989-05-25 | Kawasaki Steel Corp | 被膜の分析方法及び装置 |
JPH03111739A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-13 | Nippon Steel Corp | 赤外吸収法によるシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量方法 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP4075561A patent/JP2909680B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05243353A (ja) | 1993-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Aspnes et al. | Dielectric functions and optical parameters of si, ge, gap, gaas, gasb, inp, inas, and insb from 1.5 to 6.0 ev | |
JP4059334B2 (ja) | マイクロスクラッチ検査装置 | |
JP2909680B2 (ja) | シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度測定方法 | |
JPH01224646A (ja) | 比抵抗の分散の測定方法 | |
US5287167A (en) | Method for measuring interstitial oxygen concentration | |
JP3046724B2 (ja) | ウエハの厚さ測定方法 | |
Shokhovets et al. | Anisotropic optical constants, birefringence, and dichroism of wurtzite GaN between 0.6 eV and 6 eV | |
EP0473130B1 (en) | A method for measuring a substitutional carbon concentration | |
JPH063268A (ja) | シリコンウエハの格子間酸素又は置換型炭素濃度の赤 外吸収分光法 | |
JP2587714B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JP2897933B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JP2855473B2 (ja) | 引上シリコンウェーハの格子間酸素濃度測定方法 | |
JPH03111739A (ja) | 赤外吸収法によるシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量方法 | |
JP2897931B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JP2855476B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JP2897932B2 (ja) | 引上シリコンウェーハの格子間酸素濃度測定方法 | |
JP3178607B2 (ja) | 引上シリコンウェーハの置換型炭素濃度測定方法 | |
JP2855474B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
KR0156939B1 (ko) | 실리콘 웨이퍼 측정방법, 실리콘 웨이퍼 제조방법 및 격자간 산소농도 측정방법 | |
JP2855475B2 (ja) | シリコンウェーハの製造方法 | |
JP2945557B2 (ja) | シリコンウエハ表面の酸化膜の被膜率測定方法 | |
JPH10154734A (ja) | 半導体結晶の評価方法 | |
JP3339243B2 (ja) | X線反射率解析方法及び装置 | |
Blickle et al. | Pseudodielectric function of ZnGeP 2 from 1.5 to 6 eV | |
JPH05302889A (ja) | 赤外吸収法による格子間酸素濃度測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409 Year of fee payment: 9 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409 Year of fee payment: 9 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080409 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |