JPH03111739A - 赤外吸収法によるシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量方法 - Google Patents

赤外吸収法によるシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量方法

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JPH03111739A
JPH03111739A JP1250202A JP25020289A JPH03111739A JP H03111739 A JPH03111739 A JP H03111739A JP 1250202 A JP1250202 A JP 1250202A JP 25020289 A JP25020289 A JP 25020289A JP H03111739 A JPH03111739 A JP H03111739A
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俊夫 小池
Atsushi Ikari
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量に関する
ものであり、特にシリコンウェハーの製造工程における
実試料の管理分析法を提供するものである。
〔従来の技術〕
シリコン結晶中の固溶酸素の赤外吸収法による定量法に
はASTM法(ASTM F120−75.F121−
80)及び日本電子工業振興協会法(JEIDA法と略
す、電子工業月報[24] 、10.P59(1982
)、電子工業月報[27] 、2.P44(1085)
)がある。画法ともにシリコンウェハーの製造工程を考
慮に入れた定量法ではなく、シリコンウェハーの製造工
程では経ることのない両面鏡面研磨を試料の面仕上げと
規定しており、試料厚についてもシリコンウェハーの製
造工程に比べて厚過ぎる。即ち、ASTM法では試料厚
は2〜4 mm 、 JEIDA法では2±0.005
mm と規定している。又1両方法ともに固溶酸素の吸
収に重複する5i−5iの格子振動による吸収を相殺す
るために極低酸素濃度の測定試料と同一の両面鏡面研磨
した参照試料を用いていることになっているが、その厚
さについてもASTM法は測定試料厚±0.5%、 J
EIDA法は測定試料と同じ2±0.005++a+と
規定している。両方法とも、測定試料と参照試料の差ス
ペクトルから固溶酸素による1107cm−1付近の吸
収ピーク頂点の吸収強度をベースライン法で算出するが
、ASTM法はベースラインの引き方に厳格な規定がな
く、JEIDA法は1300cm−1と900cm−1
付近の平均値を結ぶ線と規定している。
又、両方法とも両面を鏡面に研磨した試料を使用するの
で、この場合、シリコン結晶に入射した赤外光は試料内
部で多重反射し、その結果、透過光の強度は多重反射し
ない場合に比べて低下する現象が起きる。これに対して
、ASTM法は10%以内の誤差を許容して多重反射を
無視しているが、この誤差は実用的には大き過ぎるので
、Siウェハーの製造に関しては適用されることは少な
い。
JEIDA法は多重反射を考慮して吸収強度の補正を行
い、誤差を2%程度(電子工業月報[27] 2.P5
2)におさえている。このため、国内ではシリコン結晶
中の固溶酸素濃度の定量には一般に定量精度が高いJE
IDA法が利用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
シリコンウェハーの製造工程は ■インゴットからのウェハー原板の切出しの両面ラップ
研磨(以後L/Lと略す)■両面エツチング(以後E/
Eと略す)■片面鏡面研磨(以後M/Eと略す) の順に実施される。
この製造工程においては、ウェハー原板の切出し厚は最
終製品の厚さに研磨等によって損失する分を加えた厚さ
であり、シリコンウェハー製品の厚さは口径が大きいも
の程厚くなるが、6インチウェハーでも約0.711m
+ 5インチウェハーで0.6mであることから、これ
らの−船釣な6インチ以下のウェハーの製造の場合では
原板厚は1m以下であり、先ず、試料厚の点で従来法は
適合してない。又、シリコンウェハーの製造工程では両
面鏡面の工程を径ないので、実工程上の試料には面仕上
げの点でも従来法は適合しない。
シリコンウェハー中の固溶酸素濃度はウェハーの品質を
支配する重要な因子であることからその製造工程におけ
る固溶酸素濃度の管理分析は必要不可欠であるが、シリ
コンウェハーの製造工程の実試料では上述のように従来
法の赤外吸収法による定量法の適用が不可能なため、1
本のインゴットのいくつかの部位から酸素濃度管理分析
用にウェハー原板よりも厚みのあるテストピース原板を
別途に切出し、最終的に両面鏡面研磨した2m厚のテス
トピースに調製して固溶酸素濃度を定量し、間接的にシ
リコンウェハーの固溶酸素濃度を管理しているのが実情
である。
しかし、ASTM法が試料厚を2〜4 rm 、 JE
IDA法が試料厚を2側と規定した根拠は必ずしも明確
ではなく、JEIDA法の場合は報文[シリコン中の酸
素の赤外吸収校正曲線」 (電子工業月報[24]10
、P59. (1982) )に固溶酸素濃度と赤外吸
収係数の換算係数を決定したいきさつの中で、厚さ2’
 mm 。
1mm、0.5mmの各約20枚の試料を20機関で巡
回測定した結果、試料厚さ毎のバラツキは2m厚が最も
小さく、次いで、1m厚がやや大きくなり、0.5m厚
は極めて大きくなる、したがって。
測定試料は2mm厚が望しいと記述されている程度であ
る。同じ酸素濃度の試料ならば当然厚みのある試料はど
赤外吸収濃度は強くなり、その分だけ誤差要因の影響は
低減されろことになるので、JEIDA法では試料厚を
検討実験に用いた中では最も厚い2mと規定したものと
考えられる。JEIDA法では厚みが薄い場合は上述の
ように再現性良い定量は困難であったが、本方法は種々
の検討実験の結果JEIDA法の試料厚の規定の2mよ
りも薄い1rrn及び0.5mnでも±2%以内の誤差
で定量できる解決策を見い出したものである。
又、測定試料と参照試料の厚さの違いについてもAST
M法及びJEIDA法ともに実質±0.5%以内と規定
しているが、シリコンウェハーのWi造工程における実
試料の厚さはII以下であり、その実試料の厚さに対し
て参照試料の厚さを±0.5%以内にすることは容易で
はなく、その許容厚みについては可能な限り緩和する必
要がある。参照試料は固溶酸素赤外吸収に重複する5i
−8i格子振動の吸収を相殺するために使用するもので
あり、チョコラルスキー法で製造されるシリコン結晶の
場合、固溶酸素による吸収係数は5i−8i格子振動の
吸収係数よりも数倍は大きいので、参照試料厚が測定試
料厚に比べて1%のズレがあっても計算上同一の厚さと
して扱っても固溶酸素の吸収係数に対しては、数分の1
%の相対誤差にしかならず、参照試料厚と測定試料厚を
別々の値として計算すれば、その濃度はさら小さくなる
はずである。したがって、参照試料厚を測定試料厚に対
してどの程度まで一致させるかは酸素濃度の定量誤差を
どの範囲まで許容するかで異って来ると考えた。
さらに面仕上げについて、ASTM法もJEIDA法も
ともに両面鏡面と規定しているが、その根拠も明白では
なく、厚さの測定精度がラップ研磨やエツチングした試
料に比べて高いことが期待されるためと予想される。こ
の面仕上げを両面鏡面としたことから固溶酸素による真
の吸収係数を求めろために弊雑な多重反射補正を行う必
要が生じている。
両面鏡面に変えて多重反射を起こさないと考えられる両
面ラップ研磨の試料を用いれば固溶酸素の吸収係数の算
出が容易となり、厚さの測定精度が定量誤差にどの程度
影響するかを調べれば許容誤差との兼合になるが、必ず
しも両面鏡面に固執する必要はないと考える。
〔3厘を解決するための手段〕 上記課題を解決するために、本発明においては、(1)
シリコン結晶中の固溶酸素濃度を赤外吸収法で定量する
方法において、試料厚みを21Te以下とした両面をラ
ップ研磨した測定試料と、測定試料厚さの2倍から1i
2倍以内の厚さ両面をラップ研磨した参照試料の吸光度
モードの赤外吸収スペクトルを測定し、測定試料の吸収
スペクトルリカ1ら測定試料の厚さに合わせて吸収強度
を補正した参照試料の吸収スペクトルを差引き、この差
スペクトルから波数1180cm−1と1045cm−
1とを結ぶベースラインを用いて、 1107−″″1
1付近溶酸素の頂点の吸収強度を求めて固溶酸素濃度を
得る。
又は、 (2)シリコン結晶中の固溶酸素濃度を赤外吸収法で定
量する方法において、試料厚みを2圃以下とした片面を
鏡面研磨し、もう片面をエツチング仕上げした測定試料
と、測定試料厚さの±10%以内の厚さの両面を鏡面に
研磨した及び/又は片面を鏡面研磨し、もう片面をエツ
チング仕上げした参照試料の透過中モードの赤外吸収ス
ペクトルを測定し、測定試料の赤外吸収スペクトルを参
照試料の赤外スペクトルで除いて得た差スペクトルから
、波数1180cm−’と1045cm−’とを結ぶベ
ースラインを用いて、1107cm−1付近の固溶酸素
による吸収バンドの頂点及びバックグラウンドの透過率
を求め、測定試料及び参照試料の厚さを用いて多重反射
を考慮した光吸収式から固溶酸素による真の吸収強度を
算出して、固溶酸素濃度を得ろ。
〔作用〕
本発明は試料の厚さ及び面仕上げの点でJEIDA法や
ASTM法の規定に一致しないために従来法が適用でき
ない両面ガラッピングされた試料及び片面が鏡面でもう
片面がエツチングされた試料を用いて、厚さ2mで両面
が鏡面研磨された試料に対するJEIDA法の定量精度
と同程度の定量精度で固溶酸素濃度を定量するために、
測定試料の厚さ。
参照試料の厚さ、ベースラインの引き方、さらに多重反
射補正の必要性について、種々検討した結果、上記方法
を用いることにより、シリコンウェハー製造工程の途中
段階にある両面ラップ研磨された試料及び最終工程を経
た片面が鏡面研磨され、もう片面がエツチングされた製
品ウェハーを用いて、固溶酸素濃度の定量が±2%の誤
差範囲内で良好に行えることを見い出した。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は試料厚さを2面と限定するものではなく、任意
の厚さ例えば2rmでも11mでも0.5痕でも良い。
又、参照試料の厚さについても測定試料厚の±0.5%
以内である必要はなく、大巾に制限のゆるい±10%以
内またL/Lの場合には。
−50〜+100%であれば良い。さらに試料の面仕上
げについては両面鏡面がある必要はなく、両面ラップ及
び片面鏡面でもう片面エツチングの面仕上げの試料にも
適用できる。固溶酸素による赤外吸収強度を算出するに
あたっては、測定試料が両面ラップの場合は両面ラップ
の参照試料を用いて、それぞれ吸光度モードの赤外吸収
スペクトルを測定し、測定試料の赤外吸収スペクトルか
ら測定試料の厚さに合わせて吸収強度を補正した参照試
料の赤外吸収スペクトルを差引いた差スペクトルを求め
て、次いで、その差スペクトルから1180cm−1と
1045cm−’ を結ぶ線をベースラインとして11
07cm−’付近の固溶酸素による吸収係数を算出する
又、測定試料が片面鏡面でもう片面がエツチング面の場
合は、両面鏡面及び/又は片面鏡面もう片面エツチング
面の参照試料を用いてそれぞれ透過率モードの赤外吸収
スペクトルを測定し、その赤外吸収スペクトルをそのま
ま用いて差スペクトルを求め、次いで、その差スペクト
ルから1180cm−1と1045cm−1を結ぶ線を
ベースラインとして1107cm−1付近の固溶酸素に
よる吸収バンドの頂点とバックグラランドの透過度を求
めて、最後に頂点及びバックグラランドの透過度と測定
試料及び参照試料の厚さを用いて多重反射の補正を加え
た光吸収の式から固溶酸素による吸収係数を算出する。
固溶酸素濃度は従来公報のこの吸収係数に換算係数を乗
じて定量される。この本発明を完成するに致った実験経
緯を以下に説明する。
チョクラルスキー法で製造された5インチのインゴット
からスライスを切り出し、2面厚にラップ研磨された数
枚のシリコン結晶を約2cm角の小片に多数分割し、そ
の小片をさらに種々に研磨して、厚さ1.8+nm、1
.Onwn及び0.5mでそれぞれの厚さについて両面
鏡面(M/M)、両面ラップ(L/L)及び片面鏡面も
う片面エツチング(M/E)の3種類に面仕上げした測
定試料を調製した。又、市販の2面厚の両面鏡面研磨さ
れたフローティングゾーン法のシリコン結晶を同様の厚
さ及び面仕上げに研磨して参照試料を調製した。各検討
実験の測定試料には1枚の原板から調製したものを使用
した。各面仕上げした測定試料の赤外吸収スペクトルは
第1図に示すように多重反射が起きているM/Mに対し
て、L/Lは光散乱現象が顕著であり、多重反射は起き
ない事、又、M/Eは散乱現象が皆無ではないが固溶酸
素の吸収バンドのある1300cm−”より低波数側で
は多重反射が起きていると考えられることが判明した。
この結果から、固溶酸素の吸収係数の算出にあってはL
/L試料には多重反応補正を必要としないこと、M/E
はM/Mと同様に多重反射補正を必要とすることが明ら
かとなった。
次に、各測定試料について厚さと面仕上げが同一の参照
試料を用いて、本発明の方法(1)、 (2)の各々を
適用して、固溶酸素濃度を定量した結果を第1表に示す
第1表 値を基準として算定。
吸収係数の算出にあたってはベースラインは1180C
11″″1と1045cm−’とを結ぶ線とし、多重反
射の補正は行った場合と行わない場合の両方について定
量値を算出した。なお、多重反射補正を行う場合の光吸
収式における5i−3iの格子振動の吸収係数αQは0
.85(cm″″1)、シリコン結晶の反射率Rは0,
3、又換算係数は3.03X10170″″2とした。
第1表からM/M及びM/Eの試料は多重反射の補正を
行い、L/L試料は多重反射の補正を行わなければ、試
料の厚さに関わりなく、2no厚のM/M試料をJrE
IDA法で定量した場合と同程度の±2%以内の精度で
定量できることが確認された。
次に、ベースラインの引き方についての検討結果を以下
に記す。
測定試料(CZ法シリコン結晶)と参照試料(FZ法シ
リコン結晶)の赤外吸収スペクトルを第3図に、又、両
試料の差スペクトルを第4図に示す。
ベースライン法である吸収ピークの吸収強度を求める場
合、ベースポイントは一般に吸収ピークの両側の他の吸
収がないところで、パックグラウンドが小さく、かつ安
定している2点を選定するのが゛片道である。この考え
方からすると、1107cm″″1の固溶酸素の吸収強
度の算出に用いるベースラインのポイントは1230c
m−’と1045cm−’が第一候補となるが、第4図
の差スペクトルかられかるように1237C11−1と
1013cm−1に酸素に関連する吸収(応用物理[5
6] 7.P888(1987))があることから、1
230cm’″1はベースポイントとしては適切ではな
く、これにかわって1180CIl+−1の方が最適と
思われる。そこで、本方法ではベースポイントとして1
180cm−’と1045an−’を決定した。なお、
J[IDΔ法の1300cm−’と900c+n−1の
ベースポイントは第4図の差スペクトルではバックグラ
ランドが安定しているが、第3図かられかるようにこの
ベースポイントは明らかに5i−8iの格子振動による
吸収上にあり、測定試料と参照試料の厚さが一致してい
て差スペクトルを求めた時に5i−3iの格子振動によ
る吸収が完全に相殺されることを前提にして決定された
ベースポイントであるといえる。
次に、ベースラインのポイントを本発明の1180cm
−”と1045cm−1,及びJEIDA法の1300
cm−1と900cm”−”にした場合の定量値の違い
を調べた結果を第2表に示す。
第2表 表中の()内の数値は枠内の平均値。
又、厚さ1.8+amの各面仕上げの試料の差スペクト
ルを第2図に示す。第2図から1180cm−’と10
45印−1を結ぶベースラインと1300印−1と90
0CI11−1とを結ぶベースラインはM/Mの試料の
場合はほぼ一致するが、M/EとL/Lの場合は一致せ
ず、第2表の結果からM/Mの場合はどちらベースライ
ンでも固溶酸素の定量値は一致するが、M/E及びL/
Lの場合は本発明のベースラインを用いれば、M/Mと
一致する定量値が得られるが、1300cm−’と90
0cm−’では大きな誤差があることが判明した。
また、測定試料と参照試料との厚さの組合せを変えた時
の固溶酸素濃度の定量結果を第3表に示すように多重反
射の補正を行うM/Mの試料の場合は参照試料厚が測定
試料厚の半分になると、約+7%、WJ定試料の2倍に
なると約−12%の誤差があるが、多重反射補正を行わ
ないL/Lの試料の場合には参照試料厚が半分でも2倍
でも誤差は約±2%以内であった。M/Mの試料の場合
でも、測定試塊厚±10%の厚さの参照試料を用いれば
誤差は±2%以内であることがわかった。
さらに、測定試料に対する参照試料の面仕上げの影響は
第4表に示すように、M/Eの測定試料に対してはM/
Eの他にM/Mの参照試料でもほとんど誤差がなく使用
できることがわかった。
M/Eの測定試料に対しては、L/Lの参照試料では一
10%以上の誤差があり、L/Lの測定試料に対してM
/Mの参照試料では2%程度ではあるが傾向的な負誤差
があり、これらの組合せでは使用できないことがわかっ
た。
〔本発明の効果〕
本発明によれば、シリコンウェハーの実工程にある両面
ラップ研磨された実状料及ご最終工程を経たウェハー実
製品を用いても、別途に調製した酸素濃度分析用試料の
JEIDA法による定量値と同等の±2%以内の精度で
固溶酸素を定量することができる。したがって、シリコ
ンウェハー製造工程における酸素濃度の管理に本発明を
利用すれば従来法のように別途試料の調製を必要とせず
、その分だけウェハー製品も増産できるようになる。
又、従来法ではウェハー製品の固溶酸素濃度は別途試料
の分析による間接的な管理であったが1本発明を適用す
れば製造工程上の実試料を分析できるので、ウェハー製
品1枚毎の直接的な固溶酸素濃度の管理が行えるように
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は両面鏡面(M/M)、両面ラップ(L/L)及
び片面鏡面エツチング面(M/E)に面仕上げしさシリ
コン結晶の赤外吸収スペクトルを比較したグラフである
。 第2図は、M/M試料、M/E試料及びL/L試料のそ
れぞれ同一厚、同−面仕−ヒげの参照試料を用いて得た
差スペクトルであり、 JEIDA法のベースラインと
本発明のベースラインを比較したグラフである。 第3図は測定試料(チョコラルスキー法シリコン結晶)
と参照試料(フローティングゾーン法シリコン結晶)の
赤外吸収スペクトルを示すグラフである。 第4図は、第3図の測定試料と参照試料との差スペクト
ルと同スペクトルの吸収強度(透過率)を倍率5倍に拡
大したスペクトルを波数1300〜900口″″1の範
囲について示したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリコン結晶中の固溶酸素濃度を赤外吸収法で定
    量する方法において、試料厚みを2mm以下とした両面
    をラップ研磨した測定試料と、測定試料厚さの2倍から
    1/2倍以内の厚さの両面をラップ研磨した参照試料の
    、吸光度モードの赤外吸収スペクトルを測定し、測定試
    料の吸収スペクトルから測定試料の厚さに合わせて吸収
    強度を補正した参照試料の吸収スペクトルを差引き、こ
    の差スペクトルから波数1180cm^−^1と104
    5cm^−^1とを結ぶベースラインを用いて、110
    7cm^−^1付近の固溶酸素の頂点の吸収強度を求め
    て、固溶酸素濃度を得る、赤外吸収法によるシリコン結
    晶中の固溶酸素濃度の定量方法。
  2. (2)シリコン結晶中の固溶酸素濃度を赤外吸収法で定
    量する方法において、試料厚みを2mm以下とした片面
    を鏡面研磨し、もう片面をエッチング仕上げした測定試
    料と、測定試料厚さの±10%以内の厚さの両面を鏡面
    に研磨した及び/又は片面を鏡面研磨し、もう片面をエ
    ッチング仕上げした参照試料の透過率モードの赤外吸収
    スペクトルを測定し、測定試料の赤外吸収スペクトルを
    参照試料の赤外スペクトルで除して得た差スペクトルか
    ら、波数1180cm^−^1と1045cm^−^1
    とを結ぶベースラインを用いて、1107cm^−^1
    付近の固溶酸素による吸収バンドの頂点及びバックグラ
    ウンドの透過率を求め、測定試料及び参照試料の厚さを
    用いて多重反射を考慮した光吸収式から固溶酸素による
    真の吸収強度を算出して、固溶酸素濃度を得る、赤外吸
    収法によるシリコン結晶中の固溶酸素濃度の定量方法。
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