JP3046716B2 - 空気殺菌装置 - Google Patents

空気殺菌装置

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JP3046716B2
JP3046716B2 JP6136658A JP13665894A JP3046716B2 JP 3046716 B2 JP3046716 B2 JP 3046716B2 JP 6136658 A JP6136658 A JP 6136658A JP 13665894 A JP13665894 A JP 13665894A JP 3046716 B2 JP3046716 B2 JP 3046716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線を利用して空気
を殺菌処理する空気殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、大気中には多数の細菌が存在し
ているため、環境衛生の観点から、あるいは快適な環境
を実現するために適宜空気を殺菌処理することが要請さ
れており、このような事情から空気殺菌装置が使用され
る。
【0003】図5および図6は、従来の空気殺菌装置の
一例における構成の概略を示す説明図であり、図5は正
面概略図、図6は側面概略図である。図5および図6に
おいて、80は箱型のケーシングであって、このケーシ
ング80の前面における一端側(図5において右側)に
空気流入口81が形成され、ケーシング80の前面にお
ける他端側に空気流出口82が形成されている。空気流
入口81および空気流出口82には、それぞれファン8
3,84が設けられている。
【0004】ケーシング80内には、両端が閉止された
矩形の筒状のチャンバー85が水平方向に伸びるよう設
けられており、このチャンバー85内には、波長25
3.7nmの光線を含む紫外線を放出する棒状の紫外線
ランプ90が、チャンバー85の伸びる方向に沿って配
置されている。
【0005】また、チャンバー85の下面の一端側(図
5において右側)には、空気導入口86が形成されてお
り、この空気導入口86は、屈曲部分を有する導入用ダ
クト88を介して空気流入口81に接続されている。ま
た、チャンバー85の下面の他端側には、空気排出口8
7が形成されており、この空気排出口87は、屈曲部分
を有する排出用ダクト89を介して空気流出口82に接
続されている。
【0006】以上の構成の空気殺菌装置においては、フ
ァン83,84が駆動されることによって、当該空気殺
菌装置が配置された場所における外部の空気が、空気流
入口81から装置内に取り入れられ、更に、導入用ダク
ト88および空気導入口86を通ってチャンバー85内
に導入され、チャンバー85内を空気排出口87に向か
って紫外線ランプ90の伸びる方向に沿って流れ、その
後、空気排出口87および排出用ダクト89を通って空
気流出口82から外部に排出される。そして、チャンバ
ー85内において、空気が紫外線ランプ90から放出さ
れる紫外線により殺菌処理される。
【0007】このような紫外線ランプを利用した空気殺
菌装置は、例えば特開昭61−279248号公報に記
載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の空気殺菌装置においては、チャンバー85内を流
れる空気は、紫外線ランプ90に沿って整流された層流
状態で流れるため、紫外線ランプ90の近傍を流れる空
気はともかく、チャンバー85の内壁面に沿って流れる
空気に対しては、紫外線ランプ90からの紫外線により
十分な殺菌処理を行うことができず、その結果、空気の
殺菌処理において高い効率が得られない、という問題が
あった。
【0009】本考案は、以上のような事情に基づいてな
されたものであって、その目的は、空気の殺菌処理を高
い効率で達成することができる空気殺菌装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の空気殺菌装置
は、空気流入口および空気流出口を有するケーシング
と、前記ケーシング内に設けられた、空気を殺菌処理す
る殺菌ユニットと、前記空気流入口からの外部の空気を
前記殺菌ユニットを介して流過させる通気ファンとを具
えてなる空気殺菌装置であって、前記殺菌ユニットは、
扁平な箱状の風路部材によって形成された殺菌処理室
と、この殺菌処理室内に設けられた棒状の紫外線ランプ
とを有してなり、前記殺菌処理室を区画する風路部材の
一面の一端側には、前記空気流入口に通ずるスリット状
の空気導入口が形成され、前記殺菌処理室を区画する風
路部材の他面の他端側には、前記空気導入口に対向しな
いよう前記空気流出口に通ずる空気排出口がスリット状
形成され、棒状の紫外線ランプが、前記空気導入口に
対向する位置に、当該空気導入口の伸びる方向と同方向
に伸びるよう配置されており、 追加の棒状の紫外線ラン
プが、前記空気排出口に対向する位置に、当該空気排出
口の伸びる方向と同方向に伸びるよう配置されている
とを特徴とする。
【0011】また、本発明の空気殺菌装置においては、
空気流入口および空気流出口を有するケーシングと、
記ケーシング内に設けられた、空気を殺菌処理する殺菌
ユニットと、 前記空気流入口からの外部の空気を前記殺
菌ユニットを介して流過させる通気ファンとを具えてな
る空気殺菌装置であって、 前記殺菌ユニットは、空気流
入口から空気流出口に向かって積重した状態で並ぶよう
形成された複数の殺菌処理室と、この殺菌処理室内に設
けられた棒状の紫外線ランプとを有してなり、 前記殺菌
処理室を区画する風路部材の一面の一端側には、前記空
気流入口に通ずるスリット状の空気導入口が形成され、
前記殺菌処理室を区画する風路部材の他面の他端側に
は、前記空気導入口に対向しないよう前記空気流出口に
通ずる空気排出口が形成され、 互いに隣接する殺菌処理
室においては、上流側の殺菌処理室の空気排出口が下流
側の殺菌処理室の空気導入口に連通されており、 棒状の
紫外線ランプが、前記空気導入口に対向する位置に、当
該空気導入口の伸びる方向と同方向に伸びるよう配置さ
れていることを特徴とする。
【0012】上記の空気殺菌装置において、殺菌処理室
の空気排出口がスリット状に形成され、当該殺菌処理室
内には、当該空気排出口に対向する位置に、当該空気排
出口の伸びる方向と同方向に伸びるよう追加の棒状の紫
外線ランプが配置されていることが好ましい。
【0013】また、本発明の空気殺菌装置においては、
前記殺菌ユニットは、空気流入口から空気流出口に向か
って伸びる処理室形成用空間を有し、脱着自在に設けら
れた仕切り板によって当該処理室形成用空間が分割され
ることにより、複数の殺菌処理室が空気流入口から空気
流出口に向かって積重した状態で並ぶよう形成されてい
ることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の空気殺菌装置によれば、殺菌処理室内
には、空気導入口に対向する位置に紫外線ランプが配置
されているので、空気導入口から殺菌処理室内に導入さ
れた空気は、当該紫外線ランプの外表面に衝突して流れ
が大きく乱されることにより、当該紫外線ランプからの
紫外線が十分確実に照射されて殺菌処理が高い効率で行
われる。また、導入された空気が紫外線ランプの外表面
に衝突するため、当該空気が攪拌されるようになり、し
かも、空気排出口は空気導入口に対向しないよう形成さ
れているため、空気全体の流れの方向が変更され、これ
により、空気が殺菌処理室内において比較的長い時間滞
留するようになり、この結果、空気の殺菌処理が高い効
率で達成される。
【0015】更に、この空気殺菌装置によれば、殺菌処
理室内には、空気排出口に対向する位置に追加の紫外線
ランプが配置されているので、当該殺菌処理室内に導入
された空気は、当該追加の紫外線ランプの外表面にも衝
突し、この状態で、当該追加の紫外線ランプからの紫外
線が照射され、これにより、空気の殺菌処理において更
に高い効率が得られる。
【0016】請求項2に記載の空気殺菌装置によれば、
上流側の殺菌処理室の空気排出口が下流側の空気導入口
に連通した複数の殺菌処理室が形成されているため、複
数の殺菌処理室よって順次に複数回の殺菌処理が重ねて
行われるので、処理量が大きくて効率の高い空気殺菌装
置を提供することができる。また、請求項3に係る空気
殺菌装置によれば、更に、空気排出口に対向する位置に
追加の紫外線ランプが配置されているので、空気の殺菌
処理において更に高い効率が得られる。
【0017】請求項4に記載の空気殺菌装置によれば、
脱着自在に設けられた仕切り板によって処理室形成用空
間が分割されることにより、複数の殺菌処理室が形成さ
れているので、殺菌ユニットの小型化が図れると共に、
仕切り板を取り外すことにより、紫外線ランプの交換が
容易となる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の空気殺菌
装置の実施例について説明する。図1および図2は、本
発明の第1の実施例に係る空気殺菌装置の概略を示す説
明用断面図であり、図1は縦断側面図、図2は横断正面
図である。
【0019】この空気殺菌装置においては、箱型のケー
シング10が設けられ、このケーシング10の下面には
空気流入口11が形成され、ケーシング10の前面(図
1において右面)上部には空気流出口12が形成されて
いる。
【0020】ケーシング10内における空気流出口12
に対向する位置には、例えばシロッコファンよりなる通
気ファン15が配置されており、この通気ファン15の
下方には、ケーシング10内に取り入れられた空気を殺
菌処理する殺菌ユニット20が配置されている。
【0021】殺菌ユニット20においては、例えば内面
が鏡面処理されたアルミニウムよりなる水平方向に扁平
な箱型の風路部材21が設けられており、この風路部材
21の内部空間により殺菌処理室Sが形成されている。
また、風路部材21の下面22の一端側(図1において
右側)には、スリット状の空気導入口23が図2におい
て左右方向に伸びるよう形成され、風路部材21の上面
24の他端側には、スリット状の空気排出口25が空気
導入口23と同じ方向に伸びるよう形成されている。
【0022】殺菌処理室S内には、波長253.7nm
の光線を含む紫外線を放出する棒状の第1の紫外線ラン
プ30が、空気導入口23に対向する位置すなわち空気
導入口23の直上の位置に、当該空気導入口23の伸び
る方向と同方向に伸びるよう配置されており、また、同
様の第2の紫外線ランプ35が、空気排出口25に対向
する位置すなわち空気排出口25の直下の位置に、当該
空気排出口25の伸びる方向と同方向に伸びるよう配置
されている。また、第1の紫外線ランプ30および第2
の紫外線ランプ35の両端部は、風路部材21の左右の
内側面26,27に固定されたソケット31により脱着
自在に保持されている。
【0023】図示の例においては、ケーシング10の空
気流入口11には、大きい塵埃を除去するプレフィルタ
ー13が脱着自在に設けられ、更に、このプレフィルタ
ー13の上部には、小さい塵埃を除去する帯電フィルタ
ー14が脱着自在に設けられており、これにより、空気
が除塵処理されて清浄化されると共に、第1の紫外線ラ
ンプ30および第2の紫外線ランプ35の外表面が汚染
されることが防止される。
【0024】上記の空気殺菌装置においては、通気ファ
ン15が駆動されることによって、当該空気殺菌装置が
配置された場所における外部の空気が、空気流入口11
からプレフィルター13および帯電フィルター14を介
してケーシング10内に取り入れられ、次いでこの空気
は、殺菌ユニット20の殺菌処理室Sを通過した後、空
気流出口12から外部に排出される。そして、殺菌処理
室Sにおいては、空気は、空気導入口23がスリット状
であるため、相当の流速で内部に導入され、その直後
に、第1の紫外線ランプ30の外表面に衝突あるいは接
近し、次いで、他端側に向かって流過して今度は第2の
紫外線ランプ35の外表面に衝突あるいは接近した後、
スリット状の空気排出口25から排出され、従って、殺
菌処理室S内において、空気は、第1の紫外線ランプ3
0および第2の紫外線ランプ35から放出される紫外線
によって殺菌処理される。
【0025】第1の実施例に係る空気殺菌装置によれ
ば、殺菌処理室S内には、空気導入口23に対向する位
置に第1の紫外線ランプ30が配置されているので、空
気導入口23から殺菌処理室S内に上向して導入された
空気が、第1の紫外線ランプ30の外表面の下半面部に
衝突するので、この空気に第1の紫外線ランプ30から
の紫外線が照射されて殺菌処理がなされる。また、空気
が第1の紫外線ランプ30の外表面に衝突することによ
り、殺菌処理室S内において空気の流れが大きく乱され
ること、並びに空気排出口25が空気導入口23に対向
しないよう形成されていて、空気全体の流れの方向が変
更され、これにより、空気が当該殺菌処理室S内におい
て比較的長い時間滞留するようになることにより、当該
殺菌処理室S内において、空気の殺菌処理を高い効率で
達成することができる。
【0026】また、殺菌処理室S内には、空気排出口2
5に対向する位置に第2の紫外線ランプ35が配置され
ていることにより、殺菌処理室S内に導入された空気
は、第2の紫外線ランプ35の外表面にも衝突あるいは
接近し、その後流れる方向が変更されて空気排出口25
から排出されるので、第2の紫外線ランプ35からの紫
外線が照射されることにより、第1の紫外線ランプ30
による場合と同様の空気の殺菌処理がなされるため、高
い殺菌処理効率が得られる。
【0027】また、殺菌処理室Sを形成する風路部材2
1は、内面が鏡面処理されたアルミニウムにより構成さ
れていることにより、殺菌処理室S内において、第1の
紫外線ランプ30および第2の紫外線ランプ35から放
出された光が風路部材21の内面によって反射され、殺
菌処理室S内を流過する空気に紫外線が照射されるの
で、高い光の利用効率が得られる。
【0028】以上において、空気導入口23の幅w1
大きさは、第1の紫外線ランプ30の外径rの大きさの
1〜2.5倍であることが好ましく、空気導入口23か
ら第1の紫外線ランプ30の外表面までの距離d1 の大
きさは、第1の紫外線ランプ30の外径rの大きさの
0.5〜1倍であることが好ましい。このような条件を
満足することにより、第1の紫外線ランプ30に空気を
確実に衝突あるいは接近させることができる。
【0029】また、空気排出口25の幅w2 の大きさ
は、第2の紫外線ランプ35の外径rの大きさの1〜
2.5倍であることが好ましく、空気排出口25から第
2の紫外線ランプ35の外表面までの距離d2 の大きさ
は、第2の紫外線ランプ35の外径rの大きさの0.5
〜1倍であることが好ましい。このような条件を満足す
ることにより、第2の紫外線ランプ35に空気を確実に
衝突あるいは接近させることができる。
【0030】図3および図4は、本発明の第2の実施例
に係る空気殺菌装置の構成を示す説明用断面図であり、
図3は縦断側面図、図4は横断正面図である。この空気
殺菌装置は、例えば室内の壁面に掛けて使用されるタイ
プのものであり、箱型のケーシング40を有し、このケ
ーシング40の下面には空気流入口41が形成され、ケ
ーシング40の前面(図1において右面)上部には空気
流出口42が形成されている。
【0031】ケーシング40内の空気流出口42に対向
する位置には、例えばシロッコファンよりなる通気ファ
ン45が配置されており、この通気ファン45の下方に
は、ケーシング40内に取り入れられた空気を殺菌処理
する殺菌ユニット50が、例えばケーシング40の内壁
面に脱着可能な状態で配置されている。また、ケーシン
グ40の空気流入口41には、プレフィルター43が脱
着自在に設けられ、このプレフィルター43の上部に
は、帯電フィルター44が脱着自在に設けられている。
80は当該空気殺菌装置の作動を制御する制御部であ
る。
【0032】殺菌ユニット50においては、ケーシング
40の内面に沿って上下方向に伸びる風路形成部材51
が設けられている。具体的には、この風路形成部材51
は、それぞれケーシング40の前面および後面に沿って
配置され、互いに対向して設けられた前面板52aおよ
び後面板52bと、ケーシング40の両側面に沿って配
置され、前面板52aおよび後面板52bの端縁を繋ぐ
よう互いに対向して設けられた両側面板53a,53b
とにより構成されている。
【0033】風路形成部材51に囲まれた内部空間は処
理室形成用空間であり、この処理室形成用空間には、例
えば表面が鏡面処理されたアルミニウムよりなる複数
(図示の例では5つ)の矩形の仕切り板54,55,5
6,57,58が、下から順に一定の間隔で離間して脱
着自在に水平に配置されている。具体的には、仕切り板
54〜58は、処理室形成用空間の水平方向の輪郭に適
合する大きさとされており、両側面板53a,53bの
内面には、水平方向に伸びる一対の保持部材61,62
が、上下方向に一定の間隔で離間して設けられており、
仕切り板54〜58は、その両端縁部がそれぞれ対応す
る保持部材61,62によって摺動自在に受容されて配
置されている。そして、処理室形成用空間内が仕切り板
54〜58によって分割されることにより、各々扁平な
風路部材による複数(図示の例では4つ)の殺菌処理室
S1,S2,S3,S4が下から順に積重するよう形成
されている。
【0034】また、仕切り板54,55,56,57,
58の各々には、図4において左右方向に伸びるスリッ
ト状の開口54a,55a,56a,57a,58a
が、互いに対向しないよう形成されている。具体的に
は、下から奇数番目、図示の例では1番目、3番目およ
び5番目の仕切り板54,56,58においては、その
一端側(図3において左側)にそれぞれ開口54a,5
6a,58aが形成され、下から偶数番目、図示の例で
は2番目および4番目の仕切り板55,57において
は、その他端側(図3において右側)にそれぞれ開口5
5a,57aが形成されている。そして、殺菌処理室S
1,S2,S3,S4の各々において、下側の仕切り板
54,55,56,57の開口54a,55a,56
a,57aが空気導入口とされ、上側の仕切り板55,
56,57,58の開口55a,56a,57a,58
aが空気排出口とされている。従って、仕切り板55〜
57の開口55a〜57aは、下側の殺菌処理室に係る
空気排出口と上側の殺菌処理室に係る空気導入口とを兼
ねている。
【0035】殺菌処理室S1〜S4の各々には、波長2
53.7nmの光線を含む紫外線を放出する棒状の第1
の紫外線ランプ70が、各殺菌処理室に係る空気導入口
に対向する位置に、当該空気導入口と同方向に伸びるよ
う配置されており、同様の第2の紫外線ランプ75が、
各殺菌処理室に係る空気排出口に対向する位置に、当該
空気排出口と同方向に伸びるよう配置されている。第1
の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ75の両
端部は、両側面板53a,53bの内面に固定されたソ
ケット71により脱着自在に保持されている。
【0036】また、殺菌処理室S1〜S4の各々におい
ては、前面板52aおよび後面板52bの内面に、それ
ぞれ内方に突出する2つの山型の反射ミラー63,64
が、それぞれ第1の紫外線ランプ70および第2の紫外
線ランプ75の側方に位置するよう固定されて配置され
ている。この反射ミラー63,64の頂部における角度
は、例えば90度である。
【0037】また、この例においては、故障した紫外線
ランプを検出する検出機構が、制御部80に設けられて
おり、殺菌処理室S1〜S4にそれぞれ配置された第1
の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ75のう
ちいずれか一つが故障した場合には、そのことが操作盤
(図示省略)に表示される。
【0038】上記の空気殺菌装置においては、通気ファ
ン45が駆動されることによって、当該空気殺菌装置が
配置された場所における外部の空気が、空気流入口41
からプレフィルター43および帯電フィルター44を介
してケーシング40内に取り入れられ、次いでこの空気
は殺菌ユニット50を通過した後、空気流出口42から
外部に排出される。殺菌ユニット50においては、空気
は、仕切り板54の開口54aがスリット状であるた
め、相当の流速で殺菌処理室S1内に導入され、その直
後に、第1の紫外線ランプ70の外表面に衝突あるいは
接近し、次いで、他端側に向かって流過して今度は第2
の紫外線ランプ75の外表面に衝突あるいは接近した
後、仕切り板55のスリット状の開口55aを通って殺
菌処理室S1から排出されると共に殺菌処理室S2に導
入される。このとき、殺菌処理室S1内における空気
が、第1の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ
75から放出される紫外線によって殺菌処理される。そ
して、空気は、上記と同様にして殺菌処理室S2〜S4
を通過する。
【0039】以上において、通気ファン45によって送
られる空気の流量は、殺菌処理室S1〜S4において、
例えば3m3 /分とすることができる。この場合におい
て、空気が殺菌ユニット50を通過する時間は、例えば
2.0秒間であり、殺菌処理室S1〜S4の各々におい
ては、その1/4すなわち0.5秒間である。
【0040】また、仕切り板54〜58の開口54a〜
58aの幅、仕切り板54〜57の開口54a〜57a
から第1の紫外線ランプ70の外表面までの距離の大き
さ、および仕切り板55〜58の開口55a〜58aか
ら第2の紫外線ランプ75の外表面までの距離の大きさ
は、第1の実施例と同様の条件を満足することが好まし
い。
【0041】第2の実施例に係る空気殺菌装置によれ
ば、殺菌処理室S1〜S4の各々において、第1の実施
例と同様に、導入された空気が、第1の紫外線ランプ7
0の外表面および第2の紫外線ランプ75の外表面に衝
突あるいは接近するので、この空気に、第1の紫外線ラ
ンプ70および第2の紫外線ランプ75からの紫外線が
照射されて殺菌処理がなされる。また、空気が第1の紫
外線ランプ70の外表面に衝突することにより、殺菌処
理室S1〜S4内において空気の流れが大きく乱される
こと、並びに仕切り板54〜58の開口54a〜58a
が、互いに対向しないよう形成されていて、空気全体の
流れの方向が変更され、これにより、空気が殺菌処理室
S1〜S4内において比較的長い時間滞留するようにな
ることにより、空気の殺菌処理を高い効率で達成するこ
とができる。また、殺菌処理室S1〜S4を形成する仕
切り板54〜58が鏡面処理されたアルミニウムにより
構成され、殺菌処理室S1〜S4には、第1の紫外線ラ
ンプ70および第2の紫外線ランプ75の側方に位置す
るよう反射ミラー63,64が配置されていることによ
り、殺菌処理室S1〜S4において、第1の紫外線ラン
プ70および第2の紫外線ランプ75から放出された光
が仕切り板54〜58および反射ミラー63,64によ
って反射され、殺菌処理室S1〜S4を流過する空気に
紫外線が照射されるので、高い光の利用効率が得られ
る。
【0042】そして、複数の殺菌処理室S1〜S4が直
列に接続された状態で形成されているため、殺菌ユニッ
ト50を通過する空気は殺菌処理室S1〜S4の各々に
おいて順次に殺菌処理されるので、短時間に大量の空気
を十分に殺菌処理することが可能である。
【0043】また、脱着自在に設けられた仕切り板54
〜58によって風路形成部材51による処理室形成空間
が分割されることにより複数の殺菌処理室S1〜S4が
形成されているので、殺菌ユニット50の製作が容易で
あり、しかも、殺菌ユニットの小型化を図ることができ
る。また、仕切り板54〜58を取り外すことにより、
第1の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ75
の交換に必要な空間を十分に確保することができる。更
に、当該空気殺菌装置が配置される場所の大きさに応じ
て殺菌処理室の数を変更することが可能である。
【0044】<実験例>下記の条件に従って、第2の実
施例に係る空気殺菌装置を作製した。 通気ファン45のモーターの消費電力:90W 第1の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ75
の外径:25mm 第1の紫外線ランプ70および第2の紫外線ランプ75
の消費電力:15W 殺菌処理室S1〜S4の寸法:400mm×140mm
×50mm 仕切り板54〜58の開口54a〜58aの寸法:55
mm×400mm 第1の紫外線ランプ70と第2の紫外線ランプ75との
中心間距離:55.2mm 第1の紫外線ランプ70の外表面から開口54a〜57
aまでの距離:15mm 第2の紫外線ランプ75の外表面から開口55a〜58
aまでの距離:15mm
【0045】この空気殺菌装置を使用して、内容積が約
24m3 のコンテナ内において、下記の方法により空気
殺菌処理試験を行った。 〔試験方法〕コンテナ内の壁面に空気殺菌装置を設置
し、この空気殺菌装置の運転を開始する前、並びに運転
を開始してから10分間、20分間、40分間および6
0分間経過後に、エアーサンプラーを使用して、2分間
コンテナ内に浮遊する細菌を採取した。採取した細菌を
寒天培地により、35〜37℃で24時間培養し、寒天
培地に発生したコロニーの数を測定した。結果を表1に
示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、空気殺菌装置の
運転を開始した後においては、コンテナ内の空気が十分
に殺菌処理されていることが確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の空気殺菌装置によれば、殺菌処
理室内には、空気導入口に対向する位置に紫外線ランプ
が配置されていることにより、空気導入口から殺菌処理
室内に導入された空気は、当該紫外線ランプの外表面に
衝突するので、この状態で、この空気に当該紫外線ラン
プからの紫外線が照射されて殺菌処理がなされる。ま
た、空気が紫外線ランプの外表面に衝突することによ
り、殺菌処理室内において空気の流れが大きく乱される
こと、並びに空気排出口は空気導入口に対向しないよう
形成されていて、空気全体の流れの方向が変更され、こ
れにより、空気が殺菌処理室内に長い時間滞留するよう
になることにより、空気の殺菌処理において高い効率が
得られる。
【0049】更に、殺菌処理室内には、空気排出口に対
向する位置に追加の紫外線ランプが配置されていること
により、殺菌処理室内に導入された空気が、当該追加の
紫外線ランプの外表面にも衝突あるいは接近し、その後
流れる方向が変更されて空気排出口から排出されるの
で、追加の紫外線ランプからの紫外線が照射され、これ
により、空気の殺菌処理において更に高い効率が得られ
る。
【0050】請求項2に記載の空気殺菌装置によれば、
上流側の殺菌処理室の空気排出口が下流側の空気導入口
に連通した複数の殺菌処理室が形成されているため、複
数の殺菌処理室よって順次に複数回の殺菌処理が重ねて
行われるので、処理量が大きくて効率の高い空気殺菌装
置を提供することができる。 また、請求項3に係る空気
殺菌装置によれば、更に、空気排出口に対向する位置に
追加の紫外線ランプが配置されているので、空気の殺菌
処理において更に高い効率が得られる。
【0051】請求項4に記載の空気殺菌装置によれば、
脱着自在に設けられた仕切り板によって処理室形成用空
間が分割されることにより、殺菌処理室が形成されてい
るので、殺菌ユニットの製作が容易で、しかも、殺菌ユ
ニットの小型化を図ることができる。また、仕切り板を
取り外すことにより、紫外線ランプの交換に必要な空間
を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る空気殺菌装置の概
略を示す説明用縦断側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る空気殺菌装置の概
略を示す説明用横断正面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る空気殺菌装置の構
成を示す説明用縦断側面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る空気殺菌装置の構
成を示す説明用横断正面図である。
【図5】従来の空気殺菌装置の一例における構成の概略
を示す正面概略図である。
【図6】図5の空気殺菌装置の側面概略図である。
【符号の説明】
10,40 ケーシング 11,41 空
気流入口 12,42 空気流出口 13,43 プ
レフィルター 14,44 帯電フィルター 15,45 通
気ファン 20,50 殺菌ユニット 21 風路部材 22 下面 23 空気導入
口 24 上面 25 空気排出
口 26,27 内側面 30,70 第
1の紫外線ランプ 35,75 第2の紫外線ランプ 51 風路形成
部材 52a 前面板 52b 後面板 53b,53b 両側面板 54,55,56,57,58 仕切り板 54a,55a,56a,57a,58a 開口 61,62 保持部材 63,64 反
射ミラー 31,71 ソケット S,S1,S2,S3,S4 殺菌処理室 80 ケーシング 81 空気流入
口 82 空気流出口 83,84 フ
ァン 85 チャンバー 86 空気導入
口 87 空気排出口 88 導入用ダ
クト 89 排出用ダクト 90 紫外線ラ
ンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/20 F24F 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流入口および空気流出口を有するケ
    ーシングと、 前記ケーシング内に設けられた、空気を殺菌処理する殺
    菌ユニットと、 前記空気流入口からの外部の空気を前記殺菌ユニットを
    介して流過させる通気ファンとを具えてなる空気殺菌装
    置であって、 前記殺菌ユニットは、扁平な箱状の風路部材によって形
    成された殺菌処理室と、この殺菌処理室内に設けられた
    棒状の紫外線ランプとを有してなり、 前記殺菌処理室を区画する風路部材の一面の一端側に
    は、前記空気流入口に通ずるスリット状の空気導入口が
    形成され、 前記殺菌処理室を区画する風路部材の他面の他端側に
    は、前記空気導入口に対向しないよう前記空気流出口に
    通ずる空気排出口がスリット状に形成され、棒状の紫外線ランプ が、前記空気導入口に対向する位置
    に、当該空気導入口の伸びる方向と同方向に伸びるよう
    配置されており、 追加の棒状の紫外線ランプが、前記空気排出口に対向す
    る位置に、当該空気排出口の伸びる方向と同方向に伸び
    るよう配置されている ことを特徴とする空気殺菌装置。
  2. 【請求項2】 空気流入口および空気流出口を有するケ
    ーシングと、 前記ケーシング内に設けられた、空気を殺菌処理する殺
    菌ユニットと、 前記空気流入口からの外部の空気を前記殺菌ユニットを
    介して流過させる通気ファンとを具えてなる空気殺菌装
    置であって、 前記殺菌ユニットは、空気流入口から空気流出口に向か
    って積重した状態で並ぶよう形成された複数の殺菌処理
    室と、この殺菌処理室内に設けられた棒状の紫外線ラン
    プとを有してなり、 前記殺菌処理室を区画する風路部材の一面の一端側に
    は、前記空気流入口に通ずるスリット状の空気導入口が
    形成され、 前記殺菌処理室を区画する風路部材の他面の他端側に
    は、前記空気導入口に対向しないよう前記空気流出口に
    通ずる空気排出口が形成され、 互いに隣接する殺菌処理室においては、上流側の殺菌処
    理室の空気排出口が下流側の殺菌処理室の空気導入口に
    連通されており、 棒状の紫外線ランプが、前記空気導入口に対向する位置
    に、当該空気導入口の伸びる方向と同方向に伸びるよう
    配置されていることを特徴とする 空気殺菌装置。
  3. 【請求項3】 殺菌処理室の空気排出口がスリット状に
    形成され、当該殺菌処理室内には、当該空気排出口に対
    向する位置に、当該空気排出口の伸びる方向と同方向に
    伸びるよう追加の棒状の紫外線ランプが配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気殺菌装置。
  4. 【請求項4】 殺菌ユニットは、空気流入口から空気流
    出口に向かって伸びる処理室形成用空間を有し、脱着自
    在に設けられた仕切り板によって当該処理室形成用空間
    が分割されることにより、複数の殺菌処理室が空気流入
    口から空気流出口に向かって積重した状態で並ぶよう形
    成されていることを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の空気殺菌装置。
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